JP5153154B2 - パチンコ遊技機の遊技制御装置 - Google Patents

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Description

本発明は、大当たり遊技の終了に続く高確率中は当たりの発生を期待させる演出を通常に行い、大当たり遊技の終了に続く高確率中に当たりが発生した場合に、当該発生した当たりに対する大当たり遊技の終了に続く高確率に対し時短を発揮するパチンコ遊技機の遊技制御装置に関する。
パチンコ遊技機の遊技制御装置には、確率変動や時短などの機能を有するものが知られている。このようなパチンコ遊技機の遊技制御装置において、図12のa図およびb図に示すように、時刻t21において始動入賞が発生し、時刻t22において始動入賞に伴う抽選で当たりが選出されると、時刻t23から時刻t24までが抽選当たりに伴う大当たり遊技になり、時刻t24から時刻t25までの遊技状態が高確率かつ時短中になるように構成した場合、時刻t24から時刻t25までの遊技状態においては、当たりの発生を期待させる演出が短くなるという欠点がある。例えば、4回などの規定回数の高確率中において、時短が発生すると、高確率に対する十分な演出ができない。
特開平11−235426号公報
発明が解決しようとする問題点は、大当たり遊技の終了に続く高確率中、当たりの発生を期待させる演出が短くなるという点である。
本発明に係るパチンコ遊技機の遊技制御装置は、始動部品と可変入賞部品および制御装置を備え、制御装置が遊技状態を時短無の低確率に設定した状態において遊技領域に発射された球の始動部品への入りに伴う制御装置による抽選結果として外れが選出された場合は制御装置が当たりの発生を期待させる演出時間である互いに長さの異なる複数の図柄変動時間を保有メモリ個数に応じて変更して設定するとともに遊技状態を変更せず、上記設定された遊技状態における抽選結果として当たりが選出された場合は制御装置が可変入賞部品の開閉体の開閉による大当たり遊技の終了後の遊技状態を規定回数だけ継続する時短無の高確率に変更し、当該時短無の高確率の遊技状態では、上記保有メモリ個数にかかわらず、時短無の低確率に設定した状態において外れが選出され保有メモリが保有されている場合の変動時間より長い変動時間のみを抽出し、上記変更後の遊技状態において当たりが選出されない場合には、時短無の低確率状態に変更し、上記変更後の遊技状態における抽選結果として当たりが選出された場合は制御装置が可変入賞部品の開閉体の開閉による大当たり遊技の終了後の遊技状態を時短有の高確率に変更し、上記制御装置は、時短有の高確率の遊技状態に変更されると上記規定回数よりも多い時短規定回数を設定するものであり、上記時短有の高確率の遊技状態において上記規定回数内で当たりが選出されない場合には、時短有の低確率状態に変更して、上記変更後の遊技状態において時短規定回数から上記規定回数を減算した回数だけ継続させ、上記時短有の低確率状態において当たりが選出された場合は上記制御装置が上記可変入賞部品の開閉体の開閉による大当たり遊技の終了後の遊技状態を上記時短有の高確率に変更することを最も主要な特徴とする。
本発明に係るパチンコ遊技機の遊技制御装置は、時短無の高確率の遊技状態では、抽選結果として当たりの発生する確率が高くなるとともに当たりの発生を期待させる演出時間が通常のように長くなる
図1乃至図9は、発明を実施するための最良の形態である。図1のa図は、遊技制御の特徴的動作のタイミングを示す。図1のb図は、遊技制御の特徴的動作の時刻と遊技内容との関係を示す。図2は、パチンコ遊技機を示す。図3は、遊技制御装置を示す。図4は、遊技制御の主処理の流れを示す。図5は、特別遊技処理の流れを示す。図6および図7は、高確率処理の流れを示す。図8および図9は、低確率処理の流れを示す。本明細書において、「前」、「後」、「左」、「右」、「上」、「下」の方向は、図2の状態に遊技機枠1を置いて図1の紙面の前側から見た場合に特定される方向である。
図1を参照し、パチンコ遊技機の遊技制御装置の特徴的な動作について説明する。先ず、図1のa図において、時刻t0から時刻t4までの遊技状態は、時短無の低確率であるとする。時刻t0から時刻t4までの遊技状態において、時刻t1に特別始動入賞が発生し、時刻t2に特別始動入賞に伴う特別抽選当たりが発生すると、時刻t3から時刻t4までが特別抽選当たりに伴う特別大当たり遊技になる。
時刻t3から時刻t4までの特別大当たり遊技の終了後における時刻t4から時刻t8までの遊技状態は、時短無の高確率の遊技状態に変更される。時刻t4から時刻t8までの遊技状態において、特別始動入賞に伴う特別抽選当たりが発生しない場合、遊技状態は時刻t0から時刻t4までの遊技状態に相当する時短無の低確率の遊技状態に戻る。時刻t4から時刻t8までの遊技状態において、時刻t5に特別始動入賞が発生し、時刻t6に特別始動入賞に伴う特別抽選当たりが発生すると、それ以降の遊技状態が時短無の低確率に戻り、時刻t7から時刻t9までが特別抽選当たりに伴う特別大当たり遊技になる。
時刻t7から時刻t9まで特別大当たり遊技の終了後における時刻t9から時刻t12までの遊技状態は、時短中の高確率の遊技状態に変更される。時刻t9から時刻t12までの遊技状態において、時刻t10に特別始動入賞が発生し、時刻t11に特別始動入賞に伴う特別抽選外れが発生するというように、抽選当たりが発生しなければ、時刻t12以降の遊技技状態は時短中の低確率の遊技状態に変更される。時刻t9から時刻t12までの遊技状態において、時刻t10に特別始動入賞が発生し、時刻t11に特別始動入賞に伴う特別抽選当たりが発生すると、図示はしないが、それ以降の遊技状態は時短中の高確率のまま維持される。
要するに、時刻t0から時刻t4までの時短無の低確率の遊技状態において抽選結果として当たりが発生した場合、時刻t3から時刻t4までの大当たり遊技の終了後の時刻t4から時刻t8までの遊技状態が時短無の高確率に変更されるので、変更後における時刻t4から時刻t8までの時短無の高確率の遊技状態では、抽選結果として当たりの発生する確率が高くなるとともに当たりの発生を期待させる演出時間が通常のように長くなるという利点がある。
また、変更後における時刻t4から時刻t8までの時短無の高確率の遊技状態において、特別抽選当たりが発生した場合、時刻t7から時刻t9までの大当たり遊技の終了後の時刻t9から時刻t12までの遊技状態が時短中の高確率に変更されるので、抽選結果として当たりの発生する確率が高くなるとともに当たりの発生を期待させる演出時間が通常よりも短くなるという利点がある。
図2を参照し、パチンコ遊技機の遊技制御装置の全体部分について説明する。パチンコ遊技機の遊技機枠1は、遊技機設置構造体に設置される。遊技機設置構造体は、遊技店のパチンコ遊技機を設置する島とも呼ばれる設備である。遊技機枠1の前部には、窓2と前面パネル3と球受皿4および球発射操作機構5が設けられる。窓2は、前後方向への貫通孔として形成される。前面パネル3は、窓2を後から閉鎖するガラスのような無色の光透過性の有る材料から構成される。球受皿4は、パチンコ球と呼ばれる球を入れる容器として設けられる。球発射操作機構5は、遊技者の操作量に応じた出力を図外の発射制御装置に出力する可変抵抗器などの電気部品を有する機構である。遊技機枠1の内部は、球発射機構6および遊技盤7が設けられる。球発射機構6は、発射制御装置からの制御によって球発射操作機構5の操作量に応じた発射力で駆動する機構である。
遊技盤7が遊技機枠1に交換可能に格納された場合、遊技領域8、ガイドレール9、アウト口10、普通始動部品11、特別始動部品12、始動開閉体13、可変入賞部品14、可変開閉体15、普通確定表示器16、特別確定表示器17、図柄表示器18、図外の一般入賞部品が、遊技機枠1の前から窓2および前面パネル3を通して視認可能になる。遊技領域8は、球発射機構6から発射された球の飛び交う領域として、前面パネル3と遊技盤7の前面との間におけるガイドレール9で囲まれた部分として形成される。ガイドレール9は、遊技機枠1または遊技盤7に設けられる。アウト口10は、遊技領域8の最下部に到達した球を遊技盤7の後に排出する部分として遊技盤7に設けられる。
始動開閉体13や可変開閉体15が閉じており、遊技者が球受皿4にパチンコ球と呼ばれる球を入れて球発射操作機構5を操作すると、球発射操作機構5が操作量に相当する可変抵抗値を発射制御装置に出力し、発射制御装置が入力された可変抵抗値に応じた発射力で球発射機構6を駆動し、球発射機構6が球受皿4から遊技機枠1の内部に取り込まれた球を1個ずつ遊技領域8に向けて発射する。
遊技領域8に到達した球は、遊技領域8を流下する過程において、普通始動部品11や特別始動部品12および可変入賞部品14あるいは図外の一般入賞部品などの遊技部品に衝突して、流れる方向を変えながら、普通始動部品11または特別始動部品12または一般入賞部品に入る。普通始動部品11または特別始動部品12または一般入賞部品のいずれにも入らないで、遊技領域8の最下部に到達した球は、アウト口10から遊技盤7の後に排出される。
遊技領域8を流下する球が普通始動部品11に入り、内部抽選による普通抽選によって普通当たりが選出されると、始動開閉体13が遊技盤7の前面と平行する左右方向に開閉する。始動開閉体13の開放中は、球が遊技領域8から特別始動部品12に入りやすくなる。始動開閉体13の閉鎖中は、球が始動開閉体13の開放中よりも遊技領域8から特別始動部品12に入りにくいか、または、球が遊技領域8から特別始動部品12に入らない、2つの態様を構成することができるが、図1では、球が始動開閉体13の開放中よりも遊技領域8から特別始動部品12に入りにくいものの、入る可能性の有る1つの態様を例示する。
遊技領域8を流下する球が特別始動部品12に入り、内部抽選による特別抽選によって特別抽選当たりが選出されると、可変開閉体15が遊技盤7の前面と直交する前後方向に開閉する。可変開閉体15の開放中は、球が遊技領域8から可変入賞部品14に入る可能性がある。可変開閉体15の閉鎖中は、球が遊技領域8から可変入賞部品14に入らない。
遊技領域8を流下する球が一般入賞部品または特別始動部品12または可変入賞部品14に入った場合、図外の球払出機構が賞球としての球を遊技者に払い出すべく球受皿4に払い出す。
図3を参照し、パチンコ遊技機の遊技制御装置の特徴部分の構成について説明する。普通始動球検出器21は、普通始動部品11に入った球を検出して電気的な普通始動信号を制御装置31に出力する。特別始動球検出器22は、特別始動部品12に入った球を検出して電気的な普通始動信号を制御装置31に出力する。可変入賞球検出器23は、可変入賞部品14に入った球を検出して電気的な可変入賞信号を制御装置31に出力する。制御装置31は、普通始動信号の入力に伴う普通遊技を実行する普通遊技手段32と、特別始動信号の入力に伴う特別遊技を実行する特別遊技手段33とを有する。普通遊技手段32および特別遊技手段33は、制御装置31のCPUがROMに格納されたコンピュータプログラムによる動作によって実行される。
普通始動信号が制御装置31に入力された場合、制御装置31のCPUが、普通始動信号の入力されたタイミングに基づいて普通乱数カウンタの数値を乱数の数値として取得し、取得した乱数の数値をROMに格納された普通抽選知識に照合し、普通抽選知識から照合した乱数の数値に対応する普通抽選結果を抽出して制御装置31のRAMに記憶するとともに普通確定表示器16を変動表示させる。そして、普通抽選結果として外れが選択された場合、制御装置31のCPUが普通確定表示器16を制御し、普通確定表示器16が変動表示後に抽選結果の外れを遊技者に知らせるための確定表示を停止表示する。普通抽選結果として当たりが選択された場合、制御装置31のCPUが普通確定表示器16を制御し普通確定表示器16が変動表示後に抽選結果の当たりを遊技者に知らせるための確定表示を停止表示し、その後、制御装置31のCPUが始動駆動源24を制御し、始動駆動源24が始動開閉体13を開閉する。
特別始動信号が制御装置31に入力された場合、制御装置31のCPUが、特別始動信号の入力されたタイミングに基づいて特別乱数カウンタの数値を乱数の数値として取得し、取得した乱数の数値をROMに格納された特別抽選知識に照合し、特別抽選知識から照合した乱数の数値に対応する特別抽選結果を抽出して制御装置31のRAMに記憶するとともに特別確定表示器17を変動表示させる。そして、特別抽選結果として外れが選択された場合、制御装置31のCPUが特別確定表示器17を制御し、特別確定表示器17が変動表示後に特別抽選結果の外れを遊技者に知らせるための確定表示を停止表示する。特別抽選結果として当たりが選択された場合、制御装置31のCPUが特別確定表示器17を制御し、特別確定表示器17が変動表示後に特別抽選結果の当たりを遊技者に知らせるための確定表示を停止表示し、その後、制御装置31のCPUが可変駆動源25を制御し、可変駆動源25が可変開閉体15を開閉する。
普通乱数カウンタおよび特別乱数カウンタは、最小数値から数値を1ずつカウントアップし、カウントアップした数値が最大数値に到達した後に最小数値に戻る、巡回形である。普通乱数カウンタの最小数値は、普通抽選知識における乱数として設定された最小数値と同じ数値である。普通乱数カウンタの最大数値は、普通抽選知識における乱数として設定された最大数値と同じ数値である。特別乱数カウンタの最小数値は、特別抽選知識における乱数として設定された最小数値と同じ数値である。特別乱数カウンタの最大数値は、特別抽選知識における乱数として設定された最大数値と同じ数値である。普通抽選知識および特別抽選知識は、乱数の数値と抽選結果との関係を規定したテーブルとして構成されたデータベースである。
図4乃至図9を参照し、制御装置31による処理について説明する。この処理の説明において、遊技領域8、普通始動部品11、特別始動部品12、始動開閉体13、可変入賞部品14、可変開閉体15、普通確定表示器16、特別確定表示器17、図柄表示器18については、図2参照。普通始動球検出器21、特別始動球検出器22、可変入賞球検出器23、始動駆動源24、可変駆動源25、制御装置31については、図3参照。
図4において、パチンコ遊技機の電源スイッチが投入され、制御装置31が起動し、制御装置31のCPUによる主処理が始まると、ステップ101において、普通始動であるかが判定される。ステップ101の判定において、普通始動信号が普通始動球検出器21から制御装置31に入力されている場合、制御装置31のCPUが普通始動であると判定し、ステップ101がYESになり、ステップ102に進む。ステップ102では、普通抽選知識を用いた普通抽選処理が実行され、普通抽選結果が制御装置31のRAMに格納され、ステップ103に進む。ステップ103では、普通遊技中であるかが判定される。
ステップ103の判定において、普通確定表示器16が変動表示中であることを示す普通変動フラグが制御装置31のRAMに設定されているか、または、特別始動部品12が普通大当たり遊技中であることを示す普通大当たりフラグが制御装置31のRAMに設定されている場合、制御装置31のCPUが普通遊技中であると判定し、ステップ103がYESとなり、ステップ104に進む。ステップ104では、ステップ102での普通抽選結果および普通始動個数を制御装置31のRAMに保留メモリとして格納し、制御装置31のCPUによる1サイクルの処理を終了する。
ステップ103の判定において、普通変動フラグまたは普通大当たりフラグが制御装置31のRAMに設定されていないことから、制御装置31のCPUが普通遊技中でないと判定した場合、ステップ103がNOとなり、ステップ105に進む。ステップ105では、制御装置31のROMに格納された普通遊技処理が実行される。この普通遊技処理では、制御装置31が普通確定表示器16を変動表示させた後、制御装置31が普通確定表示器16を制御し、普通確定表示器16が変動表示後に普通抽選結果を遊技者に知らせるための確定表示を停止表示する。そして、抽選結果として当たりが選択されている場合、普通確定表示器16による確定表示の停止表示後において、制御装置31が始動駆動源24を制御し、始動駆動源24が始動開閉体13を開閉し、始動開閉体13の開閉する普通大当たり遊技が行われる。
ステップ101の判定において、普通始動信号が普通始動球検出器21から制御装置31に入力されていなければ、制御装置31のCPUが普通始動でないと判定し、ステップ101がNOとなり、ステップ106に進む。ステップ106では、特別始動であるかが判定される。ステップ106の判定において、特別始動信号が特別始動球検出器22から制御装置31に入力されている場合、制御装置31のCPUが特別始動であると判定し、ステップ106がYESになり、ステップ107に進む。ステップ107では、制御装置31のROMに格納された特別遊技処理が実行される。ステップ106の判定において、特別始動信号が特別始動球検出器22から制御装置31に入力されていなければ、制御装置31のCPUが特別始動でないと判定し、ステップ106がNOとなり、制御装置31のCPUによる1サイクルの処理を終了する。ステップ107の特別遊技処理については、図5で説明する。
図5において、制御装置31のCPUによる特別遊技処理が始まると、ステップ201において、特別抽選知識を用いた特別抽選が実行され、特別抽選結果が制御装置31のRAMに格納され、ステップ202に進む。ステップ202では、特別遊技中であるかが判定される。ステップ202の判定において、特別確定表示器17が変動表示中であることを示す特別変動フラグが制御装置31のRAMに設定されているか、または、可変入賞部品14が特別大当たり遊技中であることを示す特別大当たりフラグが制御装置31のRAMに設定されている場合、制御装置31のCPUが特別遊技中であると判定し、ステップ202がYESとなり、ステップ203に進む。
ステップ203では、ステップ201での特別抽選結果および特別始動個数を制御装置31のRAMに保留メモリとして格納し、制御装置31のCPUによる1サイクルの処理を終了する。RAMに格納される保留メモリの個数は例えば4個に設定されており、それ以上の特別始動個数はRAMに格納されない。RAMに格納された保留メモリには、当たり外れの抽選(図5のステップ201参照)の結果も含まれる。RAMに格納された保留メモリは、それ以降における特別抽選による外れの確定後、または、それ以降における特別抽選による当たりに伴う大当たり遊技の終了後に1つずつ消化される。
ステップ202の判定において、特別変動フラグまたは特別大当たりフラグが制御装置31のRAMに設定されていなければ、制御装置31のCPUが特別遊技中でないと判定し、ステップ202がNOとなり、ステップ204に進む。ステップ204では、高確率中であるかが判定される。ステップ204の判定において、遊技状態が高確率中であることを示す高確率フラグが制御装置31のRAMに設定されている場合、制御装置31のCPUが高確率中であると判定し、ステップ204がYESとなり、ステップ205に進む。ステップ205では、制御装置31のROMに格納された特別遊技処理のうちの高確率中処理が実行された後、制御装置31のCPUによる1サイクルの処理を終了する。ステップ205の高確率中処理については、図6および図7で説明する。
ステップ204の判定において、高確率フラグが制御装置31のRAMに設定されていなければ、制御装置31のCPUが高確率中でないと判定し、ステップがNOとなり、ステップ206に進む。ステップ206では、制御装置31のROMに格納された特別遊技処理のうちの低確率中処理が実行された後、制御装置31のCPUによる1サイクルの処理を終了する。ステップ206の低確率中処理については、図8および図9で説明する。
図6において、制御装置31のCPUによる高確率処理が始まると、ステップ301において、遊技状態が時短中であるかが判定される。ステップ301の判定において、時短中であることを示す時短フラグが制御装置31のRAMに設定されている場合、制御装置31のCPUが時短中であると判定し、ステップ301がYESとなり、ステップ302に進む。ステップ302において、特別抽選当たりであるかが判定される。ステップ302の判定において、図5のステップ201の特別抽選の結果としての特別抽選当たりが制御装置31のRAMに設定されている場合、制御装置31のCPUが特別抽選当たりであると判定し、ステップ302がYESとなり、ステップ303に進む。ステップ303では、遊技状態が高確率中かつ時短中かつ特別抽選当たりであるので、制御装置31のCPUが制御装置31のROMに格納された変動時間知識から保留メモリ個数に関係なく「長」なる変動時間を抽出して制御装置31のRAMに設定し、ステップ306に進む。
ステップ302の判定において、図5のステップ201の特別抽選の結果としての特別抽選外れが制御装置31のRAMに設定されている場合、ステップ304に進む。ステップ304では、遊技状態が高確率中かつ時短かつ特別抽選外れであるので、制御装置31のCPUが制御装置31のROMに格納された変動時間知識から保留メモリ個数に対応する変動時間を抽出して制御装置31のRAMに設定する。ステップ304において、例えば、保留メモリ個数が「0」の場合、「中」なる変動時間が制御装置31のRAMに設定される。保留メモリ個数が「1」または「2」または「3」の場合、「短」なる変動時間が制御装置31のRAMに設定され、ステップ306に進む。
ステップ301の判定において、時短フラグが制御装置31のRAMに設定されていないことから、制御装置31のCPUは遊技状態が高確率中かつ時短無であると判定し、ステップ301がNOとなった場合、ステップ305に進む。ステップ305では、高確率中かつ時短無であるので、特別抽選当たりまたは特別抽選外れに関係なく、制御装置31のCPUが制御装置31のROMに格納された変動時間知識から保留メモリ個数に関係なく「長」なる変動時間を抽出して制御装置31のRAMに設定し、ステップ306に進む。
ステップ306では、制御装置31のCPUが特別確定表示器17および図柄表示器18に対する特別変動の処理を開始し、特別確定表示器17が特別変動表示を開始し、図柄表示器18が特別変動の演出を開始した後、ステップ307に進む。ステップ307では、特別変動の処理が終了であるかが判定される。ステップ307の判定において、ステップ306における特別変動の処理の開始から計時された経過時間がステップ303またはステップ304またはステップ305でRAMに設定された変動時間に到達した場合、制御装置31のCPUが特別変動の処理が終了であると判定し、制御装置31のCPUが特別確定表示器17および図柄表示器18に対する特別変動の処理を終了し、特別確定表示器17が特別変動表示を停止し、図柄表示器18が特別変動の演出を停止し、ステップ309に進む。ステップ309では、制御装置31のCPUがステップ303またはステップ304で設定された変動時間をRAMから消去し、図7のステップ309に進む。
図7のステップ309では、特別抽選当たりであるかが判定される。ステップ309の判定において、図5のステップ201の特別抽選の結果としての特別抽選当たりが制御装置31のRAMに設定されていなければ、制御装置31のCPUが特別抽選当たりでないと判定し、ステップ309がNOとなり、ステップ314にジャンプする。ステップ309の判定において、図5のステップ201の特別抽選の結果としての特別抽選当たりが制御装置31のRAMに設定されている場合、制御装置31のCPUが特別抽選当たりであると判定し、ステップ309がYESとなり、ステップ310に進む。ステップ310では、制御装置31のCPUが高確率フラグと時短フラグおよび大当たりフラグを制御装置31のRAMに設定し、ステップ311に進む。ステップ311では、制御装置31のCPUが可変入賞部品14の可変開閉体15を開閉する大当たり遊技を開始し、ステップ312に進む。
ステップ312では、大当たり遊技が終了であるか判定される。大当たり遊技は、可変開閉体15の開閉の開始からの経過時間が制御装置31のROMに設定された1ラウンド時間に到達するかまたは可変入賞部品14への球の入賞個数が制御装置31のROMに設定された規定個数に到達するかのいずれか1つが成立したら可変開閉体15を閉じて1ラウンドを終了し、可変開閉体15の開閉を再開し、最大ラウンド数まで繰り返される遊技形態である。大当たり遊技の最大ラウンド数は、パチンコ遊技機の種類によって、例えば、1つの数値または異なる複数の数値が制御装置31のROMに設定される。
ステップ312の判定において、大当たり遊技が最大ラウンド数まで終了していなければ、制御装置31のCPUが大当たり遊技の終了でないと判定し、ステップ312がNOとなり、ステップ311に戻る。ステップ312の判定において、大当たり遊技が最大ラウンド数まで終了している場合、制御装置31のCPUが大当たり遊技の終了と判定し、ステップ313に進む。ステップ313では、制御装置31のCPUが大当たりフラグをRAMから消去し、ステップ314に進む。
ステップ312では、高確率回数を減算方式または加算方式により計算する。減算方式の場合、制御装置31のCPUが制御装置31のROMに格納された高確率規定回数をRAMに設定し、このRAMに設定された高確率規定回数を「1」減算してRAMに更新する。加算方式は、制御装置31のCPUが高確率回数を「1」加算してRAMに設定する。その後、ステップ315に進む。ステップ315では、ステップ314で計算された高確率回数が高確率規定回数であるかが判定される。
ステップ315の判定において、減算方式の場合にはRAMに更新された高確率規定回数が「0」である場合、制御装置31のCPUがステップ314で計算された高確率回数が高確率規定回数に到達したと判定し、ステップ315がYESとなり、ステップ316に進む。ステップ315の判定において、加算方式の場合にはRAMに設定された高確率規定回数が「制御装置31のROMに格納された高確率規定回数」になった場合、制御装置31のCPUがステップ314で計算された高確率回数が高確率規定回数に到達したと判定し、ステップ315がYESとなり、ステップ316に進む。
ステップ315の判定において、減算方式または加算方式のいずれでも、制御装置31のCPUがステップ314で計算された高確率回数が高確率規定回数に到達していないと判定した場合、ステップ317にジャンプする。ステップ316では、制御装置31のCPUがステップ310で設定された高確率フラグをRAMから消去し、ステップ317に進む。
ステップ317では、時短回数を減算方式または加算方式により計算する。減算方式の場合、制御装置31のCPUが制御装置31のROMに格納された時短規定回数をRAMに設定し、このRAMに設定された時短規定回数を「1」減算してRAMに更新する。加算方式は、制御装置31のCPUが時短回数を「1」加算してRAMに設定する。その後、ステップ318に進む。ステップ318では、ステップ317で計算された時短回数が時短規定回数であるかが判定される。
ステップ318の判定において、減算方式の場合にはRAMに更新された時短規定回数が「0」である場合、制御装置31のCPUがステップ317で計算された時短回数が時短規定回数に到達したと判定し、ステップ318がYESとなり、ステップ319に進む。ステップ318の判定において、加算方式の場合にはRAMに設定された時短規定回数が「制御装置31のROMに格納された時短規定回数」になった場合、制御装置31のCPUがステップ317で計算された時短回数が時短規定回数に到達したと判定し、ステップ318がYESとなり、ステップ319に進む。
ステップ318の判定において、減算方式または加算方式のいずれでも、制御装置31のCPUがステップ317で計算された時短回数が時短規定回数に到達していないと判定した場合、制御装置31のCPUが時短フラグをRAMから消去せずに、制御装置31のCPUによる1サイクルの処理を終了する。
要するに、図6および図7に示すように、遊技状態が高確率かつ時短中において、特別抽選当たりが発生すると、特別変動に対する変動時間が保留メモリ個数に関係なく「長」に設定される(ステップ301がYES、ステップ302がYES、ステップ303参照)ので、当たりの発生を期待させる演出時間が通常のように長くなる。遊技状態が高確率中かつ時短中において、特別抽選外れが発生すると、特別変動に対する変動時間が保留メモリ個数に応じて「中」または「短」に設定される(ステップ301がYES、ステップ302がNO、ステップ303参照)ので、演出時間が保有メモリ個数に応じて変化するという利点がある。遊技状態が高確率中かつ時短無において、特別抽選外れまたは特別抽選当たりのいずれが発生しても、特別変動に対する変動時間が保留メモリ個数に関係なく「長」に設定される(ステップ301がNO、ステップ305参照)ので、特別抽選の結果によらず、当たりの発生を期待させる演出時間が通常のように長くなるという利点がある。
図8において、制御装置31のCPUによる低確率処理が始まると、ステップ401において、時短中であるかが判定される。ステップ401の判定において、時短フラグが制御装置31のRAMに設定されている場合、制御装置31のCPUが時短中であると判定し、ステップ401がYESとなり、ステップ402に進む。ステップ402において、特別抽選当たりであるかが判定される。ステップ402の判定において、図5のステップ201の特別抽選の結果としての特別抽選当たりが制御装置31のRAMに設定されている場合、制御装置31のCPUが特別抽選当たりであると判定し、ステップ402がYESとなり、ステップ403に進む。ステップ403では、低確率中かつ時短中かつ特別抽選当たりであるので、制御装置31のCPUが制御装置31のROMに格納された変動時間知識から保留メモリ個数に関係なく「長」なる変動時間を抽出して制御装置31のRAMに設定し、ステップ408に進む。
ステップ402の判定において、図5のステップ201の特別抽選の結果としての特別抽選外れが制御装置31のRAMに設定されている場合、制御装置31のCPUが特別抽選外れであると判定し、ステップ402がNOとなり、ステップ404に進む。ステップ404では、低確率中かつ時短中かつ特別抽選外れであるので、制御装置31のCPUが制御装置31のROMに格納された変動時間知識から保留メモリ個数に対応する変動時間を抽出して制御装置31のRAMに設定する。ステップ404において、例えば、保留メモリ個数が「0」の場合、「長」なる変動時間が制御装置31のRAMに設定される。保留メモリ個数が「1」の場合、「中」なる変動時間が制御装置31のRAMに設定される。保留メモリ個数が「2」または「3」の場合、「短」なる変動時間が制御装置31のRAMに設定され、ステップ408に進む。
ステップ401の判定において、時短フラグが制御装置31のRAMに設定されていない場合、制御装置31のCPUが時短無であると判定し、ステップ401がNOとなり、ステップ405に進む。ステップ405において、特別抽選当たりであるかが判定される。ステップ405の判定において、図5のステップ201の特別抽選の結果としての特別抽選当たりが制御装置31のRAMに設定されている場合、制御装置31のCPUが特別抽選当たりであると判定し、ステップ405がYESとなり、ステップ406に進む。ステップ406では、低確率中かつ時短無かつ特別抽選当たりであるので、制御装置31のCPUが制御装置31のROMに格納された変動時間知識から保留メモリ個数に関係なく「長」なる変動時間を抽出して制御装置31のRAMに設定し、ステップ408に進む。
ステップ405の判定において、図5のステップ201の特別抽選の結果としての特別抽選外れが制御装置31のRAMに設定されている場合、制御装置31のCPUが特別抽選外れであると判定し、ステップ405がNOとなり、ステップ407に進む。ステップ407では、低確率中かつ時短無かつ特別抽選外れであるので、制御装置31のCPUが制御装置31のROMに格納された変動時間知識から保留メモリ個数に対応する変動時間を抽出して制御装置31のRAMに設定する。ステップ407において、例えば、保留メモリ個数が「0」の場合、「長」なる変動時間が制御装置31のRAMに設定される。保留メモリ個数が「1」の場合、「中」なる変動時間が制御装置31のRAMに設定される。保留メモリ個数が「2」または「3」の場合、「短」なる変動時間が制御装置31のRAMに設定され、ステップ408に進む。
ステップ408乃至ステップ411は、図6のステップ306乃至ステップ308および図7のステップ309と同じである。
ステップ412では、制御装置31のCPUが高確率フラグおよび大当たりフラグを制御装置31のROMに設定し、ステップ413に進む。ステップ413乃至ステップ418は、図7のステップ311乃至ステップ313およびステップ317乃至ステップ319と同じである。
要するに、図8および図9に示すように、遊技状態が低確率かつ時短中において、特別抽選当たりが発生すると、特別変動に対する変動時間が保留メモリ個数に関係なく「長」に設定される(ステップ401がYES、ステップ402がYES、ステップ403参照)ので、当たりの発生を期待させる演出時間が通常のように長くなる。遊技状態が低確率かつ時短中において、特別抽選外れが発生すると、特別変動に対する変動時間が保留メモリ個数に応じて「中」または「短」に設定される(ステップ401がYES、ステップ402がNO、ステップ404参照)ので、当たりの発生を期待させる演出時間が保有メモリ個数に応じて変化する。遊技状態が低確率かつ時短無において、特別抽選当たりが発生すると、特別変動に対する変動時間が保留メモリ個数に関係なく「長」に設定される(ステップ401がNO、ステップ405がYES、ステップ406参照)ので、当たりの発生を期待させる演出時間が通常のように長くなる。遊技状態が低確率かつ時短無において、特別抽選外れが発生すると、特別変動に対する変動時間が保留メモリ個数に応じて「長」または「中」または「短」に設定される(ステップ401がNO、ステップ402がNO、ステップ407参照)ので、当たりの発生を期待させる演出時間が保有メモリ個数に応じて変化する。
また、図7のステップ310と図9のステップ412との違いは、ステップ310では高確率フラグと時短フラグおよび大当たりフラグが制御装置31のRAMに設定されるのに対し、ステップ412では高確率フラグおよび大当たりフラグが制御装置31のRAMに設定されることである。
最良の形態によれば、図10において、ステップ501に示すように、始動開閉体13や可変開閉体15が閉じており、制御装置31が電気的に起動すると、制御装置31がRAMに遊技状態を時短無の低確率に設定する。つまり、制御装置31が、時短無と低確率抽選知識とをRAMに設定する。低確率抽選知識は、当たりの発生する確率が通常である低確率に設定されている。その後、図2の遊技領域8を流下する球が特別始動部品12に入ると、図5の制御装置31が低確率抽選知識を用いた特別抽選を実行する。この低確率抽選知識を用いた特別抽選によって特別抽選外れが選出された場合は、制御装置31が遊技状態を時短無の低確率のままとしてステップ501に戻る。これに対し、特別抽選当たりが選出された場合は、ステップ502に示すように、制御装置31が図2の可変開閉体15が開閉する特別大当たり遊技の終了後の遊技状態を時短無の高確率に変更する。つまり、特別大当たり遊技の終了後、上記低確率抽選知識がRAMから消去され、時短無と、当たりの発生する確率が通常よりも高確率に設定された高確率抽選知識とがRAMに設定される。この変更後の時短無の高確率の遊技状態は、高確率規定回数だけ継続される。
ステップ502に示す変更後の時短無の高確率規定回数の高確率の遊技状態において、図2の遊技領域8を流下する球が特別始動部品12に入ると、制御装置31が高確率抽選知識を用いた特別抽選を実行する。この時短無の高確率抽選知識を用いた特別抽選において、特別抽選外れが選出された場合は、制御装置31が遊技状態を時短無の低確率に変更してステップ501に戻る。つまり、特別抽選当たりを発生することなく、時短無の高確率規定回数の高確率の遊技状態が終了すると、上記高確率抽選知識がRAMから消去され、時短無と低確率抽選知識とがRAMに設定される。
ステップ502に示す上記変更後の時短無の高確率規定回数の高確率の遊技状態において、図2の遊技領域8を流下する球が特別始動部品12に入ると、制御装置31が高確率抽選知識を用いた特別抽選を実行する。この高確率抽選知識を用いた特別抽選において、特別抽選当たりが選出された場合は、ステップ503に示すように、制御装置が可変入賞部品の開閉体の開閉による大当たり遊技の終了後の遊技状態を時短中の高確率に変更する。つまり、特別大当たり遊技の終了後、上記低確率抽選知識がRAMから消去され、時短中と高確率抽選知識とがRAMに設定される。この変更後の時短中の高確率の遊技状態は、高確率規定回数および時短規定回数だけ継続される。
このステップ503に示す変更後の時短中の高確率抽選知識を用いた特別抽選において、図2の遊技領域8を流下する球が特別始動部品12に入ると、制御装置31が高確率抽選知識を用いた特別抽選を実行する。この高確率抽選知識を用いた特別抽選において、特別抽選外れが選出された場合は、ステップ504に示すように、制御装置31が遊技状態を時短確率に変更する。つまり、上記高確率抽選知識がRAMから消去され、時短中と低確率抽選知識とがRAMに設定される。この変更後の時短中の高確率の遊技状態は、時短規定回数から高確率規定回数を減算した回数だけ継続される。
ステップ504に示す変更後の時短中の低確率抽選知識を用いた遊技状態は、当該遊技状態における特別抽選の結果に左右されることなく、時短規定回数が消化された後、制御装置31が遊技状態を時短無の低確率に変更してステップ501に戻る。
低確率中は高確率中よりも当たりの発生する確率が低い場合であり、高確率中は低確率中よりも当たりの発生する確率が高い場合であるというように、低確率中と高確率中とは互いに相対する関係を有するものである。高確率規定回数は例えば4回に設定されるが、高確率規定回数は4回に限定されるものではなく1回または2回以上に設定されてもよい。時短規定回数は例えば100回に設定されるが、この時短規定回数は100回に限定されるものではなく高確率規定回数よりも多い回数に設定されればよい。
図3において、制御装置31が普通遊技手段32と特別遊技手段33とを備えたが、制御装置31が普通遊技手段32を有することなく特別遊技手段33だけを備えてもよい。このように制御装置31が普通遊技手段32を有することなく特別遊技手段33だけを備えた場合、図2および図3の普通始動部品11および普通確定表示器16や図3の普通始動球検出器21は除去され、図2および図3の特別確定表示器17を確定表示器17と読み替え、図2および図3の特別始動部品12を始動部品12と読み替え、図3の特別始動球検出器22を始動球検出器22と読み替え、図4のステップ101乃至ステップ105を除去し、図4乃至図9の各ステップから特別を除去すれば、実施可能になる。この場合、特許請求の範囲の始動部品は最良の形態における特別始動部品12に相当し、特許請求の範囲の始動球検出器は特別始動球検出器22に相当する。
始動開閉体13は、遊技盤7の前面と直交する前後方向に開閉する構造でもよい。可変入賞部品14から可変開閉体15を除去し、可変入賞部品14の球を取り込む容器が遊技盤7の前面と直交する前後方向に出没可能な引き出し式に駆動源によって可動される構造でもよい。
制御装置31は、主制御装置、発射制御装置、払出制御装置、統括制御装置、画像制御装置、表示制御装置、音制御装置などの別々容器に内蔵された構造でもよい。この場合、図3の普通始動球検出器21または特別始動球検出器22または可変入賞球検出器23から出力される信号は、主制御装置に入力される。主制御装置は、図3の普通確定表示器16または特別確定表示器17または始動駆動源24または可変駆動源25または統括制御装置または払出制御装置を制御する。図2の球発射操作機構5から出力される可変抵抗値は、発射制御装置に入力される。発射制御装置は、図2の球発射機構6を制御する。払出制御装置は、主制御装置から入力された信号に基づき、図外の球払出機構を制御する。統括制御装置は主制御装置から入力された信号を画像制御装置と表示制御装置および音制御装置に分配する。画像制御装置は、図2の図柄表示器18を制御する。表示制御装置は、図外の情報表示器または図外の表示灯を制御する。音制御装置は、図外のスピーカを制御する。また、発射制御装置と払出制御装置とが1つの容器からなる発射払出制御装置として構成されたり、統括制御装置が除去されたり、図柄制御装置と表示制御装置および音制御装置が1つの容器からなる制御装置として構成されたり、図柄制御装置と表示制御装置および音制御装置のいずれか2つが1つの容器からなる制御装置として構成されたりしてもよい。統括制御装置が除去された場合、主制御装置が信号を図柄制御装置と表示制御装置および音制御装置に個別に出力する。
図2の特別始動部品12が始動開閉体13を備える構造である場合、図11に示すように、ステップ105の普通遊技処理において、普通抽選当たりが発生した場合の特別遊技状態によって電チューサポートを行ってもよい。図11のステップ601では、普通抽選当たりであるかが判定される。ステップ601の判定において、図1のステップ102で普通抽選結果としての普通抽選当たりが制御装置31のRAMに設定されている場合、ステップ601がYESとなり、ステップ602に進む。ステップ602では、特別遊技状態が時短中であるかが判定される。ステップ602の判定において、特別遊技状態が時短中であれば、ステップ602がYESとなり、ステップ603に進む。ステップ603では、電チューサポート有の処理を行う。この電チューサポート有の処理では、例えば、制御装置31が始動開閉体13の開閉回数を電チューサポート無の処理よりも多く設定するとともに始動開閉体13の開放時間を電チューサポート無の処理よりも長く設定する。ステップ602の判定において、特別遊技状態が時短中でなければ、ステップ602がNOとなり、ステップ604に進む。ステップ604では、電チューサポート無の処理を行う。この電チューサポート無の処理では、例えば、制御装置31が始動開閉体13の開閉回数を電チューサポート有の処理よりも少なく設定するとともに始動開閉体13の開放時間を電チューサポート有の処理よりも短く設定する。このように普通抽選当たりが発生した場合の特別遊技状態が時短中である場合に、電チューサポート有の処理を行えば、普通抽選当たりが発生した場合の特別遊技状態の時短制御を行うことなく高確率規定開始回数だけを増やした場合に比べ、例えば、30分または1時間などの単位時間での連続遊技中における賞球数が設計値よりも異常に高くなるような不都合は発生しないという利点がある。
a図は遊技制御のタイミングチャート、b図は遊技制御の図表(最良の形態)。 パチンコ遊技機の正面図(最良の形態)。 遊技制御装置のブロック図(最良の形態)。 遊技制御の主処理のフローチャート(最良の形態)。 特別遊技処理のフローチャート(最良の形態)。 高確率処理のフローチャート(最良の形態)。 高確率処理のフローチャート(最良の形態)。 低確率処理のフローチャート(最良の形態)。 低確率処理のフローチャート(最良の形態)。 遊技制御の模式図(最良の形態)。 普通遊技処理のフローチャート(異なる形態)。 a図は遊技制御のタイミングチャート、b図は遊技制御の図表(従来)。
符号の説明
1は遊技機枠、2は窓、3は前面パネル、4は球受皿、5は球発射操作機構、6は球発射機構、7は遊技盤、8は遊技領域、9はガイドレール、10はアウト口、11は普通始動部品、12は特別始動部品、13は始動開閉体、14は可変入賞部品、15は可変開閉体、16は普通確定表示器、17は特別確定表示器、18は図柄表示器、19は欠番、20は欠番、21は普通始動球検出器、22は特別始動球検出器、23は可変入賞球検出器、24は始動駆動源、25は可変駆動源、26乃至30は欠番、31は制御装置、32は普通遊技手段、33は特別遊技手段。

Claims (1)

  1. 始動部品と可変入賞部品および制御装置を備え、制御装置が遊技状態を時短無の低確率に設定した状態において遊技領域に発射された球の始動部品への入りに伴う制御装置による抽選結果として外れが選出された場合は制御装置が当たりの発生を期待させる演出時間である互いに長さの異なる複数の図柄変動時間を保有メモリ個数に応じて変更して設定するとともに遊技状態を変更せず、上記設定された遊技状態における抽選結果として当たりが選出された場合は制御装置が可変入賞部品の開閉体の開閉による大当たり遊技の終了後の遊技状態を規定回数だけ継続する時短無の高確率に変更し、当該時短無の高確率の遊技状態では、上記保有メモリ個数にかかわらず、時短無の低確率に設定した状態において外れが選出され保有メモリが保有されている場合の変動時間より長い変動時間のみを抽出し、上記変更後の遊技状態において当たりが選出されない場合には、時短無の低確率状態に変更し、上記変更後の遊技状態における抽選結果として当たりが選出された場合は制御装置が可変入賞部品の開閉体の開閉による大当たり遊技の終了後の遊技状態を時短有の高確率に変更し、上記制御装置は、時短有の高確率の遊技状態に変更されると上記規定回数よりも多い時短規定回数を設定するものであり、上記時短有の高確率の遊技状態において上記規定回数内で当たりが選出されない場合には、時短有の低確率状態に変更して、上記変更後の遊技状態において時短規定回数から上記規定回数を減算した回数だけ継続させ、上記時短有の低確率状態において当たりが選出された場合は上記制御装置が上記可変入賞部品の開閉体の開閉による大当たり遊技の終了後の遊技状態を上記時短有の高確率に変更することを特徴とするパチンコ遊技機の遊技制御装置。
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