JP5157620B2 - 車両の制御装置及び制御方法 - Google Patents
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まず、「加速の立ち上がりの応答性」が高ければ、アクセルペダルの踏み込み操作に即応するように車両が加速するため、ドライバは気持ちのよい加速感を得ることができる。
また、「加速度のピーク値の大きさ」が大きい場合も、アクセルペダルの踏み込み量に比較して大きな加速度が得られるため、ドライバはトルクフルな加速感を得ることができる。
さらに、「加速の立ち下がりの持続性」が安定している場合には、アクセルペダルの踏み込み状態で長期間にわたり大きな加速度が得られるため、ドライバは長期間気持ちのよい加速感を得ることができる。
このため、これら三点の判断基準の値を高めることで、ドライバに気持ちのよい加速感を与えることができる。
このため、加速時の過渡現象である加速度Gの立ち上がり履歴を踏まえた上で、加速後半の目標車両加速度を設定することが可能となり、この目標車両加速度によってエンジン出力を制御することで、所望の加速度Gを得ることができる。
上記構成によれば、実車両加速度履歴に、実車両加速度のピーク値を含むことで、加速度が増加から減少に転ずる頂点の値を取り込んで目標車両加速度を設定することになるため、より変動の少ない連続した目標車両加速度を設定することができる。
よって、より円滑な加速度変化によって所望の加速度Gを得ることができる。
上記構成によれば、実車両加速度のピーク値を越えてトルクコンバータのロックアップクラッチを締結しているため、加速度の立ち下がり時には、トルクコンバータで滑りが生じない。
よって、トルクコンバータの滑りがない分、使用するエンジン回転数が低回転化して、エンジントルクを増加できる。これにより、エンジン出力制御の制御性を向上することができる。
上記構成によれば、冷間時等のロックアップクラッチの締結不可能時に、エンジン出力制御の出力値を増加方向に変更することで、トルクコンバータに滑りが生じてエンジントルクを確実に伝達できない分を、エンジン出力制御のエンジン出力で補うことができる。
よって、ロックアップクラッチの締結不可能時にであっても、所望の加速度Gを得ることができ、制御性を向上できる。
このため、加速時の過渡現象である加速度Gの立ち上がり履歴を踏まえた上で、加速後半の目標車両加速度を設定することが可能となり、この目標車両加速度によってエンジン出力を制御することで、所望の加速度Gを得ることができる。
よって、車両の制御装置及び制御方法において、加速ピーク後の立ち下がり時の加速度を制御することで、立ち下がり時のトルク感のある加速度波形(G波形)を演出して、車両の加速感を高めることができる。
図1は本発明を採用した車両のパワートレインおよび制御装置の全体ブロック図である。
車両のパワートレインPTは、駆動力を発生するエンジン1と、このエンジン1の下流側に設置したトルクコンバータ2と、このトルクコンバータ2に並列に配置されるロックアップクラッチ3と、トルクコンバータ2およびロックアップクラッチ3からの出力を受けて変速を行なう歯車変速機構4と、この歯車変速機構4からの出力を受けて左右に駆動力を配分する差動装置5と、差動装置5からの駆動力を受けて車両を駆動する左右の駆動輪6,6とを備えている。
この場合、多くの場合は、エンジン出力を増加方向に制御することになる。なぜなら、一般的なエンジンは、加速後半にエンジントルクが低下するため、高めに設定した目標加速度Gより実加速度Gの方が低下するためである。
すなわち、図5のように、エンジントルクとエンジン回転数の関係がスロットル開度によって変化する状態を示すグラフで示すように、一般的なエンジンでは、スロットル開度量(TVO)が一定であると、エンジン回転数が高回転側に移行すると、エンジントルクが低下するため、エンジン回転数が高回転側に移行する加速後半では、車両の実加速度Gが低下するのである。
ここで、冷間時にロックアップクラッチ3を締結しないのは、ロックアップクラッチ3自体の制御性能が低下すると共に、エンジン1の出力トルクも低下してロックアップクラッチ3を締結するとエンジン性能が低下するおそれがあるためである。
なお、冷間時にはトルクコンバータ2の容量係数やトルク比も低下しているため、この低下分をトルク補正で補うようにしてもよい。
このように、ロックアップクラッチ3を介してトルク伝達することで、エンジン回転数をやや下げることができるため、再度、エンジントルクを高める余地を確保でき(図5参照)、加速の立ち下がり時の加速度制御を、より確実に行なうことができる。
次に、S22では、アクセル踏込みか否かを判断する。ここでも、S2と同様に、ドライバが所定値以上にアクセルペダルを踏込んでいるかを判断する。
を示したタイムチャートである。
すなわち、前述したようにロックアップクラッチ3が、加速前半の立ち上がり時に開放制御されて、加速後半の立ち下がり時に締結制御されるため、トルクコンバータ2の回転数やすべり率目標値は、ロックアップクラッチ3の締結状態に応じて変化するのである。
この発明の車両の制御装置は、アクセル踏み込み操作時における、車両加速度の立ち上がり時の実加速度Gの履歴を獲得して(S3,S4)、この履歴に応じて立ち上がりを経由した後における時系列の目標加速度Gを設定して(S6)、実加速度Gがこの目標加速度Gを追従するようにエンジン出力を制御(S7)している。
これにより、実加速度Gが増加から減少に転ずる頂点の値を取り込んで目標加速度Gを設定することになるため、より変動の少ない連続した目標加速度Gを設定することができる。
すなわち、実加速度Gのピーク値Pの値は、加速度曲線の変曲点でもあるため、目標加速度Gの時系列データの演算を比較的容易に行なうことができるのである。
よって、より円滑な加速度変化によって所望の加速度Gを得ることができる。
これにより、加速後半の加速度の立ち下がり時には、原則としてトルクコンバータ2で滑りが生じない。
よって、トルクコンバータ2の滑りがない分、使用するエンジン回転数を低回転側に変化させることができ、エンジントルクを増加できる。これにより、エンジン出力の制御性を向上することができる。
これにより、ロックアップクラッチ3の締結制御やエンジン1の出力制御を、精度よく行なうことができる。
よって、ロックアップクラッチ3の締結時点での、エンジン1の吹き上がりや締結ショックの低減を図ることができる。
これにより、ロックアップクラッチ3の締結不可能時には、トルクコンバータ2に滑りが生じて、エンジントルクを確実に伝達できない分を、エンジン出力の増加で補うことができる。
よって、ロックアップクラッチ3の締結不可能時にであっても、所望の加速度Gを得ることができ、加速の立ち下がり時の制御性を向上できる。
この発明の実車両加速度履歴獲得手段は、実施形態の車両Gセンサ8と、コントローラ9と、ステップS3、ステップS4に対応し、
以下、同様に、
目標車両加速度設定手段は、コントローラ9と、ステップS6に対応し、
エンジン出力制御手段は、コントローラ9と、ステップS7に対応するも、
この発明は、前述の実施形態に限定されるものではなく、あらゆる車両の制御装置および制御方法に適用する実施形態を含むものである。
2…トルクコンバータ
3…ロックアップクラッチ
4…歯車変速機構
7…アクセルセンサ
8…車両Gセンサ
9…コントローラ
S3,S4…実車両加速度履歴獲得手段
S6…目標車両加速度設定手段
S7…エンジン出力制御手段
Claims (6)
- アクセル操作に対して独立にエンジン出力を制御するエンジンと、
トルクコンバータを有する自動変速機とを備えた車両の制御装置であって、
発進時又は加速時のアクセル踏み込み操作時における車両加速度の立ち上がり時の実車両加速度履歴を獲得する実車両加速度履歴獲得手段と、
前記実車両加速履歴に応じて上記立ち上がりを経由した加速後半の時系列の目標車両加速度を設定する目標車両加速度設定手段と、
実車両加速度が上記設定された時系列の目標車両加速度に追従するようエンジン出力を制御するエンジン出力制御手段とを備え、
前記目標車両加速度設定手段は、発進時又は加速時の実車両加速度の立ち上がりの履歴に応じて加速後半の時系列の目標車両加速度を変更する
車両の制御装置。 - 前記実車両加速度履歴は、実車両加速度のピーク値を含むように設定した
請求項1記載の車両の制御装置。 - 上記実車両加速度履歴獲得手段は、車両加速度の立ち上がり開始から車両加速度ピークまでの履歴を獲得し、
上記目標車両加速度設定手段および上記エンジン出力制御手段を介して、当該履歴に応じて加速後半の車両加速度を制御する
請求項1または2に記載の車両の制御装置。 - 前記トルクコンバータにロックアップクラッチを備えて、
実車両加速度のピーク値を越えてロックアップクラッチを締結する
請求項1〜3の何れか1項に記載の車両の制御装置。 - 前記ロックアップクラッチの締結不可能時に、エンジン出力制御の出力値を、増加方向に変更する
請求項4記載の車両の制御装置。 - アクセル操作に対して独立にエンジン出力を制御するエンジンと、
トルクコンバータを有する自動変速機とを備えた車両の制御方法であって、
発進時又は加速時のアクセル踏み込み操作時における車両加速度の立ち上がり時の実車両加速度履歴を獲得する工程と、
前記実車両加速履歴に応じて上記立ち上がりを経由した加速後半の時系列の目標車両加速度を設定する工程と、
実車両加速度が上記設定された時系列の目標車両加速度に追従するようエンジン出力を制御する工程とを備え、
前記目標車両加速度を設定する工程は、発進時又は加速時の実車両加速度の立ち上がりの履歴に応じて加速後半の時系列の目標車両加速度を変更する
車両の制御方法。
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