JP5157592B2 - トルクコンバータのドレーン構造 - Google Patents

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Description

本発明は、トルクコンバータを備えた自動変速機に係り、詳しくはトルクコンバータのオイル(ATF)をミッションケース内にドレーンするドレーン構造に関する。
従来、トルクコンバータのオイルをオイルポンプボディを介してミッションケースにドレーンするドレーン油路を備えた自動変速機が、本出願人により案出されている(特許文献1参照)。上記ドレーン油路は、トルクコンバータのインペラハブとオイルポンプボディのボス部との隙間から、該オイルポンプボディに形成された径方向上方に向う油路と、更に該オイルポンプボディとミッションケースとの嵌合面に設けられた油路とを有し、かつドレーン油路における排出口に隣接する側にドレーン油を保持させる吸気防止手段が設けられている。
該吸気防止手段は、トルクコンバータに連通する他の油路からの微細な油漏れが生じた場合でも、ドレーン油路における排出口から空気を吸込むことを防止し、これにより油供給防止状態におけるトルクコンバータの油抜けを防いで、長期間の車輌不使用後のエンジン始動直後の発進時、運転者にトルク抜けのような違和感を感じさせる現象(ロストドライブ)を防止する。
特開2006−38065号公報
上記吸気防止手段は、オイルポンプボディとミッションケースとの嵌合面を略々一巡する環状油路、逆止弁、細かいメッシュの網又はトラップ状の油溜め等からなるが、これらはいずれも、上記オイルポンプボディの上位部分からミッションケース内に向けてドレーン油を排出する。このため、該ドレーン油が、ミッションケース内の自動変速機構の上位部分に直接吹きかけることになり、特にインペラハブをオイルポンプボディのボス部に転がりベアリングを介して支持されるものにあっては、上記トルクコンバータからのドレーン油量が多く(例えば2〜3l/min)、該ドレーン油が高速回転状態にあるドラム等に当たって撹拌され、気泡を発生してブリーザ孔からのオイルの吹き出しの原因になり、また非係合状態にあって、クラッチ又はブレーキのディスク及びセパレータの間で差回転を持ったディスクに当たって、引き摺りトルクを発生し、動力損の原因になっている。
一方、上記特許文献1には、ドレーン油路が、上記嵌合面に形成された油路を約半周し、オイルポンプボディの最下方に導き、更にパイプを接触してオイルパン内のオイルレベルの下方にドレーン油を排出する実施の形態も開示されている(特許文献1の図3、図4並びに実施例2参照)。
このものは、上記ATFの撹拌及び引き摺りトルクは生じないが、ドレーン油路は、一旦はバルブボディの上方を経由するが、トルクコンバータ内のオイルとミッションケース(オイルパン)のオイルとが直接連通しており、自動車の運転停止によりトルクコンバータにオイルの供給が停止されると、トルクコンバータとミッションケース内とのオイルレベルの差によってサイホンの原理に基づきトルクコンバータのオイルが吸い出されてしまい、トルクコンバータの急激なオイルレベルの低下を招いてしまう。
また、上記ドレーン油路は、オイルポンプボディとミッションケースとの嵌合面(インロー部)に臨んで略々一巡(又は半周)する環状油路を有しており、かつオイルポンプボディ(オイルポンプカバーも同様)は、アルミダイカストからなり、上記ポンプボディの外周面にえぐり形状により上記環状油路を形成するための削り代が多くなると、鋳巣により上記オイルポンプボディ内の油路の圧漏れの可能性があり、また上記環状油路をミッションケースの嵌合面に形成すると、上述した比較的大量のドレーン油を流すためには、比較的大きな断面からなる油路が必要となる関係上、径方向(高さ方向)に大きく形成すると、その分ミッションケースが大径となり、また軸方向(幅方向)に大きく形成すると、ミッションケースのオイルポンプボディを嵌合する嵌合面(インロー部)が短くなり、オイルポンプを精度よく取付けることに困難になる場合がある。
そこで、本発明は、トルクコンバータからのドレーン油路を、ミッションケース下方のオイルパンに向けて直接排出し、もって、上述した課題を解決することを目的とするものである。
本発明は、トルクコンバータ(7)と、オイルポンプボディ(12)及びオイルポンプカバー(13)からなるオイルポンプ(3)と、該オイルポンプ及び自動変速機構(21〜23)を収納したミッションケース(2)と、前記ミッションケースの下方に配置されたオイルパン(27)と、を備えた自動変速機であって、前記オイルポンプ(3,15)によって前記オイルパン(27)から吸込まれたオイルが前記トルクコンバータ(7)に供給されて循環すると共に、上記オイルをドレーン油路(5)を介して前記ミッションケース(2)内にドレーンするトルクコンバータのドレーン構造において、
前記ドレーン油路(5)は、前記トルクコンバータ及び前記オイルポンプとの間(b)を通って、前記オイルポンプ(3)と前記ミッションケース(2)との嵌合面(A)に臨む上位部分(C3,5c)に導かれ、更に該上位部分から、前記オイルポンプの下部に導かれ、前記嵌合面部分に軸方向に形成された凹溝(5f)を通って前記ミッションケース内のオイルレベル上方に開口(5g)し、前記ドレーン油路(5)からのドレーン油が、前記オイルパン(27)に向けて排出されてなる、ことを特徴とする。
なお、上記オイルポンプ(3)は、オイルポンプボディ(12)とオイルポンプカバー(13)の両方又はいずれか一方を含む概念であり、オイルポンプボディがミッションケースに嵌合するもの、オイルポンプカバーがミッションケースに嵌合するもの、のいずれの場合も含むことを意味する。
例えば、図1ないし図3を参照して示すと、前記ドレーン油を前記上位部分(C3)から前記凹溝(5f)へ導く油路(C4)が、前記オイルポンプボディ(12)と前記オイルポンプカバー(13)との合せ面(B)に形成されてなる。
更に、前記合せ面に形成された油路が、前記オイルポンプの鋳抜き孔(C4)を利用すると、好ましい。
また、例えば図4及び図5を参照して示すと、前記ドレーン油を前記上位部分から前記開口へ導く油路が、前記オイルポンプ(3)と前記ミッションケース(2)との間の嵌合面(A)に臨んで全周に亘って形成された全周油路(5i)であり、
前記上位部分からのドレーン油が、前記全周油路(5i)で逆方向に分岐された後、前記凹溝(5f)に向けて合流される。
例えば、図3及び図5を参照して示すと、前記ドレーン油路における前記上位部分に向う油路に、前記トルクコンバータから前記ミッションケースに向う方向の流れを許容し、反対方向の流れを阻止する逆止弁(29)を介在してなる。
なお、上述したカッコ内の符号は、図面と対照するためのものであるが、これにより請求項記載の構成に何等影響を及ぼすものではない。
請求項1に係る本発明によると、ドレーン油路は、オイルポンプとミッションケースとの嵌合面に臨む上位部分を有するので、トルクコンバータ内のオイルレベルとの水頭差が小さくなり、トルクコンバータ内のオイルが早期に抜けることを防止することができるものでありながら、ドレーン油路は、前記嵌合面部分に軸方向に形成された凹溝からオイルパンに向けて直接排出するように開口するので、ミッションケース内のドラム及びクラッチ、ブレーキ等の自動変速機構に吹きかけることはなく、オイルを過度に撹拌したり、クラッチ又はブレーキに引き摺りトルクを発生することを防止できる。
請求項2に係る本発明によると、上位部分から凹溝に向けてのドレーン油路は、オイルポンプボディとオイルポンプケースの合せ面に形成されるので、オイルポンプとミッションケースとの嵌合面に臨んで形成されて、鋳巣による影響、ミッションケースの径大化、又はインロー不足によるオイルポンプの取付け不良等の不具合をなくすことができる。
請求項3に係る本発明によると、上記合せ面に形成した油路が、オイルポンプの鋳抜き孔を利用するので、機械加工による油路部分を少なくして、他の油路との干渉を防止して製造を簡単化することができる。
請求項4に係る本発明によると、上位部分から凹溝へ導く油路が、前記嵌合面に臨んで全周に亘って形成された全周油路からなるので、ドレーン油は、上位部分から全周油路で分岐され、ドレーン油路の流路面積を半減することが出来、その分、鋳巣及び嵌合面に油路を形成することによる上述した不具合の虞を減少して、支障なくドレーン油路を形成することが可能となる。
請求項5に係る本発明によると、上位部分に向けての油路に逆止弁を介在したので、トルクコンバータに連通する他の油路からの微細な油漏れに起因するトルクコンバータの油抜けを遅延し、長期間運転停止後の運転開始直後の油不足によるトルク伝達の遅れを防止できる。
以下、図面に沿って、本発明の実施の形態について説明する。図1は、コンバータハウジング1とミッションケース2との接続部分に配置されたオイルポンプ3部分を示す縦断面図であり、該オイルポンプ3部分に、本発明に係るトルクコンバータのドレーン油路5が配置されている。
トルクコンバータ7は、インペラケース9及びそれと一体のインペラハブ10が示されているだけで、図面上省略されているが、インペラケースと一体のフロントカバーとでコンバータケースを形成し、該ケース内にオイル(ATF)が満たされている。また、上記コンバータケース内には、該ケースと一体のポンプインペラ、入力軸に連結されるタービンランナ及びステータ並びにロックアップクラッチが収納されており、ステータシャフト11に固定されるステータを経由して、ポンプインペラとタービンランナとの間を循環するオイルを介して、又はロックアップクラッチを介して直接、コンバータケースの回転を図示せぬ入力軸に伝達する。コンバータケース内には、バルブボディ内のロックアップ切換えバルブにより、流れ方向を切換えるようにしてオイルが供給及び排出されており、これによりロックアップクラッチが接断(スリップ制御を含む)操作されており、更にコンバータケース内に過剰に供給されるオイルを逃がすように上記ドレーン油路5が設置されている。
上記オイルポンプ3は、オイルポンプボディ12及びオイルポンプカバー13が一体に合せるように固定して構成されており、上記インペラハブ10からの回転によりポンプ15が駆動されて、上記トルクコンバータ7のオイルを含めて自動変速機全体の必要とする油圧を発生する。本実施の形態では、ポンプボディ12が小径で、ポンプカバー13が大径からなり、ポンプカバー13がミッションケース2の嵌合面(インロー部)Aに嵌合しているが、逆にポンプボディ12が大径で、該ポンプボディがミッションケース2に嵌合するものもある。本発明のドレーン構造は、どちらにも適用可能である。
上記ポンプボディ12及びポンプカバー13を接合して構成したオイルポンプ3は、ミッションケース2の前壁部を構成し、コンバータケース及び入力軸等の支持部を支持すると共に、ポンプ15の吸込み油路、吐出し油路、ロックアップクラッチのオン・オフ圧の給排のための入力油路及び出力油路、変速機構部各部の潤滑のための潤滑圧の供給路、変速機構のクラッチ又はブレーキのサーボ圧供給のための供給油路等の多数の油路が形成されており、更に加えて、本発明に係るトルクコンバータのドレーン油路5が形成されている。
オイルポンプ3は、大径のオイルポンプカバー13の前方面に小径のオイルポンプボディ12が嵌合して、ボルトにより一体に固定して構成されており、その合せ面Bにギヤポンプ15が保持されて構成されており、上記ポンプカバー及びポンプボディはアルミダイカストからなり、その合せ面B等に複数の鋳抜き孔C1,C2,C3,C4・・・が形成されている。
そして、大径側であるオイルポンプカバー13が、コンバータハウジング1及びミッションケース2の接合部分において、該ミッションケース2の嵌合面(インロー部)Aに油密状に嵌合して一体に固定されている。なお、図中、17は、コンバータハウジング1をミッションケース2に固定するボルト、19は、オイルポンプカバー13をケース嵌合面Aに油密状に嵌合するためのOリング、20は、オイルポンプボディ12と一体のオイルポンプカバー13をミッションケース2に固定するボルトを示す。また、ミッションケース2内には多数のギヤ及びクラッチブレーキ等からなる自動変速機構が収納されており、該自動変速機構の一部であるドラム21、ブレーキ22及びその油圧サーボ23を図示している。
上記ミッションケース2と一体のオイルポンプカバー13の中央貫通孔からなるボス部12aにはニードルベアリング25を介してインペラハブ10回転自在に支持されており、更にその先端側のボス部12aとインペラハブ10との間にはオイルシール26が装着されている。これにより、ステータシャフト11の外周面とインペラハブ10の内周面との隙間a、インペラハブ10の外周面とポンプカバーボス部12aとの隙間bにより、コンバータケース内に連通するドレーン油路5の一部が構成される。上記隙間bは、ニードルベアリング25が介在しており、ブッシュを介在するものに比し、比較的大量のドレーン油が流通する(例えば2〜3l/min)。
第1の実施例によるドレーン油路5は、図1及び図2に示すように、オイルポンプボディ12に径方向に斜めにあけられた孔5a及び軸方向に孔5bにより、上記隙間bと合せ面Bの鋳抜き孔C1,C2に連通して構成される。更に、オイルポンプカバー13の上方外周面から内径方向に鋳抜き孔C2まで孔5cが機械加工され、該孔5cは、鋳抜き孔C3を貫通して形成される。上記孔5cに平行に孔5dが機械加工され、該孔5dは、上記ミッションケース2との接合面Dと繋がる上記鋳抜き孔C3を貫通し、更にオイルポンプボディ12との合せ面Bと繋がる鋳抜き孔C4の上位部分に連通する。従って、上記孔5c,5dは、オイルポンプカバー13の最上位部分の鋳抜き孔C3で互に連通し、該鋳抜き孔C3部分が、ドレーン油路5の最上位部分となる。
上記接合面の鋳抜き孔C4は、図2に示すように、オイルポンプボディ12の外周に沿って上位部分から下部分まで長く連続して形成されており、該鋳抜き孔C4が、他の上記鋳抜き孔C1,C2,C3と合せて、ドレーン油路5の大きな部分(大部分)を占めている。更に、上記鋳抜き孔C4の下端位置から、機械加工孔5eを介してオイルポンプカバー13の下部分外周面に連通され、該ポンプカバー下方におけるミッションケース2との嵌合面A部分に形成された軸方向の凹溝5fと通って、嵌合面Aの下部分においてミッションケース2内のオイルレベル上方に開口する。該開口5gからケース2内に排出されるドレーン油は、ミッションケース2の下方に配設されたオイルパン27に向って、オイルレベルの上方に直接排出する。
上記第1の実施例によるドレーン油路5は、トルクコンバータ7からのドレーン油(ATF)が隙間a,b及びニードルベアリング25を通って、孔5a,5bに導かれ、更に鋳抜き孔C1,C2,孔5cを通って、最上位部分を構成する鋳抜き孔C3に導かれる。該最上位部分は、トルクコンバータ7の最上位置と大きな差はなく、これにより水頭差によりトルクコンバータからのオイルの流出を少なくし、トルクコンバータ内のオイルレベルを適正位置に保持する。
そして、ドレーン油は、上記最上位部分である鋳抜き孔C3から孔5dを通って合せ面Bに形成された長い鋳抜き孔C4に導かれ、更に孔5e,凹溝5fを通って、嵌合面Aの下方部分に形成された開口5gから、オイルパン27に向ってオイルレベルの上方に直接排出される。これにより、トルクコンバータ7からのドレーン油は、自動変速機構のドラム21及びブレーキ22等の摩擦部材に吹きかけられることはなく、ドラムの回転によりオイルが撹拌されて気泡を生じ、ブリーザ吹きを生じることを防止できると共に、非係合時の摩擦部材に引き摺りトルクを発生し、動力損を生じることを防止できる。
また、上記ドレーン油路5は、オイルポンプ(カバー)3をミッションケース2に嵌合する嵌合面(インロー部)Aを利用することはなく、該嵌合面に油路を構成することに起因する中巣の問題、ミッションケースの径大化、オイルポンプのインロー不足による不完全取付け等の課題から解放される。
また、上記ドレーン油路5は、その大部分をアルミダイカストからなるオイルポンプの鋳抜き孔C1,C2,C3,C4を利用するので、油路構造のための機械加工を減少することができ、かつ他の油路との干渉を防止することができ、製造が容易で簡単なドレーン油路を得ることができる。
図3(a),(b)は、第2の実施例を示す図で、ドレーン油路5の構成は、先に示した第1の実施例と同様なので、同一符号を付して説明を省略する。
本第2の実施例は、上位部分の孔5cに、ドレーン油の流れ方向のオイルの流れを許容し、反対方向の流れを阻止する逆止弁29を介在した点を特徴とする。逆止弁29は、上下方向に延びかつ上方から上方に向けてオイルを導く上記孔5cに嵌合するスリーブ30を有する。該スリーブの下部には弁座が形成されていると共に、該弁座にボール31が着座するように配置されている。
従って、ドレーン油路5をドレーン油が流出する方向に流れる場合は、上記逆止弁29は、その流れを妨げないが、トルクコンバータ内に、ロックアップ切換えバルブの隙間等から空気が入り込んで、トルクコンバータのオイルレベルが下がる場合、上記孔5c内のオイルは、逆流しようとするが、上記逆止弁29がその流れを阻止し、ドレーン油路5の開口からトルクコンバータ7内に空気が吸込まれることを防止する。これにより、トルクコンバータ内のオイルレベルの低下を遅延することができる。
なお、上記逆止弁29は、ボール31に作用する重力により着座方向に付勢してもよく、またスプリングにより付勢してもよい。
図4(a),(b)は、第3の実施例を示す図で、ドレーン油路5の一部を、オイルポンプとミッションケースとの嵌合面(インロー部)を利用している。
ドレーン油路5は、隙間a,b,孔5a,5b,鋳抜き孔C1,C2,上下方向の孔5cまでは先の実施例と同じである。オイルポンプカバー13の外周面には全周に亘って凹状のえぐり溝(凹溝)32が形成されている。該凹溝32は、ミッションケース2の嵌合面Aとの間で円環状の全周油路5i形成し、該全周油路5iは、上記上位部分である孔5cと、図1に示した軸方向凹溝5fとを、図4(a)の右廻り及び左廻りの油路を形成している。
上記全周油路5iは、Oリング19及びインロー部Aで油密状に保持されている。また、右廻り及び左廻りに分岐されるので、流路断面積は小さくて足り、上記凹溝32のえぐりは浅く、幅広の形状とすることができ、中巣になる影響は少ない。また、オイルポンプケース13の外周面に形成されているので、ミッションケース2を大径化することはなく、かつインロー不足によるオイルポンプを不完全に取付ける可能性も少ない。
上記ドレーン油路5のドレーン油は、上下方向孔5cの上位部分付近で最上位置となって、トルクコンバータ7との水頭差を小さくでき、また、上下方向孔5cからのドレーン油は、全周油路5iで分岐されて、比較的小さい流路断面積であっても右廻り及び左廻りを合せた充分な流量を確保できる。そして、上記左右に分岐された全周油路5iは、嵌合面Aの下部分の凹溝5fで合流され、先の実施例と同様に、ミッションケース下方の開口からオイルパンに向けて直接排出される。
図5(a),(b)は、第4の実施例を示す図で、ドレーン油路5の構成は、先に示した第3の実施例と同様である。また、該ドレーン油路の上下方向の孔5cに逆止弁29を設けたものであり、この点は、先に示した第2の実施例と同じである。従って、ドレーン回路部分は、図4と同様な符号を付し、また逆止弁部分は、図3と同様な符号を付し、説明を省略する。
本発明に係るドレーン油路構造の第1の実施例を示す縦断面図。 上記第1の実施例を示すオイルポンプカバーの正面図。 本発明に係る第2の実施例を示す図で、(a)は、オイルポンプカバーの正面図、(b)はそのI−I矢視断面図。 本発明に係る第3の実施例を示す図で、(a)は、オイルポンプカバーの正面図、(b)はそのI−I矢視断面図。 本発明に係る第4の実施例を示す図で、(a)は、オイルポンプカバーの正面図、(b)はそのI−I矢視断面図。
符号の説明
2 ミッションケース
3 オイルポンプ
5 ドレーン油路
5a〜5f 油路
C1〜C4 油路(鋳抜き孔)
C3,5c 上位部分
5g 開口
5i 全周油路
a,b 隙間
12 オイルポンプボディ
12a ボス部(中央貫通孔)
13 オイルポンプカバー
21,22 自動変速機構(ドラム,摩擦部材)
27 オイルパン
29 逆止弁
A 嵌合面(インロー部)
B 合せ面

Claims (5)

  1. トルクコンバータと、オイルポンプボディ及びオイルポンプカバーからなるオイルポンプと、該オイルポンプ及び自動変速機構を収納したミッションケースと、前記ミッションケースの下方に配置されたオイルパンと、を備えた自動変速機であって、前記オイルポンプによって前記オイルパンから吸込まれたオイルが前記トルクコンバータに供給されて循環すると共に、上記オイルをドレーン油路を介して前記ミッションケース内にドレーンするトルクコンバータのドレーン構造において、
    前記ドレーン油路は、前記トルクコンバータ及び前記オイルポンプとの間を通って、前記オイルポンプと前記ミッションケースとの嵌合面に臨む上位部分に導かれ、更に該上位部分から、前記オイルポンプの下部に導かれ、前記嵌合面部分に軸方向に形成された凹溝を通って前記ミッションケース内のオイルレベル上方に開口し、前記ドレーン油路からのドレーン油が、前記オイルパンに向けて排出されてなる、
    ことを特徴とするトルクコンバータのドレーン構造。
  2. 前記ドレーン油を前記上位部分から前記凹溝へ導く油路が、前記オイルポンプボディと前記オイルポンプカバーとの合せ面に形成されてなる、
    請求項1記載のトルクコンバータのドレーン構造。
  3. 前記合せ面に形成された油路が、前記オイルポンプの鋳抜き孔を利用してなる、
    請求項2記載のトルクコンバータのドレーン構造。
  4. 前記ドレーン油を前記上位部分から前記凹溝へ導く油路が、前記オイルポンプと前記ミッションケースとの間の嵌合面に臨んで全周に亘って形成された全周油路であり、
    前記上位部分からのドレーン油が、前記全周油路で逆方向に分岐された後、前記凹溝に向けて合流されてなる、
    請求項1記載のトルクコンバータのドレーン構造。
  5. 前記ドレーン油路における前記上位部分に向う油路に、前記トルクコンバータから前記ミッションケースに向う方向の流れを許容し、反対方向の流れを阻止する逆止弁を介在してなる、
    請求項1ないし4のいずれか記載のトルクコンバータのドレーン構造。
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