JP5136330B2 - 磁歪式応力センサ - Google Patents

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Description

本発明は、磁歪の逆効果を利用して応力を検出する磁歪式応力センサに関する。
例えば非特許文献1の研究者らは、磁歪の逆効果を利用して応力を検出することを提案している。磁歪の逆効果を利用した応力センサ(磁歪式応力センサ)は、応力を検出するセンサとして一般的な歪ゲージに比べ、ロバスト性に優れる。
このため、ロバスト性が要求され歪ゲージによる応力の検出が困難な、応力が作用する対象部材、例えば自動車等の足回り部材における応力(引張応力および圧縮応力)を、磁歪式応力センサによって検出することが期待できる。
Garshelis, Ivan J.,「New types of Magnetoelastic Transducers for Sensing Force Related Parameters」,「SAE Paper」,No.910856,「Sensors and Actuators」,1991年
しかし、上述の磁歪式応力センサは、実用化を図る上では十分なものではない。例えば自動車等の足回り部材に作用する応力を検出しようとすると、部材が歪み難いため、信号が小さくなり易い。実用上、このような場合でも応力を精度良く的確に検出する必要があり、感度向上が、実用化を図る上での課題の1つである。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、感度を向上させ応力を精度良く的確に検出し得る磁歪式応力センサを提供することを目的とする。
本発明者らは、上記課題の解決に向けて鋭意検討した。その結果、応力が作用する方向と永久磁石の着磁方向との関係を所定の関係とし、かつ、磁束を磁気センサに集中させることによって、感度を向上させ応力を精度良く的確に検出できることを本発明者らは見出し、本発明を完成するに至った。本発明はこのような知見に基づくものである。
本発明の磁歪式応力センサは、応力が作用する対象部材に接合させるための、磁歪を有する磁性部材と、磁性部材に近接して配置され、対象部材から磁性部材に作用する応力の方向に対して着磁方向がほぼ直交した永久磁石と、を備える。また、本発明の磁歪式応力センサは、磁性部材に対して永久磁石と反対側に配置された磁気センサを備える。本発明の磁歪式応力センサはさらに、磁気センサの両面のうち磁性部材に向かい合う面とは反対側の面に向かい合って配置した、磁性材料から形成した磁気センサ用のヨークを備える。ヨークは、磁気センサに対向した凸部を有する。本発明の磁歪式応力センサは、磁性部材に作用する応力に依存して変化する、磁性部材に対して永久磁石と反対側において凸部によって磁気センサに集中させた磁束を、磁気センサによって検知する。このように検知することによって、本発明の磁歪式応力センサは磁性部材に作用する応力を検出する。
本発明は、凸部によって磁気センサに集中させた磁束を検知するため、感度を向上させ応力を精度良く的確に検出し得る。
以下、図面を参照して本発明の実施形態を説明する。共通する機能を有する部材については、類似の符号を付し、また、重複する説明は省略する。
<第1実施形態>
図1は磁歪式応力センサの概略断面図、図2は図1の2−2線に沿う断面図、図3(A)は第1実施形態と異なる対比例の要部拡大断面図、図3(B)は磁歪式応力センサの要部拡大断面図である。
図1に示すように、本実施形態の磁歪式応力センサ100は、応力が作用する対象部材400に接合させるための、磁歪を有する磁性部材140を備える。磁歪式応力センサ100はまた、磁性部材140に近接して配置した永久磁石110と、磁性部材140に対して永久磁石110と反対側に配置した磁気センサ150と、を備える。
磁歪式応力センサ100はさらに、磁性材料から形成された磁気センサ用のヨーク120を備える。磁歪式応力センサ100はまた、永久磁石110に向かい合うヨーク130を備える。
対象部材400は、例えば、ディスクブレーキのキャリパサポート等、自動車等の足回り部品である。磁歪式応力センサ100は、対象部材400の表面を平坦にした平坦部402に接合する。
磁歪式応力センサ100を接合する場所は、対象部材400において圧縮応力が作用する部分であることが好ましい。例えば切り欠いて平坦部402を設けたときの対象部材400の強度低下が、引張応力が作用する部分に比べて、圧縮応力が作用する部分では小さいからである。
磁性部材140は、板形状を有し歪を生じる起歪部142と、起歪部142に接続した一対の脚部144、146とを含む。磁性部材140は、板形状の起歪部142を有するので、実応力が高くでき、対象部材400に働く応力の検出を感度よく行える。起歪部142は、一方向に延びた板形状を有しており、その長手方向に位置する両端に脚部144、146が接続している。
磁歪式応力センサ100は、脚部144、146を介して対象部材400に接合する。このように脚部144、146を介して接合することによって、対象部材400の変形が不均一であっても、磁歪式応力センサ100は平均的な応力を検出できる。脚部144、146と対象部材400との接合方法は、例えば電子ビームによる溶接や、ロー付け等の公知の接合方法である。
磁性部材140の材料は、例えば、18%Ni系マルエージング鋼(例えば18%Ni−9%Co−5%Mo−Fe)であって時効処理したもの、18%Ni系マルエージング鋼、または、マルエージング鋼である。これらは、強度信頼性に優れ、磁歪式応力センサ100の感度を良好にできる。
また、磁性部材140の材料は、例えば、FeCoV合金、FeAl合金、FeGa合金、またはFeGaAl合金である。これらは、良好な磁歪効果を有し、磁歪式応力センサ100の感度を良好にできる。
永久磁石110は、起歪部142に接している。永久磁石110では、対象部材400から磁性部材140に作用する応力の方向(矢印102参照)に対して、着磁方向(矢印112参照)がほぼ直交している。
本明細書において、「着磁方向112と応力方向102とがほぼ直交する」とは、着磁方向112と応力方向102とが平行な非特許文献1における従来の磁歪式応力センサとの対比において用いた概念である。
つまり、着磁方向112と応力方向102とが厳密に直交する場合のほか、従来の磁歪式応力センサとの対比において応力を精度よく的確に検出できる範囲である限りにおいて、若干傾斜する場合も含まれると理解されなければならない。
永久磁石110としては、サマリウムコバルト(SmCo)磁石が好適であるが、これに限定されるものではない。永久磁石110は、磁束を発生させるための電源および巻き線が不要であり、省電力化、小型化およびコスト低減の点で好ましい。
ヨーク130は、永久磁石110を覆っている。ヨーク130を形成する材料は、例えば、パーメンデュール、またはマルエージング鋼である。ヨーク130は、起歪部142における歪みを阻害しない。
磁歪式応力センサ100がヨーク130を備えることによって、永久磁石110のパーミアンスを上げることと等価になるため、パーミアンスが高い状態で永久磁石110を利用でき、安定した磁石特性を利用できる。したがって、薄い磁石を用いることができ、磁歪式応力センサ100の小型化を図れる。
磁気センサ150は、例えばリニアホールICである。リニアホールICは省電力で小型であり、センサ特性が良好な磁歪式応力センサ100となるからである。磁気センサ150は起歪部142に接している。
ヨーク120は、磁気センサ150の両面のうち磁性部材140に向かい合う面とは反対側の面に向かい合う。ヨーク120は、板形状の板状部124を有する。板状部124は、一方向に延び、長手方向における両端に、磁性部材140に向かって突出した縁部125、126を有する。起歪部142と縁部125との間、および起歪部142と縁部126との間に、隙間があいている。
ヨーク120は、磁気センサ150に対向した凸部121を有する。凸部121の先端は面状である。磁気センサ150と凸部121とは接触している。凸部121の先端の面122は、磁気センサ150の面に平行である。磁気センサ150と凸部121とは面接触しており、面122は、磁気センサ150の面全体を覆っている。ヨーク120を形成する材料は、例えばPBパーマロイである。
図2に示すように、応力方向102に対して直交する断面における、凸部121の形状は、台形形状である。同断面における形状の厚みが起歪部142の厚みに比べて厚いフランジ部145、147を、磁性部材140は有する。
圧縮力が働いても、フランジ部145、147が起歪部142の座屈を防止できる。よって、起歪部142を薄くでき、圧縮の応力レベルを上げられる。したがって、引張応力ばかりでなく圧縮応力をも感度よく検出でき、圧縮応力にも高感度な磁歪式応力センサ100を得られる。
応力検出方法は、磁歪式応力センサ100を対象部材400に接合する。そして、磁性部材140に作用する応力に依存して変化する、磁性部材140に対して永久磁石100と反対側において凸部121によって磁気センサ150に集中させた磁束91(図3(B)参照)を、磁気センサ150によって検知する。こうすることによって、磁性部材140に作用する応力を検出する。
例えば図3(A)の対比例に示すように、磁気センサ用のヨーク20が凸部121を有さず、板状部24が磁気センサ50に接している場合、永久磁石10からの漏れ磁束90が、起歪部42と板状部24との間の空間のほぼ全域にわたって分布する。
一方、図3(B)に示すように本実施形態では、集中した磁束91が存在し、凸部121と異なる板状部124の平面と起歪部142との間の空間104に、漏れ磁束90が存在しない。あるいは、漏れ磁束90が存在しても、図3(A)において示した例に比べて僅かである。この磁束集中についての物理的解釈を述べる。
永久磁石10からの漏れ磁束90は、凸部121を磁化する。これによって、凸部121は、あたかもそこに磁石が存在するようにふるまい、磁化によって生ずる磁束93を空間104に作用させる。磁束93は、もともとあった漏れ磁束90に対して向きが逆であるため、漏れ磁束90をキャンセルする。これに対し凸部121では、漏れ磁束90に磁束93が加わり、漏れ磁束90より大きい磁束91が生ずるのである。
第1実施形態の効果を説明する。
磁気センサ150が、集中させた磁束91の変化分を検知するため、磁歪式応力センサ100は、凸部121がない場合に比べて感度を向上でき、応力を精度良く的確に検出し得る。凸部121を設けた場合、凸部121を設けない場合に比べ、感度が約2割程度上昇することを本発明者らは実験によって確認している。
凸部121の先端が面状であるため、例えば凸部121の先端が尖っているような場合に比べ、集中させた磁束91が存する範囲が広い。したがって、例えば組立て等において、磁気センサ150と凸部121との位置にズレが生じても、磁気センサ150内で磁束を検知する感磁部が、磁束91が存する範囲から外れ難く、磁歪式応力センサ100は信頼性に優れる。また、磁束91の範囲が広いため、凸部121と磁気センサ150との位置合わせにおいて許容できる誤差を大きくでき、作業性が向上する。
磁気センサ150と凸部121とが接触している。このため、磁気センサ150とヨーク120との間の隙間に起因する磁気抵抗が低減し、かつ磁束が磁気センサ150を透り易くなる。よって、磁歪式応力センサ100は感度を向上できる。本発明者らは、磁気センサ150とヨーク120との間の隙間をなくし、両者を接触させることによって、感度を5割程度上昇できることを、実験によって確認している。
磁歪式応力センサ100は、縁部125と起歪部142との間、および縁部126と起歪部142との間に、隙間を有する。このため組立てにおいては、起歪部142、磁気センサ150、および凸部121の接触を管理すればよく、作業性が向上する。
縁部125と起歪部142との間、および縁部126と起歪部142との間、つまりヨーク120と起歪部142との間に、多少の隙間があっても、感度向上の効果は変わらないことを本発明者らは確認している。
<第2実施形態>
図4は第2実施形態の磁歪式応力センサの概略断面図である。
第2実施形態の磁歪式応力センサ200は、ノイズのレベルを抑えるためのケース260を有する点で第1実施形態と異なる。ケース260は、磁性部材240、永久磁石210、磁気センサ250、ヨーク220、およびヨーク230を覆う。ケース260はまた、磁性部材240が対象部材400に接合したとき対象部材400に導通する。ケース260の材質は、磁性材料である。
ケース260は、磁性部材240の脚部244、246のうちの一方にボルトによって接続している。脚部244、246の両方にボルトによって接続してもよいが、脚部244、246を拘束しないようにし、応力の検出に影響を与えないようにするのが好ましい。また、ボルト以外の接続方法も適用できる。ケース260は、磁性部材240を介して対象部材400に導通する。
第2実施形態の効果を述べる。
磁歪式応力センサ200はケース260を有し、ケース260が外部からのノイズの影響を低減させる電磁シールドとして作用するとともに、磁気シールドとしても作用する。このため磁歪式応力センサ200は、第1実施形態の効果の他、外部からの磁界の影響を低減でき、応力を精度良く的確に検出し得るという効果を奏する。自動車等の足回り部材においては、外部からの変動磁界がかなり大きい場合(ピーク値で5mT程度)があり、このような場合、第2実施形態は特に有効である。
<実施例1>
本発明者らは、磁性部材140およびヨーク130の材料として、軟磁性材料のパーメンデュール(Fe49Co49V2 合金)を用いて、第1実施形態の磁歪式応力センサ100を作製した。
脚部144、146の離隔方向に対して直交し起歪部142の面に平行な方向(以下、単に幅方向と称す)における、磁性部材140の長さは、8mmである。起歪部142の厚さは、0.7mmである。幅方向における起歪部142の長さは、7mmである。フランジ部145、147の厚さは、1.0mmである。
発明者らは、起歪部142およびヨーク130を機械加工によって形成した後、熱処理(水素中840℃で2時間保持し、100℃/hで400℃以下まで炉冷)を行った。発明者らは、対象部材400として板状のSUS304を用い、脚部144、146と対象部材400とを銀ロー付けによって接合した。
永久磁石110は、φ6mm、長さ1.8mmのSmCo磁石である。発明者らは、10Tのパルス磁界によって磁石を着磁した後、200℃で1時間、熱枯らしを行った。その後の磁石単体での端面の漏れ磁界は、約4.1kGであった。
発明者らは、ヨーク120の材料として軟磁性材料のPBパーマロイを用いた。ヨーク120の板状部124の厚さは、1mmである。凸部121の高さは、1mmである。発明者らは、ヨーク120を機械加工によって形成した後、1200℃で2時間、純水素中にて熱処理を行った。
発明者らは、磁気センサ150としてInAs高感度ホール素子を内蔵したリニアホールICを用いた。磁気感度は、約7mV/Gであった。作製した磁歪式応力センサ100の100MPaでの圧縮応力感度は、約140Gであった。
<実施例2>
本発明者らはまた、磁性部材140およびヨーク130の材料としてマルエージング鋼(日立金属(株)製、商品名YAG300、18%Ni−9%Co−5%Mo−Fe)を用いて、第1実施形態の磁歪式応力センサ100を作製した。実施例2は、実施例1と略同様であるが、磁性部材140およびヨーク130の材質をマルエージング鋼とした点で実施例1と異なる。
発明者らは、磁性部材140およびヨーク130を機械加工によって形成した後、これらに固溶化処理および時効熱処理を施した。固溶化処理は真空中にて820℃×1時間保持し、その後、室温まで冷却するものである。時効処理は真空中にて490℃×5時間保持し、その後、空冷するものである。
作製した磁歪式応力センサ100の100MPaでの圧縮応力感度は、約30Gであった。
<実施例3>
本発明者らは、実施例1の磁歪式応力センサ100にケース260を取り付けて、第2実施形態の磁歪式応力センサ200を作製した。ケース260は、S45C製である。ケース260の厚さは2mmである。発明者らは、機械加工によってケース260を形成し、その後、熱処理(ひずみ取り焼鈍:真空中にて600℃×2時間保持)を行った。発明者らは、ケース260をボルトによって、脚部244、246のうちの一方に接続した。
ケース260と対象部材400とを導通させ、電気抵抗を測定すると、両者の間の電気抵抗は、1Ω以下であった。このときのノイズレベルは、2mV未満であった。また、外部から10Hz、振幅50Gの変動磁界を与えて試験した結果、センサ信号は、ほとんど影響を受けなかった。
<比較例1>
図5(A)は比較例1の磁歪式応力センサを示す概略断面図である。
本発明者らは、実施例1と対比するための磁歪式応力センサ100aを作製した。図5(A)に示すように、比較例1の磁歪式応力センサ100aは、実施例1の磁歪式応力センサ100と略同様であるが、ヨーク120aが凸部を備えない点で、実施例1と異なる。
ヨーク120aにおける板状部124aと磁気センサ150aとは離隔しており、両者の間に隙間がある。また、ヨーク120と異なり、縁部125a、125bが、起歪部142aに接している。その他の構成は、実施例1と同様とした。
比較例1における、磁歪式応力センサ100aの100MPaでの圧縮応力感度は、約100Gであった。比較例1の感度は実施例1の感度に比べて低く、実施例1のような磁束の集中によって、感度を向上できることが確認できた。
<比較例2>
図5(B)は比較例2の磁歪式応力センサを示す概略断面図である。
本発明者らは、実施例2と対比するための磁歪式応力センサ100bを作製した。図5(B)に示すように、比較例2の磁歪式応力センサ100bは、比較例1と略同様であるが、磁性部材140bおよびヨーク130bの材質がマルエージング鋼である点で比較例1と異なる。
比較例2における、磁歪式応力センサ100bの100MPaでの圧縮応力感度は、約20Gであった。比較例2の感度は実施例2の感度に比べて低く、実施例2のような磁束の集中によって、感度を向上できることが確認できた。
<比較例3>
図5(C)は比較例3の磁歪式応力センサを示す概略断面図である。
図5(C)に示すように、比較例3の磁歪式応力センサ100cは、実施例3と同様である。しかし、実施例3と異なり、ケース260cが対象部材400に導通していない。ケース260cと対象部材400との間の電気抵抗は、1kΩ程度であった。
比較例3におけるノイズレベルは、20mV程度であった。比較例3のノイズレベルは実施例3に比べて高く、実施例3のようにケース260と対象部材400とを導通させることによって、ノイズレベルを低減できることを確認できた。
本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲の範囲内で種々改変できる。例えば、磁気センサは、リニアホールICに限定されず、省電力かつ小型の、ホール素子またはGMRセンサであってもよい。
応力方向102に直交する平面における凸部121の断面形状は、実施形態では台形形状であるが、本発明はこれに限定するものではない。つまり図6(A)に示すように、凸部321aの断面形状は、矩形形状であってもよい。また、図6(B)に示すように、凸部321bの先端の平面322bにつながる側面327bが、曲面であってもよい。
磁歪式応力センサの概略断面図である。 図1の2−2線に沿う断面図である。 (A)は第1実施形態と異なる対比例の要部拡大断面図、(B)は磁歪式応力センサの要部拡大断面図である。 第2実施形態の磁歪式応力センサの概略断面図である。 (A)は比較例1の磁歪式応力センサを示す概略断面図、(B)は比較例2の磁歪式応力センサを示す概略断面図、(C)は比較例3の磁歪式応力センサを示す概略断面図である。 (A)および(B)は変形例の断面図である。
符号の説明
100、200 磁歪式応力センサ、
102 応力方向、
110、210 永久磁石、
112 着磁方向、
120、220 磁気センサ用のヨーク、
121 凸部、
124 板状部、
125、126 縁部、
130、230 ヨーク、
140、240 磁性部材、
142 起歪部、
144、146、244、246 脚部、
150、250 磁気センサ、
400 対象部材。

Claims (4)

  1. 応力が作用する対象部材に接合させるための、磁歪を有する磁性部材と、
    前記磁性部材に近接して配置され、前記対象部材から前記磁性部材に作用する応力の方向に対して着磁方向がほぼ直交した永久磁石と、
    前記磁性部材に対して前記永久磁石と反対側に配置された磁気センサと、
    当該磁気センサの両面のうち前記磁性部材に向かい合う面とは反対側の面に向かい合って配置され、前記磁気センサに対向した凸部を有する、磁性材料から形成された磁気センサ用のヨークと、を備え、
    前記磁性部材に作用する応力に依存して変化する、前記磁性部材に対して前記永久磁石と反対側において前記凸部によって前記磁気センサに集中させた磁束を、前記磁気センサによって検知することによって、前記磁性部材に作用する応力を検出する磁歪式応力センサ。
  2. 前記凸部の先端が面状である請求項1に記載の磁歪式応力センサ。
  3. 前記磁気センサと前記凸部とが接触している請求項1または請求項2に記載の磁歪式応力センサ。
  4. 前記磁性部材、前記永久磁石、前記磁気センサ、および前記ヨークを覆い、前記磁性部材が前記対象部材に接合したとき前記対象部材に導通する、磁性材料から形成されたケースをさらに有する請求項1〜請求項3のいずれか1つに記載の磁歪式応力センサ。
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