JP2007299994A - 加工装置及び方法、並びに、デバイス製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】樹脂の厚みむらを低減し、モールドのパターンを高精度、且つ、歩留まりよく転写することができる加工装置を提供する。
【解決手段】パターンが形成されたモールドを被転写体に塗布されたレジストに押し付けて、前記被転写体に前記パターンを転写する加工装置であって、前記被転写体の3次元的な平坦度を取得し(ステップ1002)、厚さ分布を取得し(ステップ1004)、前記モールドの3次元的な平坦度を取得し(ステップ1008)、厚さ分布を取得し(ステップ1010)、これらの少なくとも1つに基づいて前記被転写体の姿勢を制御する制御手段を有することを特徴とする加工装置を提供する。
【選択図】図3

Description

本発明は、一般には、加工装置及び方法に係り、特に、原版となるモールドのパターンをウェハ等の基板に転写する加工装置及び方法に関する。本発明は、例えば、半導体やMEMS(Micro Electro−Mechanical Systems)などを製造する微細加工のために、ナノインプリント技術を利用する加工装置及び方法に好適である。
リソグラフィー技術を用いて微細な構造(電子回路、MEMS、グレーティングレンズなどのデバイス)を製造する際、投影露光装置が従来から使用されている。投影露光装置は、レチクル(マスク)に描画されたパターンをレジスト(感光剤)を塗布した基板(シリコンやガラス)に縮小投影してパターンを転写する。投影露光装置は、非常に微細な構造を形成することができるが、非常に高価であり、手軽に利用できるものではない。
一方、非常に微細な構造を形成可能で、且つ、低コストのパターニング法であるナノインプリントが注目されている。ナノインプリントとは、電子ビーム露光等によって微細なパターンが形成されたモールド(雛型)を、レジストとしての樹脂材料を塗布したウェハに押し付ける(押印する)ことによって、レジスト上にパターンを写し取るものである。ナノインプリントは、モールドを準備すれば、モールドを樹脂材料に押し付ける押印機構があればよいため、微細加工を低コストで実現することができる。現在、ナノインプリントは、10nm程度の微細な形状を転写することが可能であり、微細化については十分な性能を有する。ナノインプリントは、投影露光装置では採算があわなかったために製造されなかった新しいデバイスへの適用が期待されており、特に、磁気記録媒体の微細な周期構造の形成手段として期待されている。
ナノインプリントには、転写方法として、熱サイクル法や光硬化法(「UV硬化型」とも言われる)などが提案されている。熱サイクル法は、加工対象の樹脂(熱可塑性材料)をガラス転移温度以上に加熱して(即ち、樹脂の流動性を高めて)モールドを押印し、冷却した後に離型する方法である。光硬化法は、紫外線硬化型の樹脂(UV硬化樹脂)を利用し、透明なモールドで押印した状態で感光及び硬化させてからモールドを剥離する方法である(例えば、特許文献1参照)。
光硬化法は、比較的容易に温度を制御することができるため、半導体素子の製造に適している。また、半導体素子の製造には、高精度な重ね合わせ精度(基板にパターンを幾つか重ね合わせる際の精度)が必須とする。光硬化法は、透明なモールド越しに基板上のアライメントマークを観察することができ、アライメントの観点からも半導体素子の製造に適している。一方、熱サイクル法は、加熱する工程を含むため、基板及びモールドが温度上昇によって熱膨張し、重ね合わせ精度を維持することが非常に困難である。
図16は、光硬化法によるナノインプリントを説明するための図であって、図16(a)は押印工程、図16(b)は硬化工程、図16(c)は離型工程を示している。まず、紫外線を透過する材料(例えば、石英)からなるモールドMPを、図16(a)に示すように、UV硬化樹脂UCRを塗布した基板(ウェハ)STに押し付ける。これにより、UV硬化樹脂UCRは、モールドMPに形成されたパターンに沿って流動する。
次に、モールドMPを基板STに押し付けた状態で、図16(b)に示すように、紫外線ULを照射する。これにより、UV硬化樹脂UCRは、モールドMPの形(パターン)に硬化する。そして、図16(c)に示すように、モールドMPを基板STから引き離す。その結果、モールドMPの形を維持したUV硬化樹脂UCRが基板STに残り、基板STにパターンが転写される。大きな基板に対しては、パターンの転写毎に基板を移動し、上述した工程を繰り返して基板全面にパターンを逐次転写する。転写された樹脂(レジスト)パターンは、パターンの下地を取り除くと、投影露光装置で転写されたレジストパターンと同等である。
光硬化法では、基板上に転写されたパターンが後工程のエッチング処理による影響を受けないように、感光及び硬化させる際の樹脂の厚さを一定にすることが重要である。換言すれば、モールドを押し付ける際に、樹脂に厚みむらを発生させないことが重要である。従って、モールドのパターン面(パターンが形成された面)と基板(被転写面)とを平行に維持した状態でモールドを押し付ける必要がある。
特開2000−194142号公報
しかしながら、従来は、基板の平坦度やモールド(特に、モールドに形成されたパターンの凸部)の平坦度までをも考慮して、モールドのパターン面と基板とを平行に維持していない。従って、基板の平坦度、モールド(特に、モールドに形成されたパターンの凸部)の平坦度などの要因によって、樹脂に厚みむらが発生し、転写されたパターンの高さが基板内でばらついてしまうことがある。これにより、エッチングの遅れなどの現象が発生し、デバイスの寸法などがばらついてしまうため、十分なデバイス性能を得ることができなくなってしまう。更に、寸法精度の劣化によって歩留まりが低下してしまう。
また、モールドが基板に対して斜めに押し付けられると、樹脂の厚さが部分的に薄くなり、かかる部分にゴミなどの異物が挟まった場合には、モールドが破損し、コストアップの要因となる。
そこで、本発明は、樹脂の厚みむらを低減し、モールドのパターンを高精度、且つ、歩留まりよく転写することができる加工装置を提供することを例示的目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の一側面としての加工装置は、パターンが形成されたモールドをレジストが塗布された被転写体に押し付けて、前記被転写体に前記パターンを転写する加工装置であって、前記モールドの3次元的な平坦度及び/又は厚さ分布、及び、前記被転写体の3次元的な平坦度及び/又は厚さ分布の少なくとも一方に基づいて、前記モールド及び/又は前記被転写体の姿勢を制御する制御手段を有することを特徴とする。
本発明の別の側面としての加工方法は、パターンが形成されたモールドをレジストが塗布された被転写体に押し付けて、前記被転写体に前記パターンを転写する加工方法であって、前記モールドを前記レジストに接触させる前に、前記被転写体の3次元的な平坦度及び/又は厚さ分布を計測するステップを有することを特徴とする。
本発明の更に別の側面としてのデバイス製造方法は、上述の加工装置を用いて、被転写体にパターンを転写するステップと、前記パターンが転写された前記被転写体をエッチングするステップとを有することを特徴とする。
本発明の更なる目的又はその他の特徴は、以下、添付図面を参照して説明される好ましい実施例によって明らかにされるであろう。
本発明によれば、樹脂の厚みむらを低減し、モールドのパターンを高精度、且つ、歩留まりよく転写することができる加工装置を提供することができる。
以下、添付図面を参照して、本発明の一側面としての加工装置について説明する。なお、各図において、同一の部材については同一の参照番号を付し、重複する説明は省略する。ここで、図1は、本発明の加工装置1の構成を示す概略断面図である。図2は、モールドチャック19の近傍を示す拡大断面図である。
加工装置1は、パターンが形成されたモールドをレジストが塗布された被転写体に押し付けて、被転写体にパターンを転写する。加工装置1は、本実施形態では、光硬化法を利用したナノインプリント装置である。
加工装置1は、図1に示すように、ウェハチャック10と、微動ステージ11と、XYステージ12と、ベース定盤13と、参照ミラー14と、レーザー干渉計15a及び15bと、支柱16と、天板17とを有する。また、加工装置1は、モールド18と、モールドチャック19と、モールドチャックステージ20と、紫外光源21と、コリメータレンズ22と、ガイドプレート23と、ガイドバー24と、アクチュエータ25と、ノズル26とを有する。更に、加工装置1は、アライメントスコープ27a及び27bと、第1の制御部32と、第2の制御部34と、算出部36とを有する。
ウェハチャック10は、ウェハWFを保持する。微動ステージ11は、ウェハWFのθ(z軸回りの回転)方向位置、z位置及び傾きを補正(調整)する機能を有する。微動ステージ11は、ウェハWFを所定の位置に位置決めするためのXYステージ12に配置される。
ベース定盤13は、XYステージ12を載置する。参照ミラー14は、微動ステージ11の位置を計測するために、レーザー干渉計15aからの光を反射する。参照ミラー14は、微動ステージ11上のx方向及びy方向に配置される。支柱16は、ベース定盤13上に屹立し、天板17を支持する。
モールド18は、図2に示すように、ウェハWFに転写される凹凸のパターンPTが形成された表面(モールド面)を有し、図示しない機械的保持手段によって、モールドチャック19に固定される。同様に、モールドチャック19は、図示しない機械的保持手段によって、モールドチャックステージ20に載置される。
モールドチャック19は、モールド18を固定する際に、モールド18のモールドチャック19上の位置を規制する複数の位置決めピンAPを有する。また、モールドチャック19は、x方向及びy方向の位置を計測するために、レーザー干渉計15bからの光を反射する反射面を有する。
モールドチャックステージ20は、モールド18(モールドチャック19)のθ(z軸回りの回転)方向位置及び傾きを補正(調整)する機能を有する。モールドチャック19及びモールドチャックステージ20は、紫外光源21からコリメータレンズ22を介して照射される紫外光を、モールド18に導光するための開口19a及び20aをそれぞれ有する。
ガイドプレート23は、ガイドバー24を固定する。ガイドバー24は、天板17を貫通し、一端がモールドチャックステージ20に固定され、他端がガイドプレート23に固定される。
アクチュエータ25は、エアシリンダ又はリニアモータからなるリニアアクチュエータであり、ガイドバー24をz方向に駆動する。これにより、モールドチャック19に保持されたモールド18をウェハWFに押し付けたり(押印)、モールド18をウェハWFから引き離したりすることができる(離型)。
ノズル26は、ウェハWFの表面に液状のレジストRTを滴下する。アライメントスコープ27a及び27bは、ウェハWF及びモールド18に配置されたアライメントマークを観察するための光学系及び撮像系を有し、ウェハWFとモールド18とのx方向及びy方向の位置ずれを計測する。
第1の制御部32は、モールドチャックステージ20に接続し、モールドチャックステージ20が有するモールド18のθ方向位置及び傾きの補正機能を介して、モールド18の姿勢を制御する。
第2の制御部34は、微動ステージ11に接続し、微動ステージ11が有するウェハWFのθ方向位置、z位置及び傾きの補正機能を介して、ウェハWFの姿勢を制御する。
算出部36は、ウェハチャック10の3次元的な平面度(表面形状)、ウェハWFの厚さ分布(厚さのばらつき)、モールドチャック19の3次元的な平面度(表面形状)、モールド18の厚さ分布(厚さのばらつき)等の情報を取得する。算出部36は、かかる情報に基づいて、モールド18の姿勢やウェハWFの姿勢を算出し、第1の制御部32及び第2の制御部34を介して、モールド18及びウェハWFを最適な姿勢に(モールド18とウェハWFとが常に平行になるように)制御する。
以下、加工装置1の動作(加工方法)について説明する。図3は、加工装置1の動作を説明するためのフローチャートである。加工装置1の動作は、押印工程、硬化工程、離型工程を含む。但し、硬化工程及び離型工程は、図16を参照して説明した硬化工程及び離型工程と同様であるため、ここでの詳細な説明は省略し、押印工程について説明する。
図3を参照するに、まず、算出部36が、予め計測されたウェハチャック10の3次元的な平面度を取得する(ステップ1002)。同様に、算出部36は、ウェハWFをウェハチャック10に載置する前に計測されたウェハWFの厚さ分布を取得する(ステップ1004)。この際、ウェハWFの厚さ分布は、ウェハWFのショット毎の情報として算出部36に取得される。そして、算出部36は、取得したウェハチャック10の3次元的な平坦度及びウェハWFの厚さ分布に基づいて、ウェハWFをウェハチャック10に載置させた時のウェハWFの3次元的な平坦度を算出する(ステップ1006)。ここで、「3次元的な平坦度」とは、所望の平面(たとえば水平面)に対して、どの程度のズレが生じているか、の度合いを示すものである。具体的には、チャックがうねっていたり、曲がっていたりする度合い、又はそのうねり方、曲がり方を示しており、場合によっては(水平面に対して)傾きの度合いを含めても構わない。
次に、算出部36は、予め計測されたモールドチャック19の3次元的な平面度を取得する(ステップ1008)。同様に、算出部36は、モールド18をモールドチャック19に載置する前に計測されたモールド18の厚さ分布を取得する(ステップ1010)。そして、算出部36は、取得したモールドチャック19の3次元的な平坦度及びモールド18の厚さ分布に基づいて、モールド18をモールドチャック19に載置させた時のモールド18の3次元的な平坦度を算出する(ステップ1012)。
なお、モールド18の平坦度が良好である場合には、ステップ1008乃至1012を省略してもよい。同様に、ウェハチャック10及びモールドチャック19の平面度が良好である場合には、ステップ1002及び1008を省略してもよい。また、本実施形態では、説明の都合上、ウェハWFの3次元的な平坦度を算出した後で、モールド18の3次元的な平坦度を算出しているが、モールド18の3次元的な平坦度を算出した後で、ウェハWFの3次元的な平坦度を算出してもよい。勿論、モールド18の3次元的な平坦度及びウェハWFの3次元的な平坦度を同時に算出してもよい。
算出部36は、算出したウェハWF及びモールド18の3次元的な平坦度に基づいて、モールド18とウェハWFとの平均面間隔が最小となるように、モールド18及びウェハWFの傾き角と傾き方向(xy平面の傾き方向)を決定する(ステップ1014)。但し、例えば、モールド18とウェハWFとの面間隔のp−v値又はrms値が最小となるように、目標傾き角と傾き方向を算出してもよい。
算出部36は、ステップ1014での算出結果に基づいて、第1及び第2の制御部32及び34を介して、モールド18とウェハWFとの最適な位置関係を維持しながら、レジストRTが塗布されたウェハWFにモールド18を押印する(ステップ1016)。
このように、加工装置1は、モールド18及びウェハWFの3次元的な平坦度に応じて、モールド18とウェハWFとの最適な位置関係を維持しながら、モールド18をウェハWFに押印することができる。従って、加工装置1は、硬化工程におけるレジストRTの厚さを一定にすることができる(即ち、モールド18を押し付けた際のレジストRTの厚みむらの発生を防止することができる)。これにより、加工装置1は、モールド18のパターンPTを高精度、且つ、歩留まりよく転写することができる。更に、加工装置1によれば、モールド18がウェハWFに対して斜めに押し付けられることを防止することができる。
加工装置1は、外部の計測装置で計測したウェハチャック10の平面度及びウェハWFの厚さ分布からウェハWFの3次元的な平坦度を算出しているが、ウェハWFの3次元的な平坦度を直接計測してもよい。
図4は、ウェハWFの3次元的な平坦度を計測する計測ステーション50を有する加工装置1Aの構成を示す概略断面図である。加工装置1Aは、加工装置1と同様であるが、モールド18のパターンPTを転写する転写位置に配置された転写ステージ40と、計測ステーション50とを有する。計測ステーション50は、本実施形態では、計測装置52と、計測ステージ54とを有する。
ウェハWFは、計測ステージ54と転写ステージ40の2つのステージ間を、チャック10Aに載置(吸着)された状態で搬送される。転写ステージ40では、モールド18がレジストRTを塗布したウェハWFに押印される。
チャック10Aには、ウェハWFの位置を計測するためのチャックマークCMが配置されている。計測ステージ54において、チャックマークCMとウェハWFとの3次元的な位置関係がアライメント検出系42aによって計測される。また、計測ステーション50において、3次元的な平坦度が計測されたウェハWFは、チャック10Aに吸着されたまま転写ステージ40に移動する。
転写ステージ40では、チャックマークCMの3次元的な位置がアライメント検出系42bによって計測される。かかる計測結果及びウェハWFとチャックマークCMとの位置関係に基づいて、転写ステージ40におけるウェハWFの3次元的な位置(xyz方向の位置)が検出される。
計測ステージ54には、ウェハWFの表面形状を計測する計測装置52として、図5に示すように、複数のカンチレバー60が配置されている。図5は、計測装置52としてのカンチレバー60の配置例を示す概略平面図である。本実施形態では、1辺が35mmの正方形領域内において、カンチレバー60を1mm間隔で縦横に各36個(合計1296個)配置している。このように、カンチレバー60を複数配列したものをマルチカンチレバーと呼ぶ。
カンチレバー60は、市販の原子間力顕微鏡(AFM)等において使用されており、計測対象とカンチレバー60との間に作用する原子間力(ファンデルワールス力)を利用して計測対象のZ方向(紙面垂直方向)位置を計測する。
図6は、カンチレバー60によるウェハWFの表面形状計測の原理を説明するための図である。任意の位置を基準としたZ方向におけるカンチレバー60の位置(例えば、カンチレバー60の背面60bの位置)を位置C、計測対象としてのウェハWFの計測点の表面位置を位置dとすると、両者の関係は図7に示すようになる。図7は、位置Cに保持したカンチレバー60にウェハWFを徐々に近接させた場合のカンチレバー60の位置CとウェハWFの表面位置dとの関係を示したグラフ(フォースカーブ)である。なお、図6に示すZ方向(図中上方向)が正方向である。
カンチレバー60がウェハWFから充分離れている場合、ウェハWFをカンチレバー60に近づけてもカンチレバー60の位置Cは変化しない。但し、ある程度まで近接してウェハWFの表面位置が位置d1になると(即ち、カンチレバー60のプローブ60aとウェハWFの表面との間の距離が所定距離になると)、双方に原子間力が作用し始めて互いに引き合う。そして、ウェハWFがカンチレバー60に更に近づくと、カンチレバー60が引力でウェハWFの表面に引きつけられ、カンチレバー60の位置Cが徐々に小さくなる(引力領域)。更に、ウェハWFがカンチレバー60に近づき、ウェハWFの表面位置が位置d2になると、原子間力によって双方が逆に反発し合う。ウェハWFがカンチレバー28に更に近づくと、カンチレバー60が斥力でウェハWFの表面から遠ざかろうとし、カンチレバー60の位置Cが急激に大きくなる(斥力領域)。
本実施形態では、斥力領域における反発特性を利用するために、カンチレバー60とウェハWFとの距離がC−d2以下となるように配置する。勿論、引力領域における引力特性を利用することも可能であるが、引力領域では1つのカンチレバー60の位置Cに対するウェハWFの位置が複数となる場合がある。従って、カンチレバー60の位置Cから一義的にウェハWFの位置が決定されない場合があるので注意が必要である。
カンチレバー60とウェハWFの距離を設定する際には、ウェハWFの表面形状の高さバラツキを考慮する必要がある。ウェハWFの表面形状の高さバラツキよりもカンチレバー60とウェハWFとの距離を小さくしてしまうと、カンチレバー60のプローブ60aがウェハWFの表面に接触してしまう場合があるからである。
例えば、1000個以上のカンチレバー60を配列してマルチカンチレバーを構成する際には、ナノメートルオーダーでの高さバラツキが発生してしまう。従って、ウェハWFの表面を計測する前に、予め平面度が判明しているサンプル工具(所謂、治具)を用いて複数のカンチレバー60の各々の高さバラツキを校正するキャリブレーション作業が必要となる。
以下、カンチレバー60の高さバラツキを3nm以下の精度に校正する場合のキャリブレーションの手順について説明する。予め平面度が判明している治具としてのサンプルウェハの表面計測範囲が、カンチレバー60(マルチカンレバー)のプローブ60aの先端の下方500nmに位置するように設定する。そして、サンプルウェハを+Z方向(即ち、マルチカンチレバーに近接する方向)に移動させつつ、5nm移動させるごとにマルチカンチレバーの各カンチレバー60のZ方向位置を光学的に計測する。
移動距離が600nmとなるまでこれを繰り返し、合計120箇所における計測データを取得する。各計測データに基づいて、各カンチレバー60のフォースカーブを作成し、各カンチレバー60の引力領域から斥力領域に遷移する遷移点の位置(即ち、図7における位置d2)を把握する。各カンチレバー60の遷移点の位置d2の情報及びサンプルウェハの平面度の情報に基づいて、各カンチレバー60の高さバラツキを算出する。算出された各カンチレバー28の高さバラツキを、実際のウェハWFの表面形状計測に適用することによって、ナノメートルオーダーでのカンチレバー60の高さバラツキの影響を最小限に低減することができる。また、サンプルウェハをXY面内で90°ずつ回転させて合計4回のキャリブレーションを行い、その平均値を使用することによって、サンプルウェハの平面度による影響を更に低減することができる。
図8は、複数のカンチレバー60を有するマルチカンチレバーがウェハWFの表面を計測している様子を側面から見た図である。図8に示すカンチレバー60の計測方式は、光テコ方式と呼ばれる。カンチレバー60は、上述したように、計測プローブ60aとウェハWFの表面との間に作用する原子間力によってウェハWFの表面の高さ位置に応じて上下移動する。カンチレバー60の背面60bに斜入射光GILを入射させ、背面60bからの反射光をCCD等の光検出器56によって検出することにより、カンチレバー60の高さ、即ち、ウェハWFの表面形状を計測することができる。
図9は、複数のカンチレバー60による高さ計測を1つの光学系によって行う光テコ方式のフォーカス検出系58の構成を示す概略側面図である。レーザー光源58aから発せられた測定光MLは、マルチスポット発生部58bによって分割され、投光光学系58cを介して複数のカンチレバー60の各々の背面60bに斜入射光GILとして入射する。複数の背面60bからの反射光は、受光光学系58dを介して光検出器58eの受光面に導かれる。市販のAFMは、光検出器として四分割センサを用いるが、本実施形態は、光検出器58eとして2次元撮像素子(例えば、エリア型CCD等)を用いる。カンチレバー60の背面60bの高さ(Z方向)位置に応じて光検出器58eでの受光位置が変化するため、光検出器58eで受光した光を光電変換することによってカンチレバー60のZ方向位置を計測することができる。
計測ステージ54におけるウェハWFの表面計測は、転写ステージ40におけるウェハWFへのパターンPTの転写前に行われる。詳細には、まず、ウェハWF上で最初にパターンPTが転写されるショット領域の表面形状を複数のカンチレバー60によって計測する。
次に、ウェハWFを移動させ、その他の各ショット領域の表面形状を複数のカンチレバー60によって計測する。全てのショット領域の表面形状を計測したら、ウェハWFのXY方向位置を得るために、アライメント検出系(オフアクシススコープ)42aによってアライメントを行なう。かかるアライメントにおいて、多くの場合は、グローバルアライメントによるアライメントが行われ、チャック10Aに設けられたチャックマークCMのXYZ位置をアライメント検出系42aを用いて計測する。
表面形状を計測したウェハWFを吸着したままチャック10Aは転写ステージ40に移動し、ウェハWFへのパターンPTの転写を開始すると共に、計測ステージ54には、表面形状を計測する(即ち、新たな)ウェハWFが搬入される。このように、ウェハWFへのパターンPTの転写と次にパターンPTを転写するウェハの表面形状の計測とを同時に実施することによって、加工装置1Aのスループットの低下を防止することができる。
ウェハWFへのパターンPTの転写は、まず、ウェハWFの各ショット領域の表面形状に基づいて、モールド18の最適な傾き角及び傾き方向、及び/又は、ウェハWFの傾き角及び傾き方向を算出する。ここで、最適とは、例えば、モールド18とウェハWFのギャップ幅の分布の2乗平均値が最小になるモールド18の傾き角及び傾き方向である。
そして、算出したモールド18の最適な傾き角及び傾き方向に、モールド18及び/又はチャック10Aの姿勢を制御する。なお、チャック10Aの姿勢を制御する装置は、例えば、転写ステージ40に組み込まれていてもよい。
次に、ノズル26を介してウェハWFにレジストRTを塗布し、レジストRTが塗布されたウェハWFにモールド18を押印する。そして、紫外線を照射して樹脂を硬化させた後、モールド18を離型し、パターンPTが転写されたウェハWFを搬出する。これにより、モールド18とウェハWFとのギャップが均一となり、レジストRTの厚さを均一にすることができる。
また、図10に示すように、ウェハWFの表面形状の計測及びウェハWFへのパターンPTの転写を実施してもよい。ここで、図10は、加工装置1Aの動作(加工方法)を説明するためのフローチャートである。
図10を参照するに、まず、計測ステージ54及び転写ステージ40の3次元的な平面度を計測する(ステップ2002)。同様に、チャック10Aの3次元的な平面度を計測する(ステップ2004)。
次に、計測した計測ステージ54、転写ステージ40及びチャック10Aの3次元的な平面度に基づいて、チャック10Aを計測ステージ54及び転写ステージ40に載置させた時のチャック10Aの3次元的な平坦度を算出する(ステップ2006)。なお、かかる算出結果は、例えば、図示しないメモリーに格納する。但し、加工装置1で示した算出部36に格納してもよい。
次に、計測ステージ54にウェハWFを搬入し、ウェハWFの表面形状を計測装置52によって計測し、ショット毎に3次元的な表面形状を図示しないメモリーに格納する(ステップ2008)。
そして、表面形状を計測したウェハWFをチャック10Aに載置させたまま、転写ステージ40に移動させる(ステップ2010)。
次に、ステップ2008で計測したウェハWFの表面形状に基づいて、ステップ2006で算出したチャック10Aの3次元的な平坦度をオフセット値として補正し、転写ステージ40上でのウェハWFの3次元的な表面形状を算出する(ステップ2012)。なお、かかる算出結果は、図示しないメモリーに格納する。
次に、ステップ2012で算出した転写ステージ40上でのウェハWFの3次元的な表面形状に基づいて、モールド18の最適な傾き角及び傾き方向、及び/又は、ウェハWFの傾き角と傾き方向を算出する(ステップ2014)。ここで、最適とは、例えば、モールド18とウェハWFのギャップ平坦度の2乗平均値が最小になるモールド18の傾き角及び傾き方向である。そして、ステップ2014で算出されたモールド18の最適な傾き角及び傾き方向に基づいて、モールド18及び/又はチャック10Aの姿勢を制御する(ステップ2016)。
次に、ノズル26を介してウェハWFにレジストRTを塗布し(ステップ2018)、レジストRTが塗布されたウェハWFにモールド18を押印する(ステップ2020)。そして、紫外線を照射して樹脂を硬化させた後、モールド18を離型し、パターンPTが転写されたウェハWFを搬出する。
一方、表面形状を計測したウェハWFを転写ステージ40に移動させた後(ステップ2010)、計測ステージ54では、次にパターンPTを転写させるウェハWFを搬入し、計測装置52によって表面形状を計測する(ステップ2020)。なお、ウェハWFのショット毎に3次元的な表面形状を図示しないメモリーに格納する。この時、次にパターンPTを転写させるウェハWFの表面形状の計測は、ステップ2014乃至2020のうち少なくとも1つのステップと同時に実施するようにする。換言すれば、ステップ2022は、ステップ2014乃至2020と時間的に少なくとも一部が重なるようにする。
そして、表面形状が計測された(次にパターンPTを転写させる)ウェハWFをチャック10Aに載置させたまま、転写ステージ40に移動させる(ステップ2024)。転写ステージ40に移動させた後のステップは、ステップ2012乃至2020と同様である。
図10に示すフローチャートにおいて、ウェハ毎のステージ位置(即ち、計測ステージ54及び転写ステージ40)と時間との関係を図11に示す。図11を参照するに、加工装置1Aは、ウェハWFの表面形状を計測するにもかかわらず、ウェハWFの表面形状の計測とウェハWFへのパターンPTの転写を同時に実施しているため、スループットの低下を防止できることがわかる。また、ステップ2004及びステップ2004に関連するステップは、不要であれば省略することができる。
このように、加工装置1Aは、モールド18及びウェハWFの3次元的な平坦度に応じて、モールド18とウェハWFとの最適な位置関係を維持しながら、モールド18をウェハWFに押印することができる。従って、加工装置1Aは、硬化工程におけるレジストRTの厚さを一定にすることができる(即ち、モールド18を押し付けた際のレジストRTの厚みむらの発生を防止することができる)。これにより、加工装置1Aは、モールド18のパターンPTを高精度、且つ、歩留まりよく転写することができる。更に、加工装置1Aによれば、モールド18がウェハWFに対して斜めに押し付けられることを防止することができる。
なお、加工装置1Aにおいて、モールド18の最適な傾き角及び傾き方向、及び/又は、ウェハWFの傾き角と傾き方向を算出する(ステップ2014)を算出する際に、更に、モールド18の平坦度(表面形状)を考慮してもよい。
モールド18の平坦度(モールドチャック19に装着された状態)は、例えば、マルチカンレバーを用いて計測することができる。具体的には、予め参照用のウェハを計測ステージ54に搬入し、平坦度を計測する。そして、かかるウェハを転写ステージ40に移動し、実際にパターンPTを転写する時と同じ条件で押印工程(塗布、押印、硬化)を実施する。この際、転写は1ショットだけでよい。かかるウェハを計測ステージ54に再び搬送し、転写後の表面の平坦度をマルチカンチレバーによって計測する。そして、計測ステージ54上でのチャック10Aの平坦度、転写ステージ40上でのチャック10Aの平坦度、参照用のウェハの平坦度、参照用のウェハの転写後の平坦度に基づいて、モールド18の平坦度を算出すればよい。なお、モールド18の平坦度の計測は、モールド18を交換した際に一度だけ行なえばよい。
なお、計測ステーション50(即ち、ウェハWFの表面を計測する計測位置)と転写ステージ40(即ち、ウェハWFにパターンPTを転写する転写位置)とは、図12に示すように、クリーントンネルCTで接続することが好ましい。これにより、ウェハWFの表面形状を計測した後、転写ステージ40に搬送する間に、ウェハWFにゴミが付着することを防止することができる。また、加工装置1も同様に、外部の計測装置とは、クリーントンネルCTを介して接続されることが好ましい。ここで、図12は、加工装置1Aにおいて、計測ステーション50と転写ステージ40とを接続する構成の一例を示す概略ブロック図である。
また、図13に示すように、ウェハWFの表面形状を計測する際に付着したゴミを除去するために、クリーントンネルCTを介して、計測ステーション50、洗浄装置80、転写ステージ40を接続してもよい。ここで、図13は、加工装置1Aが洗浄装置80を有する場合において、計測ステーション50、転写ステージ40及び洗浄装置80を接続する構成の一例を示す概略ブロック図である。
図12及び図13に示すクリーントンネルCTは、図示しないフィルター等を用いた気体パージシステムなどでパーティクル管理がなされており、その中を図示しないウェハ搬送手段によってウェハWFが搬送されるような構造となっている。フィルターには、パーティクルを除去するフィルターだけではなく、必要に応じてケミカルフィルター等を用いてもよい。
次に、図14及び図15を参照して、加工装置1又は1Aを利用したデバイス製造方法の実施例を説明する。図14は、デバイス(ICやLSIなどの半導体チップ、LCD、CCD等)の製造を説明するためのフローチャートである。ここでは、半導体チップの製造を例に説明する。ステップ1(回路設計)では、デバイスの回路設計を行う。ステップ2(モールド製作)では、設計した回路パターンを形成したモールドを製作する。ステップ3(ウェハ製造)では、シリコンなどの材料を用いてウェハを製造する。ステップ4(ウェハプロセス)は、前工程と呼ばれ、モールドとウェハを用いて、ウェハ上に実際の回路を形成する。ステップ5(組み立て)は、後工程と呼ばれ、ステップ4によって作成されたウェハを用いて半導体チップ化する工程であり、アッセンブリ工程(ダイシング、ボンディング)、パッケージング工程(チップ封入)等の工程を含む。ステップ6(検査)では、ステップ5で作成された半導体デバイスの動作確認テスト、耐久性テストなどの検査を行う。こうした工程を経て半導体デバイスが完成し、これが出荷(ステップ7)される。
図15は、ステップ4のウェハプロセスの詳細なフローチャートである。ステップ11(酸化)では、ウェハの表面を酸化させる。ステップ12(CVD)では、ウェハの表面に絶縁膜を形成する。ステップ13(電極形成)では、ウェハ上に電極を蒸着などによって形成する。ステップ14(イオン打ち込み)では、ウェハにイオンを打ち込む。ステップ15(レジスト処理)では、ウェハにレジスト(樹脂)を塗布する。ステップ16(転写)では、加工装置1又は1Aによってモールドをレジストに押し付けて回路パターンを転写する。ステップ17(エッチング)では、転写した回路パターン以外の部分を削り取る。ステップ18(レジスト剥離)では、エッチングが済んで不要となったレジストを取り除く。これらのステップを繰り返し行うことによってウェハ上に多重の回路パターンが形成される。かかるデバイス製造方法によれば、従来よりも生産性よくデバイスを製造することができる。このように、加工装置1又は1Aを使用するデバイス製造方法、並びに結果物としてのデバイスも本発明の一側面を構成する。
以上、本発明の好ましい実施例について説明したが、本発明はこれらの実施例に限定されないことはいうまでもなく、その要旨の範囲内で種々の変形及び変更が可能である。
本発明の一側面としての加工装置の構成を示す概略断面図である。 図1に示す加工装置のモールドチャックの近傍を示す拡大断面図である。 図1に示す加工装置の動作を説明するためのフローチャートである。 本発明の一側面としての加工装置の構成を示す概略断面図である。 図4に示す計測装置としてのカンチレバーの配置例を示す概略平面図である。 カンチレバーによるウェハの表面形状計測の原理を説明するための図である。 カンチレバーによるウェハの表面形状計測の原理を説明するための図である。 図4に示す計測装置の具体的な構成の一例を示す概略側面図である。 図4に示す計測装置の具体的な構成の一例を示す概略側面図である。 図4に示す加工装置の動作を説明するためのフローチャートである。 図10に示すフローチャートにおいて、ウェハ毎のステージ位置(計測ステージ及び転写ステージ)と時間との関係を示す図である。 図4に示す加工装置において、計測ステーションと転写ステージとを接続する構成の一例を示す概略ブロック図である。 図4に示す加工装置が洗浄装置を有する場合において、計測ステーション、転写ステージ及び洗浄装置を接続する構成の一例を示す概略ブロック図である。 デバイス(ICやLSIなどの半導体チップ、LCD、CCD等)の製造を説明するためのフローチャートである。 図14に示すステップ4のウェハプロセスの詳細なフローチャートである。 光硬化法によるナノインプリントを説明するための図である。
符号の説明
1 加工装置
10 ウェハチャック
11 微動ステージ
12 XYステージ
13 ベース定盤
14 参照ミラー
15a及び15b レーザー干渉計
16 支柱
17 天板
18 モールド
19 モールドチャック
20 モールドチャックステージ
21 紫外光源
22 コリメータレンズ
23 ガイドバープレート
24 ガイドバー
25 アクチュエータ
26 ノズル
27a及び27b アライメントスコープ
32 第1の制御部
34 第2の制御部
36 算出部
1A 加工装置
10A チャック
40 転写ステージ
42a及び42b アライメント検出系
50 計測ステーション
52 計測装置
54 計測ステージ
56 光検出器
60 カンチレバー
58a レーザー光源
58b マルチスポット発生部
58c 投光光学系
58d 受光光学系
58e 光検出器
80 洗浄装置
PT パターン
WF ウェハ
RT レジスト
CT クリーントンネル
CM チャックマーク

Claims (10)

  1. パターンが形成されたモールドを被転写体に塗布されたレジストに押し付けて、前記被転写体に前記パターンを転写する加工装置であって、
    前記モールドの3次元的な平坦度、厚さ分布、及び前記被転写体の3次元的な平坦度、厚さ分布の少なくとも1つに基づいて、前記モールド及び/又は前記被転写体の姿勢を制御する制御手段を有することを特徴とする加工装置。
  2. 前記モールドの3次元的な平坦度及び前記被転写体の3次元的な平坦度は、前記モールド及び前記被転写体が保持手段に保持された状態の平坦度であることを特徴とする請求項1記載の加工装置。
  3. 前記モールドの3次元的な平坦度及び/又は前記被転写体の3次元的な平坦度を計測する計測手段を更に有することを特徴とする請求項1記載の加工装置。
  4. 前記計測手段は、マルチカンチレバーであることを特徴とする請求項3記載の加工装置。
  5. 前記被転写体を保持するチャックと、
    前記パターンを前記被転写体に転写する転写位置に配置され、前記チャックを載置する第1のステージと、
    前記被転写体の3次元的な平坦度を計測する計測位置に配置され、前記チャックを載置する第2のステージとを更に有し、
    前記チャックは、前記第1のステージと前記第2のステージとの間を移動可能に構成されていることを特徴とする請求項1記載の加工装置。
  6. 前記パターンを前記被転写体に転写する転写位置と前記計測手段とは、クリーントンネルで接続されていることを特徴とする請求項3記載の加工装置。
  7. 前記被転写体を洗浄する洗浄手段を更に有し、
    前記パターンを前記被転写体に転写する転写位置と前記洗浄手段とは、クリーントンネルで接続されていることを特徴とする請求項1記載の加工装置。
  8. パターンが形成されたモールドを被転写体に塗布されたレジストに押し付けて、前記被転写体に前記パターンを転写する加工方法であって、
    前記モールドを前記レジストに接触させる前に、前記被転写体の3次元的な平坦度及び/又は厚さ分布を計測するステップを有することを特徴とする加工方法。
  9. 前記計測ステップで計測された前記被転写体の3次元的な平坦度及び/又は厚さ分布に基づいて、前記モールド及び/又は前記被転写体の姿勢を制御しながら前記モールドと前記レジストとを接触させるステップと、
    前記計測ステップと前記接触ステップとを繰り返すステップとを更に有し、
    前記計測ステップと前記接触ステップとは、時間的に少なくとも一部が重なることを特徴とする請求項8記載の加工方法。
  10. 請求項1乃至7のうちいずれか一項記載の加工装置を用いて、被転写体にパターンを転写するステップと、
    前記パターンが転写された前記被転写体をエッチングするステップとを有することを特徴とするデバイス製造方法。
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