JP4403195B2 - 小型船舶のシフト・潮立て装置 - Google Patents

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本発明は、例えば2〜5トン程度の釣り船などの小型船舶においてポイント釣りする際に、釣り船が海流や風で流されても魚釣りのポイントに自動的に戻すための操作(以下、潮立てという)に関するもので、この潮立て操作とエンジンクラッチのシフト操作を遠隔(リモートコントロール)で行えるようにした小型船舶のシフト・潮立て装置に関するものである。なお、ポイント釣りとは、小型船舶をアンカーで停留させない状態で、魚釣りポイントから潮で一定時間流されたときに、元の魚釣りポイントに戻すという操作を繰り返しながら、魚釣りをすることを言う。
従来の一般的な潮立て装置は、例えば図7に示すように、通常のリモコン操作(シフト操作)から潮立て操作に切り換えるための切換スイッチ51を備えており、このスイッチで通常のリモコンモードから潮立てモードに切り換えた後に、操船者がエンジンクラッチ22を中立状態に保つ時間を調整するための中立タイマー52と、この中立状態の間に流された船を元のポイントに戻す前進時間(あるいは後進時間)を調整するための前進タイマー(後進タイマー)53とがそれぞれ潮立て装置50に設けられている。つまり、潮立て装置50を備えた小型船舶にあっては、操船者が通常1〜30秒の間で中立時間と前進時間とをそれぞれ設定すれば、中立の設定時間はエンジンクラッチ22が中立状態となって小型船舶が潮流に乗って船尾方向(または船首方向)へ流される一方、小型船舶は前進状態(または後進状態)に切り換わって設定時間だけ微速(エンジン20の回転数アイドリング程度)で前進(または後進)して元の魚釣りポイントに戻すという動作が自動的に繰り返されるので、操船者は操船作業から解放され、魚釣りに専念できる。なお、図7中の符号41はポータブル発信器、図7中および後述の図8中の符号42はアクチュエータユニット、26はメカ式コントロールヘッド、27はシフトレバー、20はエンジン、21はスロットル、22はエンジンクラッチ、23はシフト、24・25はプッシュプルケーブルである。
しかし、そうした潮立て装置が備えられていない小型船舶では、図8に示すように操船者はコントロールヘッド26のシフトレバー27を操作してエンジンクラッチ22を中立状態に切り換えたのち、一定時間経過すると再度シフトレバー27を操作して微速で元のポイントまで前進させるという操船作業を繰り返す必要があるので、魚釣りに専念できないだけでなく、コントロールヘッド26近傍の操船ポジションから離れることもできなかった。
この種の装置に関する先行技術として、エンジン回転数を調節するためのアクセルレバーと、前後進の切り換えを行うための前後進切換クラッチレバーと、舵取りを行うための操舵とを備えた船舶の無線操縦装置であって、アクセルレバーと前後進切換クラッチレバーと操舵とに対する指令信号を送信する無線発信機と、該無線発信機から送信される指令信号を受信し、該指令信号に対応する信号を出力する受信機と、該受信機から出力される信号に基づき、制御信号を出力する制御盤と、該制御盤から出力される制御信号に基づきアクセルレバー並びに前後進切換クラッチレバーを駆動するレバー用パワーユニットと、前記制御盤から出力される制御信号に基づき操舵を駆動する操舵用パワーユニットとを備えた船舶の無線操縦装置が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
その他の先行技術として、操船者が把持可能な可搬式のハウジングと、前記ハウジングに設けられて前後方向に回動可能なコントロールレバーと、前記ハウジングに内蔵され前記コントロールレバーを前側に回動させたときに機関の前進制御信号を送出し、前記コントロールレバーを後側に回動させたときに機関の後進制御信号を送出する機関制御用変位センサと、前記コントロールレバーを中立位置において保持可能なロック機構とを備えた小型船舶用リモートコントロール装置が提案されている(例えば、特許文献2参照)。
特開2000−6891号公報 特開2002−137795号公報
しかしながら、上記した従来の一般的な潮立て装置では、次のような点で改良すべき余地がある。すなわち、
1) 中立時間と前進時間(または後進時間)の両方をそれぞれ操船者が設定する必要があり、操作に時間がかかるうえに潮立て機能を的確に働かせるには熟練を要する。
2) 潮立て装置は、シフト(エンジンクラッチの中立や前後進操作)やスロットル(エンジン回転数制御)や舵(操舵)を遠隔操作するリモートコントロール(例えばポータブル発信器)とは別個に設けられているので、操船者は2台の装置を操作することになり、操作が複雑になる。
3) リモートコントロールのダイヤル式ツマミを中立位置にした状態でも、リモコンモードではアクチュエータユニット内の電磁クラッチがON状態になっているため、コントロールヘッドはアクチュエータユニットと接続された状態になっており、したがってリモートコントロールのシフトを手動で操作することができなかった。このため、コントロールヘッドのシフトを手動で操作するには、アクチュエータユニットの電源を切るかモードを切り換えるかのいずれかの操作が必要であった。
4) 従来からコントロールヘッドのシフトの位置をポテンショメータ(位置センサ)が読み取って、エンジンのスロットルやエンジンクラッチを電気的に操作する電気式コントロールヘッドが実施されているが、こうした電気式コントロールヘッドを備えた装置、いいかえればメカ式コントロールヘッドを持たない装置の場合には、トラブルが生じた際に手動で操作することができない。
本発明は上述の点に鑑みてなされたもので、シフトの操作によりプッシュプルケーブルを介してエンジンのスロットルやエンジンクラッチをメカ的に操作するコントロールヘッドを介在させた潮立て装置において、一つのダイヤル(ツマミ)を回転させて基準位置からの回転角度を変えるだけで、潮立て操作時の中立時間と前進(または後進)時間とを同時に設定でき、また共通のダイヤル(ツマミ)を中立位置にするだけで、コントロールヘッドのシフトを手動で操作できるようにした、小型船舶のシフト・潮立て装置を提供しようとするものである。
上記の課題を解決するために本発明に係る小型船舶のシフト・潮立て装置は、a)手動操作用スロットルレバーとシフトレバーを備えたプッシュプルケーブル式のコントロールヘッドを介してエンジンのクラッチを中立状態・前進状態・後進状態に遠隔操作する小型船舶のシフト・潮立て装置であって、b)前記シフトレバーの位置を切り換える駆動力を発生させるモータと、このモータの駆動力をプッシュプルケーブルを介して前記シフトレバーに伝達あるいは伝達を解除する電磁クラッチとを備えたアクチュエータユニットを設け、このアクチュエータユニットに電気式リモートコントローラとしてのポータブル発信器を接続し、前記コントロールヘッドのシフトレバーをプッシュプルケーブルを介して位置制御可能に構成し、c)前記ポータブル発信器には、ダイヤル式のツマミを中立位置から時計方向と反時計方向とへ回転可能に設け、d)前記ツマミを前記中立位置から一方へ最大回転角(例えば150°)の範囲内で最大回転位置へ回転させると前進し、前記ツマミを前記中立位置から他方へ最大回転角(例えば150°)の範囲内で最大回転位置へ回転させると後進するとともに、
e)前記ツマミを中立位置から両方向にそれぞれ前記最大回転角より狭い範囲内で回転させると、それぞれ前進潮立てと後進潮立てとを行い、前進潮立ておよび後進潮立てとも前記ツマミの回転角で前進時間あるいは後進時間および中立時間の長短で複数段階に分かれており、前進時間あるいは後進時間および中立時間についてはあらかじめ各段階ごとに設定され、前進潮立て・後進潮立てともにエンジンの回転数はアイドリングに近い微速で航行される一方、中立時間の間はスクリューの回転が停止するようにしたことを特徴とする。
上記の構成を有する小型船舶のシフト・潮立て装置によれば、一つのツマミを回転させてツマミの位置を決めるだけで、小型船舶の前進・後進とともに、前進潮立ておよび後進潮立てを自動的に行えるため、操作が楽なうえに、潮の流れが変化してもツマミの位置の変更で対応でき、操船ポジションから離れて魚釣りに専念することができる。
請求項2に記載のように、前記潮立て動作における中立時間も前進時間あるいは後進時間に対応して前記ツマミの位置で各段階ごとにあらかじめ設定可能に構成し、中立時間は別の2つのスイッチのON/OFFで前進時間と同一・その75%・同125%・同150%の4通りに設定できるようにする一方、後進時間はさらに別の1つスイッチのON/OFFで前進時間と同一・その150%の2通りに設定できるようにすることができる。
このようにすれば、魚釣りポイントにおける潮の流れや風の強さを考慮してスイッチのON/OFFで中立時間や前進時間および後進時間を選択できるので、従来の装置に比べて時間の設定が容易で、短時間で設定できる。
請求項3に記載のように、前記ツマミを中立位置に回転させることにより、前記アクチュエータユニット内の電磁クラッチがOFFになって前記コントロールヘッドのシフトレバーが手動操作可能になるようにしたり、あるいは、請求項4に記載のように、前記ツマミを中立位置に回転させた後に、前記アクチュエータユニット内の電磁クラッチをOFFにすることにより、前記コントロールヘッドのシフトレバーを手動操作可能になるようにすることができる。
このようにすれば、仮にアクチュエータユニット内のモータなどが故障した場合でも、コントロールヘッドのシフトレバーを手動で操作することにより、エンジンクラッチを入り・切りして操船することができる。
本発明に係るシフト・潮立て装置は上記の構成からなるから、次のような優れた効果がある。
・基本的に、手動でエンジンクラッチを入り切りしたり、エンジンのスロットル(アクセル)を制御したりするメカ式のコントロールヘッド(リモコンスタンド)を介在させてシフト・潮立ての操作を行わせるので、故障時には手動操作が可能なために、安全性が高い。
・実質的に、一つのダイヤル式ツマミの回転位置でエンジンクラッチの入り切りとタイマーの調整を行えるようにしたので、リモートコントロール装置の小型化が図れ、潮で流される時間と推進力で戻す時間をタイマーで制御する潮立ての操作が容易で短時間で設定できる。
・ツマミを中立位置に回転させるだけで、手動操作を可能にすることができる。
以下、本発明に係る小型船舶のシフト・潮立て装置について実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1(a)は本発明の一実施形態に係る小型船舶の潮立て装置を備えた全体のレイアウトを示す説明図、図1(b)は図1(a)の潮立て装置に使用されるポータブル発信器の一部を拡大して示す正面図、図2は本発明の潮立て装置の動作手順を示すフローチャートである。
本実施形態のシフト・潮立て装置1は、図1に示すようにエンジン20のガバナを制御して回転数を調整するスロットル21と、エンジンクラッチ22を中立状態から前進または後進に切り換えるシフト23とを、それぞれプッシュプルケーブル24・25を介して手動で操作可能なメカ式のコントロールヘッド26を既に装備した小型船舶(図示せず)に取り付けられる。もちろん、メカ式コントロールヘッド26を装備する際に本シフト・潮立て装置1を取り付けることができる。
シフト・潮立て装置1は、アクチュエータユニット2とこのユニット2に電線4を介して接続された、電気式リモータコントローラとしての有線ポータブル発信器3とを備えている。アクチュエータユニット2内にはモータMと電磁(励磁)クラッチCとレバーLおよび制御盤11が配備され、モータMの回転により電磁クラッチCを介して特定方向に移動するレバーLがプッシュプルケーブル5によりコントロールヘッド26のシフトレバー27の回転操作部(図示せず)に接続されている。ポータブル発信器3は、図1(b)に示すようにダイヤル式のツマミ31を中立位置から時計方向と反時計方向とへ回転可能に備えている。ツマミ31は最大150°両方向に回転可能で、時計方向へ150°回転した位置が前進(連続)、反時計方向へ150°回転した位置が後進(連続)である。また、中立位置から両方向に25°〜108°の範囲が、それぞれ前進潮立てと後進潮立てとであり、前進潮立ておよび後進潮立てとも前進または後進時間と中立時間の長短で1〜7段階に分かれている。前進時間についてはあらかじめ1段目が1秒、7段目が30秒に設定され、2段目〜6段目は5秒・10秒・15秒・20秒・25秒に設定されている。図1(a)中の符号28はスロットル21を手動操作するためのスロットルレバーである。上記時間の設定は一例であって、限定されるものではない。なお、上記(連続)とは、潮立ての時間設定により、前進−中立あるいは後進−中立を繰り返すのではなく、常に前進あるいは後進を継続する状態であることを言う、以下も同じである
また、前後進ともにエンジン20の回転数はアイドリングに近い微速で航行される。
さらに、中立時間も前進時間あるいは後進時間に対応してツマミ31の位置で各段階ごとにあらかじめ設定されているが、図示を省略した2つのディップスイッチのON/OFFで前進時間と同じ・その75%・同125%・同150%の4通りに設定できるようになっている。後進時間は別の1つのディップスイッチのON/OFFで前進時間と同じまたはその150%の2通りに設定できるようになっている。なお、ここに記載した具体的な数値はあくまで一例であって、限定されるものではない。
ここで、本実施形態に係るシフト・潮立て装置1によるシフト・潮立て操作の手順について一例を説明すると、操船者(使用者)がポータブル発信器3のツマミ31を前後進または潮立てが行われる範囲内の所望の位置に回転させた状態で、図2に示すようにシフト・潮立て操作を開始する(Step100)と、ポータブル発信器3のツマミ31の位置がアクチュエータユニット2内の制御盤11の中央演算装置(CPU)に読み込まれる(Step101)。そして、CPUにてツマミ31の位置が検出される(Step102)。なお、本例では、ツマミ31の回転位置で電圧が変わるので、CPUでは電圧の変化でツマミ31の位置が検出される。
・中立位置であれば、コントロールヘッド26のシフトレバー27を中立にする旨の指令信号が発信され(Step103)、制御盤11で受信すると、アクチュエータユニット2内の電磁クラッチCがOFFに切り換わり(Step104)、一連の動作が終了する(Step120)。
・前進側の位置であれば、CPUにてツマミ31の位置が最大か否かが検出される(Step106)。Yesであれば、前進(連続)にする旨の指令信号が発信され(Step107)、アクチュエータユニット2内の電磁クラッチCがONに切り換わる(Step108)。Noであれば、ツマミ31の回転角度(中立位置を基準)により、前進時間と中立時間をそれぞれ計算し(Step109)、前進時間が経過するまで前進し、中立時間が経過するまでエンジンクラッチ22を中立状態にする旨の指令信号が発信され(Step110)、アクチュエータユニット2内の電磁クラッチCがONに切り換わる(Step108)。
・後進側であれば、CPUにてツマミ31の位置が最大か否かが検出される(Step111)。Yesであれば、後進(連続)にする旨の指令信号が発信され(Step112)、アクチュエータユニット2内の電磁クラッチCがONに切り換わる(Step108)。Noであれば、ツマミ31の回転角度(中立位置を基準)により、後進時間と中立時間とがそれぞれ計算され(Step113)、例えば魚釣りポイントに小型船舶を停船させた状態(アンカーで固定しない)から中立時間が経過するまでエンジンクラッチ22を中立状態に切り換えるとともに、後進時間が経過するまで後進する旨の指令信号を発信し(Step114)、アクチュエータユニット2内の電磁クラッチCがONに切り換わる(Step108)。
続いて、アクチュエータユニット2内のレバーLの位置がCPUに読み込まれ、これがFB値としてフィードバックされ(Step115)、指令値とFB値とが比較される(Step116)。そして、指令値(例えば後進位置で発生する電圧値)がFB値(例えば中立位置で発生する電圧値)より小さければ、モータMが逆転し(Step117)、後進時間だけエンジンクラッチが後進に切り換わって後進し、一連の作業が終了する(Step120)。指令値(例えば中立位置で発生する電圧値)がFB値(例えば中立位置で発生する電圧値)と同じであれば、モータMは停止した状態を継続し(Step118)、一連の作業が終了する(Step120)。指令値(例えば前進位置で発生する電圧値)がFB値(例えば中立位置で発生する電圧値)より大きければ、モータMが正転し(Step119)、前進時間だけエンジンクラッチ22が前進に切り換わって前進し、一連の作業が終了する(Step120)。本例では、指令値とFB値とが電圧値で比較される。前進・後進時のエンジン回転数は操船者がスロットルレバー28で任意に調整する。
ツマミ31が潮立て操作の範囲内に位置している間は、以上の一連の操作(Step100〜Step120)が繰り返し行われる。
以上はポータブル発信器3のツマミ31が中立位置にあると、アクチュエータユニット2内の電磁クラッチCがOFFになって、コントロールヘッド26のシフト27を手動操作できる、いわゆる手動モードに切り換わるタイプのフローチャートについての説明である。
図3(a)は本発明の他の実施形態に係る小型船舶のシフト・潮立て装置を備えた全体のレイアウトを示す説明図、図3(b)は図3(a)の潮立て装置に使用されるポータブル発信器の一部を拡大して示す正面図、図4は本発明の他の実施形態に係るシフト・潮立て装置の動作手順を示すフローチャートである。図4はツマミ31が中立位置でも電磁クラッチCがON状態、つまりOFFに切り換わらないタイプのフローチャートである。本実施形態の場合、図3(a)に示すように、アクチュエータユニット2に電力を供給する電源ケーブル14の途中に電源スイッチ15が介設されている。ポータブル発信器3は、図3(b)に示すようにダイヤル式のツマミ31の中立位置を真上に変更し、ノッチ位置の数を5から3に変更した以外は、上記の実施形態と共通する。
本実施形態に係るシフト・潮立て装置1’では、ポータブル発信器3’のツマミ31を中立位置に切り換えても、アクチュエータユニット2’内の電磁クラッチC(図1参照)は励磁状態に保たれるため、電磁クラッチCはOFFにはならない、リモコンモードタイプである。その代わり、電源スイッチ15を備えており、この電源スイッチ15でアクチュエータユニット2’の電源を切り、アクチュエータモードを解消することで、コントロールヘッド26のシフトレバー27の手動操作を可能にする。本実施形態の場合、ツマミ31を前進または後進位置へ回転させることにより、緊急事態を回避させようとするものである。
ここで、本実施形態によるシフト・潮立て動作手順について説明すると、操船者(使用者)がポータブル発信器3’のツマミ31を前後進または潮立てが行われる範囲内の所望の位置に回転させた状態で、図4に示すように潮立て操作を開始する(Step200)と、ポータブル発信器3’のツマミ31の位置がアクチュエータユニット2’内の制御盤11(図1参照)の中央演算装置(CPU)に読み込まれる(Step201)。そして、CPUにてツマミ31の位置が検出される(Step202)。
・中立位置であれば、コントロールヘッド26のシフトレバー27を中立にする旨の指令信号が発信される(Step203)が、アクチュエータユニット2内の電磁クラッチCはON状態に保たれる。
・前進側の位置であれば、CPUにてツマミ31の位置が最大か否かが検出される(Step204)。Yesであれば、前進にする旨の指令信号が発信される(Step205)。Noであれば、ツマミ31の回転角度(中立位置を基準)により、前進時間と中立時間がそれぞれ計算され(Step206)、前進時間が経過するまで前進し、中立時間が経過するまでエンジンクラッチ22を中立状態にする旨の指令信号が発信される(Step207)。本例においても、ツマミ31の位置で電圧値が変化するので、電圧差で検出される。例えば、中立位置で2.5v、前進側最大回転位置で5v、後進側最大位置で0vの電圧が発生する。
・後進側であれば、CPUにてツマミ31の位置が最大か否かが検出される(Step208)。Yesであれば、後進にする旨の指令信号が発信される(Step209)。Noであれば、ツマミ31の回転角度(中立位置を基準)により、後進時間と中立時間とがそれぞれ計算され(Step210)、例えば魚釣りポイントに小型船舶を停船させた状態(アンカーで固定しない)から中立時間が経過するまでエンジンクラッチ22を中立状態にするとともに、後進時間が経過するまで後進する旨の指令信号を発信する(Step211)。
続いて、アクチュエータユニット2’内のレバーLの位置がCPUに読み込まれ、これがFB値としてフィードバックされ(Step212)、指令値とFB値とが比較される(Step213)。そして、指令値(例えば後進位置で発生する電圧値)がFB値(例えば中立位置で発生する電圧値)より小さければ、モータMが逆転し(Step214)、後進時間だけエンジンクラッチ22が後進に切り換わって後進し、一連の操作が終了する(Step217)。指令値(例えば中立位置で発生する電圧値)がFB値(例えば中立位置で発生する電圧値)と同じであれば、モータMは停止した状態を継続し(Step215)、一連の操作が終了する(Step217)。指令値(例えば前進位置で発生する電圧値)がFB値(例えば中立位置で発生する電圧値)より大きければ、モータMが正転し(Step216)、前進時間だけエンジンクラッチ22が前進に切り換わって前進し、一連の操作が終了する(Step217)。
ツマミ31が潮立ての行われる範囲内に位置している間は、以上の一連の操作(Step200〜Step217)が繰り返し行われる。
図5(a)は本発明のさらに別の実施形態に係る小型船舶のシフト・潮立て装置を備えた全体のレイアウトを示す説明図、図5(b)はシフト・潮立て装置・スロットル・操舵のリモートコントロールに使用されるポータブル発信器の一部を拡大して示す正面図、図6は図5(b)のシフト・潮立ておよびスロットルの動作手順を示すフローチャートである。
本実施形態の場合、図5に示すように、アクチュエータユニット2”内に制御盤12のほかに、シフトレバー27操作用とスロットルレバー28操作用との、2組のモータM、電磁クラッチCおよびレバーLを備え、一方はプッシュプルケーブル5を介してシフトレバー27の回転操作部に、他方はプッシュプルケーブル6を介してスロットルレバー28の回転操作部にそれぞれ接続されている。ポータブル発信器3”は、図5(b)に示すようにシフト・潮立て装置1”用のダイヤル式ツマミ31のほか、エンジン20のスロットル操作用ツマミ32および操舵用ツマミ33を縦一連に備えている。上記制御盤12には、CPUにシフト・潮立て用とスロットル用のプログラムが収納されている。ポータブル発信器3には操舵用ツマミ33を備えているが、操舵操作についてはアクチュエータユニットは設けられておらず、操舵用ツマミ33の回転角で船尾に設置されている操舵用油圧シリンダ(図示せず)が直接に操作される。
潮立て装置1”については、下記の操作手順に示すようにツマミ31を中立位置に切り換えると、シフトレバー27を手動操作可能な中立手動モードタイプ(Step101〜Step120)と、中立位置に切り換えてもアクチュエータユニット2”内の電磁クラッチCがOFFにはならない、中立リモコンモードタイプ(Step200〜Step217)との、いずれか一方が選択される。
次に、本実施形態による潮立て操作の手順について説明すると、操船者(使用者)がポータブル発信器3”のツマミ31を前後進または潮立てが行われる範囲内の所望の位置に回転させた状態にし、またスロットルのツマミ32を所望の位置に回転させた状態にしたうえで、図6に示すように操作を開始する(Step300)と、図2または図3に示すフローチャートの内から選択される一方の操作手順に沿ったシフト・潮立て制御に関する一連の操作(Step101〜Step120またはStep200〜Step217)が行われる。
続いて、ポータブル発信器3”のスロットル操作用ツマミ32の位置がアクチュエータユニット2”内の制御盤12の中央演算装置(CPU)に読み込まれる(Step301)。そして、CPUにてツマミ32の位置よりスロットル21の指令値(エンジン回転数)が計算される(Step302)。
アクチュエータユニット2”内のスロットル操作レバーL2の位置がCPUに読み込まれ、スロットルFB値としてフィードバックされ(Step303)、指令値とFB値とが比較される(Step304)。そして、指令値(例えば低速回転域)がFB値(例えば中速回転域)より小さければ、モータM2が逆転し(Step305)、エンジン20の回転数が低速回転域まで下げられて、一連の操作が終了する(Step308)。また、指令値(例えば中速回転域)がFB値(例えば中速回転域)と同じであれば、モータM2は停止した状態を継続し(Step306)、エンジンの回転数が中速回転域に保たれ、一連の操作が終了する(Step308)。さらに、指令値(例えば高速回転域)がFB値(例えば中速回転域)より大きければ、モータM2が正転し(Step307)、エンジンの回転数が高速回転域に上げられ、一連の操作が終了する(Step308)。なお、電磁クラッチC2はONに保たれている。
ツマミ31およびツマミ32が同一回転角に保たれている間は、以上の一連の動作(Step300〜Step308)が繰り返し行われる。また、本実施形態に係るシフト・潮立て装置1”では、エンジン20のスロットル21をツマミ32で遠隔操作できるため、ツマミ31による前進状態や後進状態における小型船舶の航行速度だけでなく、前進潮立てや後進潮立てにおける航行速度についても任意に制御できることは言うまでもない。
上記に本発明のシフト・潮立て装置について3件の実施形態を示したが、下記のように実施することができる。
・前進潮立ておよび後進潮立てにおける中立時間と前進または後進時間とを7段階に分けているが、例えば3段階〜10段階に分けることができる。
・中立時間を前進時間あるいは後進時間に対応してディップスイッチのON/OFFで変更するようにしたが、例えばダイヤル式ツマミやノッチスイッチで変更するようにしてもよい。
図1(a)は本発明の一実施形態に係る小型船舶のシフト・潮立て装置を備えた全体のレイアウトを示す説明図、図1(b)は図1(a)のシフト・潮立て装置に使用されるポータブル発信器の一部を拡大して示す正面図である。 本発明のシフト・潮立て装置の動作手順を示すフローチャートである。 図3(a)は本発明の他の実施形態に係る小型船舶のシフト・潮立て装置を備えた全体のレイアウトを示す説明図、図3(b)は図3(a)の潮立て装置に使用されるポータブル発信器の一部を拡大して示す正面図である。 図4は本発明の他の実施形態に係るシフト・潮立て装置の動作手順を示すフローチャートである。 図5(a)は本発明のさらに別の実施形態に係る小型船舶のシフト・潮立て装置を備えた全体のレイアウトを示す説明図、図5(b)はシフト・潮立て装置・スロットル・操舵のリモートコントロールに使用されるポータブル発信器の一部を拡大して示す正面図である。 図5(b)のシフト・潮立ておよびスロットルの動作手順を示すフローチャートである。 エンジンリモコンに従来の一般的な潮立て装置を追加した全体のレイアウトを示す説明図である。 プッシュプルケーブルを用いた最も一般的な全体のレイアウトを示す説明図である。
符号の説明
1・1’・1”シフト・潮立て装置
2・2’・2”アクチュエータユニット
3・3’・3”ポータブル発信器(リモコン)
4 電線
5・6 プッシュプルケーブル
11・12 制御盤
M・M2 モータ
C・C2 クラッチ
L・L2 レバー
20 エンジン
21 スロットル
22 エンジンクラッチ
23 シフト
24・25 プッシュプルケーブル
26 コントロールヘッド
27 シフトレバー
31・32・33 ダイヤル式ツマミ

Claims (4)

  1. 手動操作用スロットルレバーとシフトレバーを備えたプッシュプルケーブル式のコントロールヘッドを介してエンジンのクラッチを中立状態・前進状態・後進状態に遠隔操作する小型船舶のシフト・潮立て装置であって、
    前記シフトレバーの位置を切り換える駆動力を発生させるモータと、このモータの駆動力をプッシュプルケーブルを介して前記シフトレバーに伝達あるいは伝達を解除する電磁クラッチとを備えたアクチュエータユニットを設け、このアクチュエータユニットに電気式リモートコントローラとしてのポータブル発信器を接続し、前記コントロールヘッドのシフトレバーをプッシュプルケーブルを介して位置制御可能に構成し、
    前記ポータブル発信器には、ダイヤル式のツマミを中立位置から時計方向と反時計方向とへ回転可能に設け、
    前記ツマミを前記中立位置から一方へ最大回転角の範囲内で最大回転位置へ回転させると前進し、前記ツマミを前記中立位置から他方へ最大回転角の範囲内で最大回転位置へ回転させると後進するとともに、
    前記ツマミを中立位置から両方向にそれぞれ前記最大回転角より狭い範囲内で回転させると、それぞれ前進潮立てと後進潮立てとを行い、前進潮立ておよび後進潮立てとも前記ツマミの回転角で前進時間あるいは後進時間および中立時間の長短で複数段階に分かれており、前進時間あるいは後進時間および中立時間についてはあらかじめ各段階ごとに設定され、前進潮立て・後進潮立てともにエンジンの回転数はアイドリングに近い微速で航行される一方、中立時間の間はスクリューの回転が停止するようにしたことを特徴とする小型船舶のシフト・潮立て装置。
  2. 前記潮立て動作における中立時間も前進時間あるいは後進時間に対応して前記ツマミの位置で各段階ごとにあらかじめ設定可能に構成し、中立時間は別の2つのスイッチのON/OFFで前進時間と同一・その75%・同125%・同150%の4通りに設定できるようにする一方、後進時間はさらに別の1つスイッチのON/OFFで前進時間と同一・その150%の2通りに設定できるようにしたことを特徴とする請求項1に記載のシフト・潮立て装置。
  3. 前記ツマミを中立位置に回転させることにより、前記アクチュエータユニット内の電磁クラッチがOFFになって前記コントロールヘッドのシフトレバーが手動操作可能になるようにしたことを特徴とする請求項1または請求項2記載のシフト・潮立て装置。
  4. 前記ツマミを中立位置に回転させた後に、前記アクチュエータユニット内の電磁クラッチをOFFにすることにより、前記コントロールヘッドのシフトレバーを手動操作可能になるようにしたことを特徴とする請求項1または請求項2記載のシフト・潮立て装置。
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