JP5184023B2 - 発泡充填具、及び長尺状中空構造体の補強方法 - Google Patents

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Description

本発明は、長尺状中空構造体の中空部に発泡体を充填するための発泡充填具、及び、長尺状中空構造体の補強方法に関する。
車両前部や後部には車両の衝突時等における衝撃を吸収するバンパが装着されている。このバンパは、車両の意匠面の一部を形成するパンパカバーと、同カバーの内側に配置されるバンパリインフォースとを備えている(例えば特許文献1参照)。こうしたバンパは、バンパリインフォースの両端部近傍に連結されるサイドメンバを介して車両本体に取り付けられる。パンパリインフォースは、車幅に対応して長尺状をなすとともに、軽量化を図るべく中空状をなしている。こうしたパンパリインフォースは、例えばアルミニウム材の押出成形によって成形される他に、鋼板にプレス加工、各種溶接を施すことで成形される。一方、耐衝撃性を高めるために、バンパリインフォースの中空部に発泡体を充填した構造が開示されている(特許文献2及び3参照)。発泡体は、樹脂系又はゴム系の主材料に、発泡剤、硬化剤、充填剤等が配合されてなる発泡性基体を発泡及び硬化させることで形成される。こうした発泡体の充填態様としては、発泡性基体をバンパリインフォースの中空部に配置した後に、その発泡性基体を発泡及び硬化させることで、その中空部においての発泡体を形成させる手法、及び、発泡体をバンパリインフォースの開口部から圧入させる手法が知られている。このように発泡体が充填されたバンパリインフォースでは、発泡体により補強されることで、耐衝撃性等が高められるようになる。
特開平08−020297号公報 特開平09−039694号公報 特開2000−142276号公報
ところで、バンパリインフォース等の長尺状中空構造体において、発泡体を充填する領域は、要求される補強性能に応じた所定の領域に設定される。そうした所定の領域に発泡体を充填するには、中空部の所定位置に、充填に必要な体積の発泡性基体を配置させることになる。ここで、長尺状中空構造体おいて発泡性基体の挿入に際して十分な開口面積を有する開口部は、同構造体の長手方向の端部に開口する開口部である。つまり、長尺状中空構造体では、それ自体に要求される補強性能を維持するという観点から、発泡性基体の挿入に十分な開口部を更に形成することは好ましくない。従って、長尺状中空構造体の端部に開口する開口部から発泡性基体を挿入することになるため、そうした端部から発泡性基体を所定位置まで挿入するとともに所定位置に発泡性基体を位置決めすることは極めて困難である。このように長尺状中空構造体の所定領域に、発泡体を充填することについて未だ改善の余地を残している。
この発明は、こうした実情に鑑みてなされたものであり、その目的は、長尺状中空構造体に発泡性基体を配置する際の作業性の向上を図ることができるとともに、発泡体を充填する位置についてのばらつきを抑制することのできる発泡充填具、及び長尺状中空構造体の補強方法を提供することにある。
上記の目的を達成するために請求項1に記載の発明は、加熱により発泡及び硬化することで発泡体を形成する発泡性基体を備え、長尺状中空構造体の長さ方向の端部に開口する開口部から前記長尺状中空構造体の中空部に挿入されるとともに同中空部において形成される前記発泡体により同中空部を充填するための発泡充填具であって、前記発泡性基体を固定した長尺状のガイド部と同ガイド部に設けられ前記長尺状中空構造体の中空部に同ガイド部を位置決めする位置決め部とを有してなるガイド部材を備え、前記ガイド部は、同ガイド部の長手方向の両端部が接近する方向へ変形可能とする溝部が前記ガイド部の長さ方向とは異なる方向に延びるように形成され、前記ガイド部は前記溝部の延びる方向を軸として屈曲されることを要旨とする。
例えば、長尺状中空構造体の長さ方向において中央部に発泡体を充填させることがある。また例えば、複数の発泡体を長尺状中空構造体の長さ方向おいて離間して配置させることで、発泡体の充填量を調整したりすることがある。上記構成によれば、ガイド部材は、発泡性基体を固定した長尺状のガイド部を有しているため、長尺状中空構造体の端部に開口する開口部から発泡充填具を挿入するに際して、同ガイド部を利用して発泡性基体を挿入することができる。更に、同ガイド部を利用して発泡性基体を長尺状中空構造体の中空部の所定位置に配置させることができる。このようにガイド部を利用することで、同構造体の中空部における所定位置に発泡性基体を容易に配置させることができる。加えて、ガイド部材は、位置決め部を有しているため、発泡性基体を配置するに際して位置決めすることができる。
例えば長尺状中空構造体がその長さ方向において曲部を有する場合、ガイド部が曲部に当接することで、発泡充填具を挿入することが困難になるおそれがある。上記構成によれば、長尺状のガイド部の変形を利用することで、そうした曲部を有する前記構造体であっても、その中空部にガイド部を円滑に挿入することができるようになる。
また、上記構成によれば、溝部によってガイド部の変形が促進されるようになるため、長尺状中空構造体に発泡性基体を配置する際の作業性を更に向上することができる。
請求項に記載の発明は、請求項に記載の発泡充填具において、前記溝部は、前記ガイド部の長さ方向において離間して複数形成され、前記発泡性基体は、前記溝部と溝部との間に固定されることを要旨とする。
上記構成によれば、上述した溝部の機能は、発泡性基体に阻害され難くなるため、溝部の機能が十分に発揮され易くなる。また、発泡性基体の厚みを増すことでその発泡性基体が変形し難くなったとしても、溝部の変形を利用することで上述した円滑な挿入が実現される。
請求項に記載の発明は、請求項1又は請求項に記載の発泡充填具において、前記位置決め部は、前記長尺状中空構造体に係止する係止部を含むことを要旨とする。
請求項に記載の発明は、請求項1から請求項のいずれか一項に記載の発泡充填具において、前記位置決め部は、前記長尺状中空構造体の開口部から圧入される圧入部を含むことを要旨とする。
請求項に記載の発明は、請求項1から請求項のいずれか一項に記載の発泡充填具において、前記位置決め部として前記ガイド部に位置決め孔が形成されるとともに、同位置決め孔を前記長尺状中空構造体に形成された貫通孔に連通するように構成したことを要旨とする。
なお、請求項から請求項のような構成とすることで、長尺状中空構造体に対してガイド部を位置決めすることができる。
請求項に記載の発明は、請求項1から請求項のいずれか一項に記載の発泡充填具を用いて前記長尺状中空構造体を補強する長尺状中空構造体の補強方法であって、前記発泡充填具を前記長尺状中空構造体の前記開口部から挿入するとともに前記ガイド部を前記長尺状中空構造体の所定の位置に位置決めした後に、前記発泡性基体を加熱することにより、同発泡性基体を発泡及び硬化させることを要旨とする。
上記方法によれば、上述したようにガイド部を利用して発泡性基体を挿入することができる。更に、ガイド部を利用することで、長尺状中空構造体の中空部における所定位置に発泡性基体を容易に配置させることができる。加えて、ガイド部材は、位置決め部を有しているため、発泡性基体を配置するに際して位置決めすることができる。
請求項に記載の発明は、請求項に記載の長尺状中空構造体の補強方法において、前記長尺状中空構造体は、その長さ方向の両端部に前記開口部を有してなり、前記発泡充填具を少なくとも一対用いることで、前記両端部の開口部のいずれからも前記発泡充填具を挿入することを要旨とする。
上記方法によれば、発泡充填具は、長尺状中空構造体の両開口部のいずれからも挿入されるため、一つの長尺状中空構造体に対して発泡充填具を少なくとも二分割して構成することができる。このように二分割して構成した発泡充填具では、分割せずに一体に構成したときの長さ寸法よりも、一部材当たりの長さ寸法を短く設定することができる。よって、長尺状のガイド部を有する発泡充填具であっても、挿入する際の作業スペースについて、省スペース化を図ることが可能となる。
請求項に記載の発明は、請求項に記載の長尺状中空構造体の補強方法において、前記開口部から挿入される少なくとも一対の発泡充填具を前記長尺状中空構造体の中空部において前記発泡性基体が重なるように配置した状態で、前記発泡性基体を発泡及び硬化させることを要旨とする。
前記ガイド部において発泡性基体が固定されている部位は、その外周形状を長尺状中空構造体の開口部の内周形状よりも縮径した形状に形成することで、開口部から挿入可能となる。すなわち、ガイド部において発泡性基体が固定されている部位の断面形状は、開口部の形状に応じて決定される。一方、長尺状中空構造体には、その開口部の内周形状に比して同構造体の中央部側の内周形状が拡径した形状に設定されることがある。この場合、開口部の近傍では、充填に十分な体積の発泡性基体を配置させることが容易である一方で、開口部よりも中央部側では充填に十分な体積の発泡性基体を配置させることが困難となることがある。もっとも、体積膨張率の高い発泡性基体をガイド部に固定することで、長尺状中空構造体の中央部近傍においても発泡体を充填させることは可能である。しかしながら、そうした場合には発泡体に含まれる気泡量が増大するため、発泡体の補強機能が低下する傾向にある。そこで、上記方法のように、中空部において発泡性基体を重なるように配置させることで、中空部の所定位置により多くの発泡性基体を容易に配置させることができるようになる。すなわち、開口部よりも中央部側が拡径した長尺状中空構造体であっても、所定位置に所定体積の発泡性基体を容易に配置させることができる結果、発泡体を容易に充填することができるようになる。
本発明によれば、長尺状中空構造体に発泡性基体を配置する際の作業性の向上を図ることができるとともに、発泡体を充填する位置についてのばらつきを抑制することができる。
以下、本発明をバンパリインフォースに適用される発泡充填具に具体化した一実施形態について図1〜図5に基づいて詳細に説明する。
図1に示すように、バンパリインフォース51は、その両端に開口部52を有する中空状をなし、図示しないバンパカバーとともに車両のバンパを構成するものである。バンパリインフォース51は、車幅に応じた長さ寸法を設定されることで長尺状をなすとともに、軽量化を図るべく中空状をなしている。なお、バンパリインフォース51の長さ寸法は、一般に1〜1.5mの範囲に設定されている。そして、バンパリインフォース51は、その両端部近傍に連結されるサイドメンバ53を介して車体に装着される。こうしたバンパリインフォース51は、例えばアルミニウム材の押出成形によって成形される他に、鋼板にプレス加工、各種溶接を施すことで成形される。すなわち、バンパリインフォース51は、その補強性能を十分に発揮させるべく、一般に金属材料から形成されている。
図2には、バンパリインフォース51の中空部に配置される発泡充填具11を示している。発泡充填具11は、長尺状をなすガイド部材12に、発泡体を形成する発泡性基体13が固定されて構成されている。ガイド部材12は、長尺状をなすガイド部14と、このガイド部14の基端に設けられる位置決め部15とを有している。
ガイド部14は、合成樹脂又は金属から所定の厚さに形成されることで、同ガイド部14の長手方向の両端部が接近する方向へ変形可能に構成されている。なお、本実施形態のガイド部14は、合成樹脂(ポリアミド系樹脂)から成形されることで、軽量化が図られている。ガイド部14には、同ガイド部14の長さ方向とは異なる方向に延びるように、溝部14aが形成されている。こうした溝部14aによって、ガイド部14はその両端が接近するようにして変形し易くなっている。なお、本実施形態の溝部14aは、ガイド部14の長さ方向に対して直交する方向に延びるように複数形成されている。また、ガイド部14の先端部には、先端に向かうにしたがって厚みが薄くなるように傾斜する傾斜面14bが形成されている。
位置決め部15は、コ字状をなす弾性部15aとその弾性部15aの両端部に突設される係止部15bとから構成されている。係止部15bは、弾性部15aの弾性変形を利用してバンパリインフォース51の端部に形成される係止孔51aに係止されるように構成されている。なお、本実施形態の位置決め部15は、ガイド部14と同じ材料からガイド部14と一体に形成されている。
発泡性基体13は、溝部14aと溝部14aとの間に固定されている。なお、本実施形態のガイド部14では、最も先端側に位置する溝部14aと傾斜面14bとの間にも発泡性基体13が固定されている。発泡性基体13は、接着剤を用いた接着、インサート成型等を用いた溶着等によってガイド部14に固定することができる。また例えば、ガイド部14及び発泡性基体13の少なくとも一方に係止部を設けて、その係止部を利用して固定してもよい。
発泡性基体13を構成する材料は、基材、発泡剤、及び架橋剤を含有する他に、充填剤、可塑剤等を適宜含有して構成されている。基材としては、合成樹脂、エラストマー及びゴムが挙げられる。合成樹脂としては、ポリオレフィン、エポキシ樹脂、フェノール樹脂、ウレタン樹脂、アクリル樹脂、スチレン樹脂、EVA(エチレン/ビニルアセテートコポリマー)等が挙げられる。エラストマーとしては、RB(ポリブタジエンエラストマー)、SBS(スチレン/ブタジエン/スチレンブロックコポリマー)、SIS(スチレン/イソプレン/スチレンブロック共重合体)、SEBS(スチレン/エチレン/ブチレン/スチレンブロック共重合体)等が挙げられる。ゴムとしては、NR(天然ゴム)、SBR(スチレン/ブタジエンゴム)、BR(ブタジエンゴム)、NBR(ニトリルゴム)、CR(クロロプレンゴム)、IR(イソプレンゴム)、IIR(ブチルゴム)、EPDM(エチレンプロピレンジエン三元共重合体)、UR(ウレタンゴム)、ENR(エポキシ化天然ゴム)、EPM(エチレン/プロピレンゴム)等が挙げられる。発泡剤としてはアゾジカルボンアミド、ジニトロペンタメチレンテトラミン等、架橋剤としては周知のジメチルウレア、ジシアンジアミド、充填剤としては炭酸カルシウム、硫酸バリウム、フェライト、シリカ等が挙げられる。
次に、発泡充填具11を用いてバンパリインフォース51を補強する補強方法について説明する。
図3に示すように、まず一対の発泡充填具11を準備して、バンパリインフォース51の両端の開口部52からそれぞれ発泡充填具11をその先端側から挿入する。例えばガイド部14の基端部を把持して、ガイド部14を先端部から開口部52に挿入することで、バンパリインフォース51の中空部に一対の発泡充填具を配置する。このとき、ガイド部14は、同ガイド部14の長手方向の両端部が接近する方向へ変形可能に構成されているため、一方の発泡充填具11のガイド部14が配置されている中空部に他方の発泡充填具11のガイド部14を挿入するに際して、ガイド部14の変形を利用して円滑に挿入することができる。またこのとき、ガイド部14の先端部には、傾斜面14bが形成されているため、例えば一方のガイド部14の先端部が他方のガイド部14の先端部に当接したとしても、傾斜面14bによって摺動抵抗が低減される。よって、発泡充填具11を中空部に円滑に挿入することができるようになる。
配置が完了した発泡充填具11は、係止孔51aに係止部15bを係止させることで、バンパリインフォース51の中空部に位置決めされる。
ここで、本実施形態のバンパリインフォース51では、その開口部52の内周形状に比して中央部側の内周形状が拡径した形状に設定されている。すなわち、同バンパリインフォース51では、開口部52の開口断面積よりも、中央部側の中空部断面積が大きい。その一方で、ガイド部14において発泡性基体13が固定されている部位は、その外周形状がバンパリインフォース51の開口部52に挿入可能な形状となるように形成される。このように開口部52に挿入可能な形状とした発泡性基体13を、開口部52よりも中央部側の領域に配置したとしても、その領域の充填に十分な体積の発泡性基体13を配置させることは困難である。そこで本実施形態では、図4に示すように、一対の発泡充填具11をバンパリインフォース51の両端の開口部52からそれぞれ挿入し、かつ、中空部においてそれら発泡充填具11の発泡性基体13が重なるように配置している。これにより、開口部52よりも中央側の領域においても、発泡体の充填に対して十分な体積の発泡性基体13を容易に配置することができる。
次いで、中空部に発泡充填具11が配置されたバンパリインフォース51は、所定の温度で所定の時間加熱される。こうした加熱により、発泡性基体13が発泡及び硬化することで、図5に示すように発泡体21が中空部に充填される。ここで、そのバンパリインフォース51を加熱工程に搬送したり、加熱工程を行う前に、長さ方向を垂直にするようにして一時保管されたりすることがある。このとき、発泡充填具11は、バンパリインフォース51に位置決めされているため、バンパリインフォース51の中空部において発泡性基体13は所定の位置に保持されるようになる。従って、発泡体21を充填する位置についてのばらつきを抑制することができる。加えて、上述した一対の発泡充填具11の配置によって、開口部52よりも断面積の大きい中央部側の領域であっても、発泡体21が容易に充填できるようになるため、そうした領域においても容易に補強することができる。
(1)本実施形態のガイド部材12は、長尺状のガイド部14を有しているため、バンパリインフォース51の開口部52から発泡充填具11を挿入するに際して、同ガイド部14を利用することで発泡性基体13を挿入することができる。更に、同ガイド部14を利用して発泡性基体13をバンパリインフォース51の中空部の所定位置に配置させることができる。このようにガイド部14を利用することで、バンパリインフォース51の中空部における所定位置に発泡性基体13を容易に配置させることができる。従って、バンパリインフォース51に発泡性基体13を配置する際の作業性の向上を図ることができる。加えて、ガイド部材12は、位置決め部15を有しているため、発泡性基体13を配置するに際して位置決めすることができる。従って、発泡体21を充填する位置についてのばらつきを抑制することができる。
(2)ガイド部14は、同ガイド部14の長手方向の両端部が接近する方向へ変形可能に構成されているため、一方の発泡充填具11のガイド部14が配置されている中空部に他方の発泡充填具11のガイド部14を挿入するに際して、その変形を利用して円滑に挿入することができるようになる。従って、バンパリインフォース51に発泡性基体13を配置する際の作業性を更に向上させることができる。
(3)ガイド部14には、同ガイド部14の変形を促進する溝部14aがガイド部14の長さ方向とは異なる方向に延びるように形成されている。このように溝部14aを設けることで、上述したガイド部14の変形が促進されるようになるため、バンパリインフォース51に発泡性基体13を配置する際の作業性を更に向上させることができる。
(4)溝部14aは、ガイド部14の長さ方向において離間して複数形成され、発泡性基体13は、溝部14aと溝部14aとの間に固定されている。このため、上述した溝部14aの機能は、発泡性基体13に阻害され難くなるため、溝部14aの機能が十分に発揮され易くなる。また、発泡性基体13の厚みを増すことでその発泡性基体13が変形し難くなったとしても、溝部14aの変形を利用することで上述した円滑な挿入が実現される。よって、バンパリインフォース51に発泡性基体13を配置する際の作業性を更に向上することができる。
(5)ガイド部14において発泡性基体13が固定されている部位は、その外周形状をバンパリインフォース51の開口部52の内周形状よりも縮径した形状に形成することで、開口部52から挿入可能となる。一方、本実施形態のバンパリインフォース51では、その開口部52の内周形状に比して中央部側の内周形状が拡径した形状に設定されている。この場合、開口部52よりも中央部側では充填に十分な体積の発泡性基体13を配置させることが困難となる。もっとも、体積膨張率の高い発泡性基体13をガイド部14に固定することで、バンパリインフォース51の中央部近傍においても発泡体21を充填させることは可能である。しかしながら、そうした場合には発泡体21に含まれる気泡量が増大するため、発泡体21の補強機能が低下する傾向にある。
本実施形態では、バンパリインフォース51の各開口部52から挿入された一対の発泡充填具11は、中空部において発泡性基体13が重なるように配置されている。これにより、中空部の所定位置により多くの発泡性基体13を容易に配置させることができるようになる。すなわち、開口部52よりも中央部側が拡径したバンパリインフォース51であっても、所定位置に所定体積の発泡性基体13を容易に配置させることができる結果、発泡体21を容易に充填することができるようになる。その結果、発泡体21による補強を容易に行うことができる。さらに発泡性基体13の体積膨張率を低めることも可能となるため、発泡体21の補強作用を高めることができるようになる。
なお、前記実施形態を次のように変更して構成してもよい。
・前記傾斜面14bを省略してもよい。
・前記位置決め部15は、弾性部15aと係止部15bとから構成されている。例えば、図6(a)に示すように開口部52から圧入される圧入部31によって位置決めされるように構成してもよい。こうした圧入部31は、所定の位置まで圧入された際の復元力によってバンパリインフォース51の内壁を押圧することで、ガイド部14を位置決めする。また、ガイド部14に位置決め孔を形成するとともに、その位置決め孔をバンパリインフォース51に形成された貫通孔に連通するように構成してもよい。こうした位置決め孔と貫通孔とに挿入具を挿入することによっても、ガイド部14を位置決めすることができる。また、前記位置決め部15に加えて、例えば圧入部31等を組み合わせることで、ガイド部14が位置決めされるように構成してもよい。
・ガイド部14と位置決め部15を別体で成形した後に、ガイド部14に位置決め部15を接着剤等の接着、インサート成型等を用いた溶着等により設けてもよい。また、ガイド部14と位置決め部15の材料は同じ材料であってもよいし、異なる材料であってもよい。
・前記ガイド部14に追従して変形可能な発泡性基体13を、溝部14aに重なり合うようにして固定してもよい。
・前記ガイド部14は、四角柱状に形成されているが、例えば三角柱状、円柱状等の形状に変更してもよい。また、前記ガイド部14をバンパリインフォース51の長さ方向の形状に沿った湾曲状に形成してもよい。
・溝部14aの数は、単数であってよいし、複数であってもよい。
・前記溝部14aは直線状に形成されているが、曲線状、屈曲状等に変更してもよい。また、前記溝部14aを省略してもよい。
・ガイド部14に固定される発泡性基体13の数及び固定位置は、特に限定されず、バンパリインフォース51の長さ方向において補強の必要な位置等に応じて、適宜設定すればよい。また、体積膨張率(発泡倍率)の異なる複数の発泡性基体13を一つのガイド部14に固定してもよい。
・図4に示すように、前記一対の発泡充填具11は、ガイド部14に固定された発泡性基体13の側面同士が重なるように配置されている。例えば、ガイド部14及び発泡性基体13の形状を変更して、発泡性基体13の上下面同士が重なるように配置してもよい。
・例えば、図6(a)に示すように、バンパリインフォース51において一方の開口部52のみから一つの発泡充填具11を挿入して配置してもよい。なお、このバンパリインフォース51のように曲部を有するバンパリインフォース51に発泡充填具11を挿入するに際して、ガイド部14の変形を利用することで、中空部にガイド部14を円滑に挿入することができる。
・例えばバンパリインフォース51の形状に応じて、一方の開口部52から複数の発泡充填具11を挿入するとともに、他方の開口部52から一つの発泡充填具11を挿入してもよい。また、各開口部52からそれぞれ複数の発泡充填具11を挿入してもよい。
・図6(b)に示されるバンパリインフォース51は、曲部を有しない。こうしたバンパリインフォース51に用いられる発泡充填具11では、発泡充填具11の挿入に際してガイド部14が変形しないように構成してもよい。
・図6(b)に示すように、バンパリインフォース51の各開口部52のいずれからも発泡充填具11を挿入することで、一つのバンパリインフォース51に対して発泡充填具11を少なくとも二分割して構成することができる。このように二分割して構成したバンパリインフォース51では、分割せずに一体に構成したときの長さ寸法よりも、一部材当たりの長さ寸法を短く設定することができる。よって、長尺状のガイド部14を有するバンパリインフォース51であっても、挿入する際の作業スペースについて、省スペース化を図ることが可能となる。
・図6(b)に示されるバンパリインフォース51では、開口部52の開口断面積と、中央部側の中空部断面積とは略一定に形成されている。すなわち、両端の開口部52は発泡性基体13の挿入に際して十分な開口断面積を有している。このような場合には、一対の発泡充填具11にそれぞれ設けられる発泡性基体13を重ねることなく、バンパリインフォース51の長さ方向に沿って配列させてもよい。
・バンパリインフォース51以外のリインフォースに適用してもよい。こうしたリインフォースとしては、例えば車両のドアに装着されるリインフォース等が挙げられる。また、鉄道用、船舶用、航空機用、建築用等に適用される長尺状中空構造体に発泡充填具11を適用してもよい。
本実施形態のバンパリインフォースを示す斜視図。 (a)は本実施形態の発泡充填具を示す平面図、(b)はその側面図。 発泡充填具の挿入方法を示す説明図。 発泡充填具が配置されたバンパリインフォースを示す断面図。 発泡体が充填されたバンパリインフォースを示す断面図。 (a)及び(b)は、発泡充填具及びそれが配置されたバンパリインフォースの変更例を示す断面図。
符号の説明
11…発泡充填具、12…ガイド部材、13…発泡性基体、14…ガイド部、14a…溝部、14b…傾斜面、15…位置決め部、15a…弾性部、15b…係止部、21…発泡体、31…圧入部、51…バンパリインフォース、51a…係止孔、52…開口部、53…サイドメンバ。

Claims (8)

  1. 加熱により発泡及び硬化することで発泡体を形成する発泡性基体を備え、長尺状中空構造体の長さ方向の端部に開口する開口部から前記長尺状中空構造体の中空部に挿入されるとともに同中空部において形成される前記発泡体により同中空部を充填するための発泡充填具であって、
    前記発泡性基体を固定した長尺状のガイド部と同ガイド部に設けられ前記長尺状中空構造体の中空部に同ガイド部を位置決めする位置決め部とを有してなるガイド部材を備え
    前記ガイド部は、同ガイド部の長手方向の両端部が接近する方向へ変形可能とする溝部が前記ガイド部の長さ方向とは異なる方向に延びるように形成され、
    前記ガイド部は前記溝部の延びる方向を軸として屈曲されることを特徴とする発泡充填具。
  2. 前記溝部は、前記ガイド部の長さ方向において離間して複数形成され、前記発泡性基体は、前記溝部と溝部との間に固定される請求項に記載の発泡充填具。
  3. 前記位置決め部は、前記長尺状中空構造体に係止する係止部を含む請求項1又は請求項に記載の発泡充填具。
  4. 前記位置決め部は、前記長尺状中空構造体の開口部から圧入される圧入部を含む請求項1から請求項のいずれか一項に記載の発泡充填具。
  5. 前記位置決め部として前記ガイド部に位置決め孔が形成されるとともに、同位置決め孔を前記長尺状中空構造体に形成された貫通孔に連通するように構成した請求項1から請求項のいずれか一項に記載の発泡充填具。
  6. 請求項1から請求項のいずれか一項に記載の発泡充填具を用いて前記長尺状中空構造体を補強する長尺状中空構造体の補強方法であって、
    前記発泡充填具を前記長尺状中空構造体の前記開口部から挿入するとともに前記ガイド部を前記長尺状中空構造体の所定の位置に位置決めした後に、前記発泡性基体を加熱することにより、同発泡性基体を発泡及び硬化させることを特徴とする長尺状中空構造体の補強方法。
  7. 前記長尺状中空構造体は、その長さ方向の両端部に前記開口部を有してなり、前記発泡充填具を少なくとも一対用いることで、前記両端部の開口部のいずれからも前記発泡充填具を挿入する請求項に記載の長尺状中空構造体の補強方法。
  8. 前記開口部から挿入される少なくとも一対の発泡充填具を前記長尺状中空構造体の中空部において前記発泡性基体が重なるように配置した状態で、前記発泡性基体を発泡及び硬化させる請求項に記載の長尺状中空構造体の補強方法。
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