JP5147461B2 - 小型船舶の停止装置 - Google Patents

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Description

本発明は、エンジンのシフト(クラッチ)およびスロットルを遠隔操縦する装置(エンジンリモコンともいう)を備えた小型船舶において、航行中に簡易な装置でエンジンによる推進力を断ち、小型船舶を停止させるための停止装置に関する。
上記の遠隔操縦装置には一般的にメカ(機械)式と電気式とがあり、メカ式ではコントロールヘッドのシフトレバーとスロットルレバーを通常、操船者が操作してエンジンを制御している。また、メカ式コントロールヘッドのシフトレバーとコントロールレバーをそれぞれアクチュエータユニットを介して小型のポータブル発信器を手に持って操作できるようにした装置が開発されている。このようなポータブル発信器を備えた小型船舶では、ポータブル発信器が手元になければ操船したり操縦したりすることができない。
この種の停止装置に係る先行技術として、航行中の水上交通機関から落水した際に、その水上交通機関が落水者から遠くない位置に停止したりその水上交通機関以外の他人に通知することのできる人命救助システムが提案されている(例えば、特許文献1参照)。この人命救助システムは、装置本体と、この装置本体に配置され水の存在を検知する検知部と、前記装置本体に配置され検知部が水の存在を検知したとき所定の水検知信号を無線で送出する無線送出部と、前記装置本体に配置され装置本体を駆動するための電源と、前記装置本体に取り付けられ人体に装着する装着具とを備えた携帯送信手段と、この携帯送信手段の前記無線送出部の送信する前記水検知信号を受信して予め特定された水上交通機関の推進動力源を停止させる推進動力源停止手段とを具備している。
特開2002−232303号公報
上記したポータブル発信器のようなエンジンリモコンでエンジンを操作するタイプの小型船舶において、例えば、航行中に操船者が水中に落下したり、一人で釣りに出かけて航行中に落水したり、あるいは操船者以外の乗員が何らかの要因でエンジンによる推進力を停止させなければならない場合に、スイッチを押すだけの簡単な操作で航行を停止できれば、利便性が格段に向上するが、従来のエンジンリモコンを備えた小型船舶にはそのような装置(設備)は設けられていない。
そこで、エンジンの運転を停止させることが考えられるが、通常、エンジンはその製造メーカー各社によって始動・停止のスイッチの様式が異なっており、各社のエンジンに対応したエンジンの停止手段を配備することは困難である。
また、オートパイロットと呼ばれる自動操縦装置を備えた小型船舶の場合、目的地に到着するまで自動操縦することができるが、到着した際には、一般的に操船者がエンジンのスイッチを切るなどの操作をする必要がある。
さらに、仮に停止信号(停止位置復帰信号)が解除されれば、エンジンリモコンでの操作を可能にすることができるが、エンジンリモコンでの操作が可能になるように単純に切り換えると、急激に発進するなどの危険が伴うおそれがある。したがって、そうした危険な事態を回避するためには、エンジンのスロットルがアイドル位置、またエンジンクラッチが中立位置になければ、再度操作ができなくなるような安全機能を設ける必要がある。
本発明は上述の点に鑑みなされたもので、エンジンリモコンでエンジンを操作するタイプの小型船舶において、1)船内に設けた停止スイッチを押して停止信号を発したり、2)自動操縦で目的地到着信号を発したり、3)落水したときに携帯可能な発信器から停止信号を発信したりしたすると、スロットルをアイドル位置に戻すとともに、シフト(エンジンクラッチ)を中立位置に戻すことができる、小型船舶の停止装置を提供しようとするものである。
また、エンジンクラッチを保護するため、スロットルがアイドル位置以外でのエンジンクラッチの切り換えを防止できる、小型船舶の停止装置を提供することを第2の課題としている。
さらに、停止信号が発信されたのちに通常の運転状態に復帰させる際に、エンジンリモコンのシフトツマミが中立位置にあり、かつスロットルツマミがアイドル位置にあるときにだけ再度操作可能にする一方、両方のツマミがそうした位置にないときには、操船者に両方のツマミを元に戻すように促すことができる、小型船舶の停止装置を提供することを第3の課題としている。
上記の課題を解決するために本発明に係る小型船舶の停止装置は、メカ式コントロールヘッドのシフトレバーとスロットルレバーとをそれぞれアクチュエータユニットを介して作動させ、プッシュプルケーブルによりエンジンのクラッチとスロットルとをポータブル発信器その他のエンジンリモコンで操作可能なエンジンを搭載した小型船舶において、前記小型船舶内に取り付けられる停止スイッチ、前記小型船舶の自動操縦装置内に組み込まれる停止信号発信器、あるいは無線式停止信号発信器およびその無線式受信器のうちの少なくとも一つまたは一組を備え、前記停止スイッチ、前記停止信号発信器、あるいは前記無線式停止信号発信器のいずれかから停止信号が発信されると、前記エンジンのスロットルがアイドル位置に切り換わるか、あるいはスロットルがアイドル位置に切り換わるとともに、前記スロットルがアイドル位置でのみ前記エンジンクラッチが中立位置に切り換わるようにし、停止信号が発信されたのちに通常の運転状態に復帰させる際に、前記エンジンクラッチが中立位置にあり、かつ前記スロットルがアイドル位置にあるときにだけ再度操作可能であることを特徴とする。
上記の構成を有する本発明に係る小型船舶の停止装置によれば、とくに小型船舶の乗員、操船者などが落水したときに、落水者が停止信号発信器を携行している場合には落水者本人が、落水者が携行していない場合には周囲の乗員が停止スイッチを押すだけで、エンジンのスロットルがアイドル位置に切り換わるか、あるいはスロットルがアイドル位置に切り換わるとともに、エンジンクラッチが中立位置に切り換わって、小型船舶の航行が停止するので、すぐに落水者を救助したり、落水者自身で小型船舶上に戻ったりすることができる。しかも、推進装置であるエンジンの運転を停止させるのではなく、エンジンクラッチを中立位置に切り換え、あるいは切り換えるとともに、スロットルをアイドル位置に戻すことで、小型船舶の航行を停止させるので、エンジンの種類やメーカーの違いに拘わらず、確実に適用できる。また、停止信号が発信されたのち通常の運転状態に復帰する際に、小型船舶が急激に発進するなどの危険が伴うおそれがない。さらに、請求項3で具体的な手段を特定しているように、スロットルがアイドル位置でのみ前記エンジンクラッチが中立位置に切り換わるようにしたので、エンジンクラッチに無理な負荷をかけずに切り換えることができる。
請求項2に記載のように、前記アクチュエータユニット内には、前記シフトレバー操作用とスロットルレバー操作用の各モーター、プッシュプルケーブルを介して前記シフトレバーの回転操作部に接続されるレバーおよびプッシュプルケーブルを介して前記スロットルレバーの回転操作部に接続されるレバー、ならびに前記各モーターの制御手段(制御盤)を配備することができる。
このようにすれば、手動操作可能なコントロールヘッドのシフトレバーやスロットルレバーを介してエンジンのクラッチやスロットルを操作するので、アクチュエータユニットとコントロールヘッドのシフトレバーやスロットルレバーとの接続を断つことにより、シフトレバーやスロットルレバーを手動で操作してエンジンのクラッチやスロットルを制御することができる。
請求項3に記載のように、前記停止信号が発信されると、前記制御手段によりスロットルがアイドル位置か否かを判定し、アイドル位置以外であれば、アクチュエータユニット内のシフト操作用モーターの停止状態を継続し、エンジンクラッチの操作を行わないまま、一連の操作を終了する一方、スロットルがアイドル位置にあれば、前記シフトレバーを中立にする旨の指令信号を発信し、前記アクチュエータユニット内のシフト操作用レバーの位置を検出し、同レバーが中立位置以外にあれば、前記シフト操作用レバーを前記モーターにより回転し前記シフト操作用レバーを中立位置に回転させるようにすることが好ましい。
このようにすれば、エンジンのスロットルがアイドル位置にあるときにだけエンジンクラッチの中立位置への切り換えが行われるので、エンジンクラッチが保護される。
請求項4に記載のように、前記停止信号が発信されたのち通常の運転状態に復帰させる際に、前記制御手段により前記エンジンリモコンのスロットルツマミがアイドル位置に、またクラッチツマミが中立位置にそれぞれ戻されない限り、前記エンジンのスロットルおよびクラッチをリモコン操作できないようにすることが望ましい。また、クラッチツマミのみが中立位置に戻されれば、エンジンのスロットルおよびクラッチをリモコン操作可能にすることもできる。
このようにすれば、停止信号が発信されたのち通常の運転状態に復帰する際に、小型船舶が急激に発進するなどの危険が伴うおそれがない。
本発明に係る小型船舶の停止装置は以上の構成からなるから、下記のような優れた効果がある。
・停止スイッチを押すだけの簡単な操作で、エンジンのスロットルがアイドル位置に切り換わるとともに、エンジンクラッチが中立位置に切り換わって、小型船舶の航行が停止するので、すぐに落水者を救助したり、落水者自身で小型船舶上に戻たりすることができる。
・推進装置であるエンジンの運転を停止させるのではなく、エンジンクラッチを中立位置に切り換えるとともに、スロットルをアイドル位置に戻すことで、小型船舶の航行を停止させるので、エンジンの種類やメーカーの違いに拘わらず、確実に適用できる。
・スロットルがアイドル位置でのみ前記エンジンクラッチが中立位置に切り換わるようにしたので、エンジンクラッチに無理な負荷をかけずに切り換えることができる。
・手動操作可能なコントロールヘッドのシフトレバーやスロットルレバーを介してエンジンのクラッチやスロットルを操作するので、アクチュエータユニットとコントロールヘッドのシフトレバーやスロットルレバーとの接続を断つことにより、シフトレバーやスロットルレバーを手動で操作してエンジンのクラッチやスロットルを制御することができる。
・停止信号が発信されたのち通常の運転状態に復帰する際に、小型船舶が急激に発進するなどの危険が伴うおそれがない。
以下、本発明に係る小型船舶の停止装置について実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1は本発明の一実施形態に係る小型船舶の停止装置を備えた推進装置を含む小型船舶の全体のレイアウトを示す説明図、図2および図3はそれぞれ本発明の停止装置の動作手順を示すフローチャートである。
本実施形態の停止装置1は、図1の上段に示すようにエンジン20のガバナを制御して回転数を調整するスロットル21と、エンジンクラッチ22を中立位置から前進または後進に切り換えるとともに前後進から中立位置に戻すシフト23とを、それぞれプッシュプルケーブル24・25を介して手動で操作可能なメカ式のコントロールヘッド26を既に装備した小型船舶(図示せず)に組み込まれる。もちろん、メカ(メカニカル)式コントロールヘッド26を装備する際に本停止装置1を組み込むことができる。
本実施形態では、さらにアクチュエータユニット2とこのユニット2に電線4を介して接続された、電気式リモーターコントローラとしての有線ポータブル発信器3とを備えている。この場合、図1に示すように、アクチュエータユニット2内には制御手段としての制御盤7のほかに、シフトレバー27操作用とスロットルレバー28操作用との、2組のモーターM1・M2、電磁クラッチC1・C2およびレバーL1・L2を備え、一方のレバーL1はプッシュプルケーブル5を介してシフトレバー27の回転操作部に、他方のレバーL2はプッシュプルケーブル6を介してスロットルレバー28の回転操作部にそれぞれ接続されている。ポータブル発信器3は、図4に示すようにシフト操作用のダイヤル式ツマミ31のほか、エンジン20のスロットル操作用ツマミ32および操舵用ツマミ33を縦一連に備えている。ポータブル発信器3には操舵用ツマミ33も備えられているが、操舵操作についてはアクチュエータユニットは設けられておらず、操舵用ツマミ33の回転角で船尾に設置されている操舵用油圧シリンダ(図示せず)が直接に操作される。
本実施形態における停止装置1は、小型船舶内の適所(望ましくは複数箇所)に取り付けられる停止(停止位置復帰)スイッチ8、および自動操縦装置15内に組み込まれる停止信号(停止位置復帰信号)発信器9、ならびに操船者やその他の乗員が携行する無線式停止信号(停止位置復帰信号)発信器10とその無線式受信器11とを備えており、停止スイッチ8、停止信号発信器9および無線式受信器11はそれぞれ電線12で制御手段としての制御盤(主にマイクロコンピュータからなる)7に接続されている。また、この制御盤7のCPUに、本発明による小型船舶の緊急停止を実行するためのシフト操作用とスロットル操作用のプログラムがそれぞれ収納されている。なお、図4はシフト・スロットル・操舵のリモートコントロールに使用されるポータブル発信器3の一部を拡大して示す正面図で、図1中の符号13は航法装置で、自動操縦装置15に電線14で接続されている。
図4に示すポータブル発信器3における中立位置から時計方向と反時計方向へそれぞれ回転可能なダイヤル式のクラッチ操作用のツマミ31(以下、クラッチツマミ31という)は、時計方向へ回転させると前進し、逆に反時計方向へ回転させると後進する。
ここで、本例の停止装置1によるシフト・スロットル操作の手順について一例を図2と図3に示すフローチャートに基づいて説明する。
まず、図2のフローチャートにおいて、シフト操作を開始する(Step100)と、制御盤7のCPUにより停止信号(停止位置復帰信号または緊急停止信号ともいう)が発信されたか否かが判定され(Step101)、NOであれば、ポータブル発信器3のクラッチツマミ31の位置がアクチュエータユニット2内の制御盤7の中央演算装置(CPU)に読み込まれる(Step102)。そして、インターロックが設定されたか否かが判定され(Step103)、NO(解除)であればCPUにてクラッチツマミ31の位置が判定される(Step108)。なお、本例では、クラッチツマミ31の回転位置で電圧が変わるので、CPUでは電圧の変化でクラッチツマミ31の位置が判定される。ここでは、クラッチツマミ32の位置が指令値になる。
・中立位置であれば、コントロールヘッド26のシフトレバー27を中立にする旨の指令信号が発信される(Step109)。
・前進位置であれば、コントロールヘッド26のシフトレバー27を前進(連続)にする旨の指令信号が発信される(Step110)。
・後進位置であれば、コントロールヘッド26のシフトレバー27を後進(連続)にする旨の指令信号が発信される(Step111)。
上記のいずれかの信号を制御盤7のCPUが受信すると、アクチュエータユニット2内の現状のレバーL1の位置(現状のシフト位置)がCPUに読み込まれ、これがFB値としてフィードバックされ、続いて、上記の指令値とFB値とが比較される(Step112)。
そして、指令値(例えば後進位置で発生する電圧値)がFB値(例えば中立位置で発生する電圧値)より小さければ、モーターM1が逆転し(Step113)、プッシュプルケーブル5を介してエンジンクラッチ22が後進に切り換わって後進し、一連の作業が終了する(Step118)。また、指令値(例えば中立位置で発生する電圧値)がFB値(例えば中立位置で発生する電圧値)と同じであれば、モーターM1は停止した状態を継続し(Step114)、一連の作業が終了する(Step118)。さらに、指令値(例えば前進位置で発生する電圧値)がFB値(例えば中立位置で発生する電圧値)より大きければ、モーターM1が正転し(Step115)、プッシュプルケーブル5を介してエンジンクラッチ22が前進に切り換わって前進し、一連の操作が終了する(Step118)。本実施形態では、指令値とFB値とが電圧値で比較される。また、前進・後進時のエンジン回転数は、通常、操船者がスロットルツマミ32で任意に調整する。なお、本フローチャートによれば、一連の操作が終了してENDになる(Step118)と、自動的に操作の開始状態であるSTART(Step100)に戻って本フローチャートの共通の処理が繰り返し実行される。
上記Step103におけるインターロックが設定されているか否かについて、YESと判定されると、クラッチツマミ31の位置とアクチュエータユニット2内の現状のレバーL1の位置(現状のシフト位置)がそれぞれCPUに読み込まれ、両者の位置が比較され、一致していると、インターロックが解除され、Step108の手前に戻る。しかし、両者の位置が異なると、モーターM1は停止した状態を継続し(Step117)、一連の作業が終了する(Step118)。
一方、図2のフローチャートにおいて、停止スイッチ8が押されてONになるか、停止信号発信器9あるいは無線式停止信号発信器10から停止信号が発信されると、次のStep101で停止信号が発信されたか否かが判定されるが、この場合はYESであるから、次のStep104でインターロックが設定され、スロットル21がアイドル位置か否かが判定される(Step105)。なお、Step104におけるインターロックの設定は、停止信号が発信され、スロットルがアイドル位置に、エンジンクラッチ22が中立位置に戻されることを記憶させるためのものである。
NO(アイドル位置以外)であれば、アクチュエータユニット2内のシフト操作用モーターM2が停止状態を継続し(Step116)、エンジンクラッチ22の操作が行われないまま、一連の操作が終了し(Step118)、開始状態(Step100)からの処理を繰り返す。この工程は、エンジンクラッチ22を保護するため、スロットル21がアイドル位置以外でのエンジンクラッチ22の切り換えを防止する目的で設けられている。
しかし、Step105でYES(アイドル位置)と判定されると、次のStep109におけるコントロールヘッド26のシフトレバー27を中立にする旨の指令信号が発信される。このStep109以降については上記したとおりである。すなわち、上記の指令信号を制御盤7のCPUが受信すると、アクチュエータユニット2内のレバーL1の位置がCPUに読み込まれ、これがFB値としてフィードバックされ、続いて、上記の指令値とFB値とが比較され(Step112)、Step113〜Step115でエンジンクラッチ22は中立位置に切り換わる。なお、エンジン20が運転中は、一連の操作が終了する(Step118)と、自動的に操作の開始状態(Step100)に復帰することは上記のとおりである。
次に、図3のフローチャートにおいて、スロットル操作を開始する(Step200)と、緊急停止信号が発信されたか否かが判定され(Step201)、NOであれば、ポータブル発信器3のスロットル操作用ツマミ32(以下、スロットルツマミ32という)の位置とアクチュエータユニット2内のスロットル21操作用の現状のレバーL2の位置(現状のエンジン回転数)がそれぞれアクチュエータユニット2内の制御盤7の中央演算装置(CPU)に読み込まれる(Step202)。そして、CPUにてスロットルツマミ32の位置よりスロットル21の指令値(エンジン回転数)が計算される(Step203)。なお、本実施形態では、スロットルツマミ32の回転位置およびレバーL2の位置で電圧が変わるので、CPUでは電圧の変化でスロットルツマミ32およびレバーL2の位置が判定される。ここで、指令値を中速回転位置として以下に説明する。
そして、インターロックが設定されたか否かが判定され(Step204)、NO(解除)であれば、指令値とFB値とが比較される(Step209)。ここで、上記指令値(中速回転位置で発生する電圧)がFB値(例えば高速回転位置で発生する電圧)より小さければ、モーターM2が逆転し(Step210)、プッシュプルケーブル6を介してスロットル21が逆向きに回転し、エンジン20の回転数が中速回転位置まで下げられて、一連の操作が終了する(Step214)。また、指令値(中速回転位置で発生する電圧)がFB値(例えば中速回転位置で発生する電圧)と同じであれば、モーターM2は停止した状態を継続し(Step211)、エンジン20の回転数が中速回転位置に保たれ、一連の操作が終了する(Step210)。さらに、指令値(中速回転位置で発生する電圧)がFB値(例えばアイドル位置で発生する電圧)より大きければ、モーターM2が正転し(Step212)、プッシュプルケーブル6を介してスロットル21が正転方向に回転し、エンジン20の回転数が中速回転位置に上げられ、一連の操作が終了する(Step214)。
また、Step204に対しYES(設定)であれば、スロットルツマミ32(図4参照)の位置とアクチュエータユニット2内のスロットル操作用レバーL2の位置とが一致するか否かが判定され(Step207)、YES(一致)であれば、インターロックが解除され(Step208)、Step209へ移行する。NO(違う)であれば、アクチュエータユニット2内のモーターM2は停止状態に保たれ(Step213)、一連の操作が終了する(Step214)。
一方、Step201で緊急停止信号が発信されたか否かが判定され、YESであれば、インターロック(アイドル位置以外でのエンジンクラッチの切り換えを阻止)が設定され(step205)、続いてスロットルレバー21をアイドル位置にする旨の指令値が発信される(step206)。そして、上記したとおり、指令値(アイドル位置で発生する電圧)がFB値(例えば中速回転位置で発生する電圧)より小さければ、モーターM2が逆転し(Step210)、プッシュプルケーブル6を介してスロットル21が逆向きに回転し、エンジン20の回転数がアイドル位置まで下げられて、一連の操作が終了する(Step214)。また、指令値(アイドル位置)がFB値(例えばアイドル位置)と同じであれば、モーターM2は停止した状態を継続し(Step211)、エンジン20の回転数がアイドル位置に保たれ、一連の操作が終了する(Step214)。なお、緊急停止信号が発信された場合、指令値がアイドル位置であり、FB値がアイドル位置より小さくなることはないので、モーターM2が正転すること、いいかえればStep212に移行することはない。
上記に本発明の停止装置について上記の実施形態を示したが、下記のように実施することができる。
・無線式停止信号発信器10については、例えば水感知センサーを装着しておき、落水したときに自動的に停止信号を発信するようにしてもよい。
・停止信号の発信装置として、上記実施形態では小型船舶内の適所に取り付けられる停止スイッチ8、自動操縦装置15内に組み込まれる停止信号発信器9および乗員が携行可能な無線式停止信号発信器10を挙げたが、これらに限定されるものではなく、例えばポータブル発信器3に停止信号の発信用スイッチを設けてもよく、また停止スイッチ8だけを設けることもできる。
・上記実施形態では、停止信号が発信されたときに、スロットル21をアイドル位置に戻すとともに、エンジンクラッチ22を中立位置に切り換えるようにしているが、スロットル21をアイドル位置に戻すだけで、エンジンクラッチ22は中立位置へ切り換えないようにすることもできる。
・ポータブル発信器3の一例を図4に示したが、これはあくまで一例であって、例えばスロットルとクラッチのツマミを共通にすることもできる。
・図1に示す実施形態では、モーターMとレバーL間に電磁クラッチCを設けた構造を示したが、電磁クラッチCを省くことができる。
本発明の一実施形態に係る小型船舶の停止装置を備えた全体のレイアウトを示す説明図である。 本発明の停止装置の動作手順の一例を示すフローチャートである。 本発明の停止装置の動作手順の一例を示すフローチャートである。 図4は図1のポータブル発信器3の一部を拡大して示す正面図である。
符号の説明
1 停止装置
2 アクチュエータユニット
3 ポータブル発信器(エンジンリモコン)
4 電線
5・6 プッシュプルケーブル
7 制御盤
8 停止スイッチ
9 停止信号発信器
10 無線式停止信号発信器
11 無線式受信器
12・14 電線
13 航法装置
15 自動操縦装置
M1・M2 モーター
L1・L2 レバー
20 エンジン
21 スロットル
22 エンジンクラッチ
23 シフト
24・25 プッシュプルケーブル
26 コントロールヘッド
27 シフトレバー
31・32・33 ダイヤル式ツマミ

Claims (4)

  1. メカ式コントロールヘッドのシフトレバーとスロットルレバーとをそれぞれアクチュエータユニットを介して作動させ、プッシュプルケーブルによりエンジンのクラッチとスロットルとをポータブル発信器その他のエンジンリモコンで操作可能なエンジンを搭載した小型船舶において、
    前記小型船舶内に取り付けられる停止スイッチ、前記小型船舶の自動操縦装置内に組み込まれる停止信号発信器、あるいは無線式停止信号発信器およびその無線式受信器のうちの少なくとも一つまたは一組を備え、
    前記停止スイッチ、前記停止信号発信器、あるいは前記無線式停止信号発信器のいずれかから停止信号が発信されると、前記エンジンのスロットルがアイドル位置に切り換わるか、あるいはスロットルがアイドル位置に切り換わるとともに、前記スロットルがアイドル位置でのみ前記エンジンクラッチが中立位置に切り換わるようにし
    停止信号が発信されたのちに通常の運転状態に復帰させる際に、前記エンジンクラッチが中立位置にあり、かつ前記スロットルがアイドル位置にあるときにだけ再度操作可能であることを特徴とする小型船舶の停止装置。
  2. 前記アクチュエータユニット内には、前記シフトレバー操作用とスロットルレバー操作用の各モーター、プッシュプルケーブルを介して前記シフトレバーの回転操作部に接続されるレバーおよびプッシュプルケーブルを介して前記スロットルレバーの回転操作部に接続されるレバー、ならびに前記各モーターの制御手段を配備したことを特徴とする請求項1に記載の小型船舶の停止装置。
  3. 前記停止信号が発信されると、前記制御手段によりスロットルがアイドル位置か否かを判定し、アイドル位置以外であれば、アクチュエータユニット内のシフト操作用モーターの停止状態を継続し、エンジンクラッチの操作を行わないまま、一連の操作を終了する一方、スロットルがアイドル位置にあれば、前記シフトレバーを中立にする旨の指令信号を発信し、前記アクチュエータユニット内のシフト操作用レバーの位置を検出し、同レバーが中立位置以外にあれば、前記シフト操作用レバーを前記モーターにより回転し前記シフト操作用レバーを中立位置に回転させるようにしたことを特徴とする請求項2に記載の小型船舶の停止装置。
  4. 前記停止信号が発信されたのち通常の運転状態に復帰させる際に、前記制御手段により前記エンジンリモコンのスロットルツマミがアイドル位置に、またクラッチツマミが中立位置にそれぞれ戻されない限り、前記エンジンのスロットルおよびクラッチをリモコン操作できないようにしたことを特徴とする請求項2または3に記載の小型船舶の停止装置。
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