JP2012088185A - 磁気検知デバイス及び磁歪力センサ - Google Patents
磁気検知デバイス及び磁歪力センサ Download PDFInfo
- Publication number
- JP2012088185A JP2012088185A JP2010235395A JP2010235395A JP2012088185A JP 2012088185 A JP2012088185 A JP 2012088185A JP 2010235395 A JP2010235395 A JP 2010235395A JP 2010235395 A JP2010235395 A JP 2010235395A JP 2012088185 A JP2012088185 A JP 2012088185A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- magnetostrictive
- magnetic
- plate
- force sensor
- yoke member
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Landscapes
- Force Measurement Appropriate To Specific Purposes (AREA)
Abstract
【解決手段】本発明は、検知対象物10に固定された磁歪部材20からの磁束漏れの変化に基づき、その検知対象物10に作用する力を検知する磁気センサS,Sと板状ヨーク部材40とを備えた磁気検知デバイスBにおいて、上記磁気センサS,Sの入出力線9,9を挿通するための挿通孔41を、板状ヨーク部材10の面中心O1に穿設した構成のものである。
【選択図】図1
Description
トルクセンサは、電動パワーステアリングに必須のものであり、変位方式のものが採用されているが、低価格化の要望が強く、磁歪方式のトルクセンサの開発が多くなされてきている。
なお、上記の軸に嵌合されている磁歪リングには周方向に引張応力が作用しているので、周方向には着磁成分がより多く残存しており、応力誘起の磁気異方性を活用しているのである。
この磁歪部材20は、本実施形態においてはFeGaAl合金で形成しているが、FeCoV合金で形成してもよい。
本実施形態に示すように、磁歪部材20をFeGaAl合金又はFeCoV合金で形成することにより、磁気の検知感度を高めることができる。
板状ヨーク部材40は漏れ磁束を集めるとともに、強める役目をする。また、2個のホールIC信号は差動動作をする。もちろんホールIC1個のみによっても機能するが、2個のホールICで差動させることにより信号の大きさが2倍になる点及び温度安定性が増す点等で有利となる。
この板状ヨーク部材40の面中心O1には、磁気センサS,Sの入出力線9,9を挿通するための挿通孔41を貫通させて穿設している。
また、磁気センサS,Sに接続されている入出力線9,9を挿通孔41を通じて板状ヨーク部材40の上面40b側に導出しており、その入出力線9,9には図示しない磁気検知回路が接続されている。
また、周壁30bであって、上記挿通孔41に対向する位置には、入出力線9,9を外部に導出するための導出孔32が形成されている。
磁歪部材20が周方向に磁化しているので、これにトルクが働くと+/−45度方向に引張・圧縮応力が働き、磁化が45度方向に倒れる(引張応力方向を向く)ことから、その磁歪部材20の端面に磁極が生じて、漏れ磁束がトルクとともに出てくる。
その漏れ磁束の変化が磁気センサS,Sによって検知され、図示しない磁気検知回路によって処理される。
このピーク高さは、磁歪力センサのねじり感度に対応している。換言すると、ホールICが検知する磁場の大きさである。
1)磁歪力センサの入出力線を挿通孔を通じて外部に導出させることができるので、良好なセンサ特性を確保しながら小型化を図ることができる。
具体的には、軸線O方向において10mmの短縮化が図れている(約18%の小型化)。また、板状ヨーク部材、磁気センサの保持も挿通孔を介して行うことができるので、構造の簡素化を図ることができる。
3)磁歪部材をFeGaAl合金又はFeCoV合金で形成したときには、感度の大きい磁歪力センサを提供できる。
図4に示す従来構成の磁歪力センサを製作した。図4は、従来の磁歪力センサの基本構造を示す断面図である。なお、図1,2において説明したものと同等のものには、それらに同一の符号を付して説明を省略する。また、板状ヨーク部材とケースについては、本願のものとは基本構造が同等のものであるので、同一の符号に「´」を付している。
磁歪部材20は、日立金属製のパーメンヂュールであるYEP−2Vを機械加工して作製した。また、真空中にて850℃にて3時間の保持、その後400℃まで100〜200℃/Hrで冷却し、その後、炉冷の熱処理を行った。
板状ヨーク部材40´はPBパーマロイにて作製した。幅6mm、長さ20mm、厚さ1mmの大きさで板状であった。機械加工後、真空中にて850℃にて1時間の保持、その後、炉冷の熱処理を行った。
トルクを+/−5Nm印加したときの感度はホールIC1個分に換算すると1.5G/Nmとなった。
図1に示す構成の磁歪力センサを製作した。板状ヨーク部材40に上記した挿通孔41を形成し、その挿通孔41にホールIC(磁気センサ)S,Sからの入出力線9,9を配線するとともにホルダHを変更し、ケース30を短縮化した以外は参考例1と同様とした。
この場合、+/−5NmでのホールIC1個分の換算感度は1.5G/Nmであり、参考例1と同じであった。
他例に係る板状ヨーク部材50は、上記した軸状体10に沿って長い平面視において長方形に形成されている。
この板状ヨーク部材50の面中心O1には、磁気センサS,Sの入出力線9,9を挿通するための挿通孔51を平面視において軸線Oに沿った長軸を有する楕円形にして貫通穿設している。
・上記した実施形態においては、板状ヨーク部材の面中心に、磁気センサの入出力線を挿通するための挿通孔を平面視長方形にして貫通穿設した例について説明したが、長方形に限らず円形や楕円形若しくは異形に形成してもよく、また、単一のものに限らず、2つ以上形成してもよい。
以上の例示では板状ヨーク部材としてPBパーマロイを例示したが、他の軟磁性材料であるケイ素鉄、電磁軟鉄、パーメンジュール、フェライト等も用いてもよい。また、ケースをS45Cで形成したものを示したが、ケイ素鉄、電磁軟鉄、PBパーマロイ等でもよいことは勿論である。
10 検知対象物
20 磁歪部材
40 板状ヨーク部材
41 挿通孔
B 磁気検知デバイス
S 磁気センサ
Claims (7)
- 検知対象物に固定された磁歪部材からの磁束漏れの変化に基づき、その検知対象物に作用する力を検知する磁気センサと板状ヨーク部材とを備えた磁気検知デバイスにおいて、
上記磁気センサの入出力線を挿通するための挿通孔を、板状ヨーク部材のほぼ面中心に穿設していることを特徴とする磁気検知デバイス。 - 挿通孔を、面中心に対して対称に形成していることを特徴とする請求項1に記載の磁気検知デバイス。
- 請求項1又は2に記載した磁気検知デバイスを有することを特徴とする磁歪力センサ。
- 請求項1又は2に記載した磁気検知デバイスを有する磁歪力センサであって、
検知対象物を軸状体として形成しているとともに、リング状に形成されかつ周方向に着磁された磁歪部材を軸状体として形成した検知対象物に嵌合しており、
上記磁気センサを、検知対象物に作用するトルクによる磁束漏れの変化を検知するように、軸状体として形成した検知対象物に嵌合した磁歪部材に近接配置していることを特徴とする磁歪力センサ。 - 板状ヨーク部材を磁歪部材の軸方向と平行に配設していることを特徴とする請求項4に記載の磁歪力センサ。
- 板状ヨーク部材がPBパーマロイであることを特徴とする請求項4又は5に記載の磁歪力センサ。
- 磁気センサと信号処理回路とが挿通孔を通じて導出した入出力線を介して接続されていることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の磁歪力センサ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2010235395A JP2012088185A (ja) | 2010-10-20 | 2010-10-20 | 磁気検知デバイス及び磁歪力センサ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2010235395A JP2012088185A (ja) | 2010-10-20 | 2010-10-20 | 磁気検知デバイス及び磁歪力センサ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2012088185A true JP2012088185A (ja) | 2012-05-10 |
Family
ID=46259957
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2010235395A Pending JP2012088185A (ja) | 2010-10-20 | 2010-10-20 | 磁気検知デバイス及び磁歪力センサ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2012088185A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2016531798A (ja) * | 2013-08-26 | 2016-10-13 | テオドア ピーレTheodor Piele | 車両の駆動輪用のホイールハブ伝達ユニット、駆動輪および駆動補助付き車両 |
CN106979835A (zh) * | 2016-01-18 | 2017-07-25 | 西红柿科技(武汉)有限公司 | 一种磁记忆信号收集装置及应力实时监测系统 |
CN114923518A (zh) * | 2022-05-16 | 2022-08-19 | 河北工业大学 | 基于磁致伸缩-电阻复合式传感器 |
Citations (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS61147749A (ja) * | 1984-12-21 | 1986-07-05 | Mitsubishi Electric Corp | 電動機 |
JPH06276719A (ja) * | 1993-03-17 | 1994-09-30 | Nippon Seiko Kk | ブラシレスモータ |
JP3015146U (ja) * | 1995-02-24 | 1995-08-29 | 有限会社日本テクモ | 高温用近接センサ |
JP2000320622A (ja) * | 1999-05-12 | 2000-11-24 | Harmonic Drive Syst Ind Co Ltd | トルク検出機構付き波動歯車装置 |
JP2001296193A (ja) * | 2000-04-17 | 2001-10-26 | Suzuki Motor Corp | 操舵力検出用磁歪式トルクセンサ |
JP2008026210A (ja) * | 2006-07-24 | 2008-02-07 | Nissan Motor Co Ltd | 磁歪リング式トルクセンサ |
JP2008256415A (ja) * | 2007-04-02 | 2008-10-23 | Nissan Motor Co Ltd | 磁気センサ装置 |
-
2010
- 2010-10-20 JP JP2010235395A patent/JP2012088185A/ja active Pending
Patent Citations (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS61147749A (ja) * | 1984-12-21 | 1986-07-05 | Mitsubishi Electric Corp | 電動機 |
JPH06276719A (ja) * | 1993-03-17 | 1994-09-30 | Nippon Seiko Kk | ブラシレスモータ |
JP3015146U (ja) * | 1995-02-24 | 1995-08-29 | 有限会社日本テクモ | 高温用近接センサ |
JP2000320622A (ja) * | 1999-05-12 | 2000-11-24 | Harmonic Drive Syst Ind Co Ltd | トルク検出機構付き波動歯車装置 |
JP2001296193A (ja) * | 2000-04-17 | 2001-10-26 | Suzuki Motor Corp | 操舵力検出用磁歪式トルクセンサ |
JP2008026210A (ja) * | 2006-07-24 | 2008-02-07 | Nissan Motor Co Ltd | 磁歪リング式トルクセンサ |
JP2008256415A (ja) * | 2007-04-02 | 2008-10-23 | Nissan Motor Co Ltd | 磁気センサ装置 |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2016531798A (ja) * | 2013-08-26 | 2016-10-13 | テオドア ピーレTheodor Piele | 車両の駆動輪用のホイールハブ伝達ユニット、駆動輪および駆動補助付き車両 |
US10011322B2 (en) | 2013-08-26 | 2018-07-03 | Innotorq Gmbh | Wheel hub transmission unit for a drive wheel of a vehicle, drive wheel, and vehicle having an auxiliary drive |
CN106979835A (zh) * | 2016-01-18 | 2017-07-25 | 西红柿科技(武汉)有限公司 | 一种磁记忆信号收集装置及应力实时监测系统 |
CN114923518A (zh) * | 2022-05-16 | 2022-08-19 | 河北工业大学 | 基于磁致伸缩-电阻复合式传感器 |
CN114923518B (zh) * | 2022-05-16 | 2023-05-23 | 河北工业大学 | 基于磁致伸缩-电阻复合式传感器 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5684442B2 (ja) | 磁気センサ装置 | |
US7584672B2 (en) | Magnetostrictive torque sensor | |
JP6250271B2 (ja) | 変速機駆動プレート用の磁気トルクセンサ | |
JP4993401B2 (ja) | 応力センサ | |
US20070120556A1 (en) | Magnetic position sensor for a mobile object with limited linear travel | |
JP2009075083A (ja) | 磁気式力センサ | |
JP6420943B2 (ja) | 変速機コンバーター駆動板のための磁気トルクセンサー | |
JP2018508776A (ja) | 少なくとも4つの磁界センサを用いて力またはモーメントを測定するシステム | |
JP4910535B2 (ja) | 磁歪リング式トルクセンサ | |
JP2012088185A (ja) | 磁気検知デバイス及び磁歪力センサ | |
US7219552B2 (en) | Scalable high sensitivity magnetostrictive pressure sensor | |
JP6206863B2 (ja) | 耐熱磁気センサ | |
JP4878747B2 (ja) | トルクセンサ | |
JP5119880B2 (ja) | 磁歪式応力センサ | |
JP2005274160A (ja) | トルクセンサ | |
JP2006300902A (ja) | 応力検出方法及び装置 | |
JP4905215B2 (ja) | 磁歪式軸力センサ | |
JPWO2008081569A1 (ja) | 力および変位の検出方法 | |
JP4876393B2 (ja) | トルク検出装置 | |
JP4569764B2 (ja) | 応力検出装置 | |
JP2006046987A (ja) | トルクセンサ及びその製造方法 | |
JP5187099B2 (ja) | 磁歪式応力センサ | |
US7055399B2 (en) | Unshunted collarless torsion shaft for electronic power-assisted steering systems | |
JP2009121862A (ja) | 力センサ | |
JP5006010B2 (ja) | 回転角度検出装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20130829 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20140115 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20140116 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20140314 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20140818 |