JP5326795B2 - 船外機のシフト機構 - Google Patents

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Description

本発明は船外機のシフト機構に係り、特にシフト位置の検出を好適に実施する船外機のシフト機構に関する。
船外機のシフト機構は、フォワード位置、リバース位置またはニュートラル位置の各シフト位置を切り換えて、プロペラシャフト(プロペラ)を正転、逆転またはニュートラル状態とするものである。このシフト位置の切り換えは、シフトロッドを操作し、ドッグクラッチをプロペラシャフトの軸方向に直線移動させることで実施される。
特許文献1に記載のシフト機構には、図10に示すように、エンジンホルダ100を貫通するクラッチシャフト101のエンジンホルダ100の内側端部にクラッチレバー102が、エンジンホルダ100の外側端部にクラッチシャフトアーム103がそれぞれ回転一体に結合され、クラッチシャフトアーム103にクラッチシャフトロッド104を介してクラッチシャフトレバー105が連結され、このクラッチシャフトレバー105が、シフトロッド(不図示)の上部に連結されたクラッチロッド106に回転一体に結合されたものが開示されている。
そして、クラッチレバー102を電動アクチュエータ(またはクラッチケーブル)により回動操作することで、リング部材を構成するクラッチシャフトアーム103、クラッチシャフトロッド104及びクラッチシャフトレバー105を介してクラッチロッド106が回動され、これにより、シフトロッドが回動操作されてドッグクラッチが直線移動し、シフト機構のシフト位置が切り換えられる。
更に、この特許文献1には、クラッチシャフト101におけるエンジンホルダ100の内側端部にシフトポジションセンサ107が配設されている。このシフトポジションセンサ107は、クラッチシャフト101の回動角を検知することで、ドッグクラッチの位置を間接的に検知してシフト位置を検出している。
特開2009−12716号公報 特開2000−45836号公報
ところが、特許文献1に記載のシフト機構では、シフトポジションセンサ107が配設されたクラッチシャフト101とクラッチロッド106との間に、リンク部材(クラッチシャフトアーム103、クラッチシャフトロッド104及びクラッチシャフトレバー105)が介在されているため、部品点数が増大するばかりか、このリンク部材のがたつき等によって、シフトポジションセンサ107がクラッチロッド106の回動角、つまりドッグクラッチの直線移動量を正確に検出できず、シフト位置の検出精度が低下する恐れがある。
本発明の目的は、上述の事情を考慮してなされたものであり、シフトポジションセンサによるシフト位置の検出を正確に実施できる船外機のシフト機構を提供することにある。
本発明は、フォワード位置、リバース位置またはニュートラル位置の各シフト位置を切り換えて、プロペラシャフトを正転、逆転またはニュートラル状態とし、前記シフト位置の切り換えをシフトロッドの移動により行なう船外機のシフト機構において、前記シフトロッドを移動させるための操作力が、クラッチレバー及びクラッチシャフトユニットを介し、このクラッチシャフトユニットに直接連結されたクラッチロッドへ伝達され、更にこのクラッチロッドに直接連結された前記シフトロッドへ伝達され、前記クラッチシャフトユニットに、シャフト部と、クラッチレバーに連結されるレバー部と、クラッチロッドに連結されるアーム部とを備えると共に、前記クラッチシャフトユニットに備えた前記シャフト部のシャフト軸上に、前記シフトロッドの移動量を検知して前記シフト位置を検出するシフトポジションセンサが配設されたことを特徴とするものである。
本発明によれば、シフトポジションセンサは、クラッチロッドに直接連結されたクラッチシャフトユニットに配設されたので、クラッチロッド及びシフトロッドの移動量を正確に検知でき、この結果、シフト位置の検出を正確に実施できる。
本発明に係る船外機のシフト機構における第1の実施の形態が適用された船外機を、一部を破断して示す左側面図。 図1のギアケース内部を示す側断面図。 図1のクラッチシャフトユニット周りを示す左側面図。 図3のIV矢視図。 図4のV矢視図。 図3のVI矢視図。 図3及び図6におけるクラッチシャフトユニットを示す平面図。 図7のクラッチシャフトユニットを示す斜視図。 本発明に係る船外機のシフト機構における第2の実施の形態に用いられるクラッチシャフトユニットを示す斜視図。 従来の船外機のシフト機構における一部を、エンジンホルダの下方から目視して示す底面図。
以下、本発明を実施するための最良の形態を、図面に基づき説明する。
[A]第1の実施の形態(図1〜図8)
図1は、本発明に係る船外機のシフト機構における第1の実施の形態が適用された船外機を、一部を破断して示す左側面図である。この図1に示す船外機10はエンジンホルダ12を備え、このエンジンホルダ12にエンジン11が搭載される。エンジンホルダ12の下部にオイルパンブロック13、ドライブシャフトハウジング14及びギアケース15が順次組み付けられている。図中符号16は、エンジン11及びエンジンホルダ12を覆うエンジンカバーである。
船外機10は、図示しないパイロットシャフトがスイベルブラケット17に枢支されることで水平方向に回動自在に支持され、このスイベルブラケット17がスイベルシャフト18を介してクランプブラケット19に対し鉛直方向に回動自在に支持され、クランプブラケット19が船体の船尾部20に固定される。これにより、船外機10は、船体に対し、水平方向及び鉛直方向に旋回可能に取り付けられる。
エンジン11は、そのクランクシャフト29を鉛直方向に向けて縦置きに設置される。このエンジン11におけるクランクシャフト29の回転力は、エンジンホルダ12、オイルパンブロック13、ドライブシャフトハウジング14及びギアケース15内を鉛直方向に延在するドライブシャフト21に伝達される。このドライブシャフト21の下端部には、図2に示すように駆動用ベベルギア22が固定される。この駆動用ベベルギア22は、ギアケース15内で水平方向に配置されたプロペラシャフト23に回転自在に遊嵌された前進ギア24及び後進ギア25に常時噛み合う。
また、プロペラシャフト23には、一端部にプロペラ26が固定されると共に、ドッグクラッチ27が回転一体、且つ軸方向にスライド可能に嵌合される。このドッグクラッチ27のドッグ27Aが前進ギア24のドッグ24Aまたは後進ギア25のドッグ25Aに噛み合うことで、ドライブシャフト21及び駆動用ベベルギア22を介して前進ギア24及び後進ギア25に伝達されたエンジン11の回転力は、ドッグクラッチ27を介してプロペラシャフト23へ伝達され、プロペラ26が正転または逆転する。これにより、船体は前進(フォワード)側または後進(リバース)側の推進力を得る。
船外機10は、このように、ドッグクラッチ27をフォワード位置(ドッグクラッチ27のドッグ27Aを前進ギア24のドッグ24Aに噛み合わせる位置)に切り換えてプロペラシャフト23(プロペラ26)を正転状態とし、またはドッグクラッチ27をリバース位置(ドッグクラッチ27のドッグ27Aを後進ギア25のドッグ25Aに噛み合わせる位置)に切り換えてプロペラシャフト23を逆転状態とし、またはドッグクラッチ27をニュートラル位置(ドッグクラッチ27のドッグ27Aを前進ギア24のドッグ24A及び後進ギア25のドッグ25Aに噛み合わせない位置)に切り換えてプロペラシャフト23をニュートラル状態とするシフト機構28を有する。
このシフト機構28は、図1に示すように、船外機10のエンジンカバー16内に設置されて操作力の方向を変換する操作方向変換部30と、ギアケース15内に設置されてドッグクラッチ27を作動(直線移動)させるドッグクラッチ作動部31とを備える。操作方向変換部30とドッグクラッチ作動部31とがクラッチロッド32により連結される。このクラッチロッド32は、スイベルブラケット17に枢支されたパイロットシャフト(不図示)内に挿通されると共に、ドライブシャフトハウジング14とギアケース15との結合部付近で、ドッグクラッチ作動部31のシフトロッド33に直接連結される。
ドッグクラッチ作動部31は、図2に示すように、前記ドッグクラッチ27、前記シフトロッド33、シフトカム36、プッシュロッド37及びクラッチスプリング38を有して構成される。ドッグクラッチ27は、プロペラシャフト23の軸方向に移動可能に、このプロペラシャフト23にスプライン結合されると共に、ドッグピン34を介してプロペラシャフト23と回転一体に設けられ、且つ軸方向両端にドッグ27Aを備える。また、シフトロッド33は、ギアケース15内に上下方向に移動可能に設けられる。
シフトカム36は、シフトロッド33の下端部に結合され、カム面35(後述)を備える。また、プッシュロッド37は、プロペラシャフト23内で、このプロペラシャフト23の軸方向に移動可能に設けられ、シフトカム36のカム面35とドッグクラッチ27のドッグピン34との間に配設される。また、クラッチスプリング38は、プロペラシャフト23内に配設され、ドッグピン34を介してプッシュロッド37へ付勢力を付与し、このプッシュロッド37をシフトカム36のカム面35に当接させる。
前記シフトカム36のカム面35には、上方から下方へ向かってフォワード位置35F、ニュートラル位置35N、リバース位置35Rが順次連続して形成され、シフトカム36はディテント機構39によってこれらの各位置に位置決めされる。このカム面35のフォワード位置35F、ニュートラル位置35N、リバース位置35Rは、それぞれドッグクラッチ27をフォワード位置、ニュートラル位置、リバース位置の各シフト位置に位置付けるものである。
シフトロッド33が上下方向に移動することで、シフトカム36のカム面35に倣ってプッシュロッド37が軸方向に移動する。このプッシュロッド37がシフトカム36のカム面35のフォワード位置35Fに当接したときに、クラッチスプリング38の作用でドッグクラッチ27のドッグ27Aが前進ギア24のドッグ24Aに噛み合って、ドッグクラッチ27がフォワード位置に切り換えられる。これにより、ドライブシャフト21の駆動力が駆動用ベベルギア22、前進ギア24及びドッグクラッチ27を経てプロペラシャフト23へ伝達され、プロペラ26が正転して船体が前進する。
また、プッシュロッド37がシフトカム36のカム面35のリバース位置35Rに当接したときには、このプッシュロッド37の作用でドッグクラッチ27のドッグ27Aが後進ギア25のドッグ25Aに噛み合って、ドッグクラッチ27がリバース位置に切り換えられ。これにより、ドライブシャフト21の駆動力が駆動用ベベルギア22、後進ギア25及びドッグクラッチ27を経てプロペラシャフト23へ伝達され、プロペラ26が逆転して船体が後進する。
更に、プッシュロッド37がシフトカム36のカム面35のニュートラル位置35Nに当接したときには、プッシュロッド37またはクラッチスプリング38の作用で、ドッグクラッチ27のドッグ27Aが前進ギア24のドッグ24A及び後進ギア25のドッグ25Aのいずれにも噛み合わなくなり、ドッグクラッチ27がニュートラル位置に切り換えられる。これにより、ドライブシャフト21の駆動力はプロペラシャフト23及びプロペラ26へ伝達されず、プロペラ26は船体の推進を停止する。
図1に示す前記操作方向変換部30は、図3〜図6に示すように、クラッチホルダ42、クラッチレバー44及びクラッチシャフトユニット46を有して構成される。クラッチホルダ42は、エンジン11のクランクケース40に取引ボルト41を用いて固定される。また、クラッチレバー44は、クラッチホルダ42の軸部43に回転自在に軸支される。また、クラッチシャフトユニット46は、クラッチホルダ42に回転自在に配設されると共に、クラッチレバー44にクラッチレバーロッド45を介して連結され、更にクラッチロッド32に直接連結される。
このクラッチシャフトユニット46は、図7及び図8に示すように、シャフト部47の両端にレバー部48とアーム部49が一体成形されて構成される。これらのレバー48及びアーム部49は、シャフト部47の端部から半径方向に延出された部分であり、これらの延出方向は、シャフト部47のシャフト軸Oに直交する平面内において同一または異なった方向、例えば90度だけ異なった方向に設定される。また、シャフト部47はジャーナル47Aを備え、このジャーナル47Aがクラッチホルダ42の軸受け凹部(不図示)に嵌合される。この軸受け凹部の開口を覆うようにキャップ部材50がボルト51により固定されることで、クラッチシャフトユニット46は、クラッチホルダ42に対してシャフト部47のシャフト軸O回りに回転可能に設けられる。
図3に示すように、前記クラッチレバーロッド45は、一端がクラッチレバー44にピン支持されると共に、他端がクラッチシャフトユニット46におけるレバー部48の先端に設けられたピン52に支持される。また、図5及び図6に示すように、クラッチシャフトユニット46におけるアーム部49の先端に形成された係止穴53にクラッチロッド32の上端部が係止されて、このクラッチロッド32がアーム部49に直接連結される。
図3に示すように、クラッチレバー44にはクラッチケーブル54が接続され、このクラッチケーブル54に作用する操作力がクラッチレバー44、クラッチレバーロッド45及びクラッチシャフトユニット46を介してクラッチロッド32へ伝達される。つまり、このクラッチケーブル54が操作されることで、クラッチレバー44がクラッチホルダ42の軸部43を中心に、図3の左右方向に回動する。これにより、クラッチレバーロッド45を介して、クラッチシャフトユニット46のレバー部48がシャフト軸O回りに、図3及び図8の左右方向に回動し、クラッチシャフトユニット46のアーム部49がシャフト軸O回りに、図3及び図8の上下方向に回動する。この結果、このアーム部49に直接連結されたクラッチロッド32が、船外機10の上下方向に移動する。このクラッチロッド32の上下方向の移動により、前述の図1及び図2に示す如く、シフトロッド33、シフトカム36及びプッシュロッド37等を介して、ドッグクラッチ27がフォワード位置、ニュートラル位置またはリバース位置に切り換えられる。
図3に示すように、クラッチホルダ42の軸部43には、スロットルレバー55が回転自在に軸支される。このスロットルレバー55の一端にスロットルケーブル56が接続され、他端に、図示しないスロットルロッド及びスロットルシャフト等を介してスロットルバルブ(不図示)が連結される。スロットルケーブル56の操作によりスロットルレバー55が回動し、スロットルロッド等を介してスロットルバルブが開閉され、エンジン11の吸入空気量、即ちエンジン11の回転数が調整される。
上述のクラッチケーブル54及びスロットルケーブル56は、船体に設置された操作レバー57(図1)に接続される。この操作レバー57の操作範囲は、ニュートラル位置Nを中心にフォワード位置Fからリバース位置Rまでのシフト範囲aと、このシフト範囲aの外側のスロットル範囲bとに区分される。操作レバー57をフォワード位置F、ニュートラル位置N、リバース位置Rにそれぞれ操作することで、クラッチケーブル54、クラッチレバー44、クラッチシャフトユニット46、クラッチロッド32、シフトロッド33及びシフトカム36を介して、ドッグクラッチ27がフォワード位置、ニュートラル位置、リバース位置にそれぞれ切り換えられて、プロペラ26(プロペラシャフト23)が正転状態、ニュートラル状態、逆転状態となる。
操作レバー57がシフト範囲aにあるときには、スロットルケーブル56が操作されず、スロットルバルブは全閉状態を維持する。操作レバー57がシフト範囲aを超えてスロットル範囲bに至ると、スロットルケーブル56が操作され、スロットルレバー55及びスロットルロッド等を介してスロットルバルブが開操作される。
ところで、図4〜図7に示すように、アーム部49がクラッチロッド32に直接連結されるクラッチシャフトユニット46のシャフト部47には、そのシャフト軸O線上にセンサ係合部58が一体に形成される。このセンサ係合部58に、シフトポジションセンサ60の測定部61が係合して配設される。シフトポジションセンサ60の取付部62は、取付ねじ63を用いてクラッチホルダ42に固定される。このシフトポジションセンサ60は、クラッチシャフトユニット46のシャフト部47の回動角を検知することで、クラッチロッド32及びシフトロッド33の移動量を検知し、これにより、ドッグクラッチ27のシフト位置(フォワード位置、リバース位置、ニュートラル位置)を検出する。このシフトポジションセンサ60の検出信号は、エンジンカバー16(図1)内に設置されたコントロールユニット64へ送信される。
このコントロールユニット64は、特許文献2に記載のように、シフト位置がニュートラル位置以外に切り換えられ、且つエンジン11の回転数が低下判定回転数以下になったときに、スロットルバルブ下流側の吸気通路へエア供給路(共に図示せず)から供給するエア供給量を制御するエアコントロールバルブ(不図示)の開度を所定角度増大させる開度補正を行って、所定の補正回転数を得るようにエンジン11を駆動制御する。この駆動制御においてシフト位置の検出が、クラッチシャフトユニット46に配設された前記シフトポジションセンサ60によってなされる。
従って、本実施の形態によれば、次の効果(1)〜(3)を奏する。
(1)シフトポジションセンサ60は、その測定部61が、クラッチロッド32に直接連結されたクラッチシャフトユニット46に配設されたので、クラッチロッド32とクラッチシャフトユニット46との間にリンク部材等が介在される場合に比べ、クラッチシャフトユニット46の回動角を検知することで、クラッチロッド32及びシフトロッド33の移動量を、リンク部材等のがたつきなく正確に検知でき、この結果、ドッグクラッチ27のシフト位置を正確に検出できる。
(2)クラッチシャフトユニット46のアーム部49にクラッチロッド32が直接連結されたので、クラッチシャフトユニット46とクラッチロッド32との間にリンク部材等が介在されず、このため部品点数を低減できる。
(3)シフトポジションセンサ60によりドッグクラッチ27のシフト位置を正確に検出できるので、コントロールユニット64が実施するエンジン11の駆動制御を好適に実施できる。例えば、船体の前進中に制動をかけるべくドッグクラッチ27のシフト位置をフォワード位置からリバース位置に切り換え、この切り換えに際し、スロットルバルブが全閉状態になると共に、エンジン11の負荷が急激に増大してエンジン回転数が低下判定回転数以下になったとしても、コントロールユニット64は、シフト位置(特にリバース位置R)の正確な検出結果に基づき、エアコントロールバルブの開度を所定角度増大させる。これにより、エンジン11にはエア供給路から十分な空気が供給されることになるので、エンジン回転数が確保されてエンジンストールの発生を防止できる。
しかも、このときのエンジン回転数は所定の補正回転数であり、過大な回転数ではないので、ドッグクラッチ27のシフト位置の切り換えをスムーズに実施でき、ギアのシンクロ特性(操作感)を向上させることができる。
[B]第2の実施の形態(図9)
図9は、本発明に係る船外機のシフト機構における第2の実施の形態に用いられるクラッチシャフトユニットを示す斜視図である。この第2の実施の形態において、前記第1の実施の形態と同様な部分については、同一の符号を付すことにより説明を簡略化し、または省略する。
本実施の形態のクラッチシャフトユニット70は、シャフト部71、レバー部72及びアーム部73が別体に形成され、シャフト部71の両端にレバー部72及びアーム部73が結合されてなる。図9では、レバー部72及びアーム部73を実線で、シャフト部71を破線で表示している。このシャフト部71がクラッチホルダ42の軸受け凹部に嵌合され、キャップ部材50により覆われることで、クラッチシャフトユニット70は、シャフト部71のシャフト軸P回りに一体回転可能に設けられる。
前記レバー部72及びアーム部73は、シャフト軸Pに交差する位置までシャフト部71の半径方向に延びて、このシャフト部71の両端部のそれぞれに結合される。これらのレバー部72及びアーム部73がシャフト部71の半径方向に延びる方向は、シャフト軸Pに直交する平面内において同一または異なった方向、例えば90度だけ異なった方向である。
レバー部72は、基端がシャフト部71に結合されると共に、先端にピン52が設けられる。レバー部72の先端は、このピン52に支持されるクラッチレバーロッド45(図3)を介してクラッチレバー44に連結される。また、アーム部73は、基端がシャフト部71に結合されると共に、先端に係止穴53が形成される。この係止穴53にクラッチロッド32の上端が係止されることで、アーム部73の先端はクラッチロッド32に直接連結される。
アーム部73の基端には、シャフト部71のシャフト軸Pと交差する、このシャフト軸P上の位置にセンサ係合部74が一体に形成される。このセンサ係合部74にシフトポジションセンサ60の測定部61(図4)が係合して配設される。この場合も、シフトポジションセンサ60の取付部62は、クラッチホルダ42に取付ねじ63を用いて固定される。そして、シフトポジションセンサ60の測定部61によりクラッチシャフトユニット70のシャフト部71の回動角が検知されて、クラッチロッド32及びシフトロッド33の移動量が検知され、これにより、ドッグクラッチ27のシフト位置(フォワード位置、リバース位置、ニュートラル位置)が検出される。
従って、本実施の形態においても、シフトポジションセンサ60の測定部61が、クラッチロッド32に直接連結されたクラッチシャフトユニット70に配設されたので、前記第1の実施の形態の効果(1)〜(3)と同様な効果を奏する。
以上、本発明を上記実施の形態に基づいて説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。
10 船外機
23 プロペラシャフト
27 ドッグクラッチ
32 クラッチロッド
33 シフトロッド
44 クラッチレバー
46 クラッチシャフトユニット
47 シャフト部
48 レバー部
49 アーム部
58 センサ係合部
60 シフトポジションセンサ
61 測定部
70 クラッチシャフトユニット
71 シャフト部
72 レバー部
73 アーム部
74 センサ係合部
F フォワード位置
N ニュートラル位置
R リバース位置
O、P シャフト軸

Claims (3)

  1. フォワード位置、リバース位置またはニュートラル位置の各シフト位置を切り換えて、プロペラシャフトを正転、逆転またはニュートラル状態とし、前記シフト位置の切り換えをシフトロッドの移動により行なう船外機のシフト機構において、前記シフトロッドを移動させるための操作力が、クラッチレバー及びクラッチシャフトユニットを介し、このクラッチシャフトユニットに直接連結されたクラッチロッドへ伝達され、更にこのクラッチロッドに直接連結された前記シフトロッドへ伝達され、前記クラッチシャフトユニットに、シャフト部と、クラッチレバーに連結されるレバー部と、クラッチロッドに連結されるアーム部とを備えると共に、前記クラッチシャフトユニットに備えた前記シャフト部のシャフト軸上に、前記シフトロッドの移動量を検知して前記シフト位置を検出するシフトポジションセンサが配設されたことを特徴とする船外機のシフト機構。
  2. 前記クラッチシャフトユニットは、シャフト部の両端に、クラッチレバーに連結されるレバー部と、クラッチロッドに連結されるアーム部とが一体成形されてなり、前記シャフト部のシャフト軸回りに回転可能に構成されたことを特徴とする請求項1に記載の船外機のシフト機構。
  3. 前記クラッチシャフトユニットは、シャフト部と、クラッチレバーに連結されるレバー部と、クラッチロッドに連結されるアーム部とが別体に形成され、前記シャフト部の両端に前記レバー部、前記アーム部がそれぞれ結合されてなり、これらのシャフト部、レバー部及びアーム部が、前記シャフト部のシャフト軸回りに一体回転可能に構成されたことを特徴とする請求項1に記載の船外機のシフト機構。
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