JP5160385B2 - タイヤチューブの嵌込み方法、及びその嵌込み具 - Google Patents

タイヤチューブの嵌込み方法、及びその嵌込み具 Download PDF

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本発明は、エラストマーを原材料として押出成形されて、釘類が刺さってもパンクしない長尺状のタイヤチューブを、タイヤ外皮とリムとで形成されるチューブ収容空間に嵌め込む方法、及びその嵌込み具に関するものである。
釘類が刺さってもパンクしないタイヤチューブの製造方法の一つとして、型成形によりタイヤチューブをサイズに応じた環状に成形する方法がある(特許文献1)。このタイヤチューブは環状であり、しかもそのままの状態で乗心地性を満たす弾性を備えているため、タイヤ外皮とリムとで形成されるチューブ収容空間にチューブを嵌め込む際には、嵌込み完了の直前において、チューブがリムを乗り越えて嵌込みを可能とすべく、当該チューブにおけるリムの乗り越え部分を周方向に引っ張って周長を長くする必要があるため、環状のタイヤチューブを前記チューブ収容空間に嵌め込む作業は大変であった。
一方、本特許出願人は、エラストマーを原材料として押出成形された長尺状のタイヤチューブを開発して、特願2008−259321号として出願した。このタイヤチューブは、環状ではなくて長尺状であるため、リムの幅方向の両端に設けられた一対の引掛かり部のうち一方の引掛かり部のみにタイヤ外皮の被引掛かり部を引っ掛けて、リムに対してタイヤ外皮の幅方向の一方側を大きく開口させた状態で、タイヤ外皮とリムとで形成されるチューブ収容空間に、長尺状のタイヤチューブを、その長手方向の一端部から順次挿入して、当該チューブ収容空間内においてタイヤチューブの端部同士を単に突き合わせればよいので、タイヤ外皮の環状空間部にタイヤチューブを挿入して収容することは簡単である。
しかし、前記タイヤチューブは、当該タイヤチューブに嵌め込んで使用した場合には、良好な乗り心地性を有する適度な弾性を備えていて、作業者の手の力のみでは大きく圧縮させられないために、タイヤ外皮の環状空間部にタイヤチューブを挿入した後に、タイヤ外皮の被引掛かり部をリムの引掛かり部に引っ掛けて行うチューブ収容空間に対するタイヤチューブの嵌込みの最終作業は容易ではない。
特開平8−142603号公報
本発明は、簡単な工具を用いることにより、エラストマーを原材料として成形された長尺状のタイヤチューブを、タイヤ外皮とリムとで形成されるチューブ収容空間に人手で簡単、かつ確実に嵌め込むことのできる嵌込み方法と、その嵌込み具の提供を課題としている。
上記の課題を解決するための請求項1の発明は、エラストマーを原材料として押出成形された長尺状のタイヤチューブを、タイヤ外皮とリムとで形成されるチューブ収容空間に嵌め込む方法であって、前記タイヤ外皮とリムとを跨いでタイヤの半径方向に配置される連結部の両端部が同一側に略直角に屈曲されて、当該各屈曲部の先端が釣針状にわん曲されて被引掛かり部となった屈曲棒状の第1引掛かり維持具単体と、先端部が前記リムの一方の引掛かり部に引っ掛けられると共に、途中の部分が、一方の被引掛かり部がタイヤのスポークに引っ掛けられた前記第1引掛かり維持具単体の他方の被引掛かり部に引っ掛けられて、前記第1引掛かり維持具単体と協働して、リムに対するタイヤ外皮の引掛かり状態をリムの周方向の一部でポイント的に維持するための直棒状の第2引掛かり維持具単体とから成るポイント的引掛かり維持具と;前記ポイント的引掛かり維持具により周方向の一部でリムに対するタイヤ外皮の引っ掛かりがポイント的に維持された状態で、先端の引掛かり案内部をリムの引掛かり部の内側に差し込んだ状態でリムの周方向に移動させて、リムの引掛かり部に対するタイヤ外皮の被引掛かり部の引掛かりの案内を行う直棒状の引掛かり案内具と;を含む複数の工具を使用し、前記タイヤ外皮とリムとの幅方向の一端部を開口させて前記タイヤチューブを前記チューブ収容空間に収容させる工程と;嵌込み作業を終了するまで、リムに対するタイヤ外皮の引掛かり状態をリムの周方向の一部でポイント的に維持するために、前記ポイント的引掛かり維持具をリム及びタイヤ外皮の周方向の一部にポイント的に装着する工程と;前記ポイント的引掛かり維持具により前記引掛かり状態がリムの周方向の一部でポイント的に維持された状態で、前記引掛かり案内具をリムの周方向に移動させてリムの引掛かり部にタイヤ外皮の被引掛かり部を順次引っ掛ける工程と;を含むことを特徴としている。
請求項1の発明は、以下の第1〜第3の各工程を経て、チューブ収容空間にタイヤチューブが収容された状態で、リムの引掛かり部とタイヤ外皮の被引掛かり部とを互いに引っ掛けて、前記チューブ収容空間にタイヤを嵌め込む方法である。第1工程では、タイヤ外皮とリムとの幅方向の一端部の引掛かりを全周に亘って解除して大きく開口させ、その開口部から長尺状のタイヤチューブを、タイヤ外皮とリムとで形成されるチューブ収容空間に挿入して、当該空間内においてタイヤチューブの両端面を突き当てる。
第2工程では、前記開口側においてリムの引掛かり部とタイヤ外皮の開口側の被引掛かり部とを部分的に引っ掛けて、当該引掛かり状態をポイント的引掛かり維持具を用いてポイント的に維持させる。即ち、ポイント的引掛かり維持具の第1引掛かり維持具単体の連結部をタイヤ外皮とリムとを跨いだ状態でタイヤの半径方向に配置して、一方の屈曲部の先端の被引掛かり部をスポークに引っ掛ける。この状態で、前記開口側において直棒状の第2引掛かり維持具単体の先端部をリムの端部とタイヤ外皮の端部との間に差し込んで、当該第2引掛かり維持具単体をタイヤの中心から離れる方向に反転させて、当該第2引掛かり維持具単体の途中の部分を前記第1引掛かり維持具単体の他方の屈曲部の先端の被引掛かり部に引っ掛けると、圧縮変形されたタイヤチューブ、及びタイヤ外皮の弾性復元力の作用により、第1及び第2の各引掛かり維持具単体が協働して、リムの引掛かり部とタイヤ外皮の被引掛かり部との引掛かり状態が、タイヤの周方向に沿った一部においてポンイント的に維持される。即ち、第2引掛かり維持具単体の先端部は、タイヤ外皮の外周面における被引掛かり部に近い部分とリムの引掛かり部との間に差し込まれて、両部分で挟持された状態となり、当該挟持状態が、圧縮変形されたタイヤチューブ、及びタイヤ外皮の弾性復元力により維持されることにより、前記引掛かり状態がポイント的に維持される。このポイント的な引掛かり状態は、チューブ収容空間にタイヤチューブが完全に嵌め込まれるまで、このままにしておき、嵌込み完了後においてタイヤから取り外す。
第3工程では、リムの引掛かり部とタイヤ外皮の被引掛かり部とがタイヤの周方向の一部においてポイント的引掛かり維持具により維持された状態において、リムの引掛かり部とタイヤ外皮の被引掛かり部との間に、引掛かり案内具の先端の引掛かり案内部を差し込んだ状態で、当該引掛かり案内具をタイヤの周方向に沿って徐々に移動させると、当該移動により、リムの外側に配置されていたタイヤ外皮の被引掛かり部は、当該リムの引掛かり部の内側に強制的に入り込まされて、リムの引掛かり部とタイヤ外皮の被引掛かり部とが順次引っ掛けられる。なお、引掛かり案内具をタイヤの周方向に移動させると、リムの引掛かり部に対してタイヤ外皮の被引掛かり部が引っ掛けられた引掛かり済部が外れてしまうことがあるが、この場合には、引掛かり案内具に近接した前記引掛かり済部を工具により押さえるか、又は請求項2に記載の引掛かり解除防止具を用いて、引掛かり済部の引掛かり解除の防止を行う。
また、請求項2の発明は、請求項1の発明において、前記複数の工具には、前記引掛かり案内具をリムの周方向に移動させてリムの引掛かり部に対してタイヤ外皮の被引掛かり部を引掛ける途中において、タイヤ外皮の引掛かり済部が解除されるのを防止するために、リムの引掛かり部に一時的に引っ掛けておくための直棒状の引掛かり解除防止具が含まれ、前記引掛かり案内具をリムの周方向に移動させて、リムの引掛かり部にタイヤ外皮の被引掛かり部を順次引っ掛ける際に、リムの周方向に沿って所定の長さだけ引っ掛ける作業を終える毎に、タイヤ外皮の前記引掛かり済部の終端部において前記引掛かり解除防止具の先端部を、リムの引掛かり部とタイヤ外皮の被引掛かり部との間に差し込む操作を繰り返して、タイヤ外皮の引掛かり済部の引掛かりが解除されるのを防止する工程を含むことを特徴としている。
請求項2の発明では、リムの引掛かり部にタイヤ外皮の被引掛かり部を順次引っ掛ける際に、リムの周方向に沿って所定の長さだけ引っ掛ける作業を終える毎に、タイヤ外皮の前記引掛かり済部の終端部において直棒状の引掛かり解除防止具の先端部を、リムの引掛かり部とタイヤ外皮の被引掛かり部との間に差し込む操作を繰り返すことにより、引掛かり案内具をタイヤの周方向に移動させて、タイヤ外皮の被引掛かり部をリム内に引き込んで、当該リムの引掛かり部に引っ掛ける際に、引掛かり解除防止具の部分において引掛かり済部の引掛かり解除が遮断される。この結果、当該引掛かり済部においてリムに対してタイヤが外れる(リムの引掛かり部とタイヤ外皮の被引掛かり部との引掛かりが解除される)のが防止される。
また、請求項3の発明は、エラストマーを原材料として押出成形された長尺状のタイヤチューブを、タイヤ外皮とリムとで形成されるチューブ収容空間に嵌め込む際に使用されるタイヤチューブ嵌込み具であって、前記タイヤ外皮とリムとを跨いでタイヤの半径方向に配置される連結部の両端部が同一側に略直角に屈曲されて、当該各屈曲部の先端が釣針状にわん曲されて被引掛かり部となった屈曲棒状の第1引掛かり維持具単体と、先端部が前記リムの一方の引掛かり部に引っ掛けられると共に、途中の部分が、一方の被引掛かり部がタイヤのスポークに引っ掛けられた前記第1引掛かり維持具単体の他方の被引掛かり部に引っ掛けられて、前記第1引掛かり維持具単体と協働して、リムに対するタイヤ外皮の引掛かり状態をリムの周方向の一部でポイント的に維持するための直棒状の第2引掛かり維持具単体とから成るポイント的引掛かり維持具と;前記ポイント的引掛かり維持具により周方向の一部でリムに対するタイヤ外皮の引っ掛かりがポイント的に維持された状態で、先端の引掛かり案内部をリムの引掛かり部の内側に差し込んだ状態でリムの周方向に移動させて、リムの引掛かり部に対するタイヤ外皮の被引掛かり部の引掛かりの案内を行う直棒状の引掛かり案内具と;を含むことを特徴としている。
請求項3の発明の作用は、請求項1の発明の作用で述べた通りである。
また、請求項4は、請求項3の発明において、前記複数の工具には、前記引掛かり案内具をリムの周方向に移動させてリムの引掛かり部に対してタイヤ外皮の被引掛かり部を引掛ける途中において、タイヤ外皮の引掛かり済部の引掛かりが解除されるのを防止するために、リムの引掛かり部に一時的に引っ掛けておくための直棒状の引掛かり解除防止具が含まれることを特徴としている。
請求項4の発明の作用は、請求項2の発明の作用で述べた通りである。
請求項5の発明は、請求項3又は4の発明において、前記ポイント的引掛かり維持具の第1引掛かり維持具単体、及び引掛かり案内具の各先端の被引掛かり部は、僅かにわん曲したわん曲平板部で形成されていることを特徴としている。
請求項5の発明によれば、第1引掛かり維持具単体、及び引掛かり案内具の各先端の被引掛かり部が僅かにわん曲したわん曲平板部で形成されているため、リムの引掛かり部とタイヤ外皮の被引掛かり部との間に、ポイント的引掛かり維持具の第1引掛かり維持具単体、及び引掛かり案内具の各先端の被引掛かり部を差し込んで、第1引掛かり維持具単体の場合には、そのままの状態にしておく際に、また引掛かり案内具の場合には、タイヤの周方向に移動させる際に、先端の被引掛かり部の僅かなわん曲平板部が、抜け出しを困難にして、そのままの差込み状態を維持する。従って、リムの引掛かり部とタイヤ外皮の被引掛かり部とのポイント的な引掛かりの維持が確実になると共に、引掛かり案内具によるリムの引掛かり部に対してタイヤ外皮の被引掛かり部を引っ掛ける作業を損じることなく確実に行える。
また、請求項6の発明は、請求項4又は5の発明において、前記引掛かり解除防止具の先端の被引掛かり部は、平板状に形成されていることを特徴としている。
引掛かり解除防止具は、引掛かり案内具によりリムの周方向に沿った所定長の引掛け作業を終える毎に、タイヤ外皮の引掛かり済部における当該タイヤ外皮の被引掛かり部とリムの引掛かり部との間に、当該引掛かり解除防止具の先端部を差し込んで、引掛かり済部の引掛かりが解除されるのを防止する工具であって、所定長のタイヤ外皮の引掛かりを終える毎に行う取外し、及び差込みの操作を容易にするためには、請求項6の発明のように、引掛かり解除防止具の先端部は平板状の方が有効である。
本発明によれば、乗心地性の確保のために適度な弾性を有していて、人手では簡単に大きく圧縮させられないタイヤチューブを、タイヤのリムとタイヤ外皮とで形成される収容空間に収容した状態で、タイヤ外皮の被引掛かり部をリムの引掛かり部に引っ掛けて、タイヤチューブを前記収容空間に嵌め込む際に、ポイント的引掛かり維持具により、タイヤの周方向の一部においてタイヤ外皮の被引掛かり部とリムの引掛かり部とをポイント的に維持した状態で、引掛かり状態のタイヤ外皮の被引掛かり部に近接した部分とリムの引掛かり部との間に引掛かり案内具の先端部を差し込んだ状態で、当該引掛かり案内具をリムの周方向に移動させることにより、タイヤ外皮の被引掛かり部をリム内に順次引き込んで、当該リムの引掛かり部に引っ掛ける方法を採用しているので、前記タイヤチューブをチューブ収容空間に簡単で、しかも損じることなく確実に嵌め込むことが可能となる。
また、リムの引掛かり部にタイヤ外皮の被引掛かり部を順次引っ掛ける際に、リムの周方向に沿って所定の長さだけ引っ掛ける作業を終える毎に、前記引掛かり済部の基端部に差し込まれた引掛かり解除防止具を取り外して、当該引掛かり済部の終端部に差し込む操作を繰り返すことにより、引掛かり案内具をタイヤの周方向に移動させて、タイヤ外皮の被引掛かり部をリム内に引き込んで、当該リムの引掛かり部に引っ掛ける際に、引掛かり解除防止具の部分において引掛かり済部の引掛かり解除が遮断されるので、当該引掛かり済部においてリムに対してタイヤが外れる(リムの引掛かり部とタイヤ外皮の被引掛かり部との引掛かりが解除される)のが防止される。
以下、複数の実施例を挙げて、本発明について更に詳細に説明する。最初に、図1〜図4を参照にして、タイヤチューブC、及び当該タイヤチューブCをタイヤ外皮1とリム2との間のチューブ収容空間3に嵌め込むのに使用される工具について説明する。図1は、チューブ収容空間3にタイヤチューブCが収容された状態でタイヤTの周方向の一部のタイヤ外皮1とリム2との引掛かり状態がポイント的引掛かり維持具Aによりポイント的に維持されている状態のタイヤTの平面図であり、図2は、タイヤチューブCの嵌込みのために、タイヤTに対してポイント的引掛かり維持具A、引掛かり案内具B及び引掛かり解除防止具Dが使用されている状態のタイヤTの部分斜視図であり、図3(a),(b),(c)は、それぞれポイント的引掛かり維持具Aを構成する第1引掛かり維持具単体A1 の斜視図、正面図及び右側面図であり、図4(a),(b),(c)は、それぞれポイント的引掛かり維持具Aを構成する第2引掛かり維持具A2 、引掛かり案内具B及び引掛かり解除防止具Dの正面図である。
タイヤTのタイヤ外皮1とリム2とで形成されるチューブ収容空間3に収容されるタイヤチューブCは、良好な乗心地性を有する弾性を備えたものであって、弾性特性、軽量性、生産性、原料入手の容易性等を考慮して、TPE(熱可塑性エラストマー)を原材料として連続押出成形されたチューブ長尺材をタイヤの周長に切断した長尺状をなしていて、乗心地性の向上を目的とした適度な弾性確保のために、複数個の孔Hが長手方向に連続して形成されている(図9−1参照)。
タイヤTを構成する環状(リング状)のリム2は、図5に示されるように、幅方向の両端部がそれぞれ外方に屈曲され、各屈曲部の先端部が更に内方に屈曲されて引掛かり部2aを形成している。タイヤを構成する環状のタイヤ外皮1は、リム2と対向する内周側が開口していて、断面視における周方向の両端部に、リム2の引掛かり部2aに対して引っ掛けられる被引掛かり部1aがそれぞれ形成されている。タイヤ外皮1とリム2とで形成される空間がチューブ収容空間3となっている。
ポイント的引掛かり維持具Aは、チューブ収容空間3にタイヤチューブCが収容された状態でタイヤTの周方向の一部のタイヤ外皮1とリム2との引掛かり状態を維持するための工具であって、屈曲棒状をした第1引掛かり維持具単体A1 と、直棒状をした第2引掛かり維持具単体A2 とで構成され、第1及び第2の各引掛かり維持具単体A1,A2 は協働して前記引掛かり状態を維持するという一つの機能を発揮する。第1引掛かり維持具単体A1 は、図3に示されるように、タイヤ外皮1とリム2とを跨いだ状態でタイヤTの半径方向に配置される連結部11の両端部が同一側に略直角に屈曲されて、各屈曲部12の先端部に釣針状をした被引掛かり部13が同一側を向いてそれぞれ形成された構成であって、各被引掛かり部13は、それぞれタイヤTのスポーク4及び直棒状の第2引掛かり維持具単体A2 の途中に引っ掛けられる。また、第2引掛かり維持具単体A2 は、図4(a)に示されるように、直丸棒状の本体部10の先端部に、僅かにわん曲したわん曲平板状の被引掛かり部14が形成された構成である。
引掛かり案内具Bは、タイヤ外皮1の被引掛かり部1aをリム2の内側に引き込んで、当該リム2の引掛かり部2aに引っ掛ける案内を行う工具であって、図4(b)に示されるように、マイナスドライバー状をなしていて、握り部15に直丸棒状の軸部16が一体に取付けられ、当該軸部16の先端部がわん曲平板状の引掛かり案内部17となった構成である。引掛かり案内具Bは、その先端の引掛かり案内部17を、リム2の引掛かり部2aとタイヤ外皮1の被引掛かり部1aとの間に差し込んで、握り部15を作業者が握った状態で、当該リム2の周方向に移動させることにより、タイヤ外皮1の被引掛かり部1aをリム2の内側に引き込んで、当該リム2の引掛かり部2aに対してタイヤ外皮1の被引掛かり部1aを順次引っ掛けるのに使用される。
引掛かり解除防止具Dは、前記引掛かり案内具Bをリム2の周方向に移動させて、タイヤ外皮1の被引掛かり部1aをリム2内に引き込んで、当該リム2の引掛かり部2aに対して引っ掛ける際に、リム2の引掛かり部2aとタイヤ外皮1の被引掛かり部1aとが引っ掛かった状態となっている引掛かり済部の引掛かりが解除されるのを防止する工具であって、図4(c)に示されるように、マイナスドライバー状をなしており、握り部18に直丸棒状の軸部19が一体に取付けられ、当該軸部19の先端部が平板状の被引掛かり部21となった構成である。
次に、図2、図5〜図11を参照して、上記した各工具、即ちポイント的引掛かり維持具A、引掛かり案内具B及び引掛かり解除防止具Dを用いて、自転車の車輪5を構成するタイヤTのチューブ収容空間3にタイヤチューブCを挿入して、リム2の引掛かり部2aに対してタイヤ外皮1の被引掛かり部1aを引っ掛けて、タイヤTにタイヤチューブCを嵌め込む操作について説明する。図5は、横断面視において一方側のタイヤ外皮1をリム2から外して、タイヤTのチューブ収容空間3にチューブCを挿入する当初の斜視図であり、図6は、ポイント的引掛かり維持具Aによりタイヤ外皮1の被引掛かり部1aとリム2の引掛かり部2aとの引掛かり状態がタイヤTの周方向の一部でポイント的に維持された状態の部分平面図であり、図7は、タイヤ外皮1の被引掛かり部1aとリム2の引掛かり部2aとの間に引掛かり案内具Bの先端の引掛かり案内部17が差し込まれた状態の部分平面図であり、図8は、タイヤ外皮1の被引掛かり部1aとリム2の引掛かり部2aとの間に引掛かり案内具Bの引掛かり案内部17及び引掛かり解除防止具Dの被引掛かり部21が差し込まれて、引掛かり案内具Bを周方向に移動させる状態を示す平面図であり、図9−1(a)及び図9−2(b),(c)は、それぞれポイント的引掛かり維持具Aによりタイヤ外皮1とリム2との引掛かりが維持される状態を順次示す図6のX−X線拡大断面図であり、図10(a),(b)は、タイヤ外皮1の被引掛かり部1aとリム2の引掛かり部2aとの間に引掛かり案内具Bの引掛かり案内部17が差し込まれた状態を順次示す図7のY−Y線拡大断面図であり、図11は、図8のZ−Z線拡大断面図である。
最初に、図5に示されるように、タイヤ外皮1とリム2の幅方向の一端部の引掛かりを全周に亘って解除して大きく開口させ、当該開口部から長尺状のタイヤチューブCをチューブ収容空間3に収容して、当該収容空間3内において、タイヤチューブCの両端面を突き当てる。なお、図1及び図5において、6は、車軸を示す。
次に、図2、図6、図9−1及び図9−2に示されるように、ポイント的引掛かり維持具Aを構成する第1引掛かり維持具単体A1 の連結部11をタイヤ外皮1及びリム2を跨いだ状態でタイヤTの半径方向に配置して、一方の被引掛かり部13をスポーク4に引っ掛けておく。この状態で、図9−1(a)に示されるように、リム2の引掛かり部2aの外面とタイヤ外皮1の被引掛かり部1aの内面との間に、第2引掛かり維持具単体A2 の先端の被引掛かり部14を差し込んだ状態で、当該被引掛かり部14を中心にして第2引掛かり維持具単体A2 を引き起こしてタイヤTの半径方向の外側に反転させて、当該第2引掛かり維持具単体A2 の本体部10の途中の部分を第1引掛かり維持具単体A1 の他方の被引掛かり部13に引っ掛けると、図9−2(b),(c)に示されるように、リム2の引掛かり部2aと、当該リム2内に入り込まされたタイヤ外皮1の被引掛かり部1aとの間に第2引掛かり維持具単体A2 の被引掛かり部14が挟まれた状態となる。これにより、図6に示されるように、第2引掛かり維持具単体A2 の部分を含めてその両側の部分は、リム2の引掛かり部2aとタイヤ外皮1の被引掛かり部1aとが互いに引っ掛かって、この引掛かり状態が維持される。
次に、図7及び図10に示されるように、ポイント的引掛かり維持具Aから周方向の所定距離(7〜10cm)だけ離れた位置において、リム2の引掛かり部2aの外面とタイヤ外皮1の被引掛かり部1aの内面との間に、引掛かり案内具Bの先端の引掛かり案内部17を差し込んだ状態〔図10(a)参照〕で、当該引掛かり案内具Bを引き起こしてタイヤTの半径方向の外側に反転させると、リム2の引掛かり部2aと、当該リム2内に押し込まれたタイヤ外皮1の被引掛かり部1aとの間に引掛かり案内具Bの先端の引掛かり案内部17が挟まれた状態となる〔図10(a)参照〕。この操作により、ポイント的引掛かり維持具Aと引掛かり案内具Bとの間のタイヤ外皮1の被引掛かり部1aは、リム2内に差し込るれて、当該リム2の引掛かり部2aに対して引っ掛けられる。この場合において、タイヤ外皮1におけるリム2内に入り込まない部分が残っている場合には、例えば引掛かり解除防止具Dを使用して、その先端の被引掛かり部21によりタイヤ外皮1の被引掛かり部1aをリム2内に強制的に押し込んで、当該リム2の引掛かり部2aに引っ掛ければよい。
次に、図8及び図11に示されるように、リム2の引掛かり部2aと、当該リム2内に押し込まれたタイヤ外皮1の被引掛かり部1aとの間に引掛かり案内具Bの先端の引掛かり案内部17が挟まれた状態において、当該引掛かり案内具Bよりも僅かにポイント的引掛かり維持具Aの側において、リム2の引掛かり部2aと、当該リム2内に押し込まれたタイヤ外皮1の被引掛かり部1aとの間に、引掛かり案内具Bを周方向に移動させて、タイヤ外皮1の被引掛かり部1aをリム2内に入り込ませる際に、図8で「K」で示される引掛かり済部の引掛かり状態が解除されるのを防止する引掛かり解除防止具Dの先端を被引掛かり部21に差し込んでおく。
上記の状態で、引掛かり案内具Bを周方向に所定距離だけ移動させると、当該引掛かり案内具Bの移動に応じて、リム2の引掛かり部2aの外側に配置されているタイヤ外皮1の被引掛かり部1aが順次リム2内に引き込まれて、当該リム2の引掛かり部2aに引っ掛けられる。ここで、引掛かり案内具Bの移動により引掛かり済部Kに引掛かり状態を解除する力が作用するが、引掛かり解除防止具Dの存在により前記力は遮断されるので、引掛かり済部Kの引掛かり状態は維持される。
このため、引掛かり案内具Bを周方向に所定距離だけ移動させる操作と、引掛かり案内具Bの当該移動の毎に、当該引掛かり案内具Bの引掛かり済部Kの側におけるリム2の引掛かり部2aとタイヤ外皮1の被引掛かり部1aとの間に引掛かり解除防止具Dの先端の被引掛かり部21を差し込んで、当該引掛かり解除防止具Dにより引掛かり済部Kの引掛かり状態が解除されるのを防止する操作を反復させて、タイヤTの全周に亘ってリム2の引掛かり部2aに対してタイヤ外皮1の被引掛かり部1aを引っ掛けて、タイヤ外皮1とリム2とで形成されるチューブ収容空間3にチューブCを嵌め込む。即ち、引掛かり案内具BのタイヤTの周方向の移動により新規の一単位の引掛かり済部Kが形成される毎に、当該新規の一単位の引掛かり済部Kの基端部に差し込まれている引掛かり解除防止具Dを取り外して(抜いて)、当該新規の一単位の引掛かり済部Kの終端部に差し込む操作を反復させている。
引掛かり案内具Bの先端の引掛かり案内部17は、わん曲平板状をなしていて、リム2の引掛かり部2aに対して僅かに引っ掛けられた状態でタイヤTの周方向に移動するので、引掛かり案内具Bの上記方向への移動時において、引掛かり案内具Bがリム2の引掛かり部2aから容易には外れない。このため、引掛かり案内具Bによる前記「引掛け操作」を円滑に行える。また、引掛かり解除防止具Dは、その先端の被引掛かり部21をリム2の引掛かり部2aとタイヤ外皮1の被引掛かり部1aとの間に差し込む操作と、脱出させる操作とを繰り返して行う工具であるが、先端の被引掛かり部21がマイナスドライバーの先端部と同様な平板状になっているので、前記差込みと取外しの各操作を行い易い。なお、チューブCの嵌込み作業の終了後において、タイヤTからポイント的引掛かり維持具Aを取り外す。
また、上記実施例では、引掛かり案内具BをタイヤTの周方向に沿って所定距離だけ移動させる毎に、新規に形成された一単位の引掛かり済部Kの基端部に差し込まれている引掛かり解除防止具Dを取り外して、前記新規の一単位の引掛かり済部Kの終端部に差し込む操作を繰り返して、引掛かり済部Kの引掛かり状態が解除されるのを防止しているが、一人の作業者が引掛かり案内具BをタイヤTの周方向に沿って移動させてリム2の引掛かり部2aに対してタイヤ外皮1の被引掛かり部1aを引っ掛けると共に、別の作業者が引掛かり案内具Bの直後において専用の工具により、前記引掛かり状態が解除されるのを防止すべく、タイヤ外皮1におけるリム2に近接した部分を連続して押し付けるようにしても、タイヤ外皮1とリム2の引掛かり状態が解除されるのを防止できる。
また、上記実施例では、自転車のフレームにタイヤを取り付ける前、或いは当該フレームからタイヤを取り外して、タイヤ単独の状態において、リムとタイヤ外皮との間のチューブ収容空間にタイヤチューブを嵌め込む場合であるので、ポイント的引掛かり維持具Aは、タイヤTに取付けた後に、全周に亘ってリムに対してタイヤ外皮を引っ掛けて、前記チューブ収容空間にチューブが完全に嵌め込まれた後に、前記ポイント的引掛かり維持具Aを取り外せばよい。これに対して、フレームにタイヤが取付けられた状態でチューブの嵌込み作業を行う場合には、前記ポイント的引掛かり維持具Aがタイヤカバーに干渉してしまうため、タイヤの全周のほぼ半分にチューブを嵌め込んだ時点で、当該ポイント的引掛かり維持具Aをタイヤの中心に対して対向するほぼ180°位相の異なる部分に取付けて、再度チューブの嵌込み作業を行う。この場合において、ポイント的引掛かり維持具Aを取り外す前に、その近辺のリムとタイヤ外皮との間に引掛かり解除防止具Dを差し込んで、引掛かり済部の解除を防止するとよい。
また、上記実施例では、自転車のタイヤに長尺状のタイヤチューブを嵌め込む例であるが、本発明は、車椅子のタイヤ等に対してタイヤチューブを嵌め込む場合にも適用可能である。
チューブ収容空間3にタイヤチューブCが収容された状態でタイヤTの周方向の一部のタイヤ外皮1とリム2との引掛かり状態がポイント的引掛かり維持具Aによりポイント的に維持されている状態のタイヤTの平面図である。 タイヤチューブCの嵌込みのために、タイヤTに対してポイント的引掛かり維持具A、引掛かり案内具B及び引掛かり解除防止具Dが使用されている状態のタイヤTの部分斜視図である。 (a),(b),(c)は、それぞれポイント的引掛かり維持具Aを構成する第1引掛かり維持具単体A1 の斜視図、正面図及び右側面図である。 (a),(b),(c)は、それぞれポイント的引掛かり維持具Aを構成する第2引掛かり維持具A2 、引掛かり安定具B及び引掛かり解除防止具Dの正面図である。 横断面視において一方側のタイヤ外皮1をリム2から外して、タイヤTのチューブ収容空間3にチューブCを挿入する当初の斜視図である。 ポイント的引掛かり維持具Aによりタイヤ外皮1の被引掛かり部1aとリム2の引掛かり部2aとの引掛かり状態がタイヤTの周方向の一部でポイント的に維持された状態の部分平面図である。 タイヤ外皮1の被引掛かり部1aとリム2の引掛かり部2aとの間に引掛かり案内具Bの先端の引掛かり案内部17が差し込まれた状態の部分平面図である。 タイヤ外皮1の被引掛かり部1aとリム2の引掛かり部2aとの間に引掛かり案内具Bの引掛かり案内部17及び引掛かり解除防止具Dの被引掛かり部21が差し込まれて、引掛かり案内具Bを周方向に移動させる状態を示す平面図である。 (a)は、ポイント的引掛かり維持具Aによりタイヤ外皮1とリム2との引掛かりを維持するための最初の操作を示す図6のX−X線拡大断面図である。 (b),(c)は、それぞれポイント的引掛かり維持具Aによりタイヤ外皮1とリム2との引掛かりを維持するための途中の操作、及び最終的に維持された状態を示す図6のX−X線拡大断面図である。 (a),(b)は、それぞれタイヤ外皮1の被引掛かり部1aとリム2の引掛かり部2aとの間に引掛かり案内具Bの先端の引掛かり案内部17が差し込まれる状態を順次示す図7のY−Y線拡大断面図である。 図8のZ−Z線拡大断面図である。
符号の説明
A:ポイント的引掛かり維持具
1 :第1引掛かり維持具単体
2 :第2引掛かり維持具単体
B:引掛かり案内具
C:タイヤチューブ
D:引掛かり解除防止具
K:引掛かり済部
T:タイヤ
1:タイヤ外皮
1a:タイヤ外皮の被引掛かり部
2:リム
2a:リムの引掛かり部
3:チューブ収容空間
4:スポーク
11:連結部
12:屈曲部
13:第1引掛かり維持具単体の被引掛かり部
14:第2引掛かり維持具単体の被引掛かり部
17:引掛かり案内具の引掛かり案内部
21:引掛かり解除防止具の被引掛かり部

Claims (6)

  1. エラストマーを原材料として押出成形された長尺状のタイヤチューブを、タイヤ外皮とリムとで形成されるチューブ収容空間に嵌め込む方法であって、
    前記タイヤ外皮とリムとを跨いでタイヤの半径方向に配置される連結部の両端部が同一側に略直角に屈曲されて、当該各屈曲部の先端が釣針状にわん曲されて被引掛かり部となった屈曲棒状の第1引掛かり維持具単体と、先端部が前記リムの一方の引掛かり部に引っ掛けられると共に、途中の部分が、一方の被引掛かり部がタイヤのスポークに引っ掛けられた前記第1引掛かり維持具単体の他方の被引掛かり部に引っ掛けられて、前記第1引掛かり維持具単体と協働して、リムに対するタイヤ外皮の引掛かり状態をリムの周方向の一部でポイント的に維持するための直棒状の第2引掛かり維持具単体とから成るポイント的引掛かり維持具と、
    前記ポイント的引掛かり維持具により周方向の一部でリムに対するタイヤ外皮の引っ掛かりがポイント的に維持された状態で、先端の引掛かり案内部をリムの引掛かり部の内側に差し込んだ状態でリムの周方向に移動させて、リムの引掛かり部に対するタイヤ外皮の被引掛かり部の引掛かりの案内を行う直棒状の引掛かり案内具と、
    を含む複数の工具を使用し、
    前記タイヤ外皮とリムとの幅方向の一端部を開口させて前記タイヤチューブを前記チューブ収容空間に収容させる工程と、
    嵌込み作業を終了するまで、リムに対するタイヤ外皮の引掛かり状態をリムの周方向の一部でポイント的に維持するために、前記ポイント的引掛かり維持具をリム及びタイヤ外皮の周方向の一部にポイント的に装着する工程と、
    前記ポイント的引掛かり維持具により前記引掛かり状態がリムの周方向の一部でポイント的に維持された状態で、前記引掛かり案内具をリムの周方向に移動させてリムの引掛かり部にタイヤ外皮の被引掛かり部を順次引っ掛ける工程と、
    を含むことを特徴とするタイヤチューブの嵌込み方法。
  2. 前記複数の工具には、前記引掛かり案内具をリムの周方向に移動させてリムの引掛かり部に対してタイヤ外皮の被引掛かり部を引掛ける途中において、タイヤ外皮の引掛かり済部が解除されるのを防止するために、リムの引掛かり部に一時的に引っ掛けておくための直棒状の引掛かり解除防止具が含まれ、
    前記引掛かり案内具をリムの周方向に移動させて、リムの引掛かり部にタイヤ外皮の被引掛かり部を順次引っ掛ける際に、リムの周方向に沿って所定の長さだけ引っ掛ける作業を終える毎に、タイヤ外皮の前記引掛かり済部の終端部において前記引掛かり解除防止具の先端部を、リムの引掛かり部とタイヤ外皮の被引掛かり部との間に差し込む操作を繰り返して、タイヤ外皮の引掛かり済部の引掛かりが解除されるのを防止する工程を含むことを特徴とする請求項1に記載のタイヤチューブの嵌込み方法。
  3. エラストマーを原材料として押出成形された長尺状のタイヤチューブを、タイヤ外皮とリムとで形成されるチューブ収容空間に嵌め込む際に使用されるタイヤチューブ嵌込み具であって、
    前記タイヤ外皮とリムとを跨いでタイヤの半径方向に配置される連結部の両端部が同一側に略直角に屈曲されて、当該各屈曲部の先端が釣針状にわん曲されて被引掛かり部となった屈曲棒状の第1引掛かり維持具単体と、先端部が前記リムの一方の引掛かり部に引っ掛けられると共に、途中の部分が、一方の被引掛かり部がタイヤのスポークに引っ掛けられた前記第1引掛かり維持具単体の他方の被引掛かり部に引っ掛けられて、前記第1引掛かり維持具単体と協働して、リムに対するタイヤ外皮の引掛かり状態をリムの周方向の一部でポイント的に維持するための直棒状の第2引掛かり維持具単体とから成るポイント的引掛かり維持具と、
    前記ポイント的引掛かり維持具により周方向の一部でリムに対するタイヤ外皮の引っ掛かりがポイント的に維持された状態で、先端の引掛かり案内部をリムの引掛かり部の内側に差し込んだ状態でリムの周方向に移動させて、リムの引掛かり部に対するタイヤ外皮の被引掛かり部の引掛かりの案内を行う直棒状の引掛かり案内具と、
    を含むことを特徴とするタイヤチューブ嵌込み具。
  4. 前記複数の工具には、前記引掛かり案内具をリムの周方向に移動させてリムの引掛かり部に対してタイヤ外皮の被引掛かり部を引掛ける途中において、タイヤ外皮の引掛かり済部の引掛かりが解除されるのを防止するために、リムの引掛かり部に一時的に引っ掛けておくための直棒状の引掛かり解除防止具が含まれることを特徴とする請求項3に記載のタイヤチューブ嵌込み具。
  5. 前記ポイント的引掛かり維持具の第1引掛かり維持具単体、及び引掛かり案内具の各先端の被引掛かり部は、僅かにわん曲したわん曲平板部で形成されていることを特徴とする請求項3又は4に記載のタイヤチューブ嵌込み具。
  6. 前記引掛かり解除防止具の先端の被引掛かり部は、平板状に形成されていることを特徴とする請求項4又は5に記載のタイヤチューブ嵌込み具。
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