JP5147279B2 - トレー送り機構 - Google Patents

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本発明は、自動車を格納する機械式駐車場装置や各種物品を格納する自動倉庫設備等にあって、物品を載せるトレーの移動に用いられるトレー送り機構に関する。
各種物品格納装置、中でもパズル式の平面循環型駐車設備では、自動車の格納階層の駐車スペースに自動車を載せる複数のトレーがマトリックス状に配置され(但し、少なくとも1箇所にトレーのない空スペースが設定されて)、これらのトレーが、トレー送り機構によって、前後及び左右の4方向、或いは前後又は左右の2方向に送られるようになっている。
この種のものとして、従来、物品を載せる複数のトレーと、各トレー下面に設けられ、縦方向又は横方向に延びる第1のレール、及び第1のレールに対して交差状に横方向又は縦方向に対して延びる第2のレールを有し、第1のレールと第2のレールの各交差部に十字形の間欠部が形成される送り用レールと、各間欠部に回転可能に軸支され、第1のレール又は第2のレールと同一方向に選択的に切換えられる一対の可動レールと、トレーに設けられ、トレーを縦方向に走行可能に支持する複数の縦方向車輪、トレーを横方向に走行可能に支持する複数の横方向車輪、平面上に設けられ、各縦方向車輪を案内し、トレーを縦方向に走行案内する複数の縦方向走行レール、及び各横方向車輪を案内し、トレーを横方向に走行案内する複数の横方向走行レールを有し、各トレーを平面上で支持走行する複数のトレー支持走行手段と、各トレーの各可動レールに対応して、各可動レールに係合する一対の送りローラ、各送りローラを回転駆動する一対のローラ駆動手段、各送りローラを水平方向に旋回可能に支持する一対の送りローラ方向転換手段、及び送りローラ方向転換手段に作動連結され、各送りローラ方向転換手段を駆動して、各送りローラを第1又は第2のレールに向けるローラ方向切換手段を有し、各トレーを送り駆動する複数のトレー駆動装置と、一対の送りローラに近接して併設され、各可動レールを両側方から挟持し、水平方向に回転可能な複数の送りガイドローラとを備え、制御手段の制御プログラムにしたがってローラ方向切換手段を回転駆動し、これに応じて各送りローラが、各送りローラに圧接され、かつ各送りガイドローラに挟持されたトレーの可動レールとともに90度回転し、この状態でローラ駆動手段により各送りローラを回転駆動し、トレーを指定の区画に向けて送り駆動する。また、前述の送りローラ方向転換手段は、基台に立設される柱部材と、この柱部材にその中間位置が旋回可能に軸支されるとともに、一方側で送りローラおよびローラ駆動手段を支持する支持プレートと、柱部材に装着された状態で基台と支持プレートとの間に介設され、上方向に向けて付勢されるばねとを備え、トレーがトレー駆動装置に載置されたときの衝撃を緩衝するようになっている。さらに、従来のトレー送り機構は、ばねの伸縮に伴う支持プレートの変位が鉛直方向になされることを前提とした構造となっていることから、実際には支持プレートの近傍にガイドを立設し、このガイドにより支持プレートの変位を案内するようになっている(例えば、特許文献1参照)。
特開2006−104661号公報(段落番号0017、図4)
しかしながら、前述した従来のものでは、ばねの伸縮に伴う支持プレートの変位をガイドにより鉛直方向に案内するようになっているが、支持プレートはその一方側で送りローラおよび重量物であるローラ駆動手段を支持する構造であることから支持プレートが傾く傾向にある。このように支持プレートに傾きが生じると支持プレートとガイドとが固渋し、支持プレートが待機位置に復帰できない事態となる。このため、支持プレートの支持及びその案内を、高剛性及び高精度で行う必要があり、設備コストの上昇を招く要因となっていた。
本発明は、前述した従来技術における実状からなされたもので、その目的は、簡易な構造で荷重による支持プレートの変位を円滑に行うことのできるトレー送り機構を提供することにある。
前記目的を達成するために、本発明では、物品を載せる複数のトレーと、各トレー下面に設けられ、縦方向又は横方向に延びる第1のレール、及び前記第1のレールに対して交差状に横方向又は縦方向に対して延びる第2のレールを有する送り用レールと、前記トレー又は平面上のいずれか一方に設けられ、前記トレーを縦方向に走行可能に支持する複数の縦方向車輪、前記トレーを横方向に走行可能に支持する横方向車輪、他方に設けられ、前記各縦方向車輪を案内し、又は前記各縦方向車輪に案内され、前記トレーを縦方向に走行案内する複数の縦方向走行レール、及び前記各横方向車輪を案内し、又は前記各横方向車輪に案内され、前記トレーを横方向に走行案内する複数の横方向走行レールを有し、前記各トレーを平面上で支持走行する複数のトレー支持走行手段と、前記送り用レールに摺接する一対の送りローラ、各送りローラを回転駆動する一対のローラ駆動手段、前記各送りローラを水平方向に旋回可能に支持する一対の送りローラ方向転換手段、及び前記送りローラ方向転換手段に作動連結され、前記各送りローラ方向転換手段を駆動して、前記各送りローラを前記第1又は第2のレールに向けるローラ方向切換手段を有し、前記各トレーを送り駆動する複数のトレー駆動装置とを備え、前記各送りローラを縦方向又は横方向に選択的に切換え、前記第1又は第2のレールと同一方向に一致させて、前記トレーを縦方向又は横方向に送り駆動するトレー送り機構において、前記送りローラ方向転換手段は、基台に旋回可能に立設される柱部材と、この柱部材にその中間位置が傾動軸を介して傾動可能に軸支され、一方側で前記送りローラ及び前記ローラ駆動手段を支持する支持プレートと、この支持プレートの他方側に配設され、前記支持プレートに待機位置への復帰力を付与するばねとを備え、かつ、一端が前記柱部材に固定されるとともに、前記支持プレートの他方側に沿って延設される上部ばね受けと、この上部ばね受けに上端が取付けられ、下方に向かって伸長されるばね軸と、このばね軸の下部に傾動ストッパを介して傾動可能に支持され、かつ前記支持プレートの他方側を支持する下部ばね受けとを有し、前記ばねは、前記ばね軸が挿通された状態で前記上部ばね受けと前記下部ばね受けとの間に配設されることを特徴としている。
このように構成した本発明では、トレー駆動装置がトレーを支持することに応じて送りローラに荷重が掛かると、一方側で送りローラ及びローラ駆動手段を支持する支持プレートは傾動軸を軸として傾動するとともに、支持プレートの他方側に配設されるばねは圧縮される。この後、トレーがトレー駆動装置から移動し送りローラが無荷重となると、支持プレートはばねの復帰力により待機位置へと復帰する。このように、トレーを支持することに伴う荷重を支持プレートが傾動しつつ受ける構造とすることにより、従来のようにガイドを設けて支持プレートを鉛直方向に案内することを要せず、したがって、支持プレートの変位を円滑なものとすることができる。また、送りローラに荷重が掛かることにより支持プレートが傾動すると、支持プレートの他方側を支持する下部ばね受けが同期して傾動する。また、この下部ばね受けの傾動に応じて、上部ばね受けと下部ばね受けとの間に配設されるばねが圧縮される。この後、送りローラが無荷重となると、ばねはその復帰力により下部ばね受けおよび支持プレートを待機位置へと復帰する。このように、支持プレートの一方側に、送りローラ及びローラ駆動手段、支持プレートの他方側に、ばね、上部ばね受け、ばね軸、及び下部ばね受けをそれぞれ配置することにより、効率的な構造で、かつ確実に支持プレートに復帰力を付与することができる。
本発明によれば、トレーの支持に伴う荷重を支持プレートが傾動しつつ受けるものとすることにより、簡易な構造で支持プレートの変位を円滑なものとすることができ、したがって、設備コストの低減、及び装置の信頼性の向上を図ることができる。
以下、本発明に係るトレー送り機構の実施の形態を図に基づいて説明する。
図1は本発明に係るトレー送り機構の一実施形態を示す要部横断面図、図2は図1のA−A線に沿った送りローラ方向転換手段の縦断面図、図3は送りローラ方向転換手段の側面図、図4は送りローラ方向転換手段が備えられるトレー送り機構の概略構造図、図5はトレー送り機構に用いられるトレーの平面図、図6はトレーに自動車を載置した状態を示す側面図である。
トレー送り機構1は図4及び図5に示すように、物品を載せる複数のトレー2と、トレー2下面に設けられ、縦方向に延びる第1のレール3a、及び第1のレール3aに対して交差状に横方向に対して延びる第2のレール3bを有し、第1のレール3aと第2のレール3bの各交差部に十字形の間欠部3cが形成される送り用レール3と、トレー2を平面上で支持走行する複数のトレー支持走行手段4と、トレー2を送り駆動する複数のトレー駆動装置5とを備えている。
トレー支持走行手段4は、トレー2又は平面上のいずれか一方に設けられ、トレー2を縦方向に走行可能に支持する複数の縦方向車輪41と、トレー2を横方向に走行可能に支持する複数の横方向車輪42と、他方に設けられ、縦方向車輪41を案内し、又は各縦方向車輪41に案内され、トレー2を縦方向に走行案内する複数の縦方向走行レール43と、横方向車輪42を案内し、又は横方向車輪42に案内され、トレー2を横方向に走行案内する複数の横方向走行レール44とを備えている。なお、このトレー送り機構1の場合、トレー2に、トレー2を縦方向に走行可能に支持する複数の縦方向車輪41と、トレー2を横方向に走行可能に支持する横方向車輪42とが設けられ、平面上に、トレー2を縦方向に走行案内する複数の縦方向走行レール43と、トレー2を横方向に走行案内する複数の横方向走行レール44とが設けられている。
トレー駆動装置5は、送り用レール3に摺接する一対の送りローラ51と、送りローラ51を回転駆動する一対のローラ駆動手段52と、送りローラ51を水平方向に旋回可能に支持する一対の送りローラ方向転換手段53と、送りローラ方向転換手段53に作動連結され、送りローラ方向転換手段53を駆動して、送りローラ51を第1のレール3a又は第2のレール3bに向けるローラ方向切換手段54とを備えている。
トレー2下面の各間欠部3cには、水平方向に揺動自在に軸支され、外周が第1のレール3a及び第2のレール3bの端部と隣接し、かつ、送りローラ51と係合可能な摺接面が第1のレール3a及び第2のレール3bと面一となるように配設される旋回プレート6が設けられている。
トレー2又は平面上のいずれか一方に、縦方向走行レール43に沿って延設され、縦方向車輪41の側面と摺接可能な高さ寸法を有して配設される複数の縦方向ガイドレール71と、横方向走行レール44に沿って延設され、横方向車輪42の側面と摺接可能な高さ寸法を有して配設される複数の横方向ガイドレール72とを備えている。なお、このトレー送り機構1の場合、縦方向ガイドレール71及び横方向ガイドレール72は平面上に設けられている。また、各ガイドレール71、72は、各車輪41、42の側面と摺接可能な高さ寸法を有しているものの、その高さ寸法は送り用レール3下面との間に所定の間隙を有するように設定されており、トレー2の縦方向及び横方向の送り駆動の際に各ガイドレール71、72が送り用レール3に接触することを防ぐようになっていることは言うまでもない。
トレー2は、縦長の長方形状の板材で、物品を安定して載置可能な平面形状を有しており、ここでは、図6に示すように特に機械式駐車場装置に使用する自動車載置用のトレーが例示されている。そして、このトレー2には、トレー2を縦方向に走行可能に支持する複数の縦方向車輪41と、及びトレー2を横方向に走行可能に支持する横方向車輪42が設けられており、縦方向車輪41はトレー2の下面の略四隅に1輪ずつ、横方向車輪42は各縦方向車輪41に近接して1輪ずつ配置されている。
縦方向走行レール43には、横方向走行レール44に近接する位置に、トレー2の担持部材として、担持ローラ431がその回転軸を縦方向走行レール43の伸長方向に向けて軸支される。同様に、横方向走行レール44には、担持部材として、担持ローラ441がその回転軸を横方向走行レール44の伸長方向に向けて軸支される。なお、各縦方向走行レール43の走行面、各横方向走行レール44の走行面、各担持ローラ431、441の頂部は同じレベルに設定される。
送りローラ51はフリクションローラからなり、第1のレール3a、第2のレール3b、及び旋回プレート6に圧接され、垂直方向に回転可能に構成される。また、ローラ駆動手段52は、2つの駆動モータ521により構成される。
送りローラ方向転換手段53は図1〜図3に示すように、基台531に旋回可能に立設される柱部材532と、対となって配置されるとともに、柱部材532にその中間位置が傾動軸533を介して傾動可能に軸支され、一方側で送りローラ51及び駆動モータ521を支持する支持プレート534と、一端が柱部材532に固定されるとともに、支持プレート534の他方側に沿って延設される上部ばね受け535と、この上部ばね受け535に上端が取付けられ、下方に向かって伸長されるばね軸536と、このばね軸536の下部に傾動ストッパ537を介して傾動可能に支持され、かつ支持プレート534の他方側を支持する下部ばね受け538と、ばね軸536が挿通された状態で上部ばね受け535と下部ばね受け538との間に配設され、支持プレート534に待機位置への復帰力を付与するばね539とを備えている。また、上部ばね受け535と下部ばね受け538との間の間隙寸法は傾動ストッパ537のばね軸536に対する固定位置に対応して定められるものであり、支持プレート534が図2に示す待機位置、すなわち、水平状態にあるときに、支持プレート534上面と上部ばね受け535下面との間に所定の間隙を有した状態に設定される。これは送りローラ51に荷重が掛かった際に支持プレート534が傾動することを可能とするためであることは言うまでもない。さらに、基台531は、柱部材532を旋回可能に支持するための柱部材軸受け531aを有するとともに、支持プレート534は、送りローラ51を駆動する駆動モータ521の駆動軸521aを回転可能に支持する駆動モータ軸受け534a、及び傾動軸533を回転可能に支持する傾動用軸受け534bを有している。このようにして送りローラ51の組み立てユニットが対となり、図4に示すように縦方向走行レール43と横方向走行レール44とにより区切られた区画にその中心に対して前後両側に、水平方向に旋回可能に設置される。
ローラ方向切換手段54は図4に示すように、駆動モータ541と、複数のリンク542、543、544、545とにより構成される。駆動モータ541は各送りローラ51の組み立てユニットの中間に固定される。この場合、駆動モータ541の回転軸が垂直方向に向けられる。また、複数のリンクは第1〜第4のリンク542、543、544、545からなり、これらのリンク542、543、544、545は略同じ所定の長さを有し、第1のリンク542はその一端が駆動モータ541の回転軸に水平方向に回転可能に取付けられている。第2、第3のリンク543、544はそれぞれ、各送りモータ51の組み立てユニットのローラ支持部材531に一側部から外方に突出して取付けられる。第4のリンク545は、第1〜第3のリンク542、543、544間に連結される。このようにして駆動モータ541の回転駆動により第1のリンク542が縦方向に対して所定の角度の斜めの方向に向けられると、第4のリンク545の案内により第2、第3のリンク543、544が縦方向に対して所定の角度の斜め方向に向けられて、各送りローラ51が縦方向に向けられる。一方、駆動モータ541により第1のリンク542の案内により第2、第3のリンク543、544が横方向に対して所定の角度の斜めの方向に向けられて、各送りローラ51が横方向に向けられるように組み立てられている。
このように構成された本実施形態のトレー送り機構にあっては、動作前のトレー2はトレー停止区画で停止され、縦方向車輪41が担持ローラ431上に乗り、横方向車輪42が担持ローラ441上に乗り、旋回プレート6下面が送りローラ51に圧接され、トレー2がトレー停止区画上のセンタに位置決めされる。このトレー停止区画のトレー2は、図示しない制御手段の制御プログラムにしたがってトレー駆動装置5により縦方向又は横方向に送り駆動される。例えばローラ方向切換手段54の駆動モータ541が縦方向案内位置から横方向案内位置まで90度回転されると、この回転運動が第1、第2、第3、第4のリンク542、543、544、545により伝達されて、各送りローラ51は、各送りローラ51に圧接された旋回プレート6とともに縦方向から横方向に90度回転される。これに併せて、トレー2の次の送り先のトレー停止区画でも、トレー駆動装置5が同様に作動される。このようにしてトレー2の送り先が決められ、また、トレー2は常にトレー停止区画上のセンタに位置決めされて、このローラ方向切換手段54の動作が停止される。なお、トレー2の送り方向を変えない場合は、この動作は行われることなく、次の動作から開始される。
このようにしてローラ方向切換手段54によりトレー2の送り方向が横方向に決められると、各送りローラ51の各ローラ駆動手段52が正転方向又は逆転方向に作動される。例えば2つの駆動モータ521が正転方向に駆動されると、各送りローラ51が正転方向に回転駆動され、これらの送りローラ51に押付けられて、摩擦係合されたトレー2下面の旋回プレート6が右方向に送り駆動されるとともに、この横(右)送りが横方向走行レール44に沿って延設される横方向ガイドレール72に案内されて、トレー2の移動が開始される。次いで、旋回プレート6から、トレー2の、進行方向後側の第2のレール3bが各送りローラ51により横方向に送り駆動される。このようにしてトレー2は、あらかじめ定められたトレー停止区画に向けて送り駆動されていく。続いて、トレー2は初めのトレー停止区画から次の送り先のトレー停止区画に進入し、そのトレー停止区画の各送りローラ51まで移動されると、トレー2の各第2のレール3bが初めのトレー停止区画の各送りローラ51と次のトレー停止区画の各送りローラ51に跨って係合される。このようにしてトレー2が次の送り先のトレー停止区画に移動されていくと、各第2のレール3bは間もなく初めのトレー停止区画のトレー駆動装置5から引き離され、次の送り先のトレー停止区画のトレー駆動装置5にのみ係合して駆動されていく。トレー2が次の送り先のトレー停止区画で停止する場合は、初めのトレー停止区画と次の送り先のトレー停止区画との中間地点で、両トレー停止区画の各トレー駆動装置5が低速に減速され、トレー2は次の送り先のトレー停止区画に達し、各車輪41、42が各担持ローラ431、441の頂部に乗り上げたところで各トレー駆動装置5の停止により停止される。
このようにしてトレー2が次の送り先のトレー停止区画のトレー駆動装置5に載置されて送りローラ51に荷重が掛かると、図3に示すように一方側で送りローラ51及び駆動モータ521を支持する支持プレート534は傾動軸533を軸として傾動するとともに、支持プレート534の他方側を支持する下部ばね受け538が同期して傾動する。このとき、下部ばね受け538の傾動に応じて、上部ばね受け535と下部ばね受け538との間に配設されるばね539が圧縮されるとともに、支持プレート534及び下部ばね受け538の傾動は、支持プレート534の上面が上部ばね受け535に当接すること、或いは下部ばね受け538が傾動ストッパ537に当接することにより所定の傾きに達した時点で抑止される。このように送りローラ51に荷重が掛かった際に、支持プレート534を傾動させるとともにこの傾動をばね539で支持することにより、トレー2がトレー駆動装置5に載置されたときの衝撃を緩衝する。
また、トレー2は下面の旋回プレート6とトレー駆動装置5の各送りローラ51の摩擦係合により、各担持ローラ431、441の上に確実に停止され、この停止状態が安定して維持される。一方、次の送り先のトレー停止区画が指定区画でない場合は、トレー2はさらに次の送り先のトレー停止区画に向けて同様にして送り駆動される。このようにしてトレー2が次の送り先のトレー停止区画から送り駆動されると、送りローラ51は無荷重となり、ばね539はその復帰力により下部ばね受け538および支持プレート534を水平位置、すなわち図2に示す待機位置へと復帰する。そして、トレー2が指定区画に進入すると、同様に減速地点で各トレー駆動装置5が低速に減速され、そのトレー停止区画の各担持ローラ431、441の頂部に各車輪41、42が乗り上げたところでトレー駆動装置5の停止により確実かつ安定して停止される。
これに対して、ローラ方向切換手段54によりトレー2の送り方向が、図1に示すように縦方向に決められて、例えば各ローラ駆動手段52の2つの駆動モータ521が正転方向に駆動されると、各送りローラ51が正転方向に回転駆動され、これらの送りローラ51に押付けられて、摩擦係合されたトレー2下面の旋回プレート6が前方向に送り駆動されるとともに、この縦(前)送りが縦方向走行レール43に沿って延設される縦方向ガイドレール71に案内されて、トレー2の移動が開始される。次いで、旋回プレート6から、トレー2の、進行方向後側の第1のレール3aが各送りローラ51により縦方向に送り駆動される。このようにしてトレー2は、あらかじめ定められたトレー停止区画に向けて送り駆動されていく。続いて、トレー2は初めのトレー停止区画から次の送り先のトレー停止区画に進入し、そのトレー停止区画の各送りローラ51まで移動されると、トレー2の各第1のレール3aが初めのトレー停止区画の一方の送りローラ51と次のトレー停止区画の各送りローラ51に跨って係合され、縦方向ガイドレール71に案内されつつ駆動されていく。このようにしてトレー2が次の送り先のトレー停止区画に移動されていくと、第1のレール3aは間もなく初めのトレー停止区画のトレー駆動装置5から引き離され、次の送り先のトレー停止区画のトレー駆動装置5にのみ係合して駆動されていく。トレー2が次の送り先のトレー停止区画で停止する場合は、初めのトレー停止区画と次の送り先のトレー停止区画との中間地点で、両トレー停止区画の各トレー駆動装置5が低速に減速され、トレー2は次の送り先のトレー停止区画に達し、各車輪41、42が各担持ローラ431、441の頂部に乗り上げたところで各トレー駆動装置5の停止により停止される。
このようにしてトレー2が次の送り先のトレー停止区画のトレー駆動装置5に載置されて送りローラ51に荷重が掛かると、前述と同様、図3に示すように一方側で送りローラ51及び駆動モータ521を支持する支持プレート534は傾動軸533を軸として傾動するとともに、支持プレート534の他方側を支持する下部ばね受け538が同期して傾動する。このとき、下部ばね受け538の傾動に応じて、上部ばね受け535と下部ばね受け538との間に配設されるばね539が圧縮される。このように送りローラ51に荷重が掛かった際に、支持プレート534を傾動させるとともにこの傾動をばね539で支持することにより、トレー2がトレー駆動装置5に載置されたときの衝撃を緩衝する。
また、トレー2は下面の旋回プレート6とトレー駆動装置5の各送りローラ51の摩擦係合により、各担持ローラ431、441の上に確実に停止され、この停止状態が安定して維持される。一方、次の送り先のトレー停止区画が指定区画でない場合は、トレー2はさらに次の送り先のトレー停止区画に向けて同様にして送り駆動される。このようにしてトレー2が次の送り先のトレー停止区画から送り駆動されると、送りローラ51は無荷重となり、ばね539はその復帰力により下部ばね受け538および支持プレート534を水平位置、すなわち図2に示す待機位置へと復帰する。そして、トレー2が指定区画に進入すると、同様に減速地点で各トレー駆動装置5が低速に減速され、そのトレー停止区画の各担持ローラ431、441の頂部に各車輪41、42が乗り上げたところでトレー駆動装置5の停止により確実かつ安定して停止される。
本実施形態によれば、トレー2の載置に伴う荷重を支持プレート534が傾動しつつ受けるものとすることにより、簡易な構造で支持プレート534の変位を円滑なものとすることができ、したがって、設備コストの低減、及び装置の信頼性の向上を図ることができる。また、支持プレート534の一方側に、送りローラ51及び駆動モータ521、支持プレート534の他方側に、ばね539、上部ばね受け535、ばね軸536、及び下部ばね受け538をそれぞれ配置することにより、効率的な構造で、かつ確実に支持プレート534に復帰力を付与することができる。
本発明に係るトレー送り機構の一実施形態を示す要部横断面図である。 図1のA−A線に沿った送りローラ方向転換手段の縦断面図である。 送りローラ方向転換手段の側面図である。 送りローラ方向転換手段が備えられるトレー送り機構の概略構造図である。 トレー送り機構に用いられるトレーの平面図である。 トレーに自動車を載置した状態を示す側面図である。
符号の説明
1 トレー送り機構
2 トレー
3 送り用レール
3a 第1のレール
3b 第2のレール
3c 間欠部
4 トレー支持走行手段
5 トレー駆動装置
6 旋回プレート
41 縦方向車輪
42 横方向車輪
43 縦方向走行レール
44 横方向走行レール
51 送りローラ
52 ローラ駆動手段
53 送りローラ方向転換手段
54 ローラ方向切換手段
71 縦方向ガイドレール
72 横方向ガイドレール
431 担持ローラ
441 担持ローラ
521 駆動モータ
521a 駆動軸
531 基台
531a 柱部材軸受け
532 柱部材
533 傾動軸
534 支持プレート
534a 駆動モータ軸受け
534b 傾動用軸受け
535 上部ばね受け
536 ばね軸
537 傾動ストッパ
538 下部ばね受け
539 ばね
541 駆動モータ
542 第1のリンク
543 第2のリンク
544 第3のリンク
545 第4のリンク

Claims (1)

  1. 物品を載せる複数のトレーと、各トレー下面に設けられ、縦方向又は横方向に延びる第1のレール、及び前記第1のレールに対して交差状に横方向又は縦方向に対して延びる第2のレールを有する送り用レールと、前記トレー又は平面上のいずれか一方に設けられ、前記トレーを縦方向に走行可能に支持する複数の縦方向車輪、前記トレーを横方向に走行可能に支持する横方向車輪、他方に設けられ、前記各縦方向車輪を案内し、又は前記各縦方向車輪に案内され、前記トレーを縦方向に走行案内する複数の縦方向走行レール、及び前記各横方向車輪を案内し、又は前記各横方向車輪に案内され、前記トレーを横方向に走行案内する複数の横方向走行レールを有し、前記各トレーを平面上で支持走行する複数のトレー支持走行手段と、前記送り用レールに摺接する一対の送りローラ、各送りローラを回転駆動する一対のローラ駆動手段、前記各送りローラを水平方向に旋回可能に支持する一対の送りローラ方向転換手段、及び前記送りローラ方向転換手段に作動連結され、前記各送りローラ方向転換手段を駆動して、前記各送りローラを前記第1又は第2のレールに向けるローラ方向切換手段を有し、前記各トレーを送り駆動する複数のトレー駆動装置とを備え、前記各送りローラを縦方向又は横方向に選択的に切換え、前記第1又は第2のレールと同一方向に一致させて、前記トレーを縦方向又は横方向に送り駆動するトレー送り機構において、
    前記送りローラ方向転換手段は、基台に旋回可能に立設される柱部材と、この柱部材にその中間位置が傾動軸を介して傾動可能に軸支され、一方側で前記送りローラ及び前記ローラ駆動手段を支持する支持プレートと、この支持プレートの他方側に配設され、前記支持プレートに待機位置への復帰力を付与するばねとを備え、かつ、一端が前記柱部材に固定されるとともに、前記支持プレートの他方側に沿って延設される上部ばね受けと、この上部ばね受けに上端が取付けられ、下方に向かって伸長されるばね軸と、このばね軸の下部に傾動ストッパを介して傾動可能に支持され、かつ前記支持プレートの他方側を支持する下部ばね受けとを有し、前記ばねは、前記ばね軸が挿通された状態で前記上部ばね受けと前記下部ばね受けとの間に配設されることを特徴とするトレー送り機構。
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