JP5166171B2 - カード挿入案内方法、及びカード処理装置 - Google Patents

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Description

本発明は、異なる箇所にそれぞれデータが記録された多機能のカードの利用者がそのカードを用いてサービスをより快適に利用できるようにするための技術に関する。
カードのなかには、表面にデータが記録可能な記憶領域が形成されている種類がある。その種類のカードは今日、キャッシュカードやクレジットカード等として幅広く採用されている。
キャッシュカードやクレジットカード等では、記憶領域は普通、磁気ストライプと呼ばれる帯状の形状で設けられている。カードを用いて提供可能なサービスは、磁気ストライプに記録されたデータを読み出して行われる。このようなことから、ATM(Automatic Teller Machine)等のカードを取り扱えるカード処理装置では、それに設けられたカードの出入口に、磁気ストライプのデータを読み取れるように挿入しなければならないようになっている。データの読み取りにより、そのデータを用いたサービスが可能となることから、カードへの機能の搭載は、磁気ストライプに必要なデータを記録することで実現される。
近年、複数の機能を搭載した一体型のカードが発行されるようになっている。具体的には、キャッシュカード機能とクレジットカード機能を搭載させたもの、更にローン機能等を搭載させたもの、等が発行されている。そのような一体型カード(多機能のカード)では、一つでより様々なサービスを受けられることから、より高い利便性を備えている。
一体型カードでも、搭載された機能毎に、その機能の実現に必要なデータは磁気ストライプに記録される。このため、カードのカード処理装置への挿入は、表裏を含め、適切な向きで行わなければならない。挿入方向は表裏を含めて適切でなければならないことから、カードの利用者が挿入方向を誤ることは多いと考えられる。
カード処理装置では普通、カードの挿入前に、そのカードの利用者が所望のサービスを選択できるようになっている。その選択を行った場合、カード処理装置に搭載された表示装置を用いて、一体型カードを想定しその挿入方向を案内することが考えられる。
周知のように、カードの面に形成された画像(デザイン。以降「意匠」と呼ぶ)はカードによって異なる。このため、挿入方向の案内は文字情報により行うこととなる。その文字情報では、表裏を含めた適切な挿入方向を直感的に理解可能な形で案内することは非常に困難である。適切な挿入方向を理解するのに比較的に長い時間を必要とするものとなる。このようなことから、一体型カードを想定した場合、直感的に適切な挿入方向が分かるように案内することが重要と考えられる。
特開2001−10261号公報 特開平7−334720号公報
本発明は、一体型カード(多機能カード)のカード処理装置への適切な挿入を直感的に把握可能に案内するための技術を提供することを目的とする。
本発明を適用した1システムでは、異なる箇所にそれぞれデータが記録された多機能のカードとして、表、及び裏のうちの少なくとも一方に画像を書き換え可能な表示装置を配置した媒体が採用可能と想定し、カード処理装置で利用者が所望のサービスを指定した後に出入口に挿入したカードが、その指定のサービスによって特定される磁気ストライプに記録されたデータが読み取られる挿入方向で挿入されたか否か確認し、その確認により、カードがその特定される挿入方向で挿入されなかったことが判明した場合に、カードの表示装置にその特定される挿入方向を案内するための案内用画像を形成させて利用者に返却することにより、挿入されたカード自体を用いて、そのカードを適切に挿入するのを支援する案内を行う。
4種類以上の機能を1枚のカードに搭載させた場合、カードは表裏、及び前後の両方で正しい挿入方向で挿入しなければ利用できない。カードに案内用画像を形成すると、表裏のどの面を上側にすべきか、前後の何れかの側から挿入すべきか、といったことを直接的に把握可能な形で示すことが可能となる。なぜなら、上側にすべき面は、案内用画像を形成させた面を基準にして表現することができ、前後のなかで挿入すべき方向を、矢印等により直接的に示すことができるからである。このようなことから、直感的に、言い換えれば、迅速、且つ容易に把握できる形でカードの適切な挿入の仕方を提示できることとなる。
本発明を適用した場合には、一体型カード(多機能カード)のカード処理装置への適切な挿入を直感的に把握可能に案内することができる。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。
図1は、本実施形態によるカード処理装置の外観図である。このカード処理装置10は、各種金融取引を行うことが可能なATM(Automatic Teller Machine)等の自動機に本発明を適用したものである(このことから以降、自動機を代表する「ATM」と呼ぶ)。図1に示すようにATM10の正面側(利用者と対向する側)には、利用者がカードを挿入するカード出入口11、通帳を挿入する通帳出入口12、紙幣を対象とした入金、或いは出金用の紙幣出入口13、硬貨を対象とした入金、或いは出金用の硬貨出入口14、各種画面を表示可能な表示部15、表示部15の画面を覆うように設置されたタッチパネル部16、及び二つのスピーカ17が設けられている。
図2は、上記ATM10の回路構成図である。図2に示すようにATM10は、ATM10全体の制御を行うATM制御部21と、ATM制御部21がワークに用いる内部メモリ22と、例えば不揮発性の記憶装置である記憶部23と、カード出入口11から挿入されたカードにアクセスするカード処理部24と、通帳出入口12から挿入された通帳への記帳を行う通帳処理部25と、紙幣出入口13を介した入金、或いは出金を行う紙幣処理部26と、貨幣出入口14を介した入金、或いは出金を行う硬貨処理部27と、上記表示部15と、上記タッチパネル部16と、二つのスピーカ17からなるスピーカ群28aを介して音声を出力させる音声出力部28と、不図示のホストコンピュータ(以降「ホスト」と略記)と通信ネットワークを介して通信を行う通信部29と、を備えた構成となっている。
上記ATM制御部21は、例えばCPUが搭載されたプリント基板(PCB)である。内部メモリ22は、例えばプリント基板上に搭載されたRAMであり、記憶部23は、例えばプリント基板上に搭載されたフラッシュメモリ、或いはプリント基板と接続されたハードディスク装置等の外部記憶装置である。ATM制御部21は、記憶部23に格納されたプログラムを実行することにより、ATM10全体の制御を実行する。
上記カード処理部24は、カード出入口11から挿入されたカードを内部に取り込み、カードに設けられた磁気ストライプに記録されているデータの読み取り等を行う。データの読み取りのために磁気リーダライタ部24aを備えている。24bは、カードに搭載されたIC等と通信を行うカード通信部である。
図4は、一体型カード例を示す図である。図4(a)は表側、図4(b)は裏側をそれぞれ示している。
図4に示すカードCDは、計4つの機能、つまりキャッシュカード機能、クレジットカード機能、ローンカード機能、及びポイントカード機能を搭載した一体型(多機能)カードである。図4(a)及び(b)にそれぞれ示す磁気ストライプ41〜44には、キャッシュカード機能、クレジットカード機能、ローンカード機能、及びポイントカード機能の実現に必要なデータが記録されている。ここでは、キャッシュカードとしてカードCDを用いる場合に先に挿入する側を「前」、その反対側を「後」と呼ぶことにする。同様に裏側では、ローンカードとしてカードCDを用いる場合に先に挿入する側を「前」、その反対側を「後」と呼ぶことにする。また、表面上の磁気ストライプについては、後から前を見た視点で位置を表現することとする。その想定では、キャッシュカード機能のデータが記録された磁気ストライプ41は、表側の面の右側に配置されていると表現することができる。特定の磁気ストライプを指さない場合には、符号は付さないこととする。
図4に示すカードCDの表裏の両方には、電子ペーパー45及び46が配置されている。電子ペーパーは、周知のように、紙のような感覚で利用できる極薄の表示装置であり、データ(画像)の表示や消去を繰り返し行うことができる。表示内容を変化させる時には電力を消費するが、表示内容の維持には電力は必要としない。このような特徴を備えていることから、カードCDに搭載させている。図4中の破線47は、カードCDに搭載されたアンテナを示している。そのアンテナ47は、通信だけでなく、電力を得るためにも利用される。
図4に示すカードCDは一例であり、一体型カードは図4に示すようなものに限定されるわけではない。しかしここでは混乱を避けるために、一体型カードとしては図4に示すように機能別のデータが各磁気ストライプ41〜44に記録されているものと想定する。
図5は、カードCDの回路構成を示す図である。図5に示すように、アンテナ47と、画像を表示させる電子ペーパー表示部51と、外部とアンテナ47を介して非接触で通信を行う電子ペーパー通信部52と、電子ペーパー全体の制御を実行する電子ペーパー制御部53と、電子ペーパー表示部51にそれぞれ表示させるべき画像データを記憶した電子ペーパー記憶部54と、を備えている。アンテナ47を除く各部51〜54は1個のIC(電子回路)上に搭載されている。
通信のために外部から放射される電波はアンテナ47の内側を通る磁束を変化させ、アンテナ47に電流を発生させる。その電流から、不図示の電源部は電力を生成し各部51〜54に供給する。それにより、電子ペーパー制御部53は、電子ペーパー通信部52を介して通信を行い、外部からの要求に応じた処理を実行する。
電子ペーパー表示部51は、電子ペーパー制御部53による指示に従い、例えば電子ペーパー記憶部54に記憶された画像データを用いて電子ペーパー45及び46に画像を表示させる。このことから、電子ペーパー45及び46の表示内容は、電子ペーパー記憶部54に記憶された画像データの書き換えを通して変更できるようになっている。
カードCDにどのような機能に対応するデータを搭載するかは任意であり、カードCD
を発行する金融機関によって異なるのが普通である。このことから実際には、カードCDのどの位置の磁気ストライプにどの機能に対応するデータを記録させたかを示す情報を各磁気ストライプのデータに記録するか、或いは電子ペーパー制御部53の制御でATM10側に通知することが必要である。
図6は、磁気ストライプのフォーマットを示す図である。図6に示すフォーマットは、キャッシュカード機能のデータが記録された磁気ストライプのものである。その磁気ストライプは複数のフィールド(記録領域)に分けられ、この磁気ストライプに格納されたデータの種類を示すMS識別コードが記録されている。複数のフィールドは、格納するデータの内容に応じて使用される。図6に示す例では、利用者が開設した口座に係わる口座情報が1フィールドにのみ格納されている。口座情報が格納されているフィールドは「口座情報フィールド」と表記している。口座情報とは、例えば口座が開設された金融機関(及びその支店等)、口座番号、及び口座の種類、等を示す複数のデータから構成されている。
クレジットカード機能のデータを記録した磁気ストライプでは、口座情報の代わりに、クレジットカード会社、カード番号等を示すクレジットカード情報が格納される。ローンカード機能のデータを記録した磁気ストライプでは、ローンカード会社、カード番号等を示すローンカード情報が格納され、ポイントカード機能のデータを記録した磁気ストライプでは、企業(利用者が会員となった企業)、カード番号等を示すポイントカード情報が格納される。
図7は、取引テーブルのデータ構成を示す図であり、図8は、MS識別テーブルのデータ構成を示す図である。ここで、図7及び図8を参照して、ATM10で可能な取引、並びにカードCDの磁気ストライプに記録されたデータに割り当てられたMS識別コードの値、及びその機能を用いて行える取引について具体的に説明する。それらのテーブルは共に記憶部23に格納されている。
図7に示す取引テーブルには、ATM10でサービスとして提供可能な取引(主に金融取引)の名称(取引名)毎に、その取引名に割り当てられた取引種別(コード)の値が定義されている。ここでは便宜的に、取引としては支払、預入、残高照会、クレジット(借入、或いは返済等)、ローン(借入、或いは返済等)、ポイント照会、及び記帳のみを想定する。それらの取引には取引種別として1〜7のうちの何れかの値が割り当てられている。
図8に示すMS識別テーブルには、カードCDの磁気ストライプに記録されたデータの種類を示すMS識別コードの値、可能な取引が定義されている。MS識別コードの値は、キャッシュカード機能では1、クレジットカード機能では2、ローンカード機能では3、ポイントカード機能では4がそれぞれ割り当てられている。キャッシュカード機能では支払、預金、及び残高照会が可能となっている。クレジットカード機能ではクレジット、ローンカード機能ではローン、ポイントカード機能ではポイント照会のみがそれぞれ可能となっている。
図3は、上記カード処理部24の構成を示す図である。図3(a)は側面図、図3(b)は上面図、図3(c)は下面図である。図3中、31はカードCDの搬送路である。図3(a)〜(c)に示すように、カード通信部24bと磁気リーダライタ部24aは共に搬送路31の上方に配置されている。カード通信部24bは磁気リーダライタ部24bより奥側に配置されている。搬送路31に沿ってカードCDを搬送するための動力源となるモータやそのモータの動力を伝達する機構、及びセンサ等は省略している。
磁気リーダライタ部24aは、カード出入口11に対向する側から上方から見た場合、搬送路31の右側に配置されている。それにより、カード出入口11に挿入されたカードCDの上側の面に2つの磁気ストライプが設けられていても、そのうちの一つからのみデータを読み出すようになっている。カードCDは、例えばカード通信部24bにより通信可能な位置まで取り込まれ、その位置からカード出入口11に向けて搬送されることで返却される。
磁気リーダライタ部24aが磁気ストライプから読み出したデータは、ATM制御部21に送られる。ATM制御部21は、タッチパネル部16を介して利用者が要求した処理内容をそのデータと共に通信部29によりホストに送り、その処理結果を受け取る。その処理内容に応じた自ATM10の制御は、その処理結果に従って行う。それにより、紙幣処理部26、及び/或いは、硬貨処理部27を用いた入出金や、音声出力部28を介した通知等を実現させる。表示部15に表示させる画面は、タッチパネル部16への操作に応じて随時、更新する。
通帳処理部25は、通帳に設けられた磁気ストライプに記録されているデータを読み取る不図示の通帳リーダ部、通帳に記帳を行うためのプリンタ部、及び通帳をめくるための機構部等を備えている。ATM制御部21は、その通帳リーダ部が読み取ったデータをホストに送信して、記帳の対象となるデータを取得し、プリンタ部や機構部等を制御して、取得したデータを用いた記帳を行う。
図4に示すように4種類の機能を搭載したカード(一体型カード)CDでは、その機能の数と同じ数だけ挿入方向は存在する。表側、及び裏側の面を上にした場合の挿入はそれぞれ2通りの方法で行うことができる。利用を望む機能は、表裏、及び前後の両方で正しい挿入方向でなければ利用できない(その機能のデータを磁気ストライプから読み出すことができない)。カードCDを挿入するうえでの選択肢が多いことから、利用者のなかには適切に挿入するのが困難な人も居ると考えられる。このことから本実施形態では、カードCDを適切に挿入できなかった利用者を対象に、以下のような案内を行い、カードCDを適切に挿入するのを支援するようにしている。
取扱の対象となるカードCDの種類は非常に多い。カードCDのデザイン(意匠)も様々である。このため、文字情報では、カードCD別に表裏、及び前後の区別を利用者に伝えることさえ困難である。このことから本実施形態では、カードCD、より具体的には、そのカードCDに搭載された2つの電子ペーパー45及び46を用いて案内を行っている。
図11は、カードCDに搭載された2つの電子ペーパー45及び46に案内用に表示させる画像(図中「カード意匠データ」と表記)を説明する図である。
挿入方向の間違いは、表裏を間違える(表裏のなかで上側にすべき面を上側にしなかった)、前後を間違える、の2つに大別される。このことから、その2つの何れの間違いもしないように、2つの電子ペーパー45及び46を用いた案内を行うようにしている。カード意匠番号は、カード意匠データ(画像データ)の管理用の識別データであり、カード意匠番号が0のカード意匠データは、挿入時に下側にすべき面の電子ペーパーに表示させるようになっている。カード意匠番号が1及び2のカード意匠データは共に、挿入時に上側にすべき電子ペーパーに表示させる対象となるものである。カード意匠番号が1のカード意匠データは、例えば前から挿入すべき場合に表示させるものであり、その番号が2のカード意匠データは、後から挿入すべき場合に表示させるものである。カード意匠番号が0のもの、及びその番号が1或いは2のものを2つの電子ペーパー45及び46に表示させることにより、利用者はカードCDの挿入方向を直感的に正しく把握することができる。
ATM制御部21は、取引を開始する前は図13(a)に示す取引種別選択画面を表示部15に表示させることにより、所望の取引を利用者に選択させる。カードCDの挿入は、取引を利用者が選択した後、図13(b)に示すカード挿入要求画面を表示部15に表示させ、促すようにしている。このことからATM制御部21は、利用者が選択した取引(種別)、及び磁気リーダライタ部24aが読み取ったデータ中のMS識別コードを
参照して、カードCDが正しく挿入されたか否か(選択された取引に対応する磁気ストライプに記録されたデータが読み取られたか否か)の確認を行っている。正しく挿入されていないことが判明した場合には、電子ペーパー45及び46に表示させるべきカード意匠データの特定も選択された取引と読み取ったデータ中のMS識別コードを参照して行っている。
図9は、カード意匠パターン決定テーブルのデータ構成を示す図であり、図10は、カード意匠パターンテーブルのデータ構成を示す図である。ここで図9及び図10に示すテーブルを参照して、カードCDが正しく挿入されたか否かの確認方法、及び正しく挿入されなかった際の電子ペーパー45及び46に表示させるべきカード意匠データの特定方法について具体的に説明する。図9及び図10に示す各テーブル、並びに各種カード意匠データは記憶部23に格納されている。
図9に示すカード意匠パターン決定テーブルは、取引種別毎に、その取引種別の取引が可能なMS識別コードの値、及び案内用に表示させるべき2つのカード意匠データの組み合わせを示すカード意匠パターン番号を定義したものである。取引種別を示す値、及びMS識別コードの値以外の0〜4の数字は、0は取引が可能であることを示し、1〜4の数字は、カード意匠パターン番号を示している。従って、取引種別、及びMS識別コードの値により特定される欄の値が1〜4の何れかのカード意匠パターン番号であった場合には、顧客が選択した取引種別に対して不適切な挿入方向でカードCDが挿入されたことを意味している。 図10に示すカード意匠パターンテーブルは、カード意匠パターン番号毎に、カードCDの表裏の各面に配置された電子ペーパー45及び46にそれぞれ表示させるべきカード意匠データを示すカード意匠番号の組み合わせを定義したものである。そのテーブルを参照することにより、結果として、利用者が選択した取引種別から特定されるデータを磁気ストライプから読み出せるようにカードCDの挿入を案内するカード意匠データ(カード意匠番号)の組み合わせが特定される。
本実施形態では、電子ペーパー45及び46に表示させていたオリジナルのデザイン(意匠)を復元できるように、電子ペーパー記憶部54に格納されている画像データを読み出した後、表示させるべきカード意匠データを電子ペーパー記憶部54に記憶させるようにしている。そのようにして、電子ペーパー記憶部54に格納させる画像データを書き換えることにより、カード意匠データによる案内用の意匠の表示、及びオリジナルの意匠の再表示を行えるようにしている。
図12は、全体処理のフローチャートである。この全体処理は、説明上、便宜的に、利用者が利用する際に一般的に良く実行される処理を抜粋してその流れを示したものである。次に図12を参照して、ATM10の動作について詳細に説明する。図12に示す処理は、ATM制御部21が記憶部23に記憶されたプログラムを実行することで実現される。
先ず、ステップS1では、図13(a)に示す取引種別選択画面を表示させる。次の図S2では、タッチパネル部16への操作により、利用者が取引種別選択画面上の何らかのボタン(キー)を押下するのを待つ。それにより、何らかのボタンの押下によってステップS3に移行する。
ステップS3では、押下されたボタンはカードCDを使用する取引か否か判定する。図13(a)に示す取引種別選択画面では、「通帳記帳」ボタンのみ、カードCDを必要としない取引用のボタンである。このことから、その「通帳記帳」ボタンを利用者が押下した場合、判定はNOとなってステップS4に移行し、そのボタンで選択された取引を行うための処理を実行した後、上記ステップS1に戻る。そうでない場合には、判定はYESとなってステップS5に移行する。ステップS4で実行される処理は、従来と同じ内容であるため、詳細は省略する。
ステップS5では、選択された取引種別、つまり押下されたボタンに割り当てている取引種別を記憶する。続くステップS6では、変数であるカード挿入回数に0を代入する。その次に移行するステップS7では、カードCDの挿入を促すために、図13(b)に示すようなカード挿入要求画面を表示部15に表示させる。その表示後は、ステップS8に移行して、カードCDが挿入されるのを待つ。
カードCDの挿入は、カード出入口11の近傍に配置したセンサにより検出される。センサがカードCDを検出すると、その旨がカード処理部24からATM制御部21に通知される。その通知により、ステップS8からステップS9に移行する。
ステップS9では、カード処理部24にカードCDを搬送させ、磁気リーダライタ部24aによる磁気ストライプに記録されたデータの読み取りを行わせる。次のステップS10では、読み取り結果をカード処理部24から取得し、内部メモリ22に記憶する。その次のステップS11では、読み取り結果として得られたMS識別コード、及び記憶した取引種別を用いて図9に示すカード意匠パターン決定テーブルを参照し、カードパターン意匠番号を抽出する。その抽出後はステップS12に移行する。
ステップS12では、抽出した番号が0か否か判定する。0の番号は、選択した取引種別の取引が行える、つまり利用者がカードCDを適切に挿入したことを意味する。このことから、利用者がカードCDを適切に挿入していた場合、判定はYESとなってステップS24に移行する。そうでない場合には、判定はNOとなってステップS13に移行する。
ステップS13では、カード挿入回数をインクリメントする。続くステップS14では、カード挿入回数の値が所定値を越えたか否か判定する。その所定値が2であれば、カード挿入回数が3より大きいか否か判定する。その挿入回数が3より大きい場合、判定はYESとなってステップS25に移行する。そうでない場合には、判定はNOとなってステップS15に移行する。
誤った挿入を繰り返す利用者は、更に誤った挿入を繰り返す可能性が高い。このことから本実施形態では、挿入を繰り返し行える回数に上限を設け、その上限に達するまで誤った挿入を繰り返す利用者は、案内用の画像(図11)を見ても適切な挿入を行えない人として対応するようにしている。
ステップS15では、カードCDは初回の挿入か否か判定する。カード挿入回数が1より大きい場合、2回目以上の挿入を行っているとして、判定はYESとなり、ステップS16でカードCDからオリジナルの意匠データを読み取って内部メモリ22に記憶した後、ステップS17に移行する。そうでない場合には、判定はNOとなってステップS17に移行する。オリジナルの意匠データの読み取りは、カード処理部24のカード通信部24bを用いて行われる。
ステップS17では、上記ステップS11で抽出したカード意匠パターン番号を用いて図10に示すカード意匠パターンテーブルを参照することにより、表裏のカード意匠番号を取得する。続くステップS18では、取得したカード意匠番号が割り当てられているカード意匠データを記憶部23から読み出す。次のステップS19では、読み出したカード意匠データをカードCDに書き込むことにより、電子ペーパー45及び46の表示内容を変更する。その後は、ステップS20でカードCDを返却する旨を利用者に通知するために図13(c)に示すようなカード返却画面を表示部15に表示させ、更にステップS21でカード処理部24にカードCDをカード出入口11から排出させる。
カード出入口11から排出させた後は、ステップS22に移行して、カードCDを抜き取るのを待つ。その抜き取りは、カード出入口11への挿入と同様に、センサにより検出する。それにより、そのセンサがカードCDを検出しなくなった場合、カードCDが抜き取られたとして、ステップS23に移行し、図13(d)に示すようなカード再挿入要求画面を表示部15に表示させて、再挿入を利用者に促した後、上記ステップ8に戻り、カードCDが再度、挿入されるのを待つ。
このようにして利用者がカードCDを適切に挿入しなかった場合、無条件で電子ペーパー45及び46の表示内容を変更し、カードCDを適切に挿入するのを支援するための意匠を表示させる。このため、適切な挿入方向が分からない利用者であっても、迅速に適切な挿入方向でカードCDを挿入できるようになる。
上記ステップS12の判定がYESとなって移行するステップS24では、カードCDは初回の挿入か否か判定する。カード挿入回数が0であった場合、判定はYESとなってステップS30に移行し、利用者が選択した取引種別に応じた処理を実行した後、上記ステップS1に戻る。そうでない場合には、判定はNOとなってステップS25に移行する。
ステップS24でのNOの判定は、カードCDの意匠がオリジナルではないものに書き換えられていることを意味する。このことから、ステップS25では、ステップS16で記憶したオリジナルの意匠データをカードCDに書き込み、電子ペーパー45及び46にオリジナルの意匠を表示させる。続くステップS26では、カード挿入回数の値が所定値を越えたか否か判定する。その所定値が2であれば、カード挿入回数が3より大きいか否か判定する。その挿入回数が3より大きい場合、判定はYESとなってステップS27に移行する。そうでない場合には、判定はNOとなってステップS30に移行する。
ステップS27では、最初からやりなおすように図13(e)に示すような取引終了画面を表示部15に表示させる。続くステップS28では、カード処理部24にカードCDをカード出入口11から排出させる。その後は、ステップS29に移行して、カードCDを抜き取るのを待つ。その抜き取りが行われた場合に、上記ステップS1に戻る。
なお、本実施形態では、カードCDの両面に電子ペーパー45及び46が配置されていることを想定しているが、表裏のうちの一方の面にのみ電子ペーパーが配置されていることを想定して、1つの電子ペーパーのみ表示内容を変更するようにしても良い。表裏の一方の面にのみ電子ペーパーが配置されていることを想定する場合、電子ペーパーが配置された面を特定して、案内用に表示させる意匠を決定することが望ましい。また、電子ペーパーが表裏の両面に配置されているか否か、両面に配置されていないのであれば、配置されている面はどの面か、といったように確認して、案内用に表示させる意匠の数、及び意匠を表示させる面を決定するようにしても良い。
上記ATM(自動機であるカード処理装置)10、或いはその変形例を実現させるプロ
グラムは、記憶部23に格納しているが、光ディスク、フラッシュメモリ等の記録媒体を介して配布しても良い。或いは通信ネットワークを介して配信するようにしても良い。カード処理装置は、自動機以外の種類であっても良い。
本実施形態によるカード処理装置の外観図である。 本実施形態によるカード処理装置の回路構成図である。 カード処理部24の構成を示す図である。 一体型カード例を示す図である。 一体型カードの回路構成例を示す図である。 磁気ストライプのフォーマットを示す図である。 取引テーブルのデータ構成を示す図である。 MS識別テーブルのデータ構成を示す図である。 カード意匠パターン決定テーブルのデータ構成を示す図である。 カード意匠パターンテーブルのデータ構成を示す図である。 カードCDに搭載された2つの電子ペーパー45及び46に案内用に表示させるカード意匠データを説明する図である。 全体処理のフローチャートである。 表示部15に表示させる各種画面を示す図である。
符号の説明
10 ATM(カード処理装置)
11 カード出入口
15 表示部
16 タッチパネル部
21 ATM制御部
22 内部メモリ
23 記憶部
24 カード処理部
24a 磁気リーダライタ部
24b カード通信部
29 通信部
31 搬送路
CD カード
41〜44 磁気ストライプ
45、46 電子ペーパー
47 アンテナ
51 電子ペーパー表示部
52 電子ペーパー通信部
53 電子ペーパー制御部
54 電子ペーパー記憶部

Claims (4)

  1. 異なる箇所にそれぞれデータが記録された多機能のカードをカード処理装置に設けられた出入口に利用者が適切に挿入するのを案内するための方法であって、
    前記カードとして、表、及び裏のうちの少なくとも一方に画像を書き換え可能な表示装置を配置した媒体を採用し、
    前記カード処理装置で利用者が所望のサービスを指定した後に前記出入口に挿入した前記カードが、該指定のサービスによって特定される挿入方向で挿入されたか否か確認し、
    該確認により、前記カードが前記特定される挿入方向で挿入されなかったことが確認された場合に、該カードの表示装置に該特定される挿入方向を案内するための案内用画像を形成させて利用者に返却することにより、該カードを用いて、該カードの適切な挿入を支援する案内を行う、
    ことを特徴とするカード挿入案内方法。
  2. カードを挿入する出入口を備え、該カードより読み取ったデータに応じたサービスを提供するための処理を実行可能なカード処理装置において、
    前記カードの利用者に所望のサービスを選択させるサービス選択手段と、
    前記出入口に挿入されたカードを内部に取り込み、読み取り位置に対応する該カードの位置に記録されたデータを読み取るデータ読取手段と、
    前記サービス選択手段により選択されたサービスを提供するために必要なデータが、前記データ読取手段より読み取られたか否かを判定することにより、前記出入口に適切に前記カードが挿入されたか否かを確認するカード確認手段と、
    前記カード確認手段により、前記出入口に適切に前記カードが挿入されていないことが確認された場合に、前記選択されたサービスを提供するために必要なデータが読み取られるように、該カードを適切に該出入口に利用者が挿入するのを支援するための案内用画像を該カードの表面、及び裏面のうちの少なくとも一方に新たに形成させる画像書換手段と、
    を具備することを特徴とするカード処理装置。
  3. 前記カード処理手段は、前記カードに搭載された電子回路と通信する通信手段を備え、
    前記画像書換手段は、前記通信手段を用いた通信が可能なカードを対象に、該通信手段を用いて前記案内用画像を新たに形成させる、
    ことを特徴とする請求項2記載のカード処理装置。
  4. 前記カード処理装置は、前記サービスとして金融取引を提供可能な自動機である、
    ことを特徴とする請求項2記載のカード処理装置。
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