JP5150388B2 - 内視鏡 - Google Patents

内視鏡 Download PDF

Info

Publication number
JP5150388B2
JP5150388B2 JP2008172361A JP2008172361A JP5150388B2 JP 5150388 B2 JP5150388 B2 JP 5150388B2 JP 2008172361 A JP2008172361 A JP 2008172361A JP 2008172361 A JP2008172361 A JP 2008172361A JP 5150388 B2 JP5150388 B2 JP 5150388B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
endoscope
illumination
optical
lens
light
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2008172361A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2010011916A5 (ja
JP2010011916A (ja
Inventor
孝 矢代
一昭 高橋
恒喜 山本
亮 北野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujifilm Corp
Original Assignee
Fujifilm Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fujifilm Corp filed Critical Fujifilm Corp
Priority to JP2008172361A priority Critical patent/JP5150388B2/ja
Publication of JP2010011916A publication Critical patent/JP2010011916A/ja
Publication of JP2010011916A5 publication Critical patent/JP2010011916A5/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5150388B2 publication Critical patent/JP5150388B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Instruments For Viewing The Inside Of Hollow Bodies (AREA)
  • Endoscopes (AREA)

Description

本発明は、内視鏡先端部から照明光を出射する照明光学系を備えた内視鏡に関する。
内視鏡は、照明光を被写体に照射し、先端部に配置した対物光学系によって被写体を光学的に直接観察したり、或いは対物光学系で得られる被写体像をCCD(Charge Coupled Device)等の固体撮像素子によって撮像することにより、映像をモニタ画面上で観察するものであり、体腔内に挿入して内臓等を観察する医療用、ボイラ、タービン、エンジン、化学プラント等の内部を観察する工業用として広く用いられている。
例えば特許文献1には、光源からの光を伝送するライトガイドと、ライトガイドの物体側端面前方に配置した照明レンズ群とからなる照明光学系と、物体面側から順に対物光学系と、像伝送手段と、を備えた細長い挿入部を持つ内視鏡において、照明レンズ群は、ライトガイドに対向する入射端面がライトガイドの射出端面に対して傾斜した斜面を含んでいる光学素子を少なくとも1つ含むようにした内視鏡が記載されている。この内視鏡によれば、細径で広視野の内視鏡において、石英系ライトガイドのようにNA(Numerical Aperture)の小さいライトガイドを使用した場合でも、視野周辺を充分に照明できるとされている。
また、特許文献2には、照明レンズ及びライトガイドバンドルからなり、ライトガイドバンドルの中心軸は、照明レンズの光軸に対して偏心し、照明レンズは2つの照明領域に分割され、2つの照明範囲を形成する内視鏡が開示される。この内視鏡によれば、内視鏡挿入部を太径にすることなく、観察光学系と照明光学系との位置ズレにより生じる視野の明るさムラを防止できるとされている。
特開平8−286125号公報 特開平9−68659号公報
ところで、例えば医療用の上記した内視鏡のように、照明光学系の光学表面に傾斜面を形成し、光源からの光を発散させることで、広い視野角に対応するよう照明光の照射範囲を広げた内視鏡では、鉗子による生検や処置時に、必要な部位に十分な照明が届いていない場合がある。すなわち、拡大観察時には、被写体との距離が2〜3mmと接近するため、広角観察用の照明光学系のままでは十分な光量が確保できない。一方、発散角度を集束する方向へ偏向する例えば、光軸に直交する軸回りに光学素子を揺動するリンク機構等を設ければ、光軸を中心とした半径方向に肥大する機構となり、内視鏡先端部が大径化する。また、単に光量を増大させれば、照明光学系が大きくなったり、発熱するなどの不利があった。
本発明は上記状況に鑑みてなされたもので、その目的は、先端部を大径化せずに、遠近視認性を向上させることのできる内視鏡を提供することにある。
本発明は、下記構成からなる。
(1) 内視鏡先端部から照明光を出射する照明光学系と、前記照明光の照射された被写体を撮像する撮像素子と、を備えた内視鏡であって、
前記照明光学系が、
内視鏡先端部に配置され、表裏いずれかの光学表面が光軸と直交する平面に対して傾斜して形成された光学素子と、
前記光軸を中心に前記光学素子を回転駆動して、前記光学素子を通して出射される照明光の照射方向を変更する回転駆動手段と、
を備えたことを特徴とする内視鏡。
この内視鏡によれば、光学素子の光学表面が、光軸と直交する平面に対して傾斜するので、光軸と平行に入射した光が光学表面から出射されると、光軸に対し非対称となり、光軸を挟み一方側の光偏向角度(光発散角度)が他方の光発散角度より大きくなる。これにより、先端部の軸線に沿う光学素子の中心軸を回転中心とし、光学素子をこの回転中心により回転することで、照明光の照射範囲が変更可能となる。例えば、リンク機構等を用い、光軸に直交する軸回りに光学素子を揺動する機構に比べ、光軸を中心とした半径方向の機構の肥大化が抑止可能となる。
(2) (1)の内視鏡であって、
前記光学素子が、内視鏡先端部の最も外側に配置され光出射側表面が傾斜した照明系レンズであることを特徴とする内視鏡。
この内視鏡によれば、必須構成部材となる照明光学系のレンズそのものに傾斜光学表面を形成するので、構成部材が増えない。また、気密シールされた先端部内側で照明系レンズを回転駆動するので、本回転機構の採用に伴い新たな気密シール構造を設ける必要がない。
(3) (1)の内視鏡であって、
前記光学素子が、照明系レンズの外側に配置されたカバーガラスであることを特徴とする内視鏡。
この内視鏡によれば、レンズの形状をそのままにできるので、レンズの製造を煩雑化させずに済む。また、照明光学系を組み立てるに際し、傾斜した光学表面を有するレンズを含め光軸合わせを行う必要がなく、光軸合わせの作業が煩雑にならない。
(4) (1)〜(3)のいずれか1つの内視鏡であって、
前記回転駆動手段を制御するスイッチが内視鏡操作部に設けられたことを特徴とする内視鏡。
この内視鏡によれば、内視鏡操作部に設けられる例えば送気/送水操作ボタン、吸引操作ボタン、フリーズスイッチ、観察距離可変スイッチ等に、回転駆動制御スイッチが近接した、使い勝手の良い操作が可能となる。
(5) (1)〜(4)のいずれか1つの内視鏡であって、
前記照明光学系が、前記撮像素子に光を取り込む撮像窓の両側に設けられたことを特徴とする内視鏡。
この内視鏡によれば、撮像窓を挟む両側に照明光の照射領域が形成できるとともに、この照明領域を、撮像窓を中心とした左右均一な照度で形成できる。
(6) (5)の内視鏡であって、
前記回転駆動手段からの回転を分配して前記両側の照明光学系の前記光学素子を前記撮像窓に対して対称方向に回転させる分配手段を備えたことを特徴とする内視鏡。
この内視鏡によれば、分配手段にて一対の光学素子が撮像窓に対し対称方向に回転されると、照明光の照射方向が中心側と周辺側とに選択的に光を照射することができる。テレ時(拡大)には、特に撮像中心付近を照明するため、撮像光軸を挟み内側に向かう照明光軸に設定される。ワイド時(広角)には、周辺全体を照明するため、撮像光軸を挟み外側に向かう照射角度で傾斜する位置に設定される。これらの設定が、一対の光学素子の対称方向の回転にて連続的に切換動作可能となる。
(7) (1)〜(6)のいずれか1つの内視鏡であって、
前記撮像素子に光を結像させる撮像光学系が、撮像系レンズを光軸方向に移動可能に配置した可変焦点機構を備え、
前記可変焦点機構のレンズ移動を行うレンズ駆動手段が、前記回転駆動手段に駆動力を分配することを特徴とする内視鏡。
この内視鏡によれば、可変焦点機構が設けられる場合に必須の構成要素となるレンズ駆動手段の駆動力を利用することにより、光学素子を回転させるための新たな駆動源を設ける必要が無くなる。また、可変焦点機構の焦点可変時(拡大又は広角時)に連動させて、照明光の照射範囲を拡縮することができ、煩わしい照明光操作を不要にして、焦点可変(拡大又は広角)に追従した最適照明を自動で形成できる。
本発明に係る内視鏡によれば、光学表面が光軸と直交する平面に対して傾斜した光学素子を回転駆動して、光学素子を通して出射される照明光の照射方向を変更するので、先端部軸線に沿う中心軸を回転中心とする回転機構にて照明光の照射範囲を変更できる。この結果、内視鏡先端部を大径化せずに、遠近視認性を向上させることができる。
以下、内視鏡の好適な実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。
図1は内視鏡の先端部の斜視図、図2は図1の先端部を有する内視鏡の操作部および先端部を切り欠いた側面図、図3は先端部を制御部と共に示した模式図である。
内視鏡100は、操作部11、可撓性を有する挿入部13、先端部15から構成され、操作部11には、送気/送水操作ボタン17、吸引操作ボタン19、フリーズスイッチ21、観察距離可変スイッチ23、光学素子回転スイッチ25等が設けられる。光学素子回転スイッチ25は、後に詳述するように、傾斜光学表面を有した光学素子を回転する。
操作部11内には、シャーシ27の上にモータ29が保持部材31を介して取り付けられ、モータ29には、多重コイルバネからなる線状伝達部材33が軸接続具35を介して取り付けられる。線状伝達部材33は、他の部材との干渉を避けるための保護チューブ37内に挿入され、保護チューブ37は保持部材39によりシャーシ27に取り付けられる。これら線状伝達部材33と保護チューブ37は、操作部11から挿入部13を介して先端部15まで配設される。
先端部15には、撮像光学系41、固体撮像素子であるCCD43(図3参照)、一対の照明光学系45,45(図1参照)が設けられ、この撮像光学系41に組み込まれた観察距離可変のための可動レンズ、および照明光学系45,45に組み込まれた光学素子が線状伝達部材33により駆動されるようになっている。なお、図1中、47は硬質部、49は鉗子口、51は送気・送水ノズルを示す。
図3に示すように、撮像光学系41は、CCD43に光学像を結像させる対物レンズ53、集束レンズ55、鏡筒57、筺体59、プリズムケース61を観察窓側から順次連設してなる。本実施の形態では、CCD43の撮像面43aが、対物レンズ53の光軸と平行に配置される。これにより、垂直配置される場合に比べ、先端部15の小径化を容易にしている。
CCD43の撮像面43aには、対物レンズ53から取り込まれた光が結像される。撮像光学系41は、CCD43を介して回路基板63に実装され、CCD43から出力されるビデオ信号は、導出された信号線65にて信号処理部67を介して制御部69に供給され、撮像面43aに結像された被写体画像はモニタ71上に表示される。また、制御部69にはビデオ信号を記憶するメモリ73が接続される。
図4は照明系レンズに傾斜光学表面の形成された照明光学系の側面図、図5は単体レンズに傾斜光学表面の形成された照明光学系の側面図である。
照明光学系45,45のそれぞれにはライトガイド75が接続され、ライトガイド75はLGコネクタ(不図示)を介して光源装置に接続される。ライトガイド75の先端面にはライトガイド75の軸線に光軸Ocを一致させた照明光学系集束レンズ77が配設される。照明光学系集束レンズ77の光出射側には光軸Ocを一致させた光学素子である照明系レンズ79が配置される。照明系レンズ79は、光入射側の平面83に凹部を形成した凹レンズとなる。照明系レンズ79は、内視鏡先端部15の最も外側に配置され、表裏いずれかの光学表面81が光軸Ocと直交する平面83に対し角度θだけ傾斜して形成されている。本実施の形態では、表側の光学表面81が傾斜面にて形成される。
照明系レンズ79は、硬質部47に形成された受け穴(不図示)にて光軸Ocを中心に回転自在に保持される。ライトガイド75の先端近傍の硬質部47(図1参照)には保護チューブ37の先端が保持部材85(図3参照)によって固定される。固定された保護チューブ37の先端からは線状伝達部材33が突出され、線状伝達部材33は連結具87を介してシャフト89に連結される。シャフト89は、硬質部47に回転自在に支持される。シャフト89にはピニオン91が固定され、ピニオン91は照明系レンズ79の外円周に沿って設けられた複数の歯部93に噛合する。
したがって、モータ29が駆動され、線状伝達部材33が回転されると、連結具87を介してシャフト89が回転される。シャフト89が回転すると、ピニオン91に噛合する歯部93によって照明系レンズ79が光軸Ocを中心に回転されるようになっている。
モータ29、線状伝達部材33は、回転駆動手段95を構成している。回転駆動手段95は、光軸Ocを中心に照明系レンズ79を回転駆動して、照明系レンズ79を通して出射される照明光97の照射方向を変更可能としている。すなわち、照明系レンズ79は、回転することにより、照射される照明光97の範囲が偏芯して回転するため、照明範囲を調整することができる。
また、本構成によれば、照明光学系45の照明系レンズ79そのものに傾斜光学表面81を形成するので、光学構成部材が新たに増加することがない。また、気密シールされた先端部内側で照明系レンズ79を回転駆動するので、新たな気密シール構造を設ける必要がない。
照明系レンズ79の回転は、光学素子回転スイッチ25(図2参照)が操作されると、これを制御部69(図3参照)が検出し、操作信号に応じて制御部69がモータ29へ駆動信号を送出することにより行われる。本構成の内視鏡100では、回転駆動手段95を制御する光学素子回転スイッチ25が、例えば送気/送水操作ボタン17、吸引操作ボタン19、フリーズスイッチ21、観察距離可変スイッチ23と近接した内視鏡操作部11に設けられるので、使い勝手の良い操作が可能となる。
なお、照明光学系45は、図5に示すように、照明系レンズ79を有しない構成であってもよい。この場合、照明光学系集束レンズ77の光学表面99に傾斜面を形成し、外周に設けた歯部93にピニオン91を噛合させ、照明光学系集束レンズ77を回転する。これにより、上記と同様に、照射される照明光97の範囲が偏芯して回転するため、照明範囲を調整することができる。
図6はカバーガラスに傾斜光学表面の形成された照明光学系の側面図である。
また、傾斜光学表面81の形成される光学素子は、照明系レンズ79以外に、照明系レンズ79の外側に配置されるカバーガラス101としてもよい。図6に示す構成例では、照明光学系集束レンズ77の光出射側に第二の集束レンズ103,第三の集束レンズ105が順次配設され、その最も外側にカバーガラス101が配設されている。
カバーガラス101は、円盤状に形成され、外周に環状部材107が嵌められる。環状部材107は、硬質部47に設けられた受け穴(不図示)に、回転自在に気密シールされて支持される。環状部材107の外周には歯部93が形成され、歯部93はピニオン91に噛合する。このような構成によっても、カバーガラス101を回転することで、照射される照明光97の範囲が偏芯して回転するため、照明範囲を調整することができる。カバーガラス101に形成される傾斜光学表面81は、図6(a)に示す外側であってもよく、図6(b)に示す内側であってもよい。
このように、カバーガラス101に傾斜光学表面81を設けた変形例では、照明光学系集束レンズ77、第二の集束レンズ103、第三の集束レンズ105の形状をそのままにできるので、レンズの製造を煩雑化せずに済む。また、照明光学系を組み立てるに際し、傾斜した光学表面81を有するレンズを含め光軸合わせを行う必要がなく、光軸合わせの作業が煩雑にならない。
傾斜光学表面81を備えた照明光学系45では、光軸Ocと平行に入射した光が光学表面81から出射されると、光軸Ocに対し非対称となり、光軸Ocを挟み一方の側の光偏向角度(光発散角度)が他方の側の光発散角度より大きくなる。これにより、先端部15の軸線に沿う光学素子(照明系レンズ79又はカバーガラス101)の中心軸を回転中心とし、光学素子を回転中心により回転することで、照明光97の照射範囲が変更可能となる。例えば、リンク機構等を用い、光軸Ocに直交する軸回りに光学素子を揺動する機構に比べ、光軸Ocを中心とした半径方向の機構の肥大化が抑止可能となる。なお、本明細書中、発散光とは光源から広がる光とし、拡散光とは規則的特性を持たず各方向に散らばる光として区別する。
図7は撮像窓の両側に照明光学系が設けられた先端部の断面図である。
本内視鏡100では、傾斜光学表面81を有する照明光学系45,45が、CCD43に光を取り込む撮像窓111(図1参照)の両側に設けられている。通常の検査は、図7(a)に示す周辺重視となるように照明される。拡大観察時には、図7(b)に示すように、中心重視に照明される。照明光学系45,45を一対とすることで、撮像窓111を挟む両側に照明光97の照射領域が形成できるとともに、この照明領域を、撮像窓111を中心とした左右均一な照度で形成できる。図中、113は、撮像光学系41の光学素子群を示す。
図8は分配手段の設けられた先端部の断面図、図9はテレ時とワイド時における照明領域と撮像領域を(a)、(b)に示した模式図である。
内視鏡100は、回転駆動手段95からの回転を、分配手段115にて分配して両側の照明光学系45,45の照明系レンズ79を撮像窓111に対して対称方向に回転駆動できる。
分配手段115にて一対の照明系レンズ79が撮像窓111に対し対称方向に回転されると、照明光97の照射方向が図9(a)に示す中心側と、図9(b)に示す周辺側とに選択的に光を照射することができる。すなわち、テレ時(拡大)には、特に撮像中心付近の領域117を照明するため、撮像光軸を挟み内側に向かう照明光軸に設定される。ワイド時(広角)には、周辺全体の領域119を照明するため、撮像光軸を挟み外側に向かう照射角度で傾斜する位置に設定される。これらの設定が、一対の光学素子(照明系レンズ79又はカバーガラス101)の対称方向の回転にて連続的に切換動作可能となる。
図10は可変焦点機構の駆動力を利用する構成例の先端部断面図である。
撮像光学系41は、撮像系レンズを光軸方向に移動可能に配置して、CCD43に光を結像させる可変焦点機構121を備えてもよい。この場合、照明系レンズ79を回転駆動するモータ29をなくし、可変焦点機構121のレンズ移動を行うレンズ駆動手段が、回転駆動手段95である線状伝達部材33又はシャフト89に駆動力を分配する構成にできる。レンズ駆動手段は、上記モータ29に代わるレンズ駆動用モータ(不図示)を同位置で備え、レンズ駆動用モータは出力軸が線状伝達部材33に接続される。
可変焦点機構121は、前側レンズ(又は群)123、観察距離を変化させるための2つの可動レンズ(又は群)125A,125B、後側レンズ(又は群)127からなる対物光学系が設けられ、この対物光学系にプリズムケース61を介してCCD43が光学的に接続される。上記可動レンズ125A,125Bの保持部材には、上記線状伝達部材33に連結された回転駆動体129を貫通孔に挿通させる円筒部131A,131Bが一体に設けられている。そして、円筒部131A,131Bの貫通孔の内壁にはピン133が設けられ、他方の回転駆動体129の外周には、上記ピン133を係合するカム溝135A,135Bが形成され、回転駆動体129と上記円筒部131A,131Bが案内部材として機能する。
制御部69が観察距離可変スイッチ23の操作に基づきレンズ駆動用モータを駆動すると、線状伝達部材33を介して回転駆動体129に伝達される。すると、回転駆動体129の回転が、そのカム溝135A,135Bと円筒体131A,131Bのピン133の係合によって直線運動に変換され、可動レンズ125A,125Bが光軸方向において相互に接近または離反するように動き、変倍動作(焦点距離の変更)が行われる。
そして、線状伝達部材33と回転駆動体129の間には主平歯車137が設けられ、主平歯車137は小径の平歯車139に噛合する。平歯車139は軸141の一端に固定され、軸141の他端には中間平歯車143が固定される。中間平歯車143は、シャフト89の端部に固定された入力用の平歯車145に噛合している。つまり、主平歯車137の回転が、平歯車139、中間平歯車143を介してシャフト89の入力用の平歯車145に伝達されるようになっている。図中、78は集束用レンズ群を示す。
主平歯車137を介して分配される回転は、変倍動作に応じて、照明光97の照明範囲を調整するように照明系レンズ79を回転する。可変焦点機構121が拡大側に配置されると、図9(a)に示すように、照明光97,97は重なるように狭まり、広角側に配置されると図9(b)に示すように、照明光97,97は離れるように広がる。
本構成によれば、可変焦点機構121が設けられる場合にレンズ駆動手段(レンズ駆動用モータ、線状伝達部材33等)の駆動力を利用することにより、照明系レンズ79を回転させるための新たな駆動源を設ける必要が無くなる。また、可変焦点機構121の焦点可変時(拡大又は広角時)に連動させて、照明光97の照射範囲を拡縮することができ、煩わしい照明光操作を不要にして、焦点可変(拡大又は広角)に追従した最適照明を自動で形成することができる。
したがって、上記構成の内視鏡100によれば、光学表面81が光軸Ocと直交する平面に対して傾斜した光学素子(照明系レンズ79又はカバーガラス101)を回転駆動して、光学素子を通して出射される照明光97の照射方向を変更するので、先端部軸線に沿う中心軸を回転中心とする回転機構にて照明光97の照射範囲を変更できる。この結果、内視鏡先端部15を大径化せずに、遠近視認性を向上させることができる。
内視鏡の先端部の斜視図である。 図1の先端部を有する内視鏡の操作部および先端部を切り欠いた側面図である。 先端部を制御部と共に示した模式図である。 照明系レンズに傾斜光学表面の形成された照明光学系の側面図である。 単体レンズに傾斜光学表面の形成された照明光学系の側面図である。 カバーガラスに傾斜光学表面の形成された照明光学系の側面図で(a)は傾斜光学表面をカバーガラスの外側に設けた場合、(b)は内側に設けた場合を示す図である。 撮像窓の両側に照明光学系が設けられた先端部の断面図で(a)は周辺重視の照明状態、(b)は中心重視の照明状態を示す図である。 分配手段の設けられた先端部の断面図である。 テレ時とワイド時における照明領域と撮像領域を(a)、(b)に示した模式図である。 可変焦点機構の駆動力を利用する構成例の先端部断面図である。
符号の説明
11 内視鏡操作部
15 先端部
25 光学素子回転スイッチ
29 モータ(回転駆動手段)
33 線状伝達部材(回転駆動手段)
41 撮像光学系
43 CCD(撮像素子)
45 照明光学系
79 照明系レンズ(光学素子)
81 光学表面
97 照明光
100 内視鏡
101 カバーガラス(光学素子)
111 撮像窓
115 分配手段
121 可変焦点機構
Oc 光軸

Claims (7)

  1. 内視鏡先端部から照明光を出射する照明光学系と、前記照明光の照射された被写体を撮像する撮像素子と、を備えた内視鏡であって、
    前記照明光学系が、
    内視鏡先端部に配置され、表裏いずれかの光学表面が光軸と直交する平面に対して傾斜して形成された光学素子と、
    前記光軸を中心に前記光学素子を回転駆動して、前記光学素子を通して出射される照明光の照射方向を変更する回転駆動手段と、
    を備えたことを特徴とする内視鏡。
  2. 請求項1記載の内視鏡であって、
    前記光学素子が、内視鏡先端部の最も外側に配置され光出射側表面が傾斜した照明系レンズであることを特徴とする内視鏡。
  3. 請求項1記載の内視鏡であって、
    前記光学素子が、照明系レンズの外側に配置されたカバーガラスであることを特徴とする内視鏡。
  4. 請求項1〜請求項3のいずれか1項記載の内視鏡であって、
    前記回転駆動手段を制御するスイッチが内視鏡操作部に設けられたことを特徴とする内視鏡。
  5. 請求項1〜請求項4のいずれか1項記載の内視鏡であって、
    前記照明光学系が、前記撮像素子に光を取り込む撮像窓の両側に設けられたことを特徴とする内視鏡。
  6. 請求項5記載の内視鏡であって、
    前記回転駆動手段からの回転を分配して前記両側の照明光学系の前記光学素子を前記撮像窓に対して対称方向に回転させる分配手段を備えたことを特徴とする内視鏡。
  7. 請求項1〜請求項6のいずれか1項記載の内視鏡であって、
    前記撮像素子に光を結像させる撮像光学系が、撮像系レンズを光軸方向に移動可能に配置した可変焦点機構を備え、
    前記可変焦点機構のレンズ移動を行うレンズ駆動手段が、前記回転駆動手段に駆動力を分配することを特徴とする内視鏡。
JP2008172361A 2008-07-01 2008-07-01 内視鏡 Expired - Fee Related JP5150388B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008172361A JP5150388B2 (ja) 2008-07-01 2008-07-01 内視鏡

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008172361A JP5150388B2 (ja) 2008-07-01 2008-07-01 内視鏡

Publications (3)

Publication Number Publication Date
JP2010011916A JP2010011916A (ja) 2010-01-21
JP2010011916A5 JP2010011916A5 (ja) 2011-03-17
JP5150388B2 true JP5150388B2 (ja) 2013-02-20

Family

ID=41698668

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008172361A Expired - Fee Related JP5150388B2 (ja) 2008-07-01 2008-07-01 内視鏡

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5150388B2 (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5646356B2 (ja) * 2011-01-26 2014-12-24 オリンパスメディカルシステムズ株式会社 内視鏡
JP6018851B2 (ja) * 2012-09-12 2016-11-02 Hoya株式会社 内視鏡の照明光学系
WO2016189629A1 (ja) * 2015-05-25 2016-12-01 オリンパス株式会社 内視鏡システム及び内視鏡システムの制御方法
WO2019163253A1 (ja) * 2018-02-20 2019-08-29 オリンパス株式会社 照明光学装置

Family Cites Families (21)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5598716A (en) * 1979-01-20 1980-07-28 Fuji Photo Optical Co Ltd Endoscope optical system
JPS5887525A (ja) * 1981-11-19 1983-05-25 Olympus Optical Co Ltd 内視鏡用照明光学系
JPS58106515A (ja) * 1981-12-21 1983-06-24 Olympus Optical Co Ltd 内視鏡
JPS6059214U (ja) * 1983-09-28 1985-04-24 オリンパス光学工業株式会社 周囲観察内視鏡
JPS6076714A (ja) * 1983-10-03 1985-05-01 Olympus Optical Co Ltd 偏光フイルタを用いた内視鏡
JPS60125610U (ja) * 1984-02-03 1985-08-24 オリンパス光学工業株式会社 斜視型の硬性内視鏡
JPS6144614U (ja) * 1984-08-28 1986-03-25 富士写真光機株式会社 内視鏡
JPS63148227A (ja) * 1986-12-12 1988-06-21 Toshiba Corp 内視鏡装置
JPH01221717A (ja) * 1987-12-04 1989-09-05 Olympus Optical Co Ltd 内視鏡装置
JPH0219018U (ja) * 1988-07-14 1990-02-08
DE58905458D1 (de) * 1988-11-18 1993-10-07 Effner Biomet Gmbh Endoskop, insbesondere Arthroskop.
JP3083353B2 (ja) * 1991-08-06 2000-09-04 オリンパス光学工業株式会社 内視鏡装置
JPH05323211A (ja) * 1992-05-21 1993-12-07 Olympus Optical Co Ltd 内視鏡装置
JPH0968659A (ja) * 1995-09-01 1997-03-11 Olympus Optical Co Ltd 内視鏡の照明光学系
JP3875291B2 (ja) * 1995-10-04 2007-01-31 オリンパス株式会社 電子内視鏡
JPH09122068A (ja) * 1995-10-31 1997-05-13 Olympus Optical Co Ltd 内視鏡装置
JP2001161630A (ja) * 1999-12-09 2001-06-19 Olympus Optical Co Ltd 内視鏡装置
JP4262467B2 (ja) * 2002-10-29 2009-05-13 オリンパス株式会社 内視鏡
US20040260182A1 (en) * 2003-06-23 2004-12-23 Zuluaga Andres F. Intraluminal spectroscope with wall contacting probe
JP4782992B2 (ja) * 2004-07-16 2011-09-28 オリンパス株式会社 内視鏡装置
JP4657013B2 (ja) * 2005-06-01 2011-03-23 Hoya株式会社 内視鏡の先端部

Also Published As

Publication number Publication date
JP2010011916A (ja) 2010-01-21

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6262285B2 (ja) マルチセンサ内視鏡のための光学系
JP5655078B2 (ja) 内視鏡
US7346245B2 (en) Switch-type imaging fiber apparatus and branch-type imaging fiber apparatus
JP4503535B2 (ja) 視界方向が可変とされた視界器具のための光学システム
EP1683472B2 (en) Variable direction of view instrument with distal image sensor
US9398840B2 (en) Endoscope with variable direction of view
JP2009251574A (ja) 広視野内視鏡
JP2007075604A (ja) 視野方向可変式内視鏡
KR19990014904A (ko) 구강내 영상 시스템용 비디오 카메라
JP2006223866A (ja) 視野方向が可変とされているとともにアクチュエータが搭載された視界器具
KR20030014685A (ko) 카메라 및 카메라용 유닛
JP2006235346A (ja) 内視鏡
JP3659882B2 (ja) 内視鏡用撮像装置
JP2010117665A (ja) 光学系
JP5150388B2 (ja) 内視鏡
JP2006201796A (ja) 先端に画像センサを備えた視界器具の可変方向性
JP3560884B2 (ja) 内視鏡用撮像装置
JP6865305B2 (ja) 撮像光学系、内視鏡及び撮像装置
JP3714636B2 (ja) 内視鏡装置
JP2007135777A (ja) 切替形イメージングファイバ装置
JP2003098570A (ja) 内視鏡
JP2013094259A (ja) 内視鏡
JP5238294B2 (ja) 内視鏡
KR20040049036A (ko) 영상촬영수단을 구비하는 의료기구
JPH05323211A (ja) 内視鏡装置

Legal Events

Date Code Title Description
A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711

Effective date: 20100618

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110131

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20110131

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20111216

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120821

RD03 Notification of appointment of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423

Effective date: 20120824

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20121004

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20121106

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20121203

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20151207

Year of fee payment: 3

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees