JP5147882B2 - 二次電池 - Google Patents

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Description

この発明は、二次電池に関する。
リチウム二次電池等に代表される二次電池においては、正極合剤が形成された正極電極と負極合剤が形成された負極電極とをセパレータを介して巻芯または軸芯(以下、両方を総称して軸芯という)の周囲に捲回して電極群を構成する。軸芯は軸方向に中心軸を有する円筒状の中空部を有する。軸芯の周囲に正極電極、負極電極およびセパレータを重ね、軸芯に捲回することにより電極群が作製される。軸心に正極電極および負極電極、セパレータを捲回する構成の一例が特許文献1に開示されている。
電極群の軸芯の軸方向の一端側および他端側には正極集電部材および負極集電部材が配置される。正極集電部材には正極電極が接続され、また、負極集電部材には負極電極が接続されて蓄電ユニットが構成される。蓄電ユニットと電解液が電池缶に収容され、正極集電部材が一方の出力端に接続され、負極集電部材が他方の出力端に接続される。
特開平9−92335号公報
正極電極、負極電極およびセパレータを重ね、軸芯に捲回することにより電極群を作製する場合、軸芯の中空部に捲回装置の駆動軸を嵌合して軸芯を回転させる方法が考えられる。この方法を採用する場合、軸芯に捲回される正極電極、負極電極およびセパレータに、適切な張力を与えながら捲回装置により捲回するためには、軸芯の中空部の直径をある程度大きくする必要がある。
一方、電極集電部材を電池缶に溶接する電極棒の直径は、小さい方が効率的である。このため、軸芯の中空部と電極棒とには、従来において、かなり大きながたつきがあり、溶接部の位置がずれたり、電極棒が傾いて片当りになったりすることにより溶接不良が生じていた。
本発明の目的は、正極集電部あるいは負極集電部と出力端との電気的な接続の不良を低減できる二次電池を提供することである。
本発明に係る二次電池は、中央部に軸方向に貫通する中空部を有する軸芯と軸芯の周囲に捲回された正極電極および負極電極を有し、電解液を有する蓄電ユニットと、蓄電ユニットが収容された電池容器と、を備え、軸芯の中空部は、軸芯の中空部の軸に沿った方向における一方側が他方側より、軸をよぎる断面が大きい形状を成すことを特徴とする。
本発明によれば、正極集電部あるいは負極集電部と出力端との電気的な接続の不良を低減でき、信頼性の高い二次電池を提供することが可能となる。
本発明の一実施形態を示す拡大断面図。 図1に示された二次電池の分解斜視図。 図1の電極群の詳細を示すための一部を切断した状態の斜視図。 図1に図示された二次電池の軸芯の実施形態1の詳細を示し、一部を軸方向に沿って切断した状態の拡大断面図。 図4におけるV−V線に沿って切断した拡大断面図。 図4におけるVI−VI線に沿って切断した拡大断面図。 図4におけるVII−VII線に沿って切断した拡大断面図。 図1に示された二次電池の電極群の作製方法を説明するための斜視図。 図1に示された二次電池を作製する所定の工程を説明するための拡大断面図。 図9の次の工程を説明するための拡大斜視図。 本発明に係る二次電池の軸芯の実施形態2の詳細を示し、一部を軸方向に沿って切断した状態の拡大断面図。 図11におけるXII−XII線に沿って切断した拡大断面図。 図11におけるXIII−XIII線に沿って切断した拡大断面図。 図11におけるXIV−XIV線に沿って切断した拡大断面図。 本発明に係る二次電池の軸芯の実施形態3の詳細を示し、一部を軸方向に沿って切断した状態の拡大断面図。 図15におけるXVI−XVI線に沿って切断した拡大断面図。 図11におけるXVII−XVII線に沿って切断した拡大断面図。 図11におけるXVIII−XVIII線に沿って切断した拡大断面図。 本発明に係る二次電池の軸芯の実施形態4の詳細を示し、一部を軸方向に沿って切断した状態の拡大断面図。 本発明に係る二次電池の軸芯の実施形態5の詳細を示し、一部を軸方向に沿って切断した状態の拡大断面図。 本発明に係る二次電池の軸芯の実施形態6の詳細を示し、一部を軸方向に沿って切断した状態の拡大断面図。 図21を上方からみた拡大平面図。
以下で説明する各実施の形態は、二次電池、特にリチウムイオン二次電池の製品として望ましい色々な課題を解決している。上述した発明が解決しようとする課題の欄や発明の効果の欄に記載した内容は、上述のリチウムイオン二次電池の製品として望ましい色々な課題解決の内の1つであり、以下の実施の形態は上述した発明が解決しようとする課題の欄や発明の効果の欄に記載した内容以外にいろいろな課題を解決している。以下で説明する各実施の形態で解決される課題解決の内の主なものを次に列挙する。さらに加えて各実施の形態の説明の中でも課題の解決について説明する。
−信頼性の向上−
1.以下の実施の形態では、円筒形の電池缶2を容器として使用しており、電池缶2に収納される、軸芯15に捲回された電極群10の外周を円筒形状とすることができる。このような構造により、電極群10は捲回構造の内側から外側に向かって徐々に曲率が変わる形状となり、応力集中を低減できる。特にリチウムイオン二次電池では、充電および放電状態において電極群の厚みが変わる現象が生じるが、この現象に対する応力集中などを少なくでき、信頼性の向上につながる。
2.電極群10を捲回するための軸芯15を中空とし、中空形状の軸に沿った方向における一方側の断面を他方側の断面より大きい形状としている。このため、一方側の中空部を、電極群10を捲回するための軸芯15への回転トルクの伝達のために利用できる。これにより電極群10を捲回するための軸芯15の回転トルクの制御が容易となり、電極群10の張力を適切に制御できる。これによりリチウムイオン二次電池の信頼性が向上する。さらに特性の改善にもつながる。
3.軸芯15の断面の小さい他方側の中空部を、溶接のための電極棒73のガイドとして利用でき、溶接部の信頼性を向上できる。これによりリチウムイオン二次電池の信頼性が向上する。
−生産性の向上−
4.上述の2および3の課題解決を組み合わせることにより、信頼性のみならずリチウムイオン二次電池の生産性を向上することができる。
−小型化の実現−
5.以下の実施の形態では、正極あるいは負極の一方の集電部材を軸芯15の大きい断面形状の中空部を利用して保持している。この構造により、集電部材の保持機構が簡素化され、結果として小型化が可能となる。すなわちリチウムイオン二次電池の体積に対する保持電力の割合が増大する。
6.上記5に記載の構造では、捲回された電極群10と集電部材との距離を短くすることに役立ち、正極リード16あるいは負極リード17を小さくできる効果がある。この構造により小型化の効果に加えリチウムイオン二次電池の特性においても改善につながる。また上記構造は信頼性の向上においても望ましい構造である。
7.以下の実施の形態では、正極あるいは負極の他方の集電部材を軸芯15の中空部を小さい断面形状の外周を利用して保持している。中空部の断面形状が小さいので軸芯15の他端部の厚さが増大し、軸芯15の外周を加工することが可能となる。このように外周を利用して集電部材を保持する構造とすることにより、軸芯15の他端部の集電部材の取付構造を簡単な構造とすることができ、リチウムイオン二次電池の小型化につながる効果がある。
8.上記7に記載の構造は、捲回された電極群10と集電部材との距離を短くすることに役立ち、正極リード16あるいは負極リード17を小さくできる効果がある。この構造により小型化の効果に加えリチウムイオン二次電池の特性においても改善につながる。また上記構造は信頼性の向上においても望ましい構造である。
〔実施形態1〕
以下、この発明に係る二次電池の実施の形態として、リチウムイオン二次電池を一実施形態として、図面を用いて説明する。
−リチウムイオン二次電池の構造−
図1は、本発明に係るリチウムイオン二次電池の一実施形態を示す拡大断面図であり、図2は、図1に示されたリチウムイオン二次電池の分解斜視図である。
本発明は、外観が角形の二次電池にもまた外観が円筒形の二次電池にも適用可能である。特に外観が円筒形のリチウムイオン二次電池に適用するのに本発明はより適している。従って、以下、外観が円筒形のリチウムイオン二次電池を例として説明する。
円筒形二次電池1は、例えば、外形40mmφ、高さ100mmの寸法を有する。この円筒形二次電池1は、上部が開口された有底円筒形の電池缶2および電池缶2の上部を封口するハット形の蓋3で構成される電池容器4の内部に、以下に説明する発電用の各構成部材が収容されている。
有底円筒形の電池缶2には、その開口側である上端部側に電池缶2の内側に突き出した溝2aが形成されている。
電極群10は、中央部に軸芯15を有し、軸芯15の周囲に正極電極および負極電極が捲回されている。図3は電極群10の構造の詳細を示し、一部を切断した状態の斜視図である。図3に図示されるように、電極群10は、軸芯15の外周に、負極電極12、正極電極11および第1、第2のセパレータ13、14が捲回された構造を有する。
この場合、軸芯15には、負極電極12、第1のセパレータ13、正極電極11および第2のセパレータ14が、この順に積層され、捲回されている。最内周の負極電極12の内側には第1のセパレータ13および第2のセパレータ14が数周(図3では、1周)捲回されている。また、最外周は負極電極12およびその外周に捲回された第1のセパレータ13となっている。最外周の第1のセパレータ13が接着テープ19で止められる(図2参照)。
正極電極11は、例えば、厚さ20μm程度のアルミニウム箔により形成され長尺な形状を有する正極シート11aと、この正極シート11aの両面に正極合剤11bが塗布された正極処理部を有する。正極シート11aの上方側の側縁は、正極合剤11bが塗布されずアルミニウム箔が露出した正極合剤未処理部11cとなっている。この正極合剤未処理部11cには、軸芯15の軸に沿って上方に突き出す多数の正極リード16が等間隔に一体的に形成されている。
正極合剤11bは正極活物質と、正極導電材と、正極バインダとからなる。正極活物質はリチウム酸化物が好ましい。例として、コバルト酸リチウム、マンガン酸リチウム、ニッケル酸リチウム、リチウム複合酸化物(コバルト、ニッケル、マンガンから選ばれる2種類以上を含むリチウム酸化物)等が挙げられる。正極導電材は、正極合剤中におけるリチウムの吸蔵放出反応で生じた電子の正極電極への伝達を補助できるものであれば制限は無い。しかし中でも上述の材料である、コバルト酸リチウムとマンガン酸リチウムとニッケル酸リチウムとからなるリチウム複合酸化物を使用することにより良好な特性が得られる。
正極バインダは、正極活物質と正極導電材を結着させ、また正極合剤と正極集電体を結着させることが可能であり、非水電解液との接触により、大幅に劣化しなければ特に制限はない。正極バインダの例としてポリフッ化ビニリデン(PVDF)やフッ素ゴムなどが挙げられる。正極合剤層の形成方法は、正極電極上に正極合剤が形成される方法であれば制限はない。正極合剤11bの形成方法の例として、正極合剤11bの構成物質の分散溶液を正極シート11a上に塗布する方法が挙げられる。このような方法で製造することにより特性の優れた正極合剤が得られる。
正極合剤11bを正極シート11aに塗布する方法の例として、ロール塗工法、スリットダイ塗工法、等が挙げられる。正極合剤11bに分散溶液の溶媒例として、N−メチルピロリドン(NMP)や水等を添加し、混練したスラリを、厚さ20μmのアルミニウム箔の両面に均一に塗布し、乾燥させた後、裁断する。正極合剤11bの塗布厚さの一例としては片側約40μmである。正極シート11aを裁断する際、正極リード16を一体的に形成する。すべての正極リード16の長さは、ほぼ同一である。
負極電極12は、例えば、厚さ10μm程度の銅箔により形成され長尺な形状を有する負極シート12aと、この負極シート12aの両面に負極合剤12bが塗布された負極処理部を有する。負極シート12aの長手方向の下方側の側縁は、負極合剤12bが塗布されず銅箔が露出した負極合剤未処理部12cとなっている。この負極合剤未処理部12cには、軸芯15の軸に沿って正極リード16とは反対方向に延出された、多数の負極リード17が等間隔に一体的に形成されている。
負極合剤12bは、負極活物質と、負極バインダと、増粘剤とからなる。負極合剤12bは、アセチレンブラックなどの負極導電材を有しても良い。負極活物質としては、黒鉛炭素を用いること、特に人造黒鉛を使用することが好ましい。黒鉛炭素を用いることにより、大容量が要求されるプラグインハイブリッド自動車や電気自動車向けのリチウムイオン二次電池が作製できる。負極合剤12bの形成方法は、負極シート12a上に負極合剤12bが形成される方法であれば制限はない。しかしその中でも次に記載する方法により優れた特性の負極合剤が得られる。負極合剤12bを負極シート12aに塗布する方法として、負極合剤12bの構成物質の分散溶液を負極シート12a上に塗布する方法が挙げられる。塗布方法の例として、ロール塗工法、スリットダイ塗工法等が挙げられる。
負極合剤12bを負極シート12aに塗布する方法の例として、負極合剤12bに分散溶媒としてN−メチル−2−ピロリドンや水を添加し、混練したスラリを、厚さ10μmの圧延銅箔の両面に均一に塗布し、乾燥させた後、裁断する。負極合剤12bの塗布厚さの一例としては片側約40μmである。負極シート12aを裁断する際、負極リード17を一体的に形成する。すべての負極リード17の長さは、ほぼ同一である。
第1のセパレータ13および第2のセパレータ14の幅をWS、負極シート12aに形成される負極合剤12bの幅をWC、正極シート11aに形成される正極合剤11bの幅をWAとした場合、下記の式を満足するように形成される。
S>WC>WA(図3参照)
すなわち、正極合剤11bの幅WAよりも、常に、負極合剤12bの幅WCが大きい。これは、リチウムイオン二次電池の場合、正極活物質であるリチウムがイオン化してセパレータを浸透するが、負極側に負極活物質が形成されておらず負極シート12bが表出していると負極シート12aにリチウムが析出し、内部短絡を発生する原因となるからである。
セパレータ13は、例えば、厚さ40μmのポリエチレン製多孔膜である。
軸芯15は、図1および図3に図示されるように、軸方向に貫通する中空部を有し、外形が円筒形状を有する。軸芯15の構造は、本発明に係る二次電池の特徴の内の1つであり、詳細は後述することとし、ここでは、概要のみを記載する。
軸芯15の中空部は、軸方向(図面の上下方向)における上側に位置する缶頂側中空部51と下側に位置する缶底側中空部61を有し、缶頂側中空部51の上面および軸芯に直交する面で切断した断面のサイズは、缶底側中空部61の断面サイズよりも大きい形状と成っている。この実施の形態では、缶頂側中空部51は軸方向における略上半部側に対応し、缶底側中空部61は軸方向における略下半部側に対応している。また、缶頂側中空部51は略同一サイズの断面を有し、缶底側中空部61もまた略同一サイズの断面を有している。ここで缶頂側は有底円筒型電池缶2の開口側に対応し、缶底側は有底円筒型電池缶2の底側に対応している。缶頂側中空部51と缶底側中空部61の繋がり部では、中空サイズの大きい缶頂側中空部51から中空サイズの小さい缶底側中空部61になだらかに内面がつながる形状を成している。さらに缶底側中空部61は断面が円形であり、円形はガイドに優れた形状であるのに加え、生産性の点でも非常に優れている。
また中空サイズの大きい缶頂側中空部51から中空サイズの小さい缶底側中空部61に中空の内面がなだらかにつながる形状を成しているので、以下で図9や図10を用いて説明する溶接の為の電極棒73の挿入が大変スムーズと成り、作業性の向上につながる。さらにまた電極棒73の位置決めの作用をなすので、溶接作業の信頼性が大きく向上する。
正極集電部材27は、例えば、アルミニウムにより形成され、円盤状の基部27a、この基部27aの内周部において軸芯15側に向かって突出し、軸芯15の内面に圧入される下部筒部27b、および外周縁において蓋3側に突き出す上部筒部27cを有する。正極集電部材27の下部筒部27bは、平面視で軸芯を対称軸とする一対の円弧形状を有し、この下部筒部27bが軸芯15の缶頂側中空部51の上端部に嵌合されている。下部筒部27bの内側には開口部27dが形成されている。開口部27dは、後述する電極棒の差し込み口となる。また、正極集電部材27の基部27aには、開口部27e(図2参照)が形成されている。この開口部27eは、電解液の注入口となり、また、電池内部で発生するガスを放出する機能を有する。上記正極集電部材27と接続されている蓋3は一方の出力端として作用し、蓋3から蓄電された電力を取り出すことができる。
正極シート11aの正極リード16は、すべて、正極集電部材27の上部筒部27cに溶接される。この場合、図2に図示されるように、正極リード16は、正極集電部材27の上部筒部27c上に重なり合って接合される。各正極リード16は大変薄いため、1つでは大電流を取りだすことができない。このため、軸芯15への巻き始めから巻き終わりまでの全長に亘り、多数の正極リード16が所定間隔に形成されている。
正極集電部材27は、電解液によって酸化されるので、アルミニウムで形成することにより信頼性を向上することができる。アルミニウムは、なんらかの加工により表面が表出すると、直ちに、表面に酸化アルミウム皮膜が形成され、この酸化アルミニウム皮膜により、電解液による酸化を防止することができる。
また、正極集電部材27をアルミニウムで形成することにより、正極シート11aの正極リード16を超音波溶接またはスポット溶接等により溶接することが可能となる。
軸芯15の下端部の外周には、外径が径小とされた段部69が形成され、この段部69に負極集電部材21が嵌合されている。負極集電部材21は、例えば、銅により形成され、円盤状の基部21aに軸芯15の段部69に圧入される開口部21bが形成され、外周縁に、電池缶2の底部側に向かって突き出す外周筒部21cが形成されている。
負極シート12aの負極リード17は、すべて、負極集電部材21の外周筒部21cに超音波溶接等により溶接される。各負極リード17は大変薄いため、大電流を取りだすために、軸芯15への巻き始めから巻き終わりまで全長にわたり、所定間隔で多数形成されている。この構造により電流を略均等に分散して流すことができ、リチウムイオン二次電池の信頼性の向上に繋がっている。
負極集電部材21の外周筒部21cの外周には、負極シート12aの負極リード17およびリング状の押え部材22が溶接されている。多数の負極リード17は、負極集電部材21の外周筒部21cの外周に密着させておき、負極リード17の外周に押え部材22を巻き付けて仮固定し、この状態で溶接される。
負極集電部材21の下面には、銅製の負極通電リード23が溶接されている。負極通電リード23は、電池缶2の底部において、電池缶2に溶接されている。電池缶2は、例えば、0.5mmの厚さの炭素鋼で形成され、表面にニッケルメッキが施されている。このような材料を用いることにより、負極通電リード23は、電池缶2の底部内面2bに抵抗溶接等により溶接することができる。溶接方法の詳細は、軸芯15の構造と共に後述する。上記負極集電部材21と接続されている電池缶2は他の出力端として作用し、一方の出力端として作用する上記蓋3と他方の出力端として作用する上記電池缶2より蓄えられた電力を出力することが可能となる。
正極集電部材27の一方側(図示の上側)の上部筒部27cの外周には、正極シート11aの正極リード16およびリング状の押え部材28が溶接されている。多数の正極リード16は、正極集電部材27の上部筒部27cの外周に密着させておき、正極リード16の外周に押え部材28を巻き付けて仮固定し、この状態で溶接される。
多数の正極リード16が正極集電部材27に溶接され、多数の負極リード17が負極集電部材21に溶接されることにより、正極集電部材27、負極集電部材21および電極群10が一体的にユニット化された蓄電ユニット20が構成される(図2参照)。但し、図2においては、図示の都合上、負極集電部材21、押え部材22および負極通電リード23は蓄電ユニット20から分離して図示されている。
また、正極集電部材27の基部27aの上面には、複数のアルミニウム箔が積層されて構成されたフレキシブルな接続部材45が、その一端部を溶接されて接合されている。接続部材45は、複数枚のアルミニウム箔を積層して一体化することにより、大電流を流すことが可能とされ、且つ、フレキシブル性を付与されている。つまり、大電流を流すには接続部材の厚さを大きくする必要があるが、1枚の金属板で形成すると剛性が大きくなり、フレキシブル性が損なわれる。そこで、板厚の小さな多数のアルミニウム箔を積層してフレキシブル性を持たせている。接続部材45の厚さは、例えば、0.5mm程度であり、厚さ0.1mmのアルミニウム箔を5枚積層して形成される。
正極集電部材27の上部筒部27c上には、蓋ユニット30が配置されている。蓋ユニット30は、リング形状をした絶縁板34、絶縁板34に設けられた開口部34aに嵌入された接続板35、接続板35に溶接されたダイアフラム37およびダイアフラム37に、かしめにより固定された蓋3により構成される。
絶縁板34は、円形の開口部34aを有する絶縁性樹脂材料からなるリング形状を有し、正極集電部材27の上部筒部27c上に載置されている。
絶縁板34は、開口部34a(図2参照)および下方に突出す側部34bを有している。絶縁材34の開口部34a内には接続板35が嵌合されている。接続板35の下面には、接続部材45の他端部が溶接されて接合されている。この場合、接続部材45は他端部側において半周程度湾曲されて、正極集電部材27に溶接された面と同じ面が接続板35に溶接されている。
接続板35は、アルミニウム合金で形成され、中央部を除くほぼ全体が均一でかつ、中央側が少々低い位置に撓んだ、ほぼ皿形状を有している。接続板35の厚さは、例えば、1mm程度である。接続板35の中心には、薄肉でドーム形状に形成された突起部35aが形成されており、突起部35aの周囲には、複数の開口部35b(図2参照))が形成されている。開口部35bは、電池内部に発生するガスを放出する機能を有している。これによりリチウムイオン二次電池の安全性が向上する。
接続板35の突起部35aはダイアフラム37の中央部の底面に抵抗溶接または摩擦拡散接合により接合されている。ダイアフラム37はアルミニウム合金で形成され、ダイアフラム37の中心部を中心とする円形の切込み37aを有する。切込み37aはプレスにより上面側をV字形状に押し潰して、残部を薄肉にしたものである。ダイアフラム37は、電池の安全性向上のために設けられており、電池の内圧が上昇すると、第1段階として、上方に反り、接続板35の突起部35aとの接合を剥離して接続板35から離間し、接続板35との導通を絶つ。第2段階として、それでも内圧が上昇する場合は切込み37aにおいて開裂し、内部のガスを放出する機能を有する。
ダイアフラム37は周縁部において蓋3の周縁部を固定している。ダイアフラム37は図2に図示されるように、当初、周縁部に蓋3側に向かって垂直に起立する側部37bを有している。この側部37b内に蓋3を収容し、かしめ加工により、側部37bを蓋3の上面側に屈曲して固定する。
蓋3は、炭素鋼等の鉄で形成してニッケルめっきが施されており、ダイアフラム37に接触する円盤状の周縁部3aと、この周縁部3aから上方に突出す有頭無底の筒部3bを有するハット形を有する。筒部3bには開口部3cが形成されている。この開口部3cは、電池内部に発生するガス圧によりダイアフラム37が開裂した際、ガスを電池外部に放出するためのものである。
なお、蓋3が鉄で形成されている場合には、別の円筒形二次電池と直列に接合する際、鉄で形成された別の円筒形二次電池とスポット溶接により接合することが可能である。
ダイアフラム37の側部37bと周縁部を覆ってガスケット43が設けられている。ガスケット43は、当初、図2に図示されるように、リング状の基部43aの周側縁に、上部方向に向けてほぼ垂直に起立して形成された外周壁部43bと、内周側に、基部43aから下方に向けてほぼ垂直に垂下して形成された筒部43cとを有する形状を有している。
そして、詳細は後述するが、プレス等により、電池缶2と共にガスケット43の外周壁部43bを折曲して基部43aと外周壁部43bにより、ダイアフラム37と蓋3を軸方向に圧接するようにかしめ加工される。これにより、蓋3とダイアフラム37とがガスケット43を介して電池缶2に固定される。
電池缶2の内部には、非水電解液が所定量注入されている。非水電解液の一例としては、リチウム塩がカーボネート系溶媒に溶解した溶液を用いることが好ましい。リチウム塩の例として、フッ化リン酸リチウム(LiPF6)、フッ化ホウ酸リチウム(LiBF4)、等が挙げられる。また、カーボネート系溶媒の例として、エチレンカーボネート(EC)、ジメチルカーボネート(DMC)、プロピレンカーボネート(PC)、メチルエチルカーボネート(MEC)、或いは上記溶媒の1種類以上から選ばれる溶媒を混合したもの、が挙げられる。
次に、本発明に係る二次電池の軸芯15の詳細について説明する。図4は、軸芯15の一部(平面において90度の範囲)を軸方向に沿って切断した拡大斜視図を示す。但し、図4に図示された軸芯15は、図1および図3に図示された軸芯15に対し、図示の都合上、軸方向に対する軸方向に直角方向の尺度が2倍程度に拡大されている。また、図5、図6および図7は、それぞれ、図4のV−V線、VI−VI線およびVII−VII線で切断した拡大平面図である。
図4に図示されるように、軸芯15は、軸方向(図面の上下方向)における上半部側の缶頂側中空部51と下半部側の缶底側中空部61を有している。缶頂側中空部51は、図5に図示されるように、軸芯15の外周の中心軸と同軸の円弧状中空部52および矩形状中空部53とを有する。すなわち、缶頂側中空部51は、上面および軸方向に直交する面で切断した断面が、ほぼ小判形状を有する。より詳細には、缶頂側中空部51の上面形状および断面形状は、線対称の左右一対の円弧と線対称の上下一対の直線部とを組み合わせた複合形状を有している。このため、図5に図示の如く、直線部が対向する方向の幅をWN、円弧部が対向する方向の幅をWMとすると、WN<WMの関係となる。
軸芯15の缶頂側中空部51には、電極群10を作製する際、軸芯15を回転駆動する捲回装置の駆動軸が嵌合される。図5に図示された二点鎖線71は、捲回装置の駆動軸である。捲回装置の駆動軸71の幅は、缶頂側中空部51の矩形状中空部53の幅WNに対し殆ど、がた分がない公差寸法となっている。すなわち、軸芯15の缶頂側中空部51の矩形状中空部53は、捲回装置の駆動軸71が嵌合される回転被伝達部の機能を有し、その幅は、缶頂側中空部51の矩形状中空部53に対し、殆ど、がた分のない程度の僅かに小さい寸法とされている。
また、缶底側中空部61は、図7に図示されるように、軸方向に直交する面で切断した断面が円形状とされた円柱形状を有する。缶底側中空部61も軸芯15の外周の中心軸が中心軸となっている。すなわち、缶頂側中空部51と缶底側中空部61は同軸である。そして、缶底側中空部61の断面形状の円の直径Dは、缶頂側中空部51の平面形状における小さいほうの幅WNより小さいサイズとなっている。すなわち、D<WNの関係となっている。この缶底側中空部61には、後述するが、電極群10の負極集電部材21を負極電極2に電気的に接続するための電極棒が缶頂側中空部51から挿通される。缶底側中空部61の直径Dは、電極棒の直径より僅かに大きいサイズであり、電極棒とのがた分は極めて小さくされている。
缶頂側中空部51と缶底側中空部61との間には中間中空部65が形成されている。中間中空部65の上縁部は缶頂側中空部51と同形状、同サイズであり、下縁部は缶底側中空部61と同形状、同サイズである。そして、中間中空部65は、上縁部から下縁部に向かって、断面形状が矩形から円に変化し、また、断面のサイズが漸次小さくなるように傾斜している。図6は、図4におけるVI−VI線切断平面図であり、この切断位置における中間中空部65の断面サイズは、図5における缶底側中空部61の断面サイズと図7における缶底側中空部61の断面サイズとの中間となっている。
図8は、電極群10を作製する方法を示す斜視図である。
軸芯15の缶頂側中空部51には、捲回装置(図示せず)の駆動軸71が嵌合される。駆動軸71は、前述した如く、缶頂側中空部51の矩形状中空部53にほぼ緊密に嵌合される。矩形状中空部53内部に嵌合される駆動軸71の長さは、中間中空部65の上端縁の付近まで達するものであってもよいし、矩形状中空部53の上部一端部に対応する程度の短い長さであってもよい。
軸芯15の外周に第1のセパレータ13と第2のセパレータ14の軸方向の先端側の側縁を揃えて重ね、第1のセパレータ13側を軸芯15の外周に接触させた状態で、第1のセパレータ13と第2のセパレータ14の先端側の側縁を軸芯15に溶接する(図示せず)。第1のセパレータ13と第2のセパレータ14を、軸芯15の外周に1周〜数周回、捲回した後、第1のセパレータ13と第2のセパレータ14との間に負極電極12を挟み込む。この状態で軸芯15を所定角度捲回する。次に、第2のセパレータ14と第1のセパレータ13との間に正極電極11を挟み込む。なお、図8においては、負極電極12が最下層に、第2のセパレータ14が最上層に位置した状態で図示されているが、軸芯15に捲回するので、図3に図示される如く、負極電極14は第2のセパレータ14に隣接する外側に位置することになる。
そして、図8に図示されるように、捲回装置の駆動軸71を反時計方向に回動し、案内ローラ72により案内しながら、負極電極12、第2のセパレータ14、正極電極11および第1のセパレータ13を、この順に積層した状態で軸芯15の周囲に捲回する。この場合、図3に図示されるように、WS>WC>WAの関係が維持されるように、軸方向における負極合剤12b、正極合剤11b、第1のセパレータ13および第2のセパレータ14の位置を調整して捲回する。
軸芯15を回転して電極およびセパレータを捲回するこの工程において、軸芯15は、軸方向の上半部側に缶頂側中空部51を有し、この缶頂側中空部51の円弧状中空部52の幅WMおよび矩形状中空部53の幅WNは、缶底側中空部61の直径Dよりも大きいサイズとなっている。このため、駆動軸71から軸芯15に伝達される回転トルクを十分大きくすることができる。
ところで、上述した如く、負極集電部材21の下面に溶接された負極通電リード23は、蓄電ユニット20とされた状態で、電池缶2の底部内面2bに抵抗溶接により溶接される。次に、この溶接工程について説明する。
図9および図10は、電池缶2内に蓄電ユニット20を収容し、負極通電リード23を電池缶2の底部内面2bに抵抗溶接を行う状態を示す拡大断面図である。
抵抗溶接を行うには、図9および図10に図示される如く、軸芯15の中空部に電極棒73を挿通して、電極棒73の先端部を負極通電リード23に当接し、負極通電リード23の下面を電池缶2の底部内面2bに接触させた状態で電極棒に電流を流す。
この溶接工程において、本実施形態における軸芯15には缶頂側中空部51および缶底側中空部61が形成されており、電極棒73を、正極集電部材27の開口部27dより缶頂側中空部51内に差し込む。このとき、缶頂側中空部51における、円弧状中空部52の幅WMおよび矩形状中空部53の幅WNのいずれも缶底側中空部61の直径Dよりも大きい。このため、電極棒73の缶頂側中空部51への差込みは容易であり能率よく行うことができる。なお、図9および図10には、缶頂側中空部51の先端部に正極集電部材27の下部筒部27bが嵌合しているが、下部筒部27bは、図5に点線で図示されるように、円弧状中空部52の縁部に差し込まれている。このため、電極棒73を缶頂側中空部51に差し込むに際して障害となることはない。
そして、電極棒73を電池缶2の底部内面2b側に向けて押し込んでいく。上述した如く、缶底側中空部61の直径Dは、電極棒73の直径より僅かに大きいサイズであり、電極棒73とのがた分は極めて小さい。このため、電極棒73を、直接、軸芯15の缶底側中空部61に差し込むのは難しい作業となる。ここで、本発明おいては、軸芯15における缶頂側中空部51と缶底側中空部61の境界には、中間中空部65が設けられている。この中間中空部65は、上縁部から下縁部に向けて、次第に平面サイズが小さくなる傾斜状に形成されている。このため、電極棒73の先端は、中間中空部65の傾斜面に案内されて円滑に缶底側中空部61に差し込まれる。
そして、図10に図示されるように、電極棒73の先端が負極導電リード23に当接し、負極導電リード23が電池缶2の底部内面2bに接触した状態で、電極棒73を介して電流を供給し抵抗溶接を行う。このとき、電極棒73と缶底側中空部61との公差は極めて小さいので、殆ど、がたが無く、溶接を確実に行うことができる。
次に、上記構成の円筒形二次電池の製造方法の一例を説明する。
−円筒形二次電池の製造方法−
〔電極群の作製〕
先ず、電極群10を作製する。
正極シート11aの両面に、正極合剤11bおよび正極合剤未処理部11cが形成され、また、多数の正極リード16が正極シート11aに一体に形成された正極電極11を作製する。また、負極シート12aの両面に負極合剤12bおよび負極処理部12cが形成され、多数の負極リード17が負極シート12aに一体に形成された負極電極12を作製する。
そして、図8に関して説明した通り、軸芯15の缶頂側中空部51に、捲回装置(図示せず)の駆動軸71を嵌合する。次に、上述した如く、駆動軸71を駆動して軸芯15の外周に第1のセパレータ13、負極電極12、第2のセパレータ14、正極電極11をこの順に積層して捲回する。この場合、缶頂側中空部51は幅が大きいので、軸芯15に大きな回転トルクが伝達され、第1のセパレータ13、負極電極12、第2のセパレータ14、正極電極11を捲回する際の引張り力を十分なものとすることができる。なお、軸芯15の最外周には、負極電極12とその外周に第1のセパレータ13が位置するように、各電極およびセパレータの長さが調整されている。
最外周の第1のセパレータ13の外周にテープ19を接着して電極群10が作製される。
〔蓄電ユニット作製〕
次に、作製された電極群10を用いて蓄電ユニット20を作製する。
電極群10の軸芯15の下部に負極集電部材21を取り付ける。負極集電部材21の取り付けは、負極集電部材21の開口部21bを軸芯15の下端部に設けられた段部69に嵌入して行う。次に、負極集電部材21の外周筒部21cの外周の全周囲に亘り、負極リード17をほぼ均等に配分して密着し、負極リード17の外周に押え部材22を巻き付ける。そして、超音波溶接等により、負極集電部材21に負極リード17および押え部材22を溶接する。次に、軸芯15の下端面と負極集電部材21とに跨る負極通電リード23を負極集電部材21に溶接する。
次に、軸芯15の正極集電部材27の下部筒部27bを、軸芯15の缶頂側中空部51の円弧状中空部52に嵌合する。正極電極11の正極リード16を正極集電部材27の上部筒部27cの外面に密着させる。そして、正極リード16の外周に押え部材28を巻き付け、超音波溶接等により、正極集電部材27の上部筒部27cに正極リード16および押え部材28を溶接する。このようにして、蓄電ユニット20が構成される(図2参照)。
〔電池缶への収容〕
次に、蓄電ユニット20を電池缶2に収容する。
蓄電ユニット20を収容可能なサイズを有する金属製の有底円筒部材に、上述の工程を経て作製された蓄電ユニット20を収容する。有底円筒部材は、電池缶2となるものである。以下において、説明を簡素にして明瞭にするために、この有底円筒部材を電池缶2として説明する。
〔負極溶接〕
次に、蓄電ユニット20の負極側を電池缶2に溶接する。
電池缶2内に収納した蓄電ユニット20の負極通電リード23を、電池缶2の底部内面2bに抵抗溶接等により溶接する。図9に図示されるように、正極集電部材27の開口部27dおよび軸芯15の缶頂側中空部51に電極棒73を差し込む。このとき、缶頂側中空部51は、円弧状中空部52の幅WNおよび矩形状中空部53の幅WMのいずれも缶底側中空部61の直径Dよりも大きい。このため、電極棒73の缶頂側中空部51への差込みは容易であり能率よく行うことができる。
そして、電極棒73を電池缶2の底部内面2b側に向けて押し込んでいく。このとき、軸芯15における缶頂側中空部51と缶底側中空部61の境界には、中間中空部65が設けられており、電極棒73の先端は、中間中空部65の傾斜面に案内されて円滑に缶底側中空部61に差し込まれる。缶底側中空部61の直径Dは、電極棒73の直径より僅かに大きいサイズであるが、このようにして、電極棒73を容易に缶底側中空部61に差し込むことができる。
そして、図10に図示されるように、電極棒73の先端が負極導電リード23に当接し、負極導電リード23が電池缶2の底部内面2bに接触した状態で、電極棒73に介して電流を供給し抵抗溶接を行う。このとき、電極棒73と缶底側中空部61との公差は極めて小さいので、両部材間にはがたが殆ど無く、このため、溶接を確実に行うことができる。
次に、電池缶2の上端部側の一部を絞り加工して内方に突出し、外面にほぼV字状の溝2aを形成する。
電池缶2の溝2aは、蓄電ユニット20の上端部、換言すれば、正極集電部材27の上端部近傍に位置するように形成する。なお、この工程において形成する溝2aは、後述する如く、最終的な形状またはサイズではなく、仮の形状またはサイズのものである。
〔電解液注入〕
次に、電池缶2の内部に、正極集電部材27の開口部27eから非水電解液を所定量注入する。
非水電解液の一例としては、前述した通りである。
〔蓋ユニット作製〕
一方、発電ユットの作製および電池缶2への収容とは別に、蓋ユニット30を作製しておく。
蓋ユニット30は、前述した如く、絶縁板34、絶縁板34に設けられた開口部34aに嵌入された接続板35、接続板35に溶接されたダイアフラム37およびダイアフラム37にかしめにより固定された蓋3により構成されている。
蓋ユニット30を作製するには、先ず、ダイアフラム37に蓋3を固定する。ダイアフラム37と蓋3との固定は、かしめ等により行う。図2に図示される如く、当初、ダイアフラム37の側壁37bは基部37aに垂直に形成されているので、蓋3の周縁部3aをダイアフラム37の側壁37b内に配置する。そして、ダイアフラム37の側壁37bをプレス等により変形させて、蓋3の周縁部の上面および下面、および外周側面を覆って圧接する。
また、接続板35を絶縁板34の開口部34aに嵌合して取り付けておく。そして、接続板35の突起部35aを、蓋3が固定されたダイアフラム37の底面に溶接する。この場合の溶接方法は、抵抗溶接または摩擦拡散接合を用いることができる。接続板35とダイアフラム37を溶接することにより、接続板35が嵌合された絶縁板34およびダイアフラム37に固定された蓋3が一体化され、蓋ユニット30が作製される。
〔正極溶接〕
次に、蓄電ユニット20と蓋ユニット30とを電気的に接続する。
正極集電部材27の基部27aに接続部材45の一端部を、例えば、超音波溶接等により溶接する。そして、蓋3、ダイアフラム37、接続板35および絶縁板34が一体化された蓋ユニット30を、接続部材45の他端部に近接して配置する。次に、接続部材45の他端部を接続板35の下面に、レーザ溶接により溶接する。この溶接は、接続部材45の他端部における接続板35との接合面が、正極集電部材27に溶接された接続部材45の一端部の接合面と同じ面となるようにして行う。
〔封口〕
次に、電池缶2に収容された蓄電ユニット20の正極集電部材27に電気的に接続された蓋ユニット30を電池缶2に固定することにより電池缶2を封口する。
電池缶2の溝2aの上にガスケット43を収容する。この状態におけるガスケット43は、図2に図示するように、リング状の基部43aの上方に、基部43aに対して垂直な外周壁部43bを有する構造となっている。この構造で、ガスケット43は、電池缶2の溝2a上部の内側に留まっている。ガスケット43は、ゴムで形成されており、限定する意図ではないが、1つの好ましい材料の例として、エチレンプロピレン共重合体(EPDM)をあげることができる。また、例えば、電池缶2が厚さ0.5mmの炭素鋼製で、外径が40mmΦの場合、ガスケット43の厚さは10mm程度とされる。
次に、ガスケット43の筒部43c上に、蓄電ユニット20の正極集電部材27に電気的に接続された蓋ユニット30を配置する。詳細には、蓋ユニット30のダイアフラム37を、その周縁部をガスケット43の筒部43c上に対応させて載置する。この場合、絶縁板34の側部34bの外周に正極集電部材27の上部筒部27cが嵌合されるようにする。
この状態で、電池缶2の溝2aと上端面の間の部分をプレスにより圧縮する、いわゆる、かしめ加工により、ガスケット43と共にダイアフラム37を電池缶2に固定する。
これにより、ダイアフラム37、蓋3、接続板35および絶縁板34が一体化された蓋ユニット30が、ガスケット43を介して電池缶2に固定され、また、正極集電部材27と蓋3が接続部材45、接続板35およびダイアフラム37を介して導電接続され、図1に図示された円筒形二次電池1が作製される。
以上の通り、本発明に係る二次電池においては、軸芯15が缶頂側中空部51と缶底側中空部61を有する構造となっている。缶頂側中空部51の上面および断面形状は、円弧状中空部52と矩形状中空部53との組合せからなる複合形状をしている。缶頂側中空部51の矩形状中空部53は、捲回装置の駆動軸71が嵌合される回転被伝達部となっている。缶底側中空部61は、電極棒73が差し込まれる溶接部材案内部となっている。缶底側中空部61の直径Dは、電極棒73とのがた分が殆ど無いように電極棒73の直径より僅かに大きいサイズとされている。円弧状中空部52の幅WMおよび矩形状中空部53の幅WNは、缶底側中空部52の直径Dよりも大きいサイズとされている。
このため、缶頂側中空部51の矩形状中空部52に差し込まれる捲回装置の駆動軸71の幅を大きなサイズとすることが可能となり、軸芯15を大きな回転トルクで回転することができる。また、缶底側中空部61と電極棒73とは殆どがた分が無いので、負極導電リード23を電池缶2の底部内面2bとの溶接を確実に行うことができる。
しかも、缶頂側中空部51と缶底側中空部61との間には、缶頂側中空部51と缶底側中空部61に向かって漸次平面サイズが小さくなる傾斜面を有する中間中空部65を有する構成を備えている。これにより、電極棒73と缶底側中空部61との公差が小さいにも拘わらず、電極棒73の中間中空部65への差込みが容易であるという効果を奏する。
なお、軸芯5は、実施形態1に説明した構造に限られるものではなく、種々の形態をとり得る。以下、他の実施形態について説明する。
〔実施形態2〕
図11〜図14は、本発明に係る二次電池の軸芯の実施形態2を示す。図11は、一部を軸方向に沿って切断した状態の軸芯の拡大断面図である。図12、図13、図14は、それぞれ、図11におけるXII−XII線、XIII−XIII線およびXIV−XIV線に沿って切断した拡大断面図である。
実施形態2の軸芯15も実施形態1と同様に、缶頂側中空部54、缶底側中空部61および中間中空部66を備えている。缶底側中空部61は、実施形態1と同一であり、電極棒73が殆ど、がた分が無く挿通される直径を有する溶接部材案内部となっている。
実施形態2における軸芯15において、実施形態1と相違する点は、缶頂側中空部54の上面形状および軸芯に直交する面で切断した断面形状が、矩形形状を有している点である。図12に図示されるように、缶頂側中空部54の平面および断面における幅および長さは、いずれも、缶底側中空部61の直径よりも大きいサイズである。中間中空部66は、上縁部が缶頂側中空部54と同一の断面形状およびサイズを有し、下縁部が缶底側中空部61と同一の断面形状およびサイズを有する。また、上縁部と下縁部の中間領域は、上縁部側から下縁部側に向かって漸次断面の形状が矩形から円に変化し、また、断面のサイズが小さくなる傾斜状に形成されている。
捲回装置の駆動軸71は、図12に二点鎖線で示すように、缶頂側中空部54の外周と僅かな隙間を有して差し込まれる。このため、実施形態2に示す軸芯15においても、捲回装置の駆動軸71よって、軸芯15に大きな回転トルクを伝達することができる。また、缶底側中空部61および中間中空部66は実施形態1の場合と同様であることから、実施形態1の場合と同様な効果を奏することができる。
〔実施形態3〕
図15〜図18は、本発明に係る二次電池の軸芯の実施形態3を示す。図15は、一部を軸方向に沿って切断した状態の軸芯の拡大断面図である。図16、図17、図18は、それぞれ、図15におけるXVI−XVI線、XVII−XVII線およびXVIII−XVIII線に沿って切断した拡大断面図である。
実施形態3の軸芯15も実施形態1と同様に、缶頂側中空部55、缶底側中空部61および中間中空部67を備えている。缶底側中空部61は、実施形態1と同一であり、電極棒73が、殆どがた分が無く挿通する直径を有する溶接部材案内部となっている。
実施形態3における軸芯15において、実施形態1および実施形態2と相違する点は、缶頂側中空部55の上面および軸芯に直交する面で切断した断面の形状に関する点である。缶頂側中空部55の上面および断面形状は、図16に図示されるように、最も内側が真円の一部である円弧部55aとされ、最も外側が楕円の一部である細長円弧部55bとされ、中間領域が、図16の左右方向を長辺とする矩形部55cとされた複合形状を有する。
図16に図示されるように、この缶頂側中空部55では、矩形部55cの長辺間の間隔が、最も小さい幅WNとなっているが、この幅WNでも、缶底側中空部61の直径Dよりも大きいサイズである。中間中空部67は、上縁部が缶頂側中空部55と同一の断面形状およびサイズを有し、下縁部が缶底側中空部61と同一の断面形状およびサイズを有する。また、上縁部と下縁部の中間領域は、上縁部側から下縁部側に向かって漸次断面の形状が複合形状から円に変化し、また断面のサイズが小さくなる傾斜状に形成されている。
捲回装置の駆動軸71は、図16に二点鎖線で示すように、缶頂側中空部55の矩形部55cの外周と僅かな隙間を有して差し込まれる。このため、実施形態2に示す軸芯15においても、捲回装置の駆動軸71によって、軸芯15に大きな回転トルクを伝達することができる。また、缶底側中空部61および中間中空部67は実施形態1の場合と同様であることから、実施形態1の場合と同様な効果を奏することができる。
〔実施形態4〕
図19は、本発明に係る二次電池の軸芯の実施形態4を示す。実施形態1〜3においては、缶頂側中空部の上面および断面形状は、幅および長さのいずれかのサイズが他方より大きいものであった。
実施形態4に示す軸芯15は、缶頂側中空部56の上面および断面における幅および長さのサイズが同一である点に特徴を有する。
すなわち、図19に図示された軸芯15の缶頂側中空部56における上面形状は、円に内接する正八角形形状を有する。缶頂側中空部56は、缶底側中空部61と同軸上に形成される。そして、缶頂側中空部56の断面形状である正八角形に内接する円の直径は缶底側中空部61の直径よりも大きい。
中間中空部68は、上縁部が缶頂側中空部56と同一の断面形状およびサイズを有し、下縁部が缶底側中空部61と同一の断面形状およびサイズを有する。また、上縁部と下縁部の中間領域は、上縁部側から下縁部側に向かって漸次断面の形状が複合形状から円に変化し、また断面のサイズが小さくなる傾斜状に形成されている。
実施形態4における軸芯15に対しては、捲回装置の駆動軸71は、缶頂側中空部56の上面形状と同じ正八角形形状の断面を有するものとするか、あるいは、対角線上にある一対の辺間に嵌合される矩形形状の断面を有するものとすればよい。
従って、実施形態4に示す軸芯15においても、捲回装置の駆動軸71よって、軸芯15に大きな回転トルクを伝達することができる。また、缶底側中空部61および中間中空部68は実施形態1の場合と同様であることから、実施形態1の場合と同様な効果を奏することができる。
実施形態4では、缶頂側中空部56の断面が正八角形形状とされた場合を例示したが、缶頂側中空部56の断面形状はこれに限られるものではなく、正四角形状、正六角形状あるいは正八角形状よりも多角の多角形状としてもよい。
〔実施形態5〕
実施形態1〜4に示された軸芯15はいずれも、溶接部材である電極棒73を挿通する案内用中空部の下端面が、軸芯15の下面に達する構造であった。
図20に実施形態5として例示された軸芯15は、溶接部材案内用中空部は軸芯の軸方向の中間部に配置されている点に第1の特徴を有する。
また、実施形態1〜4に示された軸芯15ではいずれも、軸芯15の下端部の外周に外径が径小とされた段部69が形成され、この段部69に負極集電部材21が嵌合される構造であった。実施形態5に例示された軸芯15には、軸芯15の中空部側に負極集電部材21を嵌合する段部が形成されている点が第2の特徴である。
すなわち、図20に図示された軸芯15は、図15に図示された軸芯15と同様に缶頂側中空部55、中間中空部67を有する。缶頂側中空部55および中間中空部67の断面形状は図15に図示された実施形態3と同様である。
また、実施形態3の場合と同様に、電極棒73を案内するために缶底側中空部62を有している。しかし、実施形態5に例示された軸芯15において、缶底側中空部62の下端面は、軸芯15の下面15aに達するものではない。軸芯15の下面15aから所定の高さの径大部63が形成されている。この径大部63は、図示の如く、缶底側中空部62よりも大きい直径を有している。この径大部63は、図示はしないが、負極集電部材21の内側に設けられた小筒部を嵌合するためのものである。
このように、電極棒73を挿通する缶頂側中空部62の下端面が、軸芯15の下面15aに達していない構造の場合でも、缶頂側中空部62の直径が電極棒73の直径より僅かに大きいだけで、両部材間に殆ど、がたがなければ、電極棒73により確実に溶接をすることができる。従って、実施形態5の場合にも、実施形態1と同様な効果を奏することができる。
なお、軸芯15の下面15aから缶底側中空部62の下端面までの距離は、図20に図示された場合よりも大きくすることが可能であり、要は、缶頂側中空部62の長さを、電極棒73による溶接を確実に行うことができる長さとすればよい。
また、実施形態5においては、缶頂側中空部55の形状を実施形態3の場合を一例として示したが、缶頂側中空部の形状は他の実施形態に示されたものを自由に採用することができる。
〔実施形態6〕
図21は、円筒形二次電池の軸芯の実施形態6を示す一部を軸方向に沿って切断した拡大断面図であり、図22は、図21の上面図である。
この実施形態では、軸芯15の中空部81は、缶頂側から缶底側に向けて断面が楕円形の錐台形状をしている。
すなわち、図22に図示されるように、中空部81の上面および下面は、軸芯15の中心軸と同軸の楕円形をしている。上面側の楕円部81aは下面側の楕円部81bより大きいサイズである。
下面側の楕円部81bは、短軸が電極棒73の直径よりも僅かに大きいサイズを有する。この場合において、軸芯15を回転駆動する捲回装置の駆動軸は、断面形状が楕円形状を有し、楕円部81aと81bの中間のサイズを有するものとする。または、断面形状が楕円部81aと81bの中間のサイズの楕円に内接するサイズならば、矩形状等の多角形状でもよい。このような実施形態6においても、捲回装置の駆動軸が嵌合される回転被伝達部は、電極棒73の直径より大きいものであり、また、電極棒73は中空部81の下面側の楕円部81bにより、がたが殆ど生じないように支持される。従って、実施形態1と同様な効果を奏することができる。
なお、実施形態6において、中空部81は、上端面から下端面の全体に亘り傾斜面としたが、上面から所定の深さおよび下端面から所定の高さを軸芯15の中心軸と平行に、換言すれば、上面および下面に垂直にしてもよい。また、下面側から所定の高さを、断面が円形としてもよい。
以上の通り、本発明に係る二次電池では、軸芯15に設けられた缶底側中空部のサイズは、溶接時に差し込む電極棒73の外形サイズとほぼ同じになっており、がた分が殆どないので、確実に溶接を行うことができる。また、缶頂側中空部は、断面における最小の幅でも缶底側中空部よりも大きいサイズを有するので、軸芯15を大きな回転トルクで回転することができる。しかも、電極棒73は中空部に設けられた傾斜面によって缶頂側中空部から缶底側中空部に円滑に押し込むことができるので電極棒73の差込み工程も効率よくオ行うことができる、という効果を奏する。
なお、上記実施形態1乃至実施形態6において、負極電極12と電池缶2との接続を、負極通電リード23を電池缶2の底部内面2bに溶接する場合で説明した。しかし、負極集電部材21の中央部に開口部21bを設けず、負極集電部材21を、直接、電池缶2の底部内面2bに溶接するようにしてもよい。
また、軸芯15の缶底側中空部の断面形状を円形や楕円形でなく、多角形形状とすることもできる。さらに、電極棒73が断面円形の場合のみでなく、断面が楕円形状の場合や多角形状の場合にも適用することができる。
上記各実施形態では、電池缶2に溶接する電極を負極電極12とした場合で説明したが、電池缶2に正極電極11を溶接する場合にも適用することが可能である。
また、二次電池として、非水電解液を用いた円筒形のリチウムイオン電池の場合で説明した。しかし、本発明は、ニッケル水素電池またはニッケル・カドミウム電池のように水溶性電解液を用いる二次電池にも適用が可能である。
その他、本発明に係る二次電池は、発明の趣旨の範囲内において、種々、変形して構成することが可能であり、要は、中央部に軸方向に貫通する中空部を有する軸芯と軸芯の周囲に捲回された正極電極および負極電極を有し、電解液を有する蓄電ユニットと、蓄電ユニットが収容された電池容器と、を備え、軸芯の中空部は、軸芯の中空部の軸に沿った方向における一方側が他方側より、軸をよぎる断面が大きい形状を成すものであればよい。
上述の各実施の形態では、電極群は正極電極と負極電極とセパレータとが重ねられた状態で軸芯に捲回された構造に成している。軸芯に電極群を捲回する製造工程では、軸芯の外形寸法が小さいと応力が集中するなどの状態が生じ、耐久性などの点で好ましくない。
また、上記製造工程では電極群を軸芯に適切な張力を与えながら捲回することが望ましく、軸芯に中空部を形成し、該中空部に捲回装置の回転のための駆動軸を嵌合し、電極群の張力を適切な状態に維持しながら軸芯を回転させる方法が望ましい。上記捲回装置の駆動軸を嵌合するためには軸芯の中空部をある程度大きくすることが望ましい。一方軸芯の中空部を利用して溶接棒を挿入して接続する場合には前記軸芯の中空部の内径が溶接するための電極棒の直径よりやや大きい構造となっている。上述のように電極棒の直径より前記軸芯の中空部の内径がやや大きい構造では、前記軸芯の中空部が電極棒の案内の役目をなし、位置決めとして利用できる。溶接するための電極棒の位置決めにより、電極棒が傾いて片当りするなどの課題を解決でき、溶接の信頼性を大きく向上することが可能となる。
前述の実施の形態に記載の通り、溶接する側に位置する軸芯の中空部を小さくし、一方溶接する側と反対側の軸芯の中空部を大きくすることで、電極棒の挿入を容易にすることができ、また電極棒の溶接の為の位置決めが可能となる。これにより信頼性が向上する。さらに軸芯の大きく方の中空部を必要に応じ捲回装置の駆動軸の嵌合に利用できる。電極群の張力を適切な状態に維持しながら捲回できるので信頼性の向上につながる。
実施の形態で上述したとおり、軸芯の中空部の大きい方が角型を含む平面を有する形状を成しているので、上記平面で捲回装置の駆動軸の回転トルクを軸芯に簡単に伝達できる。一方軸芯の中空部の小さい方が円形となっており、位置決めに溶接の為の電極棒の位置決めに適している。このように断面が大きい方の中空部と断面が小さい方の中空部とで、内部形状を変えることで、簡単な形状で生産性を向上でき、また合せて溶接の信頼性を向上できる。
上述の実施の形態では、上記捲回装置の駆動軸の回転トルクを伝達する嵌合部分をより大きくする為に、軸芯の軸方向において上記中空部の大きい部分の長さを約半分程度まで長くしている。適切に回転トルクを伝達するためには3分の1以上の長さがあることが望ましい。
1 円筒形二次電池
2 電池缶
3 蓋
4 電池容器
10 電極群
11 正極電極
12 負極電極
13 第1のセパレータ
14 第2のセパレータ
15 軸芯
16 正極リード
17 負極リード
20 蓄電ユニット
21 負極集電部材
27 正極集電部材
30 蓋ユニット
34 絶縁板
35 接続板
37 ダイアフラム
43 ガスケット
45 接続部材
51、54、55、56 缶頂側中空部
61 缶底側中空部
65、66、67、68 中間中空部
71 駆動軸
73 電極棒
81 中空部

Claims (6)

  1. 中央部に軸方向に貫通する中空部を有する軸芯と前記軸芯の周囲に捲回された正極電極および負極電極を有し、電解液を有する蓄電ユニットと、
    前記蓄電ユニットが収容された電池容器と、を備え、
    前記軸芯の中空部は、前記軸芯の中空部の軸に沿った方向における一方側が他方側より、前記軸をよぎる断面が大きい形状を成すことを特徴とする二次電池。
  2. 中央部に軸方向に貫通する中空部を有する軸芯と、前記軸芯の周囲に捲回された正極電極と負極電極と前記正極電極および負極電極の間に設けられたセパレータと、前記軸芯の軸方向の一端側および他端側にそれぞれ設けられ前記正極電極あるいは前記負極電極にそれぞれ接続された第1および第2の電極集電部材とを有する蓄電ユニットと、前記蓄電ユニットが収容された電池容器と、を備え、
    前記第1の電極集電部材が直接または他の部材を介して前記電池容器に溶接にて電気的に接続されており、
    前記軸芯の中空部は、前記電池容器の前記溶接されている側の前記軸を横切る断面に対して、前記溶接されている側の反対側の前記軸を横切る断面が大きい形状を成していることを特徴とする二次電池。
  3. 請求項1または2のいずれかに記載の二次電池において、
    前記軸芯の中空部の前記軸を横切る断面は、前記軸方向の一方側が他方側より大きい形状を成し、
    前記中空部の一方側と他方側がそのつながり部分で連続した状態でつながっていることを特徴とする二次電池。
  4. 請求項1乃至3のいずれか1項に記載の二次電池において、
    前記軸芯の一方側の中空部は、軸方向に直交する断面が、少なくとも一部に直線部分を含む形状を成していることを特徴とする二次電池。
  5. 請求項1乃至4のいずれか1項に記載の二次電池において、
    前記電池容器は一方側が開口する有底円筒形状を成し、
    前記蓄電ユニットは円筒形状をなし、
    前記蓄電ユニットは前記電池容器の開口側に設けられた正極リードと、前記電池容器の底側に設けられた負極リードとを有しており、
    前記軸芯の開口側の中空部の軸をよぎる断面積が、前記軸芯の底側の中空部の軸をよぎる断面積より大きい形状を成し、
    前記軸芯の開口側と底側とにそれぞれ前記集電部材が設けられ、
    前記開口側の集電部材は固定部を有し、前記固定部が前記軸芯の開口側の中空部内部に挿入されて前記開口側の集電部材が固定されている、ことを特徴とする二次電池。
  6. 請求項5に記載の二次電池において、
    前記側に設けられた集電部材は固定部を有し、前記固定部が前記軸芯における前記電池容器の底部側の端部外周に嵌合することにより前記底部側の集電部材が固定されていることを特徴とする二次電池。
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