JP5157754B2 - シュリンクラベル及びその製造方法並びにその検査方法 - Google Patents
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Description
通常このシュリンクラベルは、ポリ塩化ビニルやポリエステル等の熱収縮性樹脂を基材として製造され、シート状から筒状に形成した後に、該シュリンクラベルの筒内に各種物品を配置した後、該シュリンクラベルを構成する熱収縮性樹脂に応じたシュリンク温度(例えば70℃〜90℃)にて加熱収縮させて、該物品の外周に密にラベルを巻き付けるようにしたものである。
このようなシュリンクラベルには、種々の印刷が施されているが、さらに高意匠化せしめる目的でホログラムを利用した装飾効果を付加したシュリンクラベルが提案されている(例えば、特許文献1、2)。
(1)例えばポリスチレン系の熱収縮性樹脂基材層を用いれば、該熱収縮性樹脂基材層のシュリンク温度(例えば90℃〜100℃)よりも低い温度(例えば70℃〜80℃)でホログラム成形用の金型を押圧する手法により、熱収縮性樹脂基材層に直接ホログラム用のエンボス形状を形成することが可能なこと、
(2)熱収縮性樹脂基材層への絵柄印刷後であって、ホログラム用のエンボス形状の形成前に画像検査を行うことで、ホログラム用エンボス形状による影響を受けずに、印刷により形成された絵柄の画像検査が出来ること、
(3)アルミ蒸着層に替えて透明蒸着層を形成することで蒸着層の割れや、白化を防げること、
(4)熱収縮性樹脂基材層に透明蒸着層を形成した後にホログラム用のエンボス形状を形成することで、その後のシュリンク工程で該透明蒸着層が剥離脱落することを防ぎ、その結果ホログラム効果において輝度が低下するという問題を解決できること、
(5)白インキ層を所定の位置に設けることで、該シュリンクラベルが物品の周囲に取り付けられた際、その物品の色の影響を受けずに、絵柄印刷層の本来の色相を再現することができ、鮮明な絵柄が観察できるので好ましいこと、
(6)さらに、白インキ層を該シュリンクラベルの最内周の位置に設けることで、該白インキ層が該絵柄印刷層の保護層として作用すること、並びに該シュリンクラベルと物品との滑り性向上に作用することを見出し、本発明を完成させた。
前記熱収縮性樹脂基材層の該エンボス形状に追従する薄膜形状で透明蒸着層が、順次積層されていることを特徴とする、シュリンクラベルである。
(1)本発明によれば、例えば、延伸ポリスチレン系フィルムを熱収縮性樹脂基材層に用いるため、熱硬化型のホログラム形成樹脂層の積層を不要とし、シュリンク温度より低い温度で直接、熱収縮性樹脂基材層にホログラム用エンボスの形成が可能となる。
(2)また、本発明によれば、ホログラム用エンボス形状を熱収縮性樹脂基材層に形成する前に、該熱収縮性樹脂基材層に印刷した絵柄を画像検査するため、ホログラム用エンボス形状の影響を受けずに絵柄の画像検査が可能となる。
(3)また、本発明によれば、アルミ蒸着層に替えて透明蒸着層を形成するため、蒸着層の割れや、白化を防ぐことが可能となる。
(4)また、本発明によれば、熱収縮性樹脂基材層に透明蒸着層を形成した後にホログラム用のエンボス形状を形成するため、その後のシュリンク工程で該透明蒸着層が剥離脱落することを防ぎ、その結果、ホログラム効果の輝度を維持することが可能となる。
(5)また、本発明によれば、白インキ層を所定の位置に設けることで、該シュリンクラベルが物品の周囲に取り付けられた際、その物品の色の影響を受けずに、絵柄印刷層の本来の色相を再現することができ、その結果、鮮明な絵柄が観察できるという好ましい結果が得られる。
(6)さらに、本発明によれば、白インキ層を該シュリンクラベルの最内周の位置に設けることで、該絵柄印刷層の保護性が向上する効果、並びに該シュリンクラベルと物品との滑り性が向上するという効果が得られる。
[シュリンクラベル]
図1は、本発明のシュリンクラベルの一実施形態を示す部分断面図である。図1において、本発明のシュリンクラベル1は、熱収縮性樹脂基材層2の表面に部分的に白インキ層4、絵柄印刷層5を備えており、この白インキ層4と絵柄印刷層5を被覆するようにOPニス6が形成されており、熱収縮性樹脂基材層2の裏面にはホログラム用エンボスAを備えており、このホログラム用エンボスAの形状に追従するようにプライマー層3、透明蒸着層7が形成されており、さらにこの透明蒸着層7を被覆するようにインナーニス8が形成されているものである。
次に本発明のシュリンクラベルの製造方法について説明する。
図3は、図1に示されるシュリンクラベルを例として本発明の製造方法を説明するための工程図である。
[実施例1]
熱収縮性樹脂基材層として延伸ポリスチレン系フィルム(DXL270−41S 三菱樹脂製)を用い、この熱収縮性樹脂基材層の裏面にポリスチレン系の樹脂を組成物とする厚さ0.1μmのプライマー層を形成し、次に絵柄印刷層を形成するためのインキとしてアクリル系グラビアインキ(OSM 大日精化製)を用いて上記熱収縮性樹脂基材層の表面にグラビア印刷を行い、その後、絵柄印刷層の上にOPニス層を塗布形成した。
実施例1と同様に、熱収縮性樹脂基材層として延伸ポリスチレン系フィルム(DXL270−41S 三菱樹脂製)を用い、絵柄印刷を施した。ただし、実施例1とは反対に、絵柄印刷面が各種物品に巻き付けられる内側の面となるため、白インキ層は絵柄印刷層の上に形成されることとなる。
熱収縮性樹脂基材層としてポリ塩化ビニル(軟質)を用いたことの他は、実施例1と同様にして、シュリンクラベルの作成を試みたが、当該熱収縮性樹脂基材層では、シュリンク温度(70℃〜90℃)より低い温度で所望のホログラム用のエンボス形状を加工形成することは出来なかった。
熱収縮性樹脂基材層に対し、先にホログラム用エンボスの形成加工を施し、その後、ホログラム用エンボス加工を施した面とは反対側の面に絵柄をグラビア印刷するという工程順序を経ることの他は、実施例1と同様にして、シュリンクラベルを作成した。
熱収縮性樹脂基材層に対し、透明蒸着層の代りにアルミ蒸着層を形成した他は実施例1と同様にして、シュリンクラベルを作成した。このシュリンクラベルをPETボトルに筒貼りし、スチームトンネル(K&Uシステム製)を通してシュリンクを行い、外観及び表面状態の確認を行ったところ、このシュリンクラベルには割れや白化が生じてしまい、ホログラムの効果が全く見られなくなってしまった。
熱収縮性樹脂基材層に対し、先にホログラム用エンボス形状の形成加工をした後、透明蒸着を成膜するという工程順序を経ることの他は実施例1と同様にして、シュリンクラベルを作成した。
2,10・・・熱収縮性樹脂基材層
3,11・・・プライマー層
4,13・・・白インキ層
5,12・・・絵柄印刷層
6,15・・・OPニス層
7,14・・・透明蒸着層
8・・・インナーニス層
A,B・・・ホログラム用エンボス
Claims (8)
- 各種物品の周囲に巻付収縮するシュリンクラベルにおいて、
外周側から、絵柄印刷層と、
内周側の面にホログラム用のエンボス形状を有する熱収縮性樹脂基材層と、
前記熱収縮性樹脂基材層の該エンボス形状に追従する薄膜形状で透明蒸着層が、
順次積層されていることを特徴とする、シュリンクラベル。 - 前記絵柄印刷層と前記熱収縮性樹脂基材層との間に、白インキ層が設けられていることを特徴とする、請求項1に記載のシュリンクラベル。
- 各種物品の周囲に巻付収縮するシュリンクラベルにおいて、
内周側から、絵柄印刷層と、
外周側の面にホログラム用のエンボス形状を有する熱収縮性樹脂基材層と、
前記熱収縮性樹脂基材層の該エンボス形状に追従する薄膜形状で透明蒸着層が、
順次積層されていることを特徴とする、シュリンクラベル。 - 前記絵柄印刷層の上に、シュリンクラベルの最内周の位置として、白インキ層が設けられていることを特徴とする、請求項3に記載のシュリンクラベル。
- 前記熱収縮性樹脂基材層は、延伸ポリスチレン系フィルムであることを特徴とする、請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載のシュリンクラベル。
- 各種物品の周囲に巻付収縮するシュリンクラベルの製造方法であって、
熱収縮性樹脂基材層の片面に絵柄印刷を施し、
該絵柄印刷を施した面とは反対側の面の該熱収縮性樹脂基材層に
透明蒸着層を形成した後に、
該熱収縮性樹脂基材層の該透明蒸着層を設けた面に、
該熱収縮性樹脂基材層のシュリンク温度より低い温度で熱圧を加えて、
ホログラム用エンボス形状を形成することを特徴とする、シュリンクラベルの製造方法。 - 前記熱収縮性樹脂基材層は、延伸ポリスチレン系フィルムであることを特徴とする、請求項6に記載のシュリンクラベルの製造方法。
- 熱収縮性樹脂基材層の片面に絵柄の印刷を施し、該熱収縮性樹脂基材層の該絵柄の印刷を施した面とは反対側の面に、ホログラム用のエンボス形状を形成する方法によって製造されるシュリンクラベルの検査方法であって、
前記絵柄の印刷を施した後であって、
前記ホログラム用のエンボス形状を形成する前に、
印刷により形成された前記絵柄の画像検査を行うことを特徴とする、シュリンクラベルの検査方法。
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