JP2914596B2 - 自動車用ドアトリム - Google Patents

自動車用ドアトリム

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JP2914596B2
JP2914596B2 JP5058184A JP5818493A JP2914596B2 JP 2914596 B2 JP2914596 B2 JP 2914596B2 JP 5058184 A JP5058184 A JP 5058184A JP 5818493 A JP5818493 A JP 5818493A JP 2914596 B2 JP2914596 B2 JP 2914596B2
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door trim
notch
door
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stopper
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文男 柳下
秀壽 息才
正蔵 鈴木
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Kasai Kogyo Co Ltd
Nissan Motor Co Ltd
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Kasai Kogyo Co Ltd
Nissan Motor Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、自動車用ドアトリム
に関するもので、特に、ウエスト部における衝撃吸収性
能を高めるようにした自動車用ドアトリムに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、ドアパネルの室内側には、室内美
観を高め、かつ車体に加わる衝撃から乗員を保護する目
的でドアトリムが設置されている。
【0003】自動車用ドアトリムの一般構成ならびにド
アパネルへの取付構造について、図6を用いて説明す
る。
【0004】まず、ドアトリム1は、造形上曲面形状に
成形される場合が多く、射出成形あるいはスタンピング
モールド成形により所要形状に成形された樹脂成形体か
らなる芯材2の表面にクッション性に優れた表皮材3が
貼着されており、芯材2の成形時、位置規制用のストッ
パーリブ5が車両の長手方向に沿って適宜間隔毎に形成
されている。
【0005】そして、ドアインナーパネル6の室内側に
ドアトリム1を取付けた際、ウエスト部4においては、
ストッパーリブ5のコーナー部5aがドアインナーパネ
ル6の凸部6aに当接し、ドアトリム1の取付安定性を
高めている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】このように、従来の自
動車用ドアトリム1においては、ウエスト部4にストッ
パーリブ5が形成されており、このストッパーリブ5に
より剛性が強化されているため、ウエスト部4における
衝撃吸収の観点から見れば、比較的小さな衝撃に対して
は、表皮材3のもつクッション性により衝撃を緩和でき
るものの、側突等比較的強い衝撃が加わった場合、スト
ッパーリブ5が容易に変形しないことから、ウエスト部
4において有効な衝撃吸収対策を施すことができず、高
価な衝撃吸収パッドを数多く設定したり、ドアインナー
パネル6側にエネルギー吸収手段を設置するなど大幅な
コストアップを強いられているのが実状である。
【0007】この発明は、このような事情に鑑みてなさ
れたもので、ドアトリムにおけるウエスト部での衝撃を
有効に緩和することができる自動車用ドアトリムを提供
することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、射出成形あるいはスタンピングモールド
成形により所要曲面形状に成形された芯材単体、もしく
は芯材表面に表皮材を一体貼着して構成され、ドアイン
ナーパネルの室内側に装着される自動車用ドアトリムに
おいて、前記芯材のウエスト部裏面にストッパーリブが
車両の長手方向に沿って適宜間隔毎に形成されていると
ともに、上記ストッパーリブの基部からドアインナーパ
ネルの室内面にかけての下縁には、側方からの衝撃が加
わった際、ドアインナーパネルからの荷重が集中する段
差部が設置される一方、この段差部に先端が上方を向く
切欠きが形成され、この切欠きの幅寸法,長さ寸法を調
整することにより、ストッパーリブの座屈荷重を制御す
るようにしたことを特徴とする。
【0009】さらに、本発明は、所要曲面形状に成形さ
れた芯材のウエスト部裏面に樹脂成形体からなるウエス
トガーニッシュが設置され、芯材表面に表皮材を一体貼
着して構成され、ドアインナーパネルの室内側に装着さ
れる自動車用ドアトリムおいて、前記ウエストガーニッ
シュの裏面にストッパーリブが車両の長手方向に沿って
適宜間隔毎に形成されているとともに、このストッパー
リブの基部からドアインナーパネルの室内面にかけての
下縁には、側方からの衝撃が加わった際、ドアインナー
パネルからの荷重が集中する段差部が設置される一方、
この段差部に先端が上方を向く切欠きが形成され、この
切欠きの幅寸法,長さ寸法を調整することにより、スト
ッパーリブの座屈荷重を制御するようにしたことを特徴
とする。
【0010】
【作用】以上の構成から明らかなように、芯材のウエス
ト部裏面、あるいはウエストガーニッシュ裏面に補強兼
位置規制用のストッパーリブが形成されており、このス
トッパーリブの基部からドアインナーパネルの室内面と
当接する部位にかけての下縁には、側方からの衝撃が加
わった際、ドアパネル側からの荷重が集中する段差部が
設定される一方、この段差部に先端が上方を向く切欠き
が設けられているため、側突等、比較的強い衝撃が車両
の側方から加わった際、この切欠きを起点としてストッ
パーリブに上下方向に亀裂が走り、この亀裂を境にして
ストッパーリブが車幅方向に座屈し、この座屈現象によ
り衝撃荷重を有効に吸収することができる。
【0011】さらに、切欠きの幅寸法あるいは長さ寸法
を調整することにより、ストッパーリブに座屈が生じる
荷重を調整できるため、ドアパネルの強度,ドアトリム
の剛性等他の衝撃吸収手段と総合して、ストッパーリブ
の座屈荷重を適切に選択することができる。
【0012】
【実施例】以下、本発明による自動車用ドアトリムの実
施例について、添付図面を参照しながら詳細に説明す
る。
【0013】図1ないし図4は本発明の第1実施例を示
すもので、図1は本発明によるドアトリムを示す斜視
図、図2は同自動車用ドアトリムの要部断面図、図3は
同自動車用ドアトリムにおける衝撃吸収状態を示す説明
図、図4は本発明による自動車用ドアトリムの衝撃吸収
特性を示すグラフである。
【0014】図1,図2において、本発明による自動車
用ドアトリム10は、射出成形あるいはスタンピングモ
ールド成形により、所要形状に成形された樹脂成形体か
らなる芯材20の表面に、クッション性の良好な表皮材
30を被覆貼着して構成されており、ドアインナーパネ
ル40の室内側に図示しないクリップ等の固着手段を介
して装着されている。
【0015】ところで、本発明の特徴は、ドアトリム1
0のウエスト部における衝撃吸収性能を高める点にあ
る。
【0016】すなわち、芯材20のウエスト部21の裏
面には、車両の長手方向に沿って適宜間隔を配して補強
兼位置規制用のストッパーリブ50が一体に形成されて
おり、このストッパーリブ50は、ウエスト部21の剛
性を強化する機能と、ドアインナーパネル40に対して
ドアトリム10を取付けた際、ウエスト部21における
グラツキが生じないようにする位置規制機能をもつ。
【0017】さらに、本発明は、このストッパーリブ5
0に、側突等車両に側方からの衝撃が加わった際、応力
が集中する段差部51を2箇所に設定するとともに、段
差部51に上下方向に切欠き52を形成したことが特徴
である。
【0018】したがって、側突等、側方から比較的大き
な衝撃が加わった場合、乗員の肩部あるいは胸部が触れ
るドアトリム10のウエスト部21においては、図3に
示すように、ドアインナーパネル40からの衝撃荷重は
ストッパーリブ50の応力集中部である段差部51に集
中し、この段差部51に切欠き52が形成されているた
め、この切欠き52を起点として亀裂53が上下方向に
生じることになり、この亀裂53を基にストッパーリブ
50が座屈変形し、このストッパーリブ50の座屈に伴
う衝撃吸収により、乗員に加わる衝撃を緩和させること
ができる。
【0019】このことは、衝撃荷重と、ストッパーリブ
50の座屈反力との相関関係を切欠き52を設置した場
合と設置しない場合とを、それぞれ図4のグラフに示す
と、グラフから明らかなように、本発明のように段差部
51に切欠き52を設けた方がエネルギー吸収特性にお
いて優れていることが容易に理解できる。
【0020】さらに、本発明の特徴は、ストッパーリブ
50の段差部51に設ける切欠き52の幅寸法、長さ寸
法を可変させることにより、ストッパーリブ50に座屈
現象が生じる衝撃荷重を任意に設定できる点にある。
【0021】言い換えれば、切欠き52の幅寸法,長さ
寸法を調整することにより、座屈荷重の制御が可能とな
り、ドアパネルの強度やドアトリム10の剛性等を考慮
して、適切な座屈荷重を設定することができ、特にドア
トリム10のウエスト部21における衝撃吸収性能を高
めることができる。
【0022】次いで、図5は本発明の別実施例を示すも
ので、この実施例の自動車用ドアトリム60は、木質繊
維板、あるいは複合樹脂板等のシート材をプレス成形し
て、所要の曲面形状を有する芯材70を形成するととも
に、芯材70のウエスト部71裏面に沿って、樹脂成形
体からなるウエストガーニッシュ80が固着されてお
り、芯材70表面に沿って、表皮材90が一体貼着され
た構成であり、この自動車用ドアトリム60において
も、ウエストガーニッシュ80にストッパーリブ81が
車両の長手方向に沿って適宜間隔毎に設けられており、
このストッパーリブ81にはドアインナーパネル40か
らの衝撃荷重を集中的に受ける段差部82が設置される
一方、この段差部82に上下方向に沿う切欠き83が形
成され、この切欠き83の幅寸法,長さ寸法を調整する
ことにより、ストッパーリブ81の座屈荷重を制御でき
る点は第1実施例と同様である。
【0023】
【発明の効果】以上説明した通り、本発明による自動車
用ドアトリムは、以下に記載する格別の作用効果を有す
る。
【0024】(1)ウエスト部裏面あるいはウエストガ
ーニッシュにストッパーリブを配設するとともに、この
ストッパーリブに応力集中部位として機能する段差部を
設け、この段差部に上下方向に沿う切欠きを形成するこ
とにより、側突等側方から比較的強い衝撃が加わった
際、切欠きを起点として亀裂を生じやすくして、この亀
裂を基にストッパーリブの座屈変形を促進させて、スト
ッパーリブの座屈による衝撃吸収により、ドアトリムの
ウエスト部における衝撃吸収機能を高めることができる
という効果を有する。
【0025】(2)ウエスト部裏面あるいはウエストガ
ーニッシュに設けたストッパーリブに段差部および切欠
きを設け、特に切欠きの幅寸法,長さ寸法を調整するこ
とにより、座屈荷重の制御も行なえるというものである
から、ドアパネルの強度やドアトリムの剛性等の衝撃吸
収手段と総合して、適切な衝撃吸収機能を発揮すること
ができ、きめ細かな衝撃吸収対策が可能になるという効
果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による自動車用ドアトリムの第1実施例
を示す斜視図。
【図2】図1中II−II線断面図。
【図3】本発明による自動車用ドアトリムの衝撃吸収状
態を示す断面図。
【図4】本発明による自動車用ドアトリムの衝撃吸収特
性を示すグラフ。
【図5】本発明による自動車用ドアトリムの第2実施例
を示す断面図。
【図6】従来の自動車用ドアトリムをドアインナーパネ
ルに取付けた状態を示す断面図。
【符号の説明】
10 60 自動車用ドアトリム 20,70 芯材 21 ウエスト部 30 表皮材 40 ドアインナーパネル 50 81 ストッパーリブ 51 82 段差部 52 83 切欠き 80 ウエストガーニッシュ
フロントページの続き (72)発明者 鈴木 正蔵 神奈川県横浜市神奈川区宝町2番地 日 産自動車株式会社内 (56)参考文献 特開 平4−169346(JP,A) 特開 平4−345551(JP,A) 特開 平4−43122(JP,A) 実開 平4−67516(JP,U) 実開 平3−32517(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B60J 5/00 B60R 21/02 B60R 21/04

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 射出成形あるいはスタンピングモールド
    成形により所要曲面形状に成形された芯材(20)単
    体、もしくは芯材(20)表面に表皮材(30)を一体
    貼着して構成され、ドアインナーパネル(40)の室内
    側に装着される自動車用ドアトリムにおいて、 前記芯材(20)のウエスト部(21)裏面にストッパ
    ーリブ(50)が車両の長手方向に沿って適宜間隔毎に
    形成されているとともに、上記ストッパーリブ(50)
    の基部からドアインナーパネル(40)の室内面にかけ
    ての下縁には、側方からの衝撃が加わった際、ドアイン
    ナーパネル(40)からの荷重が集中する段差部(5
    1)が設置される一方、この段差部(51)に先端が上
    方を向く切欠き(52)が形成され、この切欠き(5
    2)の幅寸法,長さ寸法を調整することにより、ストッ
    パーリブ(50)の座屈荷重を制御するようにしたこと
    を特徴とする自動車用ドアトリム。
  2. 【請求項2】 所要曲面形状に成形された芯材(70)
    のウエスト部(71)裏面に樹脂成形体からなるウエス
    トガーニッシュ(80)が設置され、芯材(70)表面
    に表皮材(90)を一体貼着して構成され、ドアインナ
    ーパネル(40)の室内側に装着される自動車用ドアト
    リムおいて、 前記ウエストガーニッシュ(80)の裏面にストッパー
    リブ(81)が車両の長手方向に沿って適宜間隔毎に形
    成されているとともに、このストッパーリブ(81)
    基部からドアインナーパネル(40)の室内面にかけて
    の下縁には、側方からの衝撃が加わった際、ドアインナ
    ーパネル(40)からの荷重が集中する段差部(82)
    が設置される一方、この段差部(82)に先端が上方を
    向く切欠き(83)が形成され、この切欠き(83)の
    幅寸法,長さ寸法を調整することにより、ストッパーリ
    ブ(81)の座屈荷重を制御するようにしたことを特徴
    とする自動車用ドアトリム。
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JP3644582B2 (ja) * 1999-05-07 2005-04-27 矢崎総業株式会社 ドアモジュール構造
US9193247B2 (en) * 2012-10-05 2015-11-24 Ford Global Technologies, Llc Vehicle door trim panel shut face feature to reduce deflection

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