JP5166899B2 - ウエーハの分割方法 - Google Patents

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Description

本発明は、表面に複数のストリートが格子状に形成されているとともに該複数のストリートによって区画された複数の領域にデバイスが形成されたウエーハを、該ストリートに沿って個々のデバイス(チップ)に分割するウエーハの分割方法関する。
半導体デバイス製造工程においては、略円板形状である半導体ウエーハの表面に格子状に配列されたストリートと呼ばれる分割予定ラインによって複数の領域が区画され、この区画された領域にIC、LSI等のデバイスを形成する。そして、半導体ウエーハをストリートに沿って切断することによりデバイスが形成された領域を分割して個々のデバイスを製造している。また、サファイヤ基板の表面に窒化ガリウム系化合物半導体等が積層された光デバイスウエーハも所定のストリートに沿って切断することにより個々の発光ダイオード、レーザーダイオード等の光デバイスに分割され、電気機器に広く利用されている。
個々に分割されたデバイスは、その裏面にエポキシ樹脂等で形成された厚さ20〜40μmのダイアタッチフィルムと称するダイボンディング用の接着フィルムが装着され、この接着フィルムを介してデバイスを支持するダイボンディングフレームに加熱圧着することによりボンディングされる。デバイスの裏面にダイボンディング用の接着フィルムを装着する方法としては、半導体ウエーハの裏面に接着フィルムを貼着し、この接着フィルムを介して半導体ウエーハをダイシングテープに貼着した後、半導体ウエーハの表面に形成されたストリートに沿って切削ブレードにより接着フィルムとともに切断することにより、裏面に接着フィルムが装着されたデバイスを形成している。(例えば、特許文献1参照。)
特開2000−182995号公報
一方、近年半導体ウエーハ等の板状の被加工物を分割する方法として、その被加工物に対して透過性を有する波長のパルスレーザー光線を用い、分割すべき領域の内部に集光点を合わせてパルスレーザー光線を照射するレーザー加工方法も試みられている。このレーザー加工方法を用いた分割方法は、被加工物の一方の面側から内部に集光点を合わせて被加工物に対して透過性を有する赤外光領域のパルスレーザー光線を照射し、被加工物の内部にストリートに沿って変質層を連続的に形成し、この変質層が形成されることによって強度が低下したストリートに沿って外力を加えることにより、被加工物を分割するものである。(例えば、特許文献2参照。)
特許第3408805号公報
上記レーザー加工方法を用いてストリートに沿って変質層が形成されたウエーハの裏面にダイボンディング用の接着フィルムを貼着し、この接着フィルムを介してウエーハをダイシングテープに貼着した後、ダイシングテープを拡張することにより変質層が形成されることによって強度が低下せしめられたストリートに沿って個々のデバイスに分割されるとともに、接着フィルムを分割された各デバイスの外周縁に沿って破断する方法が提案されている。(例えば、特許文献3参照。)
特開2004−273895号公報
而して、ウエーハが貼着されているダイシングテープを拡張することにより、ウエーハおよび該ウエーハに貼着された接着フィルムをストリートに沿って破断する方法を用いた場合、ダイシングテープを拡張することにより変質層が形成されることによって強度が低下せしめられたウエーハはストリートに沿って個々のデバイスに分割されるが、接着フィルムは粘りがあり、張力が作用すると伸びてしまって確実に破断することが困難であるという問題がある。
本発明は上記事実に鑑みてなされたものであり、その主たる技術的課題は、ストリートに沿って変質層が形成されたウエーハの裏面にダイボンディング用の接着フィルムを貼着し、この接着フィルムを介してウエーハをダイシングテープに貼着した後、ダイシングテープを拡張することにより変質層が形成されることによって強度が低下せしめられたストリートに沿って個々のデバイスに分割されるとともに、接着フィルムを分割された各デバイスの外周縁に沿って確実に破断することができるウエーハの分割方法提供することである。
上記主たる技術課題を解決するため、本発明によれば、表面に複数のストリートが格子状に形成されているとともに複数のストリートによって区画された複数の領域にデバイスが形成されたウエーハを、複数のストリートに沿って分割するウエーハの分割方法であって、
ウエーハに対して透過性を有する波長のレーザー光線を複数のストリートに沿って照射し、ウエーハの内部に複数のストリートに沿って変質層を形成する変質層形成工程と、
ウエーハの裏面にダイボンディング用の接着フィルムを装着する接着フィルム装着工程と、
ウエーハの該接着フィルム側を環状のフレームに装着されるダイシングテープに貼着し、該ダイシングテープを介してウエーハを該環状のフレームに支持するウエーハ支持工程と、
該ウエーハ支持工程を実施した後に、該ダイシングテープを拡張することによりウエーハを変質層が形成されたストリートに沿って個々のデバイスに分割する第1のテープ拡張工程と、
該第1のテープ拡張工程を実施し該ダイシングテープを拡張した状態で、ウエーハに形成されているストリートに沿って分割されたデバイス間の隙間とレーザー光線照射との位置合わせを行うレーザー光線照射位置のアライメントを実施した後、分割された個々のデバイス間の隙間を通して接着フィルムに対して吸収性を有する波長のレーザー光線を照射し、該接着フィルムに個々のデバイスの外周縁に沿って破断溝を形成する破断溝形成工程と、
該破断溝形成工程を実施した後に、該ダイシングテープを該第1のテープ拡張工程を実施した状態から更に拡張することにより該接着フィルムを該破断溝に沿って破断する第2のテープ拡張工程と、を含む、
ことを特徴とするウエーハの分割方法が提供される。
本発明によるウエーハの分割方法においては、第1のテープ拡張工程を実施してウエーハを変質層が形成されたストリートに沿って個々のデバイスに分割し、ダイシングテープを拡張した状態で、ウエーハに形成されているストリートに沿って分割されたデバイス間の隙間とレーザー光線照射との位置合わせを行うレーザー光線照射位置のアライメントを実施した後、分割された個々のデバイス間の隙間を通して接着フィルムに対して吸収性を有する波長のレーザー光線を照射して接着フィルムに個々のデバイスの外周縁に沿って破断溝を形成する破断溝形成工程を実施し、その後ダイシングテープを第1のテープ拡張工程を実施した状態から更に拡張することにより接着フィルムを破断溝に沿って破断する第2のテープ拡張工程を実施するので、第2のテープ拡張工程を実施する際には、接着フィルムには個々のデバイスの外周縁に沿って破断溝が形成されているので、接着フィルムは破断溝に沿って確実に破断される。
以下、本発明によるウエーハの分割方法好適な実施形態について、添付図面を参照して詳細に説明する。
図1には、本発明によるウエーハの分割方法に従って分割されるウエーハとしての半導体ウエーハの斜視図が示されている。図1に示す半導体ウエーハ10は、例えば厚さが150μmのシリコンウエーハからなっており、表面10aには複数のストリート101が格子状に形成されている。そして、半導体ウエーハ10の表面10aには、複数のストリート101によって区画された複数の領域にIC、LSI等のデバイス102が形成されている。以下、この半導体ウエーハ10を個々のデバイス102(チップ)に分割するウエーハの分割方法について説明する。
上述した半導体ウエーハ10の表面10aには、デバイス102を保護するために図2に示すように保護部材11を貼着する(保護部材貼着工程)。
保護部材貼着工程を実施することにより半導体ウエーハ10の表面10aに保護部材11を貼着したならば、ウエーハに対して透過性を有する波長のレーザー光線をストリートに沿って照射してウエーハの内部にストリートに沿って変質層を形成する変質層形成工程を実施する。この変質層形成工程は、図示の実施形態においては図3に示すレーザー加工装置を用いて実施する。図3に示すレーザー加工装置12は、被加工物を保持するチャックテーブル121と、該チャックテーブル121上に保持された被加工物にレーザー光線を照射するレーザー光線照射手段122と、チャックテーブル121上に保持された被加工物を撮像する撮像手段125を具備している。チャックテーブル121は、被加工物を吸引保持するように構成されており、図示しない移動機構によって図3において矢印Xで示す加工送り方向および矢印Yで示す割り出し送り方向に移動せしめられるようになっている。
上記レーザー光線照射手段122は、実質上水平に配置された円筒形状のケーシング123を含んでいる。ケーシング123内には図示しないYAGレーザー発振器或いはYVO4レーザー発振器からなるパルスレーザー光線発振器や繰り返し周波数設定手段を備えたパルスレーザー光線発振手段が配設されている。上記ケーシング123の先端部には、パルスレーザー光線発振手段から発振されたパルスレーザー光線を集光するための集光器124が装着されている。
上記レーザー光線照射手段122を構成するケーシング123の先端部に装着された撮像手段125は、図示の実施形態においては可視光線によって撮像する通常の撮像素子(CCD)の外に、被加工物に赤外線を照射する赤外線照明手段と、該赤外線照明手段によって照射された赤外線を捕らえる光学系と、該光学系によって捕らえられた赤外線に対応した電気信号を出力する撮像素子(赤外線CCD)等で構成されており、撮像した画像信号を図示しない制御手段に送る。
上述したレーザー加工装置12を用いて変質層形成工程を実施するには、図3に示すようにレーザー加工装置12のチャックテーブル121上に半導体ウエーハ10の保護部材11側を載置する。そして、図示しない吸引手段によってチャックテーブル121上に半導体ウエーハ10を吸着保持する(ウエーハ保持工程)。従って、チャックテーブル121上に吸引保持された半導体ウエーハ10は裏面10bが上側となる。
上述したようにウエーハ保持工程を実施したならば、半導体ウエーハ10を形成するシリコンウエーハに対して透過性を有する波長のパルスレーザー光線を半導体ウエーハ10の裏面10b側からストリート101に沿って照射し、半導体ウエーハ10の内部にストリート101に沿って変質層を形成する変質層形成工程を実施する。変質層形成工程を実施するには、先ず半導体ウエーハ10を吸引保持したチャックテーブル121は、図示しない移動機構によって撮像手段125の直下に位置付けられる。そして、撮像手段125および図示しない制御手段によって半導体ウエーハ10のレーザー加工すべき加工領域を検出するアライメント作業を実行する。即ち、撮像手段125および図示しない制御手段は、半導体ウエーハ10の所定方向に形成されているストリート101と、ストリート101に沿ってレーザー光線を照射するレーザー光線照射手段122の集光器124との位置合わせを行うためのパターンマッチング等の画像処理を実行し、レーザー光線照射位置のアライメントを遂行する。また、半導体ウエーハ10に形成されている上記所定方向に対して直交する方向に延びるストリート101に対しても、同様にレーザー光線照射位置のアライメントが遂行される(アライメント工程)。このとき、半導体ウエーハ10のストリート101が形成されている表面10aは下側に位置しているが、撮像手段125が上述したように赤外線照明手段と赤外線を捕らえる光学系および赤外線に対応した電気信号を出力する撮像素子(赤外線CCD)等で構成された撮像手段を備えているので、裏面2bから透かしてストリート101を撮像することができる。
以上のようにしてアライメント工程を実施したならば、図4の(a)で示すようにチャックテーブル121をレーザー光線を照射するレーザー光線照射手段122の集光器124が位置するレーザー光線照射領域に移動し、所定のストリート101の一端(図4の(a)において左端)をレーザー光線照射手段122の集光器124の直下に位置付ける。そして、集光器124からシリコンウエーハに対して透過性を有する波長のパルスレーザー光線を照射しつつチャックテーブル121を図4の(a)において矢印X1で示す方向に所定の送り速度で移動せしめる。そして、図4の(b)で示すように集光器124の照射位置がストリート101の他端の位置に達したら、パルスレーザー光線の照射を停止するとともにチャックテーブル121の移動を停止する。この変質層形成工程においては、パルスレーザー光線の集光点Pを半導体ウエーハ10の表面10a(下面)付近に合わせることにより、半導体ウエーハ10には表面10a(下面)に露出するとともに表面10aから内部に向けて変質層110が形成される。この変質層110は、溶融再固化層として形成される。
上記変質層形成工程における加工条件は、例えば次のように設定されている。
光源 :LD励起QスイッチNd:YVO4パルスレーザー
波長 :1064nm
繰り返し周波数 :100kHz
平均出力 :1W
集光スポット径 :φ1μm
加工送り速度 :100mm/秒
なお、半導体ウエーハ2の厚さが厚い場合には、図5に示すように集光点Pを段階的に変えて上述した変質層形成工程を複数回実行することにより、複数の変質層110を形成する。例えば、上述した加工条件においては1回に形成される変質層の厚さは約50μmであるため、上記変質層形成工程を例えば2回実施して100μmの変質層110を形成する。また、厚さが150μmのウエーハ10に対して3層の変質層を形成し、半導体ウエーハ2の内部にストリート101に沿って表面10aから裏面10bに渡って変質層を形成してもよい。また、変質層110は、表面10aおよび裏面10bに露出しないように内部だけに形成してもよい。
以上のようにして、半導体ウエーハ10の所定方向に延在する全てのストリート101に沿って上記変質層形成工程を実行したならば、チャックテーブル121を90度回動せしめて、上記所定方向に対して直交する方向に延びる各ストリート101に沿って上記変質層形成工程を実行する。
このようにして、半導体ウエーハ10に形成された全てのストリート101に沿って上記変質層形成工程を実行したならば、図6に示すように半導体ウエーハ10の裏面10bにダイボンディング用の接着フィルム13を装着する接着フィルム装着工程を実施する。接着フィルム13は、厚さ20〜40μmのエポキシ樹脂フィルムからなり、80〜200°Cの温度で加熱しつつ半導体ウエーハ10の裏面10bに押圧して装着される。
次に、図7に示すように接着フィルム13が装着された半導体ウエーハ10の接着フィルム13側を環状のフレームFに装着された伸張可能なダイシングテープTに貼着し、該ダイシングテープTを介して半導体ウエーハ10を環状のフレームFに支持するウエーハ支持工程を実施する。そして、半導体ウエーハ10の表面10aに貼着されている保護部材11を剥離する。なお、ダイシングテープTの表面に予め接着フィルムが貼着された接着フィルム付きのダイシングテープを用いることができる。この場合、上記変質層形成工程が実施された半導体ウエーハ10の裏面10bを環状のフレームに装着された接着フィルム付きのダイシングテープの接着フィルム上に載置し、80〜200°Cの温度で加熱しつつ接着フィルムを半導体ウエーハ10の裏面10bに押圧して装着する。
上述したウエーハ支持工程を実施したならば、ダイシングテープFを拡張することにより半導体ウエーハ10を変質層110が形成されたストリート101に沿って個々のデバイスに分割する第1のテープ拡張工程を実施する。この第1のテープ拡張工程は、図8に示す本発明に従って構成されたウエーハ分割機能を備えたレーザー加工装置を用いて実施する。図8に示すレーザー加工装置1は、静止基台2と、該静止基台2に矢印Xで示す加工送り方向に移動可能に配設されウエーハ分割機構3と、静止基台2に上記矢印Xで示す方向と直交する矢印Yで示す割り出し送り方向に移動可能に配設されたレーザー光線照射ユニット支持機構4と、該レーザー光線照射ユニット支持機構4に矢印Zで示す方向に移動可能に配設されたレーザー光線照射ユニット5とを具備している。
上記ウエーハ分割機構3は、静止基台2上に矢印Xで示す加工送り方向に沿って平行に配設された一対の案内レール31、31と、該案内レール31、31上に矢印Xで示す加工送り方向に移動可能に配設された滑動ブロック32と、該滑動ブロック32上に配設された円筒部材33と、該円筒部材33によって回動可能に支持された支持台34と、該支持台34上に配設されたテープ拡張機構35を具備している。
上記滑動ブロック32は、その下面に上記一対の案内レール31、31と嵌合する一対の被案内溝321、321が設けられており、この被案内溝321、321が一対の案内レール31、31に嵌合することにより、一対の案内レール31、31に沿って矢印Xで示す加工送り方向に移動可能に構成される。図示の実施形態におけるウエーハ分割機構3は、滑動ブロック32を一対の案内レール31、31に沿って矢印Xで示す加工送り方向に移動させるための加工送り手段38を具備している。加工送り手段38は、上記一対の案内レール31と31の間に平行に配設された雄ネジロッド381と、該雄ネジロッド381を回転駆動するためのパルスモータ382等の駆動源を含んでいる。雄ネジロッド381は、その一端が上記静止基台2に固定された軸受ブロック383に回転自在に支持されており、その他端が上記パルスモータ382の出力軸に伝動連結されている。なお、雄ネジロッド381は、滑動ブロック32の中央部下面に突出して設けられた図示しない雌ネジブロックに形成された貫通雌ネジ穴に螺合されている。従って、パルスモータ382によって雄ネジロッド381を正転および逆転駆動することにより、滑動ブロック32は案内レール31、31に沿って矢印Xで示す加工送り方向に移動せしめられる。
図示の実施形態におけるウエーハ分割機構3は、上記滑動ブロック32に配設されたテープ拡張機構35の加工送り位置を検出するための加工送り位置検出手段384を備えている。加工送り位置検出手段384は、案内レール31に沿って配設されたリニアスケール384aと、滑動ブロック32に配設され滑動ブロック32とともにリニアスケール384aに沿って移動する読み取りヘッド384bとからなっている。この加工送り位置検出手段384の読み取りヘッド384bは、図示の実施形態においては1μm毎に1パルスのパルス信号を後述する制御手段に送る。そして後述する制御手段は、入力したパルス信号をカウントすることにより、滑動ブロック32に配設されたテープ拡張機構35の加工送り位置を検出する。なお、上記加工送り手段38の駆動源としてパルスモータ382を用いた場合には、パルスモータ382に駆動信号を出力する後述する制御手段の駆動パルスをカウントすることにより、滑動ブロック32に配設されたテープ拡張機構35の加工送り位置を検出することもできる。また、上記加工送り手段38の駆動源としてサーボモータを用いた場合には、サーボモータの回転数を検出するロータリーエンコーダが出力するパルス信号を後述する制御手段に送り、制御手段が入力したパルス信号をカウントすることにより、滑動ブロック32に配設されたテープ拡張機構35の加工送り位置を検出することもできる。
上記滑動ブロック32上に配設され支持台34を回転可能に支持する円筒部材33内には図示しないパルスモータが配設されており、支持台34を適宜回動するように構成されている。
次に、上記支持台34上に配設されたテープ拡張機構35について、図9を参照して説明する。
図9に示すテープ拡張機構35は、上記環状のフレームFを保持するフレーム保持手段36と、該フレーム保持手段36に保持された環状のフレームFに装着されたダイシングテープTを拡張するテープ拡張手段37を具備している。フレーム保持手段36は、環状のフレーム保持部材361と、該フレーム保持部材361の外周に配設された固定手段としての複数のクランプ362とからなっている。フレーム保持部材361の上面は環状のフレームFを載置する載置面361a形成しており、この載置面361a上に環状のフレームFが載置される。そして、載置面361a上に載置された環状のフレームFは、クランプ362によってフレーム保持部材361に固定される。このように構成されたフレーム保持手段36は、テープ拡張手段37によって上下方向に進退可能に支持されている。
テープ拡張手段37は、上記環状のフレーム保持部材361の内側に配設される拡張ドラム371を具備している。この拡張ドラム371は、環状のフレームFの内径より小さく該環状のフレームFに装着されたダイシングテープTに貼着される半導体ウエーハ10の外径より大きい内径および外径を有している。また、拡張ドラム371は、下端に支持フランジ371a備えている。図示の実施形態におけるテープ拡張手段37は、上記環状のフレーム保持部材361を軸方向(上下方向)に進退可能な支持手段372を具備している。この支持手段372は、上記支持フランジ371a上に配設された複数のエアシリンダ373からなっており、そのピストンロッド373aが上記環状のフレーム保持部材361の下面に連結される。このように複数のエアシリンダ373からなる支持手段372は、環状のフレーム保持部材361を載置面361aが拡張ドラム371の上端と略同一高さとなる基準位置と、載置面361aが拡張ドラム371の上端より所定量下方の第1の拡張位置と、載置面361aが該第1の拡張位置より所定量下方の第2の拡張位置との間を上下方向に移動せしめる。従って、複数のエアシリンダ373からなる支持手段372は、拡張ドラム371とフレーム保持部材361とを軸方向(上下方向)に相対移動する拡張移動手段として機能する。
図8に戻って説明を続けると、上記レーザー光線照射ユニット支持機構4は、静止基台2上に矢印Yで示す割り出し送り方向に沿って平行に配設された一対の案内レール41、41と、該案内レール41、41上に矢印Yで示す方向に移動可能に配設された可動支持基台42を具備している。この可動支持基台42は、案内レール41、41上に移動可能に配設された移動支持部421と、該移動支持部421に取り付けられた装着部422とからなっている。装着部422は、一側面に矢印Zで示す方向に延びる一対の案内レール423、423が平行に設けられている。図示の実施形態におけるレーザー光線照射ユニット支持機構4は、可動支持基台42を一対の案内レール41、41に沿って矢印Yで示す割り出し送り方向に移動させるための割り出し送り手段43を具備している。割り出し送り手段43は、上記一対の案内レール41、41の間に平行に配設された雄ネジロッド431と、該雄ねじロッド431を回転駆動するためのパルスモータ432等の駆動源を含んでいる。雄ネジロッド431は、その一端が上記静止基台2に固定された図示しない軸受ブロックに回転自在に支持されており、その他端が上記パルスモータ432の出力軸に伝動連結されている。なお、雄ネジロッド431は、可動支持基台42を構成する移動支持部421の中央部下面に突出して設けられた図示しない雌ネジブロックに形成された雌ネジ穴に螺合されている。このため、パルスモータ432によって雄ネジロッド431を正転および逆転駆動することにより、可動支持基台42は案内レール41、41に沿って矢印Yで示す割り出し送り方向に移動せしめられる。
図示の実施形態におけるレーザー加工装置1は、上記レーザー光線照射ユニット支持機構4の可動支持基台42の割り出し送り位置を検出するための割り出し送り位置検出手段433を備えている。割り出し送り位置検出手段433は、案内レール41に沿って配設されたリニアスケール433aと、可動支持基台42に配設されリニアスケール433aに沿って移動する読み取りヘッド433bとからなっている。この送り位置検出手段433の読み取りヘッド433bは、図示の実施形態においては1μm毎に1パルスのパルス信号を後述する制御手段に送る。そして後述する制御手段は、入力したパルス信号をカウントすることにより、レーザー光線照射ユニット5の割り出し送り位置を検出する。なお、上記割り出し送り手段43の駆動源としてパルスモータ432を用いた場合には、パルスモータ432に駆動信号を出力する後述する制御手段の駆動パルスをカウントすることにより、レーザー光線照射ユニット5の割り出し送り位置を検出することもできる。また、上記割り出し送り手段43の駆動源としてサーボモータを用いた場合には、サーボモータの回転数を検出するロータリーエンコーダが出力するパルス信号を後述する制御手段に送り、制御手段が入力したパルス信号をカウントすることにより、レーザー光線照射ユニット5の割り出し送り位置を検出することもできる。
図示の実施形態におけるレーザー光線照射ユニット5は、ユニットホルダ51と、該ユニットホルダ51に取り付けられたレーザー光線照射手段52を具備している。ユニットホルダ51は、上記装着部422に設けられた一対の案内レール423、423に摺動可能に嵌合する一対の被案内溝511、511が設けられており、この被案内溝511、511を上記案内レール423、423に嵌合することにより、矢印Zで示す方向に移動可能に支持される。
上記レーザー光線照射手段52は、ユニットホルダ51に取り付けられたケーシング521と、該ケーシング521内に配設された図示しないパルスレーザー光線発振手段と、ケーシング521の先端に配設されパルスレーザー光線発振手段によって発振されたパルスレーザー光線を上記テープ拡張機構35に保持された被加工物に照射する集光器522を具備している。
また、レーザー光線照射手段52を構成するケーシング521の前端部には、上記レーザー光線照射手段52によってレーザー加工すべき加工領域を検出する撮像手段6が配設されている。この撮像手段6は、被加工物を照明する照明手段と、該照明手段によって照明された領域を捕らえる光学系と、該光学系によって捕らえられた像を撮像する撮像素子(CCD)等を備え、撮像した画像信号を図示しない制御手段に送る。
図示の実施形態におけるレーザー光線照射ユニット5は、ユニットホルダ51を一対の案内レール423、423に沿って矢印Zで示す方向に移動させるための移動手段53を具備している。移動手段53は、一対の案内レール423、423の間に配設された雄ネジロッド(図示せず)と、該雄ネジロッドを回転駆動するためのパルスモータ532等の駆動源を含んでおり、パルスモータ532によって図示しない雄ネジロッドを正転および逆転駆動することにより、ユニットホルダ51およびレーザー光線照射手段52を案内レール423、423に沿って矢印Zで示す方向に移動せしめる。なお、図示の実施形態においてはパルスモータ532を正転駆動することによりレーザー光線照射手段52を上方に移動し、パルスモータ532を逆転駆動することによりレーザー光線照射手段52を下方に移動するようになっている。
図示の実施形態におけるレーザー加工装置1は、制御手段20を具備している。制御手段20はコンピュータによって構成されており、制御プログラムに従って演算処理する中央処理装置(CPU)201と、制御プログラム等を格納するリードオンリメモリ(ROM)202と、後述する被加工物にパルスレーザー光線を照射する始点と終点のX,Y座標値のデータや演算結果等を格納する読み書き可能なランダムアクセスメモリ(RAM)203と、カウンター204と、入力インターフェース205および出力インターフェース206とを備えている。制御手段20の入力インターフェース205には、上記加工送り量検出手段384、割り出し送り量検出手段433および撮像手段6等からの検出信号が入力される。そして、制御手段20の出力インターフェース206からは、上記パルスモータ382、パルスモータ432、パルスモータ532、レーザー光線照射手段52等に制御信号を出力する。
以上のように構成されたレーザー加工装置1を用いて実施する第1のテープ拡張工程(上記ダイシングテープFを拡張することにより半導体ウエーハ10を変質層110が形成されたストリート101に沿って個々のデバイスに分割する)について、図10を参照して説明する。
即ち、半導体ウエーハ10(ストリート101に沿って変質層110が形成されている)をダイシングテープTを介して支持した環状のフレームFを、図10の(a)に示すようにフレーム保持手段36を構成するフレーム保持部材361の載置面361a上に載置し、クランプ362によってフレーム保持部材361に固定する。このとき、フレーム保持部材361は図10の(a)に示す基準位置に位置付けられている。次に、テープ拡張手段37を構成する支持手段372としての複数のエアシリンダ373を作動して、環状のフレーム保持部材361を図10の(b)に示す第1の拡張位置に下降せしめる。従って、フレーム保持部材361の載置面361a上に固定されている環状のフレームFも下降するため、図10の(b)に示すように環状のフレームFに装着されたダイシングテープTは拡張ドラム371の上端縁に当接して拡張せしめられる(第1のテープ拡張工程)。この結果、ダイシングテープTに貼着されている接着フィルム13を介して支持されている半導体ウエーハ10は放射状に引張力が作用する。このようにダイシングテープTに貼着されている接着フィルム13を介して支持されている半導体ウエーハ10は放射状に引張力が作用すると、半導体ウエーハ10は変質層110が形成されることによって強度が低下せしめられたストリート101に沿って個々のデバイス102に分割される。しかるに、接着フィルム13は粘りがあり、張力が作用すると伸びてしまって確実に破断することが困難である。このように接着フィルム13は破断しないが伸びるため、上述したように分割された各デバイス102間には隙間Sが形成される。
次に、上述した第1のテープ拡張工程を実施しダイシングテープFを拡張した状態で、分割された個々のデバイス102間の隙間Sを通して接着フィルム13にレーザー光線を照射し、接着フィルム13を個々のデバイス102の外周縁に沿って破断溝を形成する破断溝形成工程を実施する。
この破断溝形成工程を実施するに際しては、上述した第1のテープ拡張工程を実施しダイシングテープFを拡張した状態に維持しているテープ拡張機構35は、加工送り手段38によって撮像手段6の直下に位置付けられる。テープ拡張機構35が撮像手段6の直下に位置付けられると、撮像手段6および制御手段20によって半導体ウエーハ10の裏面10bに装着された接着フィルム13のレーザー加工すべき加工領域を検出するアライメント作業を実行する。即ち、撮像手段6および制御手段20は、半導体ウエーハ10の所定方向に形成されているストリート101に沿って分割されたデバイス102間の隙間Sと、上記集光器522との位置合わせを行うためのパターンマッチング等の画像処理を実行し、レーザー光線照射位置のアライメントを遂行する。また、半導体ウエーハ10に形成されている上記所定方向に対して直交する方向に延びるストリート101に沿って分割されたデバイス102間の隙間Sに対しても、同様にレーザー光線照射位置のアライメントが遂行される。
以上のようにして半導体ウエーハ10の裏面10bに装着された接着フィルム13のレーザー加工すべき加工領域を検出するアライメント作業を実施したならば、制御手段20はレーザー加工すべき加工領域のX,Y座標値をランダムアクセスメモリ(RAM)203に格納する。なお、レーザー加工すべき加工領域のX,Y座標値は、上記加工送り量検出手段384および割り出し送り量検出手段433からの検出信号に基いて求めることができる。
次に、図11に示すようにテープ拡張機構35のフレーム保持手段36に環状のフレームFを介して保持されたダイシングテープTに貼着されている半導体ウエーハ10を集光器522が位置するレーザー光線照射領域に移動し、所定のストリート101に沿って分割されたデバイス102間の隙間Sを集光器522の直下に位置付ける。このとき、半導体ウエーハ10は、ストリート101に沿って形成された隙間Sの一端(図11の(a)において左端)が集光器522の直下に位置するように位置付けられる。次に、制御手段20は、パルスレーザー光線照射手段52に制御信号を出力して集光器522から接着フィルムに対して吸収性を有する波長のパルスレーザー光線を照射しつつ、テープ拡張機構35を図11の(a)において矢印X1で示す方向に所定の加工送り速度で移動せしめるように加工送り手段38を制御する。そして、ストリート101に沿って形成された隙間Sの他端が図11の(b)に示すように集光器522の直下位置に達したら、パルスレーザー光線の照射を停止するとともにテープ拡張機構35の移動を停止する。この結果、パルスレーザー光線が所定のストリート101に沿って分割されたデバイス102間の隙間Sを通して接着フィルム13に照射され、接着フィルム13には図11の(c)に示すようにデバイス102間の隙間Sに沿って破断溝130が形成される(破断溝形成工程)。
上記破断溝形成工程における加工条件は、例えば次のように設定されている。
光源 :LD励起QスイッチNd:YVO4パルスレーザー
波長 :355nm
繰り返し周波数 :100kHz
平均出力 :1W
集光スポット径 :φ5μm
加工送り速度 :100mm/秒
上述したようにパルスレーザー光線を所定のストリート101に沿って分割されたデバイス102間の隙間Sを通して接着フィルム13に照射し、接着フィルム13にデバイス102間の隙間Sに沿って破断溝130を形成する破断溝形成工程を実施したならば、制御手段20は割り出し送り手段43を作動して、テープ拡張機構35を図8において矢印Yで示す方向に上記隙間S間の間隔だけ割り出し送りし、上記破断溝形成工程を実施する。このようにして所定方向に形成された各デバイス102間の隙間Sを通して接着フィルム13にパルスレーザー光線を照射する破断溝形成工程を実施したならば、テープ拡張機構35を90度回動せしめて、上記所定方向に対して直角に形成された各デバイス102間の隙間Sを通して接着フィルム13にパルスレーザー光線を照射する破断溝形成工程を実施する。この結果、接着フィルム13には、全てのデバイス102間の隙間Sに沿って破断溝130が形成される。
以上のようにして破断溝形成工程を実施したならば、ダイシングテープTを上記第1のテープ拡張工程を実施した状態から更に拡張することにより個々のデバイス102の外周縁に沿って破断溝130が形成された接着フィルム13を、個々のデバイス102の外周縁に沿って破断する第2のテープ拡張工程を実施する。この第2のテープ拡張工程は、図12の(a)に示す上記破断溝形成工程が実施された状態から、テープ拡張手段37を構成する支持手段372としての複数のエアシリンダ373を作動して、環状のフレーム保持部材361を図12の(b)に示す第2の拡張位置に下降せしめる。従って、フレーム保持部材361の載置面361a上に固定されている環状のフレームFも下降するため、図12の(b)に示すように環状のフレームFに装着されたダイシングテープTは拡張ドラム371の上端縁に当接して更に拡張せしめられる(第2のテープ拡張工程)。この結果、ダイシングテープTに貼着されている接着フィルム13に更に張力が作用するので、接着フィルム13は個々のデバイス102の外周縁に沿って形成された破断溝130に沿って破断される。このように第2のテープ拡張工程を実施する際には、接着フィルム13には個々のデバイス102の外周縁に沿って破断溝130が形成されているので、接着フィルム13は破断溝130に沿って確実に破断される。
本発明によるウエーハの分割方法によって個々のデバイスに分割される半導体ウエーハの斜視図。 図1に示す半導体ウエーハの表面に保護部材を貼着した状態を示す斜視図。 本発明によるウエーハの分割方法における変質層形成工程を実施するためのレーザー加工装置の要部斜視図。 本発明によるウエーハの分割方法における変質層形成行程の説明図。 図4に示す変質層形成行程において半導体ウエーハの内部に変質層を積層して形成した状態を示す説明図。 本発明によるウエーハの分割方法における接着フィルム装着工程の説明図。 本発明によるウエーハの分割方法におけるウエーハ支持工程の説明図。 本発明によるウエーハの分割方法における第1のテープ拡張工程、破断溝形成工程および第2のテープ拡張工程を実施するため本発明に従って構成されたウエーハ分割機能を備えたレーザー加工装置の斜視図。 図8に示すレーザー加工装置に装備されるテープ拡張機構の一実施形態を示す斜視図。 本発明によるウエーハの分割方法における第1のテープ拡張工程の説明図。 本発明によるウエーハの分割方法における破断溝形成工程の説明図。 本発明によるウエーハの分割方法における第2のテープ拡張工程の説明図。
符号の説明
1:レーザー加工装置
2:基台
3:ウエーハ分割機構
35:テープ拡張機構
36:フレーム保持手段
361:フレーム保持部材
37:テープ拡張手段
371:拡張ドラム
373:エアシリンダ
38:加工送り手段
384:加工送り位置検出手段
4:レーザー光線照射ユニット支持機構
42:可動支持基台
43:割り出し送り手段
433:割り出し送り位置検出手段
5:レーザー光線照射ユニット
51:ユニットホルダ
52:レーザー光線照射手段
522:集光器
53:移動手段
6:撮像手段
10:半導体ウエーハ
101:ストリート
102:デバイス
11:保護部材
12:レーザー加工装置
121:チャックテーブル
122:レーザー光線照射手段
124:集光器
125:撮像手段
20:制御手段

Claims (1)

  1. 表面に複数のストリートが格子状に形成されているとともに複数のストリートによって区画された複数の領域にデバイスが形成されたウエーハを、複数のストリートに沿って分割するウエーハの分割方法であって、
    ウエーハに対して透過性を有する波長のレーザー光線を複数のストリートに沿って照射し、ウエーハの内部に複数のストリートに沿って変質層を形成する変質層形成工程と、
    ウエーハの裏面にダイボンディング用の接着フィルムを装着する接着フィルム装着工程と、
    ウエーハの該接着フィルム側を環状のフレームに装着されるダイシングテープに貼着し、該ダイシングテープを介してウエーハを該環状のフレームに支持するウエーハ支持工程と、
    該ウエーハ支持工程を実施した後に、該ダイシングテープを拡張することによりウエーハを変質層が形成されたストリートに沿って個々のデバイスに分割する第1のテープ拡張工程と、
    該第1のテープ拡張工程を実施し該ダイシングテープを拡張した状態で、ウエーハに形成されているストリートに沿って分割されたデバイス間の隙間とレーザー光線照射との位置合わせを行うレーザー光線照射位置のアライメントを実施した後、分割された個々のデバイス間の隙間を通して接着フィルムに対して吸収性を有する波長のレーザー光線を照射し、該接着フィルムに個々のデバイスの外周縁に沿って破断溝を形成する破断溝形成工程と、
    該破断溝形成工程を実施した後に、該ダイシングテープを該第1のテープ拡張工程を実施した状態から更に拡張することにより該接着フィルムを該破断溝に沿って破断する第2のテープ拡張工程と、を含む、
    ことを特徴とするウエーハの分割方法。
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