JP5143301B1 - 制震補強架構付き構造物 - Google Patents

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Abstract

【課題】水平二方向の柱・梁のフレームからなり、例えば耐力不足の可能性がある既存の構造体に対して耐震(制震)性を付与する補強架構を屋外側から付加することができないような場合にも、屋内側から、且つ層間単位で補強架構を配置することを可能にする。
【解決手段】平面上の外周側に、柱2と梁3からなるフレームを構成し、外周側に位置する側柱21を通り、屋内と屋外を区画する外構面4が水平二方向に配置された構造体1において、いずれかの外構面4を構成し、その面内方向に並列する側柱21、21の屋外側に、その側柱21、21に直接、もしくは間接的に支持される外周梁6を外構面4に平行に架設する。外構面4に平行な、上下に隣接する外周梁6、6間、もしくは外周梁6と地盤との間に制震補強架構10を配置する。
【選択図】図1

Description

本発明は水平二方向の柱・梁のフレームからなり、例えば耐力不足の可能性がある既存の構造体に対して耐震(制震)性を付与する補強架構を屋外側から付加することができないような場合にも、屋内側から補強架構を配置することを可能にする制震強架構付き構造物に関するものである。
水平二方向に架設される柱・梁のフレームを基本の骨組みとし、平面上の外周側に位置する側柱を通り、前記フレームを構成する外構面が水平二方向に配置された、例えば既存の構造体に対して耐震(制震)補強を施そうとする場合に、構造体が敷地境界線一杯に配置されている等の事情により、構造体に対して耐震(制震)性を付与する補強架構を屋外側から付加することができない場合には、必然性に屋内側から補強架構を配置せざるを得ない。
このような場合、補強架構は桁行方向とスパン方向の水平二方向に架設されている柱・梁のフレームの内、いずれかの構面の内周面(構面内)に配置されることが多い(特許文献1、2参照)。但し、構面内に補強架構を配置することは既存の開口部を閉塞するか、開口部の面積を制限し、構造体内部での使い勝手を犠牲にすることがあるため、構面内を外した箇所に補強架構を配置することにより開口部の閉塞を回避することもある(特許文献3〜5参照)。
特開平11−152929号公報(請求項1、段落0006〜0012、図1〜図4) 特開2000−240296号公報(請求項1、段落0006〜0015、図1、図2) 特開2000−73584号公報(請求項1、段落0010〜0028、図2〜図4、図9〜図11、) 特開2001−262840号公報(請求項1、段落0011〜0020、図1〜図5) 特開平9−235892号公報(請求項1、段落0019〜0021、0027〜0032、図1、図2、図9〜図15)
しかしながら、特許文献3〜5のように構造体の屋外寄りの構面の外側(構面外)に補強架構を配置する方法では、補強架構を構成する柱が既存の構造体から伝達される水平力の一部を地盤に流す役目を持つことから、必然的に補強架構を地上から構造体の全層に亘り、連続して構築せざるを得ないため、層間単位で独立して補強架構を付加することはできない。
特許文献3のように屋外側の構面の屋内側に補強架構を付加する方法では、既存の躯体に補強架構を配置するための新たな開口を形成する必要が生ずるため(段落0010、図2)、躯体に多大な損傷を与えなければならない犠牲を払うことになる。
また補強架構が地上から連続して構築される以上、補強架構の付加対象が既存の構造体である場合に、屋外側からの作業を余儀なくされるため、屋内側からの補強架構を付加する要請に応えることができない。
本発明は上記背景より、補強架構を屋外側から付加することができないような場合において、構造体の屋外寄りに位置する外構面の構面外に補強架構を配置する場合にも、屋内側から、且つ層間単位で補強架構を配置することを可能にする制震強架構付き構造物を提案するものである。
請求項1に記載の発明の制震強架構付き構造物は、水平二方向に架設される柱・梁のフレームを持ち、平面上の外周側に、前記フレームを構成し、前記外周側に位置する側柱を通り、屋内と屋外を区画する外構面が水平二方向に配置された構造体において、
前記いずれかの外構面を構成し、その面内方向に並列する側柱の屋外側に、その側柱と、前記外構面を構成する前記梁の少なくともいずれか一方に直接接合されて支持され、前記構造体と一体となる外周梁が前記外構面に平行に、且つ各層単位で上下に対になって、または地盤と共に上下に対になって架設され、
この各層単位で上下に対になる、上下に並列する前記外周梁もしくは上下に並列する前記外周梁と前記地盤は各層単位で独立して鉛直面内の単位の領域を区画する鉛直フレームを構成し、
前記上下に並列する外周梁間、もしくは前記上下に並列する外周梁と地盤との間に、前記外構面の面内方向に並列する支柱と、この並列する支柱間に架設されるダンパー内蔵型のブレースとを備え、前記支柱が軸方向に複数本の支柱材に分離し、分離した前記支柱材間に絶縁装置が介在した制震補強架構が配置されていることを構成要件とする。
「水平二方向」は主に構造体の平面が長辺方向と短辺方向を持つ場合のスパン方向と桁行方向を指すが、構造体の平面は長辺方向と短辺方向の区別がない形状の場合もある。「構造体」は「水平二方向に架設された柱と梁のフレーム」からなる基本の骨組みのみを指す場合と、側柱に支持され、制震補強架構が収納(配置)される外周梁、または側柱から屋外側へ張り出す、後述の請求項2で言う張出部材と外周梁を合わせた部分を含める場合があり、「構造体」と制震補強架構を合わせて「構造物」と呼ぶ。
「外周梁」、または「張出部材と外周梁」(請求項2)は側柱と、側柱を通る梁と共に、制震補強架構を収納(配置)し、制震補強架構を「構造体」に一体構造化させ、制震補強架構を「構造体」と一体的に挙動させるための補助架構を構成する(請求項)。
「構造体」は既存構造物である場合と新設構造物である場合があり、既存構造物である場合には、外周梁、または張出部材と外周梁が不在である場合と、元々存在している場合がある。既存構造物の構造体に外周梁、または張出部材と外周梁が不在である場合には、制震補強架構の付加時に外周梁、または張出部材と外周梁も付加される。
「平面上の外周側に位置する側柱」は「水平二方向に架設された柱・梁のフレーム」からなる骨組み(構造体)を構成する柱の内、最も外周寄りに位置する柱を指す。平面上の外周側に沿って配列する側柱を通る「外構面」は柱・梁のフレームを包囲し、周回するように水平二方向に配置されることで、構造体を屋内と屋外に区画する。但し、「外構面」は構造体の周囲を連続して周回する場合と、周方向の一部で不連続になる場合がある。
請求項1における「外周梁が側柱に直接、もしくは間接的に支持される」とは、外周梁が側柱、または外構面を構成する梁に重なり、側柱、もしくは梁(側柱等)に、または側柱と梁の双方に直接接合(固定)されて支持される場合と、側柱、または側柱と梁から屋外側へ向けて張り出す張出部材に外周梁が接合(固定)され、支持されることにより(請求項)側柱等に間接的に支持される場合があることを言う。外周梁が平行に架設される「外構面」は水平二方向の外構面の内、少なくともいずれか一方の外構面を指す。
請求項2に記載の発明の制震強架構付き構造物は、水平二方向に架設される柱・梁のフレームを持ち、平面上の外周側に、前記フレームを構成し、前記外周側に位置する側柱を通り、屋内と屋外を区画する外構面が水平二方向に配置された構造体において、
前記いずれかの外構面を構成し、その面内方向に並列する側柱の屋外側に、その側柱から屋外側へ向けて張り出す張出部材と、前記外構面を構成する梁から屋外側へ向けて張り出す1本、もしくは複数本の張出部材に接合されて支持され、前記構造体と一体となる外周梁が前記外構面に平行に、且つ各層単位で上下に対になって、または地盤と共に上下に対になって架設され、
この各層単位で上下に対になる、上下に並列する前記外周梁、もしくは上下に並列する前記外周梁と前記地盤は各層単位で独立して鉛直面内の単位の領域を区画する鉛直フレームを構成し、
前記上下に並列する外周梁間、もしくは前記上下に並列する外周梁と地盤との間に、前記外構面の面内方向に並列する支柱と、この並列する支柱間に架設されるダンパー内蔵型のブレースとを備え、前記支柱が軸方向に複数本の支柱材に分離し、分離した前記支柱材間に絶縁装置が介在した制震補強架構が配置されていることを構成要件とする。
外周梁が側柱等に重なって側柱等に直接接合される場合も、張出部材を介して側柱等に間接的に支持される場合も、制震補強架構は上下に並列する(対向する)外周梁間、または外周梁と地盤(以下、外周梁等と言う)間に収納(配置)され、構造体との間で力の伝達が行われる状態に構造体に支持される。上下に並列して対になる外周梁6、6等は図10−(a)、(b)に示すように制震補強架構10を収納する、鉛直面内の単位の領域を区画する鉛直フレーム7を構成する。この上下に並列する外周梁6、6等(鉛直フレーム7)は二方向の外構面4、4に沿い、二方向に配置される場合(請求項)と、いずれか一方向にのみ配置される場合がある。
鉛直フレーム7は外構面4に平行な面内方向において制震補強架構10が配置される領域を区画するが、その面内方向に連続する場合(請求項)には、鉛直フレーム7への制震補強架構10の配置後(事後的)に、あるいは選択的に制震補強架構10を追加で付加することに対応可能な自由度を持つ。外周梁6は外構面4に沿って構造物の周囲を周回する場合としない場合がある。
請求項1、2で言う「地盤」は地上に位置する外周梁6との対比で、外周梁6に対応する、あるいは外周梁6と対になる(上下に対向する)地盤上の部分の意味であり、地盤上、もしくは地中に構築される基礎41、あるいは基礎41を支持する杭を含む。制震補強架構10が地上の外周梁6と地盤との間に配置される場合には、地盤に、外周梁6と対になる連続基礎、地中梁等の基礎41が構造体1の敷地内に構築される。
上下に並列する外周梁6、6等が制震補強架構10を収納するための単位となる鉛直フレーム7を構成することで、構造体1の層間単位(外周梁6、6等単位)で制震補強架構10を付加することが可能になる。構造体1に対して層間単位で制震補強架構10を付加することが可能になることは、制震補強架構10に地上から構造体1の最上層まで連続する支柱を必要としないことでもあるため、制震補強架構10を構造体1の屋内側から配置することも可能になる。
制震補強架構10は前記のように外構面4の面内方向に並列し、軸方向に複数本の支柱材11a、11bに分離し、支柱材11a、11b間に絶縁装置14が介在した支柱11、11と、並列する支柱11、11間に架設されるダンパー13内蔵型のブレース12から構成されるため、部材の構成上、外構面4の屋内側を通じて外構面4の外側(屋外側)に制震補強架構10の構成部材を配置することが可能になっている。
鉛直フレーム7を構成する上下に並列する外周梁6、6等は制震補強架構10を上下から挟み込んで保持し得る機能(強度と剛性)を持てばよく、寸法上は制震補強架構10の厚さ分(厚さ相当)の幅を持っていれば制震補強架構10を収納し、保持することが可能である。この結果、鉛直フレーム7は図6−(a)の桁行方向の一方側にある制震補強架構10のように外構面4に重なる状態で制震補強架構10を配置することも可能にする。
鉛直フレーム7は外構面4(梁3と側柱21)に重なって接合されることで、柱・梁のフレームからなる構造体1との一体性が確保されるため、地震時等の構造体1(柱・梁フレーム)の変形時には構造体1と一体となって挙動し、構造体1が変形するときに負担する水平力の一部を制震補強架構10に伝達し、また制震補強架構10からの水平力の一部を受け、制震補強架構10との間で水平力を授受する。
この場合、制震補強架構10は外構面4に重なることで、外構面4の構面内の開口部を閉塞するか、開口部の面積を制限する可能性があるが、制震補強架構10は前記のように外構面4の面内方向に並列する支柱11、11と、支柱11、11間に架設されるブレース12から構成され、支柱11、11は外構面4を構成する側柱21に屋外側から重なるように配置可能であるため、外構面4の面内に位置する開口部を閉塞することにはならず、実質的に開口部の面積を制限することにもならない。側柱21から張出部材5が張り出し、張出部材5、5の先端部間に外周梁6が架設され、鉛直フレーム7が側柱21から距離を置いた位置に配置される場合(請求項2)には、開口部から制震補強架構10までに距離が保たれるため、開口部の開放状態に与える影響は、制震補強架構10が外構面4に重なる場合より軽減される。
請求項1では制震補強架構10を収納する鉛直フレーム7が外構面4に重なり、制震補強架構10も外構面4に重なる状態になることで、例えば構造体1が既存の構造物であり、いずれかの外構面4が敷地境界線に接近している場合にも、外構面4の屋外側に制震補強架構10を配置することが可能である。この場合、少なくとも外構面4から敷地境界線までに制震補強架構10の厚さ分以上の距離が確保されてさえいえれば、外構面4の構面内にある開口部を閉塞することなく、また既存の構造体1に手を加える(損傷を与える)ことなく、上下に対向する(並列する)外周梁6等からなる鉛直フレーム7内に制震補強架構10を収納することが可能である。
制震補強架構10の厚さは支柱11の厚さ、もしくは外径と、ブレース12の厚さ、もしくは外径のいずれか大きい方の寸法で決まるから、外周梁6の幅が制震補強架構10の厚さと等しい場合が、鉛直フレーム7(制震補強架構10)の側柱21からの突出長さが最小になる。
制震補強架構10の配置領域は前記のように上下に並列する外周梁6、6等(鉛直フレーム7)によって各層での鉛直面内で区画され、層単位で鉛直フレーム7を介して構造体1と制震補強架構10との間で水平力の伝達(授受)が行われる。制震補強架構10は上下に対向する外周梁6、6間等(鉛直フレーム7)に配置され、外周梁6のいずれかの部分、もしくは請求項2における外周梁6と張出部材5との接合部、あるいは二方向の外周梁6、6が交差する接合部に、支柱11の内の、最上部の支柱材11bと最下部の支柱材1aが接合される。
水平二方向に配置されている外構面4、4を構成する側柱21と側柱21を通る梁3、及び外周梁6はまた、外構面4の面内方向に連続することで(請求項)、図10−(a)に示すように外周梁6を通る鉛直面内の任意の領域に制震補強架構10を収納(受け入れ)自在で、構造体1と制震補強架構10との間で力の伝達(授受)を行う補助架構9を構成する。制震補強架構10が外周梁6と地盤との間に配置される場合には、前記のように地盤に基礎41が構築されるため、基礎41も制震補強架構10用の補助架構9を構成することがある。
補助架構9は少なくとも水平二方向に配置されている外構面4、4を構成する側柱21と側柱21を通る梁3、及び外周梁6からなり、水平二方向の各方向にそれぞれ連続する(請求項)。「少なくとも」とは、図10−(b)に示すように外周梁6が側柱21から張り出す張出部材5に支持される場合(請求項2)の張出部材5が補助架構9の構成要素に含まれることがある趣旨である。
水平二方向に配置されている外構面4、4と外周梁6、または張出部材5(51)と外周梁6からなる、制震補強架構10収納用の補助架構9が各方向に連続する場合(請求項)には、各方向のそれぞれに付き、補助架構9の内の任意の水平方向の区間に制震補強架構10を収納(受け入れ)自在になる。この結果、構造体1に対する制震補強架構10の配置上の自由度が高く、選択的に制震補強架構10を構造体1に対して配置(付加)することが可能である他、制震補強架構10の配置位置の変更の自由度も高まる。この場合、補助架構9、9は水平二方向の各方向にそれぞれ連続するが、必ずしも構造体1の周囲を周回する必要はない。
鉛直フレーム7を通じて構造体1から伝達される水平力を制震補強架構10が負担し、ブレース12が伸縮するときには、ブレース12の反力の一部が支柱11から外周梁6、もしくは地盤に伝達される。このため、支柱11(支柱材11a、11b)が接合される外周梁6の軸方向の中間部に(鉛直)せん断力を作用させないようにする上では、支柱11は外周梁6の内、側柱21の屋外側に重なる部分、あるいは請求項2における外周梁6と張出部材5との接合部、または二方向の外周梁6、6が交差する外周梁6、6同士の接合部に接合されることが合理的である。但し、支柱11から外周梁6に伝達される力はブレース12に内蔵されるダンパー13によって減衰(低減)されているため、必ずしも支柱11がいずれかの接合部に接合される必要はない。
支柱11は複数の支柱材11a、11bに分離し、上下の支柱材11a、11bが積層ゴム支承等の絶縁装置14を介して連結されていることで、上下の外周梁6、6間等(鉛直フレーム7)の相対移動(層間変形)時、すなわち上層側の外周梁6が地震力等により下層側の外周梁6や地盤に対して層間変形しようとするときには、図9に二点鎖線で示すように上層側の外周梁6に一体化している最上部の支柱材11bが上層側の外周梁6と共に挙動する。上下に分離した支柱材11a、11b間には絶縁装置14が介在していることで、下層側の外周梁6等に一体化している最下部の支柱材11aは下層側の外周梁6等と共に原位置に留まろうとするため、最下部の支柱材11aより上に位置する支柱材11bがそれぞれ直下の支柱材11aに対して相対水平移動する。
このとき、上側の外周梁6等に接合されている支柱材11bと下側の外周梁6等に接合されている支柱材11aとが軸の向きを変えることなく相対移動しようとするため、上下の外周梁6、6間等の相対移動(層間変形)に伴って支柱11は水平せん断力を負担することがないか、負担の軽減が図られている。この結果、上下の外周梁6、6間等の相対移動(層間変形)時に、制震補強架構10を構成する支柱11が水平せん断力を負担する場合のように、各層の制震補強架構10の支柱11が負担すべき水平せん断力の下層側の支柱11への累積は生じない。
図9は図8−(a)に示すようにブレース12が並列する支柱11、11間に外周梁6、もしくは地盤を経由して架設される場合の例を示している。ここに示すように上層側の外周梁6の下層側の外周梁6等に対する相対移動(層間変形)に伴い、分離した上下の支柱材11a、11bが相対水平移動したとき、ブレース12が接続された最上部の支柱材11bと最下部の支柱材11aの少なくともいずれか一方にはブレース12からの軸方向力が作用するが、この軸方向力はダンパー13によって減衰され、低減されているため、支柱材11a、11bの負担は緩和される。
構造体1に入力する地震力の一部は上層側の外周梁6等に接合され、ブレース12が接続されている支柱材11a(11b)からブレース12に伝達され、ダンパー13が減衰力を発生しながら、ブレース12から下層側の外周梁6等に伝達され、最終的には構造体1の最下層の(側柱21を通る)梁3、もしくは地盤から地中に伝達され、負担される。最上部の支柱材11bに作用する軸方向力に対する反力は上層側の外周梁6で負担される。図8−(b)に示すブレース12の架設例で言えば、最下部の支柱材11aに作用する軸方向力に対する反力は外周梁6や地盤で負担される。
このため、ブレース12(ダンパー13)からの軸方向力によって支柱材11a、11bに過大な曲げモーメントとせん断力が作用する事態は回避され、分離している各支柱材11a、11bが転倒する可能性と、支柱材11a、11bの脚部や頂部に過大な応力を生じさせる可能性は低下している。支柱材11a、11bの脚部や頂部に過大な応力を生じさせる可能性が低下していることで、支柱材11a、11b自身は必ずしもダンパー13からの軸方向力に抵抗し得る強度を有する必要はない。
上下の外周梁6、6間等の相対移動(層間変形)時には、上下に分離している支柱材11a、11b間に相対移動を生ずることで、並列する支柱11、11間に架設されているブレース12が伸長、もしくは収縮し、内蔵されているダンパー13が伸縮量に応じた、もしくは伸縮時の速度に応じた、軸方向力の作用と逆向きの減衰力を発生し、構造体1の振動時のエネルギを吸収する。この軸方向力と逆向きの減衰力は上下の外周梁6、6間等(鉛直フレーム7)の相対移動(揺れ)を抑制するように各外周梁6等に作用するため、構造体1に対する制震補強が施される。
上下に対向する外周梁6、6等と、外周梁6、6間等に配置(収納)される制震補強架構10が層間単位で構造体1を制震補強し、構造体1の振動時のエネルギを吸収し、揺れを抑制することで、制震補強架構10が構造体1の層間単位で独立し得るため、制震補強架構10は外周梁6、6(鉛直フレーム7)による収納の面に加え、構造体1の揺れを抑制することの機能を発揮する面からも、地上(地盤)から構造体1の最上層まで連続して構築される必要性を持たない。
ダンパー13内蔵型のブレース12は図8−(a)に示すように並列する支柱11、11間に外周梁6、もしくは地盤を経由して架設される場合と、(b)に示すように外構面4の面内方向に並列する支柱11、11間に直接、架設される場合がある。前者の場合、ブレース12はいずれかの支柱11の最下部、もしくは最上部の支柱材11a(11b)と外周梁6、もしくは地盤との間に架設され、後者の場合、ブレース12は並列する支柱11、11の内、一方の支柱11の最下部の支柱材11aと他方の支柱11の最上部の支柱材11bとの間に架設される。前者の場合、ブレース12の一方の端部が接続(連結)される外周梁6、もしくは地盤にブレース12接続のためのガセットプレート17等が突設される。
外周梁6が張出部材5を介して側柱21に間接的に支持される場合、張出部材5は二方向の外構面4、4の内、いずれかの外構面4を構成し、その面内方向に並列する側柱21、21から屋外側へ向けて張り出し、外構面4の面内方向に隣接する張出部材5、5の先端部を通って外構面4に平行に外周梁6が架設される。外周梁6は隣接する張出部材5、5を介して並列する側柱21、21に支持される(請求項2)。外構面4の面内方向に「並列する側柱21、21」は「隣接する側柱21、21」である場合と、「隣接する側柱21、21」の一方の側柱21を挟んだ(越えた)「並列する側柱21、21」の場合がある。張出部材5、5は並列する側柱21、21から張り出すことで外構面4の面内方向に隣接する。
外構面4の面内方向に並列して張り出す張出部材5、5と、張出部材5、5の先端部を通る外周梁6は外構面4を構成する梁3と共に、水平な面をなすラーメン構造のフレームを構成し、制震補強架構10に対して水平な板(版)として機能する。この結果、図10に示すように外構面4の梁3と水平方向に並列する張出部材5、5、及び張出部材5、5間に架設される外周梁6からなる水平フレーム8は構造体1の骨組みである水平二方向の柱・梁のフレームに対して相対的に剛な面材として、構造体1からの水平力を制震補強架構10に伝達し、また制震補強架構10からの水平力を構造体1に伝達する働きをする。
「水平フレーム8が柱・梁のフレームに対して相対的に剛な面材として働く」とは、構造体1が地震時等の慣性力により変形(曲げ変形、もしくはせん断変形)し、層間で層間変形が生じようとするときに、水平フレーム8が柱・梁のフレームとの対比で見れば、変形を生じず、相対的に剛な面材として機能することを言う。外構面4を構成する(側柱21を通る)梁3と張出部材5、及び外周梁6からなる水平フレーム8が剛な面材として機能することで、柱・梁のフレーム(構造体1)の変形(層間変形)時に、その変形量に応じた変形を制震補強架構10に生じさせ、減衰力を発生させることになる。
「水平フレーム8が柱・梁のフレームに対して剛な面材として機能すること」は水平フレーム8の水平剛性が柱・梁のフレームの水平剛性より高いことであり、この状態は基本的には柱・梁のフレームを構成する柱2の長さより張出部材5の張り出し長さを小さくすることで得られる。
水平フレーム8を構成する張出部材5の張り出し長さが柱2の長さより小さく抑えられることで、制震補強架構10を構造体1に対して付加する上で、平面上、構造体1の屋外側へ大きく突出する梁(張出部材)を架設する必要がないため、構造体1が限られた敷地内に構築されている既存構造物である場合に、外構面4から制震補強架構10までの距離を確保しながらも、制限のある敷地境界線の内側に制震補強架構10を配置することが可能になる。制震補強架構10は外構面4の屋外側に配置されるため、構造体1の屋内の平面積を縮小させることがない。
水平フレーム8の剛性は図1、図10−(b)等に示すように水平フレーム8を構成する側柱21を通る梁3と外周梁6との間に複数本の張出部材51が架設されることにより(請求項)、または梁3の(側柱21との)接合部と張出部材5の先端部との間に水平ブレースが架設されることにより、あるいは水平フレーム8で囲まれた領域に面材が配置されること等により増大する。
張出部材5、5は外周梁6(制震補強架構10)を構造体1の外構面4から距離を置いた位置で側柱21、21に支持させる目的で側柱21、21から突設されるが、張出部材5、または張出部材5と外周梁6は既存の構造体1(柱・梁フレーム)の一部として存在している場合もあるため、制震補強架構10は既存の構造体1の既存状態を利用して収納されることもある。
張出部材5、5は既存の構造体1に対して付加される場合に、側柱21、21から張り出すことで、基本的には制震補強架構10を収納する外周梁6、6(鉛直フレーム7)の、外構面4からの構面外方向の距離を調整し、外構面4の面内方向の開口部への影響を軽減する。張出部材5は制震補強架構10が配置される領域を区画する側柱21からのみ張り出す場合と、構造体1の全側柱21から張り出す場合がある。
この他、張出部材5、5を介して外周梁6、6(鉛直フレーム7)を側柱21、21(柱・梁フレーム)に支持させる場合に、前記のように外構面4の面内方向に隣接する側柱21、21間の梁3からも張出部材51が張り出し、外周梁6を支持することで(請求項)、梁3と側柱21から張り出す張出部材5、51はこれらと外周梁6とで構成される水平フレーム8の剛性を確保する機能も有する。
更に梁3と張出部材5、51と外周梁6とで構成される水平フレーム8は外構面4の面内方向の長さの範囲内に制震補強架構10を納めることができるため、制震補強架構10の長さを自由に設定する機能も持つ。よって梁3からも張出部材51が張り出す場合(請求項)には、張出部材5、51が梁3と側柱21から複数、張り出すことで、制震補強架構10の支柱11、11を張出部材5と外周梁6の接合部に接合する場合に、支柱11、11間の距離を自由に調整することができるため、制震補強架構10の長さを自由に調整する働きもすることになる。
水平フレーム8は基本的には外構面4を構成する梁3と側柱21から張り出す張出部材5と外周梁6とで構成されるが(請求項2)、1本(1個)、もしくは複数本(複数個)の張出部材51が梁3から張り出し、外周梁6との間に架設されることで、張出部材51も水平フレーム8の構成要素になる。従って複数本(複数個)の張出部材5、51と外周梁6との接合部の内のいずれかに制震補強架構10の支柱11を接合するとすれば、任意の張出部材5、51と外周梁6との接合部間単位で制震補強架構10の長さ(支柱11、11間の距離)を設定できることになるため、事後的に、あるいは選択的に制震補強架構10を追加で付加することに対応可能な自由度を水平フレーム8自体が持つことになる。
水平二方向に架設される柱・梁のフレームを持つ構造体のいずれかの外構面を構成し、その面内方向に並列する側柱の屋外側に、側柱に直接、もしくは間接的に支持される外周梁を外構面に平行に架設し、上下に並列する外周梁間、または外周梁と地盤間に制震補強架構を配置することで、外構面の面内方向に平行に上下に並列する外周梁、または外周梁と地盤が制震補強架構を収納するための単位となる鉛直フレームを構成するため、構造体の層間単位で制震補強架構を付加することができる。従って制震補強架構に地上から構造体の最上層まで連続する支柱を必要としないため、制震補強架構を構造体の屋内側から配置することが可能になる。
既存の構造物である図2に示す構造体に対し、水平二方向の適所に制震補強架構を配置して制震強架構付き構造物を完成させた様子を示した斜視図である。 図1に示す制震強架構付き構造物の補強前の構造体を示した斜視図である。 図1に示す制震強架構付き構造物を図1の視点と点対称の位置から見た様子を示した斜視図である。 図1に示す制震強架構付き構造物を図1の視点とスパン方向の反対側(線対称)の位置から見た様子を示した斜視図である。 図1に示す制震強架構付き構造物を図1の視点と桁行方向の反対側(線対称)の位置から見た様子を示した斜視図である。 (a)は図1に示す制震強架構付き構造物(構造体)と敷地境界線との関係を示した平面図、(b)は制震補強架構を外構面に接近させて、あるいは重なるように配置した様子を示した平面図である。 (a)は構造体の各層内に制震補強架構を配置した様子を示した立面図、(b)は(a)におけるブレースの一方の端部の詳細例を示した拡大図である。 (a)は図7−(a)における制震補強架構の詳細例を示した立面図、(b)は制震補強架構を並列する支柱間に直接、架設した場合に架設例を示した立面図である。 上層側の外周梁(水平フレーム)が下層側の外周梁(水平フレーム)に対して層間変形を生じたときの支柱材とブレースの変形の様子を示した立面図である。 (a)は構造体の骨組みを構成する柱・梁のフレームの内の外構面と外周梁(鉛直フレーム)と、制震補強架構との関係を示した概略図、(b)は外構面と張出部材(水平フレーム)及び外周梁(鉛直フレーム)と、制震補強架構との関係を示した概略図である。
以下、図面を用いて本発明を実施するための最良の形態を説明する。
図1は水平二方向に架設される柱2と梁3からなるフレームを持ち、平面上の外周側に、フレームを構成し、平面上の外周側に位置する側柱21を通り、屋内と屋外を区画する外構面4、4が水平二方向に配置された構造体1の屋外側に制震補強架構10を付加した制震補強架構付き構造物(以下、構造物)15の構築例を示す。
図1、図3〜図5に示す構造物15は図2に示す既存の構造体1に対し、制震補強架構10を付加した例を示しているが、構造物15は新設で構築されることもある。図2に示す構造体1の平面(基礎)を図6−(a)に示している。水平二方向は主に構造体1のスパン方向と桁行方向を指すため、図1、図6−(a)等では便宜的にスパン方向と桁行方向の語句を記載している。
水平二方向の外構面4、4の内、少なくともいずれかの外構面4を構成し、その面内方向に並列する側柱21、21から屋外側(構造体1の外周側)に、その側柱21に直接、もしくは間接的に支持される外周梁6が外構面4に平行に架設される。図1〜図6では側柱21、21から屋外側へ向けて張出部材5が張り出し、外構面4の面内方向に隣接する張出部材5、5の先端部を通って外構面4に平行に外周梁6が架設され、張出部材5、5に支持されている場合の例を示しているが、図10−(a)に示すように外周梁6が側柱21に重なって、または外構面4を構成する梁3に重なって、あるいは柱21と梁3に重なって側柱21と梁3の少なくともいずれか一方に直接接合されることもある。
構造体1の平面図である図6−(a)は構造体1(柱・梁のフレーム)の基礎41の配置と、基礎41上に立設されている柱2(側柱21)の配置を示している。ここに示すように構造体1(柱・梁のフレーム)における外構面4の位置は側柱21の配置(配列)によって決まり、また基礎41上には必ずしも柱・梁のフレームと外構面4(側柱21)が配置されているとは限らない。
既存の構造体1を示す図6−(a)ではスパン方向の一方側(図面上、上側)に外構面4より屋外へ張り出した基礎41が構築され、桁行方向両側の基礎41の位置に外構面4、4が配置されている場合の例が示されている。このように構造体1が既存であるか新設であるかを問わず、外構面4の位置が基礎41の位置と一致している場合と、一致せず、基礎41が外構面4より屋外側へ張り出している場合がある。
図6−(a)ではまた、図2との対応から分かるように、スパン方向一方側の外構面4から屋外側へ張り出して基礎41が構築されていることに伴い、図3、図10−(b)に示すように制震補強架構10が収納される、後述の鉛直フレーム7を構成し、基礎41と対になる外周梁6とそれを支持する張出部材5が側柱21から屋外側へ張り出している。但し、構造体1が既存の場合、基礎41のみが外構面4から屋外側へ張り出し、側柱21から屋外側へ張り出す張出部材5と外周梁6(鉛直フレーム7)は存在していない場合もあり、構造体1が既存の場合の柱・梁のフレームと外構面4の配置、基礎41の配置、並びに鉛直フレーム7の配置の組み合わせは複数通りある。
外構面4を構成する側柱21から張出部材5が張り出す場合、図10−(b)に示すように外構面4の面内方向(水平面内方向)に並列する張出部材5、5と、その先端部を通り、上下に並列する外周梁6、6、または上下に並列する外周梁6と地盤(外周梁6、6等)は側柱21を通る梁3と共に構造体1から制震補強架構10に水平力を伝達するための水平フレーム8を構成する。地盤は前記した基礎41を含む。上下に並列する外周梁6、6等は制震補強架構10を収納(配置)するための、鉛直面内の領域を区画する鉛直フレーム7を構成する。上下に並列する外周梁6、6等は図10−(a)に示すように側柱21から張出部材5が張り出さない場合も鉛直フレーム7を構成する。
側柱21から張出部材5が張り出す場合にはまた、上下に並列する(隣接する)水平フレーム8、8と、外構面4を構成し、両水平フレーム8、8をつなぐ側柱21は外構面4の面内方向に連続することで、外構面4から制震補強架構10までの距離を確保しつつ、構造体1と制震補強架構10間での水平力の伝達を図りながら、鉛直面内の任意の領域への制震補強架構10の収納を可能にする補助架構9を構成する。補助架構9は制震補強架構10を外構面4の面内方向のいずれかの領域に選択的に収納するために、外構面4の構造体1内の配置に応じ、図1等に示すように水平二方向の各方向にそれぞれ制震補強架構10の長さ以上、連続する。
図面では構造体1(柱・梁のフレーム)を構成する柱2(側柱21を含む)と梁4、張出部材5、外周梁6、並びに制震補強架構10にH形鋼、鋼管(角形鋼管を含む)等の鉄骨部材を使用している例を示しているが、構造体1を構成する各部材は鉄筋コンクリート造(プレキャストコンクリートを含む)、鉄骨鉄筋コンクリート造等、合成構造の場合もあり、構造体1と制震補強架構10の構造種別は一切、問われない。
制震補強架構10は図7、図8に示すように外構面4の面内方向に並列する支柱11、11と、並列する支柱11、11間に架設されるダンパー13を内蔵したブレース12とを備え、支柱11が軸方向(鉛直方向)に複数本の支柱材11a、11bに分離し、分離した支柱材11a、11b間に両支柱材11a、11bの相対水平移動を生じさせる絶縁装置14が介在している。両支柱材11a、11bの相対移動は図9に示すように原則的にそれぞれの軸が鉛直状態を維持したまま水平方向に生ずる。
ダンパー13には図9に示すようにブレース12が軸方向に伸縮し、軸方向力を負担したときに、例えばブレース12の伸縮量や相対速度に応じた減衰力を発生する形式の、オイルダンパー等の粘性流体を用いたダンパーが主に使用されるが、減衰力発生の形式は問われず、摩擦ダンパー、弾塑性ダンパー等も使用される。
絶縁装置14には積層ゴム支承、滑り支承、弾性滑り支承、転がり支承等が使用される。絶縁装置14に積層ゴム支承を使用した場合、上下に隣接する外周梁6、6間等に図9に示すような層間変形が生じ、上側の支柱材11aが下側の支柱材11bから浮き上がりを生じたときに、絶縁装置14に軸方向の引張力を作用させずに、且つ絶縁装置14がいずれかの支柱材11a、11bから抜け出さないよう、絶縁装置14は一方の支柱材11a(11b)内に差し込まれ、常に水平方向に係止した状態で設置される。
制震補強架構10は図7、図8に示すように外構面4に平行な、上下に隣接する外周梁6、6間、または外周梁6と地盤間(以下、外周梁6、6間等)に配置される。図面では支柱11が軸方向に2本の支柱材11a、11bに分割されている場合の例を示しているが、支柱11は3本以上の支柱材に分割される場合もある。
支柱11は最下部の支柱材11aにおいて下層側の外周梁6、もしくは地盤(基礎41を含む(以下、外周梁6等))の上面や側面等に固定され、最上部の支柱材11bにおいて上層側の外周梁6の下面や側面等に固定される。ブレース12は図8−(a)に示すように最上部の支柱材11bと下層側の外周梁6等との間、または最下部の支柱材11aと上層側の外周梁6との間に架設される場合と、(b)に示すように最下部の支柱材11aと、それに隣接する支柱11の最上部の支柱材11bとの間に架設される場合がある。
ブレース12の支柱材11a、11b側の端部は支柱材11a、11bに接続(連結)される場合と、支柱材11a、11bが固定されている外周梁6等に接続(連結)される場合と、支柱材11a、11bと外周梁6等の接合部に接続(連結)される場合がある。ブレース12の両端部は外周梁6等へは永久的に、または着脱自在に接続されるが、接続方法は問われない。
図7、図8では外周梁6等の、ブレース12の端部に対応した位置に、ブレース12の端部が連結されるためのガセットプレート17が固定されている定着材16をアンカーボルト等のアンカー18等によって定着させ、ブレース12の端部に一体化しているブラケット12aをガセットプレート17にボルトやピン等を用いて連結している。
図7−(a)における下側の定着材16部分の拡大図である図7−(b)では定着材16として上下に対向する2枚の水平プレート間に鉛直プレートを介在させたブロック状の部材を使用し、下側の水平プレートと外周梁6等の上面との間にレベル調整用のモルタル等の充填材19を充填している。
図6−(a)は前記のように既存構造物である図2に示す構造体1と、構造体1に付加される制震補強架構10の平面上の位置関係を示している。図6−(a)の外形線は構造体1の敷地境界線に該当する。図6−(a)では構造体1の外構面4に沿って基礎(連続基礎)41が敷設され、基礎41上に水平二方向の柱2と梁3からなるフレームが構築されている様子を示している。
ここに示すように既存構造物の構造体1の基礎41の配置とフレームの配置は必ずしも一致しないこともあるが、原則として水平二方向の基礎41の交差位置に柱2(側柱21)が配置される。柱2と梁3からなるフレームの内、構造体1の外周寄りに位置するフレームが水平二方向の外構面4、4になり、全柱2の内、外構面4を構成する柱2が側柱21になる。図6−(a)に示す例では構造体1の平面が長辺方向と短辺方向を持つため、ここでは短辺方向と長辺方向をそれぞれスパン方向と桁行方向と呼称する。
図6−(a)では基礎41の上に柱2が立設されていない部分があるが、この柱2が配置されていない基礎41は外構面4の屋外側に位置することで、図10−(a)、(b)に示すように制震補強架構10を収納するための鉛直フレーム7と補助架構9を形成するために利用される。すなわち、柱2が配置されていない基礎41上の、側柱21を通る外構面4の屋外側が鉛直フレーム7と補助架構9を形成するための(制震補強架構10を収納(配置)するための)領域になる。この鉛直フレーム7と補助架構9を形成する領域において、外構面4の面内方向に隣接する側柱21、21から水平フレーム8を構成する張出部材5、5が張り出し、張出部材5、5の先端部を通って外周梁6が架設される。
図6−(a)はまた、スパン方向両側位置と桁行方向両側位置のそれぞれに1組の制震補強架構10を配置した様子を示している。この例では上記のようにスパン方向の一方側、もしくは両側の制震補強架構10、10の配置領域に元々、柱2が立設されていない基礎41が敷設され、桁行方向両側の制震補強架構10、10の配置領域には基礎41が存在していない状況を示している。
これに伴い、図1〜図3に示すように柱2(側柱21を含む)が不在の基礎41が存在するスパン方向一方側、もしくは両側にある外構面4の面内方向に配列する側柱21から、張出部材5、5が屋外側に張り出すと共に、張出部材5、5間に外周梁6が架設されることにより水平フレーム8が外構面4から張り出し、柱・梁のフレームに連続した状態で構築されている。
図6−(a)は構造体1が既存構造物である場合の一例であり、既存の構造体1のスパン方向と桁行方向の少なくともいずれか一方の外構面4の屋外側に必ず柱2が不在の基礎41が敷設されているとは限らない。また張出部材5と外周梁6が外構面4から屋外側に張り出しているとも限らないが、外構面4の屋外側に基礎41が敷設されている場合には、その基礎41を利用して制震補強架構10が配置される。また構造体1に張出部材5と外周梁6(水平フレーム8)が柱・梁のフレームから連続した状態で構築されている場合にも、その張出部材5と外周梁6を利用して制震補強架構10が配置される。
既存の構造体1の外構面4の面内に基礎41がない場合には、図1、図3の桁行方向両側に示すように新たに基礎41が構築され、張出部材5と外周梁6がない場合には、新たに張出部材5と外周梁6が構築される。いずれにしても、構造体1が既存構造物である場合には、基礎41と柱・梁のフレームと外構面4の状況に応じ、基礎41と張出部材5、外周梁6の少なくともいずれかを新たに構築した上で、制震補強架構10が配置される。
図1〜図3に示すように桁行方向両側の制震補強架構10、10が配置された位置には、側柱21から屋外側へ張り出す張出部材5と外周梁6から構成される水平フレーム8が形成されているが、この水平フレーム8を構成する梁3と外周梁6との間には張出部材5と同等の張出部材51が張出部材5に平行に架設されている。この梁3から張り出す張出部材51は水平フレーム8の剛性を増大させる働きをするが、側柱21から張り出す張出部材5と区別なく外構面4の面内方向に配列することで、制震補強架構10の長さを調整し、制震補強架構10の配置(収納)領域を自由に区画する働きもする。
すなわち、側柱21から張り出す張出部材5と、梁3から張り出す張出部材51の先端部と通る外周梁6が外構面4の面内方向に連続することで、制震補強架構10の支柱11を張出部材5、51と外周梁6との接合部に接合されるか否かを問わず、外周梁6の全長の内、外構面4の面内方向に配列する複数本(複数個)の張出部材5、51の間隔単位で、制震補強架構10の長さを設定し、その設定された区間に制震補強架構10を配置することが可能である。図面では側柱21から張り出す張出部材5と外周梁6との接合部に支柱11(11a、11b)を配置しているが、梁3から張り出す張出部材51と外周梁6との接合部に支柱11を配置することもできる。
図6、図2に示す例のようにスパン方向両側の制震補強架構10、10の配置領域に柱2が不在の基礎41が敷設されている場合には、図1、図3〜図5に示すように基礎41の上に制震補強架構10が配置される。図6、図2の例では前記のように基礎41の上に基礎41と対になる外周梁6が張出部材5、5間に架設されているため、上下に並列する外周梁6、6間、または外周梁6と基礎41との間に制震補強架構10が配置される。
図1、図3〜図5では張出部材5と外周梁6の接合部、または張出部材51と外周梁6の接合部に対応し、接合部と上下方向に対になる二方向の基礎41、41の交差部等に制震補強架構10の支柱11、11を配置し、隣接する支柱11、11の中間部と支柱11との間にブレース12を架設している。具体的には図8−(a)に示すように支柱11の設置位置である下層側の基礎41、もしくは外周梁6の上面等と上層側の外周梁6の下面等に前記のように定着材16、16を定着させ、各定着材16に支柱材11a、11bを固定している。
ブレース12の一方の端部(ブラケット12a)は支柱材11a、11bが固定されている定着材16のガセットプレート17に接続(連結)される。他方の端部(ブラケット12a)が支柱材11a、11b以外の部分に接続される図8−(a)の例では、その他方の端部が接続される位置である下層側の基礎41、もしくは外周梁6の上面等、または上層側の外周梁6の下面等にもガセットプレート17が固定された定着材16が定着される。
図6、図2の例のように桁行方向両側の制震補強架構10、10の配置領域に基礎41が存在していない場合には、地盤上の制震補強架構10を配置すべき領域に新たな基礎41が構築されると共に、それと対になる外周梁6(鉛直フレーム7)、または張出部材5と外周梁6(水平フレーム8)が構築、もしくは設置され、基礎41と外周梁6との間に制震補強架構10が配置される。基礎41が独立基礎であるか連続基礎であるか、または地中(つなぎ)梁であるかは問われない。
図1等では支柱11、11の立設位置に基礎41としての独立基礎を配置し、両独立基礎間に両者を拘束(連結)するためと、ブレース12を接続するための基礎41としての地中梁を構築している。新たに構築される基礎41はブレース12からと支柱11から伝達される力を安定させて地盤に伝達するために、必要により既存の基礎41と一体化させられる。
図3は図1に示す構造物15を図1の視点と点対称の位置から見た様子を示し、図4は図1に示す構造物15を図1の視点とスパン方向の反対側(線対称)の位置から見た様子を示し、図5は図1に示す構造物15を図1の視点と桁行方向の反対側(線対称)の位置から見た様子を示している。
図1、図2ではスパン方向の外構面4と桁行方向の外構面4の交わる位置にある柱(側柱21)の梁3との接合部から張出部材5、5が水平二方向に屋外側へ張り出している様子が示されている。図1では図2のスパン方向にある一部の張出部材5、5を既存状態のまま(制震補強架構10の収納のためには利用しないまま)にしているが、ここに示す張出部材5、5はその先端部間に外周梁6が架設されることで、制震補強架構10を保持するための水平フレーム8を構成し得る状態にあるため、図2の状態から水平方向に並列する張出部材5、5間に外周梁6が架設され、上下の外周梁6、6間に制震補強架構10が収納されることもあり、制震補強架構10の配置位置は選択的に決められる。
また図5、図1、図2に示すように図2の既存状態では桁行方向の中間部の区間にある側柱21、21の頭部から張出部材5、5が張り出すと共に、その先端部間に外周梁6が架設され、既存状態で水平フレーム8が形成されている様子が示されている。この張出部材5、5と外周梁6(水平フレーム8)は制震補強架構10付加後の図5、図1、図2においても既存状態のまま残されているが、この張出部材5、5と外周梁6も、図1に示す構造物15の構築後に制震補強架構10を収納するための水平フレーム8(補助架構9)として利用されることもある。
図6−(a)は図2に示す既存の構造体1に対してスパン方向両側と桁行方向両側に制震補強架構10、10を配置した後の様子も示している。図6の桁行方向両側に配置された制震補強架構10のように、新たに基礎41と張出部材5及び外周梁6の少なくともいずれかを構築する場合にも、張出部材5を側柱21から屋外側へ突設することができさえすれば、外構面4の屋外側に距離を置いた位置に制震補強架構10を配置することが可能になっている。
ここで、張出部材5の長さ(側柱21からの突出距離)に制限はなく、側柱21の屋外側に僅かでも突出してさえいれば、外周梁6と共に水平フレーム8として制震補強架構10を保持する機能を果たせるため、図6−(a)の桁行方向の一方側(右側)にある制震補強架構10のように外構面4に接近して、あるいは(b)に示すように重なるように制震補強架構10を配置することも可能になっている。張出部材5を使用しなければ(不在にすれば)、外構面4に重なって制震補強架構10を配置することが可能である。
1……構造体、2……柱、21……側柱、3……梁、4……外構面、41……基礎、
5……張出部材(側柱に接続)、51……張出部材(梁に接続)、6……外周梁、
7……鉛直フレーム、8……水平フレーム、9……補助架構、
10……制震補強架構、
11……支柱、12……ブレース、12a……ブラケット、13……ダンパー、14……絶縁装置、
15……制震補強架構付き構造物、
16……定着材、17……ガセットプレート、18……アンカー、19……充填材。

Claims (3)

  1. 水平二方向に架設される柱・梁のフレームを持ち、平面上の外周側に、前記フレームを構成し、前記外周側に位置する側柱を通り、屋内と屋外を区画する外構面が水平二方向に配置された構造体において、
    前記いずれかの外構面を構成し、その面内方向に並列する側柱の屋外側に、その側柱と、前記外構面を構成する前記梁の少なくともいずれか一方に直接接合されて支持され、前記構造体と一体となる外周梁が前記外構面に平行に、且つ各層単位で上下に対になって、または地盤と共に上下に対になって架設され、
    この各層単位で上下に対になる、上下に並列する前記外周梁もしくは上下に並列する前記外周梁と前記地盤は各層単位で独立して鉛直面内の単位の領域を区画する鉛直フレームを構成し、
    前記上下に並列する外周梁間、もしくは前記上下に並列する外周梁と地盤との間に、前記外構面の面内方向に並列する支柱と、この並列する支柱間に架設されるダンパー内蔵型のブレースとを備え、前記支柱が軸方向に複数本の支柱材に分離し、分離した前記支柱材間に絶縁装置が介在した制震補強架構が配置されていることを特徴とする制震補強架構付き構造物。
  2. 水平二方向に架設される柱・梁のフレームを持ち、平面上の外周側に、前記フレームを構成し、前記外周側に位置する側柱を通り、屋内と屋外を区画する外構面が水平二方向に配置された構造体において、
    前記いずれかの外構面を構成し、その面内方向に並列する側柱の屋外側に、その側柱から屋外側へ向けて張り出す張出部材と、前記外構面を構成する梁から屋外側へ向けて張り出す1本、もしくは複数本の張出部材に接合されて支持され、前記構造体と一体となる外周梁が前記外構面に平行に、且つ各層単位で上下に対になって、または地盤と共に上下に対になって架設され、
    この各層単位で上下に対になる、上下に並列する前記外周梁もしくは上下に並列する前記外周梁と前記地盤は各層単位で独立して鉛直面内の単位の領域を区画する鉛直フレームを構成し、
    前記上下に並列する外周梁間、もしくは前記上下に並列する外周梁と地盤との間に、前記外構面の面内方向に並列する支柱と、この並列する支柱間に架設されるダンパー内蔵型のブレースとを備え、前記支柱が軸方向に複数本の支柱材に分離し、分離した前記支柱材間に絶縁装置が介在した制震補強架構が配置されていることを特徴とする制震補強架構付き構造物。
  3. 少なくとも水平二方向に配置されている前記外構面を構成する前記側柱と前記側柱を通る梁、及び前記外周梁からなり、前記制震補強架構を収納可能な補助架構が前記水平二方向の各方向にそれぞれ連続していることを特徴とする請求項1、もしくは請求項2に記載の制震補強架構付き構造物。
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