JP5172311B2 - 半導体モジュールおよび携帯機器 - Google Patents

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Description

本発明は、半導体モジュールに関し、特に複数の回路素子が積層された半導体モジュールおよび半導体モジュールを搭載する携帯機器に関する。
近年、電子機器に使用される回路装置の小型化・高機能化を実現するパッケージ技術として、複数の回路素子を積層により混載する多段スタック構造(マルチチップパッケージ構造)が知られている。しかしながら、こうした多段スタック構造の回路装置では、たとえば、アナログ回路が形成された回路素子とデジタル回路が形成された回路素子とを積層して混載しようとすると、高速動作するデジタル回路を有する回路素子において発生する高周波ノイズ(高周波成分を有するノイズ)が、ノイズの影響を受けやすいアナログ回路を有する回路素子に伝播され、アナログ回路を有する回路素子の動作を阻害することがある。これにより回路装置の動作が不安定になり、その信頼性が低下する。
こうしたノイズ伝播の対策として、特許文献1には、アナログ回路が形成された半導体チップ(アナログ回路を有する回路素子)とデジタル回路が形成された半導体チップ(デジタル回路を有する回路素子)との間に、接地電位に保持される伝熱導電体(金属板)を介挿することにより、回路素子間のノイズ伝播を遮ることが開示されている。
また、特許文献2には、電磁輻射源(デジタル回路を有する回路素子)の外縁部に金属配線で空中線回路(アンテナ)を設けて、電磁輻射源から発生する不要輻射(ノイズ)を空中線回路に吸収させることにより、電磁輻射源からのノイズ伝播を抑制することが開示されている。
特開2004−111656号公報 特開2002−271088号公報
しかしながら、特許文献1に開示される方法では、デジタル回路を有する回路素子から金属板に伝播するノイズ(特に高周波成分を有するノイズ)により金属板の面内に電位変動が生じる。そして、この電位変動が金属板を介して接地配線(接地点)に伝播するまでの間に、伝播経路上にあるアナログ回路を有する回路素子に対しこの電位変動がノイズとして伝播してしまうことがある。
また、特許文献2に開示される方法では、デジタル回路を有する回路素子とアナログ回路を有する回路素子とを同一平面状に平置きにする構造であれば効果的であるものの、外縁部にアンテナを設けた回路素子を積層して多段スタック構造にしても、回路素子間の垂直方向のノイズ抑制には効果的に機能しない。
本発明はこうした状況に鑑みてなされたものであり、その目的は、積層された回路素子間のノイズ伝播を好適に抑制することのできる半導体モジュールを提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明に係る半導体モジュールは、第1の回路素子と、第1の回路素子の上層に設けられ、ループアンテナとして機能する導体部と、導体部の上層に積層された第2の回路素子と、を備えることを特徴とする。
この発明によれば、第1の回路素子と第2の回路素子との間にループアンテナとして機
能する導体部を設けたことによって、第1の回路素子と第2の回路素子との間のノイズの伝播をこの導体部で吸収して遮ることができる。このため、半導体モジュールの動作の安定化に寄与することができ、その信頼性を向上させることができる。
上記構成において、導体部は、上面から見て第1の回路素子と第2の回路素子とが重なる共通領域の少なくとも一部を遮蔽するように、第1の回路素子と第2の回路素子との間に重畳して配置されていることが好ましい。このようにすることで、第1の回路素子と第2の回路素子との間において垂直方向(上下間)の距離(間隔)が最も近いために回路素子間でノイズの影響を強く受けやすい共通領域を導体部が遮蔽するように重畳して配置するので、各回路素子から生じるノイズをより確実に導体部で吸収して遮ることができる。
上記構成において、導体部は、第1の回路素子と第2の回路素子の少なくとも一方に部分的に含まれるノイズ発生源となる回路領域を選択的に覆うように重畳して配置するようにしてもよい。この場合、強く影響を及ぼしやすいノイズ発生源となる回路領域を導体部が選択的に覆うように重畳して配置するので、こうした回路領域を有する回路素子からのノイズ伝播をより確実に遮ることができる。
上記構成において、導体部は、第2の回路素子の外縁を超えた位置に外縁を有するようにしてもよい。このようにすることで、第2の回路素子の外縁を超えた部分の導体部から熱を放散できるようになり、ノイズ吸収により生じる導体部の温度上昇を低減(抑制)することができる。このため、導体部のループアンテナとしての性能特性を安定化することができ、ノイズの伝播を安定して遮ることができる。
上記構成において、導体部のループアンテナの共振作用により第1の回路素子と第2の回路素子との間のノイズ伝播を減衰させていることが好ましい。このようにすることで、回路素子間のノイズ伝播をより効果的に、且つ、より確実に抑制することができる。
上記構成において、導体部は、この導体部が形成するループアンテナの給電点に受動素子がさらに接続されていることが好ましい。この場合、導体部に接続する受動素子の特性を制御することで、吸収して遮るノイズの周波数や帯域を調整することができ、より効果的にノイズ伝播を低減することができる。
上記構成において、導体部および受動素子との共振作用により第1の回路素子と第2の回路素子との間のノイズ伝播を減衰させていることが好ましい。このようにすることで、回路素子間のノイズ伝播をより確実に低減することができる。
上記構成において、導体部は、螺旋形状(以下、スパイラル形状を含む。)を有していてもよい。
本発明の別の態様は、携帯機器である。この携帯機器は、上述のいずれかの半導体モジュールを搭載しているとよい。
本発明によれば、積層された回路素子間のノイズ伝搬を好適に抑制することのできる半導体モジュールが提供される。
以下、本発明を具現化した実施形態について図面に基づいて説明する。なお、すべての図面において、同様な構成要素には同様の符号を付し、適宜説明を省略する。
(第1実施形態)
図1は第1実施形態に係る半導体モジュールの構成を示す断面図であり、図2は第1実施形態に係る半導体モジュールの平面図(上面図)である。第1実施形態の半導体モジュールは、多層基板20と、多層基板20の上に実装された第1の回路素子30と、第1の回路素子30に積層された第2の回路素子50と、第1の回路素子30と第2の回路素子50との間に設けられ、アンテナ導体部3aを含むインターポーザ基板10と、多層基板20の上に実装され、アンテナ導体部3aと接続された受動素子40と、各素子を封止する封止樹脂層70と、を備える。
多層基板20は、たとえば、2層配線構造のベース基板であり、絶縁層21を介して上面および下面にそれぞれ配線層22および配線層24を有する。配線層22と配線層24とは絶縁層21を貫通するビアプラグ23によって電気的に接続されている。絶縁層21は、たとえば、エポキシ樹脂によって形成され、配線層22、配線層24、及びビアプラグ23は、たとえば、銅(Cu)によって形成されている。また、多層基板20の下面には配線層24と接続された外部接続電極(はんだボール)80が複数形成されている。
第1の回路素子30は、たとえば、上面にデジタル回路が形成された回路素子であり、多層基板20上の所定の領域にダイアタッチフィルムなどの接着材31を介して実装されている。また、第1の回路素子30の外周部の上面(表面)にはデジタル回路と接続された複数のパッド電極30aが設けられ、金などのボンディングワイヤ60aによって多層基板20の上面に設けられたパッド電極部(配線層22)と電気的に接続されている。
第2の回路素子50は、たとえば、上面にアナログ回路が形成された回路素子であり、第1の回路素子30の上層に積層されている。第2の回路素子50の寸法は第1の回路素子30の寸法よりも小さく、第2の回路素子50の全体が第1の回路素子30に重畳されている。そして、第2の回路素子50の外周部の上面(表面)にはアナログ回路と接続された複数のパッド電極50aが設けられ、金などのボンディングワイヤ60cによって多層基板20の上面に設けられたパッド電極部(配線層22)と電気的に接続されている。
第1の回路素子30と第2の回路素子50との間にはループアンテナとして機能するアンテナ導体部3aを有するインターポーザ基板10が設けられている。インターポーザ基板10はダイアタッチフィルムなどの接着材11を介して第1の回路素子30上の所定の領域に設置され、さらに第2の回路素子50がダイアタッチフィルムなどの接着材51を介してインターポーザ基板10上に搭載されている。
受動素子40は、たとえば、所定の容量値を有するキャパシタであり、多層基板20上の所定の領域に実装されている。受動素子40は銀(Ag)ペーストなどの導電性接着材41を介して多層基板20の上面に設けられたパッド電極部(配線層22)と電気的に接続されている。そして、このパッド電極部は金などのボンディングワイヤ60bによってインターポーザ基板10の上面(表面)のパッド電極2b1と電気的に接続されている。
封止樹脂層70は、多層基板20上の全面を覆うように形成され、第1の回路素子30、インターポーザ基板10、受動素子40、及び第2の回路素子50などの各素子を封止している。この封止樹脂層70は、各素子を外部環境から保護する機能を有する。
以下にインターポーザ基板10について説明する。
図3は半導体モジュールにおけるインターポーザ基板の構成を示す断面図であり、図4はインターポーザ基板におけるアンテナ導体部のレイアウト図である。なお、図3は図4におけるX−X線での断面に相当する。
インターポーザ基板10は、上層から、ソルダーレジスト層4、配線層2b、ビアプラグ2aを含む絶縁樹脂層1、アンテナ導体部3a、及びソルダーレジスト層5を有して構成されている。絶縁樹脂層1の上面にはブリッジ線路やパッド電極2b1を含む配線層2bが形成され、この配線層2b上にはパッド電極2b1に対応する開口部4aを有するソルダーレジスト層4が形成されている。一方、絶縁樹脂層1の下面にはアンテナ導体部3aが形成され、このアンテナ導体部3a上にはソルダーレジスト層5が形成されている。さらに、配線層2bとアンテナ導体部3aとは絶縁樹脂層1を貫通するビアプラグ2aによって電気的に接続されている。なお、絶縁樹脂層1は、たとえば、エポキシ樹脂によって形成され、配線層2b、ビアプラグ2a、及びアンテナ導体部3aは、たとえば、銅によって形成されている。
アンテナ導体部3aは、図4に示すように、螺旋形状に形成された配線パターンからなり、その両端はビアプラグ2aおよびブリッジ線路を介して配線層2bのパッド電極2b1にそれぞれ接続されている。そして、このパッド電極2b1には、図2に示したように、ボンディングワイヤ60bなどを介して受動素子40が接続されている。こうした構成により、アンテナ導体部3aは受動素子40が介挿されたループアンテナとして機能するようになっている。ここで、アンテナ導体部3aと受動素子40との共振作用により決まる周波数(共振周波数)を第1の回路素子30(あるいは第2の回路素子50)からのノイズの周波数に合わせている。なお、受動素子40が接続されたパッド電極2b1はループアンテナの給電点(外部負荷との接続点)に相当する。
アンテナ導体部3aの外縁(寸法)は、図4に示すように、上面から見て第1の回路素子30と第2の回路素子50とが重なる共通領域(図4中の破線で囲まれた領域)Sの外縁(寸法)よりも大きく形成され、アンテナ導体部3aは共通領域Sの全体を覆うように重畳している。換言すれば、アンテナ導体部3aは、上面から見て第1の回路素子30と第2の回路素子50とが重なる共通領域の少なくとも一部を遮蔽するように、第1の回路素子30と第2の回路素子50との間に重畳して配置されている。ここで、共通領域Sは、図1に示すように、第1の回路素子30と第2の回路素子50との間において垂直方向(上下間)の距離(間隔)が最も近いために回路素子間でノイズの影響を強く受けやすい領域である。なお、本実施形態では、第2の回路素子50の寸法が第1の回路素子30の寸法よりも小さく、第2の回路素子50の全体が第1の回路素子30に重畳しているので、ここでの共通領域Sは第2の回路素子50の寸法(第2の回路素子50の設置面積)と一致し、アンテナ導体部3aは第2の回路素子50の外縁を越えた位置に外縁を有する配置となっている。
なお、第1の回路素子30は本発明の「第1の回路素子」、アンテナ導体部3aは本発明の「導体部」、第2の回路素子50は本発明の「第2の回路素子」、受動素子40は本発明の「受動素子」、及び共通領域Sは本発明の「共通領域」の一例である。
以下にアンテナ導体部3aによるノイズの伝播抑制について説明する。
積層された回路素子間に上記構成のアンテナ導体部3aを介挿して配置する場合には、アンテナ導体部3aは、ループアンテナとして機能し、回路素子からノイズとして放出される電磁エネルギーを吸収する。すなわち、アンテナ導体部3aに錯交する磁界(磁束)によってアンテナ導体部3a内には誘導電流が流れ、アンテナ導体部3aの内部抵抗および受動素子40の抵抗部においてジュール熱として熱エネルギーに変換し消費される。このようにして、回路素子間に介挿したアンテナ導体部3aによりノイズの伝播が遮られる。
図5は本実施形態における回路素子間のノイズ伝播抑制効果を確認するために行ったノイズの減衰度に関するシミュレーション結果である。図5中には、実施例(回路素子間に外部キャパシタと接続したアンテナ導体部を介挿した状態)との比較として、従来例1(回路素子間に金属板あるいはアンテナ導体部を介挿していない状態)および従来例2(回路素子間に接地電位に保持した金属板を介挿した状態)の結果を合わせて示している。なお、実施例では、アンテナ導体部のインダクタンス値(L)を100nH、外部キャパシタの容量値(C)を1.0pFとしている。
図5に示すように、実施例では、従来例1と比較してアンテナ導体部を介挿することで
ノイズの減衰度が全体的に増加している。このように、回路素子間に介挿するアンテナ導体部がノイズ伝播抑制に有効であることが分かる。また、実施例では、ノイズの周波数に対する減衰度に選択性が見られ、特定の周波数領域において従来例2よりもノイズの減衰度がさらに増加している。
図6は外部キャパシタの容量値を変化させた際のノイズ減衰度に関するシミュレーション結果である。ここでは、アンテナ導体部のインダクタンス値(L)を100nHに固定し、アンテナ導体部に接続された外部キャパシタの容量値(C)を0.5pF〜20pFの範囲で変化させた場合の結果を示している。
図6に示すように、外部キャパシタの容量値を変化させることにより、その容量値に対応する特定の周波数領域においてノイズの減衰度が増加している。この特定の周波数はアンテナ導体部とキャパシタの定数値により決まる共振周波数であり、この共振周波数およびその近傍の領域では効果的にノイズ伝播を低減することができることが分かる。
以上のように、回路素子間にアンテナ導体部(キャパシタを含む)を介挿することで、回路素子間のノイズ伝播を抑制することができ、さらに吸収したいノイズの周波数(回路素子から発生するノイズの周波数)に上記共振周波数を合わせることで、回路素子間のノイズ伝播をより効果的に、且つ、より確実に抑制することができる。
(製造方法)
図7は第1実施形態のインターポーザ基板の形成方法を説明するための断面図であり、図8は第1実施形態に係る半導体モジュールの製造プロセスを説明するための断面図である。
まず、図7(A)に示すように、絶縁樹脂層1の両面(上面および下面)に第1の銅箔2zおよび第2の銅箔3zがそれぞれ形成されたシートを準備する。
図7(B)に示すように、リソグラフィ技術およびエッチング技術を用いてビアホール1a(図7(C)参照)の形成領域に位置する第1の銅箔2zを除去する。これにより、絶縁樹脂層1におけるビアホール1aの形成領域が露出される。
図7(C)に示すように、第1の銅箔2zの上方から炭酸ガスレーザまたはUVレーザを照射することによって絶縁樹脂層1の露出した上面(表面)から第2の銅箔3zに達するまでの領域を除去する。ここで、第2の銅箔3zはストッパ層として機能する。これにより、絶縁樹脂層1にこれを貫通するビアホール1aを形成する。
図7(D)に示すように、無電解めっき法を用いて第1の銅箔2zの表面およびビアホール1aの内面上に銅をめっきする。続いて、電解めっき法を用いて第1の銅箔2zの表面およびビアホール1aの内部に銅(Cu)をめっきする。なお、本実施形態では、めっき液中に抑制剤および促進剤を添加することによって、抑制剤を第1の銅箔2zの表面上に吸着させるとともに、促進剤をビアホール1aの内面上に吸着させる。これにより、ビアホール1aの内面上の銅めっきの厚みを大きくすることができるので、ビアホール1a内に銅を埋め込むことができる。その結果、図7(D)に示したように、絶縁樹脂層1上に銅めっき層2が形成されるとともに、ビアホール1a内にビアプラグ2aが埋め込まれる。また、この一連のめっき処理の際、下面側の第2の銅箔3zにも同様に銅がめっき形成され、銅めっき層3が形成される。
図7(E)に示すように、リソグラフィ技術およびエッチング技術を用いて銅めっき層2をパターニングする。この際、下面側にはレジスト保護膜(図示せず)を形成し銅めっき層3を保護しておく。これにより、ブリッジ線路やパッド電極2b1などの配線パター
ンを有する配線層2bが形成される。
図7(F)に示すように、リソグラフィ技術およびエッチング技術を用いて下面側の銅めっき層3をパターニングする。この際、上面側にはレジスト保護膜(図示せず)を形成し配線層2bを保護しておく。これにより、図4に示したようなスパイラル形状を有するアンテナ導体部3aが形成される。
図7(G)に示すように、上面側の絶縁樹脂層1および配線層2bを覆うように、配線層2bのパッド電極2b1に対応する領域に開口部4aを有するソルダーレジスト層4を形成する。さらに、下面側の絶縁樹脂層1およびアンテナ導体部3aを覆うように、ソルダーレジスト層5を形成する。なお、ソルダーレジスト層4およびソルダーレジスト層5は、それぞれ配線層2bおよびアンテナ導体部3aを保護する機能を有する。
このように製造したインターポーザ基板10を別途用意しておき、以下に説明する第1実施形態での半導体モジュールの製造プロセスに採用する。
まず、図8(A)に示すように、2層配線構造を有する多層基板20を用意する。この多層基板20は、上層から、ソルダーレジスト層25、配線層22、ビアプラグ23を含む絶縁層21、配線層24、及びソルダーレジスト層26を有して構成され、たとえば、先のインターポーザ基板10と同様の製法にて製造することができる。なお、ソルダーレジスト層25には所定のパッド電極部に対応する開口部25aが形成され、ソルダーレジスト層26には所定の外部接続電極(はんだボール)80に対応する開口部26aが形成されている。
図8(B)に示すように、上面(表面)の外周部にパッド電極30aを有する第1の回路素子30を、多層基板20上の所定の領域にダイアタッチフィルムなどの接着材31を介して実装する。ここで、第1の回路素子30として、たとえば、表面にデジタル回路が形成された回路素子を採用している。引き続き、所定の容量値を有するキャパシタである受動素子40を多層基板20上の所定の領域に実装し、銀(Ag)ペーストなどの導電性接着材41を介して多層基板20の上面に設けられた配線層22のパッド電極部と電気的に接続する。
図8(C)に示すように、アンテナ導体部3aを有するインターポーザ基板10を、ダイアタッチフィルムなどの接着材11を介して第1の回路素子30上の所定の領域に重畳するように設置する。なお、アンテナ導体部3aを有するインターポーザ基板10の形成方法は上記の通りである。
図8(D)に示すように、上面(表面)の外周部にパッド電極50aを有する第2の回路素子50を、インターポーザ基板10上の所定の領域にダイアタッチフィルムなどの接着材51を介して実装する。ここで、第2の回路素子50として、たとえば、表面にアナログ回路が形成された回路素子を採用している。なお、第2の回路素子50の寸法を第1の回路素子30の寸法よりも小さくし、第2の回路素子50の全体を第1の回路素子30の上層に重畳するとともに、インターポーザ基板10におけるアンテナ導体部3aを第2の回路素子50の外縁を越えた位置に外縁を有する配置としている。
図8(E)に示すように、第1の回路素子30のパッド電極30a、インターポーザ基板10のパッド電極2b1、及び第2の回路素子50のパッド電極50aと、これらに対応して多層基板20の上面に設けられた配線層22のパッド電極部との間をそれぞれ金などのボンディングワイヤ60a,60b,60cにより電気的に接続する。これにより、インターポーザ基板10におけるアンテナ導体部3aは受動素子40と接続され、受動素子40を介挿したループアンテナとして機能させることができるようになる。引き続き、多層基板20上に設けられた第1の回路素子30、インターポーザ基板10、受動素子40、及び第2の回路素子50を保護するために、封止樹脂層70を多層基板20上の全面を覆うように形成する。
最後に、図1に示したように、はんだ印刷法を用いてソルダーレジスト層26の開口部26aから露出する部分の配線層24に対して外部接続端子として機能する外部接続電極(はんだボール)80を形成する。
これらの工程により、先の図1に示した第1実施形態の半導体モジュールが製造される。
この第1実施形態の半導体モジュールによれば、以下のような効果を得ることができるようになる。
(1)第1の回路素子30と第2の回路素子50との間にループアンテナとして機能するアンテナ導体部3aを介挿して設けたことによって、第1の回路素子30と第2の回路素子50との間のノイズの伝播をこのアンテナ導体部3aで吸収して遮ることができる。このため、半導体モジュールの動作の安定化に寄与することができ、こうした半導体モジュールの信頼性を向上させることができる。
(2)アンテナ導体部3aを上面から見て第1の回路素子30と第2の回路素子50とが重なる共通領域Sを覆うように重畳して配置したことで、第1の回路素子30と第2の回路素子50との間において垂直方向(上限間)の距離(間隔)が最も近いために回路素子間でノイズの影響を強く受けやすい共通領域Sを、アンテナ導体部3aが覆うように重畳して配置するので、各回路素子から生じるノイズをより確実にアンテナ導体部3aで吸収して遮ることができる。
(3)アンテナ導体部3aを第2の回路素子50の外縁を超えた位置に外縁を有するように配置したことで、第2の回路素子50の外縁を超えた部分のアンテナ導体部3aから熱を放散できるようになり、ノイズ吸収により生じるアンテナ導体部3aの温度上昇を低減(抑制)することができる。このため、アンテナ導体部3aのループアンテナとしての性能特性を安定化することができ、回路素子間のノイズの伝播を安定して遮ることができる。
(4)アンテナ導体部3aをこのアンテナ導体部3aが形成するループアンテナの給電点に受動素子40をさらに接続したことで、アンテナ導体部3aに接続する受動素子40の特性を制御することで、吸収して遮るノイズの周波数や帯域を調整することができ、より効果的にノイズ伝播を低減することができる。
(5)アンテナ導体部3aと受動素子40との共振作用により決まる周波数(共振周波数)を回路素子からのノイズの周波数に合わせることで、回路素子間のノイズ伝播をより確実に低減することができる。
(第2実施形態)
図9は第2実施形態のインターポーザ基板におけるアンテナ導体部のレイアウト図である。第1実施形態と異なる箇所は、インターポーザ基板10におけるアンテナ導体部3a1が、螺旋形状に形成された配線パターンからミアンダ形状に形成された配線パターンになっていることである。ここで、アンテナ導体部3a1の外縁(寸法)は、第1実施形態と同様、上面から見て第1の回路素子30と第2の回路素子50とが重なる共通領域(破線内の領域)Sの外縁(寸法)よりも大きく形成され、アンテナ導体部3a1は共通領域Sの全体を覆うように重畳している。それ以外については、先の第1実施形態と同様である。なお、アンテナ導体部3a1は本発明の「導体部」の一例である。
このようなアンテナ導体部3a1を有するインターポーザ基板10は一般に知られる単層配線基板の製造方法を採用することで形成することができる。
この第2実施形態の半導体モジュールによれば、上記(1)〜(5)の効果に加え、以下のような効果を得ることができるようになる。
(6)アンテナ導体部3a1をミアンダ形状の配線パターンとしたことで、第1実施形態のアンテナ導体部3aの端部を引き出すためのビアプラグ2aおよびブリッジ線路を含む配線層2bが不要となり、インターポーザ基板10を単層配線基板で構成することが可能となる。このため、インターポーザ基板10を薄く形成することができるので、これを搭載する半導体モジュールの薄型化を図ることができる。
(7)アンテナ導体部3a1をミアンダ形状の配線パターンとしたことで、インターポーザ基板10を単層配線基板で形成することが可能になり、製造工数を削減することができる。このため、半導体モジュールの製造コストの低コスト化を図ることができる。
(第3実施形態)
図10は第3実施形態のインターポーザ基板におけるアンテナ導体部のレイアウト図である。第1実施形態と異なる箇所は、インターポーザ基板10におけるアンテナ導体部3a2が、共通領域S内における第1の回路素子30と第2の回路素子50の少なくとも一方に部分的に含まれるノイズ発生源となる回路領域(図10中の破線で囲まれた領域)Nを選択的に覆うように重畳して配置していることである。それ以外については、先の第1実施形態と同様である。なお、アンテナ導体部3a2は本発明の「導体部」および回路領域Nは本発明の「回路領域」の一例である。
このようなアンテナ導体部3a2は、図7(F)に示した銅めっき層3のパターニング工程において、そのレイアウトを変更することで容易に製造することができる。
この第3実施形態の半導体モジュールによれば、上記(1)、(4)、及び(5)の効果に加え、以下の効果を得ることができるようになる。
(8)アンテナ導体部3a2を第1の回路素子30と第2の回路素子50の少なくとも一方に部分的に含まれるノイズ発生源となる回路領域Nを選択的に覆うように重畳して配置したことで、強く影響を及ぼしやすいノイズ発生源となる回路領域Nをアンテナ導体部3a2が選択的に覆うように重畳して配置するので、こうした回路領域Nを有する回路素子からのノイズ伝播をより確実に遮ることができる。
(第4実施形態)
図11は第4実施形態のインターポーザ基板におけるアンテナ導体部のレイアウト図である。第1実施形態と異なる箇所は、共通領域S内に第1の回路素子30と第2の回路素子50の少なくとも一方に部分的に含まれるノイズ発生源となる回路領域が複数存在し、この回路領域が、第1の回路領域N1とこの第1の回路領域N1と異なる位置に設けられた第2の回路領域N2とからなっていること、アンテナ導体部3a3が、第1の回路領域N1を覆うように重畳して配置され、第1のループアンテナとして機能する第1のアンテナ導体部3bと、第2の回路領域N2を覆うように重畳して配置され、第2のループアンテナとして機能する第2のアンテナ導体部3cとからなっていることである。それ以外については、先の第1実施形態と同様である。なお、第1の回路領域N1は本発明の「第1の領域」、第2の回路領域N2は本発明の「第2の領域」、アンテナ導体部3a3は本発明の「導体部」、第1のアンテナ導体部3bは本発明の「第1の導体部」、及び第2のアンテナ導体部3cは本発明の「第2の導体部」の一例である。
このようなアンテナ導体部3a3は、インターポーザ基板10の製造工程において関連する部分のレイアウトを変更することで容易に製造することができる。
この第4実施形態の半導体モジュールによれば、上記(1)、(4)、(5)及び(8)の効果に加え、以下のような効果を得ることができるようになる。
(9)共通領域S内におけるノイズ発生源となる回路領域が第1の回路領域N1とこの第1の回路領域N1と異なる位置に設けられた第2の回路領域N2とからなり、アンテナ導体部3a3を、第1の回路領域N1を覆うように重畳して配置され、第1のループアンテナとして機能する第1のアンテナ導体部3bと、第2の回路領域N2を覆うように重畳して配置され、第2のループアンテナとして機能する第2のアンテナ導体部3cとからなるようにしたことで、回路素子のノイズ発生源となる領域ごとに吸収するノイズの周波数や帯域を調整できるようになるので、回路素子間のノイズ伝播をより効率よく遮ることができる。
(第5実施形態)
図12は第5実施形態に係る半導体モジュールの構成を示す断面図であり、図13は第5実施形態に係る半導体モジュールの平面図(上面図)である。また、図14は第5実施形態におけるインターポーザ基板の構成を示す断面図であり、図15は第5実施形態のインターポーザ基板におけるアンテナ導体部のレイアウト図である。なお、図14は図15におけるX−X線での断面に相当する。
第5実施形態の半導体モジュールは、多層基板20と、多層基板20の上に実装された第1の回路素子30と、第1の回路素子30に積層された第2の回路素子50と、第1の回路素子30と第2の回路素子50との間に設けられ、アンテナ導体部3a4を含むインターポーザ基板10と、各素子を封止する封止樹脂層70と、を備える。第1実施形態と異なる箇所は、インターポーザ基板10におけるアンテナ導体部3a4に受動素子40が接続されておらず、アンテナ導体部3a4および配線層2cにより構成される環状導体部がループアンテナとして機能するようになっていることである。それ以外については、先の第1実施形態と同様である。なお、アンテナ導体部3a4は本発明の「導体部」の一例である。
具体的には、第5実施形態のインターポーザ基板10は、図14に示すように、上層から、ソルダーレジスト層4、配線層2c、ビアプラグ2aを含む絶縁樹脂層1、アンテナ導体部3a4、及びソルダーレジスト層5を有して構成されている。絶縁樹脂層1の上面にはブリッジ線路を含む配線層2cが形成され、この配線層2c上にはソルダーレジスト層4が形成されている。一方、絶縁樹脂層1の下面にはアンテナ導体部3a4が形成され、このアンテナ導体部3a4上にはソルダーレジスト層5が形成されている。さらに、配線層2cとアンテナ導体部3a4とは絶縁樹脂層1を貫通するビアプラグ2aによって電気的に接続されている。なお、各材料には第1実施形態と同様の材料が採用される。
アンテナ導体部3a4は、図15に示すように、螺旋形状に形成された配線パターンからなり、その両端はビアプラグ2aおよびブリッジ線路を介する配線層2cにより接続されている。こうした構成により、アンテナ導体部3a4は環状導体となり、無給電点(第1実施形態における2箇所の給電点が、配線層2cにより接続されてアンテナ導体部3a4全体に分布して消失した状態)のループアンテナとして機能するようになる。したがって、積層された2つの回路素子間に上記構成のアンテナ導体部3a4を介挿して配置する場合には、アンテナ導体部3a4は、ループアンテナとして回路素子からノイズとして放出される電磁エネルギーを吸収する。すなわち、アンテナ導体部3a4に錯交する磁界(磁束)によってアンテナ導体部3a4内には誘導電流が流れ、アンテナ導体部3a4の内部抵抗によりジュール熱として熱エネルギーに変換し消費される。第5実施形態の半導体モジュールでは、このようにして、回路素子間に介挿したアンテナ導体部3a4によりノイズの伝播が遮られる。なお、本実施形態においては、アンテナ導体部3a4の自己共振周波数およびその近傍で効果的にノイズ伝播を低減することができる。
アンテナ導体部3a4の外縁(寸法)は、図15に示すように、上面から見て第1の回路素子30と第2の回路素子50とが重なる共通領域(図15中の破線で囲まれた領域)Sの外縁(寸法)よりも大きく形成され、アンテナ導体部3a4は共通領域Sの全体を覆うように重畳している。
このようなアンテナ導体部3a4は、インターポーザ基板10の製造工程において関連する部分のレイアウトを変更することで容易に製造することができる。
この第5実施形態の半導体モジュールによれば、上記(1)〜(3)の効果に加え、以下のような効果を得ることができるようになる。
(10)アンテナ導体部3a4のループアンテナの共振作用により決まる周波数(自己共振周波数)を回路素子からのノイズの周波数に合わせることで、回路素子間のノイズ伝播をより効果的に、且つ、より確実に抑制することができる。
(11)外部と接続することなく、インターポーザ基板10の構成のみでアンテナ導体部3a4をループアンテナとして機能するようにしたことで、受動素子40、それに関連するパッド電極部やボンディングワイヤ60bが不要となり、これに対応して半導体モジュールを小型化することが可能になる。また、半導体モジュールの製造コストの低コスト化を図ることができる。
(第6実施形態)
図16は第6実施形態に係る半導体モジュールの構成を示す断面図である。
第6実施形態の半導体モジュールは、多層基板20と、多層基板20の上に実装された第1の回路素子30と、第1の回路素子30に積層された第2の回路素子50と、第1の回路素子30と第2の回路素子50との間に設けられ、アンテナ導体部3aを含むインターポーザ基板10と、多層基板20の上に実装され、アンテナ導体部3aと接続された受動素子40と、各素子を封止する封止樹脂層70と、を備える。
第6実施形態の半導体モジュールが第1実施形態の半導体モジュールと異なる箇所は、多層基板20と第1の回路素子30との接続をバンプ(突起電極)72を介して行う、いわゆるフリップチップ実装を採用している点である。また、第1の回路素子30と多層基板20との間には、第1の回路素子と多層基板との接合部を補強するためのアンダーフィル74が充填されている。
この第6実施形態の半導体モジュールによれば、上記(1)〜(3)の効果を得ることができる。
(第7実施形態)
図17は第7実施形態に係る半導体モジュールの構成を示す断面図である。
第7実施形態の半導体モジュールは、多層基板20と、多層基板20の上に実装された第1の回路素子30と、第1の回路素子30に積層された第2の回路素子50と、第1の回路素子30と第2の回路素子50との間に設けられ、アンテナ導体部3a4を含むインターポーザ基板10と、各素子を封止する封止樹脂層70と、を備える。
第6実施形態と異なる箇所は、インターポーザ基板10におけるアンテナ導体部3a4に受動素子40が接続されておらず、アンテナ導体部3a4および配線層2cにより構成される環状導体部がループアンテナとして機能するようになっていることである。また、インターポーザ基板10と第2の回路素子50との接続をバンプ(突起電極)76を介して行う、いわゆるフリップチップ実装を採用している点も第6実施形態と異なっている。
なお、第7実施形態では、インターポーザ基板10と第2の回路素子50との間には、インターポーザ基板10と第2の回路素子50との接合部を補強するためのアンダーフィル78が充填されている。それ以外については、先の第1実施形態と同様である。また、アンテナ導体部3a4は第5実施形態と同様なためその詳細は省略する。
この第7実施形態の半導体モジュールによれば、上記(1)〜(3)、(10)、(11)の効果を得ることができる。
(第8実施形態)
図18は第8実施形態に係る半導体モジュールの構成を示す断面図である。
第8実施形態の半導体モジュールは、多層基板20と、多層基板20の一方の面上に実装された第1の回路素子30と、多層基板20の他方の面上に実装された第2の回路素子50と、を備える。
多層基板20は、たとえば、5層配線構造のベース基板であり、絶縁層21を介して上面および下面にそれぞれ配線層22および配線層24を有する。絶縁層21は、内部に配線層86,88,90を有しており、各配線層はビアプラグ23によって電気的に接続されている。絶縁層21は、たとえば、エポキシ樹脂によって形成され、配線層22、配線層24、及びビアプラグ23は、たとえば、銅(Cu)によって形成されている。また、多層基板20の下面には配線層24と接続された外部接続電極(はんだボール)80が複数形成されている。
第1の回路素子30は、内部に、たとえば、デジタル回路が収納され、上面にははんだによるボール状のバンプ82が格子状に並べられている、いわゆるBGA(Ball Grid Array)タイプの回路素子である。そして、多層基板20の下面の所定の領域にバンプ82を介して実装されている。
第2の回路素子50は、内部に、たとえば、アナログ回路が収納され、下面にははんだによるボール状のバンプ84が格子状に並べられている。そして、多層基板20の上面の所定の領域にバンプ84を介して実装されている。そして、第2の回路素子50の寸法は第1の回路素子30の寸法よりも小さく、第2の回路素子50の全体が第1の回路素子30に重畳されている。
また、多層基板20は、内部の配線層の一部がパターニングされた、ループアンテナとして機能するアンテナ導体部3a4を備えている。なお、本実施形態に係るアンテナ導体部3a4は、第5実施形態のようにインターポーザ基板10の内部に設けられる代わりに多層基板20の内部に設けられている点が第5実施形態と異なる。
この第8実施形態の半導体モジュールによれば、上記(1)〜(3)、(10)、(11)の効果を得ることができる。また、本実施形態の半導体モジュールは、多層基板20の内部にアンテナ導体部3a4を設けることで、部品点数を減らすことが可能となる。
(第9実施形態)
図19は第9実施形態に係る半導体モジュールの構成を示す断面図である。
第9実施形態の半導体モジュールは、多層基板20と、多層基板20の一方の面上に実装された第1の回路素子30と、多層基板20の他方の面上に実装された第2の回路素子50と、を備える。この半導体モジュールは、マザーボードやプリント基板のような実装基板92にはんだボール80を介して実装されている。
第9実施形態の半導体モジュールが第8実施形態の半導体モジュールと異なる箇所は、第2の回路素子50が多層基板20にボンディングワイヤにより接続されている点である。それ以外については、先の第8実施形態と同様である。
第2の回路素子50は、たとえば、上面にアナログ回路が形成された回路素子であり、ダイアタッチフィルムなどの接着材51を介して多層基板20の上に搭載されている。また、第2の回路素子50の外周部の上面(表面)にはアナログ回路と接続された複数のパッド電極50aが設けられ、金などのボンディングワイヤ60d,60eによって多層基板20の上面に設けられたパッド電極部(配線層22)と電気的に接続されている。
封止樹脂層70は、多層基板20上の全面を覆うように形成され、第2の回路素子50を封止している。この封止樹脂層70は、素子を外部環境から保護する機能を有する。
この第9実施形態の半導体モジュールによれば、上記(1)〜(3)、(10)、(11)の効果を得ることができる。なお、第1の回路素子30および第2の回路素子50は、ともにデジタル回路であってもよい。たとえば、第1の回路素子30を高速メモリ、第2の回路素子をDSP(Digital Signal Processor)とした場合、本実施形態に係る半導体モジュールの構成では、高速メモリの信号のノイズがDSPに影響を与えることを抑制することができる。
(第10実施形態)
図20は、第10実施形態に係る半導体モジュールの構成を示す断面図である。
第10実施形態の半導体モジュールは、複数のパッケージを積層した、いわゆるパッケージオンパッケージの構造である。本実施形態の半導体モジュールは、多層基板20と多層基板20の一方の面上に実装された第1の回路素子30とを含む第1パッケージ94、インターポーザ基板10とインターポーザ基板10上に搭載された第2の回路素子50とを含む第2パッケージ96、とが積層されて構成されている。
多層基板20は、たとえば、4層配線構造のベース基板であり、絶縁層21を介して上面および下面にそれぞれ配線層22および配線層24を有する。絶縁層21は、内部に配線層100,102を有しており、各配線層はビアプラグ23によって電気的に接続されている。絶縁層21は、たとえば、エポキシ樹脂によって形成され、各配線層及びビアプラグ23は、たとえば、銅(Cu)によって形成されている。また、多層基板20の下面には配線層24と接続されたはんだボール80が複数形成されている。そして、第1の回路素子30は、バンプ72を介して多層基板20と接続されている。
インターポーザ基板10は、上層から、ソルダーレジスト層4、配線層104、ビアプラグ2a,23と配線層2b,106,108とアンテナ導体部3a4とを含む絶縁樹脂層1、配線層110、及びソルダーレジスト層5を有して構成されている。絶縁樹脂層1の上面にはブリッジ線路やパッド電極を含む配線層104が形成され、この配線層104上にはパッド電極に対応する開口部4aを有するソルダーレジスト層4が形成されている。一方、絶縁樹脂層1の内部にはアンテナ導体部3a4が形成されている。さらに、配線層2bとアンテナ導体部3a4とはビアプラグ2aによって電気的に接続されている。なお、絶縁樹脂層1は、たとえば、エポキシ樹脂によって形成され、配線層2b,104,106,108,110、ビアプラグ2a,23、及びアンテナ導体部3a4は、たとえば、銅によって形成されている。
第2の回路素子50は、たとえば、上面にアナログ回路が形成された回路素子であり、ダイアタッチフィルムなどの接着材51を介して多層基板20の上に搭載されている。また、第2の回路素子50の外周部の上面(表面)にはアナログ回路と接続された複数のパッド電極50aが設けられ、金などのボンディングワイヤ60d,60eによって多層基板20の上面に設けられたパッド電極部(配線層22)と電気的に接続されている。
本実施形態に係る半導体モジュールは、上述の第1パッケージ94上に第2パッケージ96が積層され、はんだボール98を介して接続されているので、アンテナ導体部3a4は、上面から見て第1の回路素子30と第2の回路素子50とが重なる共通領域の少なくとも一部を遮蔽するように、第1の回路素子30と第2の回路素子50との間に重畳して配置されることになる。
この第10実施形態の半導体モジュールによれば、上記(1)〜(3)、(10)、(11)の効果を得ることができる。また、機能の異なる複数のパッケージを備えるとともにパッケージ間のノイズの影響を抑制することが可能な半導体モジュールをより小さい面積で実現することができる。
(第11実施形態)
図21は、第11実施形態に係る半導体モジュールの構成を示す断面図である。
第11実施形態の半導体モジュールは、回路素子が基板に内蔵されている構造である。本実施形態の半導体モジュールは、凹部が設けられている多層基板20と、多層基板20の凹部にバンプ72を介して接続されている第1の回路素子30と、第1の回路素子30を覆うように多層基板20の上面に搭載されているインターポーザ基板10と、インターポーザ基板10とバンプ76を介して接続されている第2の回路素子50と、を備える。
多層基板20は、第10実施形態と同様に4層配線構造のベース基板であり、その中央部が凹んだ形状に形成されている。インターポーザ基板10は、上層から、ソルダーレジスト層4、配線層104、ビアプラグ2aと配線層2bとを含む絶縁樹脂層1、アンテナ導体部3a4、及びソルダーレジスト層5を有して構成されている。多層基板20とインターポーザ基板10とは不図示の接着材や接続部材を介して互いに固定されている。なお、バンプで接続されている領域には適宜アンダーフィルを充填してもよい。
この第11実施形態の半導体モジュールによれば、上記(1)〜(3)、(10)、(11)の効果を得ることができる。また、機能の異なる複数の回路素子を備えるとともに回路素子間のノイズの影響を抑制することが可能な半導体モジュールをより小さい面積で実現することができる。
(第12実施形態)
図22は、第12実施形態に係る半導体モジュールの構成を示す断面図である。
第12実施形態の半導体モジュールは、回路素子に貫通電極が形成されている点が大きな特徴である。本実施形態の半導体モジュールは、多層基板20と、多層基板20上にバンプ72を介して接続されている第1の回路素子30と、第1の回路素子30とバンプ112を介して接続されているインターポーザ基板10と、インターポーザ基板10とバンプ76を介して接続されている第2の回路素子50と、を備える。
インターポーザ基板10および多層基板20は、第10実施形態とほぼ同様なため説明を省略する。第1の回路素子30は、両面をつなぐ貫通電極114が形成された、たとえばメモリコントローラである。第2の回路素子50は、たとえば、2枚のメモリチップを貫通電極116で連結してある積層メモリである。
この第12実施形態の半導体モジュールによれば、上記(1)〜(3)、(10)、(11)の効果を得ることができる。また、機能の異なる複数の回路素子を備えるとともに回路素子間のノイズの影響を抑制することが可能な半導体モジュールをより小さい面積で実現することができる。
(第13実施形態)
次に、上述の半導体モジュールを備えた携帯機器について説明する。なお、携帯機器として携帯電話に搭載する例を示すが、たとえば、個人用携帯情報端末(PDA)、デジタルビデオカメラ(DVC)、及びデジタルスチルカメラ(DSC)といった電子機器であってもよい。
図23は本実施の形態に係る半導体モジュールを備えた携帯電話の構成を示す図である。携帯電話211は、第1の筐体212と第2の筐体214が可動部220によって連結される構造になっている。第1の筐体212と第2の筐体214は可動部220を軸として回動可能である。第1の筐体212には文字や画像等の情報を表示する表示部218やスピーカ部224が設けられている。第2の筐体214には操作用ボタンなどの操作部222やマイク部226が設けられている。なお、前述の各実施形態に係る半導体モジュールはこうした携帯電話211の内部に搭載されている。
図24は、図23に示した携帯電話の部分断面図(第1の筐体212の断面図)である。本実施の形態に係る半導体モジュール200は、はんだバンプ142を介してプリント基板228に搭載され、こうしたプリント基板228を介して表示部218などと電気的に接続されている。また、半導体モジュール200の裏面側(はんだバンプ142とは反対側の面)には金属基板などの放熱基板216が設けられ、たとえば、半導体モジュール200から発生する熱を第1の筐体212内部にこもらせることなく、効率的に第1の筐体212の外部に放熱することができるようになっている。
本実施形態に係る半導体モジュール200を備えた携帯機器によれば、半導体モジュール内部の動作の安定化だけでなく、半導体モジュールから外部へ放出されるノイズをも少なくでき、ひいては携帯機器内部に搭載する他の部品へのノイズの影響を低減できるので、こうした半導体モジュール200を搭載した携帯機器の信頼性が向上する。
なお、本発明は、上記した各実施形態に限定されるものではなく、当業者の知識に基づいて各種の設計変更等の変形を加えることも可能であり、そのような変形が加えられた実施形態も本発明の範囲に含まれうるものである。たとえば、各実施形態の構成を適宜組み合わせてもよい。
上記第1実施形態では、外部接続する受動素子40としてキャパシタを採用した例を示したが、本発明はこれに限らず、たとえば、抵抗やインダクタなどの集中定数素子や配線などの分布定数素子、あるいはこれらを組み合わせて採用してもよい。この場合にも、吸収して遮るノイズの周波数や帯域を調整することができ、より効果的にノイズ伝播を低減することができる。
上記第1実施形態では、インターポーザ基板10として2層配線構造の例を示したが、本発明はこれに限らず、たとえば、3層以上の配線構造としてもよい。この場合、アンテナ導体部の設計自由度が高くなる。また、たとえば、インターポーザ基板が4層配線構造の場合、独立した2種類のループアンテナとして機能するアンテナ導体部を同一領域内に重ねて配置することや、一連のループアンテナとして機能するアンテナ導体部を異なる配線層にまたがって同一領域内に配置することができるので、前者では複数周波数のノイズ伝播を選択的に低減することができるようになり、後者では限定された平面領域内でより大きなインダクタを形成し、より低い周波数のノイズ伝播を低減することができるようになる。このため、さらに効果的にノイズ伝播を低減することができる。
上記第1実施形態では、第1の回路素子30にデジタル回路が形成され、第2の回路素子にアナログ回路が形成された例を示したが、本発明はこれに限らず、たとえば、第1の回路素子30にアナログ回路が形成され、第2の回路素子50にデジタル回路が形成されていてもよい。また、第1の回路素子30あるいは第2の回路素子50がデジタル回路およびアナログ回路が混載された回路素子であってもよい。この場合にも上記効果を享受することができる。
上記第1実施形態では、第1の回路素子30の上層に第2の回路素子50を設けた例を示したが、本発明はこれに限らず、たとえば、第1の回路素子30の上層に複数の回路素子を搭載し、複数の回路素子ごとにアンテナ導体部を有するインターポーザ基板を介挿するようにしてもよい。
上記第1実施形態では、第2の回路素子50の全体が第1の回路素子30の内側に重畳する例を示したが、本発明はこれに限らず、たとえば、第2の回路素子50が第1の回路素子30に対して平面的にずれ、第2の回路素子50の一部が第1の回路素子30の外側に配置するようにしてもよい。この場合にも、上面から見て第1の回路素子30と第2の回路素子50とが重なる共通領域Sをアンテナ導体部3aが覆うように重畳して配置することで、各回路素子から生じるノイズをアンテナ導体部3aで吸収して遮ることができる。
上記実施形態では、第2の回路素子50の寸法が第1の回路素子30の寸法よりも小さい例を示したが、本発明はこれに限らず、たとえば、第2の回路素子50の寸法は第1の回路素子30の寸法と同じであってもよく、あるいは大きくてもよい。この場合も上記効果を享受することができる。
第1実施形態に係る半導体モジュールの構成を示す断面図である。 第1実施形態に係る半導体モジュールの平面図である。 第1実施形態におけるインターポーザ基板の構成を示す断面図である。 第1実施形態のインターポーザ基板におけるアンテナ導体部のレイアウト図である。 アンテナ導体部によるノイズ減衰度に関するシミュレーション結果である。 外部キャパシタの容量値を変化させた際のノイズ減衰度に関するシミュレーション結果である。 (A)〜(G)第1実施形態によるインターポーザ基板の形成方法を説明するための断面図である。 (A)〜(E)第1実施形態による半導体モジュールの製造プロセスを説明するための断面図である。 第2実施形態のインターポーザ基板におけるアンテナ導体部のレイアウト図である。 第3実施形態のインターポーザ基板におけるアンテナ導体部のレイアウト図である。 第4実施形態におけるインターポーザ基板のアンテナ導体部のレイアウト図である。 第5実施形態に係る半導体モジュールの構成を示す断面図である。 第5実施形態に係る半導体モジュールの平面図である。 第5実施形態におけるインターポーザ基板の構成を示す断面図である。 第5実施形態におけるインターポーザ基板におけるアンテナ導体部のレイアウト図である。 第6実施形態に係る半導体モジュールの構成を示す断面図である。 第7実施形態に係る半導体モジュールの構成を示す断面図である。 第8実施形態に係る半導体モジュールの構成を示す断面図である。 第9実施形態に係る半導体モジュールの構成を示す断面図である。 第10実施形態に係る半導体モジュールの構成を示す断面図である。 第11実施形態に係る半導体モジュールの構成を示す断面図である。 第12実施形態に係る半導体モジュールの構成を示す断面図である。 第13実施形態に係る携帯電話の構成を示す図である。 図23に示す携帯電話の部分断面図である。
符号の説明
1・・・絶縁樹脂層、2a・・・ビアプラグ、2b・・・ブリッジ線路などの配線層、2b1・・・パッド電極、3a・・・アンテナ導体部などの配線層、4,5・・・ソルダーレジスト層、4a・・・開口部、10・・・インターポーザ基板、11・・・接着材、20・・・多層基板、21・・・絶縁層、22・・・配線層、23・・・ビアプラグ、24・・・配線層、25,26・・・ソルダーレジスト層、25a,26a・・・開口部、30・・・第1の回路素子、30a・・・パッド電極、31・・・接着材、40・・・受動素子、41・・・導電性接着材、50・・・第2の回路素子、50a・・・パッド電極、51・・・接着材、60a,60b,60c・・・ボンディングワイヤ、70・・・封止樹脂層、80・・・外部接続電極(はんだボール)。

Claims (7)

  1. 第1の回路素子と、
    前記第1の回路素子の上層に設けられ、ループアンテナとして機能する導体部と、
    前記導体部の上層に積層された第2の回路素子と、を備え、
    前記導体部は、前記第2の回路素子の外縁を超えた位置に外縁を有し、この導体部が形成するループアンテナの給電点に受動素子が接続されている半導体モジュール。
  2. 前記第1の回路素子と受動素子とは、同一基板上に並設されていることを特徴とする請求項1に記載の半導体モジュール。
  3. 前記受動素子がキャパシタであることを特徴とした請求項1又は2に記載の半導体モジュール。
  4. 前記導体部のループアンテナの共振作用により前記第1の回路素子と前記第2の回路素子との間のノイズ伝播を減衰させていることを特徴とした請求項1〜3のいずれか一項に記載の半導体モジュール。
  5. 前記導体部と前記受動素子との共振作用により前記第1の回路素子と前記第2の回路素子との間のノイズ伝播を減衰させていることを特徴とした請求項1〜4のいずれか一項に記載の半導体モジュール。
  6. 前記導体部は、螺旋形状を有することを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載の半導体モジュール。
  7. 請求項1〜6のいずれか一項に記載の半導体モジュールを搭載したことを特徴とする携帯機器。
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