JP5161640B2 - 高周波処置具 - Google Patents

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Description

本発明は、内視鏡の処置具挿通チャンネル等のガイド手段を介して体腔内等に挿入されて、粘膜を切開して剥離する処置を好適に行うことができる内視鏡用高周波処置具に関するものである。
内視鏡検査によって、食道,胃,十二指腸,大腸等の体腔内壁における粘膜部分に腫瘍等といった病変部が発見されると、病変粘膜を切除する処置が施される。この処置のひとつとして、内視鏡的粘膜下層剥離術(ESD:Endoscopic Submucosal Dissection)と呼ばれる処置がある。このESD処置は、粘膜のうち、切除しようとする部位をマーキングして、局注により病変粘膜の部位を膨隆させ、次いで高周波処置具を用いてマーキング領域に沿って粘膜を切開して、粘膜下層を構成する線維を切断して粘膜を筋層から剥離するようにして行われる。
以上のESD処置に用いられる高周波処置具として、粘膜部分の切開を行うための高周波処置具は、例えば特許文献1に示された構成としたものが開発され、実用化もなされている。特許文献1によれば、高周波処置具は、電気絶縁部材からなる挿入部から処置用電極部を所定の長さ突出させるようにして装着し、この処置用電極部の先端に電気絶縁部を連結して設けるように構成したものである。そして、この電気絶縁部は、その外径が処置用電極部より大きいものであり、先端は凸球面形状となっている。
特開2007−21024号公報
前述した高周波処置具において、その処置用電極部を粘膜に押し当てて、電流を流すことによって、病変した粘膜を切開する処置が行われる。ここで、処置用電極部を用いて行われる粘膜の切開は、切除すべき病変粘膜の部位に限定して行われる。この切開を行っている間において、処置用電極部の先端に設けた電気絶縁部によって、この処置用電極部が粘膜下層から筋層に当接するのを防止する機能を発揮するものであり、もって処置の安全性及び確実性が図られることになる。
ただし、粘膜の切開が行われただけでは、処置が完了するのではなく、切開された粘膜を剥離しなければならない。粘膜の下部に位置する粘膜下層は線維質のものであって、線維は粘膜と筋層との間の結着部を構成している。従って、この粘膜下層の線維を切断しなければ、病変粘膜を切除することができない。つまり、粘膜の切開後に粘膜剥離を行わなければならない。しなしながら、先端が膨出している電気絶縁部に連結した細い直径を有する処置用電極部を粘膜下層に押し当てて粘膜剥離を行うのは不可能であるか、若しくは極めて困難な作業である。
処置用電極部を構成する棒状電極の先端に連結される先端部材に他の電極を設ける構成とすれば、棒状電極が切開用電極部材となり、先端部材に設けた他の電極を剥離用電極部材として構成することができる。これによって、高周波処置具を粘膜の切開から剥離までの処置を単一の高周波処置具で行うことができるものとなる。従って、粘膜の切開を行った後、処置具を入れ替えることなく粘膜剥離を行うことができる結果、処置の効率性,迅速性が確保される。
高周波処置具の最先端部分は凸曲面形状の電気絶縁部とする必要があり、また切開用電極部材と剥離用電極部材との間を電気的に離隔させるために、剥離用電極部材の基端側にも電気絶縁部が配置されていなければならない。従って、棒状の切開用電極部材の先端に設けられるヘッド部は基端側が電気絶縁部で、中間に前述した剥離用の電極部が設けられ、さらに先端部として電気絶縁部からなる3層の積層体で構成することが考えられる。さらに、先端側の電気絶縁部は、先端側は半球形状となし、この半球の部分の基端側には所定の寸法を有する円柱形状の部分が一体に形成することになる。
先端側の電気絶縁部の基端部には、剥離用の電極部及び基端側の電気絶縁部が順次積層されるが、処置を行う際における安全性を確保するために、ヘッド部全体の周胴面から剥離用の電極部が側方に向けて突出しないようにする。従って、この電極部及び基端側の電気絶縁部は、先端側の電気絶縁部の円柱形状の部分とほぼ同じ直径の円板形状とすることになる。しかしながら、粘膜の切開後に行われる剥離は、粘膜下層にヘッド部に設けられ、剥離用として用いられる電極部の外径が円形となっていると、この電極部が当接する部位での粘膜下層との間の接触部が広くなり、電極部における電流密度が分散されてしまい、粘膜下層における線維の切断を効率的に行うことができないという問題点がある。
本発明は以上の点に鑑みてなされたものであって、その目的とするところは、高周波処置具の棒状電極の先端に設けたヘッド部に装着される他の電極部を非円形に形成することによって、他の電極部を粘膜下層に当接させて、この他の電極部に高周波電流を流したときに、電流密度を高くすることができ、もって効率的な処置を可能にすることにある。
前述した目的を達成するために、本発明は、操作手段に連結した可撓性シース内に挿通させた棒状とした第1の電極と、この第1の電極の先端部に連結して設けられ、周胴部が前記第1の電極より大径で、先端が曲面状に突出するヘッド部とを備えた高周波処置具であって、前記ヘッド部は、相互に接着剤により固着した基端側電気絶縁部と、第2の電極部と、先端側電気絶縁部との3層構造となし、その周胴部は断面形状が非円形であって、前記先端側電気絶縁部の先端面を凸曲面形状となし、前記第2の電極部と前記先端側及び基端側の各電気絶縁部との接合面との間は、その一方が凹部で、他方がこの凹部に嵌合される凸部からなり、相互間で位置決めを行う位置決め部が形成されており、前記ヘッド部には前記基端側電気絶縁部から前記第2の電極部を経て前記先端側電気絶縁部内の途中位置まで延在させて設けたねじ孔が形成されており、前記第1の電極は前記ねじ孔に螺挿するようになし、前記第2の電極部と電気的に接続する構成としたことをその特徴とするものである。

ヘッド部の周胴部には、前後に配置した電気絶縁部の間に導電部材からなる第2の電極部が介装されている。そして、ヘッド部の先端面は凸曲面形状、好ましくは凸球面形状とする。一方、周胴部は全体ができるだけ均等な面とし、表面における凹凸は最小限に抑制する。特に、第2の電極部は、他の部位に対して多少凹状となっていても良いが、外周方向に突出させないようにする。そして、この周胴部の断面形状は非円形とするが、その形状としては、例えば概略四角形または三角形を含む多角形とすることができ、さらに楕円形であっても良い。多角形とする場合には、各コーナ部は角形とするのではなく、曲面形状とする。従って、3層構造からなるヘッド部を構成する先端側絶縁部と、第2の電極部と、基端側絶縁部とは、正確に位置調整した状態で積層させる必要がある。このために、それぞれの接合面に相対位置決めを行う位置決め部を形成するが、この位置決め部は、一方側に凹部が形成され、他方側にはこの凹部に嵌合される凸部として形成することができる。凹部及び凸部はいずれの側であっても良いが、先端側絶縁部,第2の電極部及び基端側絶縁部の軸中心から偏寄した位置に設ける場合には、円形のものであっても、また角形のものであっても良い。一方、軸中心位置に設ける場合には四角形等のように角形のものとする。
3層構造を構成する各部材は相互に固着しなければならない。この固着は各部材の接合面に接着することにより行うことになる。また、ヘッド部と第1の電極とを連結するが、このために基端側絶縁部から電極部を経て先端側絶縁部内の途中位置まで延在させるようにして挿入孔を設け、この挿入孔に棒状電極を挿入する。この連結部において、挿入孔の内面にねじ孔を形成し、第1の電極の先端部分におねじ部を形成して、第1の電極をヘッド部のねじ孔に螺挿することができる。また、この螺挿部に接着剤を塗布することによって、さらに連結強度が向上する。しかも、第1の電極と第2の電極部との間の螺挿部によって、その間を電気的に導通させることができる。
高周波処置具の棒状に形成した第1の電極の先端に設けたヘッド部に装着される第2の電極部を非円形に形成することによって、この第2の電極部に高周波電流を流したときに、この第2の電極部と剥離処置を行う粘膜下層等との間の電流密度を高くすることができて、効率的な処置を行うことができ、またこの非円形となった第2の電極部と、その前後に配置されている電気絶縁部とからなる周胴部に凹凸が生じないようにして、容易に組み付けることができる。
以下、図面に基づいて本発明の実施の形態について説明する。まず、図1に高周波処置具の全体構成を示し、図2にその要部拡大断面を示す。これらの図において、1は高周波処置具である。高周波処置具1は長尺の可撓性シース2を有し、この可撓性シース2の基端部は接続部材3に挿嵌させることにより連結されており、この連結部は接着剤を用いて固着されている。また、接続部材3の他端には操作手段4を螺合させるようにして連結している。操作手段4は接続部材3に連結した本体軸4aと、この本体軸4aに嵌合させて軸線方向に摺動可能に設けたスライダ4bとから構成される。
スライダ4bには処置具本体10を構成するケーブル11の基端部が連結されている。ケーブル11は導電線の外周をフッ素樹脂でコーティングする等により電気絶縁部材で被覆したものから構成されており、その基端部はスライダ4bへの連結部から所定長さ突出して、接点部12が設けられている。従って、この接点部12は図示しない高周波電源装置に着脱可能に接続されることになる。そして、ケーブル11の先端には第1の電極としての棒状電極13が設けられている。この棒状電極13は可撓性シース2の先端に設けた電気絶縁性を有するセラミック等から構成された先端リング5を介してこの可撓性シース2の先端から導出されている。
棒状電極13の先端部にはヘッド部14が連結されている。ヘッド部14は、図3に示したように、基端側から順に基端側電気絶縁部15と、第2の電極部16と、先端側電気絶縁部17とから構成されている。基端側電気絶縁部15及び先端側電気絶縁部17はセラミック等の剛性を有する電気絶縁部材から構成されている。先端側電気絶縁部17は、その先端部17aが先端側に向けて突出する曲面形状、具体的には凸球面形状となっており、この先端部17aには四角柱形状の周胴部17bが連設されている。そして、この周胴部17bの外周面におけるコーナ部は、角形となるのではなく、曲面形状となっている。また、第2の電極16及び基端側電気絶縁部15は共に先端側電気絶縁部17の周胴部17bとほぼ同じ形状となっている。
以上のように、ヘッド部14は、基端側電気絶縁部15,第2の電極部16及び先端側電気絶縁部17の3層構造となっており、その外周面は概略四角形状となっている。ただし、4つのコーナ部は角形ではなく、曲面形状となっている。従って、これら各部は方向性のある形状となっているので、その組み付け時には相対位置合わせを行って、外周面に凹凸が生じないようにして組み付けられる。このために、基端側電気絶縁部15と第2の電極部16との接合部及び第2の電極部16と先端側電気絶縁部17との接合部には、位置決め部としての凹凸嵌合部を形成して、これら凹凸嵌合部を基準として前述した各部を積層することにより、ヘッド部14全体の外周面に凹凸が生じないようにして連結されることになる。
凹凸嵌合部による相対位置決め部の具体的な構成の一例が図3及び図4に示されている。これらの図から明らかなように、第2の電極部16の表裏両面には四角形状の凸部18,19が形成されている。一方、基端側電気絶縁部15の第2の電極部16との接合面には、凸部18がほぼ密嵌状態で嵌合される凹部20が形成されており、また先端側電気絶縁部17の第2の電極部16との接合面には、凸部19がほぼ密嵌状態で嵌合される凹部21が形成されている。これら凸部18,19及び凹部20,21は各部材の中心位置に配置されており、この凹凸嵌合によって、前述した各部は、軸線方向にも、また軸線と直交する方向にも相対位置決めされることになる。
このようにして組み立てられたヘッド部14は棒状電極13の先端部と連結される。このために、ヘッド部14を構成する基端側電気絶縁部15,第2の電極部16及び先端側電気絶縁部15には、ねじ孔22a,22b及び22cが形成されており、また棒状電極13の先端部分には、これらねじ孔22a,22b,22cに螺挿されるおねじ部13aが設けられている。ここで、基端側電極部15に設けたねじ孔22aと、第2の電極部16に設けたねじ孔22bとは厚み方向に貫通するものであるが、先端側電気絶縁部17に設けたねじ孔22cは先端が閉塞した有底状のねじ孔となっている。
従って、基端側電気絶縁部15と第2の電極部16との間は、第2の電極部16に設けた凸部18を基端側電気絶縁部15の凹部20に嵌合される。そして、その間の接合部は接着剤を用いて接着されている。また、第2の電極部16と先端側電気絶縁部17との間も同様、接着剤を塗布した上で、凸部19と凹部21とを嵌合させることによって、固着されている。
このようにして組み立てられたヘッド部14には、棒状電極13のおねじ部13aがねじ孔22a,22b,22cに順次螺挿させることにより連結される。ここで、棒状電極13のおねじ部13aとヘッド部14を構成する第2の電極16に設けたねじ孔22bとの螺挿部において、棒状電極13と第2の電極16とが電気的に接続されるようになる。そして、この棒状電極13とねじ孔22a,22b,22cとの螺挿部には、接着剤を塗布しておくことによって、ヘッド部14は棒状電極13に連結した状態に固定されることになる。
以上の構成を有する高周波処置具1は、図5に示したように、内視鏡30を介して例えば食道,胃,十二指腸,大腸等といった体腔内に導入されて、この体腔内壁を構成する粘膜部分に病変の有無を検査し、病変部と判断されたときには、病変粘膜部分に限定して、切開して除去する処置、つまりESD処置が行われる。内視鏡30は、本体操作部31に体腔内への挿入部32を連結して設けたものであり、挿入部32は、本体操作部31への連結部から所定の長さ分は軟性部32aで、この軟性部32aの先端には湾曲部32b、湾曲部32bの先端には先端硬質部32cとなっており、先端硬質部32cの先端面に、照明部及び観察部からなる内視鏡観察手段が装着されている。そして、本体操作部31から挿入部32に向けて処置具挿通チャンネル33が設けられており、この処置具挿通チャンネル33は先端硬質部32cの先端面に開口している。
このように構成される内視鏡30及び高周波処置具1において、内視鏡30の挿入部32を体腔内に挿入し、先端硬質部32cに設けた観察部により体腔内の観察が行われることになり、その間に病変部が発見されると、この病変粘膜を除去する処置が行われる。このために、処置具挿通チャンネル33に高周波処置具1を挿入して、その先端部を先端硬質部32cの先端から導出させる。そして、高周波処置具1の操作手段4を操作して、棒状電極13及び第2の電極部16に高周波電流を印加することによって病変粘膜の部位を切開し、その後切開部分を剥離する。
前述した切開及び剥離の前段階として、処置を安全に、また正確に行うために、除去すべき部位に、例えばヒアルロン酸ナトリウム等を局注して膨出させると共に、病変粘膜の部位の外周部をマーキングすることによって、より正確に処置を行うことができる。このマーキングは、図6に示したように、可撓性シース40内に先端が棒状となった電極41を挿通させた高周波処置具42を用いて行う。また、マーキングに次いで、この高周波処置具42により切開を開始すべき部位の粘膜を穿孔する。この穿孔部は、高周波処置具1のヘッド部14を粘膜に貫通させるためのものである。
病変粘膜部の切開は高周波処置具1を用いて行うが、このために内視鏡30の処置具挿通チャンネル33には、高周波処置具42に代えて、この高周波処置具1を挿通させて、可撓性シース2を粘膜に近接する位置まで導出させる。そして、操作手段4によってヘッド部14を可撓性シース2の先端から突出させて、図7に示したように、粘膜Aにおける穿孔した部位の内部に導くようにする。ここで、粘膜Aの下方には粘膜下層Bを介して筋層Cが位置しており、ヘッド部14は、粘膜下層Bを押動して、このヘッド部14と可撓性シース2との間に位置する棒状電極13が粘膜Aと対面する状態となる。高周波処置具1のヘッド部14の先端面は凸球面形状となっているので、このヘッド部14により粘膜下層B及び筋層Cに強く押し当てたとしても、格別ダメージを与えることはない。
そこで、棒状電極13に高周波電流を流すことにより粘膜Aが切開される。また、高周波電流は第2の電極部16にも流れるが、ヘッド部14における第2の電極部16の位置より先端側は先端側電気絶縁部17が配置されているので、筋層Cと接触する部位には高周波電流が流れることはなく、従って筋層Cを穿孔するおそれはない。しかも、第2の電極部16と棒状電極13との間には基端側電気絶縁部15が介在しているので、第2の電極部16を粘膜Aや粘膜下層Bとできるたけ接触しないように保持して切開を行うことによって、棒状電極13と粘膜Aとの接触部に十分高い電流密度が得られる。従って、棒状電極13をマーキングに沿って移動させることによって、円滑に、しかも安全に切開を行うことができる。
前述のようにして切開が行われた後には、図8に示したようにして、粘膜下層Bを焼灼することによって、粘膜Aの剥離を行う。この粘膜Aの剥離を行うのも、高周波処置具1で行うことができる。即ち、ヘッド部14には、第2の電極部16が基端側電気絶縁部15と先端側電気絶縁部17との間に介装されているので、この第2の電極部16が剥離を行うために用いられる。好ましくは、図8に示したように、ヘッド部14をほぼ鉛直状態にして、第2の電極部16を粘膜下層Bに対面させる。そして、高周波処置具1が挿通されている内視鏡30の挿入部32の湾曲部32bを左右に振りながら挿入部32の全体を前方に進行させることによって、粘膜下層Bを構成する線維が切断されて、病変粘膜部が剥離される。この処置も、筋層Cにダメージを与えることなく、安全に行うことができる。しかも、切開を行った後、処置具の交換を行うことなく、高周波処置具1を処置具挿通チャンネル33に挿通させたままで剥離を行うことができる点からも、処置を迅速かつ効率的に行うことができる。
粘膜下層Bの線維を切断することにより剥離を行うのはヘッド部14に設けた第2の電極部16であるが、この粘膜剥離を行う際には、内視鏡30の挿入部32における湾曲部32bを湾曲操作して、このヘッド部14を変位させる。湾曲部32bは、上下及び左右に湾曲操作されるものであり、挿入部32を体内壁に対してほぼ直交する状態、つまり粘膜Aに対して概略鉛直状態として、湾曲部32bを湾曲操作する。その結果、ヘッド部14を図9に示したアップ方向U,ダウン方向D及び右方向R,左方向Lに向けて湾曲させることができる。
そこで、概略四角形状となったヘッド部14の1つのコーナ部をアップ方向Uに向けるようにする。これによって、湾曲部32bをアップ方向Uに湾曲操作すると、ヘッド部14が前進することになる。また、左右方向R,Lに向けて湾曲操作すると、他のコーナ部が左右いずれかの方向に進行する。これによって、ヘッド部14が進行する方向にコーナ部が位置するために、その進行方向に向けて高い電流密度が得られることになり、効率的な粘膜剥離を行うことができる。しかも、ヘッド部14の先端面は凸球面形状となっているので、このヘッド部14の先端部を粘膜下層Bに押し当てた状態で、ヘッド部14を左右に振りながら前進させることによって、安全に、しかも効率的に粘膜剥離を行うことができる。
なお、図10に示したように、第2の電極部116を概略楕円形状とすることもできる。この場合には、基端側電気絶縁部及び先端側電気絶縁部の周胴部は第2の電極部116と同じ形状とし、先端側電気絶縁部の先端部はこれに応じた楕円球状突出部とすることもできる。また、これらを相対位置決めするために、第2の電極部116に設けた凸部118と基端側及び先端側の各電気絶縁部材に設けた凹部に嵌合させるが、それらは中心位置に設けられるねじ孔122から離れた位置に設けることができ、この場合には、これらの凹凸部は角形だけでなく、円柱状の部材であっても良い。
本発明の実施の一形態を示す高周波処置具の全体構成図である。 図1の要部拡大断面図である。 本発明の実施の一形態を示す高周波処置具の棒状電極とヘッド部との連結部の断面図である。 図3のX−X断面図である。 高周波処置具を内視鏡の処置具挿通チャンネルを挿通させた状態を示す外観図である。 マーキングを行う高周波処置具の先端部分の断面図である。 図1の高周波処置具を用いて粘膜の切開を行っている状態を示す作用説明図である。 図1の高周波処置具を用いて粘膜の剥離を行っている状態を示す作用説明図である。 粘膜剥離を行う際における高周波処置具のヘッド部の移動方向を示す作用説明図である。 本発明の高周波処置具のヘッド部の変形例を示す横断面図である。
符号の説明
1 高周波処置具 2 可撓性シース
3 接続部材 4 操作手段
10 処置具本体 13 棒状電極
14 ヘッド部 15 基端側電気絶縁部
16,116 第2の電極部 17 先端側電気絶縁部
18,19,118 凸部 20,21 凹部
22a,22b,22c,122 ねじ孔
30 内視鏡 32挿入部
33 処置具挿通チャンネル

Claims (2)

  1. 操作手段に連結した可撓性シース内に挿通させた棒状とした第1の電極と、この第1の電極の先端部に連結して設けられ、周胴部が前記第1の電極より大径で、先端が曲面状に突出するヘッド部とを備えた高周波処置具であって、
    前記ヘッド部は、相互に接着剤により固着した基端側電気絶縁部と、第2の電極部と、先端側電気絶縁部との3層構造となし、その周胴部は断面形状が非円形であって、前記先端側電気絶縁部の先端面を凸曲面形状となし、
    前記第2の電極部と前記先端側及び基端側の各電気絶縁部との接合面との間は、その一方が凹部で、他方がこの凹部に嵌合される凸部からなり、相互間で位置決めを行う位置決め部が形成されており、
    前記ヘッド部には前記基端側電気絶縁部から前記第2の電極部を経て前記先端側電気絶縁部内の途中位置まで延在させて設けたねじ孔が形成されており、
    前記第1の電極は前記ねじ孔に螺挿するようになし、前記第2の電極部と電気的に接続する
    構成としたことを特徴とする高周波処置具。
  2. 前記ヘッド部の周胴部は周囲に4つのコーナ部を有する構成となし、前記先端側電気絶縁部の先端面は凸球面形状とする構成としたことを特徴とする請求項1に記載の高周波処置具。
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