JP2007113739A - トルクコンバータ - Google Patents

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景太 木下
Hiroaki Takeuchi
博明 武内
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Abstract

【課題】長期間エンジンの運転を停止した場合であっても、ハウジング内の作動油の減少を抑制することのできるトルクコンバータを提供する。
【解決手段】トルクコンバータ10は、ハウジング12内から漏れた作動油を回収する補助通路36を備えている。トルクコンバータ10は、補助通路36の開口部37からの空気の吸入を規制する逆止弁38を備える。
【選択図】図2

Description

本発明は、トルクコンバータに関する。
従来、自動変速機を備える車両は、エンジンからの出力トルクを作動油等の流体を媒介して変速機へと伝達するトルクコンバータを備えている(例えば特許文献1参照)。図9は、このようなトルクコンバータとその周辺の概略図を示している。
同図に示されるように、このトルクコンバータ210には、エンジンからの出力トルクを伝達するエンジン出力軸211が接続されている。このエンジン出力軸211には、トルクコンバータ210のハウジング212を介してポンプインペラ213が接続され、エンジン出力軸211及びポンプインペラ213が一体として回転するように構成されている。ポンプインペラ213に対向する位置には、タービンランナ214が配置されている。このタービンランナ214には、変速機220の入力軸221が接続され、タービンランナ214及び入力軸221が一体として回転するように構成されている。変速機220の外周には、同変速機220を覆うようにして変速機カバー222が設けられている。ハウジング212内には作動油が充填されている。
トルクコンバータ210と変速機220との間には、オイルポンプ230が設けられている。オイルポンプ230は、ハウジング212内に一定の圧力の作動油を供給する。そして、エンジン出力軸211へと伝達されたトルクによりポンプインペラ213が回転すると、この作動油を介してタービンランナ214が回転する。
以上のような構成により、図9に示す車両の制御装置においては、エンジン出力軸211へと伝達されるトルクは、ポンプインペラ213、タービンランナ214、入力軸221のそれぞれを介して変速機220へと伝達される。
続いて、図9において点線で示す領域、すなわちオイルポンプ230の構成について図10を参照して詳細に説明する。
同図に示されるように、入力軸221の外周を覆うようにして、トルクコンバータ210のハウジング212、オイルポンプ230のギア231、及び変速機カバー222が配置されている。入力軸221とハウジング212との間、入力軸221とギア231との間、入力軸221と変速機カバー222との間には隙間が形成されるとともに、それぞれの隙間が連通して作動油供給油路235を形成している。この作動油供給油路235には、オイルポンプ230から圧送された作動油が図示しない所定の油路を経由して供給される。そして、作動油供給油路235を通じて、作動油がトルクコンバータ210へと供給される。
オイルポンプ230のギア231には、トルクコンバータ210のハウジング212が接続されている。したがって、エンジン出力軸211に伝達されるトルクによりハウジング212が回転すると、これにともなってギア231が回転してオイルポンプ230内の作動油が機関各部へと圧送される。ギア231の外周には、同ギア231を覆うようにしてポンプカバー232が設けられている。このポンプカバー232は、変速機カバー222に固定されている。
ここで、エンジン出力軸211からトルクが伝達されると、ハウジング212はギア231と共に回転することとなる。一方、ポンプカバー232は変速機カバー222に固定されている。このため、ポンプカバー232の内周面とハウジング212の外周面とが摺動可能なように、これらの面の間には若干の隙間233が設けられている。この隙間233には、オイルポンプ230の駆動に伴って、作動油供給油路235からハウジング212とギア231との隙間を通じて作動油が侵入するため、この作動油が外部に漏れ出さないようにシール部材234が設けられている。
特開平6−34036号公報
ところで、上記隙間233には、同隙間233へと流れ込む作動油を回収する補助通路236が接続されている。この補助通路236は、作動油の貯留部であるオイルパンまで作動油を導くためのものであり、オイルパン上部に開口部が設けられている。
しかしながら、このような補助通路236を設けている場合には、以下のような問題がある。すなわち、例えば昼夜を通して車両の運転を停止するようなときには、外気の温度が低くなると、トルクコンバータ210に熱収縮が生じて内部容積が小さくなる。このようにトルクコンバータ210の内部容積が小さくなると、同トルクコンバータ210内の作動油は圧縮されて、上記補助通路236の開口部を通じて排出される。一方、外気の温度が高くなると、トルクコンバータ210に熱膨張が生じて内部容積が大きくなる。このようにトルクコンバータ210の内部容積が大きくなると、同トルクコンバータ210のハウジング212内の圧力が低下して上記開口部等から空気が吸入される。
このような1回の作動油と空気の入れ替わりによってハウジング212から外部へと排出される作動油は微量である。しかし、車両を長期間放置するような場合には、上記熱収縮および熱膨張に伴う作動油と空気の入れ替わりが繰り返し行われるため、ハウジング212内の作動油の減少は無視できないものとなる。その結果、トルクコンバータ210の駆動に支障をきたすおそれがある。
本発明はこうした実情に鑑みてなされたものであり、その目的は、長期間エンジンの運転を停止した場合であっても、ハウジング内の作動油の減少を抑制することのできるトルクコンバータを提供することにある。
以下、上記目的を達成するための手段及びその作用効果について記載する。
請求項1に記載の発明は、ハウジング内から漏れた作動油を回収する通路を備えるトルクコンバータにおいて、前記通路の開口部からの空気の吸入を規制する規制手段を備えることを要旨としている。
同構成によれば、ハウジング内から漏れた作動油を回収する通路の開口部からの空気の吸入を規制する規制手段を備えるため、ハウジング内が負圧状態となり空気を吸入し易い場合において、その吸入を抑制することができる。その結果、長期間エンジンの運転を停止した場合であっても、ハウジング内の作動油の減少を抑制することができる。
請求項2に記載の発明は、軸と軸受けとの隙間から漏れた作動油を回収する通路を備えるトルクコンバータにおいて、前記通路の開口部からの空気の吸入を規制する規制手段を備えることを要旨としている。
軸と軸受けとは互いに摺動する必要があるため、それらの間にはクリアランスが必要となる。このため、そのクリアランスから作動油が漏れ易くなる。
この点、同構成によれば、軸と軸受けとの隙間から漏れた作動油を回収する通路に空気の吸入を規制する規制手段を備えるため、そのような隙間から空気が吸入されることを抑制することができる。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載のトルクコンバータにおいて、前記規制手段は、前記空気の吸入を規制する規制弁であることを要旨としている。
同構成によれば、通路の開口部からの空気の吸入を規制する規制弁を備えるため、空気の吸入をより確実に抑制することができる。
請求項4に記載の発明は、請求項1乃至3のいずれかに記載のトルクコンバータにおいて、前記通路の開口部から空気が吸入されるよりも優先的に前記ハウジング内に作動油を吸入させる手段を備えることを要旨としている。
同構成によれば、通路の開口部から空気が吸入されるよりも優先的にハウジング内に作動油を吸入させる手段を備えるため、開口部からの空気の吸入が規制されてハウジング内が負圧状態となった場合には、ハウジング内に作動油が吸入されるようになる。その結果、ハウジング内の作動油の減少を抑制することができる。
具体的には、請求項5に記載の発明によるように、ハウジング内に作動油を吸入させる手段は、作動油を貯留する貯留部と、同貯留部とハウジングとを接続する作動油路とを備えるといった構成を採用することができる。
請求項6に記載の発明は、請求項5に記載のトルクコンバータにおいて、前記作動油路は、トルクコンバータに供給される作動油の圧力を調整する調圧バルブを迂回して前記貯留部と前記ハウジングとを接続する作動油路であることを要旨としている。
作動油路が作動油の圧力を調整する調圧バルブを有する場合には、作動油が同作動油路を流通する場合の管路抵抗が大きくなる。
この点、同構成によれば、作動油路は、トルクコンバータに供給される作動油の圧力を調整する調圧バルブを迂回して貯留部とハウジングとを接続するため、作動油路の管路抵抗を小さくして円滑に作動油を吸入させることができる。
請求項7に記載の発明は、請求項6に記載のトルクコンバータにおいて、前記作動油路は、トルクコンバータに作動油を供給する油路を含み、トルクコンバータから前記貯留部へと流れる作動油を規制する規制弁を備えることを要旨としている。
作動油路がトルクコンバータに作動油を供給する油路を含む場合には、作動油路にトルクコンバータを駆動するための油圧若しくはその残圧がかかるため、作動油がトルクコンバータから逆流するおそれがある。
この点、同構成によれば、作動油路は、トルクコンバータに作動油を供給する油路を含み、トルクコンバータから貯留部へと流れる作動油を規制する規制弁を備えるため、作動油の逆流を防止しつつ、既存の作動油路を作動油路の一部に流用することができる。
請求項8に記載の発明は、トルクコンバータのハウジング内に空気が吸入されるよりも優先的に同ハウジング内に作動油を吸入させる手段を備えることを要旨としている。
同構成によれば、トルクコンバータのハウジング内に空気が吸入されるよりも優先的に同ハウジング内に作動油を吸入させる手段を備えるため、ハウジング内への空気の吸入を抑制することができる。その結果、長期間エンジンの運転を停止した場合であっても、ハウジング内の作動油の減少を抑制することができる。
本発明の一実施形態について、図1乃至図3を参照して説明する。
図1に示されるように、トルクコンバータ10には、エンジンからの出力トルクを伝達するエンジン出力軸11が接続されている。このエンジン出力軸11には、トルクコンバータ10のハウジング12を介してポンプインペラ13が接続されている。ポンプインペラ13に対向する位置には、タービンランナ14が配置されており、このタービンランナ14には、変速機20の入力軸21が接続されている。変速機20の外周には、同変速機20を覆うようにして変速機カバー22が設けられている。ハウジング12内には作動油が充填されている。トルクコンバータ10と変速機20との間には、オイルポンプ30が設けられている。
入力軸21のエンジン出力軸11側の端部には、ロックアップ機構15が設けられており、同出力軸11と同入力軸21とを機械的に連結する、いわゆる「ロックアップ」を実行することのできる構成となっている。ロックアップ機構15のロックアップとその解放とは、オイルポンプ30から供給される作動油の給排により制御される。トルクコンバータ10の内部には、ロックアップ機構15を境界として変速機20側の油室である係合側油室16及びエンジン出力軸11側の油室である解放側油室17が形成されている。なお、ロックアップ機構15のロックアップ及び解放の動作に伴う作動油の給排制御の詳細については後述する。
続いて、図1において点線で示す領域、すなわちオイルポンプ30の構成について図2を参照して詳細に説明する。
同図に示されるように、入力軸21の外周を覆うようにして、トルクコンバータ10のハウジング12、オイルポンプ30のギア31、及び変速機カバー22が配置されている。入力軸21とハウジング12との間、入力軸21とギア31との間、入力軸21と変速機カバー22との間にはそれぞれ隙間が形成されるとともに、それら隙間が連通してロックアップON圧油路35を形成している。このロックアップON圧油路35には、オイルポンプ30から圧送された作動油が図示しない所定の油路を経由して供給される。そして、ロックアップON圧油路35を通じて、トルクコンバータ10の係合側油室16に作動油が供給される。
オイルポンプ30のギア31には、トルクコンバータ10のハウジング12が接続されている。ギア31の外周には、同ギア31を覆うようにしてポンプカバー32が設けられている。このポンプカバー32は、変速機カバー22に固定されている。
ポンプカバー32の内周面とハウジング12の外周面とが摺動可能なように、これらの面の間には若干の隙間33が設けられている。この隙間33には、オイルポンプ30の駆動に伴ってロックアップON圧油路35を流れる作動油がハウジング12とギア31との隙間を通じて侵入するため、この作動油が外部に漏れ出さないようにシール部材34が設けられている。
また、ポンプカバー32の内部には隙間33と接続する補助通路36が設けられている。同通路36はポンプカバー32の外周面へと延びるとともに、同カバー32の外周面上に開口部37を形成している。同開口部37は、オイルパン上部に形成されており、同オイルパンに向けて開口している。すなわち、隙間33へと流れる作動油の一部が補助通路36の開口部37に達すると、空気中を落下してオイルパンに到達するように構成されている。
補助通路36の中央付近には、逆止弁38が設けられている。この逆止弁38により、補助通路36を通じた作動油の流出を許容する一方で、開口部37から補助通路36を通じて空気が流入するのを防止するようにしている。
続いて、トルクコンバータ10へと供給される作動油の油路の構成について図3を参照して詳細に説明する。
同図に示されるように、作動油の貯留部であるオイルパン40には、オイルストレーナ41が貯留される作動油に浸漬して配置されている。このオイルストレーナ41はメッシュ状の金網よりなる濾過装置であり、オイルパン40に貯留される作動油がオイルポンプ30へと吸入される際に、オイルパン40に貯留される作動油内の大きな異物を除去している。オイルストレーナ41には、第1の作動油路63が接続されており、この第1の作動油路63は、オイルポンプ30、調圧バルブ42に接続されている。この調圧バルブ42は、オイルポンプ30からトルクコンバータ10へと圧送される作動油の油圧を調整する。
また、第1の作動油路63は、ロックアップリレーバルブ43に接続されている。ロックアップリレーバルブ43には、トルクコンバータ10側にロックアップON圧油路60が接続されており、同油路60を通じてトルクコンバータ10の係合側油室16に作動油が供給される。さらに、ロックアップリレーバルブ43には、トルクコンバータ10側にロックアップOFF圧油路61も接続されており、同油路61を通じてトルクコンバータ10の解放側油室17に作動油が供給される。ロックアップリレーバルブ43は、第1の作動油路63から同バルブ43へと供給される作動油をロックアップON圧油路60及びロックアップOFF圧油路61のいずれに流すかを選択的に切り換えることができるように構成されており、この切り換えによりロックアップ機構15のロックアップとその解放とを実行することができる。すなわち、係合側油室16に作動油が供給されるとともに解放側油室17の作動油が排出されると、ロックアップ機構15によりロックアップが行われることとなる。一方、係合側油室16の作動油が排出されるとともに解放側油室17に作動油が供給されると、ロックアップ機構15のロックアップは解放される。
また、ロックアップリレーバルブ43には第2の作動油路62が接続されており、この第2の作動油路62はオイルクーラーに接続されている。上述のように、ロックアップ機構15のロックアップ又は解放にともなって係合側油室16又は解放側油室17の作動油の排出が行われることとなるが、その際、この作動油は第2の作動油路62を通じてオイルクーラーへと排出される。オイルクーラーで冷却された作動油が再びオイルパン40へと排出されるように構成することにより、トルクコンバータ10へと供給される作動油を循環して利用することができるようにしている。
オイルストレーナ41とオイルポンプ30との間から第3の作動油路64が分岐しており、オイルパン40からオイルポンプ30へと流れる作動油の一部を第3の作動油路64へと流すことができる。そして、第3の作動油路64は、調圧バルブ42とロックアップリレーバルブ43との間に接続されており、第3の作動油路64へと流れる作動油を再び第1の作動油路63へと供給することができるようにしている。すなわち、このような第3の作動油路64を設けることにより、オイルパン40に貯留される作動油を、管路抵抗の大きい調圧バルブ42を迂回してトルクコンバータへ10へと供給することができる。
調圧バルブ42とロックアップリレーバルブ43とを接続する第1の作動油路63には、トルクコンバータ10からオイルパン40への作動油の流れを防止するように第1の逆止弁50が設けられている。この第1の逆止弁50は、第1の作動油路63において第3の作動油路64が接続する位置よりも、調圧バルブ42側に設けられている。第3の作動油路64にも、トルクコンバータ10からオイルパン40への作動油の流れを防止するように第2の逆止弁51が設けられている。すなわち、このような逆止弁50,51を設けることにより、オイルパン40からトルクコンバータ10への作動油の流れを許容する一方で、トルクコンバータ10からオイルパン40への流れを規制することができる。
以上詳述したように、本実施形態によれば、以下に列記する作用効果が得られる。
(1)トルクコンバータ10のハウジング12内から漏れた作動油を回収する補助通路36の開口部37からの空気の吸入を規制する逆止弁38を備えるため、ハウジング12内が負圧状態となり空気を吸入し易い場合において、その吸入を抑制することができる。その結果、長期間エンジンの運転を停止した場合であっても、ハウジング12内の作動油の減少を抑制することができる。
(2)トルクコンバータ10のハウジング12とオイルポンプ30のポンプカバー32とは互いに摺動する必要があるため、それらの間にはクリアランス(隙間33)が必要となる。このため、そのクリアランスから作動油が漏れ易くなる。本実施形態においては、このような作動油の漏れを抑制するシール部材34を備えているが、その場合には隙間33の油圧が高くなるため、補助通路36から作動油を逃がす必要がある。したがって、補助通路36を通じて空気を吸入し易くなるが、補助通路36に空気の吸入を規制する逆止弁38を備えるため、そのような隙間33から空気が吸入されることを抑制することができる。
(3)本実施形態における第1の作動油路63のように、作動油路に作動油の圧力を調整する調圧バルブ42が設けられる場合には、作動油が第1の作動油路63を流通する場合の管路抵抗が大きくなる。この点、第3の作動油路64は、調圧バルブ42を迂回してオイルパン40とトルクコンバータ10とを接続しているため、管路抵抗を小さくすることができる。その結果、補助通路36の開口部37からの空気の吸入が規制されてハウジング12内が負圧状体になった場合には、第3の作動油路64から円滑に作動油を吸入させることができる。
(4)オイルパン40から第3の作動油路64を通じてトルクコンバータ10へと作動油を供給する作動油路は、トルクコンバータ10に作動油を供給するロックアップON圧油路60及びロックアップOFF圧油路61を含んでいる。このため、同作動油路にトルクコンバータ10を駆動するための油圧若しくはその残圧がかかった場合に、作動油がトルクコンバータ10から逆流するおそれがある。
この点、第3の作動油路64は、トルクコンバータ10からオイルパン40へと流れる作動油を規制する逆止弁51を備えている。その結果、作動油の逆流を防止しつつ、既存のロックアップON圧油路60,ロックアップOFF圧油路61を、ハウジング12内に作動油を吸入させる油路の一部に流用することができる。
なお、上記実施形態は、これを適宜変更した、例えば次のような形態として実施することもできる。
・上記実施形態では、空気の吸入を規制する規制手段として補助通路36に逆止弁38を設けるようにしていたが、逆止弁以外の規制手段を用いてもよい。図4は、規制手段として、オイルポンプ30のポンプカバー32に形成される第2の補助通路110の開口部111に開閉弁112を設けたオイルポンプ30の構成の拡大図を示している。
同図に示されるように、オイルポンプ30のポンプカバー32に形成される第2の補助通路110の開口部111には、ポンプカバー32のトルクコンバータ10側の側面に設けられる支点113を中心軸として回転可能な板状の開閉弁112が設けられている。この開閉弁112は、常時、鉛直下向きの方向となるように、すなわち開閉弁112とポンプカバー32の側面とが当接するように構成されている。
このような開閉弁112により、第2の補助通路110の開口部111から外気へと作動油が流出するときには、開閉弁112がトルクコンバータ10側に開いて作動油が排出する。一方、第2の補助通路110側から作動油の流出がないときには、開閉弁112はポンプカバー32の側面と当接しているため、開口部111からの空気の吸入を抑制することができる。
・上記実施形態では、補助通路36の開口部37はポンプカバー32のオイルパン側、すなわち鉛直下向きに開口されるとともに同通路36に逆止弁38を設けていたが、このような逆止弁を設けることなく補助通路の開口部を鉛直上向きに形成してもよい。図5は、開口部が鉛直上向きである補助通路が形成されたオイルポンプの構成の拡大図を示している。
同図に示されるように、ポンプカバー32の内部には、隙間33と接続して同カバー32の外周へと貫通する第3の補助通路120が形成されている。ポンプカバー32の外周に形成される第3の補助通路120の開口部121は、オイルパンの存する方向と逆向きの方向、すなわち鉛直上向きの方向に形成されている。
このような鉛直上向きに開口部121が形成される第3の補助通路120を設けることにより、第3の補助通路120内に作動油を貯留することができるようになるため、開口部121から空気が吸入される代わりに、補助通路120内の作動油を吸入させることができる。このため、トルクコンバータ10のハウジング12内が負圧状態となり空気を吸入し易い場合において、その吸入を抑制することができる。その結果、長時間エンジンの運転を停止した場合であっても、ハウジング12内の作動油の減少を抑制することができる。
また、この場合においては、図6に示されるように、外気が隙間33へと吸入されるのを防止する逆止弁122を第3の補助通路120に設けることにより、空気の吸入をより確実に抑制することができる。
・上記実施形態では、第3の作動油路64をオイルポンプ30及び調圧バルブ42を迂回するようにして設けていたが、このような迂回して設けられる作動油路は第1の作動油路63よりも管路抵抗が低くなるように設けられていればよい。図7は、第1の作動油路63を迂回する第4の作動油路130をロックアップON圧油路60に接続した構成を示している。第4の作動油路130には、トルクコンバータ10側からオイルパン40側への作動油の流れを規制するように、逆止弁131が設けられている。このような第4の作動油路の構成によっても、作動油路の管路抵抗を小さくして円滑に作動油をトルクコンバータ10へと吸入することができる。
・上記実施形態では、開口部37から空気が吸入されるよりも優先的にハウジング12内に作動油を吸入させる手段として、第3の作動油路64をオイルポンプ30及び調圧バルブ42を迂回するようにして設けているが、このような通路は一つではなく複数設けられていてもよい。
・上記実施形態では、空気の吸入を抑制するための逆止弁38を作動油が漏れる通路である補助通路36に設けているが、このような通路でなくともトルクコンバータ10内に空気が吸入するおそれがあるような通路に逆止弁を設けるようにしてもよい。
・上記実施形態では、ハウジング12内への空気の吸入を抑制する手段として、図2に示すような逆止弁38及び図3に示すような第3の作動油路64を設けていたが、逆止弁38及び第3の作動油路64のいずれかのみを設けるような構成であってもよい。
例えば、開口部からの空気の吸入を防止する逆止弁のみを設けるような構成であっても、トルクコンバータのハウジング内が負圧状態となり空気を吸入し易い場合において、その吸入を抑制することができる。
また、空気が吸入されるよりも優先的にトルクコンバータのハウジング内に作動油を吸入させる補助作動油路のみを設けるような構成であってよい。図8は、そのような補助通路のみを設けるトルクコンバータのブロック図を示している。
図8に示すように、トルクコンバータ10の係合側油室16には、第5の作動油路141が接続されており、この第5の作動油路141は作動油の貯留部である補助オイルパン140に接続されている。第5の作動油路141は、同油路141を通過する際に作動油に作用する管路抵抗が、オイルポンプ30の開口部37から空気を吸入する際に空気に作用する管路抵抗よりも小さくなるような直径の円形断面で形成されている。補助オイルパン140には、作動油が貯留されており、重力の作用により同作動油が第5の作動油路141を介してトルクコンバータ10へと自動的に供給されるように構成されている。なお第5の作動油路141は、トルクコンバータ10が作動しているときには常時閉の状態となる一方で、トルクコンバータ10が停止しているときには常時開の状態となるように制御されている。すなわち、補助オイルパン140に貯留される作動油は、トルクコンバータ10が作動している場合にはトルクコンバータ10へと供給されることはない。一方、トルクコンバータ10が停止している場合には重力の作用によりトルクコンバータ10へと作動油を自動的に供給することができるようにしている。
このような、補助オイルパン140及び第5の作動油路141を設けることにより、オイルポンプ30に形成される補助通路36の開口部37から外気を吸入するよりも優先的にトルクコンバータ10のハウジング12内に作動油を吸入させることができる。そのため、同開口部37からの空気の吸入が規制されてハウジング12内が負圧状態となった場合には、ハウジング12内に補助オイルパン140に貯留される作動油が吸入されるようになる。その結果、ハウジング12内の作動油の減少を抑制することができる。
本発明にかかるトルクコンバータの一実施形態についてその構成を示す模式図。 図1のトルクコンバータにおけるオイルポンプの構成を示す断面図。 図1のトルクコンバータにおける作動油の油路の構成を示すブロック図。 本発明にかかるトルクコンバータの変形例を示す断面図。 本発明にかかるトルクコンバータの他の変形例を示す断面図。 本発明にかかるトルクコンバータの他の変形例を示す断面図。 本発明にかかるトルクコンバータの他の変形例を示すブロック図。 本発明にかかるトルクコンバータの他の変形例を示すブロック図。 従来のトルクコンバータの構成を示す模式図。 図9のトルクコンバータにおけるオイルポンプの構成を示す断面図。
符号の説明
10,210…トルクコンバータ、11,211…エンジン出力軸、12,212…ハウジング、13,213…ポンプインペラ、14,214…タービンランナ、15…ロックアップ機構、16…係合側油室、17…解放側油室、20,220…変速機、21,221…入力軸、22,222…変速機カバー、30,230…オイルポンプ、31,231…ギア、32,232…ポンプカバー、33,233…隙間34,234…シール部材、35…ロックアップON圧油路、36,110,120、236…補助通路、37,111,121…開口部、38,50,51,122,131…逆止弁、40…オイルパン、41…オイルストレーナ、42…調圧バルブ、43…ロックアップリレーバルブ、60…ロックアップON圧油路、61…ロックアップOFF圧油路、62,63,64,130,141…作動油路、112…開閉弁、113…支点、140…補助オイルパン、235…作動油供給油路。

Claims (8)

  1. ハウジング内から漏れた作動油を回収する通路を備えるトルクコンバータにおいて、前記通路の開口部からの空気の吸入を規制する規制手段を備える
    ことを特徴とするトルクコンバータ。
  2. 軸と軸受けとの隙間から漏れた作動油を回収する通路を備えるトルクコンバータにおいて、前記通路の開口部からの空気の吸入を規制する規制手段を備える
    ことを特徴とするトルクコンバータ。
  3. 請求項1又は2に記載のトルクコンバータにおいて、
    前記規制手段は、前記空気の吸入を規制する規制弁である
    ことを特徴とするトルクコンバータ。
  4. 請求項1乃至3のいずれかに記載のトルクコンバータにおいて、
    前記通路の開口部から空気が吸入されるよりも優先的に前記ハウジング内に作動油を吸入させる手段を備える
    ことを特徴とするトルクコンバータ。
  5. 請求項4に記載のトルクコンバータにおいて、
    前記ハウジング内に作動油を吸入させる手段は、作動油を貯留する貯留部と、同貯留部と前記ハウジングとを接続する作動油路とを備える
    ことを特徴とするトルクコンバータ。
  6. 請求項5に記載のトルクコンバータにおいて、
    前記作動油路は、トルクコンバータに供給される作動油の圧力を調整する調圧バルブを迂回して前記貯留部と前記ハウジングとを接続する作動油路である
    ことを特徴とするトルクコンバータ。
  7. 請求項6に記載のトルクコンバータにおいて、
    前記作動油路は、トルクコンバータに作動油を供給する油路を含み、トルクコンバータから前記貯留部へと流れる作動油を規制する規制弁を備える
    ことを特徴とするトルクコンバータ。
  8. トルクコンバータのハウジング内に空気が吸入されるよりも優先的に同ハウジング内に作動油を吸入させる手段を備える
    ことを特徴とするトルクコンバータ。
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