JPH09259240A - 電磁結合型idシステムの送受信タグ - Google Patents

電磁結合型idシステムの送受信タグ

Info

Publication number
JPH09259240A
JPH09259240A JP8064802A JP6480296A JPH09259240A JP H09259240 A JPH09259240 A JP H09259240A JP 8064802 A JP8064802 A JP 8064802A JP 6480296 A JP6480296 A JP 6480296A JP H09259240 A JPH09259240 A JP H09259240A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
transmission
reception
tag
coil
electromagnetic coupling
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP8064802A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshio Mitsutake
義雄 光武
Yoshitaka Ichii
義孝 一井
Katsuhiro Hirata
勝弘 平田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Electric Works Co Ltd
Original Assignee
Matsushita Electric Works Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Matsushita Electric Works Ltd filed Critical Matsushita Electric Works Ltd
Priority to JP8064802A priority Critical patent/JPH09259240A/ja
Publication of JPH09259240A publication Critical patent/JPH09259240A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Credit Cards Or The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 伝送距離の拡大と伝送特性の安定化を図る。 【解決手段】 送受信コイル25と送受信コイルに接続す
る送受信回路30とを樹脂外皮体で一体に覆った電磁結合
型IDシステムの送受信タグ2 において、送受信コイル
の内方部に高透磁率部26を形成することによって電磁結
合を強めるようにした。また、送受信コイルの外方部に
良導電部を形成することによって電磁結合を強めるよう
にした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、駐車場におけるゲ
ート開閉制御、レジャー施設における人員の入退出管理
システム、工場における部品や製造物の認識システム、
流通システムにおける商品の管理などに用いられる、非
接触方式IDシステムの中の一つである電磁結合型ID
システムの送受信タグに関する。
【0002】
【従来の技術】図5は電磁結合型IDシステムを説明す
る構成図である。図6は従来の送受信タグを示す図であ
り、図6(a)は正面図、図6(b)は断面図である。
【0003】図5に示すように、電磁結合型IDシステ
ムは、例えば駐車場におけるゲート側に設けられる送信
ヘッド1と、ドライバー自らが携帯する送受信タグ2と
を含んで構成される。送信ヘッド1は、自らが放出する
電磁誘導波を以て送受信タグ2と電磁結合することによ
って、電源としての電磁エネルギーを送受信タグ2に供
給するとともに、送受信タグ2をアクセスして送受信タ
グ2との間でデジタルデータの授受を行うものである。
送受信タグ2は、送信ヘッド1の放出する電磁誘導波に
結合して、自らが作動するための電源としての電磁エネ
ルギーを送信ヘッド1から得るとともに、送信ヘッド1
の放出する電磁誘導波に重畳されているデジタルデータ
に基づいて自己の記憶データを送出したり、自己の記憶
データを書き換えたりするものである。
【0004】送信ヘッド1は、主制御部10と、インタ
フェース部11と、変調部12と、復調部13と、発振
部14と、送信コイル15と、受信コイル16とを備え
る。主制御部10は、送信ヘッド1全体を統括する部分
であり、インタフェース部11を介して外部制御装置A
から入力される各種命令に基づいて、変調部12によっ
て発振部14の出力する発振信号を変調する。変調部1
2は、該変調した変調信号を送信コイル15に出力す
る。送信コイル15は、該変調した変調信号を電磁誘導
波として空間に放出する。また、主制御部10は、受信
コイル16がピックアップするとともに復調部13が復
調した復調信号を受けとり、該復調信号をインタフェー
ス部11を介して外部制御装置Aに出力する。
【0005】また、送受信タグ2は、主制御部20と、
データ記憶部21と、変調部22と、復調部23と、整
流回路部24と、送受信コイル25と、共振コンデンサ
26,27とを備える。整流回路部24は、送受信タグ
2が送信ヘッド1の送信コイル15の放出する電磁誘導
波到達領域内に入ると、送受信コイル25が受ける送信
ヘッド1の送信コイル15の放出する電磁誘導波から送
受信タグ2を作動するための電源電圧を生成し、主制御
部20、データ記憶部21、変調部22、復調部23に
給電する。なお、データ記憶部21は、整流回路部24
からの給電が無くなっても記憶が消滅したりしないよう
にするために、つまり、記憶を不揮発性にするためにE
EPROMなどを用いる。
【0006】整流回路部24から給電を受ける復調部2
3は、送受信コイル25がピックアップする送信コイル
15の放出する電磁誘導波を復調し、この復調信号を主
制御部20に出力する。整流回路部24から給電を受け
る主制御部20は、送受信タグ2全体を統括する部分で
あり、復調部23の出力する復調信号に基づいて、デー
タ記憶部21から必要なデータを読み出して変調部22
に出力したり、データ記憶部21の記憶データの一部を
書き換えたりする。
【0007】整流回路部24から給電を受ける変調部2
2は、送受信コイル25と共振コンデンサ26,27と
が送信コイル15の放出する電磁誘導波に共振して生成
する励振波である電磁誘導波を、主制御部20がデータ
記憶部21から読み出すところの例えば該送受信タグ2
固有の識別番号データに基づいて変調する。そして、該
変調された励振波である電磁誘導波は、受信コイル25
から空間に放出される。
【0008】すると、送信ヘッド1は、送受信コイル2
5の放出する、該送受信タグ2固有の識別番号データに
基づいて変調された電磁誘導波を、受信コイル16にて
ピックアップするとともに、復調部13にて復調し、該
送受信タグ2固有の識別番号をインタフェース部11を
介して外部制御装置(例えば駐車場のゲート開閉制御装
置など)Aに出力する。つまり、送信ヘッド1は、送受
信タグ2から非接触にて、送受信タグ2固有の識別番号
データを読み出すことができるのである。
【0009】電磁結合型IDシステムの送受信タグ2
は、図6に示すように、薄い送受信コイル25と薄い送
受信回路30とを、絶縁性樹脂に埋め込んで縦60mm×
横90mm×厚さ3mmのキャッシュカード程度のタグ状に
一体化したものである。なお、図6に示す送受信回路3
0は、主制御部20と、データ記憶部21と、変調部2
2と、復調部23と、整流回路部24と、共振コンデン
サ26,27とを薄く且つコンパクトに集積化したもの
である。
【0010】アンテナの役割を果たす送受信コイル25
は、銅などの良導電体からなる細線を、薄く楕円環状に
巻装したものであり、送受信タグ2を形成する絶縁性樹
脂の中に埋め込まれるものの中でも、送受信コイル25
が最も場所を占有している。しかも、送受信コイル25
の内方は、送受信タグ2をタグ状に形成するための絶縁
性樹脂にて満たされている。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た図6に示すような電磁結合型IDシステムの送受信タ
グ2にあっては、送信コイル15と送受信コイル25と
の距離に対する電磁結合の減衰が大きく、送信ヘッド1
と送受信タグ2との距離が1m程度であっても、確実な
データ授受が困難である。また、送受信タグ2の近傍に
鉄製部材などの磁性体が存在すると磁束分布が大きく乱
れ、伝送特性が悪くなるという問題点があった。
【0012】本発明は、上記の問題点を解決するために
成されたもので、その目的とするところは、伝送距離の
拡大が図れるとともに、鉄骨材などの磁性体が近傍に存
在したとしても悪影響を受けること無く安定した伝送特
性の得られる、優れた電磁結合型IDシステムの送受信
タグを提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明は上記の問題点を
解決するため、請求項1記載の発明にあっては、送受信
コイルと該送受信コイルに接続する送受信回路とを樹脂
外皮体で一体に覆った電磁結合型IDシステムの送受信
タグにおいて、送受信コイルの内方部に高透磁率部を形
成したことを特徴とする。
【0014】請求項2記載の発明にあっては、送受信コ
イルと該送受信コイルに接続する送受信回路とを樹脂外
皮体で一体に覆った電磁結合型IDシステムの送受信タ
グにおいて、送受信コイルの外方部に良導電部を形成し
たことを特徴とする。
【0015】請求項3記載の発明にあっては、送受信コ
イルと該送受信コイルに接続する送受信回路とを樹脂外
皮体で一体に覆った電磁結合型IDシステムの送受信タ
グにおいて、送受信コイルの内方部に高透磁率部を形成
するとともに、送受信コイルの外方に良導電部を形成し
たことを特徴とする。
【0016】請求項4記載の発明にあっては、前記良導
電部は良導電性外皮体で形成したことを特徴とする。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る電磁結合型I
Dシステムの送受信タグの第1の実施の形態を図1に基
づいて、第2の実施の形態を図2に基づいて、第3の実
施の形態を図3に基づいて、第4の実施の形態を図4に
基づいてそれぞれ詳細に説明する。
【0018】〔第1の実施の形態〕図1は電磁結合型I
Dシステムの送受信タグを示す図であり、図1(a)は
正面図、図1(b)は断面図である。なお、図1におい
て、図5および図6とを用いて説明した従来の送受信タ
グと同じ箇所には同じ符号を付してあるので、同じ符号
の箇所の詳細な説明は省略する。
【0019】この図1に示す電磁結合型IDシステムの
送受信タグ2が、従来のものと異なり特徴となるのは、
送受信コイル25の内方部に高透磁率部26を形成した
構成である。この高透磁率部26は、薄く楕円環状に巻
装した送受信コイル25の内方中空部に、例えば楕円に
打ち抜き加工した珪素鋼板またはフェライト鋼板あるい
はパーマロイ薄板などを配設し、この配設位置関係を保
った状態で送受信回路30とともに、ABS樹脂などの
絶縁性樹脂に埋め込んで縦60mm×横90mm×厚さ3mm
程度のタグ状に一体化することにより形成する。
【0020】ところで、高透磁率の物質は、近傍に到来
する磁束を吸引集束する性質を有する。従って、この図
1に示す電磁結合型IDシステムの送受信タグ2にあっ
ては、送信ヘッド(図示せず)から放出されて送受信タ
グ2の近傍に到来する電磁誘導波の磁束は、高透磁率部
26に吸引集束される。つまり、送信ヘッド(図示せ
ず)から放出されて送受信タグ2の近傍に到来する電磁
誘導波の磁束は、送受信コイル25の内方に吸引集束し
て楕円環状の送受信コイル25の内方を貫通することに
なる。
【0021】よって、高透磁率部26を備える送受信タ
グ2は、高透磁率部26を備えない従来の送受信タグに
比べて、送信ヘッド(図示せず)の放出する電磁誘導波
に強く電磁結合することが可能となり、送信ヘッド(図
示せず)との距離に対する電磁結合の減衰を改善するこ
とができ、伝送距離の拡大が図れ且つ鉄骨材などの磁性
体が近傍に存在したとしても悪影響を受けること無く安
定した伝送特性の得られる優れたものになる。
【0022】なお、高透磁率部26の形成は、前記方法
に限らず、高透磁率部26の部分を高透磁率性の樹脂
(高透磁率材の粉末を混入した樹脂など)にて形成する
とともに、他の部分を通常の絶縁性樹脂にて形成し一体
成形するようにしても良い。
【0023】〔第2の実施の形態〕図2は電磁結合型I
Dシステムの送受信タグを示す図であり、図2(a)は
正面図、図2(b)は断面図である。なお、図2におい
て、図1を用いて説明した第1の実施の形態の電磁結合
型IDシステムの送受信タグと同じ箇所には同じ符号を
付してあるので、同じ符号の箇所の詳細な説明は省略す
る。
【0024】この図2に示す電磁結合型IDシステムの
送受信タグ2が、前述した第1の実施の形態の電磁結合
型IDシステムの送受信タグと異なり特徴となるのは、
送受信タグ2において、送信ヘッドの方に向ける側とは
反対側の面の方に、薄く楕円環状に巻装した送受信コイ
ル25の外周縁が略内接する大きさの矩形状の高透磁率
部27を形成した構成である。この高透磁率部27は、
前記矩形形状に打ち抜き加工された珪素鋼板またはフェ
ライト鋼板あるいはパーマロイ薄板などを送受信コイル
25の背面に配設し、この配設位置関係を保った状態で
送受信回路30とともに、ABS樹脂などの絶縁性樹脂
に埋め込んで縦60mm×横90mm×厚さ3mm程度のタグ
状に一体化することにより形成する。
【0025】ところで、高透磁率の物質は、近傍に到来
する磁束を吸引集束する性質を有する。従って、この図
2に示す電磁結合型IDシステムの送受信タグ2にあっ
ても、送信ヘッド(図示せず)から放出されて送受信タ
グ2の近傍に到来する電磁誘導波の磁束は、高透磁率部
27に吸引集束される。つまり、送信ヘッド(図示せ
ず)から放出されて送受信タグ2の近傍に到来する電磁
誘導波の磁束は、送受信コイル25の内方に吸引され集
束して楕円環状の送受信コイル25の内方を貫通するこ
とになる。
【0026】よって、高透磁率部27を備える送受信タ
グ2は、高透磁率部27を備えない従来の送受信タグに
比べて、送信ヘッド(図示せず)の放出する電磁誘導波
に強く電磁結合することが可能となり、送信ヘッド(図
示せず)との距離に対する電磁結合の減衰を改善するこ
とができ、伝送距離の拡大が図れ且つ鉄骨材などの磁性
体が近傍に存在したとしても悪影響を受けること無く安
定した伝送特性の得られる優れたものになる。また、高
透磁率部27の形状は矩形であるので成形加工が簡単で
ある。
【0027】なお、高透磁率部27の形成は、前記方法
に限らず、高透磁率部27の部分を高透磁率性の樹脂
(高透磁率材の粉末を混入した樹脂など)にて形成する
とともに、他の部分を通常の絶縁性樹脂にて形成し一体
成形するようにしても良い。
【0028】〔第3の実施の形態〕図3は電磁結合型I
Dシステムの送受信タグを示す図であり、図3(a)は
正面図、図3(b)は断面図である。なお、図3におい
て、図5および図6とを用いて説明した従来の送受信タ
グと同じ箇所には同じ符号を付してあるので、同じ符号
の箇所の詳細な説明は省略する。
【0029】この図3に示す電磁結合型IDシステムの
送受信タグ2が、従来のものと異なり特徴となるのは、
送受信コイル25の外方部に良導電部28を形成した構
成である。この良導電部28は、例えば、正面視で送受
信タグ2と略等しい形状の銅薄板あるいはアルミニウム
薄板から送受信コイル25の外周と略等しい形状の楕円
を打ち抜いて取り去った部分に、薄く楕円環状に巻装し
た送受信コイル25を配設し、この配設位置関係を保っ
た状態で送受信回路30とともに、ABS樹脂などの絶
縁性樹脂に埋め込んで縦60mm×横90mm×厚さ3mm程
度のタグ状に一体化することにより形成する。
【0030】ところで、良導電体の物質は、近傍に到来
する磁束を遠方に追いやるシールド作用を有する。従っ
て、上述の図3に示すような電磁結合型IDシステムの
送受信タグ2にあっては、送信ヘッド(図示せず)から
放出されて送受信タグ2の良導電部28の近傍に到来す
る電磁誘導波の磁束は、良導電部28のシールド作用に
よって良導電部28の内周縁および外周縁に追いやら
れ、良導電部28の内周縁に追いやられる磁束は必然的
に送受信コイル25の内方を集束して貫通することにな
る。
【0031】よって、上述の図3に示すような電磁結合
型IDシステムの送受信タグ2にあっては、良導電部2
8を備えない従来の送受信タグに比べて、送信ヘッド
(図示せず)の放出する電磁誘導波に強く電磁結合する
ことが可能となり、送信ヘッド(図示せず)との距離に
対する電磁結合の減衰を改善することができ、伝送距離
の拡大が図れ且つ鉄骨材などの磁性体が近傍に存在した
としても悪影響を受けること無く安定した伝送特性の得
られる優れたものになる。
【0032】なお、良導電部28は、前記方法に限ら
ず、良導電部の部分を導電性樹脂などの良導電性外皮体
にて形成するとともに、他の部分を通常の絶縁性樹脂に
て形成し一体成形するようにしても良い。また、良導電
部28の形成は、送受信タグ2の全体を通常の絶縁性樹
脂にて形成した後に、良導電部28を形成する部分にの
み導電性塗料を塗布することによって形成しても良い。
【0033】〔第4の実施の形態〕図4は電磁結合型I
Dシステムの送受信タグを示す図であり、図4(a)は
正面図、図4(b)は断面図である。なお、図4におい
て、図2を用いて説明した第2の実施の形態の電磁結合
型IDシステムの送受信タグ、あるいは、図2を用いて
説明した第2の実施の形態の電磁結合型IDシステムの
送受信タグと同じ箇所には同じ符号を付してあるので、
同じ符号の箇所の詳細な説明は省略する。
【0034】この図4に示す電磁結合型IDシステムの
送受信タグ2が、前述の第3の実施の形態の電磁結合型
IDシステムの送受信タグと異なり特徴となるのは、前
述の第3の実施の形態の電磁結合型IDシステムの送受
信タグに、前述の第2の実施の形態の電磁結合型IDシ
ステムの送受信タグの特徴であるところの高透磁率部2
7を組み合わせた構成である。
【0035】従って、上述の図4に示すような電磁結合
型IDシステムの送受信タグ2にあっては、第2の実施
の形態の電磁結合型IDシステムの送受信タグの高透磁
率部27は、送信ヘッド(図示せず)から放出されて送
受信タグ2の近傍に到来する電磁誘導波の磁束を吸引集
束して楕円環状の送受信コイル25の内方に貫通させ、
また、第3の実施の形態の電磁結合型IDシステムの送
受信タグの良導電部28は、送信ヘッド(図示せず)か
ら放出されて送受信タグ2の近傍に到来する電磁誘導波
の磁束をシールド作用によって良導電部28の内周縁お
よび外周縁に追いやり、良導電部28の内周縁に追いや
った磁束を楕円環状の送受信コイル25の内方に貫通さ
せる。
【0036】つまり、上述の図4に示すような電磁結合
型IDシステムの送受信タグ2にあっては、送信ヘッド
(図示せず)から放出されて送受信タグ2の近傍に到来
する電磁誘導波の磁束を、高透磁率部27の磁束に対す
る吸引集束作用と良導電部28の磁束に対するシールド
作用との両作用によって、より多くの磁束を送受信コイ
ル25の内方に集束し貫通するので、送信ヘッド(図示
せず)の放出する電磁誘導波に更に強く電磁結合するこ
とが可能となる。
【0037】従って、上述の図4に示すような電磁結合
型IDシステムの送受信タグ2にあっては、送信ヘッド
(図示せず)との距離に対する電磁結合の減衰を更にい
っそう改善することができ、伝送距離の拡大が図れ且つ
鉄骨材などの磁性体が近傍に存在したとしても更に悪影
響を受けることが無くなり、更に安定した伝送特性の得
られる優れたものになる。
【0038】なお、前述の第3の実施の形態の電磁結合
型IDシステムの送受信タグに、前述の第1の実施の形
態の電磁結合型IDシステムの送受信タグの特徴である
ところの高透磁率部26を組み合わせた構成にしても、
同様の効果が得られる。
【0039】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、送受信コ
イルの内方部に高透磁率部を形成したので、到来する電
磁誘導波の磁束の多くが送受信コイルの内方を貫通する
ことになり、送信ヘッドとの距離に対する電磁結合の減
衰を改善することができ、伝送距離の拡大が図れ且つ鉄
骨材などの磁性体が近傍に存在したとしても悪影響を受
け難く、安定した伝送特性の得られる優れた電磁結合型
IDシステムの送受信タグを提供できるという効果を奏
する。
【0040】請求項2記載の発明にあっては、送受信コ
イルの外方部に良導電部を形成したので、到来する電磁
誘導波の磁束の多くが送受信コイルの内方を貫通するこ
とになり、送信ヘッドとの距離に対する電磁結合の減衰
を改善することができ、伝送距離の拡大が図れ且つ鉄骨
材などの磁性体が近傍に存在したとしても悪影響を受け
難く、安定した伝送特性の得られる優れた電磁結合型I
Dシステムの送受信タグを提供できるという効果を奏す
る。
【0041】請求項3記載の発明にあっては、送受信コ
イルの内方部に高透磁率部を形成するとともに、送受信
コイルの外方に良導電部を形成したので、到来する電磁
誘導波の磁束のより多くが送受信コイルの内方を貫通す
ることになり、送信ヘッドとの距離に対する電磁結合の
減衰を改善することができ、伝送距離の拡大が図れ且つ
鉄骨材などの磁性体が近傍に存在したとしても悪影響を
受け難く、安定した伝送特性の得られる優れた電磁結合
型IDシステムの送受信タグを提供できるという効果を
奏する。
【0042】請求項4記載の発明にあっては、前記良導
電部は良導電性外皮体で形成するので、良導電部を形成
するために絶縁性樹脂に、わざわざ銅板やアルミニウム
板などを埋め込んだり導電性塗料を塗布したりする手間
のかからない、生産性に優れる電磁結合型IDシステム
の送受信タグを提供できるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る第1の実施の形態の電磁結合型I
Dシステムの送受信タグを示す図である。
【図2】本発明に係る第2の実施の形態の電磁結合型I
Dシステムの送受信タグを示す図である。
【図3】本発明に係る第3の実施の形態の電磁結合型I
Dシステムの送受信タグを示す図である。
【図4】本発明に係る第4の実施の形態の電磁結合型I
Dシステムの送受信タグを示す図である。
【図5】電磁結合型IDシステムを説明する構成図であ
る。
【図6】従来の送受信タグを示す図である。
【符号の説明】
2 送受信タグ 25 送受信コイル 26 高透磁率部 27 良導電部 28 良導電部 30 送受信回路

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 送受信コイルと該送受信コイルに接続す
    る送受信回路とを樹脂外皮体で一体に覆った電磁結合型
    IDシステムの送受信タグにおいて、送受信コイルの内
    方部に高透磁率部を形成したことを特徴とする電磁結合
    型IDシステムの送受信タグ。
  2. 【請求項2】 送受信コイルと該送受信コイルに接続す
    る送受信回路とを樹脂外皮体で一体に覆った電磁結合型
    IDシステムの送受信タグにおいて、送受信コイルの外
    方部に良導電部を形成したことを特徴とする電磁結合型
    IDシステムの送受信タグ。
  3. 【請求項3】 送受信コイルと該送受信コイルに接続す
    る送受信回路とを樹脂外皮体で一体に覆った電磁結合型
    IDシステムの送受信タグにおいて、送受信コイルの内
    方部に高透磁率部を形成するとともに、送受信コイルの
    外方に良導電部を形成したことを特徴とする電磁結合型
    IDシステムの送受信タグ。
  4. 【請求項4】 前記良導電部は良導電性外皮体で形成し
    たことを特徴とする請求項2または3記載の電磁結合型
    IDシステムの送受信タグ。
JP8064802A 1996-03-21 1996-03-21 電磁結合型idシステムの送受信タグ Pending JPH09259240A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8064802A JPH09259240A (ja) 1996-03-21 1996-03-21 電磁結合型idシステムの送受信タグ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8064802A JPH09259240A (ja) 1996-03-21 1996-03-21 電磁結合型idシステムの送受信タグ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH09259240A true JPH09259240A (ja) 1997-10-03

Family

ID=13268748

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP8064802A Pending JPH09259240A (ja) 1996-03-21 1996-03-21 電磁結合型idシステムの送受信タグ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH09259240A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003016409A (ja) * 2001-07-02 2003-01-17 Hanex Chuo Kenkyusho:Kk 携帯型機器
WO2005050551A1 (ja) * 2003-11-19 2005-06-02 Nitta Ind. Co., Ltd. 電子タグの製造方法
KR100648137B1 (ko) * 1998-10-02 2006-11-24 소니 가부시끼 가이샤 비접촉형 정보 기억 장치
FR2979159A1 (fr) * 2011-08-16 2013-02-22 Adm Concept Systeme de lecture sans contact d'informations sur une carte.

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100648137B1 (ko) * 1998-10-02 2006-11-24 소니 가부시끼 가이샤 비접촉형 정보 기억 장치
JP2003016409A (ja) * 2001-07-02 2003-01-17 Hanex Chuo Kenkyusho:Kk 携帯型機器
JP4578728B2 (ja) * 2001-07-02 2010-11-10 株式会社ハネックス 携帯型機器
WO2005050551A1 (ja) * 2003-11-19 2005-06-02 Nitta Ind. Co., Ltd. 電子タグの製造方法
FR2979159A1 (fr) * 2011-08-16 2013-02-22 Adm Concept Systeme de lecture sans contact d'informations sur une carte.

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4600829A (en) Electronic proximity identification and recognition system with isolated two-way coupling
JP3121577U (ja) 偏心磁性体コイルシステム
JP4232474B2 (ja) 通信機能付き電子機器
US6840440B2 (en) Identifying system of overlapped tag
JP4700831B2 (ja) Rfidタグの通信距離拡大方法
KR101269611B1 (ko) 안테나 장치
JPH0744489B2 (ja) 近接検知装置
US6584301B1 (en) Inductive reader device and method with integrated antenna and signal coupler
US5838235A (en) Station, a passive portable object and apparatus for the remote exchange of information between the passive portable object and the station
US20060012482A1 (en) Radio frequency identification tag having an inductively coupled antenna
JP2001022905A (ja) Icカード装置
EP1061663A1 (en) Identification method for overlapped tags
KR20020064845A (ko) 리더 코일 안테나 및 이를 이용한 비접촉 카드 인증 시스템
JP3649128B2 (ja) Idタグ
JPH11239016A (ja) 減少された電界を伴うアンテナコイル
US5523750A (en) Transponder system for communicating through an RF barrier
JP3476000B2 (ja) 重畳したタグの識別方式
JPH09259240A (ja) 電磁結合型idシステムの送受信タグ
CN103051752A (zh) 一种内置感应天线有源编解码的手机智能卡
JP2001024425A (ja) ループアンテナ用積層体
JP2002207980A (ja) 金属貼付用idタグ
JP3065171B2 (ja) 非接触型icカードおよびその識別システム
JP2000293655A (ja) 物品の識別用タグ及びこれを用いた物品の識別装置
US20020113747A1 (en) Transmitter and receiver coil
JP3986701B2 (ja) 無線カード用通信装置