JP5156311B2 - 搬送システム及び接触センサ - Google Patents

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Description

本発明は、接触センサに関する。詳しくは、対象物を把持するロボットアームなどに適用される接触センサに関する。
従来より、対象物を把持し搬送する産業用ロボットのロボットアームには、対象物が破損したり滑り落ちたりしないように、対象物を適切な力で把持するために接触センサが設けられる。この接触センサは、ロボットアームが対象物を把持する力や、対象物の滑りを検出し、これら検出した力や滑りをロボットアームの把持力にフィードバックすることにより、適切な力で対象物を把持することができる。
このような接触センサとして、例えば特許文献1には、対象物と接触するタッチパッドを弾性体で半球状に形成し、このタッチパッドの変形を撮像手段で識別することにより、タッチパッドに作用する反力や滑りを検出するものが示されている。具体的には、このタッチパッドは光透過性の弾性体で形成されるとともに、その表面にはグリッドが形成されており、タッチパッドの内側に設けられた撮像手段でグリッドの挙動を撮影することで、タッチパッドの法線方向に作用する力や、接線方向に作用する力、すなわち対象物の滑りを検出する。
特開2005−257343号公報
しかしながら、上述のような接触センサでは、対象物と接触するタッチパッドは、対象物を把持している間は常に変形することとなるため、使用の度に磨耗したり劣化したりするおそれがある。また、特許文献1には、光透過性の弾性体のタッチパッドとして、例えば透明のシリコンゴムを用いる点が示されているものの、このようなシリコンゴムを用いると、温度により伸縮性が変化してしまうため、検出値が温度によって変化してしまうおそれもある。
本発明は、上述の課題に鑑みてなされたものであり、対象物からの反力、およびこの対象物に対する滑りを検出できる接触センサであって、従来のものと比較してより耐久性に優れ、かつ、温度によらず安定して検出できる接触センサを提供することを目的とする。
本発明の接触センサ(例えば、後述の接触センサ10)は、略筒状のケーシング(例えば、後述のケーシング11)と、当該ケーシングに進退可能に設けられて対象物(例えば、後述の搬送対象物9)に接触可能な略筒状のセンサハウジング(例えば、後述のセンサハウジング12)と、前記ケーシングに設けられ、前記センサハウジングに作用する外力を検出する力覚センサ(例えば、後述の力覚センサ112)と、前記センサハウジング内に回転可能に設けられ、対象物に接触可能な球体(例えば、後述のセンサボール13)と、前記ケーシングに設けられ、前記球体を照射する光源(例えば、後述の光源114)と、前記ケーシング内に設けられ、前記光源で照射された球体を撮像する撮像手段(例えば、後述の固体撮像素子126)と、を備えることを特徴とする。
この発明によれば、例えば、ロボットアームで本発明の接触センサのケーシングを支持し、このロボットアームを操作して、接触センサのセンサハウジングおよび球体を対象物に接触させる。ここで、ロボットアームで対象物を把持すると、これに応じた反力が対象物から接触センサに作用し、センサハウジングがケーシングに対して進退し、力覚センサにより対象物からの反力が検出される。これにより、接触センサに対する対象物の反力を検出することができる。
また、このようにロボットアームで対象物を把持した状態で、この対象物が滑り、対象物と接触センサとの間に位置ずれが生じると、球体が対象物の表面を転動する。つまり、この球体は、対象物の表面に接しながら、センサハウジング内で回転する。また、センサハウジング内の球体を、光源で照射しつつ撮像手段により撮像することにより、このような位置ずれに応じた球体の回転、すなわち、対象物の滑りを検出することができる。また、撮像された球体の画像に基づいて、球体の回転量を算出することで、対象物と接触センサとの位置ずれ量を求めることも可能となる。
また、このような接触センサにおいて、対象物からの反力や滑りを検出するために、対象物に接触させる必要がある部分は、センサハウジングおよび球体のみである。上述のように、センサハウジングおよび球体は、反力や滑りを検出するために必ずしも弾性変形する必要がない。このため、本発明の接触センサによれば、接触部分に弾性体を用いる必要のある従来の接触センサと比較して、より耐久性に優れ、かつ、温度によらず安定して検出することができる。
この場合、前記球体の表面のうち前記撮像手段で撮像される部分を撮像面とし、前記センサハウジングには、前記球体の撮像面を囲んでリング状にスリット(例えば、後述のスリット128)が形成され、前記光源は、前記スリットを通して前記撮像面に光を照射することが好ましい。
この発明によれば、センサハウジングに、球体の撮像面を囲んでリング状にスリットを形成し、このスリットを通して撮像面に光を照射した。これにより、撮像面を均一に照射し、対象物と接触センサとの位置ずれ量を、より高い精度で求めることができる。
本発明の接触センサによれば、反力が対象物から接触センサに作用し、センサハウジングがケーシングに対して進退し、力覚センサにより対象物からの反力が検出される。これにより、接触センサに対する対象物の反力を検出することができる。また、対象物と接触センサとの間に位置ずれが生じると、球体がセンサハウジング内で回転する。この球体を、光源で照射しつつ撮像手段により撮像することにより、位置ずれに応じた球体の回転、すなわち、対象物の滑りを検出することができる。また、撮像された球体の画像に基づいて、球体の回転量を算出することで、対象物と接触センサとの位置ずれ量を求めることも可能となる。また、上述のように、センサハウジングおよび球体は、反力や滑りを検出するために必ずしも弾性変形する必要がない。このため、本発明の接触センサによれば、接触部分に弾性体を用いる必要のある従来の接触センサと比較して、より耐久性に優れ、かつ、温度によらず安定して検出することができる。
<第1実施形態>
以下、本発明の第1実施形態を図面に基づいて説明する。
図1は、本実施形態に係る接触センサ10を備える搬送システム1の構成を示す概略図である。
搬送システム1は、搬送対象物を把持するロボットアーム3と、このロボットアーム3の動作を制御する制御装置5とを含んで構成される。この搬送システム1は、例えば、自動車の製造ラインに設けられ、自動車部品などの搬送対象物を把持し、これを所定の位置まで搬送したり、車体の所定の位置に位置合わせしたりする。
ロボットアーム3は、いわゆる多関節ロボットであり、搬送対象物を把持するハンド部31と、このハンド部31の姿勢や3次元空間内での位置を変化させる多関節アーム部32と、この多関節アーム部32を支持するアーム基部33と、を備える。
ハンド部31は、一対のフィンガ部34,35と、これらフィンガ部34,35の先端部を互いに接近させたり離間させたりする駆動シリンダ36と、を備える。ハンド部31は、駆動シリンダ36でフィンガ部34,35を開閉駆動することにより、フィンガ部34,35の両先端部で搬送対象物を把持したり開放したりできる他、搬送対象物を把持する力(以下、「把持力」とする)を調整することが可能となっている。また、これらフィンガ部34,35の先端部、すなわち、搬送対象物と接触する部分には、接触センサ10が設けられている。この接触センサ10の詳細な構成は、後に図2を参照して説明する。
また、このロボットアーム3は、多関節アーム部32を駆動する図示しない駆動シリンダや上述のハンド部31の駆動シリンダ36などを制御し、ハンド部31を移動させたりフィンガ部34,35を開閉させたりする駆動部37(後述の図4参照)を備える。
制御装置5は、ロボットアーム3に制御信号を送信し、ロボットアーム3の動作を制御するコントローラ6と、接触センサ10から入力される信号に応じたフィードバック制御信号をコントローラ6へ出力する信号処理部7と、を備える。
図2は、接触センサ10の構成を示す部分断面図であり、ロボットアーム3の一対のフィンガ部34,35で搬送対象物9(検知対象物)を把持した状態における接触センサ10を示す図である。
接触センサ10は、略筒状のケーシング11と、このケーシング11内に進退可能に設けられ、搬送対象物9に接触可能な略筒状のセンサハウジング12と、このセンサハウジング12内に回転可能に設けられ、搬送対象物9に接触可能な球体のセンサボール13と、を備える。
この接触センサ10は、ロボットアーム3のフィンガ部34,35のそれぞれの先端部に、ケーシング11を支持するように設けられ、図2に示すように、センサハウジング12およびセンサボール13の先端部が搬送対象物9に接触するようになっている。
ケーシング11は、搬送対象物9に対向する面を先端側の面として、その先端側の面が開放されている。センサハウジング12はセンサボール13とともに、ケーシング11の先端側から収納され、このケーシング11内で進退可能に設けられている。
ケーシング11内のうち、センサハウジング12の基端側が当接する部分には、このセンサハウジング12に作用する外力を検出する力覚センサ112が設けられている。これにより、フィンガ部34,35で搬送対象物9を把持することで、搬送対象物9からセンサハウジング12へ、ケーシング11内に向かって押し込むように作用する反力を検出することができる。また、力覚センサ112は、制御装置5(上述の図1参照)と接続され、この制御装置5へ検出した反力に関する信号を出力する。
センサハウジング12は、略筒状でありその内部には、先端側から基端側へ向かって順に、センサボール13を回転可能に支持するボール支持部122と、光学レンズ123の縁部を支持するレンズ支持部124と、センサボール13を撮像する撮像手段としての固体撮像素子126が取り付けられる素子取付部127と、が形成されている。
ボール支持部122は、センサハウジング12の先端面と、センサボール13の先端面とが常時略面一になるように、センサボール13を回転可能に支持する。すなわち、センサハウジング12の先端面とセンサボール13の先端面は、ともに搬送対象物9に接触する。これにより、例えば、搬送対象物9が、センサハウジング12の進退方向と垂直な面内で滑ると、搬送対象物9の位置ずれに合わせて、センサボール13がボール支持部122内で回転する。
センサボール13の表面は、例えば、滑り止めの表面処理が施されて、微細な凹凸が形成されている。これにより、上述のようにして、搬送対象物9の滑りに応じて、センサボール13を確実に回転させることができる。また、センサボール13の表面には、格子状のグリッド131が設けられており、これにより、センサボール13の回転はグリッド131の移動として検出することが可能となる。
光学レンズ123は、センサハウジング12に支持されたセンサボール13の表面のうち、センサハウジング12内部側の面を撮像面とし、この撮像面内のセンサボール13の像を、固体撮像素子126の受光面に結像する。
固体撮像素子126は、制御装置5(上述の図1参照)と接続されており、光学レンズ123を介して受光したセンサボール13の撮像面内の像に関する情報を、画像信号として制御装置5へ出力する。
また、センサハウジング12には、その外周部からボール支持部122へ貫通するスリット128が形成されている。このスリット128は、ボール支持部122内に支持されたセンサボール13の円形の撮像面を囲うように形成されている。
一方、ケーシング11には、このスリット128を通してセンサボール13の撮像面に光を照射する光源114が設けられている。このようなスリット128と光源114を設けることにより、ボール支持部122内に収納されたセンサボール13の撮像面を均等に照光できる。
次に、以上のような接触センサ10から出力された信号に基づいて、ロボットアーム3の動作をフィードバック制御する制御装置5の構成について、図3および図4を参照して説明する。
図3は、ハンド部31の構成を示す正面図である。より具体的には、図3は、ハンド部31のフィンガ部34,35で搬送対象物9を把持した状態を示す図である。
図3に示すように、フィンガ部34,35で、搬送対象物9の両端を挟持して把持した状態では、搬送対象物9にはハンド部31による把持力が作用する。また、フィンガ部34,35の各々の先端部に設けられた接触センサ10には、この把持力と略等しい反力が作用する。
一方、搬送対象物9には重力が作用する。このため、ハンド部31による把持力が、搬送対象物9を搬送するために必要な力よりも小さい場合には、フィンガ部34,35から滑り落ちる。
以上のような搬送対象物9を搬送する際に作用する力のうち、搬送対象物9からフィンガ部34,35に作用する反力、および、搬送対象物9のフィンガ部34,35に対する滑りは、接触センサ10により検出することが可能となっている。
図4は、ロボットアーム3および制御装置5の構成を示すブロック図である。
図4に示すように、接触センサ10で検出された反力および滑りに関する情報は、制御装置5へ入力される。制御装置5は、この入力に応じて制御信号を駆動部37へ出力し、ロボットアーム3の動作をフィードバック制御する。
制御装置5のコントローラ6は、予めティーチングされたプログラムと、信号処理部7から入力されるフィードバック制御信号に基づいて、ロボットアーム3を制御するための制御信号をロボットアーム3の駆動部37へ出力する。
具体的には、コントローラ6は、ハンド部31の目標移動位置としてのハンド位置、および、ハンド部31の指令把持力としての把持トルクに関する制御信号を駆動部37へ出力する。
制御装置5の信号処理部7は、接触センサ10から入力された信号を処理するセンサ信号処理部72と、このセンサ信号処理部72により処理された信号に基づいてコントローラ6へフィードバック制御信号を出力するフィードバック信号処理部74と、を備える。
センサ信号処理部72は、接触センサ10の力覚センサ112および固体撮像素子126から入力された信号を処理し、搬送対象物9の滑り量を算出する。
具体的には、このセンサ信号処理部72は、以下の手順により搬送対象物9の滑り量を算出する。
まず、接触センサ10が搬送対象物9に接触したことを力覚センサ112が検出すると、この接触した時点におけるセンサボール13の像を固体撮像素子126で撮像し記憶する。
次に、搬送対象物9と接触センサ10との間で滑りが発生し、センサボール13が回転すると、この回転した後のセンサボール13の像を固体撮像素子126で撮像し記憶する。
次に、接触した時点におけるセンサボール13の像のグリッド131の位置と、回転後のセンサボール13の像のグリッド131の位置とを比較することにより、センサボール13の回転量を算出する。
次に、このセンサボール13の回転量に基づいて、搬送対象物9の滑り量を算出する。
フィードバック信号処理部74は、このセンサ信号処理部72により算出された滑り量および力覚センサ112により検出された反力に基づいて、現在のハンド部31の把持トルクから増加させる必要のある把持トルク増加量を算出し、この把持トルク増加量をフィードバック制御信号としてコントローラ6へ出力する。この把持トルク増加量は、搬送対象物9を滑らせることなく把持するために増加する必要のあるトルク量であり、例えば、フィードバック信号処理部74が備える制御マップにより算出される。
ロボットアーム3の駆動部37は、多関節アーム部32を駆動してハンド部31の位置を制御するアーム駆動部371と、ハンド部31を駆動してフィンガ部34,35の把持力を制御するハンド駆動部372とを備える。
アーム駆動部371は、多関節アーム部32の駆動シリンダを制御し、コントローラ6から入力されたハンド位置へハンド部31を移動させる。
ハンド駆動部372は、ハンド部31の駆動シリンダ36を制御し、コントローラ6から入力された把持トルクに応じた把持力でフィンガ部34,35を駆動する。
図5は、制御装置5の処理を示すフローチャートであり、ロボットアーム3のハンド部31で搬送対象物を把持するまでの手順を示すフローチャートである。
先ず、ステップS1では、予めティーチングされたプログラムに基づいて、搬送対象物の把持位置へ、ハンド部31を移動し、ステップS2に移る。ステップS2では、予めティーチングされた把持トルクでハンド部31を制御し、搬送対象物9を把持し、ステップS3に移る。
ステップS3では、搬送対象物9の滑りを検出するために、ハンド部31を試験的に微小移動させ、ステップS4に移る。具体的には、このステップでは、予め設定された高さまで、搬送対象物9を持ち上げる。ステップS4では、搬送対象物9の滑りを検出したか否かを判別する。この判別がYESの場合にはステップS5に移り、NOの場合に搬送対象物9の把持する動作を完了する。
ステップS5では、搬送対象物の滑り量を算出し、ステップS6に移る。ステップS6では、算出された滑り量および現在の反力から、把持トルク増加量を算出し、ステップS7へ移る。ステップS7では、現在の把持トルクに算出された把持トルク増加量を加え、この把持トルクでハンド部31を制御し、ステップS4に移る。
本実施形態の接触センサ10によれば、以下のような作用効果がある。
(1)ロボットアーム3で接触センサ10のケーシング11を支持し、このロボットアーム3を操作して、接触センサ10のセンサハウジング12およびセンサボール13を搬送対象物9に接触させる。ここで、ロボットアーム3で搬送対象物9を把持すると、これに応じた反力が搬送対象物9から接触センサ10に作用し、センサハウジング12がケーシング11に対して進退し、力覚センサ112により搬送対象物9からの反力が検出される。これにより、接触センサ10に対する搬送対象物9の反力を検出することができる。
また、このようにロボットアーム3で搬送対象物9を把持した状態で、この搬送対象物9が滑り、搬送対象物9と接触センサ10との間に位置ずれが生じると、センサボール13が搬送対象物9の表面を転動する。つまり、このセンサボール13は、搬送対象物9の表面に接しながら、センサハウジング12内で回転する。また、センサハウジング12内のセンサボール13を、光源114で照射しつつ固体撮像素子126により撮像することにより、このような位置ずれに応じたセンサボール13の回転、すなわち、搬送対象物9の滑りを検出することができる。また、撮像されたセンサボール13の画像に基づいて、センサボール13の回転量を算出することで、搬送対象物9と接触センサ10との位置ずれ量を求めることも可能となる。
また、このような接触センサ10において、搬送対象物9からの反力や滑りを検出するために、搬送対象物9に接触させる必要がある部分は、センサハウジング12およびセンサボール13のみである。上述のように、センサハウジング12およびセンサボール13は、反力や滑りを検出するために必ずしも弾性変形する必要がない。このため、本実施形態の接触センサ10によれば、接触部分に弾性体を用いる必要のある従来の接触センサと比較して、より耐久性に優れ、かつ、温度によらず安定して検出することができる。
(2)センサハウジング12に、センサボール13の撮像面を囲んでリング状にスリット128を形成し、このスリット128を通して撮像面に光源114の光を照射した。これにより、撮像面を均一に照射し、搬送対象物9と接触センサ10との位置ずれ量を、より高い精度で求めることができる。
<第2実施形態>
以下、本発明の第2実施形態を図面に基づいて説明する。以下の第2実施形態の説明にあたって、第1実施形態と同一構成要件については同一符号を付し、その説明を省略もしくは簡略化する。
図6は、本実施形態に係る接触センサ10Aの構成を示す部分断面図である。
本実施形態の接触センサ10Aは、ケーシング11A、センサハウジング12A、および固体撮像素子126Aの構成が、第1実施形態の接触センサ10と異なる。より具体的には、本実施形態の接触センサ10Aは、固体撮像素子126Aを設ける位置が第1実施形態の接触センサ10と異なる。
ケーシング11Aおよびセンサハウジング12Aには、光ファイバ129Aを挿通する貫通孔111A,121Aが形成されている。この光ファイバ129Aの先端部は、センサハウジング12Aの素子取付部127A内に位置するように設けられる。光学レンズ123Aは、センサハウジング12Aに支持されたセンサボール13の表面のうち、センサハウジング12A内部側の円形の面を撮像面とし、この撮像面内のセンサボール13の像を、光ファイバ129Aの先端部に結像する。
固体撮像素子126Aは、ケーシング11Aの外部に設けられる。また、この固体撮像素子126Aの受光面は、光ファイバ129Aの基端部と対向して設けられている。これにより、撮像面内のセンサボール13の像を、固体撮像素子126Aの受光面に投光することができる。
本実施形態の接触センサ10Aによれば、上述の第1実施形態の接触センサ10と同様の効果に加えて、以下の効果がある。
本実施形態の接触センサ10Aによれば、固体撮像素子126Aをケーシング11Aの外部に設けた。これにより、固体撮像素子126がセンサハウジング12内部に設けられた第1実施形態の接触センサ10と比較して、ケーシング11Aおよびセンサハウジング12Aをより小型化できる。
なお、本発明は前記実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲での変形、改良などは本発明に含まれるものである。
例えば、上記実施形態では、一対のフィンガ部34,35を設け、これらフィンガ部34,35の各々の先端部に接触センサ10を設けたが、これに限らない。フィンガ部の数は、搬送対象物を把持できる数であれば幾つでもよい。また、複数のフィンガ部のうち、何れかのフィンガ部にのみ接触センサを設けても、同様の効果を奏することができる。
また、例えば、上記実施形態では、センサボール13には、格子状のグリッド131を設けたが、これに限らない。例えば、点状のドットパターンや、線状の目盛りなど、センサボールが回転したことを識別できる模様であればよい。
本発明の第1実施形態に係る接触センサを備える搬送システムの構成を示す概略図である。 前記実施形態に係る接触センサの構成を示す部分断面図である。 前記実施形態に係るハンド部の構成を示す正面図である。 前記実施形態に係るロボットアームおよび制御装置の構成を示すブロック図である。 前記実施形態に係るロボットアームのハンド部で物体を把持するまでの手順を示すフローチャートである。 本発明の第2実施形態に係る接触センサの構成を示す部分断面図である。
符号の説明
1…搬送システム
3…ロボットアーム
31…ハンド部
34,35…フィンガ部
37…駆動部
5…制御装置
10,10A接触センサ
11…ケーシング
112…力覚センサ
114…光源
12,12A…センサハウジング
126,126A…固体撮像素子(撮像手段)
128…スリット
13…センサボール(球体)

Claims (2)

  1. 略筒状のケーシングと、
    当該ケーシングに進退可能に設けられて対象物に接触可能な略筒状のセンサハウジングと、
    前記ケーシングに設けられ、前記センサハウジングに作用する外力を検出する力覚センサと、
    前記センサハウジング内に回転可能に設けられ、対象物に接触可能な球体と、
    前記ケーシングに設けられ、前記球体を照射する光源と、
    前記ケーシング内に設けられ、前記光源で照射された球体を撮像する撮像手段と、を備えた接触センサと、
    前記接触センサがその先端部に設けられたハンド部と、
    前記ハンド部を制御し前記対象物を把持させる制御装置と、を備えた搬送システムであって、
    前記制御装置は、
    前記撮像手段により撮像された画像に基づいて前記対象物の滑り量を算出するセンサ信号処理部と、
    前記センサ信号処理部により算出された滑り量および前記力覚センサにより検出された反力に基づいて、前記ハンド部の把持トルク増加量を算出するフィードバック信号処理部と、を備えることを特徴とする搬送システム
  2. 略筒状のケーシングと、
    当該ケーシングに進退可能に設けられて対象物に接触可能な略筒状のセンサハウジングと、
    前記ケーシングに設けられ、前記センサハウジングに作用する外力を検出する力覚センサと、
    前記センサハウジング内の先端側に形成されたボール支持部に回転可能に設けられ、対象物に接触可能な球体と
    前記ケーシングに設けられ、前記球体を照射する光源と、
    前記ケーシング内に設けられ、前記光源で照射された球体を撮像する撮像手段と、
    前記撮像手段により撮像された画像に基づいて前記対象物の滑り量を算出するセンサ信号処理部と、
    前記球体の表面のうち前記撮像手段で撮像される部分を撮像面とし、
    前記センサハウジングには、その外周部から前記ボール支持部へ貫通するスリットが前記球体の撮像面を囲んで形成され、
    前記光源は、前記スリットを通して前記撮像面に光を照射することを特徴とする接触センサ。
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