JP5161433B2 - センサ装置 - Google Patents

センサ装置 Download PDF

Info

Publication number
JP5161433B2
JP5161433B2 JP2006136757A JP2006136757A JP5161433B2 JP 5161433 B2 JP5161433 B2 JP 5161433B2 JP 2006136757 A JP2006136757 A JP 2006136757A JP 2006136757 A JP2006136757 A JP 2006136757A JP 5161433 B2 JP5161433 B2 JP 5161433B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
opening
sensor
substrate
metal wiring
magnetoresistive elements
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2006136757A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2007309694A (ja
JP2007309694A5 (ja
Inventor
仁人 富田
克也 小木曽
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tokai Rika Co Ltd
Original Assignee
Tokai Rika Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Tokai Rika Co Ltd filed Critical Tokai Rika Co Ltd
Priority to JP2006136757A priority Critical patent/JP5161433B2/ja
Publication of JP2007309694A publication Critical patent/JP2007309694A/ja
Publication of JP2007309694A5 publication Critical patent/JP2007309694A5/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5161433B2 publication Critical patent/JP5161433B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Description

本発明は、物理変化を検出するセンサ装置に関する。
従来、自動車においては、ステアリングホイールの回転角度を検出するステアリングアングルセンサとして磁気センサが用いられている。この種の磁気センサとしては、例えば特許文献1に開示されている。この磁気センサを、図6に従って説明する。
図6に示すように、磁気センサ100は、4つの磁気抵抗素子101〜104によりホイートストーンブリッジが構成されたものである。そして、磁気センサ100に対して磁界の方向が所定方向の時、磁気抵抗素子101,102間のノードN1と、磁気抵抗素子103,104間のノードN2との間の電圧(ブリッジの各中点電位E1,E2の差であるオフセット電圧E12)が0Vに近いセンサほど、磁気センサとして高性能であることが知られている。すなわち、磁気抵抗素子101の電気抵抗値をR11、磁気抵抗素子102の電気抵抗値をR12、磁気抵抗素子103の電気抵抗値をR13、磁気抵抗素子104の電気抵抗値をR14としたとき、「R11R14=R12R13」の関係式が成り立つことが最も好ましい。ここで、磁気センサ100は、オフセット電圧E12を0Vに近づけるために、すなわち上記関係式を成り立たせるために、磁気抵抗素子101〜104の各々において、電気抵抗値R11〜R14の各々が互いに等しくなるような所要のパターンが予め設定されている。
特開2004−184090号公報(第7図)
ところで、この種の磁気センサは、シリコン等からなる基板上に、各磁気抵抗素子及び各磁気抵抗素子と電源等とを接続するボンディングパッドが形成される。そして、基板上に形成される磁気抵抗素子は、窒化膜等からなる保護膜によって外乱から保護されている。しかし、基板や保護膜等が外部から加わる応力などによって変形すると、磁気抵抗素子にも応力が加わって変形し、磁気抵抗素子の電気抵抗値が変化する。ここで、各磁気抵抗素子に加わる応力の大きさや方向が各素子間で異なると、各磁気抵抗素子の電気抵抗値が互いに異なる度合で変化するため、時間の経過に伴って磁気センサの性能が低下する。とくに磁気センサ100のようにブリッジ回路から構成される場合には、各磁気抵抗素子101〜104の電気抵抗値R11〜R14が互いに異なる度合で変化すると、ホイートストーンブリッジの平衡が維持されず、オフセット電圧が「0V」から、やがて磁気センサの性能を決定する上で無視できない程のレベルへと変化する。その結果、この磁気センサでは、外部磁界の大きさを精度良く検出することができなくなるという問題がある。
本発明は、前述した上記問題点を解消するためになされたものであって、その目的は、応力バランスを維持しつつ、各センサエレメントにおける電気抵抗値の変化のばらつきを低減することのできるセンサ装置を提供することにある。
上記目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、基板と、前記基板上に設けられた複数のセンサエレメントと、前記基板上面を覆う保護膜と、前記保護膜の下層に形成された金属配線と、前記保護膜に形成される開口部により前記金属配線が露出されて形成されるボンディングパッドとを備え、物理変化に応じて複数のセンサエレメントの各々の電気抵抗値が変化することに基づいて物理変化を検出するセンサ装置において、前記基板は、前記基板の中心と前記基板の対向する各辺の中点とを通る中心線と、対角線とを有し、前記開口部は、前記中心線上又は前記対角線上に設けられた複数の第1開口部と、前記中心線上及び前記対角線上にない複数の第2開口部とを有し、前記第2開口部は各々、前記中心線に対して線対称に設けられており、前記第2開口部を前記対角線に対して線対称とした位置に第3開口部が、前記保護膜に形成されてなることを要旨としている。
このような構成によれば、ボンディングパッドがその設けられる数あるいはワイヤボンディングの制約等によって対称的に形成することができない場合においても、中心線上及び対角線上にない第2開口部(ボンディングパッド)を対角線に対して線対称とした位置に設けられた第3開口部によって、保護膜に形成される開口部の対称性を維持することができる。これによって、保護膜から各センサエレメントに加わる応力を均一化することができるようになる。従って、各センサエレメントにおける電気抵抗値の変化のばらつきを低減することができるようになる。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記第開口部は、その下層に形成された金属配線を露出させるかたちで形成されてなることを要旨としている。このような構成によれば、第開口部の下層もボンディングパッドと同様の構成としたため、保護膜からセンサエレメントに加わる応力を均一化することができる。従って、各センサエレメントにおける電気抵抗値の変化のばらつきを低減することができるようになる。
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の発明において、前記第開口部の下層に形成された金属配線が前記各センサエレメントに接続されたことを要旨としている。このような構成によれば、ボンディングパッド及び第開口部により露出される金属配線のどちらにもワイヤボンディングを施すことができるため、ボンディングワイヤの配線の自由度を向上させることができるようになる。
請求項4に記載の発明は、請求項3に記載の発明において、前記金属配線が、前記基板の中心点を中心として点対称となるかたちで形成されてなることを要旨としている。このような構成によれば、センサエレメントに接続される金属配線の対称性を向上させることができるため、各センサエレメントに加わる応力を均一化することができ、各センサエレメントにおける電気抵抗値の変化のばらつきを低減することができるようになる。
請求項5に記載の発明は、請求項1〜4のいずれか1つに記載の発明において、前記センサエレメントの各々が、前記基板の中心点を中心として点対称となるかたちで形成されてなることを要旨としている。このような構成によれば、センサエレメントの対称性を向上させることができるため、そのセンサエレメントに加わる応力をより均一化することができ、各センサエレメントにおける電気抵抗値の変化のばらつきをより低減することができるようになる。
請求項6に記載の発明は、請求項1〜5のいずれか1つに記載の発明において、前記複数のセンサエレメントによって2つ以上のフルブリッジ回路が形成されてなることを要旨としている。センサ装置はセンサエレメントによって2つ以上のフルブリッジ回路が形成されるときに、ボンディングパッド(保護膜の開口部)の対称性が崩れやすいが、このような態様で第開口部を配置することにより、保護膜に形成される開口部の対称性を維持することができる。そのため、上記請求項1に記載の発明による効果をより顕著に得ることができる。
請求項7に記載の発明は、請求項1〜6のいずれか1つに記載の発明において、前記保護膜が、同センサエレメントの周囲に沿って除去されてなることを要旨としている。このような構成によれば、保護膜及びボンディングパッドから加わる応力の度合が緩和される。これによって、各センサエレメントにおける電気抵抗値の変化を好適に抑制することができるようになる。
以下、本発明を、例えば自動車のステアリングアングルセンサとして用いられる磁気センサに具体化した一実施形態を図1〜図4に従って説明する。
図1及び図2に示すように、磁気センサ1は、半導体(本実施形態ではシリコン)からなる基板10を備えている。基板10の上面には、酸化膜(本実施形態では二酸化珪素)からなる絶縁膜20が形成されている。この絶縁膜20は、基板10の上面の略全体を覆うかたちで形成されている。そして、絶縁膜20の上面には、負の磁気特性を有する強磁性体であるニッケルコバルトからなる磁気抵抗素子31〜38が形成されている。この磁気抵抗素子31〜38によってセンサ部が構成されており、この磁気抵抗素子31〜38の各々は、薄膜により所要のパターンに形成されている。
詳述すると、センサ部は、図1に示すように、その平面形状が磁気抵抗素子31〜38によって全体として略正八角形に形成され、センサ部の中心点CP近傍が空間となるドーナッツ状に形成されている。また、各磁気抵抗素子31〜38は、その平面形状が破線で示されるように台形状に形成されている。詳しくは、各磁気抵抗素子31〜38は、長さの異なる長辺及び短辺を順次繰り返して接続した櫛歯状に形成されている。これら磁気抵抗素子31〜38は、中心点CPを中心点として、その各々が点対称になるかたちで形成されている。そして、これら磁気抵抗素子31〜38は、後に詳述する金属配線50及びボンディングワイヤWによって、図3に示す態様で電気的に接続される。すなわち、磁気抵抗素子31〜34の4つの磁気抵抗素子によって第1ブリッジ回路B1としてホイートストーンブリッジが構成されるとともに、磁気抵抗素子35〜38の4つの磁気抵抗素子によって第2ブリッジ回路B2としてホイートストーンブリッジが構成される。これら磁気抵抗素子31〜38は、磁気センサにより磁気の変化を検出するべく、磁気の変化に応じて電気抵抗値が変化するセンサエレメントとしての役目を果たす。なお、これらブリッジ回路B1,B2は、従来の磁気センサ100と同様に、各ブリッジ回路B1,B2に対して磁界の方向が所定方向の時、オフセット電圧E12,E34が「0」に近づく方が望ましい。すなわち、磁気抵抗素子31,32,33,34,35,36,37,38の電気抵抗値をそれぞれR1,R2,R3,R4,R5,R6,R7,R8としたとき、「R1R4=R2R3」及び「R5R8=R6R7」の関係式がそれぞれ成り立つことが最も好ましい。ここで、オフセット電圧E12は、磁気抵抗素子31,32間のノードN1の電位E1と、磁気抵抗素子33,34間のノードN2の電位E2との電位差であり、オフセット電圧E34は、磁気抵抗素子35,36間のノードN3の電位E3と、磁気抵抗素子37,38間のノードN4の電位E4との電位差である。
図2に示すように、絶縁膜20及び各磁気抵抗素子31〜38の上面には、窒化膜(本実施形態では窒化珪素)からなる層間絶縁膜40が形成されている。この層間絶縁膜40は、絶縁膜20の上面の略全体を覆うかたちで形成されるとともに、各磁気抵抗素子31〜38の全体を覆うかたちで形成されている。そして、この層間絶縁膜40の上面には、アルミニウムからなる金属配線50が所要のパターンに形成されている。金属配線50の下面であって、各磁気抵抗素子31〜38の各々の始端及び終端と対向する位置の層間絶縁膜40には、コンタクトホールCHが形成されている。そして、このコンタクトホールCHに金属配線50が形成されることによって、各磁気抵抗素子31〜38間が電気的に接続される。なお、この金属配線50の平面構造については、後に詳述する。
層間絶縁膜40及び金属配線50の上面には、窒化膜(本実施形態では窒化珪素)からなるパッシベーション膜60が形成されている。このパッシベーション膜60は、層間絶縁膜40の上面の略全体を覆うように形成されるとともに、金属配線50の略全体を覆うように形成されている。このパッシベーション膜60は、各磁気抵抗素子31〜38を外乱から保護するための保護膜としての役目を果たす。このパッシベーション膜60及び層間絶縁膜40の一部には、開口部61がエッチングにより形成されている。この開口部61は、絶縁膜20まで達しており、磁気抵抗素子31〜38の各々が露出されないかたちで形成されている。すなわち、各磁気抵抗素子31〜38は、上面全体が層間絶縁膜40及びパッシベーション膜60により覆われている。なお、図1に示すように、このパッシベーション膜60は、各磁気抵抗素子31〜38の周囲に沿って形成されている。詳述すると、各磁気抵抗素子31〜38の外形形状を台形として扱ったとき、上辺、下辺及び側辺に沿ってコ字状の開口部61が左右にそれぞれ独立して形成されている。
さらに、開口部61と併せて、図1中の磁気センサ1の4隅におけるパッシベーション膜60には、第1ボンディングパッドP1を形成するための矩形状の開口部H1がそれぞれ形成されている。そして、この開口部H1によって、その下層に形成された金属配線50が露出されて、その露出された金属配線50が第1ボンディングパッドP1として機能する。また、各第1ボンディングパッドP1と第2ブリッジ回路B2を構成する各磁気抵抗素子35〜38との間におけるパッシベーション膜60には、第2及び第3ボンディングパッドP2,P3を形成するための矩形状の開口部H2,H3がそれぞれ形成されている。すなわち、第1ボンディングパッドP1と同様に、この開口部H2,H3によって、その下層に形成された金属配線50が露出されて、その露出された金属配線50が第2及び第3ボンディングパッドP2,P3として機能する。ここで本実施形態では、第3ボンディングパッドP3は、後に説明するボンディングワイヤWが接続されない、いわばダミーとして設けられるボンディングパッドになる。
これらの配置について詳述すると、第2ボンディングパッドP2(開口部H2)はその各々が、中心点CPを通る左右方向及び上下方向の中心線C1,C2を対称軸として線対称にそれぞれ形成されている。また、第3ボンディングパッドP3(開口部H3)もその各々が、中心線C1,C2を対称軸として線対称にそれぞれ形成されている。そして、近傍に位置する第2ボンディングパッドP2(開口部H2)と第3ボンディングパッドP3(開口部H3)とは、これらボンディングパッドP2,P3の間を通る対角線C3,C4を対称軸として線対称にそれぞれ形成されている。すなわち、第1〜第3ボンディングパッドP1〜P3(開口部H1〜H3)について見ると、全ての中心線(中心線C1,C2及び対角線C3,C4)を対称軸として、その全ての対称軸に対して線対称に形成されている。なお、これらボンディングパッドP1〜P3(開口部H1〜H3)は、全て同じ大きさに形成されている。
次に、上記金属配線50の所要のパターンについて詳述する。金属配線50は、図3に示す態様で磁気抵抗素子31〜38間を電気的に接続するとともに、電源Vcc、GND及びオペアンプ75に接続される各ボンディングパッドP1,P2と各磁気抵抗素子31〜38とを電気的に接続する。詳述すると、金属配線50のうち、各第1ボンディングパッドP1を構成する金属配線50aは、その一端が、磁気抵抗素子31〜34のいずれかの対応する磁気抵抗素子の終端に電気的に接続される。また、その金属配線50aの他端は、上記磁気抵抗素子から右回りに90度回転した位置の磁気抵抗素子の始端に電気的に接続される。具体的には、例えば図中右上に形成された第1ボンディングパッドP1を構成する金属配線50aは、その一端が磁気抵抗素子31の終端に電気的に接続されるとともに、その他端が磁気抵抗素子32の始端に電気的に接続される。そして、同様に磁気抵抗素子31〜34と金属配線50aとが電気的に接続されることによって、図3に示す第1ブリッジ回路B1が形成される。
次に、金属配線50のうち、各第2及び第3ボンディングパッドP2,P3を構成する金属配線50bについて説明する。金属配線50bは、その一端が、磁気抵抗素子35〜38のいずれかの対応する磁気抵抗素子の始端に電気的に接続される。また、その金属配線50bの他端は、上記磁気抵抗素子から右回りに90度回転した位置の磁気抵抗素子の終端に電気的に接続される。具体的には、図中右上に形成された第2及び第3ボンディングパッドP2,P3を構成する金属配線50bは、その一端が磁気抵抗素子35の始端に電気的に接続されるとともに、その他端が磁気抵抗素子36の終端に電気的に接続される。そして、同様に磁気抵抗素子35〜38と金属配線50bとが電気的に接続されることによって、図3に示す第2ブリッジ回路B2が形成される。なお、この金属配線50は、各磁気抵抗素子31〜38と同様に中心点CPを中心として点対称になるかたちで形成されている。
そして、各第1ボンディングパッドP1及び各第2ボンディングパッドP2には、ワイヤボンディングによってボンディングワイヤWが接続されて、そのボンディングワイヤWに接続された対応する電源Vcc,GND及びオペアンプ75(図3参照)がそれぞれ各磁気抵抗素子31〜38に接続される。
以上、詳述した本実施形態によれば、次のような効果を得ることができる。
(1)本実施形態によれば、全ての中心線(中心線C1,C2及び対角線C3,C4)を対称軸として、その全ての対称軸に対して開口部H1,H2と線対称となる開口部H3をパッシベーション膜60に形成した。この開口部H3によって、パッシベーション膜60に形成される開口部を、全ての中心線を対称軸として線対称にすることができる。従って、パッシベーション膜60から各磁気抵抗素子31〜38に加わる応力を均一化することができるため、各磁気抵抗素子31〜38における電気抵抗値の変化のばらつきを低減することができるようになる。また、開口部H3は、マスクパターンを変更することによって、開口部H1,H2と同一工程にて形成することができるため、工程数を増加させることなく形成することができる。
(2)本実施形態によれば、金属配線50を、中心点CPを中心として点対称になるかたちで形成した。さらに、磁気抵抗素子31〜38を、その各々が中心点CPを中心として点対称になるかたちで形成した。これによって、磁気センサ1全体の対称性を向上させることができるため、各磁気抵抗素子31〜38に加わる応力をより均一化することができるようになる。従って、各磁気抵抗素子31〜38における電気抵抗値の変化のばらつきを効果的に低減することができるようになる。その結果、第1及び第2ブリッジ回路B1,B2における「R1R4=R2R3」及び「R5R8=R6R7」の関係式を好適に維持することができ、オフセット電圧E12,E34の変化を抑制することができる。
(3)本実施形態によれば、磁気抵抗素子31〜38の各々の周囲に沿って保護膜(層間絶縁膜40、パッシベーション膜60)が除去されている。このため、磁気抵抗素子31〜38の各々が保護膜(層間絶縁膜40、パッシベーション膜60)から受ける応力の度合が好適に緩和される。従って、この応力に起因する電気抵抗値R1〜R8の経時変化を好適に抑制することができる。
なお、上記実施形態は、以下の態様に変更してもよい。
・上記実施形態では、第3ボンディングパッドP3をダミーのボンディングパッドとして使用し、第2ボンディングパッドP2にボンディングワイヤWを接続するようにしたが、第3ボンディングパッドP3にボンディングワイヤWを接続するようにしてもよい。これによって、第2ボンディングパッドP2あるいは第3ボンディングパッドP3にボンディングワイヤWを接続することができるため、ボンディングワイヤWの配線の自由度を向上させることができる。
また、例えばボンディングワイヤWの押圧力等によりパッシベーション膜60の応力バランスが経時的に変化した場合に、ボンディングワイヤWの接続を部分的に第2ボンディングパッドP2から第3ボンディングパッドP3に変更することによって、パッシベーション膜60の応力バランスを維持させることも可能である。
・上記実施形態における第2ボンディングパッドP2を構成する金属配線50と第3ボンディングパッドP3を構成する金属配線とを、図4に示すように分離するようにしてもよい。また、図4の第3ボンディングパッドP3を構成する金属配線を省略するようにしてもよい。
・上記実施形態における第1〜第3ボンディングパッドP1〜P3(開口部H1〜H3)を矩形状に形成するようにしたが、この形状に特に制限はない。例えば、この形状を円形状に形成するようにしてもよい。
・上記実施形態における開口部61の形状を任意の形状に変更してもよい。磁気抵抗素子31〜38の各々の外形形状を台形として扱ったとき、台形を構成する上辺、下辺及び側辺に沿ってそれぞれ独立した開口部を設けるようにしてもよい。
・上記実施形態では、磁気抵抗素子31〜34及び磁気抵抗素子35〜38によって、いわゆるフルブリッジ回路を有する磁気センサ1に具体化にしたが、図5(a)に示すように、磁気抵抗素子81,82から構成されるハーフブリッジ回路を有する磁気センサ83に変更してもよい。すなわち、図5(b)に示すように、磁気センサ83は、その基板84上に、櫛歯状の電極パターンを有する磁気抵抗素子81と、この磁気抵抗素子81に直列に接続された櫛歯状の電極パターンを有する磁気抵抗素子82とが形成されている。そして、基板84上には、磁気抵抗素子81の始端に、磁気抵抗素子81の終端及び磁気抵抗素子82の始端に、磁気抵抗素子82の終端にそれぞれ接続される第1ボンディングパッドP1が形成されている。この第1ボンディングパッドP1は、各磁気抵抗素子81,82を覆うパッシベーション膜85に形成された開口部H1により露出される金属配線(図示略)によって構成される。そして、左右方向及び上下方向の中心線C1,C2及び対角線C3,C4を対称軸として、その全ての対称軸に対して開口部H1と線対称になる開口部H2をパッシベーション膜85に形成するようにしてもよい。
・磁気抵抗素子31〜38の各々を構成する材料は、ニッケルコバルトに限定されない。即ち、磁気抵抗素子31〜38の各々を構成する材料として、パーマロイ等の負の磁気特性を有する強磁性体を採用してもよい。
・磁気抵抗素子31〜38の各々を構成する材料は、負の磁気特性を有する強磁性体に限定されない。即ち、磁気抵抗素子31〜38の各々を構成する材料として、正の磁気特性を有する半導体を採用してもよい。このように正の磁気特性を有する半導体としては、インジウムアンチモン、ガリウムヒ素等が挙げられる。
・絶縁膜20を窒化膜(例えば、窒化珪素)により構成してもよい。
・層間絶縁膜40を酸化膜(例えば、二酸化珪素)により構成してもよい。
・パッシベーション膜60を酸化膜(例えば、二酸化珪素)により構成してもよい。
・磁気センサ以外のセンサ装置に具体化してもよい。例えば、磁気以外に、光、熱、圧力等の変化(物理変化)を検出するセンサ装置に具体化してもよい。
磁気センサの平面図。 磁気センサの断面図。 磁気センサの回路図。 別例における磁気センサの平面図。 (a)は別例における磁気センサの回路図、(b)は同磁気センサの平面図。 従来の磁気センサの回路図。
符号の説明
1,83…磁気センサ、10,84…基板、20…絶縁膜、31〜38,81,82…磁気抵抗素子(センサエレメント)、40…層間絶縁膜、50,50a,50b…金属配線、60,85…パッシベーション膜(保護膜)、61…開口部、P1〜P3…第1〜第3ボンディングパッド、H1,H2…開口部(第1開口部)、H3…開口部(第2開口部)、W…ボンディングワイヤ。

Claims (7)

  1. 基板と、前記基板上に設けられた複数のセンサエレメントと、前記基板上面を覆う保護膜と、前記保護膜の下層に形成された金属配線と、前記保護膜に形成される開口部により前記金属配線が露出されて形成されるボンディングパッドとを備え、物理変化に応じて複数のセンサエレメントの各々の電気抵抗値が変化することに基づいて物理変化を検出するセンサ装置において、
    前記基板は、前記基板の中心と前記基板の対向する各辺の中点とを通る中心線と、対角線とを有し、
    前記開口部は、前記中心線上又は前記対角線上に設けられた複数の第1開口部と、前記中心線上及び前記対角線上にない複数の第2開口部とを有し、
    前記第2開口部は各々、前記中心線に対して線対称に設けられており、
    前記第2開口部を前記対角線に対して線対称とした位置に第3開口部が、前記保護膜に形成されてなることを特徴とするセンサ装置。
  2. 前記第開口部は、その下層に形成された金属配線を露出させるかたちで形成されてなることを特徴とする請求項1に記載のセンサ装置。
  3. 前記第開口部の下層に形成された金属配線が前記各センサエレメントに接続されたことを特徴とする請求項2に記載のセンサ装置。
  4. 前記金属配線が、前記基板の中心点を中心として点対称となるかたちで形成されてなることを特徴とする請求項3に記載のセンサ装置。
  5. 前記センサエレメントの各々が、前記基板の中心点を中心として点対称となるかたちで形成されてなることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1つに記載のセンサ装置。
  6. 前記複数のセンサエレメントによって2つ以上のフルブリッジ回路が形成されてなることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1つに記載のセンサ装置。
  7. 前記保護膜が、前記センサエレメントの周囲に沿って除去されてなることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1つに記載のセンサ装置。
JP2006136757A 2006-05-16 2006-05-16 センサ装置 Expired - Fee Related JP5161433B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006136757A JP5161433B2 (ja) 2006-05-16 2006-05-16 センサ装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006136757A JP5161433B2 (ja) 2006-05-16 2006-05-16 センサ装置

Publications (3)

Publication Number Publication Date
JP2007309694A JP2007309694A (ja) 2007-11-29
JP2007309694A5 JP2007309694A5 (ja) 2008-12-18
JP5161433B2 true JP5161433B2 (ja) 2013-03-13

Family

ID=38842695

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006136757A Expired - Fee Related JP5161433B2 (ja) 2006-05-16 2006-05-16 センサ装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5161433B2 (ja)

Families Citing this family (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5143714B2 (ja) * 2008-12-18 2013-02-13 株式会社東海理化電機製作所 ポジションセンサ素子およびポジション検出装置
US8451003B2 (en) * 2009-07-29 2013-05-28 Tdk Corporation Magnetic sensor having magneto-resistive elements on a substrate
JP5747759B2 (ja) * 2011-09-19 2015-07-15 株式会社デンソー 磁気センサ
JP6243602B2 (ja) * 2012-03-22 2017-12-06 旭化成エレクトロニクス株式会社 磁場方向計測装置及び回転角度計測装置
JP6386970B2 (ja) * 2015-05-25 2018-09-05 アルプス電気株式会社 センサの異常検出装置及びセンサ装置
JP6902439B2 (ja) * 2017-09-01 2021-07-14 株式会社東海理化電機製作所 磁気センサ

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3820300B2 (ja) * 1997-04-17 2006-09-13 日本電産サンキョー株式会社 磁気検出装置の製造方法
EP1527352A1 (de) * 2002-07-26 2005-05-04 Robert Bosch GmbH Gmr-sensorelement und dessen verwendung

Also Published As

Publication number Publication date
JP2007309694A (ja) 2007-11-29

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5161433B2 (ja) センサ装置
JP2009047444A (ja) 磁気センサ及びその製造方法
JP2007095788A (ja) 磁気センサ
JP5301231B2 (ja) 半導体装置
JP2009094280A (ja) 半導体装置
US10677860B2 (en) Magnetic sensor
JP4276645B2 (ja) センサ装置
JP2010185781A (ja) 加速度センサー
US11561145B2 (en) Sensor membrane structure with insulating layer
JP5223001B2 (ja) 磁気センサ
JP6424405B2 (ja) 圧力センサ、触覚センサ、及び圧力センサの製造方法
JP5726260B2 (ja) 磁気センサおよびその製造方法
US20120212219A1 (en) Magnetic sensor and manufacturing method thereof
JP5941808B2 (ja) 圧力センサ素子
JP2009060000A (ja) 半導体装置
KR20110003773A (ko) 가속도 센서 및 이의 제조 방법
JP4574496B2 (ja) センサ装置
US10260974B2 (en) Electronic part with sensor exposed to ambient air
TW201539686A (zh) 半導體晶片及半導體封裝
JP4466344B2 (ja) 加速度センサ
JP2004294071A (ja) 容量型半導体センサ装置
WO2011148577A1 (ja) ホール素子回路
JP5936903B2 (ja) 加速度信号処理装置および電子デバイス
JP2021181942A (ja) ひずみセンサモジュール
JP2016149418A (ja) 磁気センサ

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20081028

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20081105

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20110203

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110906

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20111031

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120529

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120613

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20121204

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20121214

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5161433

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20151221

Year of fee payment: 3

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees