JP4215307B2 - 船外機の前後進切換装置 - Google Patents

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    • F02B61/00Adaptations of engines for driving vehicles or for driving propellers; Combinations of engines with gearing
    • F02B61/04Adaptations of engines for driving vehicles or for driving propellers; Combinations of engines with gearing for driving propellers
    • F02B61/045Adaptations of engines for driving vehicles or for driving propellers; Combinations of engines with gearing for driving propellers for outboard marine engines

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、船外機のプロペラを正、逆転のいずれかに切り換え可能とする船外機の前後進切換装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
上記船外機には、従来、特開平2‐216391号公報で示されるものがある。
【0003】
上記公報のものによれば、上記船外機は、船体の後部に支持されてその下部が水中に没入可能とされるケースと、このケースの上方に配設されてこのケースの上端部に支持される内燃機関と、上記ケースの下端部に支承されるプロペラと、上記ケースに内有されて上記プロペラを上記内燃機関に連動連結させる動力伝達手段と、この動力伝達手段の動力伝達状態を切り換え操作可能とするシフト操作手段とを備えている。
【0004】
また、上記シフト操作手段は、操作者に操作可能とされる操作部と、上記ケースの上面と上記内燃機関の下面との間の空間に配置されて上記ケースに対し回動自在となるよう支承されかつ上記動力伝達手段に連動連結されるシフトレバーと、このシフトレバーを上記操作部に連動連結させるケーブルとを備えている。
【0005】
上記操作部に連動する上記シフトレバーは、その回動で正転シフト位置、中立シフト位置、および逆転シフト位置の各種シフト位置を選択的に採るようになっており、このシフトレバーの各種シフト位置に対応して上記動力伝達手段が各種動力伝達状態に切り換えられることとされている。
【0006】
また、上記構成において、従来、次のように構成されたものがある。
【0007】
即ち、上記シフトレバーの中立シフト位置を検出するシフト位置検出センサーが、上記シフトレバーと共に上記空間に設けられ、上記シフトレバーが中立シフト位置であるというシフト位置検出センサーの検出信号があったことを条件として、内燃機関の始動が可能とされている。これによれば、動力伝達手段が正転、逆転の動力伝達状態のままで内燃機関の始動がなされることにより、船艇が不意に発進させられてしまう、ということが未然に防止されるようになっている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記従来の技術では、次のような問題点がある。
【0009】
第1に、上記シフト位置検出センサーはシフトレバーと共に上記したようにケースの上面と、内燃機関の下面との間の空間に配置されているが、この空間は船外機をコンパクトにするために狭くされており、よって、上記シフト位置検出センサーを上記ケースや内燃機関側に対し組み付けようとする際の組み付け作業や、上記シフト位置検出センサーに対する保守、点検作業がし難いという問題点がある。
【0010】
第2に、上記シフト位置検出センサーの位置検出により上記シフトレバーのシフト位置を正確に検出させる上で、上記シフト位置検出センサーは、シフトレバーのシフト位置に対し相対的に適正位置に、かつ、適正姿勢にて設置させる必要があるが、上記シフトレバーは回動して円弧を描くものであるため、上記シフトレバーのシフト位置に対し、上記したようにシフト位置検出センサーを適正に設置させることは容易でなく、よって、上記シフト位置検出センサーの組み付け作業が更に煩雑になるおそれがある。
【0011】
第3に、上記したように、船外機における余剰空間は限られた狭いものであるため、上記前後進切換装置の組み付け作業がより容易にできるようにするため、この装置はできるだけコンパクトにさせることが望まれている。
【0012】
本発明は、上記のような事情に注目してなされたもので、次のことを課題とする。
【0013】
第1に、シフトレバーのシフト位置を検出するシフト位置検出センサーをケースや内燃機関側に組み付けようとする際の作業や、上記シフト位置検出センサーに対する保守、点検作業が容易にできるようにする。
【0014】
第2に、シフトレバーのシフト位置に対し、シフト位置検出センサーを適正位置に、かつ、適正姿勢にて設置させるための作業が容易にできるようにする。
【0015】
第3に、動力伝達手段の動力伝達状態を切り換え可能とさせるための前後進切換装置をよりコンパクトにさせる。
【0016】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するための本発明の船外機の前後進切換装置は、次の如くである。
【0017】
請求項1の発明は、図1〜12に例示するように、船体3の後部に支持されてその下部が水2中に没入可能とされるケース9と、このケース9の上方に配設されてこのケース9の上端部に支持される内燃機関12と、上記ケース9の下端部に支承されるプロペラ13と、上記ケース9に内有されて上記プロペラ13を上記内燃機関12に連動連結させる動力伝達手段14と、この動力伝達手段14の動力伝達状態を切り換え操作可能とするシフト操作手段16とを備え、かつ、このシフト操作手段16が、操作者に操作可能とされる操作部25と、上記ケース9の上面と上記内燃機関12の下面との間の空間26に配置されて上記ケース9に対し回動自在となるよう支承されかつ上記動力伝達手段14に連動連結されるシフトレバー27とを備え、上記操作部25に連動する上記シフトレバー27がその回動で各種シフト位置を選択的に採るようにすると共に、このシフトレバー27の各種シフト位置に対応して上記動力伝達手段14が各種動力伝達状態に切り換えられるようにし、上記シフトレバー27のいずれかのシフト位置を検出するシフト位置検出センサー46を設けた船外機において、
【0018】
上記シフト位置検出センサー46の少なくとも一部を上記内燃機関12の外側面の外側方に位置させると共に、この外側方から見て上記内燃機関と重なるよう位置させ、
【0019】
記シフト操作手段16が、上記ケース9もしくは内燃機関12の外面側に支持される案内部材36と、この案内部材36により、直線的な方向に往復摺動E,F自在に案内されるスライダー37とを備え、上記操作部25、シフトレバー27、および上記スライダー37を互いに連結させ
【0020】
上記案内部材36に上記シフト位置検出センサー46を取り付け、このシフト位置検出センサー46による上記スライダー37の摺動位置の検出により、上記シフトレバー27のシフト位置Nが検出されるようにしたものである。
【0021】
請求項の発明は、図1〜10に例示するように、請求項の発明に加えて、上記スライダー37の摺動方向で、上記操作部25側とスライダー37との連結部に遊び43を設けたものである。
【0022】
請求項の発明は、図1〜10に例示するように、請求項、もしくはの発明に加えて、上記シフトレバー27があるシフト位置Nを採ったとき、上記シフト位置検出センサー46の検出片48が上記スライダー37に弾性的に係脱自在に係合して、上記スライダー37をその位置に保持させるようにしたものである。
【0023】
請求項の発明は、図7〜10に例示するように、請求項からのうちいずれか1つの発明に加えて、上記ケース9もしくは内燃機関12の外面側に上記案内部材36を回動自在に枢支させ、この案内部材36を一方向Gに回動させるよう付勢するばね53を設け、上記シフトレバー27を正転シフト位置FOもしくは逆転シフト位置Rから中立シフト位置Nに向って回動させるよう上記操作部25に連動して上記スライダー37が摺動させられようとするとき、上記操作部25への操作力の分力が上記スライダー37を介し上記ばね53に抗して上記案内部材36を上記一方向Gとは逆の他方向Hに回動させるようにし、この他方向Hへの案内部材36の回動を検出する回転検出センサー55を設けたものである。
【0024】
請求項の発明は、図11,12に例示するように、船体3の後部に支持されてその下部が水2中に没入可能とされるケース9と、このケース9の上方に配設されてこのケース9の上端部に支持される内燃機関12と、上記ケース9の下端部に支承されるプロペラ13と、上記ケース9に内有されて上記プロペラ13を上記内燃機関12に連動連結させる動力伝達手段14と、この動力伝達手段14の動力伝達状態を切り換え操作可能とするシフト操作手段16とを備え、かつ、このシフト操作手段16が、操作者に操作可能とされる操作部25と、上記ケース9の上面と上記内燃機関12の下面との間の空間26に配置されて上記ケース9に対し回動自在となるよう支承されかつ上記動力伝達手段14に連動連結されるシフトレバー27と、このシフトレバー27を上記操作部25に連動連結させるケーブル30とを備え、上記操作部25に連動する上記シフトレバー27がその回動で各種シフト位置を選択的に採るようにすると共に、このシフトレバー27の各種シフト位置に対応して上記動力伝達手段14が各種動力伝達状態に切り換えられるようにし、上記シフトレバー27のいずれかのシフト位置を検出するシフト位置検出センサー46を設けた船外機において、
【0025】
上記シフト位置検出センサー46による上記ケーブル30の中途部の移動位置の検出により、上記シフトレバー27のシフト位置Nが検出されるようにしたものである。
【0026】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面により説明する。
【0027】
(第1の実施の形態)
【0028】
図1〜6は、第1の実施の形態を示している。
【0029】
図1〜4において、符号1は水2に浮かべられる船艇で、矢印Frはこの船艇1の前方を示している。
【0030】
上記船艇1の船体3の後部に船外機4が支持ブラケット5により着脱自在に支持されている。上記船外機4は、上記船体3の後部に対し上記支持ブラケット5に対し枢支手段6により上下に回動自在となるよう枢支され、下方回動で、船艇1を推進可能とさせる図示の状態とされている。
【0031】
上記船外機4は、上記船体3の後部に上記支持ブラケット5と枢支手段6とにより支持されて上下方向に延びその下部が上記水2中に没入可能とされるケース9と、このケース9の上端部の上方近傍に配設されてこのケース9の上端部に緩衝体10を介し締結具11により支持される内燃機関12と、上記ケース9の下端部に支承されるプロペラ13と、上記ケース9に内有されて上記プロペラ13を上記内燃機関12に連動連結させる歯車噛合式の動力伝達手段14と、この動力伝達手段14の動力伝達状態を正転、中立、逆転状態のいずれかに択一的に選択するよう切り換え操作可能とするシフト操作手段16と、上記内燃機関12をその上方から開閉自在に覆うカウリング17とを備えている。
【0032】
上記船外機4は、以下に説明するように、上記ケース9、内燃機関12、プロペラ13、動力伝達手段14、およびシフト操作手段16の各部構成の組み合わせに係る前後進切換装置を備えている。
【0033】
上記内燃機関12は、軸心20aがほぼ垂直に延びるクランク軸20をその軸心20a回りに回転自在となるよう支承するクランクケース21と、このクランクケース21から後方に向って突設されるシリンダ22とを備えている。
【0034】
上記シフト操作手段16は、上記カウリング17の外部でその前方に位置して操作者によって操作可能とされる回動レバー式の操作部25と、上記ケース9の上面と上記内燃機関12の下面との間のほぼ水平方向に延びる偏平な空間26に配置されるシフトレバー27とを備えている。このシフトレバー27は、上記ケース9に対しほぼ鉛直な軸心回りに往復回動自在(矢印A,B)となるよう支承され、かつ、上記動力伝達手段14にシフト軸28により連動連結されている。
【0035】
上記シフト操作手段16は、上記シフトレバー27の回動端を上記操作部25に連動連結させるケーブル30と、このケーブル30をその長手方向に往復摺動自在(矢印C,D)に嵌入させて上記ケース9もしくは内燃機関12に固定されるガイドチューブ31と、上記シフトレバー27とケーブル30との間に介設されて上記ケーブル30のその長手方向への移動を、上記シフトレバー27の回動に変換させる変換機構32とを備えている。
【0036】
上記変換機構32は、上記内燃機関12の外面側に締結具34により支持されてほぼ水平に直線的に延びる案内溝35を有する案内部材36と、この案内部材36の案内溝35に嵌入されて、直線的にこの案内溝35の長手方向に往復摺動自在(矢印E,F)に案内される長円形状のスライダー37とを備えている。このスライダー37には上記案内部材36の案内溝35の長手方向に向って長く延びる長孔38がほぼ鉛直方向に貫通するよう形成され、また、上記スライダー37の外側面には切り欠き状の係止凹部39が形成されている。
【0037】
上記長孔38に嵌入されてこの長孔38の長手方向に移動自在とされる枢支軸40を介して、上記ケーブル30の端部が上記スライダー37に連結されている。また、一端が上記枢支軸40を介して上記スライダー37に連結され、他端が他の枢支軸41を介して上記シフトレバー27の回動端に枢支されるリンク42が設けられている。つまり、上記枢支軸40,41、およびリンク42を介して上記操作部25、シフトレバー27、およびスライダー37が互いに連結されている。上記の場合、案内部材36の案内溝35により案内されるスライダー37の摺動方向で、このスライダー37と上記操作部25側であるケーブル30との連結部に遊び43が設けられている。つまり、上記長孔38内でこの長孔38の一端部38aと他端部38bとの間で上記枢支軸40が、がたつくこととされており、このがたつきが上記遊び43とされている。
【0038】
上記シフトレバー27の往回動Aの始点におけるこのシフトレバー27の位置が正転シフト位置FO、この正転シフト位置FOからの往回動Aの中途部における上記シフトレバー27の位置が中立シフト位置N、上記シフトレバー27の往回動Aの終点におけるこのシフトレバー27の位置が逆転シフト位置Rとされ、上記操作部25にケーブル30と変換機構32を介して連動する上記シフトレバー27が上記各種シフト位置を選択的に採ることとされ、このシフトレバー27の各種シフト位置に対応して上記動力伝達手段14が、前記した各種動力伝達状態に切り換えられることとされている。
【0039】
上記スライダー37の摺動位置の検出により、上記シフトレバー27の中立シフト位置Nを検出するスイッチであるシフト位置検出センサー46が設けられている。このシフト位置検出センサー46は上記案内部材36に固着されたスイッチ内蔵のセンサー本体47と、このセンサー本体47から突出するレバー形状の検出片48とを備え、上記シフト位置検出センサー46の検出信号を入力する電子的なエンジン制御装置49が設けられている。また、上記シフト位置検出センサー46の少なくとも一部であるほぼ全部が、上記内燃機関12の外側面の外側方に位置させられると共に、この外側方から見て上記内燃機関と重なるよう位置させられている。
【0040】
そして、上記操作部25を次のように操作すれば、動力伝達手段14を所望の動力伝達状態にさせることができ、もって、船艇1を前、後進させることができる。
【0041】
図1,3,4において、図例では、上記操作部25に連動するケーブル30は往摺動Cの始点に位置させられている。この状態では、上記ケーブル30に連動連結されるシフトレバー27は往回動Aの始点である正転シフト位置FOに位置させられている。よって、この場合には、上記動力伝達手段14の動力伝達状態は正転状態とされ、よって、正転するプロペラ13により、船艇1は前進可能とされる。
【0042】
また、上記状態では、スライダー37も往摺動Eの始点に位置させられており、かつ、枢支軸40は長孔38の一端部38aに位置させられている。この場合、スライダー37に対しシフト位置検出センサー46の検出片48は離脱させられてはいるが、弾性的に圧接しており、これにより、スライダー37はその往摺動Eの始点位置にがたつきなく保持されている。また、この場合、上記シフト位置検出センサー46は、制御装置49を介し内燃機関12の不図示の始動位置の始動を不能とさせており、もって、始動時に船艇1が前方に急発進することが防止されている。
【0043】
上記した図1,3,4の状態から、操作部25への操作により、ケーブル30をその始点から所定量だけ往摺動Cさせると、図5で示すように、これに枢支軸40とリンク42とを介して連動するシフトレバー27が中立シフト位置Nに位置させられる。すると、上記動力伝達手段14の動力伝達状態は中立状態とされて、上記内燃機関12からプロペラ13への動力伝達が遮断される。
【0044】
上記の場合、ケーブル30の往摺動Cの当初では、枢支軸40は長孔38内をその一端部38aから他端部38bに向って摺動するだけでスライダー37は往摺動Eすることなく停止したままに保たれる。つまり、遊び43の分だけ、上記スライダー37が停止されたままに保たれる。更に、上記ケーブル30を往摺動Cさせると、上記枢支軸40が長孔38の他端部38bに達して上記スライダー37を往摺動Eさせる。ここで、上記したように、ケーブル30がその始点から所定量だけ往摺動Cして、シフトレバー27が中立シフト位置Nに位置させられたとき、上記のように往摺動Eした上記スライダー37の係止凹部39にシフト位置検出センサー46の検出片48が弾性的に係脱自在に係合し、この係止凹部39の係合により、上記スライダー37がその位置にがたつきなく保持される。
【0045】
この場合、上記シフト位置検出センサー46は、制御装置49を介し上記始動装置の始動を許容し、もって、始動時に、船艇1が急発進することを回避して、その始動が可能とされている。
【0046】
上記した図5の状態から、操作部25への操作により、ケーブル30をその終点まで往摺動Cさせると、図6で示すように、上記ケーブル30の往摺動Cに枢支軸40とリンク42とを介しシフトレバー27が連動してその終点まで往回動Aして逆転シフト位置Rに位置させられる。すると、この場合には、上記動力伝達手段14の動力伝達状態は逆転状態とされ、よって、逆転するプロペラ13により、船艇1は後進可能とされる。
【0047】
また、上記状態では、スライダー37は往摺動Eの終点に位置させられており、この場合、スライダー37に対しシフト位置検出センサー46の検出片48は離脱させられてはいるが、弾性的に圧接しており、これにより、スライダー37はその往摺動Eの終点位置にがたつきなく保持されている。また、この場合、上記シフト位置検出センサー46は、制御装置49を介し上記始動装置の始動を不能とさせており、もって、始動時に、船艇1が後方に急発進することが防止されている。
【0048】
上記状態から、操作部25への操作により、ケーブル30を復摺動Dさせれば、前記したと逆の作用により、シフトレバー27が復回動Bして逆転シフト位置Rから順次中立シフト位置N、正転シフト位置FOとなるよう位置させられると共に、スライダー37も復摺動Fして図1,3,4で示した元の状態に戻される。
【0049】
上記構成によれば、図1,3,4で示したように、シフト位置検出センサー46の少なくとも一部であるほぼ全部が、上記内燃機関12の外側面の外側方に位置させられると共に、この外側方から見て上記内燃機関と重なるよう位置させられている。
【0050】
このため、従来では、ケース9の上面と内燃機関12の下面との間の狭い空間26に上記シフト位置検出センサー46がシフトレバー27と共に配置されていたが、これに比べて、上記ケース9や内燃機関12側へのシフト位置検出センサー46の組み付け作業や、上記シフト位置検出センサー46に対する保守、点検作業が容易にできることとなる。
【0051】
また、上記シフト操作手段16が、上記ケース9もしくは内燃機関12の外面側に支持される案内部材36と、この案内部材36により、直線的な方向に往復摺動E,F自在に案内されるスライダー37とを備え、上記操作部25、シフトレバー27、および上記スライダー37を互いに連結させた場合において、上記案内部材36に上記シフト位置検出センサー46が取り付けられ、このシフト位置検出センサー46による上記スライダー37の摺動位置の検出により、上記シフトレバー27の中立シフト位置Nが検出されるようになっている。
【0052】
このため、上記シフト位置検出センサー46に対し上記スライダー37は直線的に往復摺動(E,F)することから、このスライダー37が弧状に摺動することに比べて、上記スライダー37に対しシフト位置検出センサー46を適正位置に、かつ、適正姿勢にて設置させることが容易にできる。
【0053】
よって、上記スライダー37の位置検出によって、シフトレバー27の中立シフト位置Nを正確に検出させるようにする場合でも、上記シフト位置検出センサー46の上記した設置が容易にできる分、その組み付け作業が容易にできることとなる。
【0054】
また、上記案内部材36に案内される上記スライダー37の摺動方向で、上記操作部25側とスライダー37との連結部に遊び43が設けられている。
【0055】
ここで、上記案内部材36に対しスライダー37を、がたつきなく円滑に摺動させようとすれば、このスライダー37はその摺動方向においてある程度長い形状にすることが好ましい。しかし、このために単にスライダー37を大きい形状にすると、その分、シフト操作手段16が大形になるおそれが生じて好ましくはない。
【0056】
そこで、上記したように、操作部25側とスライダー37との連結部に遊び43を設けたのであり、このため、このスライダー37の往復摺動E,Fの始点から終点の間で移動する寸法、つまり、スライダー37の移動軌跡の寸法は、上記遊び43の分、小さく抑えられる。
【0057】
よって、上記スライダー37をその摺動方向で長くすることにより大形にしたとしても、上記遊び43を設けた分、上記案内部材36を短く抑制できて、前後進切換装置をコンパクトにさせることができる。
【0058】
また、上記シフトレバー27が中立シフト位置Nにあるとき、この中立シフト位置Nを検出する上記シフト位置検出センサー46の検出片48が上記スライダー37に弾性的に係脱自在に係合して、上記スライダー37をその位置に保持させるようにしてある。
【0059】
このため、上記案内部材36に対し上記スライダー37が、がたつくことは上記シフト位置検出センサー46の利用により、簡単な構成によって防止される。
【0060】
なお、以上は図示の例によるが、上記案内部材36はケース9に支持させてもよい。また、上記長孔38に代えて、上記枢支軸40の外径よりも十分に内径の大きい円形孔をスライダー37に形成し、もって、遊び43を設けてもよい。更に、シフト位置検出センサー46は、シフトレバー27の正転シフト位置FOもしくは逆転シフト位置Rを検出するものであってもよい。
【0061】
以下の各図は、第2,3の実施の形態を示している。これら各実施の形態は、前記第1の実施の形態と構成、作用において多くの点で共通している。そこで、これら共通するものについては、図面に共通の符号を付してその重複した説明を省略し、異なる点につき主に説明する。
【0062】
なお、上記各実施の形態の各部構成を種々組み合せてもよい。
【0063】
(第2の実施の形態)
【0064】
図7〜10は、第2の実施の形態を示している。
【0065】
これによれば、上記変換機構32は、上記内燃機関12の外面側に締結具34により支持されたブラケット51を有し、軸心52aが鉛直方向に延びる枢支軸52により上記ブラケット51に上記案内部材36が回動自在に支承されている。また、上記案内部材36を上記軸心52a回りの一方向Gに回動させるよう付勢するつる巻き式のばね53が設けられている。
【0066】
また、平面視で、上記ケーブル30の摺動方向C,Dと、スライダー37の摺動方向E,Fとは鋭角の交角で交差させられている。また、上記一方向Gとは逆の他方向Hへの案内部材36の回動を検出する回転検出センサー55が設けられ、この回転検出センサー55は内燃機関12側である上記ブラケット51に取り付けられている。また、上記案内部材36が所定以上に一方向Gに回動すること、および所定以上に他方向Hに回動することをそれぞれ阻止するストッパ54,54が設けられている。
【0067】
図7において、上記シフトレバー27を正転シフト位置FOから中立シフト位置Nに向って往回動Aさせるよう、上記操作部25にケーブル30を介し連動してスライダー37が往摺動Eさせられようとするとき、上記ケーブル30とスライダー37の各摺動方向の上記した互いの交差によって、上記操作部25への操作力の分力が、上記スライダー37を介し上記ばね53に抗して上記案内部材36を上記一方向Gとは逆の他方向Hに回動させる(図7中二点鎖線)。
【0068】
また、図9において、上記シフトレバー27を逆転シフト位置Rから中立シフト位置Nに向って復回動Bさせるよう、上記操作部25にケーブル30を介し連動してスライダー37が復摺動Fさせられようとするとき、上記ケーブル30とスライダー37の各摺動方向の上記した互いの交差によって、上記操作部25への操作力の分力が、上記スライダー37を介し上記ばね53に抗して上記案内部材36を、上記図9の実線位置から上記一方向Gとは逆の他方向Hに回動させる(図7中二点鎖線)。
【0069】
そして、上記したように案内部材36が他方向Hに回動させられたときには、この他方向Hへの案内部材36の回動が上記回転検出センサー55により検出され、この検出信号は上記制御装置49に入力されて、この制御装置49により、上記内燃機関12が一時的に失火させられるようになっている。
【0070】
このため、上記シフトレバー27を正転シフト位置FOと逆転シフト位置Rのうち、いずれか一方の位置から上記中立シフト位置Nを通り他方の位置に変更しようとするとき、上記失火により、一旦、内燃機関12の回転数が低下させられ、その分、この切り換えが、高速のままでなされるよりも、より円滑になされることとなる。
【0071】
なお、上記案内部材36は、ケース9に枢支させてもよい。
【0072】
また、上記回転検出センサー55も、前記シフト位置検出センサー46と同様に、その少なくとも一部を上記内燃機関12よりも外側方に位置させてもよい。このようにすれば、上記シフト位置検出センサー46の場合と同様に、組み付け作業や保守等の作業が容易にできることとなる。
【0073】
この実施の形態によれば、上記したように、案内部材36はケース9もしくは内燃機関12に枢支させてはあるが、他の構成は前記第1の実施の形態と同様であるため、この第1の実施の形態で示した作用効果と同様のものが得られることとなる。
【0074】
(第3の実施の形態)
【0075】
図11,12は、第3の実施の形態を示している。
【0076】
これによれば、前記各実施の形態で示した操作部25は、ケーブル30を介してシフトレバー27の回動端に直接連結されている。
【0077】
上記ケーブル30の中途部をその長手方向にのみ摺動するよう案内する案内部材60が設けられている。上記ケーブル30の中途部には被検出体61が取り付けられており、この被検出体61も、上記ケーブル30の中途部の摺動方向に沿ってのみ摺動するよう上記案内部材60に嵌入されて案内されるようになっている。
【0078】
上記シフト位置検出センサー46による上記ケーブル30の中途部の移動位置(図12中二点鎖線)の検出により、上記シフトレバー27の中立シフト位置Nが検出されるようになっている。
【0079】
上記構成によれば、操作部25とシフトレバー27を連結するケーブル30の中途部の利用により、上記シフトレバー27の中立シフト位置Nが検出されることから、上記利用の分、前後進切換装置の構成が簡単になる。
【0080】
また、上記ケーブル30の移動位置の検出は、このケーブル30の長手方向におけるいずれの中途部であってもよいことから、上記シフト位置検出センサー46の設置位置の自由度が向上し、その分、上記シフト位置検出センサー46を上記内燃機関12からより大きく外側方に位置させることもできる。
【0081】
よって、上記シフト位置検出センサー46の組み付け作業や、保守等の作業が、上記内燃機関12に邪魔されずに、よりし易くなる。
【0082】
なお、上記第3の実施の形態を前記第1、第2の実施の形態におけるケーブル30に適用してもよい。
【0083】
【発明の効果】
本発明による効果は、次の如くである。
【0084】
請求項1の発明は、船体の後部に支持されてその下部が水中に没入可能とされるケースと、このケースの上方に配設されてこのケースの上端部に支持される内燃機関と、上記ケースの下端部に支承されるプロペラと、上記ケースに内有されて上記プロペラを上記内燃機関に連動連結させる動力伝達手段と、この動力伝達手段の動力伝達状態を切り換え操作可能とするシフト操作手段とを備え、かつ、このシフト操作手段が、操作者に操作可能とされる操作部と、上記ケースの上面と上記内燃機関の下面との間の空間に配置されて上記ケースに対し回動自在となるよう支承されかつ上記動力伝達手段に連動連結されるシフトレバーとを備え、上記操作部に連動する上記シフトレバーがその回動で各種シフト位置を選択的に採るようにすると共に、このシフトレバーの各種シフト位置に対応して上記動力伝達手段が各種動力伝達状態に切り換えられるようにし、上記シフトレバーのいずれかのシフト位置を検出するシフト位置検出センサーを設けた船外機において、
【0085】
上記シフト位置検出センサーの少なくとも一部を上記内燃機関の外側面の外側方に位置させると共に、この外側方から見て上記内燃機関と重なるよう位置させてある。
【0086】
このため、従来では、ケースの上面と内燃機関の下面との間の狭い空間に上記シフト位置検出センサーがシフトレバーと共に配置されていたが、これに比べて、上記ケースや内燃機関側へのシフト位置検出センサーの組み付け作業や、上記シフト位置検出センサーに対する保守、点検作業が容易にできることとなる。
【0087】
また、上記シフト操作手段が、上記ケースもしくは内燃機関の外面側に支持される案内部材と、この案内部材により、直線的な方向に往復摺動自在に案内されるスライダーとを備え、上記操作部、シフトレバー、および上記スライダーを互いに連結させ
【0088】
上記案内部材に上記シフト位置検出センサーを取り付け、このシフト位置検出センサーによる上記スライダーの摺動位置の検出により、上記シフトレバーのシフト位置が検出されるようにしてある。
【0089】
このため、上記シフト位置検出センサーに対し上記スライダーは直線的に往復摺動することから、このスライダーが弧状に摺動することに比べて、上記スライダーに対しシフト位置検出センサーを適正位置に、かつ、適正姿勢で設置させることが容易にできる。
【0090】
よって、上記スライダーの位置検出によって、シフトレバーのシフト位置を正確に検出させるようにする場合でも、上記シフト位置検出センサーの上記した設置が容易にできる分、その組み付け作業が容易にできることとなる。
【0091】
請求項の発明は、上記スライダーの摺動方向で、上記操作部側とスライダーとの連結部に遊びを設けてある。
【0092】
ここで、上記案内部材に対しスライダーを、がたつきなく円滑に摺動させようとすれば、このスライダーはその摺動方向においてある程度長い形状にすることが好ましい。しかし、このために単にスライダーを大きい形状にすると、その分、シフト操作手段が大形になるおそれが生じて好ましくはない。
【0093】
そこで、上記したように、操作部側とスライダーとの連結部に遊びを設けたのであり、このため、このスライダーの往復摺動の始点から終点の間で移動する寸法は、上記遊びの分、小さく抑えられる。
【0094】
よって、上記スライダーをその摺動方向で長くすることにより大形にしたとしても、上記遊びを設けた分、上記案内部材を短く抑制できて、前後進切換装置をコンパクトにさせることができる。
【0095】
請求項の発明は、上記シフトレバーがあるシフト位置を採ったとき、上記シフト位置検出センサーの検出片が上記スライダーに弾性的に係脱自在に係合して、上記スライダーをその位置に保持させるようにしてある。
【0096】
このため、上記案内部材に対し上記スライダーが、がたつくことは上記シフト位置検出センサーの利用により、簡単な構成によって防止される。
【0097】
請求項の発明は、上記ケースもしくは内燃機関の外面側に上記案内部材を回動自在に枢支させ、この案内部材を一方向に回動させるよう付勢するばねを設け、上記シフトレバーを正転シフト位置もしくは逆転シフト位置から中立シフト位置に向って回動させるよう上記操作部に連動して上記スライダーが摺動させられようとするとき、上記操作部への操作力の分力が上記スライダーを介し上記ばねに抗して上記案内部材を上記一方向とは逆の他方向に回動させるようにし、この他方向への案内部材の回動を検出する回転検出センサーを設けてある。
【0098】
このため、上記したように、案内部材はケースもしくは内燃機関に枢支させてはあるが、他の構成は前記各請求項1のものと同様であるため、これら各請求項に関し示した作用効果と同様のものが得られることとなる。
【0099】
請求項の発明は、船体の後部に支持されてその下部が水中に没入可能とされるケースと、このケースの上方に配設されてこのケースの上端部に支持される内燃機関と、上記ケースの下端部に支承されるプロペラと、上記ケースに内有されて上記プロペラを上記内燃機関に連動連結させる動力伝達手段と、この動力伝達手段の動力伝達状態を切り換え操作可能とするシフト操作手段とを備え、かつ、このシフト操作手段が、操作者に操作可能とされる操作部と、上記ケースの上面と上記内燃機関の下面との間の空間に配置されて上記ケースに対し回動自在となるよう支承されかつ上記動力伝達手段に連動連結されるシフトレバーと、このシフトレバーを上記操作部に連動連結させるケーブルとを備え、上記操作部に連動する上記シフトレバーがその回動で各種シフト位置を選択的に採るようにすると共に、このシフトレバーの各種シフト位置に対応して上記動力伝達手段が各種動力伝達状態に切り換えられるようにし、上記シフトレバーのいずれかのシフト位置を検出するシフト位置検出センサーを設けた船外機において、
【0100】
上記シフト位置検出センサーによる上記ケーブルの中途部の移動位置の検出により、上記シフトレバーのシフト位置が検出されるようにしてある。
【0101】
このため、上記操作部とシフトレバーを連結するケーブルの中途部の利用により、上記シフトレバーのシフト位置が検出されることから、上記利用の分、前後進切換装置の構成が簡単になる。
【0102】
また、上記ケーブルの移動位置の検出は、このケーブルの長手方向におけるいずれの中途部であってもよいことから、上記シフト位置検出センサーの設置位置の自由度が向上し、その分、上記シフト位置検出センサーを上記内燃機関からより大きく外側方に位置させることもできる。
【0103】
よって、上記シフト位置検出センサーの組み付け作業や、保守等の作業が、上記内燃機関に邪魔されずに、よりし易くなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 第1の実施の形態で、図3の部分拡大図である。
【図2】 第1の実施の形態で、船外機の側面図である。
【図3】 第1の実施の形態で、船外機の平面図である。
【図4】 第1の実施の形態で、図1の4‐4線矢視図である。
【図5】 第1の実施の形態で、作用を説明する図で図1に相当する図である。
【図6】 第1の実施の形態で、他の作用を説明する図で図1に相当する図である。
【図7】 第2の実施の形態で、図1に相当する図である。
【図8】 第2の実施の形態で、図7の8‐8線矢視図である。
【図9】 第2の実施の形態で、図5に相当する図である。
【図10】 第2の実施の形態で、図6に相当する図である。
【図11】 第3の実施の形態で、図3に相当する図である。
【図12】 第3の実施の形態で、図11の部分拡大図である。
【符号の説明】
1 船艇
2 水
3 船体
4 船外機
9 ケース
12 内燃機関
13 プロペラ
14 動力伝達手段
16 シフト操作手段
25 操作部
26 空間
27 シフトレバー
30 ケーブル
36 案内部材
37 スライダー
38 長孔
39 係止凹部
43 遊び
46 シフト位置検出センサー
47 センサー本体
48 検出片
52a 軸心
53 ばね
55 回転検出センサー
60 案内部材
A 往回動
B 復回動
C 往摺動
D 復摺動
E 往摺動
F 復摺動
G 一方向
H 他方向
FO 正転シフト位置
N 中立シフト位置
R 逆転シフト位置

Claims (5)

  1. 船体の後部に支持されてその下部が水中に没入可能とされるケースと、このケースの上方に配設されてこのケースの上端部に支持される内燃機関と、上記ケースの下端部に支承されるプロペラと、上記ケースに内有されて上記プロペラを上記内燃機関に連動連結させる動力伝達手段と、この動力伝達手段の動力伝達状態を切り換え操作可能とするシフト操作手段とを備え、かつ、このシフト操作手段が、操作者に操作可能とされる操作部と、上記ケースの上面と上記内燃機関の下面との間の空間に配置されて上記ケースに対し回動自在となるよう支承されかつ上記動力伝達手段に連動連結されるシフトレバーとを備え、上記操作部に連動する上記シフトレバーがその回動で各種シフト位置を選択的に採るようにすると共に、このシフトレバーの各種シフト位置に対応して上記動力伝達手段が各種動力伝達状態に切り換えられるようにし、上記シフトレバーのいずれかのシフト位置を検出するシフト位置検出センサーを設けた船外機において、
    上記シフト位置検出センサーの少なくとも一部を上記内燃機関の外側面の外側方に位置させると共に、この外側方から見て上記内燃機関と重なるよう位置させ、
    記シフト操作手段が、上記ケースもしくは内燃機関の外面側に支持される案内部材と、この案内部材により、直線的な方向に往復摺動自在に案内されるスライダーとを備え、上記操作部、シフトレバー、および上記スライダーを互いに連結させ
    上記案内部材に上記シフト位置検出センサーを取り付け、このシフト位置検出センサーによる上記スライダーの摺動位置の検出により、上記シフトレバーのシフト位置が検出されるようにした船外機の前後進切換装置。
  2. 上記スライダーの摺動方向で、上記操作部側とスライダーとの連結部に遊びを設けた請求項に記載の船外機の前後進切換装置。
  3. 上記シフトレバーがあるシフト位置を採ったとき、上記シフト位置検出センサーの検出片が上記スライダーに弾性的に係脱自在に係合して、上記スライダーをその位置に保持させるようにした請求項、もしくはに記載の船外機の前後進切換装置。
  4. 上記ケースもしくは内燃機関の外面側に上記案内部材を回動自在に枢支させ、この案内部材を一方向に回動させるよう付勢するばねを設け、上記シフトレバーを正転シフト位置もしくは逆転シフト位置から中立シフト位置に向って回動させるよう上記操作部に連動して上記スライダーが摺動させられようとするとき、上記操作部への操作力の分力が上記スライダーを介し上記ばねに抗して上記案内部材を上記一方向とは逆の他方向に回動させるようにし、この他方向への案内部材の回動を検出する回転検出センサーを設けた請求項からのうちいずれか1つに記載の船外機の前後進切換装置。
  5. 船体の後部に支持されてその下部が水中に没入可能とされるケースと、このケースの上方に配設されてこのケースの上端部に支持される内燃機関と、上記ケースの下端部に支承されるプロペラと、上記ケースに内有されて上記プロペラを上記内燃機関に連動連結させる動力伝達手段と、この動力伝達手段の動力伝達状態を切り換え操作可能とするシフト操作手段とを備え、かつ、このシフト操作手段が、操作者に操作可能とされる操作部と、上記ケースの上面と上記内燃機関の下面との間の空間に配置されて上記ケースに対し回動自在となるよう支承されかつ上記動力伝達手段に連動連結されるシフトレバーと、このシフトレバーを上記操作部に連動連結させるケーブルとを備え、上記操作部に連動する上記シフトレバーがその回動で各種シフト位置を選択的に採るようにすると共に、このシフトレバーの各種シフト位置に対応して上記動力伝達手段が各種動力伝達状態に切り換えられるようにし、上記シフトレバーのいずれかのシフト位置を検出するシフト位置検出センサーを設けた船外機において、
    上記シフト位置検出センサーによる上記ケーブルの中途部の移動位置の検出により、上記シフトレバーのシフト位置が検出されるようにした船外機の前後進切換装置。
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