JP5158834B2 - 半導体発光素子および半導体発光素子の製造方法 - Google Patents
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Description
ところで、このInGaN を用いた半導体発光素子でより長波長の緑色発光を得るためには、活性層の禁制帯幅を狭くすればよい。
その一つの手法として、Inの組成比を大きくすることが考えられる。
また、結晶構造に起因してピエゾ電界が発生すると、発光再結合確率が低下し、さらに発光効率が低下してしまうという問題点が生じる。
そこで、本発明の目的は、均一な組成分布を有する高In組成のInGaN系のレーザダイオードであって、ピエゾ電界による影響を低減して発光効率の高い半導体発光素子および半導体発光素子を製造する製造方法を提供することにある。
窒化アルミニウムガリウムインジウム
[Al 1-y-z Ga y In z N(0≦y<1、0≦z<1、y+z≦1)]
で形成されていることを特徴とする半導体発光素子である。
酸化亜鉛マグネシウムベリリウムカドミウム
[Zn 1-a-b-c Mg aBe bCd c O(0≦a<1、0≦b<1、0≦c<1、a+b+c≦1)]で形成されていることを特徴とする半導体発光素子である。
[Al 1-p-q Ga p In q N (0≦p<1、0≦q<1、p+q≦1)]
で形成されていることを特徴とする半導体発光素子である。
[Zn 1-a-b-c Mg aBebCd c O(0≦a<1、0≦b<1、0≦c<1、a+b+c≦1)]
で形成されていることを特徴とする半導体発光素子である。
前記基板面上に前記酸化亜鉛(ZnO)単結晶基板に格子整合されたバッファ層を形成するバッファ層形成工程と、
活性層に格子整合されたクラッド層を、前記バッファ層上に直接的あるいは間接的に形成する下部クラッド層形成工程と、
前記クラッド層上に窒化ガリウムインジウム[Inx Ga1-x N (0<x<1)]からなる活性層を形成する活性層形成工程と、
前記活性層に格子整合されたクラッド層を前記活性層上に直接的あるいは間接的に形成する上部クラッド層形成工程と、
を備えたことを特徴とする半導体発光素子の製造方法である。
[Al 1-y-z Ga y In z N(0≦y<1、0≦z<1、y+z≦1)]
で形成することを特徴とする半導体発光素子の製造方法である。
[Zn 1-a-b-c Mg aBeb Cd c O(0≦a<1、0≦b<1、0≦c<1、a+b+c≦1)]
で形成することを特徴とする半導体発光素子の製造方法である。
窒化アルミニウムガリウムインジウム
[Al 1-p-q Ga p In q N (0≦p<1、0≦q<1、p+q≦1)]
で形成することを特徴とする半導体発光素子の製造方法である。
酸化亜鉛マグネシウムベリリウムカドミウム
[Zn 1-a-b-c Mg aBeb Cd c O(0≦a<1、0≦b<1、0≦c<1、a+b+c≦1)]
で形成することを特徴とする半導体発光素子の製造方法である。
[Al 1-y-z Ga y In z N(0≦y<1、0≦z<1、y+z≦1)]
で形成されているので、格子定数を酸化亜鉛単結晶基板と同等とすることができ、高In組成のInGaN系の半導体発光素子(レーザダイオード)であっても、相分離が生じることなく、均一なIn組成を有する層を得ることができる。
[Zn 1-a-b-c Mg aBeb Cd c O(0≦a<1、0≦b<1、0≦c<1、a+b+c≦1)]
で形成されているので、格子定数を酸化亜鉛単結晶基板と同等とすることができ、高In組成のInGaN系の半導体発光素子(レーザダイオード)であっても、相分離が生じることなく、均一なIn組成を有する層を得ることができる。
[Al 1-p-q Ga p In q N (0≦p<1、0≦q<1、p+q≦1)]
で形成されているので、格子定数を活性層およびバッファ層のいずれか少なくとも一方に整合させることができ、高In組成のInGaN系の半導体発光素子(レーザダイオード)であっても、相分離が生じることなく、均一なIn組成を有する層を得ることができる。
[Zn1-a-b-c Mg aBeb Cd c O(0≦a<1、0≦b<1、0≦c<1、a+b+c≦1)]
で形成されているので、格子定数を活性層およびバッファ層のいずれか少なくとも一方に整合させることができ、高In組成のInGaN系の半導体発光素子(レーザダイオード)であっても、相分離が生じることなく、均一なIn組成を有する層を得ることができる。
[Al 1-y-z Ga y In z N(0≦y<1、0≦z<1、y+z≦1)]
で形成するので、格子定数を酸化亜鉛単結晶基板と同等とすることができ、高In組成のInGaN系の半導体発光素子(レーザダイオード)であっても、相分離が生じることなく、均一なIn組成を有する層を得ることができる。
[Zn 1-a-b-c Mg aBeb Cd c O(0≦a<1、0≦b<1、0≦c<1、a+b+c≦1)]
で形成するので、格子定数を酸化亜鉛単結晶基板と同等とすることができ、高In組成のInGaN系の半導体発光素子(レーザダイオード)であっても、相分離が生じることなく、均一なIn組成を有する層を得ることができる。
[Al 1-p-q Ga p In q N (0≦p<1、0≦q<1、p+q≦1)]
で形成するので、格子定数を活性層およびバッファ層のいずれかに整合させることができ、高In組成のInGaN系の半導体発光素子(レーザダイオード)であっても、相分離が生じることなく、均一なIn組成を有する層を得ることができる。
[Zn 1-a-b-c Mg aBeb Cd c O(0≦a<1、0≦b<1、0≦c<1、a+b+c≦1)]
で形成するので、格子定数を活性層およびバッファ層のいずれかに整合させることができ、高In組成のInGaN系の半導体発光素子(レーザダイオード)であっても、相分離が生じることなく、均一なIn組成を有する層を得ることができる。
更に、この発明の半導体発光素子によると、従来と比べて低転位密度が達成できる。
図1は、実施形態の半導体発光素子の概要構成断面図である。
半導体発光素子10は、下部電極層11と、ZnO単結晶基板12と、バッファ層13と、格子整合系下部クラッド層14と、InGaN系活性層15と、格子整合系上部クラッド層16と、コンタクト層17と、パッシベーション膜層18と、上部電極層19とを備えている。
基板の導電型は、n型またはp型であり、バッファ層および下部クラッド層は基板の導電型と同じで、上部クラッド層およびコンタクト層は逆の導電性を有する。バッファ層は必ずしも必要ではない。
図2は、窒化アルミニウムガリウムインジウムから構成される半導体のそれぞれの混晶比に対するバンドギャップエネルギー(Eg)と格子定数の関係を説明する図である。
図2および図3に示すように、ZnO単結晶基板12の単位格子cに対応する格子定数(=5.1955オングストローム)は、窒化ガリウムGaNの単位格子cに対応する格子定数(=5.186オングストローム)と窒化インジウムInNの単位格子cに対応する格子定数(=5.76オングストローム)との間の値を有しており、In組成20%程度の窒化ガリウムインジウムInGaNの単位格子cに非常に近い値を有している。
バッファ層13は、ZnO単結晶基板12と格子整合を行うために設けられた層であり、その屈折率は、図4に斜線で示す範囲の最も屈折率が低い側、すなわち、後述するInGaN系活性層15の格子定数に等しいもしくはそれより比較的小さい格子定数を有するように設定され、窒化アルミニウムガリウムインジウム[Al 1-y-z Gay In z N(0≦y<1、0≦z<1、y+z≦1)]、窒化ガリウムインジウム[Inx Ga1-x N(0<x<1)]あるいは窒化アルミニウムインジウム(AlInN)により形成される。
図5は、酸化亜鉛マグネシウムベリリウムカドミウムから構成される半導体のそれぞれの混晶比に対するバンドギャップエネルギー(Eg)と格子定数の関係を説明する図である。
図5および図6に示すように、ZnO単結晶基板12の単位格子cに対応する格子定数(=5.1955オングストローム)は、酸化マグネシウムMgOの単位格子cに対応する格子定数(=5.17オングストローム)酸化ベリリウムBeOの単位格子cに対応する格子定数(=4.379オングストローム)と酸化カドミウムCdOの単位格子cに対応する格子定数(=5.86オングストローム)との間の値を有している。
バッファ層13は、ZnO単結晶基板12と格子整合を行うために設けられた層であり、その屈折率は、図7に斜線で示す範囲の最も屈折率が低い側、すなわち、後述するInGaN系活性層15の格子定数に等しいもしくはそれより比較的小さい格子定数を有するように設定され、酸化亜鉛マグネシウムベリリウムカドミウム[Zn 1-a-b-c Mg aBebCd c O(0≦a<1、0≦b<1、0≦c<1、a+b+c≦1)]、酸化亜鉛マグネシウムベリリウムカドミウム(ZnMgBeCdO)あるいは酸化亜鉛マグネシウムベリリウム(ZnMgBeO)あるいは酸化亜鉛(ZnO)により形成される。
格子整合系下部クラッド層14は、図7に斜線で示す範囲、すなわち、後述するInGaN系活性層15の格子定数に等しいもしくはそれよりも小さい格子定数を有するように格子整合されるので、コアとして機能するInGaN系活性層15よりも屈折率が小さく、InGaN系活性層15内に光を安定に閉じ込めておく役割を果たしている。
コンタクト層17は、上部電極層19とオーム性接触を実現するための層である。
パッシベーション膜層18は、保護膜として機能している。
上部電極層19は、外部からの電源が供給される端子として機能している。
図8は、実施形態の半導体発光素子用エピタキシャルウェハの製造フローチャートである。
まず、緑色域等の長波長の可視域レーザダイオード用のエピタキシャルウェハの製造について説明する。
まず、所定の結晶面が基板面(表面)となっているZnO単結晶基板を用意する(ステップS1)。
上述したように、Inの組成比を大きくすると、相分離が生じることとなり、均一なIn組成を有する発光を得ることが困難となり、発光効率が低下する。
この原因として、基板と、バッファ層、クラッド層あるいは活性層との間の格子定数の差が大きい、すなわち、格子定数の不整合が考えられる。
そこで、発光波長に対応するバンドギャップエネルギーおよび格子定数の観点からより好適な格子定数を有する材料を選択する必要がある。
また、結晶構造に起因して活性層内にピエゾ電界が発生すると、電子と正孔が空間的に分離され、発光再結合確率が低下し、さらに発光効率が低下してしまうという問題については、ピエゾ電界の影響を受けにくい面方位の結晶面を基板面として用いればよい。すなわち、無極性面(あるいは非極性面)に相当する面方位であるようにすればよい。
より具体的には、本実施形態のZnO単結晶基板12のように、ウルツ鉱型結晶(図8参照)を基板として用いる場合、基板面として、a面(11_20面:ここで、アンダーバー「_」表記はアンダーバーにつづく数字のオーバーラインを意味するものとする。以下、同様。)あるいは、m面(1_100面)あるいは、a面を傾斜させた面(11_22面)、あるいは(10_1_1面)を用いればよいこととなる。
次にZnO単結晶基板12の表面平坦化処理を行う(ステップS2)。
具体的には、大気中で熱処理を行い、ステップ・テラス構造を形成する。酸化ジルコニアや酸化亜鉛などの無機材質平板で挟んだ状態で行うのが好ましい。
具体的には、真空中、700〜750℃の温度で30〜60分加熱し、有機物などを除去する。
具体的には、窒素プラズマガンによって基板温度500℃で30〜60分、窒素ラジカルを供給し、ZnO単結晶基板の表面の酸素を窒素で置換して上面に堆積させる窒化物の結晶状態を良好とする。
具体的には、酸素プラズマガンによって基板温度500℃で30〜60分、酸素ラジカルを供給し、ZnO単結晶基板の表面を酸素にして上面に堆積させる酸化物の結晶状態を良好とする。
この場合において、当該バッファ層13形成の際の成長温度は、750℃未満とする。また、バッファ層13として格子整合系材料を堆積させることにより、基板の結晶情報(面方位、格子定数など)を格子整合系下部クラッド層14や活性層に伝達し、均一なIn組成を有するInGaN活性層を実現している。
具体的には、III-V族窒化物半導体を形成する場合には、例えば、V族原料を窒素ラジカルとして供給できるRFラジカルセルを有するRFMBE(radio-frequency molecular beam epitaxy)法によりAlInNを堆積する。この場合の条件としては、成長温度Tg=400〜600℃、プラズマ電力P=400〜500W、窒素ガス(N2)流量2.0sccm(standard cc/min)とする。III族原料としては、高純度のAlおよびIn金属原料をクヌーセンセルで蒸発させて基板に供給する。
または、RFMBE法によりAlGaInNを堆積する。この場合の条件としては、成長温度Tg=400〜600℃、プラズマ電力P=400〜500W、窒素ガス(N2)流量2.0sccmとする。III族原料としては、高純度のAl、GaおよびIn金属原料をクヌーセンセルで蒸発させて基板に供給する。
または、RFMBE法によりZnMgBeCdOを堆積する。この場合の条件としては、成長温度Tg=400〜600℃、プラズマ電力P=400〜500W、酸素ガス(O2)流量2.0sccmとする。II族原料としては、高純度のZn、Mg、BeおよびCd金属原料をクヌーセンセルで蒸発させて基板に供給する。
この格子整合系下部クラッド層14は、後述するInGaN活性層15に比較して屈折率が低く設定されている。
この場合において、当該格子整合系下部クラッド層14形成の際の成長温度は、750℃未満とする。また、格子整合系下部クラッド層14として格子整合系材料を堆積させることにより、基板の結晶情報(面方位、格子定数など)を活性層に伝達し、均一なIn組成を有するInGaN活性層15を実現している。
また、例えば、RFMBE法、あるいは、GSMBE法によりZnMgBeCdOまたはZnMgBeOを堆積する。この場合の条件としては、成長温度Tg=400〜600、プラズマ電力P=400〜500W、酸素ガス(O2)流量2.0sccmとする。II族原料は高純度な金属原料をクヌーセンセルで蒸発させて基板に供給する。
この場合において、当該InGaN系活性層15の成長温度は、750℃未満とする。
具体的には、例えば、RFMBE法あるいはGSMBE法により、InGaN井戸層/InGaN障壁層またはInGaN井戸層/AlInN障壁層を堆積する。この場合の条件としては、成長温度Tg=400〜600℃、プラズマ電力P=400〜500W、窒素ガス(N2)流量2.0sccmとする。GSMBE法ではTg=400〜750℃、アンモニアガス(NH3)流量を50sccmとする。III族原料は高純度な金属原料をクヌーセンセルで蒸発させて基板に供給する。III族原料は高純度な金属原料をクヌーセンセルで蒸発させて基板に供給する。
この場合において、格子整合系上部クラッド層16形成の際の成長温度は、750℃未満とする。
具体的には、例えば、RFMBE法、あるいは、GSMBE法によりAlGaInNを堆積して上部クラッド層を形成する。この場合の条件としては、成長温度Tg=400〜600℃、プラズマ電力P=400〜500W、窒素ガス(N2)流量2.0sccmとする。GSMBE法ではTg=400〜750℃、アンモニアガス(NH3)流量を50sccmとする。III族原料は高純度な金属原料をクヌーセンセルで蒸発させて基板に供給する。III族原料は高純度な金属原料をクヌーセンセルで蒸発させて基板に供給する。
この場合において、p型コンタクト層17形成の際の成長温度は、750℃未満とする。
具体的には、例えば、RFMBE法あるいはGSMBE法により、GaNまたはInGaNを堆積してp型コンタクト層を形成する。この場合の条件としては、成長温度Tg=400〜600℃、プラズマ電力P=400〜500W、窒素ガス(N2)流量2.0sccmとする。III族原料は高純度な金属原料をクヌーセンセルで蒸発させて基板に供給する。
また、p型ドーパントとしては、マグネシウムMg、ベリリウムBeや、マグネシウムMgとシリコンSiの(コドープ)などを用いる。
以上の手順により緑色域等の長波長の可視域レーザダイオード用のエピタキシャルウェハを高歩留まりで製造することが可能となる。
まず、上述した緑色域等の長波長の可視域レーザダイオード用のエピタキシャルウェハの製造方法で製造したウェハの裏面側にn型下部電極層11を形成する(ステップS11)。
具体的には、フォトリソグラフィーにより電極パターンを形成し、抵抗加熱、EB(電子ビーム)あるいはスパッタ法により電極金属を蒸着させた後、シンタリング(焼結)処理により、例えば、Ti/AlあるいはTi/Pt/Au電極をn型下部電極層11として形成する。この場合に、形成されたn型下部電極層11は、ZnO単結晶基板12に対してオーム性接触することとなる。
リッジ構造は、半導体レーザの構造の一種で、光導波路(レーザ光の通り道)での光の損失を小さくできる実屈折率導波路構造を実現できる。比較的単純な構造ではあるが、レーザ光の発振状態を安定に保つためには加工技術の精密制御が必要となる。
具体的には、フォトリソグラフィーおよびドライエッチング技術によりリッジ構造を形成することとなる。
パッシベーション膜層18は、保護層として機能しており、SiO2、ZrO2をPCVD(Plasma Chemical Vapor Deposition )法により堆積させて形成する。
つづいてp型上部電極層を形成する(ステップS14)。
具体的には、フォトリソグラフィーにより電極パターンを形成し、パッシベーション膜層18を除去した後、抵抗加熱、EB(電子ビーム)あるいはスパッタ法により電極金属を蒸着させた後、シンタリング(焼結)処理により、例えば、Ni/AuあるいはPd/Pt/Au電極をp型上部電極層19として形成する。この場合に、形成されたp型上部電極層19は、p型コンタクト層17に対してオーム性接触することとなる。
具体的には、ドライエッチング技術もしくは劈開によりレーザダイオード端面形成を行うこととなる。
そして、形成されたレーザダイオード端面にコーティングを行って(ステップS16)、緑色半導体レーザダイオードの製造を完了する。
具体的にはAR(減反射)コーティング膜およびHR(高反射)コーティング膜をPCVD法により堆積させて形成する。
図10に示すように、実施形態のInGaN 系活性層15によれば、そのバンドギャップエネルギーは、2.2eVとなり、緑色域の発光を行うことができる。
以上の説明のように、本実施形態によれば、均一な組成を有する高In組成のInGaN系のレーザダイオードであって、ピエゾ電界による影響を低減して発光効率の高い半導体発光素子、すなわち、レーザダイオードを製造することが可能となる。
以下の説明において、光ガイド層は、半導体発光素子を分離閉じ込めヘテロ構造(Separate Confinement heterostructure:SCH)とする場合に必要なものであり、これ以外の構造とする場合には設ける必要はない。
第1実施例の半導体発光素子は、以下の構成となっている。
・p型電極 :オーム性接触
Ni/Au,Pd/Pt/Au
・p型コンタクト層:p型高キャリア濃度(例えば、Mgドーピング)
AlGaInN
・p型クラッド層 :活性層に格子整合
AlGaInN
・光ガイド層 :光閉じこめ
AlGaInN
・活性層 :井戸層のIn組成比は20%以上
InGaN/InGaN QW(Quntum Well)
・光ガイド層 :光閉じこめ
AlGaInNあるいはZnMgBeCdO
・n型クラッド層 :活性層に格子整合
AlGaInNあるいはZnMgBeCdO
・バッファ層 :基板に格子整合
AlGaInNあるいはZnMgBeCdO
AlGaInN超格子でも可
・基板 :無(非)極性面ZnO単結晶基板
(11_20)面;a面あるいは(1_100)面;m面あるいはa面を傾斜させた面(11_22)面;あるいは(10_1_1面)を使用
・n型電極 :オーム性接触
Ti/Al,Ti/Pt/Au
第2実施例の半導体発光素子は、以下の構成となっている。
・p型電極 :オーム性接触
Ni/Au,Pd/Pt/Au
・p型コンタクト層:p型高キャリア濃度(例えば、Mgドーピング)
InGaN
・p型クラッド層 :活性層に格子整合
AlGaInN
・光ガイド層 :光閉じこめ
AlGaInN
・活性層 :井戸層のIn組成比は20%以上
InGaN/InGaN QW(Quntum Well)
・光ガイド層 :光閉じこめ
AlGaInNあるいはZnMgBeCdO
・n型クラッド層 :活性層に格子整合
AlGaInNあるいはZnMgBeCdO
・バッファ層 :基板に格子整合
InGaNあるいはZnMgBeO
AlGaInN超格子でも可
・基板 :無(非)極性面ZnO単結晶基板
(11_20)面;a面あるいは(1_100)面;m面あるいはa面を傾斜させた面(11_22)面;あるいは(10_1_1面)を使用
・n型電極 :オーム性接触
Ti/Al,Ti/Pt/Au
第3実施例の半導体発光素子は、以下の構成となっている。
・p型電極 :オーム性接触
Ni/Au,Pd/Pt/Au
・p型コンタクト層:p型高キャリア濃度(例えば、Mgドーピング)
InGaN
・p型クラッド層 :活性層に格子整合
AlInN
・光ガイド層 :光閉じこめ
AlInN
・活性層 :井戸層のIn組成比は20%以上
InGaN/InGaN QW(Quntum Well)
・光ガイド層 :光閉じこめ
AlGaInNあるいはZnMgBeCdO
・n型クラッド層 :活性層に格子整合
AlInNあるいはZnMgBeO
・バッファ層 :基板に格子整合
InGaNあるいはZnMgBeO
AlGaInN超格子でも可
・基板 :無(非)極性面ZnO単結晶基板
(11_20)面;a面あるいは(1_100)面;m面あるいはa面を傾斜させた面(11_22)面;あるいは(10_1_1面)を使用
・n型電極 :オーム性接触
Ti/Al,Ti/Pt/Au
第4実施例の半導体発光素子は、以下の構成となっている。
・p型電極 :オーム性接触
Ni/Au,Pd/Pt/Au
・p型コンタクト層:p型高キャリア濃度(例えば、Mgドーピング)
InGaN
・p型クラッド層 :活性層に格子整合
AlGaInN
・光ガイド層 :光閉じこめ
AlGaInN
・活性層 :井戸層のIn組成比は20%以上
InGaN/InGaN QW(Quntum Well)
・光ガイド層 :光閉じこめ
AlInNあるいはZnMgBeO
・n型クラッド層 :活性層に格子整合
AlInNあるいはZnMgBeO
・バッファ層 :基板に格子整合
InGaNあるいはZnMgBeO
AlGaInN超格子でも可
・基板 :無(非)極性面ZnO単結晶基板
(11_20)面;a面あるいは(1_100)面;m面あるいはa面を傾斜させた面(11_22)面;あるいは(10_1_1面)を使用
・n型電極 :オーム性接触
Ti/Al,Ti/Pt/Au
第5実施例の半導体発光素子は、以下の構成となっている。
・p型電極 :オーム性接触
Ni/Au,Pd/Pt/Au
・p型コンタクト層:p型高キャリア濃度(例えば、Mgドーピング)
InGaN
・p型クラッド層 :活性層に格子整合
AlGaInN
・光ガイド層 :光閉じこめ
AlGaInN
・活性層 :井戸層のIn組成比は20%以上
InGaN/InGaN QW(Quntum Well)
・光ガイド層 :光閉じこめ
AlGaInNあるいはZnMgBeCdO
・n型クラッド層 :活性層に格子整合
AlGaInNあるいはZnMgBeCdO
・バッファ層 :基板に格子整合
AlInNあるいはZnBeMgO
AlGaInN超格子でも可
・基板 :無(非)極性面ZnO単結晶基板
(11_20)面;a面あるいは(1_100)面;m面あるいはa面を傾斜させた面(11_22)面;あるいは(10_1_1面)を使用
・n型電極 :オーム性接触
Ti/Al,Ti/Pt/Au
第6実施例の半導体発光素子は、以下の構成となっている。
・p型電極 :オーム性接触
Ni/Au,Pd/Pt/Au
・p型コンタクト層:p型高キャリア濃度(例えば、Mgドーピング)
InGaN
・p型クラッド層 :活性層に格子整合
AlGaInN
・光ガイド層 :光閉じこめ
AlGaInN
・活性層 :井戸層のIn組成比は20%以上
InGaN/InGaN QW(Quntum Well)
・光ガイド層 :光閉じこめ
AlGaInNあるいはZnMgBeCdO
・n型クラッド層 :活性層に格子整合
AlInNあるいはZnMgBeO
・バッファ層 :基板に格子整合
AlInNあるいはZnMgBeO
AlGaInN超格子でも可
・基板 :無(非)極性面ZnO単結晶基板
(11_20)面;a面あるいは(1_100)面;m面あるいはa面を傾斜させた面(11_22)面;あるいは(10_1_1面)を使用
・n型電極 :オーム性接触
Ti/Al,Ti/Pt/Au
第7実施例の半導体発光素子は、以下の構成となっている。
・p型電極 :オーム性接触
Ni/Au,Pd/Pt/Au
・p型コンタクト層:p型高キャリア濃度(例えば、Mgドーピング)
InGaN
・p型クラッド層 :活性層に格子整合
AlGaInN
・光ガイド層 :光閉じこめ
AlGaInN
・活性層 :井戸層のIn組成比は20%以上
InGaN/InGaN QW(Quntum Well)
・光ガイド層 :光閉じこめ
AlInNあるいはZnMgBeO
・n型クラッド層 :活性層に格子整合
AlGaInNあるいはZnMgBeCdO
・バッファ層 :基板に格子整合
AlInNあるいはZnMgBeO
AlGaInN超格子でも可
・基板 :無(非)極性面ZnO単結晶基板
(11_20)面;a面あるいは(1_100)面;m面あるいはa面を傾斜させた面(11_22)面;あるいは(10_1_1面)を使用
・n型電極 :オーム性接触
Ti/Al,Ti/Pt/Au
第8実施例の半導体発光素子は、以下の構成となっている。
・p型電極 :オーム性接触
Ni/Au,Pd/Pt/Au
・p型コンタクト層:p型高キャリア濃度(例えば、Mgドーピング)
InGaN
・p型クラッド層 :活性層に格子整合
AlGaInN
・光ガイド層 :光閉じこめ
AlGaInN
・活性層 :井戸層のIn組成比は20%以上
InGaN/InGaN QW(Quntum Well)
・光ガイド層 :光閉じこめ
AlInNあるいはZnMgBeO
・n型クラッド層 :活性層に格子整合
AlInNあるいはZnMgBeO
・バッファ層 :基板に格子整合
AlInNあるいはZnMgBeO
AlGaInN超格子でも可
・基板 :無(非)極性面ZnO単結晶基板
(11_20)面;a面あるいは(1_100)面;m面あるいはa面を傾斜させた面(11_22)面;あるいは(10_1_1面)を使用
・n型電極 :オーム性接触
Ti/Al,Ti/Pt/Au
以上の各実施例によれば、480nm以上の緑色域等の長波長の可視域の発振波長を得るに際し、積層欠陥を低減し、高インジウム組成であっても、相分離を抑制するとともに、ピエゾ電界の影響を抑制することができ、発光効率を向上させることができる。
11 下部電極層
12 ZnO単結晶基板
13 バッファ層
14 格子整合系下部クラッド層
15 InGaN系活性層
16 格子整合系上部クラッド層
17 コンタクト層
18 パッシベーション膜層
19 上部電極層
Claims (28)
- ピエゾ電界の影響を受けにくい面方位の結晶面を基板面とした酸化亜鉛(ZnO)単結晶基板と、
前記基板面上に形成され、前記酸化亜鉛(ZnO)単結晶基板に格子整合されたバッファ層と、
前記バッファ層上に形成された下部クラッド層と、
前記下部クラッド層上に形成された窒化ガリウムインジウム[In x Ga 1-x N (0<x<1)]からなる活性層と、
前記活性層上に形成された上部クラッド層と、
前記上部クラッド層上に形成されたコンタクト層とを備えたInGaN系活性層を有する半導体発光素子であって、
前記ピエゾ電界の影響を受けにくい面方位の結晶面とは、
(1_100)面およびそれに等価な面、(11_20)面およびそれに等価な面、(11_22)面およびそれに等価な面、または(10_1_1)面およびそれに等価な面であり、
前記上部クラッド層および前記下部クラッド層のうちの少なくとも下部クラッド層は、前記活性層の格子定数に等しいか若しくはそれよりも小さい格子定数を有し、
前記酸化亜鉛(ZnO)単結晶基板の面方位および格子定数が前記活性層に伝達されていることを特徴とする半導体発光素子。 - 前記酸化亜鉛単結晶基板は、導電性を有することを特徴とする、請求項1に記載の半導体発光素子。
- 前記バッファ層は、窒化アルミニウムガリウムインジウム[Al 1-y-z Ga y In z N(0≦y<1、0≦z<1、y+z≦1)]で形成されていることを特徴とする、請求項1または2に記載の半導体発光素子。
- 前記バッファ層は、酸化亜鉛マグネシウムベリリウムカドミウム(ZnMgBeCdO)で形成されていることを特徴とする、請求項1または2に記載の半導体発光素子。
- 前記バッファ層は、酸化亜鉛マグネシウムベリリウム(ZnMgBeO)で形成されていることを特徴とする、請求項1または2に記載の半導体発光素子。
- 前記クラッド層のいずれか一方は、窒化アルミニウムガリウムインジウム[Al 1-y-z Ga y In z N(0≦y<1、0≦z<1、y+z≦1)]で形成されていることを特徴とする、請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の半導体発光素子。
- 前記クラッド層のいずれか一方は、酸化亜鉛マグネシウムベリリウムカドミウム(ZnMgBeCdO)で形成されていることを特徴とする、請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の半導体発光素子。
- 前記下部クラッド層は、酸化亜鉛マグネシウムベリリウム(ZnMgBeO)で形成されていることを特徴とする、請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の半導体発光素子。
- 前記活性層の前記バッファ層側に形成された前記下部クラッド層はn型クラッド層からなっており、前記活性層の前記バッファ層とは逆側に形成された前記上部クラッド層はp型クラッド層からなっていることを特徴とする、請求項1から請求項8のいずれか1項に記載の半導体発光素子。
- 前記活性層の前記バッファ層側に形成された前記下部クラッド層はp型クラッド層からなっており、前記活性層の前記バッファ層とは逆側に形成された前記上部クラッド層はn型クラッド層からなっていることを特徴とする、請求項1から請求項9のいずれか1項に記載の半導体発光素子。
- 前記活性層において、インジウム(In)の組成比は、発光波長が480nm以上となるように設定されていることを特徴とする、請求項1から請求項10のいずれか1項に記載の半導体発光素子。
- 前記インジウム(In)の組成比は、20%以上とされていることを特徴とする、請求項11に記載の半導体発光素子。
- 前記活性層は、量子井戸構造を有していることを特徴とする、請求項1から請求項12のいずれか1項に記載の半導体発光素子。
- 前記活性層と前記クラッド層との間に光ガイド層を有していることを特徴とする、請求項1から請求項13のいずれか1項に記載の半導体発光素子。
- 前記コンタクト層はp型またはn型ドーピングされていることを特徴とする、請求項1から請求項14のいずれか1項に記載の半導体発光素子。
- ピエゾ電界の影響を受けにくい面方位の結晶面を基板面とするZnO単結晶基板の表面を改質させる基板表面処理工程と、
前記基板面上に前記酸化亜鉛(ZnO)単結晶基板に格子整合されたバッファ層を形成するバッファ層形成工程と、
下部クラッド層を、前記バッファ層上に直接的あるいは間接的に形成する下部クラッド層形成工程と、
前記下部クラッド層上に窒化ガリウムインジウム[In x Ga 1-x N (0<x<1)]からなる活性層を形成する活性層形成工程と、
上部クラッド層を前記活性層上に直接的あるいは間接的に形成する上部クラッド層形成工程と、を備えたInGaN系活性層を有する半導体発光素子の製造方法であって、
前記ピエゾ電界の影響を受けにくい面方位の結晶面とは、
(1_100)面およびそれに等価な面、(11_20)面およびそれに等価な面、(11_22)面およびそれに等価な面、または(10_1_1)面およびそれに等価な面であり、
前記上部クラッド層および前記下部クラッド層のうちの少なくとも下部クラッド層は、前記活性層の格子定数に等しいか若しくはそれよりも小さい格子定数を有し、
前記酸化亜鉛(ZnO)単結晶基板の面方位および格子定数が活性層に伝達されていることを特徴とする半導体発光素子の製造方法。 - 前記バッファ層形成工程は、前記バッファ層を、窒化アルミニウムガリウムインジウム[Al 1-y-z Ga y In z N(0≦y<1、0≦z<1、y+z≦1)]で形成することを特徴とする、請求項16に記載の半導体発光素子の製造方法。
- 前記バッファ層形成工程は、前記バッファ層を酸化亜鉛マグネシウムベリリウムカドミウム(ZnMgBeCdO)で形成することを特徴とする、請求項16に記載の半導体発光素子の製造方法。
- 前記バッファ層形成工程は、前記バッファ層を、酸化亜鉛マグネシウムベリリウム(ZnMgBeO)で形成することを特徴とする、請求項16に記載の半導体発光素子の製造方法。
- 前記バッファ層形成工程は、n型導電性を有するバッファ層を形成するバッファ層形成工程を備えていることを特徴とする請求項17から請求項19のいずれか1項1に記載の半導体発光素子の製造方法。
- 前記バッファ層形成工程は、p型導電性を有するバッファ層を形成するバッファ層形成工程を備えていることを特徴とする請求項17から請求項19のいずれか1項に記載の半導体発光素子の製造方法。
- 前記クラッド層形成工程のいずれか一方は、前記クラッド層を、窒化アルミニウムガリウムインジウム[Al 1-y-z Ga y In z N(0≦y<1、0≦z<1、y+z≦1)]で形成することを特徴とする、請求項16から請求項21の何れか1項に記載の半導体発光素子の製造方法。
- 前記クラッド層形成工程のいずれか一方は、前記クラッド層を、酸化亜鉛マグネシウムベリリウムカドミウム(ZnMgBeCdO)で形成することを特徴とする、請求項16から請求項21の何れか1項に記載の半導体発光素子の製造方法。
- 前記下部クラッド層形成工程は、前記クラッド層を、酸化亜鉛マグネシウムベリリウム(ZnMgBeO)で形成することを特徴とする、請求項16から請求項21の何れか1項に記載の半導体発光素子の製造方法。
- 前記クラッド層形成工程は、前記活性層の前記バッファ層側にn型クラッド層を形成する下部クラッド層形成工程と、
前記活性層の前記バッファ層とは逆側にp型クラッド層を形成する上部クラッド層形成工程と、
を備えていることを特徴とする、請求項16から請求項24のいずれか1項に記載の半導体発光素子の製造方法。 - 前記クラッド層形成工程は、前記活性層の前記バッファ層側にp型クラッド層を形成する下部クラッド層形成工程と、
前記活性層の前記バッファ層とは逆側にn型クラッド層を形成する上部クラッド層形成工程と、
を備えていることを特徴とする、請求項16から請求項24のいずれか1項に記載の半導体発光素子の製造方法。 - 前記活性層形成工程において、インジウム(In)の組成比は、発光波長が480nm以上となるように設定されていることを特徴とする、請求項16から請求項26のいずれか1項に記載の半導体発光素子の製造方法。
- 前記インジウム(In)の組成比は、20%以上とされていることを特徴とする、請求項27に記載の半導体発光素子の製造方法。
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