JP5130077B2 - 船外機及びそれを備えた船舶 - Google Patents

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Description

本発明は船舶用推進システム及びそれを備えた船舶に関する。
従来、リモコンレバーを有するリモコンにより操作される電子制御式のシフト機構を備えた船舶用推進システムが提案されている。このリモコンにより操作される電子制御式のシフト機構を備えた船舶用推進システムでは、例えば特許文献1に記載のように、リモコンにリモコンレバーに対して配置された位置センサを設ける必要がある。この位置センサによってリモコンレバーの位置が検出される。位置センサは、リモコンレバーの位置をシフトポジション信号として出力する。船舶用推進システムに設けられたECU(electronic control unit)は、このシフトポジション信号に基づいてシフト機構を制御する。
特開2007−246014号公報
ところで、船舶用推進システムには、機械式のシフト機構を備えたものがある。ここで、機械式のシフト機構とは、操船者によってリモコンレバーが操作されることで移動するワイヤによって直接シフト機構のシフトポジションが操作されるシフト機構をいう。この機械式のシフト機構を備えた船舶用推進システムを電子制御式のシフト機構を備えた船舶用推進システムに置き換えるという要求に応える必要が生じる場合がある。
例えば、従来の電子式のシフト機構を備えた船舶用推進システムに置き換える場合は、機械式のシフト機構を備えた船舶用推進システムに対して用いられていたリモコンを、置き換え後においてもそのまま利用することが困難である。通常、機械式のシフト機構を備えた船舶用推進システムに対して用いられていたリモコンを、位置センサを有するリモコンに交換する必要が生じる。このため、機械式のシフト機構を備えた船舶用推進システムを電子制御式のシフト機構を備えた船舶用推進システムに置き換えるのに、高コストを要するという問題がある。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、その目的は、機械式のシフト機構を備えた船舶用推進システムに対して低コストで置き換え可能な電子制御式のシフト機構を備えた船舶用推進システムを提供することにある。
本発明に係る船舶用推進システムは、操船者がシフトポジションを切り替えるためのコントロールレバーによって操作される。本発明に係る船舶用推進システムは、動力源と、プロペラと、シフト機構と、シフトポジション検出機構と、制御装置とを備えている。プロペラは、動力源によって駆動される。シフト機構は、動力源とプロペラとの間に配置されている。シフト機構は、フォワード、ニュートラル及びリバースの間でシフトポジションを切り替える。シフトポジション検出機構は、ワイヤによってコントロールレバーに接続されている。シフトポジション検出機構は、被検出部材と、位置検出部とを有する。被検出部材は、コントロールレバーが操作されることでコントロールレバーの操作位置に応じた位置に変位する。位置検出部は、被検出部材の位置を検出する。位置検出部は、検出した被検出部材の位置に応じたシフトポジション信号として出力する。制御装置は、シフトポジション信号に基づいてシフト機構のシフトポジションを制御する。
本発明に係る船舶は、上記本発明に係る船舶用推進システムと、操船者がシフトポジションを切り替えるためのコントロールレバーとを備えている。
本発明によれば、機械式のシフト機構を備えた船舶用推進システムに対して低コストで置き換え可能な電子制御式のシフト機構を備えた船舶用推進システムを実現できる。
以下、本発明を実施した好ましい形態の一例について、図1に示す船舶用推進システムとしての船外機20を例に挙げて説明する。但し、以下の実施形態は、本発明を実施した好ましい形態の単なる例示である。本発明は、以下の実施形態に限定されるものではない。本発明に係る船舶用推進システムは、例えば、所謂船内機や、所謂スタンドライブであってもよい。スタンドライブは、船内外機ともいう。なお、「スタンドライブ」とは、少なくとも動力源が船体上に載置される船舶用推進システムをいう。「スタンドライブ」には、推進部以外のものが船体上に載置されているものも含まれる。
図1は、実施形態に係る船舶1の船尾11部分を側面視した際の概略的な部分断面図である。船舶1は、船体10と、船外機20と、図3に示すコントロール装置としてのコントローラー82とを備えている。
コントローラー82は、船舶1を制御するためのものである。コントローラー82は、図3及び図6に示すように、回転操作可能なコントロールレバー83を備えている。操船者によってこのコントロールレバー83が操作されることで、アクセル開度及びシフトポジションが入力される。
具体的には、図6に示すように、操船者によってコントロールレバー83が「N」で示す中立領域に保持されているときに、シフトポジションがニュートラルとなる。一方、操船者によってコントロールレバー83が「F」で示す前進領域に保持されているときに、シフトポジションがフォワードとなる。操船者によってコントロールレバー83が「R」で示す後進領域に保持されているときに、シフトポジションがリバースとなる。
また、前進領域または後進領域において、コントロールレバー83の操作量が大きくなるにつれて入力されるアクセル開度が大きくなる。具体的には、前進領域または後進領域において、中立位置に対するコントロールレバー83の操作角度θが大きくなるとともに、入力されるアクセル開度も大きくなる。
(船外機20の概略構成)
図1に示すように、船外機20は、船体10の船尾11に取り付けられている。船外機20は、後述するシフトポジション検出機構50を搭載している。船外機20は、船外機本体21と、チルト・トリム機構22と、ブラケット23とを備えている。
ブラケット23は、マウントブラケット24とスイベルブラケット25とを備えている。マウントブラケット24は、船体10に固定されている。スイベルブラケット25は、マウントブラケット24に対して、旋回軸26を中心として揺動可能である。
チルト・トリム機構22は、船外機本体21をチルト操作及びトリム操作するためのものである。具体的には、スイベルブラケット25をマウントブラケット24に対して揺動操作するためのものである。
船外機本体21は、ケーシング27と、カウリング28と、推進力発生装置29と、シフトポジション検出機構50と、アクセル開度検出部45とを備えている。
図1及び図2に示すように、推進力発生装置29は、エンジン30と、動力伝達機構32と、推進部33とを備えている。
なお、本実施形態では、船外機20が動力源としてエンジン30を有する例について説明する。但し、動力源は、回転力を発生させることができるものである限り、特に限定されない。例えば、動力源は、電動モーターであってもよい。
エンジン30は、図3に示すスロットルボディ87を有する燃料噴射式のエンジンである。エンジン30では、スロットル開度を調節することで、エンジン回転速度及びエンジン出力が調節される。図1に示すように、エンジン30において発生した回転力は、クランクシャフト31を通じて動力伝達機構32に出力される。
図1及び図2に示すように、動力伝達機構32は、エンジン30と推進部33との間に配置されている。動力伝達機構32は、エンジン30において発生した回転力を推進部33に伝達する。図2に示すように、動力伝達機構32は、シフト機構34と、減速機構37と、連動機構38とを備えている。
図1に示すように、シフト機構34は、エンジン30のクランクシャフト31に接続されている。図2に示すように、シフト機構34は、変速比切り替え機構35と、シフトポジション切り替え機構36とを備えている。
変速比切り替え機構35は、エンジン30と推進部33との間の変速比を高速変速比(HIGH)と低速変速比(LOW)との間で切り替える。ここで、「高速変速比」とは、出力側回転速度の入力側回転速度に対する比が比較的大きい変速比をいう。一方、「低速変速比」とは、出力側回転速度の入力側回転速度に対する比が比較的小さい変速比をいう。
シフトポジション切り替え機構36は、シフトポジションをフォワード、リバース及びニュートラルとの間で切り替える。
また、シフト機構34には、図3に示すように、シフトポジションセンサ34aが配置されている。このシフトポジションセンサ34aによってシフト機構34の実際のシフトポジションが検出される。
図2に示すように、減速機構37は、シフト機構34と推進部33との間に配置されている。減速機構37は、シフト機構34からの回転力を、回転速度を減速して推進部33側に伝達する。
連動機構38は、減速機構37と推進部33との間に配置されている。連動機構38は、図示しないベベルギア組を備えている。連動機構38は、減速機構37からの回転力を、方向を変えて推進部33に伝達させる。
なお、変速比切り替え機構35と、シフトポジション切り替え機構36と、減速機構37と、連動機構38とのそれぞれの構造は特に限定されない。変速比切り替え機構35、シフトポジション切り替え機構36、減速機構37及び連動機構38は、例えば、従来の変速比切り替え機構、シフトポジション切り替え機構、減速機構及び連動機構であってもよい。
推進部33は、プロペラ軸40と、プロペラ41とを備えている。プロペラ軸40は、連動機構38からの回転力をプロペラ41に伝達する。推進部33は、エンジン30において発生した回転力を推進力に変換する。
図1に示すように、プロペラ41は、第1のプロペラ41aと第2のプロペラ41bとの2つのプロペラを含んでいる。第1のプロペラ41aの螺旋方向と、第2のプロペラ41bの螺旋方向とは相互に逆方向である。動力伝達機構32から出力される回転力が正転方向であるとき、第1のプロペラ41aと第2のプロペラ41bとは互いに逆方向に回転し、前進方向の推進力が発生する。よって、シフトポジションがフォワードとなる。一方、動力伝達機構32から出力される回転力が逆転方向であるとき、第1のプロペラ41aと第2のプロペラ41bとのそれぞれは、前進時とは逆方向に回転する。これによって、後進方向の推進力が発生する。よって、シフトポジションがリバースとなる。
なお、プロペラ41は、単一のプロペラまたは3つ以上のプロペラにより構成されていてもよい。
図2及び図3に示すように、船外機20には、制御装置91が配置されている。この制御装置91によって、シフト機構34のシフトポジションが制御される。制御装置91は、ECU86と、アクチュエータ70とを備えている。ECU86は、演算部としてのCPU(central processing unit)86aとメモリ86bとを備えている。CPU86aは、図3に示すように算出部86cと更新部86dとを備えている。メモリ86bには、後述する許容最大電圧(Vseh)、許容最小電圧(Vscl)、基準電圧(Vsc)、所定の電圧(K)、リバース電圧(Vsr)、フォワード電圧(Vsf)及び所定の変化限界値(Y)などの各種設定などが記憶されている。メモリ86bは、CPU86aに接続されている。CPU86aは、各種演算を行う際に、メモリ86bに格納された必要な情報を読み出す。また、CPU86aは、必要に応じて、演算結果をメモリ86bに出力し、メモリ86bに演算結果などを記憶させる。
ECU86は、アクチュエータ70を制御する。アクチュエータ70は、シフト機構34の変速比切り替え機構35とシフトポジション切り替え機構36とを駆動させる。これによって変速比とシフトポジションとが切り替えられる。
なお、本発明において、アクチュエータは、特に限定されない。アクチュエータは、例えばオイルポンプとバルブとによって構成されていてもよい。
(アクセル開度検出部45)
図3に示すように、船外機20には、アクセル開度検出部45と、シフトポジション検出機構50とが配置されている。
アクセル開度検出部45は、ワイヤ47によってコントロールレバー83に接続されている。アクセル開度検出部45は、アクセル開度センサ46を備えている。コントロールレバー83が操船者によって所望のアクセル開度に応じた位置に操作されるに伴ってワイヤ47が移動する。アクセル開度センサ46は、そのワイヤ47の移動量を直接または間接的に検出する。アクセル開度センサ46は、その検出したワイヤ47の移動量をアクセル開度信号としてECU86に出力する。ECU86は、入力されたアクセル開度信号に応じたスロットル開度となるようにスロットルボディ87を制御する。これによって、エンジン30の出力が制御される。
(シフトポジション検出機構50の構成)
シフトポジション検出機構50は、コントロールレバー83の操作位置に応じて、操船者が入力したシフトポジションを検出する機構である。図3、図4及び図5に示すように、シフトポジション検出機構50は、スライド機構51と、位置検出部52とを備えている。
図4及び図5に示すように、スライド機構51は、被検出部材としてのスライダー53と、枠体54とを備えている。枠体54は、側面視ループ状に形成されている。枠体54の内部には、細長形状のスライド空間54aが形成されている。スライダー53は、この枠体54のスライド空間54a内に、スライド空間54a内を摺動可能に配置されている。
スライダー53は、スライダー本体62と、軸60と、接続部材61と、2つの磁性体63a,63bとを備えている。スライダー本体62は、スライド空間54a内をスライド空間54aの延びる方向に摺動変位可能にスライド空間54a内に配置されている。スライダー本体62には、軸60が取り付けられている。軸60は、スライダー本体62の変位方向と直交する方向であって枠体54の開口方向に延びている。軸60の端部には、接続部材61が取り付けられている。この接続部材61には、ワイヤ47が接続されている。
このように、ワイヤ47によってスライダー53とコントロールレバー83とが接続されている。このため、操船者によって所望のシフトポジションに応じた位置にコントロールレバー83が操作されると、コントロールレバー83の変位に伴って、スライダー53も、枠体54内において、コントロールレバー83の操作位置に応じた位置に変位する。
具体的に、本実施形態では、コントロールレバー83が図6に示す中央位置に位置している場合、スライダー53は、スライド空間54aの略中央に位置している。図4及び図5に示すように、コントロールレバー83が中立領域から前進領域に操作されると、ワイヤ47が引っ張られる。その結果、スライダー53は、スライド空間54aを図4及び図5に示す−X方向(左方向)に変位する。一方、コントロールレバー83が中立領域から後進領域に操作されると、ワイヤ47が押し出される。その結果、スライダー53は、スライド空間54aを図4に示すX方向(右方向)に変位する。なお、ワイヤ47の移動量は、操作角度θに比例する。このため、操作角度θが大きくなるほどワイヤ47の移動量及びスライダー本体62の変位量が大きくなる。
なお、以下の説明において、コントロールレバー83が図6に示す中央位置に位置している場合のスライダー53の位置をスライダー53の「中立位置」という。
スライダー本体62には、第1の磁性体63aと第2の磁性体63bとの2つの磁性体が埋設されている。第1の磁性体63aと第2の磁性体63bとは、相互に逆の極性を有している。具体的に、本実施形態では、第1の磁性体63aは、後述する位置検出部52から出力されるシフトポジション信号の電圧を大きくさせる磁性を有している。一方、第2の磁性体63bは、位置検出部52から出力されるシフトポジション信号の電圧を小さくさせる磁性を有している。第1の磁性体63aは、スライダー本体62の変位方向におけるスライダー本体62の中央よりも図4に示す−X側に配置されている。第2の磁性体63bは、スライダー本体62の変位方向におけるスライダー本体62の中央よりも図4に示すX側に配置されている。なお、磁性体63a,63bは、例えばマグネット等の永久磁石や電磁石により構成することができる。
枠体54には、位置検出部52が取り付けられている。位置検出部52は、図3〜図5に示すように、磁気センサ52aを備えている。磁気センサ52aは、磁気の大きさ及び極性を検知し、検知した磁気の極性及び大きさに応じた極性及び大きさの電圧をシフトポジション信号として図3に示す制御装置91に出力する。
図4及び図5に示すように、位置検出部52は、スライダー53の変位方向において、枠体54の略中央に配置されている。詳細には、位置検出部52は、スライダー本体62の変位方向において、中立位置に位置するスライダー53の中央部と実質的に同じ位置に配置されている。図4及び図5に示すように、位置検出部52は、スライダー本体62の変位方向において、コントロールレバー83が図6に示す中央位置に位置するときの第1の磁性体63aと第2の磁性体63bとの間のほぼ中央に配置されている。
また、図4に示すように、スライダー本体62には、凸部62aが形成されている。一方、枠体54には、ニュートラルセンサ64が取り付けられている。このニュートラルセンサ64は、凹部62aの位置を検出することによって、図6に示すコントロールレバー83が中央位置を挟んで位置するニュートラル領域(N)内に位置するか否かを検出する。ニュートラルセンサ64は、コントロールレバー83が図6に示すニュートラル領域(N)に位置しているときにはオン信号を出力する。一方、ニュートラルセンサ64は、コントロールレバー83が図6に示すニュートラル領域(N)以外のフォワード領域(F)またはリバース領域(R)に位置しているときにはオフ信号を出力する。
(シフトポジション検出機構50におけるシフトポジションの検出原理)
次に、図4〜図7を参照しつつ、シフトポジション検出機構50におけるシフトポジションの検出原理について詳細に説明する。
まず、コントロールレバー83が図6に示す中央位置から前進領域に操作される場合における位置検出部52から出力されるシフトポジション信号の変化について説明する。コントロールレバー83が中央位置に位置しているときは、上述のように、位置検出部52は、スライダー本体62の変位方向において、第1の磁性体63aと第2の磁性体63bとの間のほぼ中央に配置されている。この状態において位置検出部52から出力されるシフトポジション信号の電圧が基準電圧(Vsc)とされる。なお、この基準電圧(Vsc)は、船外機20の個体差によってもばらつく。また、基準電圧(Vsc)は、位置検出部52の温度によって変化する。従って、基準電圧(Vsc)が常に一定であるとは必ずしも限らない。
コントロールレバー83が中央位置から前進領域側に向けて操作されるに伴ってワイヤ47が引っ張られる。これによってスライダー53が図4及び図5に示す−X方向に変位する。スライダー53が−X方向へ変位するに伴って、第2の磁性体63bが位置検出部52に近づく。このため、位置検出部52が検出する磁力の大きさが大きくなる。よって、操作角度θが増大し、第2の磁性体63bが位置検出部52に近づくにつれて、位置検出部52から出力されるシフトポジション信号の電圧と基準電圧(Vsc)との差の絶対値が大きくなる。具体的に、本実施形態では、操作角度θが増大し、第2の磁性体63bが位置検出部52に近づくにつれて、位置検出部52から出力されるシフトポジション信号の電圧は、基準電圧(Vsc)よりも小さくなっていく。
より具体的には、X方向において第2の磁性体63bが位置検出部52と重なるまで、スライダー53の変位に伴って位置検出部52から出力されるシフトポジション信号の電圧が小さくなる。一方、スライダー53が−X方向へとさらに変位し、第2の磁性体63bが位置検出部52よりもさらに−X方向に変位すると、スライダー53の−X方向への変位に伴って第2の磁性体63bが位置検出部52から離れてゆく。このため、図7に示すように、位置検出部52から出力されるシフトポジション信号の電圧が大きくなり、ゼロに近づいていく。
次に、コントロールレバー83が図6に示す中央位置から後進領域に操作される場合における位置検出部52から出力されるシフトポジション信号の変化について説明する。コントロールレバー83が中央位置から後進領域側に向けて操作されるに伴ってワイヤ47が押し出される。これによってスライダー53が図4及び図5に示すX方向に変位する。スライダー53がX方向へ変位するに伴って、第1の磁性体63aが位置検出部52に近づく。このため、位置検出部52が検出する磁力の大きさが大きくなる。よって、操作角度θが増大し、第1の磁性体63aが位置検出部52に近づくにつれて、位置検出部52から出力されるシフトポジション信号の電圧と基準電圧(Vsc)との差の絶対値が大きくなる。具体的に、本実施形態では、操作角度θが増大し、第1の磁性体63aが位置検出部52に近づくにつれて、位置検出部52から出力されるシフトポジション信号の電圧は、基準電圧(Vsc)よりも大きくなっていく。
具体的には、X方向において第1の磁性体63aが位置検出部52と重なるまで、スライダー53の変位に伴って位置検出部52から出力されるシフトポジション信号の電圧が大きくなる。一方、スライダー53がX方向へとさらに変位し、第1の磁性体63aが位置検出部52よりもさらにX方向に変位すると、スライダー53のX方向への変位に伴って第1の磁性体63aが位置検出部52から離れてゆく。このため、図7に示すように、位置検出部52から出力されるシフトポジション信号の電圧が小さくなり、ゼロに近づいていく。
なお、基準電圧(Vsc)は、必ずしも0Vである必要はない。基準電圧(Vsc)は、0Vより大きくてもよく、0Vより小さくてもよい。基準電圧(Vsc)は、例えば、2.5V程度であってもよい。また、本実施形態では、第2の磁性体63bが位置検出部52に近づくにつれてシフトポジション信号の電圧が小さくなる一方、第1の磁性体63aが位置検出部52に近づくにつれてシフトポジション信号の電圧が大きくなる例について説明する。但し、本発明はこれに限定されない。例えば、第2の磁性体63bが位置検出部52に近づくにつれてシフトポジション信号の電圧が大きくなる一方、第1の磁性体63aが位置検出部52に近づくにつれてシフトポジション信号の電圧が小さくなるように第1及び第2の磁性体63a,63b及び位置検出部52を設定してもよい。
船外機20では、この位置検出部52からのシフトポジション信号と、ニュートラルセンサ64からの出力信号とがECU86に入力されることによってシフトポジションが検出される。
具体的には、コントロールレバー83が図6に示す中立領域に位置しており、ニュートラルセンサ64からオン信号がECU86に対して出力されているときは、位置検出部52から出力されるシフトポジション信号の電圧に関わらず、ECU86はシフト機構34のシフトポジションをニュートラルに保持する。
操船者によってコントロールレバー83が図6に示す中立領域から前進領域にまで操作されたことに伴って、スライダー53が図4に示す−X方向に変位すると、ニュートラルセンサ64がオフされる。その結果、ニュートラルセンサ64からオフ信号が出力される。この場合は、位置検出部52からのシフトポジション信号に基づいてシフトチェンジが行われる。
具体的に、シフトポジション信号の電圧が基準電圧(Vsc)に対して第1の所定値以上高くなったとき、または基準電圧(Vsc)に対して第2の所定値以上低くなったときにニュートラルからフォワードまたはリバースへのシフトチェンジが行われる。本実施形態では、シフトポジション信号の電圧が基準電圧(Vsc)に対して第2の所定値以上低くなったときにニュートラルからフォワードへのシフトチェンジが行われる。また、シフトポジション信号の電圧が基準電圧(Vsc)に対して第1の所定値以上高くなったときにニュートラルからリバースへのシフトチェンジが行われる。
なお、本実施形態では、第1の所定値と第2の所定値とが等しい所定の電圧(K)である場合を例に挙げて説明する。但し、第1の所定値と第2の所定値とは相互に異なる値であってもよい。
本実施形態では、具体的には、ニュートラルセンサ64がオフされる位置P−1から、さらに−X方向に変位し、位置検出部52からのシフトポジション信号の電圧が所定の電圧(VSC−K)以下となったときに、ECU86は、アクチュエータ70にシフトポジションをフォワードに切り替えさせる。図7に示す場合では、スライダー53が位置P−1に達したときに位置検出部52からのシフトポジション信号の電圧が所定の電圧(VSC−K)以下となる。従って、スライダー53が位置P−1に達したときにニュートラルからフォワードへのシフトチェンジが行われる。
それに対して、操船者によってコントロールレバー83が前進領域から中立領域に操作された場合、スライダー53の位置が位置P−1に達したときにニュートラルセンサ64がオンされる。これによって、フォワードからニュートラルへとシフトチェンジされる。
一方、操船者によってコントロールレバー83が図6に示す中立領域から後進領域にまで操作されたことに伴って、スライダー53が図4に示すX方向に変位すると、ニュートラルセンサ64がオフされる。その結果、ニュートラルセンサ64からオフ信号が出力される。この場合は、位置検出部52からのシフトポジション信号に基づいてシフトチェンジが行われる。具体的に、ニュートラルセンサ64がオフされる位置Pから、さらにX方向に変位したときにおいて、位置検出部52からのシフトポジション信号の電圧が所定の電圧(VSC+K)以上となったときに、ECU86は、アクチュエータ70にシフトポジションをニュートラルからリバースへと切り替えさせる。図7に示す場合では、スライダー53が位置Pに達したときに位置検出部52からのシフトポジション信号の電圧が所定の電圧(VSC+K)以上となる。従って、スライダー53が位置Pに達したときにリバースへのシフトチェンジが行われる。
それに対して、操船者によってコントロールレバー83が後進領域から中立領域に操作された場合、スライダー53の位置が位置Pに達したときにニュートラルセンサ64がオンされる。これによって、フォワードからニュートラルへとシフトチェンジされる。
なお、本実施形態では、ニュートラルセンサ64によってニュートラルへのシフトチェンジが行われる例について説明した。但し、本発明においてニュートラルセンサ64は、必須ではない。例えば、ニュートラルセンサ64を設けずに、位置検出部52から出力されるシフトポジション信号のみに基づいてシフトポジションの制御を行ってもよい。
(シフトチェンジ制御)
次に、主として図7〜図11を参照しつつ、制御装置91におけるシフトチェンジフィードバック制御の具体的内容についてさらに詳細に説明する。
まず、ステップS1において、図2に示すECU86によって、位置検出部52から出力されるシフトポジション信号の電圧(V)が、図7に示す許容最大電圧(Vseh)以下、許容最小電圧(Vscl)以上であるか否かが判断される。
ステップS1において、シフトポジション信号電圧(V)が、許容最大電圧(Vseh)より大きい、または及び許容最小電圧(Vscl)より小さい判断された場合は、ステップS12に進む。一方、ステップS1において、シフトポジション信号電圧(V)が、許容最大電圧(Vseh)以下、許容最小電圧(Vscl)以上であると判断された場合は、ステップS2に進む。
ステップS2では、ECU86によって、ニュートラルセンサ64がオフ状態にあるか否かが判断される。具体的には、ECU86によって、ニュートラルセンサ64から出力されている信号がオン信号であるか、またはオフ信号であるかが判断される。ニュートラルセンサ64からの出力信号がオン信号である場合は、ステップS6に進む。すなわち、原則として、コントロールレバー83及びスライダー53が中立領域にある場合は、ステップS6に進む。
但し、コントロールレバー83及びスライダー53が前進領域または後進領域にある場合であっても、ニュートラルセンサ64に異常が発生している場合は、ステップS6に進む場合もある。
ステップS6では、ECU86によって、図3に示すアクセル開度センサ46によって検出されるアクセル開度が第1の閾値以下であるか否かが判断される。ステップS6において、アクセル開度が第1の閾値以下であると判断された場合は、ステップS10に進む。一方、ステップS6において、アクセル開度が第1の閾値より大きいと判断された場合は、ステップS11に進む。
ステップS2において、ニュートラルセンサ64からの出力信号がオフ信号である場合は、ステップS3に進む。すなわち、原則として、コントロールレバー83及びスライダー53が前進領域または後進領域にある場合は、ステップS3に進む。
ステップS3では、シフトポジションセンサ34aの検出結果に基づいて、ECU86によって、シフト機構34の実際のシフトポジションがニュートラルであるか否かが判断される。ステップS3において、シフト機構34の実際のシフトポジションがニュートラルではなく、フォワードまたはリバースである場合は、そのまま終了する。一方、シフト機構34の実際のシフトポジションがニュートラルであると判断された場合は、ステップS4に進む。
ステップS4では、ECU86によって、シフトポジション信号電圧(V)が、基準電圧(Vsc)に対して第2の所定値以上低いか否かが判断される。具体的に、本実施形態では、第2の所定値は、電圧(K)である。このため、ステップS4では、ECU86によって、シフトポジション信号電圧(V)が、基準電圧(Vsc)から所定の電圧(K)を減算した電圧以下であるかが判断される。
なお、許容最大電圧(Vseh)、許容最小電圧(Vscl)及び所定の電圧(K)は、船外機20の特性などに鑑みて適宜設定することができる。例えば、シフトポジションセンサ50が0〜5Vの範囲で使用される場合は、以下のように設定してもよい。但し、以下の数値は単なる例示である。本発明は以下の数値によって何ら限定されない。
許容最大電圧(Vseh):4.5V
基準電圧(Vsc):2.5V
電圧(K):0.3V
許容最小電圧(Vscl):0.5V
ステップS4において、Vsc−K<Vと判断された場合は、ステップS7に進む。一方、Vsc−K≧Vと判断された場合は、ステップS5に進む。
ステップS5では、図2に示すシフト機構34のシフトポジションが制御装置91によってニュートラルからフォワードへとシフトチェンジされる。具体的には、ECU86は、アクチュエータ70にシフト機構34のシフトポジションをニュートラルからフォワードへとシフトチェンジさせる。このステップS4において、シフト機構34がニュートラルのときに切断されており、フォワードのときに接続されるフォワード接続用のクラッチを有する場合、そのフォワード接続用のクラッチの接続力を漸増させることによってフォワード接続用のクラッチを接続させてもよい。そうすることによって、ニュートラルからフォワードへのシフトチェンジをよりスムーズに行うことができる。
ステップS5に続いて、図9に詳細を示すステップS20が行われる。
一方、ステップS7では、ECU86によって、シフトポジション信号電圧(V)が、基準電圧(Vsc)に対して第1の所定値以上高いか否かが判断される。具体的に、本実施形態では、第1の所定値は、電圧(K)である。このため、ステップS7では、ECU86によって、シフトポジション信号電圧(V)が、基準電圧(Vsc)に対して所定の電圧(K)を加算した電圧以上であるかが判断される。ステップS7において、Vsc+K>Vと判断された場合は、ステップS9に進む。一方、Vsc+K≦Vと判断された場合は、ステップS8に進む。
ステップS8では、図2に示すシフト機構34のシフトポジションが制御装置91によってニュートラルからリバースへとシフトチェンジされる。具体的には、ECU86は、アクチュエータ70にシフト機構34のシフトポジションをニュートラルからリバースへとシフトチェンジさせる。このステップS8において、シフト機構34がニュートラルのときに切断されており、リバースのときに接続されるリバース接続用のクラッチを有する場合、そのリバース接続用のクラッチの接続力を漸増させることによってリバース接続用のクラッチを接続させてもよい。そうすることによって、ニュートラルからリバースへのシフトチェンジをよりスムーズに行うことができる。
ステップS8に続いて、図10に詳細を示すステップS40が行われる。
ステップS9では、ECU86によって、図3に示すアクセル開度センサ46によって検出されるアクセル開度が第1の閾値以下であるか否かが判断される。ステップS9において、アクセル開度が第1の閾値より大きいと判断された場合は、ステップS12に進む。一方、ステップS9において、アクセル開度が第1の閾値以下であると判断された場合は、ステップS10に進む。そして、ステップS10において、図2に示すシフト機構34のシフトポジションがニュートラルに保持される。
なお、ステップS6及びステップS9におけるアクセル開度の「第1の閾値」は、船外機20の特性などに応じて適宜設定することができる。ステップS6及びS9におけるアクセル開度の「第1の閾値」は、例えば、5〜20°程度に設定することができる。
上述のように、ステップS1において、シフトポジション信号電圧(V)が、許容最大電圧(Vseh)より大きい、または及び許容最小電圧(Vscl)より小さい判断された場合は、ステップS12に進む。また、ステップS9において、アクセル開度が第1の閾値より大きいと判断された場合は、ステップS12に進む。
ステップS12では、位置検出部52の異常が検出されると共に、位置検出部52異常の警告が行われる。
また、上述のように、ステップS6において、アクセル開度が第1の閾値より大きいと判断された場合は、ステップS11に進む。ステップS11では、ニュートラルセンサ64の異常が検出されるとともに、ニュートラルセンサ64異常の警告が行われる。
なお、ステップS12やステップS11における異常の警告方法は特に限定されない。例えば、ブザーなどから警告音や警告放送を発してもよいし、警告灯を点滅させてもよい。また、船舶1に設けられた表示装置に警告を表示させてもよい。
ステップS11及びステップS12に続いて、ステップS13が行われる。ステップS13では、図3に示すアクセル開度センサ46によって検出されるアクセル開度が第2の閾値以下であるか否かが判断される。ステップS13において、アクセル開度が第2の閾値より小さいと判断された場合は、ステップS15に進む。
ステップS15では、シフト機構34のシフトポジションがニュートラルに保持される。このため、例えば、ニュートラルセンサ64または位置検出部52の異常が検出された場合は、図3に示すアクセル開度センサ46が検出するアクセル開度が第2の閾値未満である場合は、ニュートラルが保持される。アクセル開度センサ46が検出するアクセル開度が第2の閾値以上となるとフォワードへとシフトチェンジされると共に、スロットル開度の制限制御が実施される。
一方、ステップS13において、アクセル開度が第2の閾値以上であると判断された場合は、ステップS14に進む。
ステップS14では、図2に示すシフト機構34のシフトポジションがニュートラルからフォワードへとシフトチェンジされると共に、スロットル開度の制限制御によって動力源としてのエンジン30の出力規制が行われる。ここで、スロットル開度の制限制御とは、図11の実線で例示するように、図11に一点破線で例示する通常時のアクセル開度に対するスロットル開度よりもアクセル開度に対するスロットル開度の大きさを小さくする制御をいう。
なお、ステップS13におけるアクセル開度の「第2の閾値」は、図11に示すようになる。ステップS13におけるアクセル開度の「第2の閾値」は、船外機20の特性などに応じて適宜設定することができる。ステップS13におけるアクセル開度の「第2の閾値」は、通常、ステップS6及びステップS9におけるアクセル開度の第1の閾値よりも大きな値に設定される。ステップS13におけるアクセル開度の「第2の閾値」は、例えば、5〜50°程度で第1の閾値よりも大きな値に設定することができる。例えば、第1の閾値を10°程度、第2の閾値を20°程度とすることができる。
(基準電圧(Vsc)の更新)
次に、主として図9を参照しながら、ステップS20における基準電圧(Vsc)の更新工程について詳細に説明する。
図9に示すように、まずステップS21において、図3に示すCPU86aによって、ステップS5においてフォワードへとシフトチェンジされたときのシフトポジション信号電圧(V)が仮フォワード電圧(Vsftemp)としてメモリ86bに記憶される。
ステップS21に続いてステップS22が行われる。ステップS22では、図3に示すCPU86aの算出部86cによって、仮フォワード電圧(Vsftemp)と、メモリ86bに記憶されたリバース電圧(Vsr)とから、式Vsctemp=(Vsftemp+Vsr)/2により、基準電圧の更新候補値としての仮基準電圧(Vsctemp)が演算される。演算された仮基準電圧(Vsctemp)は、メモリ86bに一時記憶される。
ここで、リバース電圧(Vsr)とは、シフトポジションがニュートラルからリバースへと切り替えられるときに位置検出部52から出力されるシフトポジション信号の電圧をいう。一方、フォワード電圧(Vsf)とは、シフトポジションがニュートラルからフォワードへと切り替えられるときに位置検出部52から出力されるシフトポジション信号の電圧をいう。
ステップS22に続いてステップS23が行われる。ステップS23では、CPU86aの更新部86dによって、算出された仮基準電圧(Vsctemp)が許容最小電圧(Vscl)以上であるか否かが判断される。ステップS23において、仮基準電圧(Vsctemp)が許容最小電圧(Vscl)未満であると判断された場合は、ステップS29に進む。そして、ステップS29において、CPU86aの更新部86dによって、メモリ86bに記憶されている基準電圧(Vsc)が許容最小電圧(Vscl)に更新される。
一方、ステップS23において、仮基準電圧(Vsctemp)が許容最小電圧(Vscl)以上であると判断された場合は、ステップS24に進む。ステップS24では、メモリ86bに記憶された基準電圧(Vsc)からステップS22において演算された仮基準電圧(Vsctemp)を減算して得られる電圧の絶対値が所定の変化限界値(Y)以下であるか否かが判断される。ステップS24において|Vsc−Vsctemp|≦Yであると判断された場合は、ステップS25に進む。
ステップS25では、CPU86aの更新部86dによって、メモリ86bに記憶されている基準電圧(Vsc)が仮基準電圧(Vsctemp)に更新されると共に、フォワード電圧(Vsf)が仮フォワード電圧(Vsftemp)に更新される。
一方、ステップS24において、|Vsc−Vsctemp|>Yであると判断された場合は、ステップS26に進む。ステップS26では、基準電圧(Vsc)が仮基準電圧(Vsctemp)以下であるか否かが判断される。ステップS26において、基準電圧(Vsc)が仮基準電圧(Vsctemp)以下であると判断された場合は、ステップS27に進む。
ステップS27では、CPU86aの更新部86dによって、メモリ86bに記憶されている基準電圧(Vsc)が基準電圧(Vsc)に変化限界値(Y)を加算した電圧(Vsc+Y)に更新される。
一方、ステップS26において、基準電圧(Vsc)が仮基準電圧(Vsctemp)より大きいと判断された場合は、ステップS28に進む。ステップS28では、CPU86aの更新部86dによって、メモリ86bに記憶されている基準電圧(Vsc)が基準電圧(Vsc)から変化限界値(Y)を減算した電圧(Vsc−Y)に更新される。
続いて、主として図10を参照しながら、ステップS40における基準電圧(Vsc)の更新工程について詳細に説明する。
図10に示すように、まずステップS41において、図3に示すCPU86aによって、ステップS8においてリバースへとシフトチェンジされたときのシフトポジション信号電圧(V)が仮リバース電圧(Vsrtemp)としてメモリ86bに記憶される。
ステップS41に続いてステップS42が行われる。ステップS42では、図3に示すCPU86aの算出部86cによって、仮リバース電圧(Vsrtemp)と、メモリ86bに記憶されたフォワード電圧(Vsf)とから、式Vsctemp=(Vsrtemp+Vsf)/2により、基準電圧の更新候補値としての仮基準電圧(Vsctemp)が演算される。演算された仮基準電圧(Vsctemp)は、メモリ86bに一時記憶される。
ステップS42に続いてステップS43が行われる。ステップS43では、CPU86aの更新部86dによって、算出された仮基準電圧(Vsctemp)が許容最大電圧(Vsch)以上であるか否かが判断される。ステップS43において、仮基準電圧(Vsctemp)が許容最大電圧(Vsch)より大きいと判断された場合は、ステップS49に進む。そして、ステップS49において、CPU86aの更新部86dによって、メモリ86bに記憶されている基準電圧(Vsc)が許容最大電圧(Vsch)に更新される。
一方、ステップS43において、仮基準電圧(Vsctemp)が許容最大電圧(Vsch)以下であると判断された場合は、ステップS44に進む。ステップS44では、メモリ86bに記憶された基準電圧(Vsc)からステップS42において演算された仮基準電圧(Vsctemp)を減算して得られる電圧の絶対値が所定の変化限界値(Y)以下であるか否かが判断される。ステップS44において|Vsc−Vsctemp|≦Yであると判断された場合は、ステップS45に進む。
ステップS45では、CPU86aの更新部86dによって、メモリ86bに記憶されている基準電圧(Vsc)が仮基準電圧(Vsctemp)に更新されると共に、リバース電圧(Vsr)が仮リバース電圧(Vsrtemp)に更新される。
一方、ステップS44において、|Vsc−Vsctemp|>Yであると判断された場合は、ステップS46に進む。ステップS46では、基準電圧(Vsc)が仮基準電圧(Vsctemp)以下であるか否かが判断される。ステップS46において、基準電圧(Vsc)が仮基準電圧(Vsctemp)以下であると判断された場合は、ステップS47に進む。
ステップS47では、CPU86aの更新部86dによって、メモリ86bに記憶されている基準電圧(Vsc)が基準電圧(Vsc)に変化限界値(Y)を加算した電圧(Vsc+Y)に更新される。
一方、ステップS46において、基準電圧(Vsc)が仮基準電圧(Vsctemp)より大きいと判断された場合は、ステップS48に進む。ステップS48では、CPU86aの更新部86dによって、メモリ86bに記憶されている基準電圧(Vsc)が基準電圧(Vsc)から変化限界値(Y)を減算した電圧(Vsc−Y)に更新される。
以上説明したように、本実施形態では、シフトポジション検出機構50が船外機20に設けられている。そして、シフトポジション検出機構50は、コントロールレバー83とワイヤ47によって接続されている。このため、コントローラー82にシフトポジション制御用の位置センサなどの高価な部品を配置する必要がない。従って、船舶1を安価にすることができる。
また、コントロールレバー83とシフト機構34とが直接ワイヤで接続されている所謂機械式の船外機から電子制御式の船外機20に取り替える場合であっても、コントローラー82は、そのまま継続して使用することができる。従って、機械式シフト機構を備えた船外機から電子制御式のシフト機構を備えた船外機への置き換え、電子制御化を低コストに行うことができる。言い換えれば、所謂機械式の船外機を電子制御式の船外機に安価に置き換えたいというニーズを満足させることが可能となる。
さらに、シフト機構34は電子制御式である。このため、メカ式のシフト機構と較べて、より緻密なシフトポジションの制御が可能となる。また、上述のように、位置検出部52やニュートラルセンサ64などの異常検出も可能となる。
本実施形態では、スライダー53を用いたシフトポジション検出機構50が採用されている。このため、シフトポジション検出機構50のコストを低下させることができる。また、メカ式の船外機20との共通部品を多くすることができる。このため、船外機20のコストも低下させることができる。
本実施形態では、ステップS4においてVsc−K≧Vであるか否かが判断され、ステップS7においてVsc+K≦Vであるか否かが判断される。そして、Vsc−K<VかつVsc+K>Vであるときには、原則としてフォワードまたはリバースにシフトチェンジされない。すなわち、シフトポジション信号電圧(V)の変化が基準電圧(Vsc)に対して所定の電圧(K)以下であれば、原則としてフォワードまたはリバースにシフトチェンジされない。従って、コントロールレバー83が前進領域または後進領域に操作されたときにのみ、確実にフォワードまたはリバースへのシフトチェンジが行われるようにすることができる。
ところで、基準電圧(Vsc)は、シフトポジション検出機構50の個体によってばらつく。また、基準電圧(Vsc)は、シフトポジション検出機構50の温度によって変化する。それに対して、本実施形態では、基準電圧(Vsc)が随時更新される。このため、シフトポジション検出機構50の温度や個体差に応じたより的確な基準電圧(Vsc)が採用される。
なお、本実施形態では、船外機20が駆動している場合、基準電圧(Vsc)の更新制御が常時行われる例について説明した。但し、この基準電圧(Vsc)の更新制御は、必ずしも船外機20の駆動期間において常時行われる必要はない。例えば、船外機20の始動時に一度のみ行われるようにしてもよい。船外機20の駆動時に一定期間毎に基準電圧(Vsc)の更新制御が行われるようにしてもよい。基準電圧(Vsc)の更新制御用のスイッチを設け、そのスイッチが操船者によって操作された際にのみ基準電圧(Vsc)の更新制御が行われるようにしてもよい。
本実施形態では、図9及び図10に示すように、仮基準電圧(Vsctemp)が許容最大電圧(Vseh)より大きい場合や、仮基準電圧(Vsctemp)が許容最小電圧(Vscl)より小さい場合には、メモリ86bに記憶されている基準電圧(Vsc)は許容最大電圧(Vseh)または許容最小電圧(Vscl)に更新される。このため、基準電圧(Vsc)が許容最大電圧(Vseh)より大きくなることや、許容最小電圧(Vscl)より小さくなることが抑制される。
本実施形態では、図8に示すように、ステップS1において、Vscl≦V≦Vsehであるか否かが判断される。そして、Vscl>VまたはV>Vsehと判断された場合は、ステップS12において、位置検出部52の異常が検出されると共に、異常が報知される。従って、位置検出部52の異常検出を容易に行うことができる。また、位置検出部52の異常を迅速に操船者に報知することができる。
本実施形態では、アクセル開度とシフトポジション信号並びにニュートラルセンサ64からのオン信号及びオフ信号の少なくとも一方に基づいて船外機20の異常検出が行われる。このように、複数の因子に基づいて異常検出を行うことによって、より高度な異常検出が可能となる。例えば、異常箇所のより正確な検出も可能となる。具体的には、例えばニュートラルセンサ64の異常検出、位置検出部52の異常検出などが可能となる。
具体的には、図8のステップS4、ステップS7及びステップS9によって、アクセル開度が第1の閾値より大きいにもかかわらず、シフトポジション信号電圧(V)がVscl≦V≦Vsehの範囲にある場合に、位置検出部52の異常が検出される。アクセル開度が大きいため、シフトポジション信号電圧(V)も大きくなるはずであるのに、シフトポジション信号電圧(V)が小さい場合は、シフトポジション信号を出力する位置検出部52に異常が発生しているものと認められる。本実施形態では、その異常をステップS4、ステップS7及びステップS9によって検出することができる。
また、ニュートラルセンサ64からオン信号が出力されておらず、シフト機構34のシフトポジションがニュートラルではなく、アクセル開度が大きいにも関わらず、シフトポジション信号電圧(V)が小さい場合も、シフトポジション信号を出力する位置検出部52に異常が発生しているものと認められる。本実施形態では、その異常をステップS2、ステップS4、ステップS7及びステップS9によって検出することができる。
さらに、アクセル開度が大きいにもかかわらず、ニュートラルセンサ64からオン信号が出力されている場合には、ニュートラルセンサ64に異常が発生しているものと認められる。本実施形態では、その異常をステップS2及びステップS6によって検出することができる。
本実施形態では、異常が検出された場合は、ステップS14において、エンジン30の出力が制限された状態で、フォワードにシフトチェンジされる。このため、異常が検出された場合であっても船舶1をゆっくりと移動させることができる。
(変形例)
上記実施形態では、図4及び図5に示すように、スライド式のシフトポジション検出機構50を用いる例について説明した。但し、本発明において、シフトポジション検出機構は、スライド式に限定されない。例えば、図12に示すように、シフトポジション検出機構50に換えて回転式のシフトポジション検出機構73を用いてもよい。なお、本明細書において、「変位」には、「回転」が含まれるものとする。
図12に示すように、シフトポジション検出機構73は、略円柱状の被検出部材71を備えている。被検出部材71は、軸Aを中心として回転可能である。被検出部材71は、接続部材74によってワイヤ47に接続されている。操船者がコントロールレバー83を操作することで、このワイヤ47が移動することによって、被検出部材71が回転する。従って、コントロールレバー83の操作量に応じた角度だけ被検出部材71が回転することとなる。被検出部材71の回転角度は、位置検出部としての回転角センサ75によって検出される。回転角センサ75は、検出した被検出部材71の回転角度をシフトポジション信号として制御装置91に出力する。制御装置91は、このシフトポジション信号に基づいてシフト機構34のシフトポジションを制御する。
なお、被検出部材71には、コントロールレバー83が図6に示す中央位置に位置するときの位置で停止するように、ディテント機構72が設けられている。
上記実施形態では、スライダー53に磁性体63を配置し、磁力を検出することでスライダー53の位置を検出する場合について説明した。但し、スライダー53の検出方法は、これに限定されない。例えば、スライダー53の位置を、光源と光検知センサを用いて検出するようにしてもよい。
また、基準電圧(Vsc)の更新方法も特に限定されない。例えば、コントロールレバー83の位置が図6に示す中央位置となったときに位置検出部52から出力される電圧に基づいてメモリ86bに記憶されている基準電圧(Vsc)を更新するようにしてもよい。
上記実施形態では、図3に示すように、アクセル開度センサ46が船外機20に配置されている例について説明した。但し、アクセル開度センサの配置位置は特に限定されない。例えば、アクセル開度センサをコントローラー82に配置してもよい。また、アクセル開度センサを設けず、ワイヤ47によって直接エンジンの出力を制御するようにしてもよい。
上記実施形態では、変速比切り替え機構35を制御するためのマップと、シフトポジション切り替え機構36を制御するためのマップとを船外機20に搭載されたECU86内のメモリ86bに記憶させている。また、電磁バルブ72,73,74を制御するための制御信号を船外機20に搭載されたECU86内のCPU86aから出力させている。
但し、本発明は、この構成に限定されない。例えば、船体10に搭載したコントローラー82に、記憶部としてのメモリと、演算部としてのCPUとを、メモリ86b及びCPU86aと共に、またはメモリ86b及びCPU86aに替えて設けてもよい。この場合、コントローラー82に設けられたメモリに変速比切り替え機構35を制御するためのマップと、シフトポジション切り替え機構36を制御するためのマップとを記憶させてもよい。また、コントローラー82に設けられたCPUから電磁バルブ72,73,74を制御するための制御信号を出力させてもよい。
上記実施形態では、ECU86がエンジン30と電磁バルブ72,73,74との両方の制御を行う例について説明した。但し、本発明は、これに限定されない。例えば、エンジンを制御するECUと、電磁バルブを制御するECUとを別個に設けてもよい。
上記実施形態では、シフト機構34が変速比切り替え機構35を有する例について説明した。但し、シフト機構34は、変速比切り替え機構35を有さないものであってもよい。例えば、シフト機構34は、シフトポジション切り替え機構36のみを有するものであってもよい。
なお、クラッチの接続力とは、クラッチの接続状態を表す値である。すなわち、例えば、「変速比切り替え用油圧式クラッチ53の接続力が100%である」とは、プレート群53bが完全な圧接状態となるように油圧式ピストン53aが駆動され、変速比切り替え用油圧式クラッチ53が完全に接続された状態を意味する。一方、例えば、「変速比切り替え用油圧式クラッチ53の接続力が0%である」とは、油圧式ピストン53aが非駆動状態となることによって、プレート群53bのプレート同士が離間して非圧接状態になり、変速比切り替え用油圧式クラッチ53が完全に切断された状態を意味する。また、例えば、「変速比切り替え用油圧式クラッチ53の接続力が80%である」とは、プレート群53bが圧接状態となるように変速比切り替え用油圧式クラッチ53が駆動され、変速比切り替え用油圧式クラッチ53が完全に接続された状態に対して、入力軸としての第1の動力伝達軸50から出力軸としての第2の動力伝達軸51へ伝達される駆動トルクまたは、第2の動力伝達軸51の回転速度が80%となる状態で接続された、所謂半クラッチ状態であることを意味する。
実施形態に係る船舶の船尾部分を側面視した際の部分断面図である。 推進力発生装置の構成を表す模式的構成図である。 船舶の制御ブロック図である。 シフトポジション検出機構の概略側面図である。 シフトポジション検出機構の概略平面図である。 コントローラーの概略側面図である。 位置検出部から出力されるシフトポジション信号を表すグラフである。 実施形態におけるシフトチェンジ制御を表すフローチャートである。 ステップS20における中立中央値の更新制御を表すフローチャートである。 ステップS40における中立中央値の更新制御を表すフローチャートである。 位置検出部に異常が検出された場合のスロットル開度とアクセル開度との関係を表すマップである。図11中、実線で表すグラフは、位置検出部に異常が検出された場合のスロットル開度とアクセル開度との関係を表す。図11中、一点破線で表すグラフは、通常時のスロットル開度とアクセル開度との関係を表す。 変形例におけるシフトポジション検出機構の概略側面図である。
符号の説明
1 船舶
20 船外機(船舶用推進システム)
30 エンジン(動力源)
34 シフト機構
41 プロペラ
45 アクセル開度検出部
47 ワイヤ
50 シフトポジション検出機構
52 位置検出部
52a 磁気センサ
53 スライダー(被検出部材)
54 枠体
54a スライド空間
62 スライダー本体
63a 第1の磁性体
63b 第2の磁性体
64 ニュートラルセンサ
70 アクチュエータ
71 被検出部材
73 シフトポジション検出機構
75 回転角センサ(位置検出部)
83 コントロールレバー
86a CPU(制御部)
86b メモリ
86c 算出部
86d 更新部
91 制御装置
シフトポジション信号の電圧
sc 基準電圧
sctemp 基準電圧の更新候補値
sch 基準電圧の許容最大値
scl 基準電圧の許容最小値
sf シフトポジションがフォワードとなったときのシフトポジション信号の電圧
sr シフトポジションがリバースとなったときのシフトポジション信号の電圧

Claims (13)

  1. 船体の船尾に取り付けられ、操船者がシフトポジションを切り替えるためのコントロールレバーによって操作される船外機であって、
    動力源と、
    前記動力源によって駆動されるプロペラと、
    前記動力源と前記プロペラとの間に配置され、フォワード、ニュートラル及びリバースの間でシフトポジションを切り替えるシフト機構と、
    ワイヤによって前記コントロールレバーに接続されており、前記コントロールレバーが操作されることで前記コントロールレバーの操作位置に応じた位置に変位する被検出部材と、前記被検出部材の変位を検出し、前記検出した被検出部材の変位に応じたシフトポジション信号を出力する位置検出部とを有するシフトポジション検出機構と、
    前記シフトポジション信号に基づいて前記シフト機構のシフトポジションを制御する制御装置と、
    を備え、
    前記シフトポジション検出機構は、前記被検出部材がスライドするスライド空間が形成された枠体をさらに有し、
    前記シフトポジション検出機構が船外機に搭載されている船外機
  2. 請求項1に記載された船外機において、
    前記被検出部材は、前記コントロールレバーがニュートラルに対応する位置に位置するときの中立位置から両方向に変位可能であり、
    前記位置検出部は、前記被検出部材が前記中立位置から一方の方向に変位したときにフォワードに対応するシフトポジション信号を出力する一方、前記被検出部材が前記中立位置から他方の方向に変位したときにリバースに対応するシフトポジション信号を出力する船外機
  3. 請求項2に記載された船外機において、
    前記位置検出部は、前記被検出部材が前記中立位置から大きく変位するにつれて基準電圧との差の絶対値が大きくなる電圧のシフトポジション信号を出力し、
    前記制御装置は、前記シフトポジション信号の電圧が前記基準電圧に対して第1の所定値以上高くなったとき、または前記シフトポジション信号の電圧が前記基準電圧に対して第2の所定値以上低くなったときに前記シフト機構のシフトポジションをニュートラルからフォワードまたはリバースにさせる一方、前記シフトポジション信号の電圧が、前記基準電圧よりも前記第1の所定値だけ高い電圧から前記基準電圧よりも前記第2の所定値だけ低い電圧の間である場合には、前記シフト機構のシフトポジションをニュートラルに保持させる船外機
  4. 請求項3に記載された船外機において、
    前記制御装置は、
    前記シフトポジション信号に基づいて前記シフト機構のシフトポジションを制御する制御部と、
    前記基準電圧及び前記第1及び第2の所定値を記憶すると共に、前記制御部が前記シフト機構のシフトポジションをフォワードにしたときの前記シフトポジション信号の電圧と、前記制御部が前記シフト機構のシフトポジションをリバースにしたときの前記シフトポジション信号の電圧と、前記被検出部材が前記中立位置に位置したときの前記シフトポジション信号の電圧とのうちの少なくともひとつのデータを記憶するメモリと、
    を有し、
    前記制御部は、前記メモリに記憶されたデータの少なくともひとつに基づいて前記メモリに記憶された前記基準電圧を更新する船外機
  5. 請求項4に記載された船外機において、
    前記メモリは、前記基準電圧の許容最大値及び許容最小値を記憶しており、
    前記制御部は、
    前記メモリに記憶されたデータに基づいて前記メモリに記憶された前記基準電圧の更新候補値を算出する算出部と、
    前記基準電圧の更新候補値が前記基準電圧の許容最大値以下、許容最小値以上である場合は、前記メモリに記憶された前記基準電圧を前記基準電圧の更新候補値に更新し、前記基準電圧の更新候補値が前記基準電圧の許容最大値よりも大きい場合は前記メモリに記憶された前記基準電圧を前記基準電圧の許容最大値に更新する一方、前記基準電圧の更新候補値が前記基準電圧の許容最小値よりも小さい場合は前記メモリに記憶された前記基準電圧を前記基準電圧の許容最小値に更新する更新部と、
    を有する船外機
  6. 請求項2に記載された船外機において、
    前記位置検出部は、前記被検出部材が前記中立位置から大きく変位するにつれて基準電圧との差の絶対値が大きくなる電圧のシフトポジション信号を出力し、
    前記制御装置は、前記シフトポジション信号の電圧が、所定の限界電圧以上高くなったとき、または所定の限界電圧以上低くなったとき異常を検出する船外機
  7. 請求項2に記載された船外機において、
    前記被検出部材が前記中立位置を挟んで位置する所定の領域内に位置することを検出した際にオンされると共に、前記制御装置に対してオン信号を出力するニュートラルセンサと、
    前記動力源のアクセル開度が入力されるコントロールレバーと、
    前記コントロールレバーの変位に基づいて前記アクセル開度を検出すると共に、前記制御装置に前記検出されたアクセル開度を出力するアクセル開度検出部と、
    をさらに備え、
    前記制御装置は、前記ニュートラルセンサからのオン信号が入力された際に、前記シフトポジション信号にかかわらず、前記シフト機構のシフトポジションをニュートラルに制御し、前記アクセル開度と、前記シフトポジション信号及び前記オン信号のうちの少なくとも一方とに基づいて前記ニュートラルセンサ及び前記位置検出部のうちの少なくとも一方の異常を検出する船外機
  8. 請求項7に記載された船外機において、
    前記制御装置は、前記シフトポジション信号の電圧が前記基準電圧に対して第1の所定値以上高くなったとき、または前記シフトポジション信号の電圧が前記基準電圧に対して第2の所定値以上低くなったときに前記シフト機構のシフトポジションをニュートラルからフォワードまたはリバースにさせる一方、前記シフトポジション信号の電圧が、前記基準電圧よりも前記第1の所定値だけ高い電圧から前記基準電圧よりも前記第2の所定値だけ低い電圧の間である場合には、前記シフト機構のシフトポジションをニュートラルに保持させ、前記アクセル開度が所定の開度以上であると共に前記シフトポジション信号の電圧が前記基準電圧よりも前記第1の所定値だけ高い電圧から前記基準電圧よりも前記第2の所定値だけ低い電圧の間であるときに前記位置検出部の異常を検出する船外機
  9. 請求項8に記載された船外機において、
    前記制御装置は、記アクセル開度が所定の開度以上であると共に前記シフトポジション信号の電圧が前記基準電圧よりも前記第1の所定値だけ高い電圧から前記基準電圧よりも前記第2の所定値だけ低い電圧の間であり、かつ前記ニュートラルセンサからのオン信号が出力されていないときに前記位置検出部の異常を検出する船外機
  10. 請求項7に記載された船外機において、
    前記制御装置は、前記アクセル開度が所定の開度以上であると共に前記ニュートラルセンサからのオン信号が出力されているときに前記ニュートラルセンサの異常を検出する船外機
  11. 請求項6または7に記載された船外機において、
    前記制御装置は、異常を判定した場合、前記動力源の出力を規制する船外機
  12. 請求項2に記載された船外機において、
    前記位置検出部は、磁気の大きさを検知し、磁気の大きさに応じた大きさの電圧を前記シフトポジション信号として前記制御装置に対して出力する磁気センサを有し、
    前記被検出部材は、
    被検出部材本体と、
    被検出部材本体に取り付けられ、前記位置検出部が前記中立位置から一方の方向に変位するにつれて前記磁気センサに近づく第1の磁性体と、
    被検出部材本体に取り付けられ、前記位置検出部が前記中立位置から他方の方向に変位するにつれて前記磁気センサに近づく、前記第1の磁性体とは逆の極性を有する第2の磁性体と、
    を有する船外機
  13. 請求項1に記載された船外機と、前記コントロールレバーとを備えた船舶。
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