JP5165504B2 - 微細パターン転写用型、微細パターン転写用型の製造方法及び転写方法 - Google Patents

微細パターン転写用型、微細パターン転写用型の製造方法及び転写方法 Download PDF

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本発明は、被成型品に微細パターンを転写する微細パターン転写用型、微細パターン転写用型の製造方法及び転写方法に関するものである。
近年、電子線描画法などで石英基板等に凹凸状の微細パターンを形成して型(モールド)を作製し、被成型品としてこの表面に成膜されたレジスト膜に前記型を所定の圧力で押圧して、当該型に形成された微細パターンを転写するナノインプリント技術が研究開発されている(例えば、非特許文献1参照)。
そして、このようなナノインプリント技術は、光ディスクや、光拡散板や、回折格子などの表面に凹凸状の微細パターンを形成する際に適用されており、ナノインプリント技術を活用する方法への関心が高くなってきている。
この際、ナノオーダーの微細パターンを低コストで成型する方法としてリソグラフィ技術を用いたインプリント法が考案されている。この成型法は大別して熱インプリント法とUVインプリント法とに分類される。
上記した熱インプリント法では、型の一方の面に形成した微細パターンと、被成型品となる基板の表面との間に、熱可塑性ポリマからなる樹脂を流動可能となる温度になるまで加熱してこの樹脂を流入させたのち、型を基板側に押圧して、型と樹脂をガラス転移温度以下になるまで冷却し、基板の表面に固着した樹脂の微細パターンを固化した後に型を引き離している。
一方、上記したUVインプリント法では、光を透過できる透明な型を使用し、被成型品となる基板の表面に塗布したUV硬化性液に型を押しつけて、UV放射光をUV硬化性液に照射し、このUV硬化性液を硬化させて微細パターンを転写した後に型を引き離している。
ここで、上記したナノインプリント技術を適用する場合に、型と被加工材(被成型品)との位置ずれを防ぎ、型と被加工材との平行度を維持することができる微小型押成形装置がある(例えば、特許文献1参照)。
上記した特許文献1(特開2004−34300号公報)に開示された微小型押成形装置によれば、ここでの図示を省略するものの、型支持部により支持された型と、被加工材支持部により支持された被加工材とを互いに押し付けて、被加工材に型のパターンを転写する際に、型支持部又は被加工材支持部のいずれか一方に磁石を配置し、他方に磁性体又は磁石を配置し、磁気吸引力により型と被加工材との間の押し付け方向と直交する方向への相対移動を防止する旨が開示されている。
Precision Engineering Journal of the International Societies for Precision Engineering and Nanotechnology 25(2001) 192-199 特開2004−34300号公報
ところで、上述した特許文献1に開示された微小型押成形装置では、型と被加工材との相対位置関係を調整することについて何等の記載がなく、精密加工の1種となる微細パターンの転写を行なう場合に、一般的に画像処理により型の基準と被加工材の基準との相対差を測定してアライメント調整を行なっている。
図5はUVインプリント法を適用した一般的な転写装置の概略構成を示した縦断面図、図6は図5に示した転写装置において、バックアップガラスを設けないで転写を行うときの型の変形状態を模式的に示した図である。
図5に示した如く、微細パターンの転写を行うための一般的な転写装置100では、被成型品101の一方の面(上面)101a上に紫外線硬化性樹脂102が成膜されおり、この被成型品101の他方の面(下面)101bが被成型品保持体103上に保持されている。
一方、型111は紫外線を透過する石英基板などを用いて一方の面(下面)111aに凹凸状の微細パターンPが形成されて、この型111が型固定板112を介して型保持体113の下面113aに保持されており、且つ、この型111は転写前に被成型品101と間隔を離して対向していると共に、不図示の上下動駆動機構により型111及び型固定板112と一体に型保持体113が上下動自在になっている。
尚、型保持体113側を上下動させずに、被成型品保持体103側を上下動させる構成でもよい。
また、この転写装置100では、例えば、UVインプリント法で転写を行うために、型保持体113内に貫通孔113b,113c,113dが穿設され、且つ、型保持体113の上方に不図示の紫外線発生器が設置されており、この紫外線発生器から出射された紫外線が貫通孔113b,113c,113d及び型111を通過して、この型111で押圧される被成型品101の上面101aに成膜した紫外線硬化性樹脂102上に照射され、この紫外線により紫外線硬化性樹脂102上に転写された微細パターンPが硬化されるようになっている。
また、この転写装置100では、型保持体113の貫通孔113d内に紫外線を透過させるバックアップガラス114を配置して、このバックアップガラス114を型111の他方の面(上面)111bに当接させて、転写の際に被成型品101から受ける力によって型111が変形することを防ぎ、均一な転写をするようにしている。
また、この転写装置100において、被成型品101と型111とのアライメントを例えば自動的に調整する場合がある。この場合、例えば、被成型品101に形成されているアライメントマーク(図示せず)と、型111に形成されているアライメントマーク(図示せず)とを、型保持体113の貫通孔113b内に設けられている2台の撮像手段(以下、カメラと記す)115を用いて撮影し、この撮影した映像を画像処理して、型111に対する被成型品101の相対的な位置を、被成型品保持体103に取り付けた不図示のX軸・Y軸テーブルを介して図示左右方向や紙面に直角な方向に移動させてアライメント調整可能になっている。
尚、2台のカメラ115は、上記した紫外線を照射するときに型保持体113の貫通孔113b内から外部に退避するようになっている。
そして、型111及び型固定板112と一体に型保持体113を被成型品保持体103に対して相対的に移動して型111を被成型品101に近づけ、型111で被成型品101を押圧して、型111の一方の面101aに形成されている微細パターンPを被成型品101の上面101aに成膜した紫外線硬化性樹脂102上に転写している。
ところで、被成型品101と型111とのアライメントを自動的に調整する場合に、カメラ115内の撮影レンズ116と型111や被成型品101との間の焦点距離(被写界深度)等の関係から、型111にカメラ115をできるだけ近づけることが望ましいのであるが、バックアップガラス114が設けられているので、カメラ115が型111から離れてしまうと言う問題点が生じる。
この問題点を解決するために、型111にカメラ115を近づけ、また、転写装置100の構成を簡素化する際に、型反り防止用として型111を押さえ付けるためのバックアップガラス114を設けることなく、型111による被成型品101への転写を行うと、本来、平板状であるべき型111が、転写によって被成型品101から受ける反力等により、図6に二点差線で示すように、微細パターンPが形成されている一方の面(下面)111a側が凹曲面となり、この一方の面(下面)111aと反対の他方の面(上面)111b側が凸曲面となるような反りが発生してごく僅かに変形してしまう。
そして、型111の中央部では転写の押圧力が不十分になり、型111の中央部に設けられている微細パターンPが被成型品101に転写されない現象(いわゆる中抜け現象)が発生してしまうという問題がある。
そこで、型の一方の面に形成されている微細パターンを被成型品に転写する際に、型が薄い場合であっても、型反り防止用として型を押さえ付けるためのバックアップガラスを設けることなく、型の一方の面に形成されている微細パターンが被成型品に転写されない現象が発生することを防止できる微細パターン転写用型、微細パターン転写用型の製造方法及び転写装置を提供することを目的とする。
請求項1に記載の発明は、被成型品に転写するための微細パターンを一方の面に形成した型と、前記微細パターンを前記被成型品に転写するときに前記被成型品から受ける反力によって前記型に生じる第1の反りに対して相殺する方向の第2の反りを前記型に予め付与するために、前記型の他方の面上に加熱した状態で接着した後に冷却して収縮することにより前記型を湾曲させる反り補正板と一体的に備えた微細パターン転写用型である。
請求項2に記載の発明は、前記微細パターンを転写するときに前記型の他方の面側が凸曲面となるような前記第1の反りが生じるのに伴って、前記型の他方の面及び前記反り補正板の接着面側が凹曲面となるような前記第2の反りを予め付与する請求項1記載の微細パターン転写用型である。
請求項3に記載の発明は、被成型品に転写するための微細パターンを型の一方の面に形成する工程と、前記微細パターンを前記被成型品に転写するときに前記被成型品から受ける反力によって前記型に生じる第1の反りに対して相殺する方向の第2の反りを前記型に予め付与するために、反り補正板を前記型の他方の面上に加熱した状態で接着した後に冷却して収縮させることにより前記型を湾曲させる工程とを含む微細パターン転写用型の製造方法である。
請求項4に記載の発明は、前記微細パターンを転写するときに前記型の他方の面側が凸曲面となるような前記第1の反りが生じるのに伴って、前記型の他方の面及び前記反り補正板の接着面側が凹曲面となるような前記第2の反りを予め付与する請求項3記載の微細パターン転写用型の製造方法である。
請求項5に記載の発明は、被成型品を保持した被成型品保持体と、請求項1又は請求項2記載の微細パターン転写用型を保持した型保持体と、を備え、前記微細パターン転写用型と一体に前記型保持体を前記被成型品保持体に対して相対的に移動して前記微細パターン転写用型で前記被成型品を押圧して前記微細パターンを該被成型品上に転写する転写方法である。
上記した第1,第2の発明(請求項1、2の発明)の微細パターン転写用型によれば、微細パターンを一方の面に形成した型の他方の面に反り補正板を接着して微細パターン転写用型を一体的に構成した際に、微細パターンを被成型品に転写するときに被成型品から受ける反力によって型に生じる第1の反りに対して相殺する方向の第2の反りを型に予め付与するために、反り補正板を型の他方の面上に加熱した状態で接着した後に冷却して収縮により型と共に湾曲させているので、この微細パターン転写用型を用いて微細パターンを被成型品に転写するときに、被成型品から受ける反力によって型に生じる第1の反りと、型及び反り補正板に予め付与された第2の反りとが互いに逆に反ることから相殺されて、微細パターン転写用型に反りがなく平坦になった状態で型に形成した微細パターンを被成型品上に転写すると、型の中央部に設けられている微細パターンが被成型品に転写されない現象(いわゆる中抜け現象)が発生することがなくなるために良好な転写ができると共に、転写後に微細パターン転写用型を被成型品から引き離したときに型及び反り補正板に対して第2の反りが戻るので被成型品を容易に離型することができる。
また、上記した第3,第4の発明(請求項3、4の発明)の微細パターン転写用型の製造方法によれば、とくに、型の一方の面に形成されている微細パターンを被成型品に転写するときに被成型品から受ける反力によって型に生じる第1の反りに対して相殺する方向の第2の反りを型に予め付与するために、反り補正板を型の他方の面上に加熱した状態で接着した後に冷却して収縮により型と共に湾曲させているので、上記した第1,第2の発明と同様の効果を得ることができる。
更に、上記した第5の発明(請求項5の発明)の転写装置によれば、上記した第1又は第2の発明の微細パターン転写用型を用いているので、上記した第1,第2の発明と同様の効果が得られる。
以下に本発明に係る微細パターン転写用型、微細パターン転写用型の製造方法及び転写装置について図1〜図4を参照して詳細に説明する。
本発明に係る微細パターン転写用型、微細パターン転写用型の製造方法及び転写装置では、ナノオーダーの微細パターンを転写する際に、先に従来技術で説明したUVインプリント法を適用した場合について説明するが、これに限ることなく、熱インプリント法でも適用可能である。
図1は本発明に係る微細パターン転写用型を模式的に示した図、
図2(a)〜(e)は本発明に係る微細パターン転写用型の製造方法を説明するために示した工程図、
図3は本発明に係る微細パターン転写用型を取り付けた転写装置の構成を示した縦断面図であり、(a)は転写前の状態を示し、(b)は転写するときの状態を示した図、
図4(a)〜(d)は本発明に係る微細パターン転写用型を取り付けた転写装置において、微細パターン転写用型で被成型品を転写する工程を示した工程図である。
図1に示した如く、転写対象品となる被成型品11が被成型品保持体13上に二点鎖線で示したように搭載されており、この被成型品11と対向して本発明に係る微細パターン転写用型20が実線で示したように設けられている。
上記した本発明に係る微細パターン転写用型20は、被成型品11に転写するための凹凸状の微細パターンPを一方の面(下面)21aに形成し、且つ、一方の面(下面)21aと反対側の他方の面(上面)21bを平坦に形成した型21と、型21に形成した微細パターンPを被成型品11に転写したときに被成型品11から受ける反力によって型21に生じる第1の反りに対して相殺する方向の第2の反りを型21に予め付与するために、型21の他方の面21b上に反り補正板22と、を一体的に備えたものである。
反り補正板22は、加熱された状態で紫外線硬化樹脂接着剤23を用いて、他方の面21b上に接着されたものであり、この接着後に反り補正板22が冷却されて収縮し、型21を湾曲させている。なお、反り補正板22も型21と共に湾曲している。
この際、型21に生じる第1の反りは、先に図6を用いて説明したと同様に、たとえば、型21に形成した微細パターンPを被成型品11に転写したときに発生するものであり、微細パターンPが形成されている一方の面21a側が凹曲面となり、この一方の面21aと反対の他方の面21b側が凸曲面となるような反りである。
上記に伴って、型21及び反り補正板22に予め付与された第2の反りは、型21の他方の面(上面)21b及びこの面21bに接着される接着面となる一方の面(下面)22a側が凸曲面となるような反りであり、この際、反り補正板22は先に図5を用いて説明したバックアップガラス114の厚みよりも十分薄い厚みに設定されている。
従って、型21の他方の面21b上に反り補正板22の一方の面22aを接着した場合に型21は反り補正板22に予め付与された第2の反りに沿って変形してこの型21に第2の反りが予め付与されるが、転写するときに被成型品11から受ける反力によって型21に生じる第1の反りと、型21及び反り補正板22に予め付与された第2の反りとが互いに逆に反ることから相殺されて、微細パターン転写用型20に反りがなく平坦になった状態で型21に形成した微細パターンPを被成型品11上に転写すると、型21の中央部に設けられている微細パターンPが被成型品11に転写されない現象(いわゆる中抜け現象)が発生することがなくなるために良好な転写ができると共に、転写後に微細パターン転写用型20を被成型品11から引き離したときに型21及び反り補正板22に対して第2の反りが戻るので被成型品11を容易に離型することができるようなっている。
更に、微細パターン転写用型20に対してUVインプリント法を適用する場合には、型21及び反り補正板22が共に紫外線を透過する石英基板などを用いており、一方、熱インプリント法を適用する場合には、型21及び反り補正板22に対して紫外線を透過させる必要がないので適宜な材料を用いればよいものである。
尚、型21の左右は、型押さえの必要があるので一方の面21aから他方の面21bに向かって左右間の間隔が徐々に広がるような傾斜面21c,21dに形成するか、もしくは、一方の面21よりも一段凹ませて不図示のフランジを形成すればよいものである。
ここで、本発明に係る微細パターン転写用型20の製造方法について図2(a)〜(e)を用いて説明する。
まず、図2(a)に示した第1工程では、型21と反り補正板22とを用意する。
上記した型21は、たとえば、紫外線を透過する石英ガラスなどを用いて一方の面(下面)21aに凹凸状の微細パターンPを周知の電子線描画法などにより形成し、且つ、他方の面(上面)21bを平坦に形成していると共に、左右間の長さをL1に設定している。
一方、上記した反り補正板22は、型21と同一の材料となる石英ガラスなどを用いて一方の面(下面)22a及び他方の面(上面)22bを共に平坦な平板に形成していると共に、左右間の長さは型21の左右間の長さL1と同じに設定している。
次に、図2(b)に示した第2工程では、型21の他方の面21b上に紫外線硬化樹脂接着剤23を均一な膜厚で塗布すると共に、反り補正板22を加熱して熱膨張させると、反り補正板22の左右間の長さL2が型21の左右間の長さL1より僅かに長くなる。
次に、図2(c)に示した第3工程では、型21の他方の面21b上に塗布した紫外線硬化樹脂接着剤23上に反り補正板22を搭載し、反り補正板22の上方から紫外線Vを照射する。この際、型21の左右間の寸法L1と、反り補正板22の左右間の寸法L2とが左右対称となるように型21上に反り補正板22を搭載する。
次に、図2(d)に示した第4工程では、紫外線の照射を止めると、紫外線硬化樹脂接着剤23が硬化して型21上に紫外線硬化樹脂接着剤23を介して反り補正板22が接着される。尚、この段階でも反り補正板22は熱膨張している。
次に、図2(e)に示した第5工程では、型21上に紫外線硬化樹脂接着剤23を介して反り補正板22が接着された状態で冷却すると、反り補正板22が収縮し、この収縮に伴って反り補正板22が型21と共に湾曲して、型21の他方の面(上面)21b及びこの面21bに接着される反り補正板22の一方の面(下面)22a側が凸曲面となるような反りが付与されて、左右間の長さL1’が初期の長さL1よりも僅かに短くなる。そして、型21の一方の面21aに凹凸状の微細パターンPが形成した型21と反り補正板22とが一体化されて本発明に係る微細パターン転写用型20が得られる。
ここで、本発明に係る微細パターン転写用型を適用した転写装置について図3(a),(b)を用いて説明する。
図3(s)に示した如く、本発明に係る微細パターン転写用型20を適用した転写装置10では、被成型品11の一方の面(上面)11aに紫外線硬化性樹脂12が成膜されおり、この被成型品11の他方の面(下面)11bが被成型品保持体13上に保持されている。
一方、本発明に係る微細パターン転写用型20は、型固定板24を介して型保持体25の下面25aに保持されており、且つ、この微細パターン転写用型20は転写前に被成型品11と間隔を離して対向していると共に、不図示の上下動駆動機構により微細パターン転写用型20及び型固定板24と一体に型保持体25が上下動自在になっている。
尚、型保持体25側を上下動させずに、被成型品保持体13側を上下動させる構成でもよい。
上記した微細パターン転写用型20は、前述したように、一方の面21aに凹凸状の微細パターンPを形成した型21の他方の面21b上に反り補正板22の一方の面22aが接着されて一体化されたものであり、且つ、転写するときに被成型品11から受ける反力によって型21に生じる第1の反りを相殺する方向の第2の反りが型21及び反り補正板22に予め付与されている。
即ち、微細パターン転写用型20は、転写するときに型21の他方の面21b側が凸曲面になるような第1の反りが発生することを仮定した上で、型21の他方の面21b及びこの面21bに接着される反り補正板22の一方の面22a側が凹曲面になるような第2の反りが予め付与された状態で型固定板24を介して型保持体25に取り付けられている。
また、この転写装置10では、例えば、UVインプリント法で転写を行うために、型保持体25内に貫通孔25b,25cが穿設され、且つ、型保持体25の上方に不図示の紫外線発生器が設置されており、この紫外線発生器から出射された紫外線が貫通孔25b,25c及び微細パターン転写用型20を通過して、この微細パターン転写用型20で押圧される被成型品11の一方の面11aに成膜した紫外線硬化性樹脂12に照射され上、この紫外線により紫外線硬化性樹脂12上に転写される微細パターン(図示せず)が硬化されるようになっている。
また、この転写装置10において、被成型品11と微細パターン転写用型20とのアライメントを例えば自動的に調整する場合がある。この場合、例えば、被成型品11に形成されているアライメントマーク(図示せず)と、微細パターン転写用型20に形成されているアライメントマーク(図示せず)とを、型保持体25の貫通孔25b内に設けられている2台の撮像手段(以下、カメラと記す)26を用いて撮影し、この撮影した映像を画像処理して、微細パターン転写用型20に対する被成型品11の相対的な位置を、被成型品保持体13に取り付けた不図示のX軸・Y軸テーブルを介して図示左右方向や紙面に直角な方向に移動させてアライメント調整可能になっている。
尚、2台のカメラ26は、上記した紫外線を照射するときに型保持体25の貫通孔25b内から外部に退避するようになっている。
この実施例の場合には、先に図5を用いて説明したバックアップガラス114が設けられていないので、カメラ26内の撮影レンズ27を微細パターン転写用型20にできるだけ近づけることができ、アライメント調整を確実に行なうことができる。
そして、2台のカメラ26でアライメン調整して、2台のカメラ26を型保持体25の外部に退避させた後に、図3(b)に示した如く、微細パターン転写用型20及び型固定板24と一体に型保持体25を被成型品保持体13に対して相対的に移動して微細パターン転写用型20を被成型品11に近づけ、微細パターン転写用型20で被成型品11を押圧し、微細パターン転写用型20の型21の一方の面21aに形成されている微細パターンPを紫外線硬化性樹脂12上に転写し、更に、微細パターン転写用型20の上方から紫外線Vを紫外線硬化性樹脂12上に照射して、紫外線硬化性樹脂12上に転写された微細パターンPを紫外線Vで硬化させている。
ここで、微細パターン転写用型20の型21を被成型品11に押圧すると、前述したように、転写するときに被成型品11から受ける反力によって型21の他方の面21b側が凸曲面となるような第1の反りが生じるが、型21の他方の面21b及びこの面21bに接着される反り補正板22の一方の面22aには凸曲面となるような第2の反りが予め付与されているために、第1の反りと第2の反りとが相殺し合うので、微細パターン転写用型20は反りがなくなって平板状となり、これにより型21の一方の面21aに形成されている微細パターンPを被成型品11に成膜した紫外線硬化性樹脂12上に良好に転写することができる。
ここで、UVインプリント法による転写動作を図4(a)〜(d)を用いてより具体的に説明する。
まず、図4(a)に示した如く、微細パターンPを一方の面21aに形成した型21上に反り補正板22を紫外線硬化樹脂接着剤23により接着して一体化した微細パターン転写用型20を、被成型品11上に成膜した紫外線硬化性樹脂12に向かって矢印の方向に移動させる。
次に、図4(b)に示した如く、微細パターン転写用型20で被成型品11上に成膜した紫外線硬化性樹脂12を押圧して、型21の一方の面21aに形成した微細パターンPを紫外線硬化性樹脂12上に転写し、且つ、微細パターン転写用型20の上方から紫外線Vを照射し、紫外線硬化性樹脂12を硬化させる。
この後、図4(c)に示した如く、微細パターン転写用型20を矢印の方向に移動して、微細パターン転写用型20を被成型品11側から引き離すと、被成型品11上に成膜した紫外線硬化性樹脂12上に微細パターンPが転写される。
そして、転写後、図4(c)に示す状態において、微細パターンPが転写されて硬化した紫外線硬化性樹脂12をマスキング部材にして、エッチングによって被成型品11上に凹凸状の被微細パターン11aPを形成し、この後、硬化した紫外線硬化性樹脂12を例えば溶剤で取り除けば、図4(d)に示すように、被成型品11の一方の面(上面)11a上に凹凸状の被微細パターン11aPが良好に形成される。
本発明に係る微細パターン転写用型を模式的に示した図である。 (a)〜(e)は本発明に係る微細パターン転写用型の製造方法を説明するために示した工程図である。 本発明に係る微細パターン転写用型を取り付けた転写装置の構成を示した縦断面図であり、(a)は転写前の状態を示し、(b)は転写するときの状態を示した図である。 (a)〜(d)は本発明に係る微細パターン転写用型を取り付けた転写装置において、微細パターン転写用型で被成型品を転写する工程を示した工程図である。 UVインプリント法を適用した一般的な転写装置の概略構成を示した縦断面図である。 図5に示した転写装置において、バックアップガラスを設けないで転写を行うときの型の変形状態を模式的に示した図である。
符号の説明
10…転写装置、
11…被成型品、
11a…一方の面(上面)、11a1…被微細パターン、11b…他方の面(下面)、
12…紫外線硬化性樹脂、13…被成型品保持体、
20…微細パターン転写用型、
21…型、21a…一方の面(下面)、21b…他方の面(上面)、
21c,21d…傾斜面、
22…反り補正板、22a…一方の面(下面)、22b…他方の面(上面)、
23…紫外線硬化樹脂接着剤、24…型固定板、
25…型保持体、25a…下面、25b,25c…貫通孔、
26…撮像手段(カメラ)、27…撮影レンズ、P…微細パターン。

Claims (5)

  1. 被成型品に転写するための微細パターンを一方の面に形成した型と、
    前記微細パターンを前記被成型品に転写するときに前記被成型品から受ける反力によって前記型に生じる第1の反りに対して相殺する方向の第2の反りを前記型に予め付与するために、前記型の他方の面上に加熱した状態で接着した後に冷却して収縮することにより前記型を湾曲させる反り補正板と、
    を一体的に備えたことを特徴とする微細パターン転写用型。
  2. 前記微細パターンを転写するときに前記型の他方の面側が凸曲面となるような前記第1の反りが生じるのに伴って、前記型の他方の面及び前記反り補正板の接着面側が凹曲面となるような前記第2の反りを予め付与することを特徴とする請求項1記載の微細パターン転写用型。
  3. 被成型品に転写するための微細パターンを型の一方の面に形成する工程と、
    前記微細パターンを前記被成型品に転写するときに前記被成型品から受ける反力によって前記型に生じる第1の反りに対して相殺する方向の第2の反りを前記型に予め付与するために、反り補正板を前記型の他方の面上に加熱した状態で接着した後に冷却して収縮させることにより前記型を湾曲させる工程と、
    を含むことを特徴とする微細パターン転写用型の製造方法。
  4. 前記微細パターンを転写するときに前記型の他方の面側が凸曲面となるような前記第1の反りが生じるのに伴って、前記型の他方の面及び前記反り補正板の接着面側が凹曲面となるような前記第2の反りを予め付与することを特徴とする請求項3記載の微細パターン転写用型の製造方法。
  5. 被成型品を保持した被成型品保持体と、
    請求項1又は請求項2記載の微細パターン転写用型を保持した型保持体と、を備え、
    前記微細パターン転写用型と一体に前記型保持体を前記被成型品保持体に対して相対的に移動して前記微細パターン転写用型で前記被成型品を押圧して前記微細パターンを該被成型品上に転写することを特徴とする転写方法。
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