JP6424405B2 - 圧力センサ、触覚センサ、及び圧力センサの製造方法 - Google Patents

圧力センサ、触覚センサ、及び圧力センサの製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、圧力センサ、触覚センサ、及び圧力センサの製造方法に関するものである。
近年、カンチレバーに感圧素子を設け、圧力変動に応じたカンチレバーの撓み量を検出する圧力センサが知られている。例えば、特許文献1に記載の感圧センサ(圧力センサ)は、基板上に配置された片持梁状の揺動部(カンチレバー)と、揺動部の表面に形成された感圧素子と、感圧素子に接続された電極と、を有する。揺動部は、露出した絶縁膜及び絶縁膜上の表面膜を有し、絶縁膜の残留応力により基板上に斜設されている。
特許文献1に記載の感圧センサによれば、基板表面に対して平行方向及び垂直方向の2方向に作用する力を略均等に検出することができるとされている。
特開2008−49438号公報
しかしながら、上述の圧力センサにおいては、2方向に作用する力を1つの感圧素子により検出するため、それぞれの方向に作用する力を分離することができない。このため、複数方向に作用する力をそれぞれ分離して検出するためには、検出する方向に応じて複数のカンチレバーを設ける必要がある。したがって、従来技術の圧力センサにあっては、複数方向の圧力検出を可能とする際に大型化するという課題がある。
そこで本発明は、複数方向の圧力検出が可能な、小型の圧力センサ、触覚センサ、及び圧力センサの製造方法を提供するものである。
本発明の圧力センサは、平板状の第1レバー部と、前記第1レバー部の面方向と異なる方向に曲がる第2レバー部と、が連接されたカンチレバーと、前記第1レバー部に設けられた第1感圧素子と、前記第2レバー部に設けられた第2感圧素子と、前記第1感圧素子の圧力変化量、及び前記第2感圧素子の圧力変化量をそれぞれ検出する検出部と、を備える、ことを特徴とする。
本発明によれば、圧力センサは、第1レバー部及び第2レバー部に作用する圧力変化を、第1感圧素子及び第2感圧素子により各別に検出することができる。ここで、圧力センサは、第1レバー部と第2レバー部とが異なる方向に延在しているため、複数のカンチレバーを備えていなくても、1つのカンチレバーに2方向の圧力を作用させることができる。したがって、複数方向の圧力検出が可能な、小型の圧力センサが得られる。
上記の圧力センサにおいて、前記第2感圧素子は、圧電素子である、ことを特徴とする。
本発明によれば、圧力センサは、第2感圧素子に電圧を印加することで第2感圧素子を伸縮させることができる。これにより第2感圧素子は、第2レバー部を任意の角度に曲げることができる。
また、一般に圧力センサは、感圧素子としてピエゾ抵抗を用いる場合、圧力変化を検出するために感圧素子に電流を流し続けるため、消費電力が大きくなる傾向にある。これに対して、本発明の圧力センサは、第2感圧素子である圧電素子が圧力変化に反応して電荷または電位差を発生させるため、第2感圧素子に電流を流し続ける必要がない。このため、本発明の圧力センサは、ピエゾ抵抗を用いる従来の圧力センサと比較して、消費電力を低減できる。
上記の圧力センサにおいて、前記第2感圧素子に電圧を印加して、前記第2レバー部の姿勢を制御する姿勢制御部を備える、ことを特徴とする。
本発明によれば、圧力センサは、第2レバー部の湾曲する角度を適宜変化させることができる。これにより、検出対象の圧力の方向が変化した場合であっても、圧力の方向の変化に対応して、第2レバー部の角度を適宜変化させるとともに、正確に圧力を検出することができる圧力センサが得られる。
上記の圧力センサにおいて、前記第1感圧素子は、圧電素子である、ことを特徴とする。
本発明によれば、圧力センサは、第1感圧素子にピエゾ抵抗を用いる場合に比べて、消費電力を低減することができる。
上記の圧力センサにおいて、前記第2レバー部は、少なくとも一部が前記第1レバー部の前記面方向と直交するように湾曲している、ことを特徴とする。
本発明によれば、圧力センサは、直交する2方向の圧力をより高感度に検出することができる。
上記の圧力センサにおいて、前記カンチレバーは、ケイ素を含む材料により形成されている、ことを特徴とする。
本発明によれば、圧力センサを従来のMEMS製造工程で製造することができる。したがって圧力センサを高精度且つ低コストに製造できる。
上記の圧力センサにおいて、前記カンチレバーを複数有する、ことを特徴とする。
本発明によれば、各カンチレバーが2方向の圧力を受けることができるため、圧力センサが複数のカンチレバーを有することで、3方向以上の圧力を受けることが可能となる。したがって、3方向以上の圧力を検出可能な圧力センサが得られる。
本発明の触覚センサは、上記の圧力センサと、前記圧力センサを封止する封止部と、 を備えることを特徴とする。
本発明によれば、検出部は、封止部の表面から封止部を介して圧力センサのカンチレバーに作用する力を検出することができる。これにより、触覚センサは、カンチレバーが露出した圧力センサと比較して、外力に対する強度が向上する。したがって、高強度を有し、複数方向の圧力検出が可能な触覚センサが得られる。
本発明の圧力センサの製造方法は、平板状の第1レバー部と、前記第1レバー部の面方向と異なる方向に曲がる第2レバー部と、が連接されたカンチレバーを備えた圧力センサの製造方法であって、前記第1レバー部に対応する位置に第1感圧素子を形成する第1感圧素子形成工程と、前記第2レバー部に対応する位置に第2感圧素子としての圧電素子を形成する第2感圧素子形成工程と、前記第2感圧素子に電圧を印加して、前記第2レバー部を前記第1レバー部の面方向と異なる方向に曲げる曲げ工程と、を備える、ことを特徴とする。
本発明によれば、曲げ工程により第2感圧素子に電圧を印加して第2レバー部を第1レバー部の面方向と異なる方向に曲げることができる。したがって、複雑な製造方法を用いることなく、複数方向の圧力検出が可能な、小型の圧力センサを簡単かつ低コストに製造できる。
本発明の圧力センサによれば、第1レバー部及び第2レバー部に作用する圧力変化を、第1感圧素子及び第2感圧素子により各別に検出することができる。ここで、圧力センサは、第1レバー部と第2レバー部とが異なる方向に延在しているため、複数のカンチレバーを備えていなくても、1つのカンチレバーに2方向の圧力を作用させることができる。したがって、複数方向の圧力検出が可能な、小型の圧力センサが得られる。
本発明の圧力センサの製造方法によれば、曲げ工程により第2感圧素子に電圧を印加して第2レバー部を第1レバー部の面方向と異なる方向に曲げることができる。したがって、複雑な製造方法を用いることなく、複数方向の圧力検出が可能な、小型の圧力センサを簡単かつ低コストに製造できる。
第1実施形態における圧力センサの斜視図である。 第1実施形態における圧力センサの説明図であり、カンチレバーを平板状に延ばした状態における平面図である。 図2のIII−III線における断面図である。 図2のIV−IV線における断面図である。 第1実施形態における圧力センサの製造方法を示すフローチャートである。 第1実施形態における圧力センサの製造方法を示す工程図である。 第1実施形態における圧力センサの製造方法を示す工程図である。 第1実施形態における圧力センサの製造方法を示す工程図である。 第1実施形態における圧力センサの製造方法を示す工程図である。 第1実施形態における圧力センサの製造方法を示す工程図である。 第1実施形態における圧力センサの製造方法を示す工程図である。 第1実施形態における圧力センサの製造方法を示す工程図である。 第1実施形態における圧力センサの製造方法を示す工程図である。 第1実施形態における圧力センサの製造方法を示す工程図である。 第1実施形態における圧力センサの製造方法を示す工程図である。 第1実施形態における圧力センサの製造方法を示す工程図である。 第1実施形態における圧力センサの製造方法を示す工程図である。 第1実施形態における圧力センサの変形例を示す斜視図である。 第2実施形態における圧力センサの斜視図である。 第3実施形態における触覚センサの斜視図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
[第1実施形態]
(圧力センサ)
図1は、第1実施形態における圧力センサの斜視図である。
図1に示すように、圧力センサ1は、圧力変動を検出するセンサであって、例えばSOI基板2を利用して形成される。SOI基板2は、シリコン支持層2a上に、シリコン酸化膜層2b及びシリコン活性層2cがこの順に形成された基板である。なお、以下の説明では、SOI基板2における各層の積層方向を上下方向と定義し、シリコン活性層2c側を上方とし、シリコン支持層2a側を下方とする。
圧力センサ1は、基台部5と、第1レバー部11と第2レバー部13とが連接されたカンチレバー10と、第1レバー部11に設けられた第1感圧素子20と、第2レバー部13に設けられた第2感圧素子30と、第1感圧素子20の圧力変化量、及び第2感圧素子30の圧力変化量をそれぞれ検出する検出部40と、第2感圧素子30に電圧を印加する姿勢制御部50と、を備える。
基台部5は、SOI基板2のシリコン支持層2a、シリコン酸化膜層2b及びシリコン活性層2cにより形成された矩形枠状の部材である。基台部5には、上下方向から見てシリコン支持層2aとシリコン酸化膜層2bとが同面積となるように形成され、シリコン酸化膜層2b上には、シリコン活性層2cがパターニングされている。ただし、基台部5はこの形状にこだわらず、図18に示すように、カンチレバー10の変形を阻害しなければ、直方体状など、他の形状であってもよい。
カンチレバー10は、SOI基板2のシリコン活性層2cにより形成されたL字状の板状部材である。カンチレバー10は、基台部5の上端から基台部5の貫通部分に向かって延出する平板状の第1レバー部11と、第1レバー部11の面方向と異なる方向に曲がる第2レバー部13と、が連接されている。以下、第1レバー部11が延在する方向を第1方向といい、第1レバー部11の表面上で第1方向と直交する方向を第2方向という。
第1レバー部11は、第1方向を長手方向とする平面視矩形状に形成されている。第1レバー部11は、第1方向の一端縁において基台部5に接続し、基台部5におけるシリコン活性層2cと一体的に形成されている。
第2レバー部13は、上下方向に沿って延在する平板部14と、平板部14と第1レバー部11とを接続する湾曲部15と、を有する。平板部14は、第1方向視矩形状に形成されている。湾曲部15は、第1レバー部11の第1方向における他端縁11aから第1方向に沿って延出しつつ、上方に向かって湾曲している。湾曲部15は、第1レバー部11の第1方向における他端縁11aと平板部14の下端縁14aとを滑らかに接続している。第2レバー部13は、第2方向において第1レバー部11と同じ幅に形成されている。
図2は、第1実施形態における圧力センサの説明図であり、カンチレバーを平板状に延ばした状態における平面図である。図3は、図2のIII−III線における断面図である。なお、図3における仮想線(2点鎖線)は、図1の状態におけるカンチレバー10の形状を示している。なお、図2〜3においては、検出部40及び姿勢制御部50の図示を省略する。
図1〜3に示すように、第1レバー部11には、第1感圧素子20が設けられている。図2に示すように、第1感圧素子20は、第1方向を長手方向とする矩形状に形成されている。第1感圧素子20は、基台部5及びカンチレバー10の第2方向略中央において、基台部5の第1方向略中央から、第1レバー部11の第1方向略中央に亘って配置されている。第1感圧素子20の第2方向の幅は、カンチレバー10の第2方向の幅の例えば4分の1程度に設定されている。
図3に示すように、第1感圧素子20は、圧電体により形成された第1薄膜圧電体21と、第1薄膜圧電体21の下層に配置された第1電極22と、第1薄膜圧電体21の上層に配置された第2電極23と、により形成された圧電素子である。第1薄膜圧電体21は、例えばPZT(チタン酸ジルコン酸鉛)等の圧電体材料により形成されている。
第1電極22は、チタンとプラチナとが積層された金属膜により形成されている。第1電極22には、取出し配線24が一体形成されて接続している。取出し配線24は、第1電極22における第1方向両端部のうち基台部5上の端部から、基台部5の上面におけるカンチレバー10が配置されている側の反対側の端縁5aまで第1方向に沿って延びている。なお、取出し配線24は、必ずしも端縁5aまで延設されていなくとも良い。
この取出し配線24の上面には、第1接続電極26aが形成されている。第1接続電極26aは、例えば金や金合金等により形成された金属膜であり、第1感圧素子20と検出部40との接続に用いられる。
第2電極23は、第1電極22と同様に、チタンとプラチナとが積層された金属膜により形成されている。第2電極23のうち基台部5上に位置する部分の上面には、第2接続電極26bが形成されている。第2接続電極26bは、第1接続電極26aと同様に、例えば金や金合金等により形成された金属膜であり、第1感圧素子20と検出部40との接続に用いられる。
このように、各接続電極26a,26bを基台部5の上方に形成することで、後述するリード線が各接続電極26a,26bに接続された状態において、カンチレバー10にリード線を介して外力が作用することを抑制できる。
これら第1感圧素子20及び取出し配線24と、シリコン活性層2cと、の間には、第1絶縁膜27が形成されている。第1絶縁膜27は、絶縁性を備え、例えばシリコン酸化膜等により形成されている。第1絶縁膜27は、平面視において第1感圧素子20及び取出し配線24と重なるように配置されている。
このように、カンチレバー10の固定端側(基台部5側)に第1感圧素子20を形成することで、第1感圧素子20には、カンチレバー10が上下方向に撓んだ際に応力が作用する。このため、カンチレバー10に上下方向の力が作用すると、第1レバー部11が撓み、圧電素子である第1感圧素子20に応力が作用して電荷または電位差が発生する。
図4は、図2のIV−IV線における断面図である。
図1〜4に示すように、第2レバー部13の湾曲部15上には、第2感圧素子30が設けられている。図2に示すように、第2感圧素子30は、第1方向を長手方向とする矩形状に形成されている。第2感圧素子30は、湾曲部15の第2方向略中央において、湾曲部15と第1レバー部11との接続部(第1レバー部11の他端縁11a)から、湾曲部15と平板部14との接続部(平板部14の下端縁14a)に亘って配置されている。第2感圧素子30の第2方向の幅は、第1感圧素子20の第2方向の幅と同程度に設定されている。
図3及び図4に示すように、第2感圧素子30は、圧電体により形成された第2薄膜圧電体31と、第2薄膜圧電体31の下層に配置された第3電極32と、第2薄膜圧電体31の上層に配置された第4電極33と、により形成された圧電素子である。第2薄膜圧電体31は、第1薄膜圧電体21と同様に、例えばPZT等の圧電体材料により形成されている。
第3電極32は、第1電極22と同様に、チタンとプラチナとが積層された金属膜により形成されている。第3電極32には、第1引き出し配線34が一体形成されて接続している。図2に示すように、第1引き出し配線34は、第3電極32から第2方向に沿って延び、さらに第1感圧素子20に対して間隙を設けた状態で、基台部5の端縁5aまで第1方向に沿って延びている。
第1引き出し配線34のうち基台部5上に配置された部分の上面には、第3接続電極36aが形成されている。第3接続電極36aは、第1接続電極26aと同様に、例えば金や金合金等により形成された金属膜であり、第2感圧素子30と検出部40及び姿勢制御部50との接続に用いられる。
第4電極33は、第1電極22と同様に、チタンとプラチナとが積層された金属膜により形成されている。この第4電極33には、第2引き出し配線35が一体形成されて接続している(図4参照)。第2引き出し配線35は、第4電極33から第2方向に沿って第1引き出し配線34とは反対側に延び、さらに第1感圧素子20に対して間隙を設けた状態で、基台部5の端縁5aまで第1方向に沿って延びている。
第2引き出し配線35のうち基台部5上に配置された部分の上面には、第4接続電極36bが形成されている。第4接続電極36bは、第1接続電極26aと同様に、例えば金や金合金等により形成された金属膜であり、第2感圧素子30と検出部40及び姿勢制御部50との接続に用いられる。
このように、各接続電極36a,36bを基台部5の上方に形成することで、各接続電極26a,26bと同様に、リード線が各接続電極36a,36bに接続された状態において、カンチレバー10にリード線を介して外力が作用することを抑制できる。
図1および図4に示すように、これら第2感圧素子30、第1引き出し配線34及び第2引き出し配線35と、シリコン活性層2cと、の間には、第2絶縁膜37が形成されている。第2絶縁膜37は、第1絶縁膜27と同様に、絶縁性を備え、例えばシリコン酸化膜等により形成されている。第2絶縁膜37は、平面視において第2感圧素子30、第1引き出し配線34及び第2引き出し配線35と重なるように配置されている。
この第2絶縁膜37及び上述の第1絶縁膜27により、互いに絶縁された各電極に電圧を印加した際に、基台部5におけるシリコン活性層2c、及びシリコン活性層2cにより形成されたカンチレバー10を介して電流がリークすることを防止している。
このように、第2レバー部13の固定端側(第1レバー部11側)に第2感圧素子30を形成することで、第2感圧素子30には、平板部14が第1方向に撓んだ際に応力が作用する。このため、カンチレバー10に対して第1方向の力が作用すると、平板部14が第1方向に撓み、圧電素子である第2感圧素子30に応力が作用して電荷または電位差が発生する。
図1に示すように、各接続電極26a,26b,36a,36bには、リード線が例えばワイヤボンディング等により接続されている。そして、第1感圧素子20は、リード線を介して検出部40に接続されている。また、第2感圧素子30は、リード線を介して検出部40及び姿勢制御部50に接続されている。
検出部40は、例えば電荷電圧変換型の検出回路、または電圧増幅型の検出回路を備えている。検出回路は、第1感圧素子20において圧力変化が生じて電荷または電位差が発生すると、その大きさに応じて出力電圧を出力する。また、検出回路は、第2感圧素子30において圧力変化が生じて電荷または電位差が発生すると、その大きさに応じて出力電圧を出力する。検出部40は、上記検出回路から出力された出力電圧から、第1感圧素子20及び第2感圧素子30の圧力変化量をそれぞれ検出する。
姿勢制御部50は、第1引き出し配線34及び第2引き出し配線35を介して第2感圧素子30に電圧を印加する。圧電素子である第2感圧素子30は、姿勢制御部50により印加された電圧の大きさに応じて伸縮する。このため、カンチレバー10は、上面に第2感圧素子30が配置された湾曲部15において反るように湾曲する。
(圧力センサの製造方法)
次に、図5〜17に基づいて、本実施形態の圧力センサ1の製造方法について説明する。なお、以下の説明における各構成部品の符号については、図1〜4を参照されたい。
図5は、第1実施形態における圧力センサの製造方法を示すフローチャートである。図6〜17は、第1実施形態における圧力センサの製造方法を示す工程図であり、図2のIII−III線に相当する部分における断面図である。
図5に示すように、本実施形態の圧力センサ1の製造方法は、平板状の第1レバー部11と、第1レバー部11の面方向と異なる方向に曲がる第2レバー部13と、が連接されたカンチレバー10を備えた圧力センサ1の製造方法であって、カンチレバー10が形成される部分に第1感圧素子20及び第2感圧素子30を形成する感圧素子形成工程S10と、カンチレバー10を形成するカンチレバー形成工程S20と、第2感圧素子30に電圧を印加して、第2レバー部13を第1レバー部11の面方向と異なる方向に湾曲させる湾曲工程S30(請求項の「曲げ工程」に相当)と、を備える。
(感圧素子形成工程)
まず、感圧素子形成工程S10を行う。感圧素子形成工程S10は、第1レバー部11に対応する位置に第1感圧素子20としての圧電素子を形成する第1感圧素子形成工程S11と、第2レバー部13に対応する位置に第2感圧素子30としての圧電素子を形成する第2感圧素子形成工程S12と、を有する。本実施形態では、感圧素子形成工程S10において、第1感圧素子形成工程S11と第2感圧素子形成工程S12とを同時に行う。
最初に、図6に示すように、圧力センサ1の母材となるSOI基板2を準備する。SOI基板2は、シリコン支持層2a上に、シリコン酸化膜層2b及びシリコン活性層2cがこの順に形成されている。
次に、図7に示すように、第1電極22、取出し配線24、第3電極32及び第1引き出し配線34を形成する。
具体的には、まず、SOI基板2のシリコン活性層2cに対して熱酸化処理を行い、シリコン活性層2cの表面にシリコン熱酸化層2dを形成する。シリコン熱酸化層2dは、後述する工程において第1絶縁膜27及び第2絶縁膜37を形成する際に利用する。
次いで、シリコン熱酸化層2dの表面上に、例えばスパッタリング法や蒸着法等によりチタンとプラチナとが積層された第1金属層61を形成する。
次に、第1金属層61の表面上に第1のフォトレジスト膜を形成する。
続いて、第1のフォトマスクを用いて第1のフォトレジスト膜を露光する。第1のフォトマスクは、第1電極22、取出し配線24、第3電極32及び第1引き出し配線34に対応する遮光パターンを有する。
その後、第1のフォトレジスト膜を現像することで、第1のフォトレジスト膜に、第1電極22、取出し配線24、第3電極32及び第1引き出し配線34に対応する第1のエッチングマスクが形成される。
次いで、第1のエッチングマスクを介して、第1金属層61をエッチングする。これにより、シリコン熱酸化層2dの表面上には、第1電極22、取出し配線24、第3電極32及び第1引き出し配線34が形成される。
次いで、第1のエッチングマスクを除去する。
次に、図8に示すように、第1薄膜圧電体21及び第2薄膜圧電体31を形成する。
具体的には、まず、シリコン熱酸化層2d、第1電極22、取出し配線24、第3電極32及び第1引き出し配線34の表面上に、PZTにより形成された圧電体層62を形成する。圧電体層62は、例えばゾルゲル法等により形成される。
次いで、圧電体層62の表面上に第2のフォトレジスト膜を形成する。
続いて、第2のフォトマスクを用いて第2のフォトレジスト膜を露光する。第2のフォトマスクは、取出し配線24、第1引き出し配線34、第1薄膜圧電体21及び第2薄膜圧電体31に対応する遮光パターンを有する。
その後、第2のフォトレジスト膜を現像し、第2のエッチングマスクを形成する。
次いで、第2のエッチングマスクを介して、圧電体層62をエッチングする。これにより、第1電極22の表面上に第1薄膜圧電体21が形成され、第3電極32の表面上に第2薄膜圧電体31が形成される。さらに、取出し配線24及び第1引き出し配線34の表面上には、後述する第2金属層63のエッチング時のエッチングストッパ部62aが形成される。
次いで、第2のエッチングマスクを除去する。
次に、図9に示すように、第2電極23、第4電極33及び第2引き出し配線35を形成する。
具体的には、まず、シリコン熱酸化層2d、第1薄膜圧電体21、第2薄膜圧電体31及びエッチングストッパ部62aの表面上に、第1金属層61と同様の第2金属層63を形成する。
次いで、第2金属層63の表面上に第3のフォトレジスト膜を形成する。
続いて、第3のフォトマスクを用いて第3のフォトレジスト膜を露光する。第3のフォトマスクは、第2電極23、第4電極33及び第2引き出し配線35に対応する遮光パターンを有する。
その後、第3のフォトレジスト膜を現像し、第2電極23、第4電極33及び第2引き出し配線35に対応する第3のエッチングマスクを形成する。
次いで、第3のエッチングマスクを介して、第2金属層63をエッチングする。これにより、第1薄膜圧電体21、第2薄膜圧電体31及びシリコン熱酸化層2dの表面上には、第2電極23、第4電極33及び第2引き出し配線35が形成される。このとき、取出し配線24及び第1引き出し配線34の表面上には、エッチングストッパ部62aが形成されているため、取出し配線24及び第1引き出し配線34が第2金属層63のエッチングによりエッチングされることを防止している。
次いで、第3のエッチングマスクを除去する。
次に、図10に示すように、エッチングストッパ部62aを除去する。この際、第2電極23及び第4電極33をマスクとして圧電体層62をエッチングすることで、エッチングストッパ部62aを除去することができる。
次に、図11に示すように、シリコン熱酸化層2dをパターニングする。ここでは、第2電極23、取出し配線24、第4電極33、第1引き出し配線34及び第2引き出し配線35をマスクとしてシリコン熱酸化層2dをエッチングすることで、平面視において露出したシリコン熱酸化層2dが除去される。これにより、第1絶縁膜27及び第2絶縁膜37が形成される。
次に、図12に示すように、各接続電極26a,26b,36a,36bを形成する。
具体的には、まず、シリコン活性層2c、第2電極23、取出し配線24、第4電極33、第1引き出し配線34及び第2引き出し配線35の表面上に、第3金属層64を形成する。第3金属層64は、例えば金や金合金等により形成された金属膜である。第3金属層64は、例えばスパッタリング法や蒸着法等により形成される。
次いで、第3金属層64の表面上に第4のフォトレジスト膜を形成する。
続いて、第4のフォトマスクを用いて第4のフォトレジスト膜を露光する。第4のフォトマスクは、各接続電極26a,26b,36a,36bに対応する遮光パターンを有する。
その後、第4のフォトレジスト膜を現像し、各接続電極26a,26b,36a,36bに対応する第4のエッチングマスクを形成する。
次いで、第4のエッチングマスクを介して、第3金属層64をエッチングする。これにより、各接続電極26a,26b,36a,36bが形成される。
次いで、第4のエッチングマスクを除去する。なお、図7〜図12で説明した感圧素子形成工程S10では、第1金属層61、圧電体層62それぞれを個別に成膜、加工する方法を例示したが、例えば、第1金属層61と圧電体層62を連続で成膜し、その後フォトレジスト膜を用いたパターニングで、圧電体層62、第1金属層61の順に形成してもよい。
(カンチレバー形成工程)
次に、カンチレバー形成工程S20を行う。
最初に、図13に示すように、SOI基板2のシリコン活性層2cをパターニングする。
具体的には、まず、第1感圧素子20及び第2感圧素子30が形成されたSOI基板2の上面に、第5のフォトレジスト膜を形成する。
続いて、第5のフォトマスクを用いて第5のフォトレジスト膜を露光する。第5のフォトマスクは、カンチレバー10に対応する遮光パターンを有する。
その後、第5のフォトレジスト膜を現像し、カンチレバー10に対応する第5のエッチングマスクを形成する。
次いで、第5のエッチングマスクを介して、SOI基板2のシリコン活性層2cをエッチングする。これにより、SOI基板2のシリコン活性層2cは、シリコン酸化膜層2b上においてカンチレバー10の形状にパターニングされる。
次いで、第5のエッチングマスクを除去する。
次に、図14及び図15に示すように、基台部5を形成する。
具体的には、まず図14に示すように、第1感圧素子20及び第2感圧素子30が形成されたSOI基板2の上面に、第6のフォトレジスト膜65を形成する。
次いで、SOI基板2の下面に第7のフォトレジスト膜を形成する。続いて、第6のフォトマスクを用いて第7のフォトレジスト膜を露光する。第6のフォトマスクは、基台部5に対応する遮光パターンを有する。
その後、第7のフォトレジスト膜を現像し、基台部5に対応する第6のエッチングマスクを形成する。
次いで、図15に示すように、第6のエッチングマスクを介して、SOI基板2のシリコン支持層2a及びシリコン酸化膜層2bを順にエッチングする。これにより、SOI基板2のシリコン支持層2a及びシリコン酸化膜層2bが基台部5の形状にパターニングされるとともに、基台部5において片持ち支持されたカンチレバー10が形成される。このとき、カンチレバー10の上面には、第6のフォトレジスト膜65が形成されているため、第1感圧素子20及び第2感圧素子30が、SOI基板2のシリコン支持層2a及びシリコン酸化膜層2bのエッチング時にダメージを受けることを防止できる。次いで、第6のエッチングマスクを除去する。
次に、図16に示すように、第6のフォトレジスト膜65を除去する。これにより、基台部5においてのみ支持された平板状のカンチレバー10が形成される。
(湾曲工程)
次に、湾曲工程S30を行う。湾曲工程S30では、第2感圧素子30に電圧を印加し、第2レバー部13を第1レバー部11の面方向と異なる方向に湾曲させる。
具体的には、まず、検出部40と各接続電極26a,26b,36a,36bとを、リード線を介して接続させる。また、姿勢制御部50と各接続電極36a,36bとを、リード線を介して接続する。
その後、図17に示すように、姿勢制御部50により第2感圧素子30に対して所定電圧を印加し、第2感圧素子30を第1方向に縮むように変形させる。このとき、平板状のカンチレバー10の上面に形成された第2感圧素子30が縮む一方で、平板状のカンチレバー10は伸縮していないため、カンチレバー10は第2感圧素子30が形成されている面側(上側)に向かって反るように湾曲する。これにより、平板状のカンチレバー10は、第2感圧素子30が形成された領域において湾曲して湾曲部15となり、その湾曲部15よりも自由端側(上側)が平板部14となる。
以上により、圧力センサ1の製造は終了する。
このように、本実施形態の圧力センサ1は、平板状の第1レバー部11と、第1レバー部11の面方向と異なる方向(上下方向)に曲がる第2レバー部13と、が連接されたカンチレバー10と、第1レバー部11に設けられた第1感圧素子20と、第2レバー部13に設けられた第2感圧素子30と、第1感圧素子20の圧力変化量、及び第2感圧素子30の圧力変化量をそれぞれ検出する検出部40と、を備えている。
この構成によれば、圧力センサ1は、第1レバー部11及び第2レバー部13に作用する圧力変化を、第1感圧素子20及び第2感圧素子30により各別に検出することができる。ここで、圧力センサ1は、第1レバー部11と第2レバー部13が異なる方向に延在しているため、複数のカンチレバーを備えていなくても、1つのカンチレバー10に2方向の圧力を作用させることができる。したがって、複数方向の圧力検出が可能な、小型の圧力センサ1が得られる。
また、第2感圧素子30が圧電素子であるため、第2感圧素子30に電圧を印加することで第2感圧素子30を伸縮させることができる。これにより第2感圧素子30は、第2レバー部13を任意の角度に湾曲させることができる。
また、一般に圧力センサは、感圧素子としてピエゾ抵抗を用いる場合、圧力変化を検出するために感圧素子に電流を流し続けるため、消費電力が大きくなる傾向にある。これに対して圧力センサ1は、第2感圧素子30である圧電素子が圧力変化に反応して電荷または電位差を発生させるため、第2感圧素子30に電流を流し続ける必要がない。このため、圧力センサ1は、ピエゾ抵抗を用いる従来の圧力センサと比較して、消費電力を低減できる。
また、圧力センサ1は、第2感圧素子30に電圧を印加して、第2レバー部13の姿勢を制御する姿勢制御部50を備えているため、第2レバー部13の湾曲する角度を適宜変化させることができる。これにより、検出対象の圧力の方向が変化した場合であっても、圧力の方向の変化に対応して、第2レバー部13(平板部14)の角度を適宜変化させるとともに、正確に圧力を検出することができる圧力センサ1が得られる。
また、第1感圧素子20が圧電素子であるため、圧力センサ1は、第1感圧素子20にピエゾ抵抗を用いる場合に比べて、消費電力を低減することができる。
さらに、本実施形態のように、第1感圧素子20と第2感圧素子30とが共に圧電素子である場合には、検出部40における第1感圧素子20用の検出回路と第2感圧素子30用の検出回路を同様に形成することができる。また、第1感圧素子20と第2感圧素子30とが共に圧電素子である場合には、第1感圧素子20と第2感圧素子30とを同じ製造工程にて形成することができる。したがって、圧力センサ1を低コストで製造できる。
また、第2レバー部13は、第1レバー部11の面方向(第1方向及び第2方向を含む方向)と直交するように湾曲しているため、圧力センサ1は、直交する2方向の圧力をより高感度に検出することができる。
また、カンチレバー10がシリコン材(シリコン活性層2c)により形成されているため、圧力センサ1を従来のMEMS製造工程で製造することができる。したがって圧力センサ1を高精度且つ低コストに製造できる。
なお、カンチレバー10の形成材料はシリコン材に限らず、例えば窒化ケイ素や二酸化ケイ素等のケイ素を含む材料であれば、上記作用効果が得られる。
また、本実施形態の圧力センサ1の製造方法は、第1レバー部11に第1感圧素子20を形成する第1感圧素子形成工程S11と、第2レバー部13に第2感圧素子30を形成するS12と、第2感圧素子30に電圧を印加して、第2レバー部13を第1レバー部11の面方向と異なる方向に湾曲させる湾曲工程S30と、を備える。
この方法によれば、湾曲工程S30により第2感圧素子30に電圧を印加して、第2レバー部13を第1レバー部11の面方向と異なる方向に湾曲させることができる。したがって、複雑な製造方法を用いることなく、複数方向の圧力検出が可能な、小型の圧力センサを簡単かつ低コストに製造できる。
[第2実施形態]
(圧力センサ)
次に、第2実施形態の圧力センサ101について説明する。
図19は、第2実施形態における圧力センサの斜視図である。なお、図19においては、検出部40及び姿勢制御部50の図示を省略する。
図1に示す第1実施形態では、1つの基台部5が1つのカンチレバー10を備えていたが、図19に示す第2実施形態では、1つの基台部105が2つのカンチレバー10を備えている点で異なっている。なお、図1に示す第1実施形態と同様の構成については、同一符号を付して詳細な説明を省略する。
図19に示すように、圧力センサ101は、矩形枠状の基台部105を備えている。基台部105は、SOI基板2により形成されている。
基台部105の上面には、貫通部分に突出するように一対のカンチレバー10が設けられている。一対のカンチレバー10は、基台部105の隣り合う枠上にそれぞれ配置され、第1レバー部11の延出方向が互いに直交している。
このように、本実施形態の圧力センサ101は、カンチレバー10を一対有する。
この構成によれば、各カンチレバー10が2方向の圧力を受けることができるため、圧力センサ101が一対のカンチレバー10を有することで、3方向以上の圧力を受けることが可能となる。特に本実施形態のように、各第2レバー部13の平板部14の面方向が各第1レバー部11の面方向に直交し、且つ各平板部14の面方向が互いに直交するように配置することで、一対のカンチレバー10で直交する3方向全ての圧力を検出することが可能となる。
なお、本実施形態では、圧力センサ101は、一対のカンチレバー10を有していたが、3個以上のカンチレバー10を有する構成であってもよい。圧力センサが3個以上のカンチレバー10を有することで、より多方向の圧力変化を細かく検出することが可能となる。
[第3実施形態]
(触覚センサ)
次に、第3実施形態の触覚センサ201について説明する。
図20は、第3実施形態における触覚センサの斜視図である。なお、図20では、わかりやすくするために、封止部7を仮想線(2点鎖線)で示している。
図20に示すように、触覚センサ201は、圧力センサ1と、圧力センサ1の基台部5及びカンチレバー10を封止する封止部7と、を備える。封止部7は、弾性を有し、例えば柔軟なシリコーン樹脂等が最適である。このとき、カンチレバー10は、湾曲部15において第2レバー部13が湾曲した状態で、封止部7に封止されている。
(触覚センサの製造方法)
次に、第3実施形態の触覚センサ201の製造方法について説明する。
第3実施形態の触覚センサ201の製造方法は、図6〜17に示す第1実施形態の圧力センサ1の製造方法における湾曲工程S30の後工程として、封止工程を有する。
封止工程では、姿勢制御部50により第2感圧素子30に電圧が印加されて湾曲部15において湾曲したカンチレバー10(図17参照)を、液状の封止部7の中に埋設する。次いで、封止部7を硬化させることで、封止部7に弾性を発現させるとともに、湾曲部15において湾曲したカンチレバー10の湾曲状態を封止部7により維持させる。その後、姿勢制御部50と第2感圧素子30との電気的な接続を解除する。
以上により、触覚センサ201の製造は終了する。
このように、本実施形態の触覚センサ201は、圧力センサ1と、圧力センサ1を封止する封止部7を備えている。
この構成によれば、検出部40は、封止部7の表面から封止部7を介して圧力センサ1のカンチレバー10に作用する力を検出することができる。これにより、触覚センサ201は、カンチレバー10が露出した圧力センサ1と比較して、外力に対する強度が向上する。したがって、高強度を有し、複数方向の圧力検出が可能な触覚センサ201が得られる。
なお、本発明は、図面を参照して説明した上述の実施形態に限定されるものではなく、その技術的範囲において様々な変形例が考えられる。
例えば、上記実施形態においては、第1感圧素子20の第1薄膜圧電体21、及び第2感圧素子30の第2薄膜圧電体31は、PZTにより形成されているが、これに限定されるものではない。第1薄膜圧電体及び第2薄膜圧電体は、圧電体材料であればよく、例えばAlN(窒化アルミニウム)等でもよい。また、第1薄膜圧電体及び第2薄膜圧電体は、例えばピエゾ抵抗であってもよく、この場合においても、第1レバー部11及び第2レバー部13の撓みを各別に検出することができる。
また、上記実施形態においては、第2レバー部13の平板部14は、その面方向が第1レバー部11の面方向に対して直交するように形成されていたが、これに限定されるものではない。第2レバー部の平板部は、その面方向が第1レバー部の面方向に対して交差する構成であれば、圧力センサは2方向の圧力変化を検出することができる。
また、上記実施形態の圧力センサ1の製造方法においては、第1感圧素子形成工程S11と第2感圧素子形成工程S12とを同時に行ったが、これに限定されず、各工程S11,S12を各別に行ってもよい。
その他、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、上記した実施の形態における構成要素を周知の構成要素に置き換えることは適宜可能である。
1,101…圧力センサ 7…封止部 10…カンチレバー 11…第1レバー部 13…第2レバー部 20…第1感圧素子 30…第2感圧素子 40…検出部 50…姿勢制御部 201…触覚センサ

Claims (12)

  1. 平板状の第1レバー部と、前記第1レバー部の面方向と異なる方向に曲がる第2レバー部と、が連接されたカンチレバーと、
    前記第1レバー部に設けられた第1感圧素子と、
    前記第2レバー部に設けられた第2感圧素子と、
    前記第1感圧素子の圧力変化量、及び前記第2感圧素子の圧力変化量をそれぞれ検出する検出部と、を備え
    前記第2感圧素子は、圧電素子であり、
    前記第2感圧素子に電圧を印加して、前記第2レバー部の姿勢を制御する姿勢制御部を備える、
    ことを特徴とする圧力センサ。
  2. 前記第1感圧素子は、圧電素子である、
    ことを特徴とする請求項1に記載の圧力センサ。
  3. 前記第2レバー部は、少なくとも一部が前記第1レバー部の前記面方向と直交するように湾曲している、
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の圧力センサ。
  4. 前記カンチレバーは、ケイ素を含む材料により形成されている、
    ことを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の圧力センサ。
  5. 前記カンチレバーを複数有する、
    ことを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の圧力センサ。
  6. 平板状の第1レバー部と、前記第1レバー部の面方向と異なる方向に曲がる第2レバー部と、が連接されたカンチレバーと、
    前記第1レバー部に設けられた第1感圧素子と、
    前記第2レバー部に設けられた第2感圧素子と、
    前記第1感圧素子の圧力変化量、及び前記第2感圧素子の圧力変化量をそれぞれ検出する検出部と
    を備える圧力センサと、
    前記圧力センサを封止し、前記カンチレバーの湾曲状態を維持させる封止部と、
    を備えることを特徴とする触覚センサ。
  7. 前記第2感圧素子は、圧電素子である、
    ことを特徴とする請求項6に記載の触覚センサ
  8. 前記第1感圧素子は、圧電素子である、
    ことを特徴とする請求項6または7のいずれか1項に記載の触覚センサ
  9. 前記第2レバー部は、少なくとも一部が前記第1レバー部の前記面方向と直交するように湾曲している、
    ことを特徴とする請求項6から8のいずれか1項に記載の触覚センサ
  10. 前記カンチレバーは、ケイ素を含む材料により形成されている、
    ことを特徴とする請求項6から9のいずれか1項に記載の触覚センサ
  11. 前記カンチレバーを複数有する、
    ことを特徴とする請求項6から10のいずれか1項に記載の触覚センサ
  12. 平板状の第1レバー部と、前記第1レバー部の面方向と異なる方向に曲がる第2レバー部と、が連接されたカンチレバーを備えた圧力センサの製造方法であって、
    前記第1レバー部に対応する位置に第1感圧素子を形成する第1感圧素子形成工程と、
    前記第2レバー部に対応する位置に第2感圧素子としての圧電素子を形成する第2感圧素子形成工程と、
    前記第2感圧素子に電圧を印加して、前記第2レバー部を前記第1レバー部の面方向と異なる方向に曲げ、前記カンチレバーの湾曲状態を維持させる曲げ工程と、を備える、
    ことを特徴とする圧力センサの製造方法。
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