JP5181111B2 - 発熱抵抗素子部品およびサーマルプリンタ - Google Patents

発熱抵抗素子部品およびサーマルプリンタ Download PDF

Info

Publication number
JP5181111B2
JP5181111B2 JP2007259404A JP2007259404A JP5181111B2 JP 5181111 B2 JP5181111 B2 JP 5181111B2 JP 2007259404 A JP2007259404 A JP 2007259404A JP 2007259404 A JP2007259404 A JP 2007259404A JP 5181111 B2 JP5181111 B2 JP 5181111B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
recess
heating
heating resistor
substrate
thermal head
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2007259404A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2009083436A (ja
Inventor
利光 師岡
圭太郎 頃石
義則 佐藤
法宜 東海林
法光 三本木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Seiko Instruments Inc
Original Assignee
Seiko Instruments Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Seiko Instruments Inc filed Critical Seiko Instruments Inc
Priority to JP2007259404A priority Critical patent/JP5181111B2/ja
Priority to US12/286,879 priority patent/US8415589B2/en
Publication of JP2009083436A publication Critical patent/JP2009083436A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5181111B2 publication Critical patent/JP5181111B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41JTYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
    • B41J2/00Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed
    • B41J2/315Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed characterised by selective application of heat to a heat sensitive printing or impression-transfer material
    • B41J2/32Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed characterised by selective application of heat to a heat sensitive printing or impression-transfer material using thermal heads
    • B41J2/335Structure of thermal heads
    • B41J2/33555Structure of thermal heads characterised by type
    • B41J2/3357Surface type resistors
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41JTYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
    • B41J2/00Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed
    • B41J2/315Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed characterised by selective application of heat to a heat sensitive printing or impression-transfer material
    • B41J2/32Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed characterised by selective application of heat to a heat sensitive printing or impression-transfer material using thermal heads
    • B41J2/335Structure of thermal heads
    • B41J2/33585Hollow parts under the heater

Landscapes

  • Electronic Switches (AREA)

Description

本発明は、小型ハンディターミナルに代表される小型情報機器端末に多く搭載されるサーマルプリンタに用いられ、印画データに基づいて複数の発熱素子を選択的に駆動することによって感熱記録媒体に印画を行うための発熱抵抗素子部品(サーマルヘッド)に関するものである。
近年、サーマルプリンタは小型情報機器端末に多く用いられるようになってきている。小型情報機器端末はバッテリー駆動であるため、サーマルプリンタの省電力化が強く求められ、そのための発熱効率の高いサーマルヘッドが求められている。
サーマルヘッドの高効率化においては、発熱抵抗体の下層に断熱層を形成する方法がある(例えば、特許文献1参照。)。発熱抵抗体で発生した熱量のうち、発熱抵抗体上方の耐摩耗層に伝達される上方伝達熱量の方が発熱抵抗体下方の絶縁基板に伝達される下方伝達熱量よりも大きくなるので、印字時に必要とされるエネルギー効率が良好となる。
特開2004−34601号公報
しかしながら、上記特許文献1に開示されたサーマルヘッドでは、発熱素子で発生した熱が接続部のところで補強層、アンダーコート、および蓄熱層を通って基板全体に拡散してしまい、発熱効率が低下してしまうといった問題点があった。
また、上記特許文献1に開示されたサーマルヘッドには、発熱素子と密閉空所との間に、密閉空所に作用する外部荷重を緩衝させ得る補強層が設けられている。しかし、この補強層には屈曲部があり、外部荷重に対して十分な強度を得ることは難しいといった問題点もあった。
本発明は、上記の事情に鑑みてなされたものであり、発熱抵抗体の発熱効率を向上して消費電力の低減化を図り、発熱抵抗体下部の基板の強度を向上させることができる発熱抵抗素子部品およびサーマルプリンタを提供することを目的とする。
本発明は、上記の課題を解決するため、下記の手段を採用した。
本発明に係る発熱抵抗素子部品は、支持基板の上に積層された絶縁被膜の上に、複数の発熱抵抗体が間隔をあけて配列され、前記発熱抵抗体の一端に共通配線がそれぞれ接続されるとともに、前記発熱抵抗体の他端に個別配線がそれぞれ接続されてなる発熱抵抗素子部品であって、前記支持基板の表面に、前記発熱抵抗体の発熱部に対向する領域に配置された第一の凹部と、該第一の凹部の近傍に間隔をあけて配置された第二の凹部とが形成されている。
本発明に係る発熱抵抗素子部品によれば、発熱抵抗体の直下に形成された第一の凹部の近傍に間隔をあけて第二の凹部が設けられているので、発熱抵抗体で発生した熱(熱量)が、支持基板内へ流出してしまうことを抑制することができ、発熱抵抗体の発熱効率を向上させることができて、消費電力の低減化を図ることができる。
また、本発明に係る発熱抵抗素子部品によれば、第一の凹部と第二の凹部との間に、発熱抵抗体の表面から加えられる押圧力を支持する支持部材として機能する隔壁が形成されることとなる。すなわち、印刷時等に発熱抵抗体の表面側から押圧力を受けても、第一の凹部と第二の凹部との間に形成された隔壁によって押圧力が支持されることとなるので、支持基板の機械的強度を向上させることができ、耐圧性能を向上させることができる。
上記発熱抵抗素子部品において、前記第二の凹部が、前記第一の凹部に対して前記共通配線側および前記個別配線側に、それぞれ前記発熱抵抗体の配列方向に沿って形成されているとさらに好適である。
このような発熱抵抗素子部品によれば、第一の凹部の両側方(例えば、図6において左方および右方)には第二の凹部が形成されていない状態となる(すなわち、第一の凹部の両側方に隔壁が設けられたのと同じ状態となる)ので、支持基板の機械的強度および耐圧性能をさらに向上させることができる。
上記発熱抵抗素子部品において、前記第二の凹部が、前記複数の発熱抵抗体に共通して設けられているとさらに好適である。
このような発熱抵抗素子部品によれば、隣接して配置された第二の凹部同士が互いに連通状態とされ、発熱抵抗体で発生した熱(熱量)の、支持基板内への流出経路の一部が遮断されることとなるので、発熱抵抗体で発生した熱(熱量)が、支持基板内へ流出してしまうことをさらに抑制することができ、発熱抵抗体の発熱効率をさらに向上させることができて、消費電力の低減化をさらに図ることができる。
上記発熱抵抗素子部品において、前記第一の凹部が、前記複数の発熱抵抗体に共通して設けられているとさらに好適である。
このような発熱抵抗素子部品によれば、隣接して配置された第一の凹部同士が互いに連通状態とされ、発熱抵抗体で発生した熱(熱量)の、支持基板内への流出経路の一部が遮断されることとなるので、発熱抵抗体で発生した熱(熱量)が、支持基板内へ流出してしまうことをさらに抑制することができ、発熱抵抗体の発熱効率をさらに向上させることができて、消費電力の低減化をさらに図ることができる。
上記発熱抵抗素子部品において、前記第二の凹部が、前記第一の凹部の周囲を取り囲む環状に設けられているとさらに好適である。
このような発熱抵抗素子部品によれば、発熱抵抗体の直下に形成された第一の凹部の周囲をぐるりと取り囲むように、一つまたは複数の第二の凹部が環状に設けられていることとなるので、発熱抵抗体で発生した熱(熱量)が、支持基板内へ流出してしまうことをさらに抑制することができ、発熱抵抗体の発熱効率をさらに向上させることができて、消費電力の低減化をさらに図ることができる。
上記発熱抵抗素子部品において、前記第一の凹部および/または前記第二の凹部が、前記支持基板の板厚方向に貫通しているとさらに好適である。
このような発熱抵抗素子部品によれば、第一の凹部および第二の凹部が、支持基板の板厚方向に貫通する貫通部(貫通穴)とされ、発熱抵抗体で発生した熱(熱量)の、支持基板内への流出経路の大部分が遮断されることとなるので、発熱抵抗体で発生した熱(熱量)が、支持基板内へ流出してしまうことをさらに抑制することができ、発熱抵抗体の発熱効率をさらに向上させることができて、消費電力をさらに低減化させることができる。
本発明に係るサーマルプリンタは、発熱抵抗体の発熱効率を向上して消費電力の低減化を図り、発熱抵抗体下部の支持基板の強度を向上させることができる発熱抵抗素子部品を具備しているので、少ない電力で感熱紙に印刷することができ、バッテリーの持続時間を長期化させることができるとともに、プリンタ全体の信頼性を向上させることができる。
本発明によれば、発熱抵抗体の発熱効率を向上して消費電力の低減化を図り、発熱抵抗体下部の基板の強度を向上させることができるという効果を奏する。
以下、本発明に係る発熱抵抗素子部品の第1実施形態について、図1から図5を参照しながら説明する。
図1は本実施形態に係る発熱抵抗素子部品であるサーマルヘッドの平面図であり、保護膜を取り除いた状態を示す図、図2は図1のII−II矢視断面図、図3(a)〜図3(e)は本実施形態に係る発熱抵抗素子部品であるサーマルヘッドの製造方法を説明するための工程図、図4はアンダーコート(絶縁皮膜)の厚みをパラメータとして、サーマルヘッドの発熱効率を計算した結果を示すグラフ、図5は第一の中空断熱層および第二の中空断熱層の厚みをパラメータとして、サーマルヘッドの発熱効率を計算した結果を示すグラフである。
本実施形態に係る発熱抵抗素子部品1は、サーマルプリンタに用いられるサーマルヘッド(以下、「サーマルヘッド」という。)である。
図2に示すように、サーマルヘッド1は、支持基板(以下、「基板」という。)2と、基板2の上に形成されたアンダーコート(絶縁皮膜)3とを備えている。また、図1および図2に示すように、アンダーコート3の上には複数の発熱抵抗体4が一方向に間隔をあけて形成され(配列され)、発熱抵抗体4には配線5が接続されている。配線5は、発熱抵抗体4の配列方向に直交する方向(以下、「印刷対象物送り方向」という。)の一端に接続される共通配線5aと、他端に接続される個別配線5bとから構成されている。さらに、図2に示すように、サーマルヘッド1は、発熱抵抗体4および配線5の上面を被覆する保護膜6を備えている。
なお、発熱抵抗体4が実際に発熱する部分(以下、「発熱部」という。)は、配線5と重ならない部分である。
図1および図2に示すように、基板2の表面(図2において上側の面)には、第一の空洞部(第一の中空断熱層)7を形成する第一の凹部8と、第二の空洞部(第二の中空断熱層)9を形成する第二の凹部10とが形成されている。
第一の凹部8は、発熱抵抗体4の発熱部によって覆われる領域に、第一の空洞部7が位置するように形成された(すなわち、発熱抵抗体4の発熱部の裏面(図2において下側の面)側を連通するとともに、発熱抵抗体4の配列方向に沿って、発熱抵抗体4を跨ぐように形成された)平面視矩形状を呈する凹所である。そして、第一の凹部8の底面(基板2の表面に平行な面)および壁面(基板2の表面と直行する面)と、アンダーコート3の裏面(図2において下側の面)とで形成される(密閉される)空間は、第一の空洞部7を構成している。
第二の凹部10は、第一の空洞部7の周囲をぐるりと取り囲むように形成された無端状の凹所であり、内側(内方)に形成された壁面(基板2の表面と直行する面)の輪郭および外側(外方)に形成された壁面(基板2の表面と直行する面)の輪郭はそれぞれ、平面視矩形状を呈している。そして、第二の凹部10の底面(基板2の表面に平行な面)および両壁面と、アンダーコート3の裏面(図2において下側の面)とで形成される(密閉される)空間は、第二の空洞部9を構成している。
また、基板2の表面に、第一の凹部8および第二の凹部10が形成されることにより、これら第一の凹部8と第二の凹部10との間に、表面全体がアンダーコート3の裏面と当接する、無端状の隔壁11が形成されることとなる。すなわち、これら第一の凹部8と第二の凹部10とは、隔壁11によって区画される(仕切られる)こととなる。
この隔壁11の幅(第一の凹部8と第二の凹部10との間の距離)は、小さければ小さいほど(薄ければ薄いほど)発熱効率を向上させることができるが、その反面、機械的強度が低下してしまう。そのため、隔壁11の幅は、第一の凹部8および第二の凹部10の深さ(基板2の表面と直行する方向の長さ)の1/5倍〜2倍程度(好ましくは、0.2倍)に設定している。すなわち、第一の凹部8および第二の凹部10の深さが100μmである場合には、隔壁11の幅は20μm〜200μm程度(好ましくは、20μm)に設定されることとなる。
なお、このような幅を有する隔壁11は、サンドブラスト、ドライエッチング、ウェットエッチング、レーザー加工等により第一の凹部8および第二の凹部10を加工することにより作成可能である。
一方、第二の凹部10の幅(内側に形成された壁面と外側に形成された壁面との間の距離)は、大きければ大きいほど(広ければ広いほど)発熱効率を向上させることができるが、その反面、機械的強度が低下してしまう。そのため、第二の凹部10の幅は、第一の凹部8の幅(印刷対象物送り方向の長さ)の1/3倍〜1倍程度に設定している。すなわち、第一の凹部8の幅が150μmである場合には、第二の凹部10の幅は50μm〜150μm程度に設定されることとなる。
次に、図3を用いて、本実施形態に係るサーマルヘッド1の製造方法について説明する。
まず、図3(a)に示すように、一定の厚さを有する基板2の表面の、発熱抵抗体4が形成される領域に、第一の空洞部7を形成する第一の凹部8を加工し、この第一の凹部8の周囲に、第二の空洞部9を形成する第二の凹部10を加工する。基板2の材料としては、例えば、ガラス基板、単結晶シリコン基板等が用いられる。また、基板2の厚みは、300μm〜1mm程度である。
これら第一の凹部8および第二の凹部10はそれぞれ、例えば、基板2の表面に、サンドブラスト、ドライエッチング、ウェットエッチング、レーザー加工等を施すことによって形成される。
なお、基板2にサンドブラストによる加工を施す場合には、基板2の表面にフォトレジスト材を被服し、このフォトレジスト材を所定パターンのフォトマスクを用いて露光して、これら第一の凹部8および第二の凹部10を形成する領域以外の部分を固化させる。その後、基板2の表面を洗浄して固化していないフォトレジスト材を除去することで、これら第一の凹部8および第二の凹部10を形成する領域にエッチング窓が形成されたエッチングマスクを得る。この状態で、基板2の表面にサンドブラストを施すことで、所定深さの第一の凹部8および第二の凹部10を得る。
エッチングによる加工を施す場合には、同様に、基板2の表面に第一の凹部8および第二の凹部10を形成する領域にエッチング窓が形成されたエッチングマスクを形成し、この状態で、基板2の表面にエッチングを施すことで、所定深さの第一の凹部8および第二の凹部10を得る。このエッチング処理には、単結晶シリコンの場合、例えば、水酸化テトラメチルアンモニウム溶液、KOH溶液、フッ酸と硝酸の混合液によるエッチング液等によるウェットエッチングが、また、ガラス基板の場合、フッ酸系のエッチング液等を用いたウェットエッチングが行われる。そのほか、リアクティブイオンエッチング(RIE)やプラズマエッチング等のドライエッチングが用いられる。
次に、基板2の表面からエッチングマスクを全て除去した後、図3(b)のように、この表面に厚さ5μm〜100μmの絶縁材料を接合してアンダーコート3を得る(接合工程)。このように基板2の表面にアンダーコート3を形成した状態では、基板2とアンダーコート3との間に、第一の空洞部7および第二の空洞部9が形成される。ここで、第一の凹部8および第二の凹部10の深さが、第一の空洞部7および第二の空洞部9の深さ(すなわち、第一の中空断熱層7および第二の中空断熱層9の厚み)となるので、これら断熱層7,9の厚みの制御は容易である。アンダーコート3の材料としては、例えば、ガラス、樹脂等が用いられる。
また、ガラスからなる基板2と薄板ガラスからなるアンダーコート3とを接合する場合は、接着層を用いない熱融着で接合する。ガラスからなる基板2と薄板ガラスからなるアンダーコート3との接合処理は、ガラスからなる基板2および薄板ガラスからなるアンダーコート3の徐冷点以上で、かつ、軟化点以下の温度で行われる。そのため、基板2およびアンダーコート3の形状精度を保つことができ、信頼性が高い。
ここで、薄板ガラスとして10μm程度の厚みのものは、製造やハンドリングが困難であり、また高価である。そこで、このような薄い薄板ガラスを直接基板2に接合する代わりに、製造やハンドリングが容易な厚みをもった薄板ガラスを基板2に接合した後に、この薄板ガラスをエッチングや研磨等によって所望の厚みとなるように加工してもよい。この場合には、基板2の一面に容易、かつ、安価にごく薄いアンダーコート3を形成することができる。
薄板ガラスのエッチングには、上述したように、第一の凹部8および第二の凹部10の形成に用いた各種エッチングを用いることができる。また、薄板ガラスの研磨には、例えば、半導体ウェーハ等の高精度研磨に用いられるCMP(ケミカルメカニカルポリッシング)等を用いることができる。
つづいて、このようにして形成したアンダーコート3の上に、発熱抵抗体4(図3(c)参照)、個別配線5b、共通配線5a(図3(d)参照)、保護膜6(図3(e)参照)を順次形成する。なお、発熱抵抗体4、個別配線5b、および共通配線5aを形成する順序は任意である。
これら発熱抵抗体4、個別配線5b、共通配線5a、保護膜6は、従来のサーマルヘッドにおけるこれら部材の製造方法を用いて作製することができる。具体的には、スパッタリングやCVD(化学気相成長法)、蒸着等の薄膜形成法を用いて絶縁皮膜上にTa系やシリサイド系等の発熱抵抗体材料の薄膜を成膜し、この発熱抵抗体材料の薄膜をリフトオフ法やエッチング法等を用いて成形することにより所望の形状の発熱抵抗体を形成する。
同様に、アンダーコート3の上に、Al、Al−Si、Au、Ag、Cu、Pt等の配線材料をスパッタリングや蒸着法等により成膜してこの膜をリフトオフ法、もしくはエッチング法を用いて形成したり、配線材料をスクリーン印刷した後に焼成する等して、所望の形状の個別配線5bおよび共通配線5aを形成する。
このようにして発熱抵抗体4、個別配線5b、および共通配線5aを形成した後、アンダーコート3の上にSiO、Ta、SiAlON、Si、ダイヤモンドライクカーボン等の保護膜材料をスパッタリング、イオンプレーティング、CVD法等により成膜して、保護膜6を形成する。
このようにして製造された本実施形態に係るサーマルヘッド1によれば、発熱抵抗体4の直下に形成された第一の空洞部(第一の中空断熱層)7の周囲をぐるりと取り囲むように第二の空洞部(第二の中空断熱層)9が設けられているので、発熱抵抗体4で発生した熱(熱量)が、基板2内へ流出してしまうことを抑制することができ、発熱抵抗体4の発熱効率を向上させることができて、消費電力の低減化を図ることができる。
なお、図4は、アンダーコート3の厚みをパラメータとして、サーマルヘッドの効率(発熱効率)を計算した結果を示している。図4における効率は、本実施形態に係るサーマルヘッド1と同じ発熱抵抗体4、配線5、および保護膜6を有し、第一の空洞部7および第二の空洞部9を有していない(すなわち、第一の凹部8および第二の凹部10の深さが0(零)とされた)サーマルヘッドの効率を1としている。また、図4中の実線は、本実施形態に係るサーマルヘッド1の効率とアンダーコート3の厚みとの関係を示し、図4中の破線は、本実施形態に係るサーマルヘッド1と同じ発熱抵抗体4、配線5、保護膜6、および第一の空洞部7を有し、第二の空洞部9を有していないサーマルヘッドの効率とアンダーコート3の厚みとの関係を示している。そして、図4からわかるように、本実施形態に係るサーマルヘッド1では、アンダーコート3の厚みが6μmのときに、本実施形態に係るサーマルヘッド1と同じ発熱抵抗体4、配線5、および保護膜6を有し、第一の空洞部7および第二の空洞部9を有していないサーマルヘッドの2倍の効率を有し、本実施形態に係るサーマルヘッド1と同じ発熱抵抗体4、配線5、保護膜6、および第一の空洞部7を有し、第二の空洞部9を有していないサーマルヘッドの約1.07倍(2/1.875)の効率を有することとなる。
一方、図5は、第一の凹部8および第二の凹部10の深さ(すなわち、第一の空洞部(第一の中空断熱層)7および第二の空洞部(第二の中空断熱層)9の深さ)をパラメータとして、サーマルヘッドの効率(発熱効率)を計算した結果を示している。図5における効率は、図4同様、本実施形態に係るサーマルヘッド1と同じ発熱抵抗体4、配線5、および保護膜6を有し、第一の空洞部7および第二の空洞部9を有していない(すなわち、第一の凹部8および第二の凹部10の深さが0(零)とされた)サーマルヘッドの効率を1としている。また、図5中の実線は、本実施形態に係るサーマルヘッド1の効率と第一の凹部8および第二の凹部10の深さとの関係を示し、図5中の破線は、本実施形態に係るサーマルヘッド1と同じ発熱抵抗体4、配線5、保護膜6、および第一の空洞部7を有し、第二の空洞部9を有していないサーマルヘッドの効率と第一の凹部8の深さとの関係を示している。そして、図5からわかるように、本実施形態に係るサーマルヘッド1では、第一の凹部8および第二の凹部10の深さが100μmのときに、本実施形態に係るサーマルヘッド1と同じ発熱抵抗体4、配線5、および保護膜6を有し、第一の空洞部7および第二の空洞部9を有していないサーマルヘッドの1.96倍の効率を有し、本実施形態に係るサーマルヘッド1と同じ発熱抵抗体4、配線5、保護膜6、および第一の空洞部7を有し、第二の空洞部9を有していないサーマルヘッドの約1.08倍(1.96/1.82)の効率を有することとなる。
また、本実施形態に係るサーマルヘッド1によれば、第一の凹部8と第二の凹部10との間に、発熱抵抗体4の表面(図2において上側の面)から加えられる押圧力を支持する支持部材として機能する隔壁11が設けられており、これにより、印刷時等に発熱抵抗体4の表面側から押圧力を受けても、第一の凹部8と第二の凹部10との間に残った隔壁11によって押圧力が支持されることとなるので、基板2の機械的強度を向上させることができ、耐圧性能を向上させることができる。
本発明に係るサーマルヘッドの第2実施形態について、図6を用いて説明する。
図6は本実施形態に係るサーマルヘッドの平面図であり、保護膜を取り除いた状態を示す図である。
図6に示すように、本実施形態に係るサーマルヘッド21は、第二の凹部10の代わりに、第二の凹部22が設けられているという点で上述した第1実施形態のものと異なる。その他の構成要素については上述した第1実施形態のものと同じであるので、ここではそれら構成要素についての説明は省略する。
第二の凹部22は、共通配線5aの側で発熱抵抗体4の配列方向に沿って一直線に延びる凹部22aと、個別配線5bの側で発熱抵抗体4の配列方向に沿って一直線に延びる凹部22bとを有している。
凹部22aは、共通配線5aによって覆われる領域の基板2の表面に、第二の空洞部(第二の中空断熱層)23の一方(図6において上方)が位置するように形成されており、凹部22bは、個別配線5bによって覆われる領域の基板2の表面に、第二の空洞部(第二の中空断熱層)23の他方(図6において下方)が位置するように形成されている。そして、凹部22aの底面(基板2の表面に平行な面)および壁面(基板2の表面と直行する面)と、アンダーコート3の裏面とで形成される(密閉される)空間は、第二の空洞部23の一方を構成し、凹部22bの底面(基板2の表面に平行な面)および壁面(基板2の表面と直行する面)と、アンダーコート3の裏面とで形成される(密閉される)空間は、第二の空洞部23の他方を構成している。
本実施形態に係るサーマルヘッド21によれば、第一の凹部8の両側方(図6において左方および右方)に隔壁11が設けられているので、基板2の機械的強度および耐圧性能を上述した第1実施形態のものよりも向上させることができる。
その他の作用効果は、上述した第1実施形態のものと同じであるので、ここではその説明を省略する。
本発明に係るサーマルヘッドの第3実施形態について、図7を用いて説明する。
図7は本実施形態に係るサーマルヘッドの平面図であり、保護膜を取り除いた状態を示す図である。
図7に示すように、本実施形態に係るサーマルヘッド31は、第一の凹部8の代わりに、第一の凹部32が設けられているという点で上述した第1実施形態のものと異なる。その他の構成要素については上述した第1実施形態のものと同じであるので、ここではそれら構成要素についての説明は省略する。
第一の凹部32は、発熱抵抗体4の配列方向に沿って、各発熱抵抗体4の発熱部によって覆われる領域それぞれに、第一の空洞部(第一の中空断熱層)33が個別に位置するように(すなわち、発熱抵抗体4の発熱部の裏面が連通状態とならないように)形成された、平面視矩形状を呈する凹所である。そして、第一の凹部32の底面(基板2の表面に平行な面)および壁面(基板2の表面と直行する面)と、アンダーコート3の裏面とで形成される(密閉される)空間は、第一の空洞部33を構成している。
また、基板2の表面に、これら第一の凹部32が形成されることにより、第一の凹部32と第一の凹部32との間に、表面全体がアンダーコート3の裏面と当接する、隔壁34が形成されることとなる。すなわち、第一の凹部32と第一の凹部32とは、隔壁34によって区画される(仕切られる)こととなる。
本実施形態に係るサーマルヘッド31によれば、第一の凹部32と第一の凹部32との間に隔壁34が設けられているので、基板2の機械的強度および耐圧性能を上述した第1実施形態のものよりも向上させることができる。
その他の作用効果は、上述した第1実施形態のものと同じであるので、ここではその説明を省略する。
本発明に係るサーマルヘッドの第4実施形態について、図8を用いて説明する。
図8は本実施形態に係るサーマルヘッドの平面図であり、保護膜を取り除いた状態を示す図である。
図8に示すように、本実施形態に係るサーマルヘッド41は、第二の凹部9の代わりに、第二の凹部42が設けられているという点で上述した第3実施形態のものと異なる。その他の構成要素については上述した第3実施形態のものと同じであるので、ここではそれら構成要素についての説明は省略する。
第二の凹部42は、共通配線5aの側で発熱抵抗体4の配列方向に沿って一直線上に延びる凹部42aと、個別配線5bの側で発熱抵抗体4の配列方向に沿って一直線に延びる凹部42bとを有している。
凹部42aは、共通配線5aによって覆われる領域の基板2の表面に、第二の空洞部(第二の中空断熱層)43の一方(図8において上方)が飛び飛びに(破線状に)位置するように形成されており、凹部42bは、個別配線5bによって覆われる領域の基板2の表面に、第二の空洞部(第二の中空断熱層)43の他方(図8において下方)が飛び飛びに(破線状に)位置するように形成されている。そして、凹部42aの底面(基板2の表面に平行な面)および壁面(基板2の表面と直行する面)と、アンダーコート3の裏面とで形成される(密閉される)空間は、第二の空洞部43の一方を構成し、凹部42bの底面(基板2の表面に平行な面)および壁面(基板2の表面と直行する面)と、アンダーコート3の裏面とで形成される(密閉される)空間は、第二の空洞部43の他方を構成している。
また、基板2の表面に、これら第二の凹部42(より詳しくは、隣り合う第二の凹部42)が所定の間隔をあけて形成されることにより、第二の凹部42と第二の凹部42との間に、表面全体がアンダーコート3の裏面と当接する、隔壁44が形成されることとなる。すなわち、隣り合う第二の凹部42と第二の凹部42とは、隔壁44によって区画される(仕切られる)こととなる。
本実施形態に係るサーマルヘッド41によれば、隣り合う第二の凹部42と第二の凹部42との間に隔壁44が設けられているので、基板2の機械的強度および耐圧性能を上述した第3実施形態のものよりも向上させることができる。
その他の作用効果は、上述した第3実施形態のものと同じであるので、ここではその説明を省略する。
本発明に係るサーマルヘッドの第5実施形態について、図9から図11を用いて説明する。
図9は本実施形態に係るサーマルヘッドの平面図であり、保護膜を取り除いた状態を示す図、図10は図9のIX−IX矢視断面図、図11(a)〜図11(f)は本実施形態に係るサーマルヘッドの製造方法を説明するための工程図である。
図9および図10に示すように、本実施形態に係るサーマルヘッド51は、第一の凹部8の代わりに、第一の貫通部52が設けられており、第二の凹部9の代わりに第二の貫通部53が設けられているという点で上述した第1実施形態のものと異なる。その他の構成要素については上述した第1実施形態のものと同じであるので、ここではそれら構成要素についての説明は省略する。
図10および図11(f)に示すように、基板2には、この基板2を板厚方向に貫通するとともに、第一の空洞部54を形成する第一の貫通部52と、第二の空洞部55を形成する第二の貫通部53とが形成されている。
第一の貫通部52は、発熱抵抗体4の発熱部によって覆われる領域に、第一の空洞部54が位置するように形成された(すなわち、発熱抵抗体4の発熱部の裏面(図10において下側の面)側を連通するとともに、発熱抵抗体4の配列方向に沿って、発熱抵抗体4を跨ぐように形成された)平面視矩形状を呈する貫通穴である。そして、第一の貫通部52の壁面(基板2の表面と直行する面)と、アンダーコート3の裏面(図10において下側の面)とで形成される空間は、第一の空洞部54を構成している。
第二の貫通部53は、第一の空洞部54の周囲をぐるりと取り囲むように形成された無端状の貫通穴であり、内側(内方)に形成された壁面(基板2の表面と直行する面)の輪郭および外側(外方)に形成された壁面(基板2の表面と直行する面)の輪郭はそれぞれ、平面視矩形状を呈している。そして、第二の貫通部53の両壁面と、アンダーコート3の裏面(図10において下側の面)とで形成される空間は、第二の空洞部55を構成している。
また、基板2の表面上にアンダーコート3が形成されることにより、これら第一の貫通部52と第二の貫通部53との間に、表面全体がアンダーコート3の裏面と当接する、無端状の隔壁56が形成されることとなる。すなわち、これら第一の貫通部52と第二の貫通部53とは、隔壁56によって区画される(仕切られる)こととなる。
なお、図10および図11(f)中の符号57は、エッチングマスクである。
次に、図11を用いて、本実施形態に係るサーマルヘッド51の製造方法について説明する。
まず、図11(a)に示すように、一定の厚さを有する基板2の表面に絶縁材料からなるアンダーコート3を成膜する。アンダーコート3の材料としては、例えば、SiO、SiO、Al、Ta、SiAlON、Si等が用いられる。基板2の材料としては、例えば、ガラス基板、単結晶シリコン基板等が用いられる。基板2厚みは300μm〜1mm程度である。アンダーコート3の厚さ寸法は5μm〜100μmである。
次に、図11(b)に示すように、基板2のアンダーコート3が設けられている面とは反対側の面(裏面)にエッチングのためのエッチングマスク57を形成する。具体的には、スパッタ法、真空蒸着法、CVD法のいずれかの方法によりマスク材料からなるエッチングマスク57が成膜される。マスク材料としては、例えば、シリコン基板の場合はSiO、Si等の絶縁材料が用いられ、ガラス基板の場合はAu等の金属材料が用いられる。
エッチングマスク57の表面にフォトレジスト(図示略)でパターニングした後、RIEによるドライエッチングまたはウェットエッチングを行い、エッチングマスク57を形成する。エッチングマスク57は、基板2に第一の貫通部52および第二の貫通部53を形成するためのもので、表面側の発熱抵抗体4が配されることとなる領域にエッチング窓を形成し、残りの領域を被覆するようにパターニングされる。
次いで、図11(c)に示すように、アンダーコート3の上に発熱抵抗体4を形成する。発熱抵抗体4の材料としては、例えば、Ta系やシリサイド系等の発熱抵抗体材料を用いる。この発熱抵抗体材料をスパッタリングや蒸着法等により成膜し、リフトオフ法もしくはエッチング法により発熱抵抗体4を形成する。
次いで、図11(d)に示すように、例えば、Al、Al−Si、Au等の配線材料をスパッタリングや蒸着法等により成膜し、リフトオフ法もしくはエッチング法により個別配線5bおよび共通配線5aを形成する。
その後、図11(e)に示すように、Si0、Ta、SiAlON、Si等の保護膜材料をスパッタリング、イオンプレーティング、CVD法等により成膜する。保護膜6は、発熱抵抗体4および配線5の全面を被覆するように形成される。
最後に、図11(f)に示すように、図11(b)で形成されたエッチングマスク57をマスクとして、基板2の裏面側から、RIEによるドライエッチング法やウェットエッチング法により、基板2をエッチングして裏面側からアンダーコート3の裏面に到達する第一の貫通部52および第二の貫通部53を形成する。
このようにして製造された本実施形態に係るサーマルヘッド51によれば、第一の貫通部52および第二の貫通部53が、基板2の板厚方向に貫通する貫通穴とされているので、発熱抵抗体4で発生した熱(熱量)が、基板2内へ流出してしまうことを上述した第1実施形態のものよりも抑制することができ、発熱抵抗体4の発熱効率を上述した第1実施形態のものよりも向上させることができて、消費電力を上述した第1実施形態のものよりも低減化させることができる。
なお、本発明に係るサーマルヘッドは、上述した実施形態のものに限定されるものではなく、適宜必要に応じて変形実施、変更実施、および組合せ実施可能である。
例えば、第一の凹部8,32を第一の貫通部52と同様の貫通部とすることもでき、第二の凹部10,22,42を第二の貫通部53と同様の貫通部とすることもできる。
また、上述した実施形態では、第二の凹部10,22,42、第二の貫通部53を、第一の凹部8,32、第一の貫通部52の外側に、一重に配置したものについて説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、二重または三重以上に配置してもよい。
次に、本発明の一実施形態に係るサーマルプリンタ60について、図12を参照して以下に説明する。
本実施形態に係るサーマルプリンタ60は、本体フレーム61に、水平配置されるプラテンローラ62と、プラテンローラ62に感熱紙63を挟んで押し付けられる上記第1〜第5実施形態に係るサーマルヘッド1,21,31,41,51とを備えている。サーマルヘッド1,21,31,41,51は、プラテンローラ62の長手方向に配列された複数の発熱抵抗体4を有し、加圧機構64により所定の押圧力で感熱紙63に押し付けられるようになっている。図中、符号65は紙送り駆動モータである。
本実施形態に係るサーマルプリンタ60によれば、サーマルヘッド1,21,31,41,51の発熱効率が高く、少ない電力で感熱紙63に印刷することができる。したがって、バッテリーの持続時間を長期化させることが可能となる。
なお、上記各実施形態においては、サーマルヘッド1,21,31,41,51および直接感熱発色するサーマルプリンタ60について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、サーマルヘッド1,21,31,41,51以外の発熱抵抗素子部品やサーマルプリンタ60以外のプリンタ装置にも応用することができる。
例えば、発熱抵抗素子部品としては、熱によってインクを吐出するサーマル式またはバルブ式のインクジェットヘッドを始めとした用途に応用できる。また、サーマルヘッド1,21,31,41,51とほぼ同様の構造である熱消去ヘッドや、熱定着を必要とするプリンタ等の定着ヒータ、光導波路型光部品の薄膜発熱抵抗素子等、他の膜状の発熱抵抗素子部品を保有する電子部品でも同様の効果を得ることができる。
また、プリンタとしては、昇華型または溶融型転写リボンを使用した熱転写プリンタ、印字媒体の発色と証拠が可能なリライタブルサーマルプリンタ、加熱により粘着性を呈する感熱性活性粘着剤式ラベルプリンタ等に適用できる。
本発明の第1実施形態に係るサーマルヘッドの平面図であり、保護膜を取り除いた状態を示す図である。 図1のII−II矢視断面図である。 (a)〜(e)は本発明の第1実施形態に係るサーマルヘッドの製造方法を説明するための工程図である。 アンダーコートの厚みをパラメータとして、サーマルヘッドの発熱効率を計算した結果を示すグラフである。 第一の中空断熱層および第二の中空断熱層の厚みをパラメータとして、サーマルヘッドの発熱効率を計算した結果を示すグラフである。 本発明の第2実施形態に係るサーマルヘッドの平面図であり、保護膜を取り除いた状態を示す図である。 本発明の第3実施形態に係るサーマルヘッドの平面図であり、保護膜を取り除いた状態を示す図である。 本発明の第4実施形態に係るサーマルヘッドの平面図であり、保護膜を取り除いた状態を示す図である。 本発明の第5実施形態に係るサーマルヘッドの平面図であり、保護膜を取り除いた状態を示す図である。 図9のIX−IX矢視断面図である。 (a)〜(e)は本発明の第5実施形態に係るサーマルヘッドの製造方法を説明するための工程図である。 本発明の一実施形態に係るサーマルプリンタを示す縦断面図である。
符号の説明
1 サーマルヘッド(発熱抵抗素子部品)
2 基板(支持基板)
3 アンダーコート(絶縁被膜)
4 発熱抵抗体
5a 共通配線
5b 個別配線
8 第一の凹部
10 第二の凹部
21 サーマルヘッド(発熱抵抗素子部品)
22 第二の凹部
31 サーマルヘッド(発熱抵抗素子部品)
32 第一の凹部
41 サーマルヘッド(発熱抵抗素子部品)
42 第二の凹部
51 サーマルヘッド(発熱抵抗素子部品)
52 第一の貫通部
53 第二の貫通部
60 サーマルプリンタ

Claims (7)

  1. 支持基板の上に積層された絶縁被膜の上に、複数の発熱抵抗体が間隔をあけて配列され、前記発熱抵抗体の一端に共通配線がそれぞれ接続されるとともに、前記発熱抵抗体の他端に個別配線がそれぞれ接続されてなる発熱抵抗素子部品であって、
    前記支持基板の表面に、前記発熱抵抗体の発熱部に対向する領域に配置された第一の凹部と、該第一の凹部の近傍に間隔をあけて配置された第二の凹部とが形成されている発熱抵抗素子部品。
  2. 前記第二の凹部が、前記第一の凹部に対して前記共通配線側および前記個別配線側に、それぞれ前記発熱抵抗体の配列方向に沿って形成されている請求項1に記載の発熱抵抗素子部品。
  3. 前記第二の凹部が、前記複数の発熱抵抗体に共通して設けられている請求項2に記載の発熱抵抗素子部品。
  4. 前記第一の凹部が、前記複数の発熱抵抗体に共通して設けられている請求項1に記載の発熱抵抗素子部品。
  5. 前記第二の凹部が、前記第一の凹部の周囲を取り囲む環状に設けられている請求項1に記載の発熱抵抗素子部品。
  6. 前記第一の凹部および/または前記第二の凹部が、前記支持基板の板厚方向に貫通している請求項1から5のいずれか一項に記載の発熱抵抗素子部品。
  7. 請求項1から請求項6のいずれか一項に記載の発熱抵抗素子部品からなるサーマルヘッドを備えるサーマルプリンタ。
JP2007259404A 2007-10-03 2007-10-03 発熱抵抗素子部品およびサーマルプリンタ Expired - Fee Related JP5181111B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007259404A JP5181111B2 (ja) 2007-10-03 2007-10-03 発熱抵抗素子部品およびサーマルプリンタ
US12/286,879 US8415589B2 (en) 2007-10-03 2008-10-02 Heating resistance element component and thermal printer

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007259404A JP5181111B2 (ja) 2007-10-03 2007-10-03 発熱抵抗素子部品およびサーマルプリンタ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2009083436A JP2009083436A (ja) 2009-04-23
JP5181111B2 true JP5181111B2 (ja) 2013-04-10

Family

ID=40522375

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007259404A Expired - Fee Related JP5181111B2 (ja) 2007-10-03 2007-10-03 発熱抵抗素子部品およびサーマルプリンタ

Country Status (2)

Country Link
US (1) US8415589B2 (ja)
JP (1) JP5181111B2 (ja)

Families Citing this family (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5541660B2 (ja) * 2009-08-06 2014-07-09 セイコーインスツル株式会社 サーマルヘッドの製造方法
JP5424387B2 (ja) * 2009-08-06 2014-02-26 セイコーインスツル株式会社 サーマルヘッドおよびサーマルヘッドの製造方法
JP2011126025A (ja) * 2009-12-15 2011-06-30 Seiko Instruments Inc サーマルヘッドおよびプリンタ
JP5787247B2 (ja) * 2010-09-24 2015-09-30 セイコーインスツル株式会社 サーマルヘッドの製造方法
JP5943414B2 (ja) * 2011-12-01 2016-07-05 セイコーインスツル株式会社 サーマルヘッドの製造方法
JP5943413B2 (ja) * 2011-12-01 2016-07-05 セイコーインスツル株式会社 サーマルヘッドの製造方法
JP5900849B2 (ja) * 2011-12-28 2016-04-06 セイコーインスツル株式会社 サーマルヘッド、プリンタおよびサーマルヘッドの製造方法

Family Cites Families (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH02220855A (ja) * 1989-02-23 1990-09-04 Alps Electric Co Ltd サーマルヘッド
US5285216A (en) * 1989-09-27 1994-02-08 Kyocera Corporation Thermal head
JPH03205163A (ja) * 1989-10-05 1991-09-06 Ricoh Co Ltd サーマルプリントヘッド
JP2728989B2 (ja) * 1991-07-22 1998-03-18 ローム株式会社 サーマルヘッド
JP2006231650A (ja) * 2005-02-24 2006-09-07 Seiko Instruments Inc 発熱体とその製造方法、サーマルヘッドおよびサーマルプリンタ
JP4895344B2 (ja) * 2005-09-22 2012-03-14 セイコーインスツル株式会社 発熱抵抗素子、これを用いたサーマルヘッド及びプリンタ
JP5039940B2 (ja) * 2005-10-25 2012-10-03 セイコーインスツル株式会社 発熱抵抗素子、サーマルヘッド、プリンタ、及び発熱抵抗素子の製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
US8415589B2 (en) 2013-04-09
JP2009083436A (ja) 2009-04-23
US20090090703A1 (en) 2009-04-09

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5181111B2 (ja) 発熱抵抗素子部品およびサーマルプリンタ
JP4895344B2 (ja) 発熱抵抗素子、これを用いたサーマルヘッド及びプリンタ
JP5200256B2 (ja) サーマルヘッドの製造方法
JP4619876B2 (ja) 発熱抵抗素子部品、及びプリンタ
JP5311336B2 (ja) サーマルヘッド、サーマルプリンタ及びサーマルヘッドの製造方法
JP5181107B2 (ja) 発熱抵抗素子部品およびプリンタ
JP5135585B2 (ja) サーマルヘッドの製造方法
JP5311337B2 (ja) サーマルヘッド、サーマルプリンタ及びサーマルヘッドの製造方法
EP2327554B1 (en) Thermal head, manufacturing method therefor, and printer
JP2011037017A (ja) サーマルヘッドおよびサーマルヘッドの製造方法
JP5200230B2 (ja) 発熱抵抗素子部品およびサーマルプリンタ
JP4895350B2 (ja) 発熱抵抗素子部品とその製造方法およびサーマルプリンタ
JP5181152B2 (ja) サーマルヘッドの製造方法
JP5181328B2 (ja) 発熱抵抗素子部品およびサーマルプリンタ
JP5266519B2 (ja) 発熱抵抗素子部品およびサーマルプリンタ、並びに発熱抵抗素子部品の製造方法
JP2010131900A (ja) サーマルヘッドの製造方法
JP2008036841A (ja) 発熱抵抗素子部品とその製造方法およびサーマルプリンタ
US8749602B2 (en) Method of manufacturing thermal head, and thermal printer
JP4898171B2 (ja) 発熱抵抗素子部品の製造方法、およびそれを用いた製造されたサーマルヘッドおよびプリンタ
JP5311335B2 (ja) サーマルヘッドの製造方法
JP2008200913A (ja) サーマルヘッドとその製造方法及びサーマルプリンタ

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20100811

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20120308

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120313

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20121113

RD03 Notification of appointment of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423

Effective date: 20121127

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20121127

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5181111

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20160125

Year of fee payment: 3

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees