JP5136756B2 - 脱穀装置 - Google Patents

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本発明は、コンバイン等の脱穀装置に係るものである。
従来、脱穀室の下方に揺動選別装置を設け、揺動選別棚には、脱穀室からの落下物から穀粒を選別するシーブを設け、該シーブに付着した藁屑を除去する清掃手段を設けた構成は、公知である(特許文献1参照)。
特開2004−81074号公報
前記公知例は、シーブの設置間隔が同一なため、前側のシーブでは藁屑の落下が多くなり、後側のシーブでは藁屑が詰まるという課題がある。
また、全てのシーブの藁屑の付着を清掃する構成のため、構造が複雑になり、コスト上昇の原因となる課題がある。
本願は、シーブの構成を工夫して、脱穀選別処理精度および処理効率を向上させるようにしたものである。
請求項1の発明は、扱胴10の下側に扱網15を設けて脱穀室11を形成し、該脱穀室11の一側には穀稈を供給搬送する穀稈供給搬送装置12を設け、前記脱穀室11の下方に唐箕ケーシング17により包囲された唐箕16からの送風により風選する風選室18を設け、該風選室18に往復揺動する揺動選別棚20により構成した揺動選別装置21を設け、前記揺動選別棚20は、その揺動選別棚20の始端部を唐箕ケーシング12の上方に臨ませた移送棚部22に形成し、移送棚部22の被選別物移送方向の下手側にシーブ23を設け、シーブ23は脱穀室11の排出口25よりも上手側に設けた傾斜角度が固定の始端側固定シーブ26と、排出口25の下方から下手側に設けた傾斜角度調節自在の終端側可動シーブ25とにより構成し、前記始端側固定シーブ26は前記終端側可動シーブ27よりも間隔を狭くして並設し、前記始端側固定シーブ26には、該始端側固定シーブ26と直交する方向のプレート30を始端側固定シーブ26の長さ方向に移動自在に設け、前記プレート30の下縁を、前記揺動選別棚20の傾斜底板33の上面に近接させて設けたことを特徴とする脱穀装置としたものであり、刈り取られた穀稈は、脱穀室11で回転する扱胴10により脱穀され、脱穀室11の始端部では多くの穀粒が扱網15から漏下して揺動選別棚20の移送棚部22上に落下し、移送棚部22により移送されてシーブ23の間隔の狭い始端側固定シーブ26により選別されて、一番コンベアに回収される。
したがって、一番物への藁屑の混入を抑制する。
また、始端側固定シーブ26より落下しない被処理物は終端側可動シーブ27へ移送され、穀粒は落下させて、藁屑等は後方に移送して排出する。
この場合、始端側固定シーブ26は終端側可動シーブ27よりも間隔を狭くしているので、藁屑が付着すると、始端側固定シーブ26の間の隙間が塞がって穀粒の落下の障害となるが、プレート30により藁屑を除去するので、始端側固定シーブ26を終端側可動シーブ27より間隔を狭くしても、脱穀室11の始端部で発生する多くの穀粒を効率よくしかも藁屑の混入を抑制して回収する。
また、プレート30が左右方向にスライドすると、揺動選別棚20の傾斜底板33の上面の付着物を除去する。
請求項2の発明は、前記プレート30は縦向きの平板状に形成し、各プレート30には前記始端側固定シーブ26のフィン31の断面形状に合わせた透孔34を複数形成し、各透孔34に各フィン31を挿通して取付け、前記始端側固定シーブ26のフィン31の複数の透孔34のうちの二つのガイド透孔34Aは他の透孔34Bに比してフィン31との隙間が小となるように、透孔34とフィン31とを相対的に形成したことを特徴とする脱穀装置としたものであり、プレート30がスライドするとき、フィン31の上下両面の付着物を除去する。また、始端側固定シーブ26のフィン31の複数の透孔34のうちの二つのガイド透孔34Aがプレート30の移動を案内する。
請求項3の発明は、前記プレート30には、前記揺動選別棚20の始端部の移送棚部22上面を摺接移動する前側延長部37を一体的に移動するように設けたことを特徴とする脱穀装置としたものであり、プレート30が左右方向にスライドすると、揺動選別棚20の移送棚部22上面の付着物を除去する。
請求項4の発明は、前記脱穀室11の排出口25の下方の揺動選別棚20には、前記排出口25から排出される被処理物を受ける左右方向の受部材47を設け、前記プレート30はフィン31および受部材47に対して移動自在に透孔34および透孔48を挿通させて取付けた脱穀装置としたものであり、プレート30が左右方向にスライドすると、受部材47の付着物を除去する。
請求項5の発明は、前記プレート30は左右方向に複数並設し、各プレート30がフィン31および受部材47に対して移動するように構成すると共に、前記各プレート30に設けた可動ラック50の間の受部材47には固定式ラック51を設けた脱穀装置としたものであり、可動ラック50がプレート30と共に一体的に移動することにより、排出口25からの被処理物を分散落下させ、また、固定式ラック51に対して可動ラック50を移動させることにより、可動ラック50と固定式ラック51との間隔を変化させて可動ラック50および固定式ラック51上に載った被処理物の捌きを良好にする。
請求項1の発明では、脱穀室11の始端部で発生する多くの穀粒を間隔の狭い始端側固定シーブ26により効率よくしかも藁屑の混入を抑制して回収することができ、間隔を狭くした始端側固定シーブ26でもプレート30により藁屑を除去するので、始端側固定シーブ26の間の隙間が塞がるのを防止して穀粒の落下の障害の発生を防止でき、選別効率を向上できると共に、シーブ23の一部の始端側固定シーブ26にプレート30を設けているので、構成を簡素にして、コストを軽減できる。
また、プレート30が揺動選別棚20の傾斜底板33の上面の付着物を除去でき、選別効率を向上できる。
請求項2の発明では、請求項1の上記効果を奏するほかに、フィン31の上下両面の付着物を除去でき、選別効率を向上できる。また、プレート30のスライドを円滑にでき、フィン31の上下両面の付着物を容易に除去して、選別効率を向上できる。
請求項3の発明では、請求項1または請求項2の上記効果を奏するほかに、プレート30のスライドにより揺動選別棚20の移送棚部22上面の付着物の除去ができ、選別効率を向上できる。
請求項4の発明では、請求項1または請求項2または請求項3の上記効果を奏するほかに、プレート30のスライドにより受部材47の付着物を除去することができ、選別効率を向上できる。
請求項5の発明では、請求項の上記効果を奏するほかに、可動ラック50により排出口25からの被処理物を分散落下させ、また、固定式ラック51に対して可動ラック50を移動させることにより、可動ラック50と固定式ラック51との間隔を変化させて可動ラック50および固定式ラック51上に載った被処理物の捌きを良好にすることができる。
本発明の一実施例をコンバインの例にて図面により説明すると、1はコンバインの機体フレーム、2は左右一対のクローラ3により走行する走行装置、4は機体フレーム1の上方に設けた脱穀装置、5は脱穀装置3の前側に設けた刈取部、6は脱穀装置4の側部に設けたグレンタンク、7はグレンタンク5の前方に設けた操縦部である。
前記脱穀装置4は、上部に扱胴10を略水平に軸装した脱穀室11を設け、脱穀室11の一側には前記刈取部4により刈り取った穀稈を供給搬送する穀稈供給搬送装置12の穀稈を挾持搬送する挾扼杆13Aと供給搬送チエン13B(図6)を設けている。14は穀稈供給搬送装置12から引き継いだ脱穀済みの排藁を搬送する排藁搬送装置である。
なお、理解を容易にするため、便宜的に方向を示して説明しているが、これらにより構成が限定されるものではない。
扱胴10の主として下方側は扱網15により包囲し、扱網15の下方には唐箕16の唐箕ケーシング17を設ける。前記脱穀室11の下方には前記唐箕16の送風により穀粒と異物とを風選し得る風選室18を形成し、風選室18内には唐箕16の送風方向(前後方向)に往復揺動する揺動選別棚20により構成した揺動選別装置21を設ける。
揺動選別装置21は、その揺動選別棚20の始端部(前端部)を唐箕ケーシング12の上方に位置させて移送棚部22に形成する。移送棚部22の構成は任意であり、移送方向下手側を低く傾斜させたり、あるいは、移送棚部22の上面に突起や凹凸を設けて、揺動選別装置21の移送方向下手側のシーブ(グレンシーブ)23に向けて扱網15からの落下物を移送できればよい。
前記シーブ23は脱穀室11の排出口25よりも上手側に設けた傾斜角度が固定の始端側固定シーブ26と、排出口25の下方から下手側に設けた傾斜角度調節自在の終端側可動シーブ25とにより構成する。
始端側固定シーブ26は、扱網15より落下した穀粒と異物とを選別するものであり、所定間隔をおいて揺動方向に複数並設し、薄い平板形状に形成し、移送方向の下手側(後側)が高くなるように傾斜させて設ける。
終端側可動シーブ27は任意の構成により前記揺動選別棚20に傾斜角度調節自在に取付けると共に、始端側固定シーブ26は終端側可動シーブ27より間隔を狭くして並設し、藁屑の落下を抑制している。
しかして、始端側固定シーブ26には、該始端側固定シーブ26と直交する方向のプレート30を設ける。該プレート30は始端側固定シーブ26の各フィン31をレール(案内体)として始端側固定シーブ26の長さ方向に移動自在に構成する。
プレート30は、各フィン31間を塞ぐ付着した藁屑を移動しながら取り除くものであり、穀粒の回収ロスを軽減する。
即ち、湿った穀稈の脱穀作業では、各フィン31に藁屑が付着しやすく、この付着した藁屑により穀粒の落下が阻害され、穀粒の回収効率が低下するが、プレート30により作業中に湿ったフィン31に付着する藁屑等を除去して、各フィン31間の隙間を確保して、穀粒の落下を円滑にさせて、穀粒の回収効率を向上させる。
前記プレート30の下側延長部32の下縁は、前記揺動選別棚20の傾斜底板33の上縁に近接させ、プレート30が移動する際に傾斜底板33上面の付着物の除去する作用も期待する。
前記プレート30は縦向きの平板状に形成し、各プレート30には前記フィン31の断面形状に合わせた透孔34を複数形成し、各透孔34に各フィン31を挿通して取付ける。
そのため、プレート30は移動する際にフィン31の上下両面の付着物を除去する。
即ち、湿った穀稈の脱穀作業では、作業中に湿ったフィン31の下面にも藁屑等が付着して各フィン31間の隙間を塞ぐが、プレート30によりフィン31の下面の付着物の除去も可能となって、各フィン31間の隙間を確保して、穀粒の落下を円滑にさせて、穀粒の回収効率を向上させ、湿材適応性を向上させられる。
この場合、透孔34はプレート30にフィン31と同じ数だけ複数形成されるが、複数の透孔34のうちの二つのガイド透孔34Aは他の透孔34Bに比してフィン31との隙間を小に形成する。
即ち、始端側固定シーブ26のフィン31の複数の透孔34のうちの二つのガイド透孔34Aは、他の透孔34Bに比してフィン31との隙間が小となるように、透孔34とフィン31とを相対的に形成し、二つのガイド透孔34Aがプレート30の移動を案内するように構成する。
したがって、ガイド透孔34Aは、プレート30の移動を円滑に案内するように複数の透孔34のうちの二つを選択すればよく、具体的には前後二箇所の透孔34をガイド用透孔34Aとしている。
また、透孔34とフィン31とを相対的に形成するため、フィン31と透孔34の隙間に関し、具体的には、例えば、複数の透孔34のうちの二つのガイド透孔34Aに形成するように、図示は省略するが、各フィン31の厚さは全て略同一とし、ガイド透孔34Aの孔幅を他の透孔34Bより狭く形成して隙間を小に形成する。
また、図6のように、各透孔34の大きさは全て略同一とし、ガイド透孔34Aに挿通されるフィン31Aの板厚を他のフィン31Bに比して厚く形成してガイド透孔34Aとの隙間を小に形成するように構成しても良い。
前記プレート30には、揺動選別棚20の始端部の移送棚部22上方に位置する前側延長部37を一体的に移動するように設ける。
図7〜図9の前側延長部37はプレート30と平面視直線状となるように一体的に形成している。
前側延長部37はプレート30と共に一体的に移動することにより、移送棚部22上方に付着している付着物を除去すると共に、移送棚部22上の脱穀室11からの落下物を穀稈供給搬送装置12を設けた側に寄せる寄せ板の作用を期待する。
即ち、移送棚部22上には、穀稈供給搬送装置12が搬送する穀稈の穂先側に多くの落下物が落下する傾向があるので、この落下物を搬送穀稈の根本側となる穀稈供給搬送装置12側に前側延長部37が寄せることにより、移送棚部22上の落下物を均平させ、揺動選別棚20における選別効率を向上させる。
また、図10の前側延長部37の実施例では、プレート30に対して、平面視前側を搬送穀稈の穂先側に位置させ、後側に至るに従い搬送穀稈の根本側に位置するように傾斜させて設け、一層、前側延長部37の寄せ作用を向上させて、揺動選別棚20における選別効率を向上させる。
しかして、図11,図12は、前記プレート30の別の実施例であり、プレート30の断面形状を上下中間所定位置が最も幅広い幅広部となるように側方に突出させた頂部40に形成し、プレート30の上縁所定位置から頂部40迄下方に至るに従い幅を広くさせて上部傾斜面41を形成し、頂部40から下方の所定位置までは下方に至るに従い幅狭となるように傾斜させて下部傾斜面42に形成している。
そして、頂部40の位置をフィン31の屈曲部45に合わせている(なお、図12において、理解を容易にするために、側面図に仮想の正面図を重ね合わせて表現している)。
そのため、プレート30によりフィン31の付着物を除去する際に、上部傾斜面41および下部傾斜面42がフィン31の上下両面に斜めに接触し、付着物の除去を円滑に行える。
前記プレート30は、合成樹脂材で形成すると、軽量化してコストダウンすることができ、また、プレート30の形状の選択の自由度も向上させて、好適である。
しかして、前記脱穀室11の排出口25の下方の揺動選別棚20には、左右方向の受部材47を設け、前記プレート30はこの受部材47に対しても移動自在に透孔48を挿通させて取付ける。
この場合、プレート30は左右方向に複数並設し、各プレート30がフィン31および受部材47に対して移動するように構成する。
この各プレート30には、前記排出口25の下方に位置する可動ラック50を一体的に移動するように設ける。
可動ラック50はプレート30と共に一体的に移動することにより、排出口25からの被処理物を分散落下させる。
また、可動ラック50と共にプレート30が一体的に移動することにより、受部材47に付着した付着物を除去する。
しかして、前記各プレート30に設けた可動ラック50の間には、固定式ラック51を設ける。固定式ラック51は可動ラック50と共に脱穀室11の排出口25からの被処理物を揺動選別棚20と共に揺動して分散落下させ、固定式ラック51に対して可動ラック50を移動させることにより、可動ラック50と固定式ラック51との間隔を変化させて可動ラック50および固定式ラック51上に載った被処理物の捌きを良好にする。
しかして、上記のプレート30を左右方向にスライドさせる構成は任意であるが、一例を示すと、移送棚部22に螺子軸53を掛け渡し、螺子軸53に各プレート30を螺合させ、螺子軸53をモータ54により回転させて各プレート30を移動させている。
そして、このモータ54は、刈取部4の上下に連動させて回転するように構成する。
そのため、刈取部4の上下に連動させてプレート30をスライドさせるので、圃場で回行するとき等の刈取部4の上下する度に、自動的に、プレート30がスライドしてフィン31に付着している付着物の除去を行え、操作性および作業性を向上させることができる。
60は終端側可動シーブ27の下手側に設けたストローラック、61は揺動選別棚20の下方所定位置に設けた一番コンベア(図示省略)を有する一番受樋、62は一番コンベア61の後側に設けた二番コンベア(図示省略)を有する二番番受樋、63は吸引排塵ファン、64は吸引排塵ファン63のケーシングである。
(実施例の作用)
刈り取られた穀稈は、脱穀室11で回転する扱胴10により脱穀され、脱穀された被処理物は、扱網15から漏下して揺動選別棚20の始端部の移送棚部22に落下し、移送棚部22からシーブ23の始端側固定シーブ26に移送されて選別され、更に、唐箕16からの送風と、風選室18内で往復揺動する揺動選別棚20の終端側可動シーブ27とにより選別される。
しかして、脱穀室11では、その始端部で多くの穀粒が扱網15から漏下して揺動選別棚20の移送棚部22上に落下するので、揺動選別棚20のシーブ23のうち始端側で穀粒を回収すると、回収効率および精度が向上する。
そこで、脱穀室11の排出口25より手前に間隔の狭い始端側固定シーブ26を設け、始端側固定シーブ26により穀粒を回収する。
この場合、始端側固定シーブ26は終端側可動シーブ27より間隔を狭くしているので、始端側固定シーブ26に藁屑が付着すると、始端側固定シーブ26の間の隙間が狭くなり過ぎて穀粒の落下の障害となるが、左右方向に移動するプレート30により藁屑を除去するので、始端側固定シーブ26を終端側可動シーブ27より間隔を狭くしても、脱穀室11の始端部で発生する多くの穀粒を効率よくしかも藁屑の混入を抑制して回収する。
即ち、シーブ23の始端側固定シーブ26には、該始端側固定シーブ26と直交する方向のプレート30を設け、プレート30は始端側固定シーブ26の各フィン31をレール(案内体)として始端側固定シーブ26の長さ方向に移動自在に構成しているから、プレート30は始端側固定シーブ26の各フィン31間を塞ぐように付着した藁屑等を移動しながら取り除くことができ、穀粒の回収ロスを軽減する。
この場合、プレート30の下側延長部32の下縁は、揺動選別棚20の傾斜底板33の上縁に近接させているから、プレート30が移動する際に傾斜底板33上面の付着物の除去することができ、選別効率を向上させる。
プレート30にはフィン31の断面形状に合わせた透孔34を複数形成し、各透孔34に各フィン31を挿通して取付けているから、プレート30が移動する際にはフィン31の上下両面の付着物を除去する。
したがって、特に、湿った穀稈の脱穀作業では、始端側固定シーブ26のフィン31の下面にも藁屑等が付着して各始端側固定シーブ26間の隙間を塞ぐ範囲が広がるが、プレート30により始端側固定シーブ26のフィン31の下面の付着物の除去できるから、各始端側固定シーブ26間の隙間を確保して、穀粒の落下を円滑にさせて、穀粒の回収効率を向上させ、湿材適応性を向上させられる。
また、シーブ23の始端側固定シーブ26は、唐箕ケーシング12の上方に位置して唐箕16の送風の手前に位置するので、選別風による乾燥が充分でないだけに付着物が付着する可能性が高く、この点でも、始端側固定シーブ26の付着物をプレート30により除去することで、穀粒の回収効率を向上させられる。
なお、終端側可動シーブ27の間隔は始端側固定シーブ26より広いため、詰まり発生を抑制し、藁屑の付着はそれほど作業の障害とならず、終端側可動シーブ27へのプレート30の装着を省略して、コストを抑制する。
しかして、プレート30の透孔34は、プレート30に始端側固定シーブ26のフィン31と同じ数だけ複数形成されるが、複数の透孔34のうちの二つのガイド透孔34Aは他の透孔34Bに比してフィン31との隙間を小に形成しているから、二つのガイド透孔34Aがプレート30の移動を案内し、付着物の除去を円滑に行える。
しかして、プレート30には、揺動選別棚20の始端部の移送棚部22上方に位置する前側延長部37を一体的に移動するように設けているから、前側延長部37はプレート30と共に一体的に移動することにより、移送棚部22上方に滞留する脱穀室11からの落下物を穀稈供給搬送装置12を設けた側に寄せる寄せ板の作用を期待する。
したがって、前側延長部37が移送棚部22上の被処理物を穀稈供給搬送装置12を設けた側に寄せることにより、移送棚部22上の落下物を均平させ、揺動選別棚20における選別効率を向上させる。
しかして、図11,12の前記プレート30の別の実施例では、プレート30の断面形状を上下中間所定位置が最も幅広い幅広部の頂部40に形成し、プレート30の上縁所定位置から頂部40迄下方に至るに従い幅を広くさせて上部傾斜面41を形成し、頂部40から下方の所定位置までは下方に至るに従い幅狭となるように傾斜させて下部傾斜面42に形成しているから、プレート30によりフィン31の付着物を除去する際に、上部傾斜面41および下部傾斜面42がフィン31の上下両面に斜めに接触し、付着物の除去を円滑に行え、しかも、プレート30の左右両側面に頂部40および下部傾斜面42を形成しているから、プレート30が往復する何れのときも付着物の除去を容易にする。
しかして、前記脱穀室11の排出口25の下方の揺動選別棚20に左右方向の受部材47を設け、該受部材47に対してプレート30を移動自在に取付けているから、可動ラック50と共にプレート30が一体的に移動することにより、受部材47に付着した付着物を除去する。
また、可動ラック50はプレート30と共に一体的に移動することにより、排出口25からの被処理物を分散落下させる。
しかして、プレート30は可動ラック50に合わせて左右方向に複数設け、各プレート30に設けた可動ラック50の間に、固定式ラック固定式ラック51を設けているから、固定式ラック51は可動ラック50と共に脱穀室11の排出口25からの被処理物を揺動選別棚20と共に揺動して分散落下させ、固定式ラック51に対して可動ラック50を移動させることにより、可動ラック50と固定式ラック51との間隔を変化させて可動ラック50および固定式ラック51上に載った被処理物の捌きを良好にする。
しかして、プレート30のスライドモータ54は、刈取部4の上下に連動させて行うように構成しているから、圃場で回行するとき等の刈取部4の上下する度に、自動的に、プレート30がスライドしてフィン31に付着している付着物の除去を行え、操作性および作業性を向上させることができる。
なお、前記した各実施例は、理解を容易にするために、個別または混在させて図示、あるいは説明しているが、これらは夫々種々組合せ可能であり、これらの表現によって、構成・作用等が限定されるものではなく、また、相乗効果を奏する場合も勿論存在する。
例えば、プレート30と前側延長部37と可動ラック50とを別々に図示しているが、これらを一体にすること等各実施例を組み合わせることは可能である。
コンバインの側面図。 脱穀装置の側面図。 揺動選別棚の平面図。 シーブ付近の側面図。 シーブとプレート付近の側面図。 同側面図。 プレートの他の実施例の側面図。 同シーブとプレート付近の側面図。 同平面図。 プレートの前側延長部の他の実施例の平面図。 プレートの他の実施例の平面図。 同プレートの側面図および仮想正面図。 プレートおよびラックの他の実施例の側面図。 同側面図。 同側面図。 揺動選別棚の平面図。
符号の説明
1…機体フレーム、2…走行装置、3…脱穀装置、4…刈取部、5…グレンタンク、7…操縦部、10…扱胴、11…脱穀室、12…穀稈供給搬送装置、13A…挾扼杆、13B…供給搬送チエン、15…扱網、16…唐箕、17…唐箕ケーシング、18…風選室、20…揺動選別棚、21…揺動選別装置、22…移送棚部、23…シーブ、25…排出口、26…始端側固定シーブ、27…終端側可動シーブ、30…プレート、31…フィン、33…傾斜底板、32…下側延長部、34…透孔、37…前側延長部、40…頂部、41…上部傾斜面、42…下部傾斜面、45…屈曲部、25…排出口、47…受部材、48…透孔、50…可動ラック、51…固定式ラック、53…螺子軸、54…モータ。

Claims (5)

  1. 扱胴(10)の下側に扱網(15)を設けて脱穀室(11)を形成し、該脱穀室(11)の一側には穀稈を供給搬送する穀稈供給搬送装置(12)を設け、前記脱穀室(11)の下方に唐箕ケーシング(17)により包囲された唐箕(16)からの送風により風選する風選室(18)を設け、該風選室(18)に往復揺動する揺動選別棚(20)により構成した揺動選別装置(21)を設け、前記揺動選別棚(20)は、その揺動選別棚(20)の始端部を唐箕ケーシング(12)の上方に臨ませた移送棚部(22)に形成し、移送棚部(22)の被選別物移送方向の下手側にシーブ(23)を設け、シーブ(23)は脱穀室(11)の排出口(25)よりも上手側に設けた傾斜角度が固定の始端側固定シーブ(26)と、排出口(25)の下方から下手側に設けた傾斜角度調節自在の終端側可動シーブ(25)とにより構成し、前記始端側固定シーブ(26)は前記終端側可動シーブ(27)よりも間隔を狭くして並設し、前記始端側固定シーブ(26)には、該始端側固定シーブ(26)と直交する方向のプレート(30)を始端側固定シーブ(26)の長さ方向に移動自在に設け、前記プレート(30)の下縁を、前記揺動選別棚(20)の傾斜底板(33)の上面に近接させて設けたことを特徴とする脱穀装置。
  2. 請求項1記載の脱穀装置において、前記プレート(30)は縦向きの平板状に形成し、各プレート(30)には前記始端側固定シーブ(26)のフィン(31)の断面形状に合わせた透孔(34)を複数形成し、各透孔(34)に各フィン(31)を挿通して取付け、前記始端側固定シーブ(26)のフィン(31)の複数の透孔(34)のうちの二つのガイド透孔(34A)は他の透孔(34B)に比してフィン(31)との隙間が小となるように、透孔(34)とフィン(31)とを相対的に形成したことを特徴とする脱穀装置。
  3. 請求項1または請求項2記載の脱穀装置において、前記プレート(30)には、前記揺動選別棚(20)の始端部の移送棚部(22)上面を摺接移動する前側延長部(37)を一体的に移動するように設けたことを特徴とする脱穀装置。
  4. 請求項1または請求項2または請求項3記載の脱穀装置において、前記脱穀室(11)の排出口(25)の下方の揺動選別棚(20)には、前記排出口(25)から排出される被処理物を受ける左右方向の受部材(47)を設け、前記プレート(30)はフィン(31)および受部材(47)に対して移動自在に透孔(34)および透孔(48)を挿通させて取付けた脱穀装置。
  5. 請求項記載の脱穀装置において、前記プレート(30)は左右方向に複数並設し、各プレート(30)がフィン(31)および受部材(47)に対して移動するように構成すると共に、前記各プレート(30)に設けた可動ラック(50)の間の受部材(47)には固定式ラック(51)を設けた脱穀装置。
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