JP5180714B2 - 負荷短絡保護回路 - Google Patents

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Description

本発明は、負荷短絡保護回路に係り、特に誘導性負荷が短絡した場合にスイッチ素子を保護するための回路に係る。
自動車電装分野で代表されるモータやソレノイドなどの誘導性負荷は、回路基板とコネクタ間を配線して接続されている。このような負荷において何かの原因で負荷が短絡して大電流が発生すると、負荷を制御しているFETなどのスイッチ素子に過大電流が流れて製品仕様を超えるストレスの印加が有った場合に、スイッチ素子が破壊する可能性がある。
そこで、負荷短絡時において大電流が流れないようにスイッチ素子をオフにする保護回路が設けられる。例えば、特許文献1には、モータの過電流が検出されるとモータの駆動を禁止する機能を備えたモータ速度・位置推定装置が開示されている。このモータ速度・位置推定装置は、パルス幅変調方式(PWM方式)によって駆動されHブリッジ型に接続される4つのスイッチング素子と、Hブリッジ型の中央部に接続されるモータと、Hブリッジ型のスイッチング素子に直列接続されるシャント抵抗とを備える。シャント抵抗の両端の電圧からモータ電流を検出し、モータ電流が過電流である場合にモータの駆動を禁止するようにしている。
特開平7−87771号公報
以下の分析は本発明において与えられる。
特許文献1の装置では、負荷であるモータに対して直列に電流検出用抵抗(シャント抵抗)を挿入し、電流検出用抵抗の電圧降下を元に過電流を検出している。このような構成において、負荷に直列に電流検出用抵抗を接続することは、負荷の動作効率の悪化となる。例えば、モータの内部抵抗を70mΩ、スイッチ素子であるMOSFETのオン抵抗を各10mΩ、電流検出用抵抗を10mΩとし、電源VDDを10Vとした場合、電流検出用抵抗が無い場合ではモータ両端に約7.8Vの電圧を印加できるのに対し、電流検出用抵抗がある場合には7Vの電圧しか印加することができない。そのため、モータの回転数(印加電圧に依存)、トルク(モータ電流に依存)の低下の原因となる。モータの回転数、トルクの低下の改善には、電流検出用抵抗の抵抗値を極めて小さくする必要がある。この場合には、低抵抗素子のサイズが大きくなってしまい、基板実装面積の増加につながる。また、価格面でもコストアップとなる。
本発明の1つのアスペクト(側面)に係る負荷短絡保護回路は、誘導性の負荷を電源に対して時間的に断続して接続するスイッチ素子と、スイッチ素子が負荷を電源に対して接続してから所定時間経過後において、スイッチ素子の負荷への接続点の電位を検知する検知回路と、検知した接続点の電位に応じて負荷への電源供給を遮断するようにスイッチ素子を制御する制御回路と、容量素子を含む充放電回路と、を備える。検知回路は、接続点の電位と所定の電位とを比較する比較回路を備え、比較回路の比較結果によって接続点の電位を検知し、スイッチ素子が負荷を電源に対して接続してから容量素子に対する充放電を開始した後、比較回路は、容量素子における充放電端の電位を所定の電位として比較対象とする。
本発明によれば、スイッチ素子における負荷への接続点の電位を検知するので、負荷において高い動作効率が得られる。
本発明の実施形態に係る負荷短絡保護回路は、誘導性の負荷(図1の10)を電源に対して時間的に断続して接続するスイッチ素子(図1のQ2)と、スイッチ素子が負荷を電源に対して接続してから所定時間経過後において、スイッチ素子の負荷への接続点の電位を検知する検知回路(図1の30a)と、検知した接続点の電位に応じて負荷への電源供給を遮断するようにスイッチ素子を制御する制御回路(図1の20)と、を備える。
制御回路は、負荷が短絡状態にあると判断される範囲に接続点の電位がある場合に、負荷への電源供給を遮断するようにスイッチ素子を制御するようにしてもよい。
検知回路は、接続点の電位と所定の電位とを比較する比較回路(図1のCOMP)を備え、比較回路の比較結果によって接続点の電位を検知するようにしてもよい。
容量素子(図6、図8のC1)を含む充放電回路をさらに備え、スイッチ素子が負荷を電源に対して接続してから容量素子に対する充放電を開始した後、比較回路は、容量素子における充放電端の電位を所定の電位として比較対象としてもよい。
充放電回路は、定電流源回路(図6の32)を備え、定電流源回路からの電流によって容量素子に対し充放電を行うようにしてもよい。
また、充放電回路は、抵抗素子(図8のR1)を備え、電源から抵抗素子を介した電流によって容量素子に対し充放電を行うようにしてもよい。
以上のような負荷短絡保護回路において、負荷が短絡状態にあってスイッチ素子に大電流が流れる前に負荷への電源供給を遮断することが可能となる。このような構成の負荷短絡保護回路によれば、負荷に直列に電流検出用抵抗を接続しないので、負荷における高い動作効率が得られる。
以下、実施例に即し、図面を参照して詳しく説明する。
図1は、本発明の第1の実施例に係る負荷短絡保護回路の構成を示す図である。図1において、負荷短絡保護回路は、NMOSトランジスタQ1〜Q4、制御回路20、検知回路30aを備え、モータ10を接続する。NMOSトランジスタQ1は、ドレインを電源VDDに接続し、ソースをモータ10の一端(点a)に接続する。NMOSトランジスタQ2は、ドレインをモータ10の一端(点a)に接続し、ソースを接地(GND)する。NMOSトランジスタQ3は、ドレインを電源VDDに接続し、ソースをモータ10の他端に接続する。NMOSトランジスタQ4は、ドレインをモータ10の他端に接続し、ソースを接地(GND)する。制御回路20は、NMOSトランジスタQ1〜Q4のそれぞれをオンオフするようにそれぞれのゲートを駆動する。検知回路30aは、所定のタイミングで点aの電位Vaを検出し、モータ10の短絡を検出したことを示す検出結果信号CPOを制御回路20に与える。
制御回路20は、発振回路21、短絡検出回路22、ラッチ回路23、分周回路24、ゲートコントロール回路25を備える。発振回路21は、負荷短絡保護回路の動作クロック信号を発振し、検知回路30a、短絡検出回路22、分周回路24に供給する。分周回路24は、動作クロック信号を分周し、分周信号をリセット信号RSTとしてラッチ回路23に与えると共に、分周信号をゲートコントロール回路25に与える。短絡検出回路22は、検知回路30aからの比較結果信号CPOを動作クロック信号のタイミングに合わせて入力し、検出信号をラッチ回路23に与える。ラッチ回路23は、短絡検出回路22が出力する検出信号をラッチし、ラッチ信号LOとしてゲートコントロール回路25に出力する。また、ラッチ信号LOは、リセット信号RSTによってリセットされる。
ゲートコントロール回路25は、モータ10の正常動作時においてNMOSトランジスタQ1、Q4をオフとし、NMOSトランジスタQ3をオンとし、NMOSトランジスタQ2をパルス幅変調(PWM)される信号S2によってオンオフしてモータ10の回転を制御する。また、モータ10を逆回転する場合には、NMOSトランジスタQ1、Q4をオンとし、NMOSトランジスタQ2、Q3をオフとする。さらに、モータ10の短絡時には、NMOSトランジスタQ1〜Q4を全てオフとする。
検知回路30aは、分周回路31、比較器COMP、PMOSトランジスタQ5、NMOSトランジスタQ6を備える。分周回路31は、発振回路21の発振信号Vosc1を分周し、分周した信号Vosc2をPMOSトランジスタQ5およびNMOSトランジスタQ6のゲートに与える。なお、信号S2と信号Vosc2とは、同期した信号である。PMOSトランジスタQ5は、ソースに電圧VREFを与え、ドレインを比較器COMPの非反転入力端子(+)(b点)に接続する。NMOSトランジスタQ6は、ソースを接地し、ドレインを比較器COMPの非反転入力端子(+)(b点)に接続する。比較器COMPは、反転入力端子(−)をモータ10の一端(a点)に接続し、出力端子から比較結果信号CPOを短絡検出回路22に出力する。短絡検出回路22は、信号Vosc1のタイミングを用いて時間的な検出ポイントを定め、検出ポイントの時点で比較結果信号CPOを検知して正常か短絡状態かを判定する。
次に負荷短絡保護回路の動作について説明する。図2(a)、図2(b)は、それぞれ正常時および負荷短絡時の図1におけるモータ周辺の等価回路を示している。ここで、RQ3、RQ2は、それぞれNMOSトランジスタQ3、Q2のオン抵抗を示す。LM、RMは、それぞれモータ10のインダクタンス、内部抵抗を示す。LC、RCは、電源VDDからモータ10を介して接地に至る配線におけるインダクタンス、内部抵抗を示す。
正常状態においてNMOSトランジスタQ2をオンすると、モータ電流IDは、モータ負荷(LM、RM)を含んだ閉回路で通電される。この時のモータ電流IDは、図2(a)を参照し、式(1)のように表される。
Figure 0005180714
・・・式(1)
一方、モータ負荷が短絡した場合には、LM、RMがゼロとなるため、モータ電流IDは、図2(b)を参照し、式(2)のように表される。
Figure 0005180714
・・・式(2)
一般に、モータの持つインダクタンスLMは、配線のインダクタンスLCに対して十分に大きく、モータの持つ内部抵抗RMは、NMOSトランジスタQ3、Q2のオン抵抗RQ3、RQ2、配線抵抗RCに対し十分に大きな値を示す。なお、配線抵抗RCは、オン抵抗RQ3、RQ2に対して十分小さい関係にある。
従って、モータ10が短絡してモータ10のインピーダンスがほぼゼロになると、モータ電流IDの挙動は変化し、a点に発生する電圧Vaも大きく異なるものとなる。モータ10が正常状態および短絡状態となった場合の電圧Va(NMOSトランジスタQ2ドレイン電圧)の時間変化を図3に示す。
図3において、横軸にNMOSトランジスタQ2がオンしてからの経過時間t、縦軸にa点に発生する電圧Vaの電源電圧VDDに対する割合(%)を示している。ここでは、VDD=10V、RQ2=RQ3=0.1Ω、RM=1Ω、RC=0.01Ω、LM=0.5H、LC=0.005Hとした。t=0で、モータ電流IDはゼロであり正常時も負荷短絡時も同じ値を示すが、時間tの経過とともに通電電流が異なってくる。これは、閉回路内のインダクタンス成分の差によるものである。インダクタンスが含まれる場合には、式(1)、式(2)に示すとおり、モータ電流IDは、exp(−t/L)の項(Lはインダクタンス分)によって時間の関数で変化する。Lが大きな場合にはモータ電流IDの変化量は小さく、Lが小さければ電流変化は大きくなる。例えば、閉回路が抵抗のみの負荷である場合ではL=0であるから、NMOSトランジスタQ2がオンすると時間遅延なく立ち上がる。
負荷が正常である場合には、閉回路内にモータ10のインダクタンスLMが存在するため、a点の電圧は、LM+LCのインダクタンスによる傾きを持つこととなる。一方、負荷短絡時には、インダクタンスLMが存在しなくなり、かつLM≫LCの関係があるから、モータ電流IDの立ち上がりは大幅に速くなり、これに応じてa点の電圧Vaも急上昇する。
また、t=∞では、インダクタンスの影響を受けず、抵抗成分のみでa点の電圧Vaが決定される。t=∞時のa点の電圧Vaは、VDD×RQ2/(RQ3+RQ2+RM+RC)となる。正常状態では、RQ2≪RQ2+RQ3+RM+RCとなるため、a点の電位Vaは、ほぼゼロ(=ID×RQ2)を示す。これに対し、短絡状態では、RMがゼロとなり、RM≫RQ2+RQ3+RC(且つRC≪RQ2、RQ3)であるから、a点の電位Vaは、ほぼVDD/2(50%近傍)で飽和する。
モータ10がレアショート(部分的短絡)などある抵抗成分をもって短絡した場合、モータ電流IDは、短絡の場合に対して減少し、電位Vaの飽和電圧は、図4に示すように低下する。しかし、モータ電流IDの立ち上がり自体は、モータ10のインダクタンス成分がほぼゼロであるため、モータ10が正常である場合に対して速くなる。
以上のことから、レアショートである場合も考慮し、図4に示す概ね範囲Dに、比較対象である電位Vbおよび比較時を示す検出ポイントを設定することで、レアショートを含めた負荷短絡時と正常時との判断が可能となる。
図5は、本発明の第1の実施例に係る負荷短絡保護回路の動作を表すタイミングチャートである。図5において、信号Vosc1は、発振回路21から出力される発振波形を示す。信号S2は、NMOSトランジスタQ2のゲート信号であり、ハイレベルでNMOSトランジスタQ2は通電する。信号S2は、信号Vosc1を源信号として分周して作成される。信号LOは、ラッチ回路23の出力を示し、ハイレベル時にNMOSトランジスタQ1〜Q4の各トランジスタを強制的にオフさせる。なお、ラッチ回路23は、リセット信号RSTでリセットされる。モータ電流IDは、NMOSトランジスタQ2に流れる電流を示す。a点の電圧Vaは、ID×RQ2の積で表される。信号Vosc2は、信号Vosc1を分周して作成した信号であり、信号Vosc2によってPMOSトランジスタQ5およびNMOSトランジスタQ6をバイアスする。b点の電圧Vbは、信号Vosc2に同期して0またはVREFの値を取る。比較結果信号CPOは、電圧Vaと電圧Vbの比較結果を表した信号を示す。
まず、正常時での動作について説明する。信号S2がハイレベルになると、NMOSトランジスタQ2がオンとなり、モータ電流IDが式(1)にしたがって流れ始める。モータ電流IDが発生するとオン抵抗RQ2による電圧降下によって電圧Vaが発生する。一方、信号Vosc2も信号S2に同期して立ち上がり、PMOSトランジスタQ5をオンし、b点にVREF(=Vb)が現れる。比較器COMPは、VaとVbの比較結果を出力するが、正常時ではVb>Vaとなり、比較結果信号CPOは、ハイレベルを示す。図5に示す検出ポイントは、NMOSトランジスタQ2がオンしてから負荷短絡時にMOSFETを遮断するまでの時間設定になるが、制御回路20において任意に設定することができる。図5では信号Vosc1の1パルス時間を検出ポイントとしている。図5に示す検出ポイントの時点で制御回路20は、比較結果信号CPOを検出する。制御回路20は、比較結果信号CPOがハイレベルであるためモータ10が正常であると判断しNMOSトランジスタQ2を継続して通電する。
次に、負荷短絡時にあっては、NMOSトランジスタQ2がオンすると通電を開始するが、モータ電流IDの立ち上がりは急速であって、且つ飽和する電圧も高くなる。このため、検出ポイントにおいて、電圧Vaが電圧Vbに対して高くなり、比較結果信号CPOは、ローレベルとなる。制御回路20は、検出ポイントにおける比較結果信号CPOがローレベルであることからモータ10が短絡状態にあると判断し、信号LOをハイレベルとして信号S2をローレベルに遷移させる。これによってNMOSトランジスタQ2は、強制的にオフとされ、NMOSトランジスタQ2における通電を中止する。
以上のように動作する負荷短絡保護回路において、従来技術で実施していた大電流で短絡判定をする必要がなくなり、低電流でも短絡判定が可能となる。そのため、従来技術に対し、より速くMOSFETを遮断することが可能となり、短絡時にMOSFETに過大電流を通電することなく回路を保護することができる。
また、正常時および短絡時の飽和電圧は、前述のとおり正常時ではほぼゼロとなり、短絡時(抵抗ゼロでショートした場合)には、ほぼVDD/2になる。VDDを10Vとして使用した場合には、正常時はほぼゼロ、短絡時は約5Vの飽和電圧となる。従って、比較器COMPへの入力電圧は、0V〜5Vの範囲となる。
従来技術では、電流検知のために電流検出用抵抗(シャント抵抗)として低抵抗素子を使うことになる。例えば、電流検出用抵抗RL=1mΩ、RQ3+RQ2+RL=100mΩ、VDD=5Vとした場合、負荷短絡時には50Aの電流が通電され、RLの両端には0.05Vの電圧が発生する。もし、短絡検出として20Aで検出しようとすれば、比較電圧であるVrefを0.02Vに設定し、Vaが0.02Vとなった時点でMOSトランジスタを遮断することになる。この場合、比較器の誤差精度が課題となる。使用する比較器の入力オフセット電圧が±10mVであるとすれば、0.01V〜0.03Vで検出範囲に誤差が生じ、これは電流に換算すると10A〜30Aの±50%の検出誤差となる。正常時の電流が10Aを超えていれば誤動作する可能性がある。
これに対し、本発明によれば、前述のように0V〜5Vの範囲で電圧Vaが変動するために検出ポイントにおける電圧Vbの設定を高くすることができる。例えば、1Vに設定した場合の誤差は、先の例と同じ比較器を用いた場合で入力オフセット電圧(10mV)/1Vで±1%となり検出精度を向上することができる。
図6は、本発明の第2の実施例に係る負荷短絡保護回路の構成を示す図である。図6において、図1と同一の符号は、同一物を表し、その説明を省略する。本実施例では、負荷短絡保護回路の検知回路30bにおいて、比較器COMPの非反転入力端子(+)と接地間に容量素子(コンデンサ)C1が追加され、PMOSトランジスタQ5のソースは、定電流源回路32を介して電源VDDに接続される。
定電流源回路32は、PMOSトランジスタQ5がオンである場合に一定の電流Irefによって容量素子C1を充電する。容量素子C1の一端であるb点の電圧Vbは、電荷を蓄積することで上昇し、Vb=Iref×t/C1で表される。すなわち、容量素子C1を定電流で充電することで、電圧Vbは直線的に増加する時間関数で表される。なお、電流Irefの大小によって単位時間におけるVbの上昇率を容易に調整することができる。
本実施例では、単位時間における電圧Vaの変化量、すなわちdVa/dt(=RQ2×dID/dt)をdVb/dtに対して検出するようにしているとも言える。この場合、dVb/dtが図4の領域Dを通る直線dとなるようにC1およびIrefの値を調整し、領域Dに負荷短絡判断の検出ポイントを定めるように構成する。
図7は、本発明の第2の実施例に係る負荷短絡保護回路の動作を表すタイミングチャートである。図7において、電圧Vbの波形が図5と異なることを除けば、負荷短絡保護回路の動作は、第1の実施例に係る負荷短絡保護回路と同様である。
図8は、本発明の第3の実施例に係る負荷短絡保護回路の構成を示す図である。図8において、図6と同一の符号は、同一物を表し、その説明を省略する。本実施例に係る負荷短絡保護回路の検知回路30cにおいて、PMOSトランジスタQ5のソースは、抵抗素子R1を介して電源VDDに接続される。
第2の実施例に係る負荷短絡保護回路において、容量素子C1は、定電流によって充電されるが、本実施例では、抵抗素子R1を介して充電される。したがって、第2の実施例では、電圧Vbが直線的に変化するのに対し、本実施例では、指数関数的に飽和するように変化する。しかし、電圧VbのGNDレベルからの立ち上がり付近の傾斜は、R1=VDD/Irefとすることで第3の実施例でもほぼ同様に設定することができる。
なお、前述の特許文献等の各開示を、本書に引用をもって繰り込むものとする。本発明の全開示(請求の範囲を含む)の枠内において、さらにその基本的技術思想に基づいて、実施形態ないし実施例の変更・調整が可能である。また、本発明の請求の範囲の枠内において種々の開示要素の多様な組み合わせないし選択が可能である。すなわち、本発明は、請求の範囲を含む全開示、技術的思想にしたがって当業者であればなし得るであろう各種変形、修正を含むことは勿論である。
本発明の第1の実施例に係る負荷短絡保護回路の構成を示す図である。 正常時(a)および負荷短絡時(b)におけるモータ周辺の等価回路である。 正常時および負荷短絡時におけるa点の電圧の時間変化を示す図である。 正常時およびレアショート時におけるa点の電圧の時間変化を示す図である。 本発明の第1の実施例に係る負荷短絡保護回路の動作を表すタイミングチャートである。 本発明の第2の実施例に係る負荷短絡保護回路の構成を示す図である。 本発明の第2の実施例に係る負荷短絡保護回路の動作を表すタイミングチャートである。 本発明の第3の実施例に係る負荷短絡保護回路の構成を示す図である。
符号の説明
10 モータ
20 制御回路
21 発振回路
22 短絡検出回路
23 ラッチ回路
24 分周回路
25 ゲートコントロール回路
30a、30b、30c 検知回路
31 分周回路
32 定電流源回路
C1 容量素子
COMP 比較器
Q1〜Q4、Q6 NMOSトランジスタ
Q5 PMOSトランジスタ
R1 抵抗素子

Claims (5)

  1. 誘導性の負荷を電源に対して時間的に断続して接続するスイッチ素子と、
    前記スイッチ素子が前記負荷を電源に対して接続してから所定時間経過後において、前記スイッチ素子の前記負荷への接続点の電位を検知する検知回路と、
    前記検知した接続点の電位に応じて前記負荷への電源供給を遮断するように前記スイッチ素子を制御する制御回路と、
    容量素子を含む充放電回路と、
    を備え、
    前記検知回路は、前記接続点の電位と所定の電位とを比較する比較回路を備え、前記比較回路の比較結果によって前記接続点の電位を検知し、
    前記スイッチ素子が前記負荷を電源に対して接続してから前記容量素子に対する充放電を開始した後、前記比較回路は、前記容量素子における充放電端の電位を前記所定の電位として比較対象とする負荷短絡保護回路。
  2. 前記制御回路は、前記負荷が短絡状態にあると判断される範囲に前記接続点の電位がある場合に、前記負荷への電源供給を遮断するように前記スイッチ素子を制御する請求項1記載の負荷短絡保護回路。
  3. 前記充放電回路は、定電流源回路を備え、前記定電流源回路からの電流によって前記容量素子に対し充放電を行う請求項1または2記載の負荷短絡保護回路。
  4. 前記充放電回路は、抵抗素子を備え、電源から前記抵抗素子を介した電流によって前記容量素子に対し充放電を行う請求項1または2記載の負荷短絡保護回路。
  5. 前記負荷はモータであって、請求項1乃至のいずれか一に記載の負荷短絡保護回路を備えるモータ駆動装置。
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