JP2015215229A - 応力センサ - Google Patents

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池田 幸雄
Yukio Ikeda
幸雄 池田
晃之 中村
Teruyuki Nakamura
晃之 中村
敬浩 二ツ森
Keiko Futatsumori
敬浩 二ツ森
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Abstract

【課題】耐久性及び信頼性に優れた応力センサを提供する。
【解決手段】応力センサ1は、所定の検出方向の応力を受ける磁性体からなり、この応力によって圧縮されることにより透磁率が変化する軸状部材10と、軸状部材10の少なくとも一部を覆うカバー部材2と、軸状部材10を含む磁路に磁束を発生させる磁石3と、磁石3によって発生する磁界の強度を検出する磁界検出素子4とを備える。そして、カバー部材2を応力による軸状部材10の圧縮変形に伴って変形しないように軸部材10に取り付け、磁石3及び検出素子4をカバー部材2に固定する。
【選択図】図2

Description

本発明は、磁性体に加わる応力をその透磁率の変化によって検出する応力センサに関する。
従来、磁性体に圧力を加えることにより透磁率が変化する磁歪の逆効果(ビラリ効果)を利用した磁歪式の応力センサが知られている(例えば、特許文献1参照。)。
特許文献1に記載の応力センサは、磁歪を有する軸状の磁性体と、磁性体の一側面に配置された永久磁石と、永久磁石から発生した磁束を検出する磁気センサと、永久磁石との間に磁気センサを挟むように配置されたヨークとを備えている。磁性体は、検出対象の応力を受け、軸方向に圧縮される。磁性体には、断面積が他の部分よりも小さく形成された応力検知部に平坦なフラット面が形成され、このフラット面に永久磁石が密着している。
永久磁石で発生した磁束は、磁性体を通過する磁路、及び磁性体を通過せずにヨークを通過する磁路をそれぞれ形成する。磁性体に応力が作用すると、磁歪の逆効果によってその透磁率が変化し、磁性体を通過する磁路における磁束密度が変化する。これに伴ってヨークを通過する磁路における磁束も変化するので、ヨークを通過する磁路における磁束の変化を磁気センサで検出することにより、磁性体に作用する応力を検出することができる。
特許第5334002号公報
特許文献1に記載の応力センサでは、永久磁石と磁気センサとの相対的な位置関係が変動すると、磁性体に作用する応力を正確に検出することができなくなる。このため、永久磁石は、接着等によって磁性体に固定しておく必要がある。しかし、磁性体は、検出対象の応力によって軸方向に圧縮されるので、例えば磁性体に過大な応力が作用した場合には、永久磁石と磁性体との接合部に剥離や離脱が発生してしまうおそれがある。また、このような剥離や離脱は、応力センサが長期に亘って振動や温度変化に晒された場合等にも生じ得る。
すなわち、特許文献1に記載された構成の応力センサは、その耐久性や信頼性になお改善の余地があり、その用途や使用環境に制約が生じていた。
本発明は、上記の事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、耐久性及び信頼性に優れた応力センサを提供することにある。
本発明は、上記課題を解決することを目的として、所定の検出方向の応力を受ける磁性体からなり、前記応力によって圧縮されることにより透磁率が変化する応力受け部材と、前記応力受け部材の少なくとも一部を覆うカバー部材と、前記応力受け部材を含む磁路に磁束を発生させる磁石と、前記磁石によって発生する磁界の強度を検出する検出素子とを備え、前記カバー部材は、前記応力による前記応力受け部材の圧縮変形に伴って変形しないように前記応力受け部材に取り付けられ、前記磁石及び前記検出素子は、前記カバー部材に固定されている、応力センサを提供する。
本発明によれば、応力センサの耐久性及び信頼性を向上させることができる。
本発明の第1の実施の形態に係る応力センサの外観を示す全体斜視図である。 (a)は応力センサの軸方向に沿った断面における断面図、(b)は応力センサの軸方向に直交する断面における断面図である。 軸状部材の外観を示す斜視図である。 カバー部材、及びカバー部材内にモールド成形されたモールド樹脂等を示す斜視図である。 本発明の第2の実施の形態に係る応力センサの断面図であり、(a)は軸方向に沿った断面を、(b)は軸方向に直交する断面を、それぞれ示す。
[第1の実施の形態]
本発明の第1の実施の形態に係る応力センサについて、図1乃至図4を参照して説明する。この応力センサ1は、例えば自動車に搭載され、その構成部材に発生する応力を検出するために使用される。
図1は、本実施の形態に係る応力センサ1の外観を示す全体斜視図である。図2は、応力センサ1の断面図であり、(a)は軸方向に沿った断面を、(b)は軸方向に直交する断面を、それぞれ示す。図3は、応力を受ける軸状部材の外観を示す斜視図である。図4は、軸状部材の一部をカバーするカバー部材、及びカバー部材内にモールド成形されたモールド樹脂等を示す斜視図である。
図1及び図2に示すように、応力センサ1は、外部から付与される応力によって軸方向に圧縮される応力受け部材としての軸状部材10と、軸状部材10の軸方向に沿って、軸状部材10の一部を覆うカバー部材2と、軸状部材10とカバー部材2との間に配置された磁石3及び磁界検出素子4と、磁石3及び磁界検出素子4をカバー部材2内で支持する非磁性体からなる固定部材としてのモールド樹脂5とを備えている。
軸状部材10は、所定の検出方向(図1における矢印A方向)の応力を受ける。本実施の形態では、この検出方向が軸状部材10の中心軸C(図2(a)に示す)の方向と一致している。なお、以下の説明において、軸状部材10の中心軸Cに平行な方向を、単に「軸方向」ということがある。
磁石3は、軸状部材10を含む磁路に磁束を発生させる。本実施の形態では、磁石3がフェライト等の硬磁性体からなる永久磁石であるが、磁石3は電磁石であってもよい。また、磁界検出素子4は、ホール素子やGMR(Giant Magneto Resistance)素子等の磁界の強度を検出可能な素子であり、磁石3によって発生する磁界の強度を検出する。磁界検出素子4は、検出した磁界の強度に応じた電気信号を電線40によって応力センサ1の外部に出力する。
カバー部材2は、第1部材21及び第2部材22の組み合わせによって構成されている。第1部材21及び第2部材は、それぞれが鉄等の強磁性体からなる。図2(b)に示すように、第1部材21及び第2部材22は、それぞれが断面半円状であり、周方向における互いの端面同士が突き合わされている。カバー部材2は、第1部材21と第2部材22とを組み合わせることにより円筒状となる。つまり、カバー部材2は、軸方向に沿って二分割された半割構造を有している。また、カバー部材2は、磁石3及び磁界検出素子4を収容する収容空間10aの全体を覆っている。
カバー部材2は、検出対象の応力による軸状部材10の圧縮変形に伴って変形しないように、軸状部材10に取り付けられている。より具体的には、カバー部材2は、軸方向における一方の端部が軸状部材10に対して固定されることにより、軸状部材10に取り付けられている。つまり、カバー部材2は、軸方向における第1部材21及び第2部材22の一方の端部がボルト23によって軸状部材10にそれぞれ固定され、軸方向における他方の端部は軸状部材10に固定されていない。すなわち、カバー部材2は、軸状部材10の軸方向における一方の端部のみが軸状部材10に固定されている。
軸状部材10は、鉄(Fe)、コバルト(Co)、ニッケル(Ni)、ガリウム(Ga)よりなる群から選択された少なくとも1つの元素を含む磁性体からなり、応力を受けて圧縮されることにより、その透磁率が変化する。また、軸状部材10は、飽和磁歪量が10×10−6以上の磁歪材料からなることが望ましく、本実施の形態では、軸状部材10が10×10−6(10ppm)以上の飽和磁歪量を有する磁歪材料(例えばFeNi合金)からなる。また、軸状部材10における磁歪材料の飽和磁歪量は、20×10−6(20ppm)以上であることがより望ましい。このような磁歪材料としては、例えばFeCo合金が挙げられる。
軸状部材10は、軸方向の両端部に形成された第1及び第2の大径部11,12と、第1の大径部と第2の大径部12との間に設けられた小径部13とによって大略構成されている。小径部13の外周には、磁石3及び磁界検出素子4を収容する環状の収容空間10aが形成されている。小径部13は、第1及び第2の大径部11,12よりも外径が小さく、軸方向に直交する断面における断面積が小さく形成されている。これにより、小径部13の剛性は、第1及び第2の大径部11,12の剛性よりも低い。すなわち、小径部13は、軸状部材10が受ける応力が集中しやすい脆弱部として形成されている。
なお、本実施の形態では、収容空間10aが小径部13の外周に全周に亘って環状に形成され、カバー部材2の第1部材21及び第2部材22が小径部13を挟んで配置されているが、軸状部材10の外周面の一部を切り欠くことにより、磁石3及び磁界検出素子4を収容可能な凹部が形成されていてもよい。ただし、軸状部材10が応力を受けた際の座屈を防ぐため、軸状部材10の中心軸Cを対称軸として磁石3及び磁界検出素子4を収容可能な凹部が形成されていることが望ましい。
軸状部材10には、その中心部を軸方向に貫通する貫通孔100が形成されている。軸状部材10は、貫通孔100が形成されていることにより、小径部13における磁性体に応力がさらに集中するように構成されている。貫通孔100は、軸状部材10の軸方向の両端面11a,12a間を連通している。軸状部材10の軸方向端面11a,12aのうち、第1の大径部11の軸方向端面11aは、検出対象の応力を受ける応力受け面として形成されている。すなわち、第1の大径部11は、外部から応力を受ける応力受け部として機能する。
図3に示すように、第1の大径部11における小径部13側の端部には、カバー部材2の一方の端部が嵌合する嵌合溝111が全周に亘って形成されている。同様に、第2の大径部12における小径部13側の端部には、カバー部材2の他方の端部が嵌合する嵌合溝121が全周に亘って形成されている。本実施の形態では、嵌合溝111,121の溝深さは、カバー部材2の厚さ(第1部材21及び第2部材22の厚さ)と実質的に同一である。ただし、嵌合溝111,121の溝深さとカバー部材2の厚さとが異なっていてもよい。
嵌合溝111,121は、軸状部材10の周方向に沿った周面111a,121a、及び周面111a,121aに直交するように形成された軸方向端面111b,121bによって形成されている。第1の大径部11の嵌合溝111における周面111aには、ボルト23が螺合するネジ穴112が複数箇所に形成されている。カバー部材2の第1部材21及び第2部材22は、複数のボルト穴210,220(図4に示す)を挿通したボルト23がそれぞれネジ穴112に螺合することにより、軸状部材10の大径部11に固定されている。
第2の大径部12の嵌合溝121における軸方向端面121bと、カバー部材2の軸方向端面(第1部材21の軸方向端面21a及び第2部材22の軸方向端面22a)との間には、周方向に延在する隙間Sが形成されている。つまり、第2の大径部12の嵌合溝121における軸方向端面121bと、カバー部材2の軸方向端面21a,22aとは、隙間Sを介して対向している。軸状部材10の軸方向における隙間Sの幅は、応力センサ1で検出可能な最大の応力が軸状部材10に作用した場合の小径部13における軸方向の収縮量よりも大きく形成されている。つまり、カバー部材2の軸方向端面21a,22aが第2の大径部12の嵌合溝121の軸方向端面121bに当接しないように、隙間Sの幅が設定されている。
また、カバー部材2の第1部材21の内面21bは、軸方向の一端部において第1の大径部11の嵌合溝111における周面111aに対向し、軸方向の他端部において第2の大径部12の嵌合溝121における周面121aに対向している。同様に、カバー部材2の第2部材22の内面22bは、軸方向の一端部において第1の大径部11の嵌合溝111における周面111aに対向し、軸方向の他端部において第2の大径部12の嵌合溝121における周面121aに対向している。これにより、収容空間10aは、軸方向の両端部がカバー部材2によって閉塞されている。
磁石3は、N極及びS極が応力の検出方向(軸状部材10の軸方向)に沿って並ぶように配置され、軸状部材10の小径部13を通過する第1の磁路M、及びカバー部材2の第1部材21を通過する第2の磁路Mに磁束を生じさせる。つまり、磁石3は軸状部材10の小径部13を含む磁路に磁束を発生させる。
本実施の形態では、磁石3が四角柱状であるが、これに限らず、例えば円柱状であってもよい。また、磁石3は、そのN極及びS極の並び方向に沿った長手方向の長さが、軸状部材10の軸方向に対して直交する方向における収容空間10aの幅よりも長い。つまり、磁石3の長手方向が軸状部材10の中心軸Cと平行になるように磁石3を配置することにより、軸状部材10の径方向における収容空間10aの幅に制約されることなく、起磁力の大きな磁石3を収容空間10a内に配置することができる。
磁界検出素子4は、第1及び第2の磁路M,Mのうち、カバー部材2を通過する第2の磁路Mにおける磁束を検出する。本実施の形態では、一対の磁界検出素子4がカバー部材2の第1部材21と磁石3との間に配置されている。一対の磁界検出素子4のうち、一方の磁界検出素子4は磁石3におけるN極の近傍に、他方の磁界検出素子4は磁石3におけるS極の近傍に、それぞれ配置されている。ただし、磁界検出素子4は、必ずしも2つ必要ではなく、一対の磁界検出素子4のうち一方の磁界検出素子4のみが収容空間10aに配置されていてもよい。
一対の磁界検出素子4にそれぞれ接続された電線40は、カバー部材2の第2部材22に形成された挿通孔からカバー部材2の外部に引き出され、図略の制御装置に接続されている。この制御装置では、磁界検出素子4によって検出された磁界の強度に基づいて軸状部材10が受ける応力を演算によって求め、制御対象の制御を行う。
次に、磁界検出素子4によって検出された磁界の強度によって軸状部材10が受ける応力を求めることができる原理について説明する。
第1の磁路Mは、軸状部材10の小径部13を磁路の一部に含むので、第1の磁路Mにおける磁束密度は、小径部13における透磁率によって変化する。つまり、小径部13における透磁率が低くなると、第1の磁路Mにおける磁気抵抗が大きくなり、第1の磁路Mの磁束密度が低くなる。すなわち、第1の磁路Mにおける磁力線の数が減る。
一方、磁石3から放射される磁力線の数の総和は一定であるので、第1の磁路Mにおける磁力線の数が減ることにより、第2の磁路Mにおける磁力線の数が増加する。この第2の磁路Mにおける磁力線の数の変化は、磁界検出素子4によって検出される磁界強度の変化として表れる。したがって、磁界検出素子4によって検出された磁界の強度の変化によって軸状部材10の小径部13における透磁率の変化を検出することができ、ひいては軸状部材10が受ける応力を求めることができる。
特に、本実施の形態では軸状部材10が磁歪材料からなるので、軸状部材10が応力を受けて軸方向に圧縮されることにより、小径部13における透磁率が大きく変化する。これにより、軸状部材10が受ける応力を高精度に検出することができる。
磁石3及び磁界検出素子4は、第2部材22の内面22bに密着したモールド樹脂5によって封止され、カバー部材2の第2部材22に固定されている。つまり、磁石3及び磁界検出素子4は、モールド樹脂5を介してカバー部材2(第2部材22)に固定されている。モールド樹脂5は、モールド成形時に第2部材22の内面22bに固着してもよく、接着剤によって第2部材22の内面22bに接着されていてもよい。
なお、本実施の形態では、図2(b)に示すように、軸状部材10の中心軸Cに直交する断面におけるモールド樹脂5が半月状であるが、モールド樹脂5によって磁石3及び磁界検出素子4が保持されていれば、モールド樹脂5の形状はどのような形状であってもよい。
図2(a)に示すように、軸状部材10の小径部13とモールド樹脂5との間には、隙間Sが形成されている。すなわち、本実施の形態では、軸状部材10とモールド樹脂5とが非接触である。ただし、この隙間Sを磁路として含む第1の磁路Mの磁気抵抗の増大を抑制するため、隙間Sの幅は狭いことが望ましく、モールド樹脂5が小径部13の外周面に対して摺動可能に接触してもよい。
(第1の実施の形態の作用及び効果)
以上説明した実施の形態によれば、以下のような作用及び効果が得られる。
(1)磁石3及び磁界検出素子4はカバー部材2に固定され、このカバー部材2は軸状部材10が圧縮されても変形しないので、軸状部材10に応力が作用しても、磁石3や磁界検出素子4がカバー部材2から外れてしまうことがない。よって、応力センサ1の耐久性が高まり、安定した性能を発揮することができる。
(2)カバー部材2は、軸方向における一方の端部が軸状部材10の第1の大径部11に固定され、他方の端部は軸状部材10に固定されていない。すなわち、カバー部材2の第2の大径部12側の端部は自由端であるので、軸状部材10に応力が作用した際のカバー部材2の変形を、簡易な構成で抑制することができる。
(3)カバー部材2は磁性体からなり、磁石3及び磁界検出素子4は、カバー部材2と軸状部材10の小径部13との間に配置されているので、カバー部材2の外部で発生した磁界が応力センサ1における検出精度に影響を与えてしまうことを抑制することができる。つまり、カバー部材2は、磁石3及び磁界検出素子4を支持する機能に加え、外部からの磁界を遮蔽するシールド部材としての機能を有している。また、このときカバー部材2は、磁石3の磁束を磁界検出素子4へ導くヨークの機能を有する。
(4)カバー部材2は、収容空間10aの全体を覆っているので、シールド部材としての磁気遮蔽効果を十分に発揮できると共に、収容空間10a内に鉄粉を含む粉塵や水滴等の異物が侵入してしまうことを抑制できる。これにより、応力センサ1の耐久性及び信頼性がさらに高まる。
(5)磁石3及び磁界検出素子4は、非磁性体からなるモールド樹脂5によって封止されてカバー部材2に固定されているので、第1の磁路M及び第2の磁路Mにおける磁束に大きな偏りが発生することがなく、軸状部材10の透磁率の変化を、磁界検出素子4で検出される磁界の強度の変化によって適切に検出することができる。つまり、例えば磁石3がカバー部材2に直接接触して固定された場合や、磁石3が磁性体からなる固定部材によってカバー部材2に固定された場合に比較して、応力の検出精度を高めることができる。
(6)磁石3は、軸状部材10の第1及び第2の大径部11,12よりも剛性が低い小径部13を含む第1の磁路Mに磁束を発生させる。すなわち、磁石3は、外部からの応力によって大きく圧縮変形する脆弱部としての小径部13に磁束を発生させるので、軸状部材10における透磁率の変化を高感度に検出することができ、応力の検出精度をさらに高めることができる。
(7)カバー部材2は、小径部13を挟む第1部材21及び第2部材22の組み合わせからなり、磁石3及び磁界検出素子4は第2部材22に固定されているので、カバー部材2を容易に軸状部材10に組み付けることができる。
(8)磁石3は、N極及びS極が軸状部材10の軸方向と平行になるように収容空間10aに収容されているので、小径部13をその軸方向に沿って磁束が通過する。これにより、第1の磁路Mの小径部13における磁路長を長くすることができ、小径部13における透磁率の変化を、磁界検出素子4によって検出される磁界の強度により大きく反映させることができる。
[第2の実施の形態]
次に、図5を参照して本発明の第2の実施の形態について説明する。
図5は、第2の実施の形態に係る応力センサ1Aの断面図であり、(a)は軸方向に沿った断面を、(b)は軸方向に直交する断面を、それぞれ示す。図5において、第1の実施の形態について説明したものと実質的に同一の機能を有する構成要素については、共通する符号を付してその重複した説明を省略する。
第1の実施の形態では、一対の磁界検出素子4がカバー部材2の第1部材21と磁石3との間に配置され、この磁界検出素子4によって第2の磁路Mにおける磁束を検出する場合について説明したが、第2の実施の形態では、一対の磁界検出素子4が軸状部材10の小径部13と磁石3との間に配置され、磁界検出素子4によって第1の磁路Mにおける磁束を検出する。
この第1の磁路Mは、軸状部材10の小径部13を通過するので、軸状部材10が応力を受けると、小径部13における透磁率が低くなり、第1の磁路Mの磁気抵抗が大きくなる。したがって、磁界検出素子4によって検出される磁界の強度は、応力の増大に伴って小さくなる。すなわち、軸状部材10が受ける応力に応じて磁界検出素子4によって検出される磁界の強度が変化するので、磁界検出素子4によって検出された磁界の強度によって軸状部材10が受ける応力を求めることができる。
なお、図5では、磁石3のN極及びS極の近傍にそれぞれ磁界検出素子4が配置された場合を例示しているが、磁界検出素子4は、必ずしも2つ必要ではなく、一対の磁界検出素子4のうち一方の磁界検出素子4のみが配置されていてもよい。
この第2の実施の形態によっても、第1の実施の形態と同様の作用及び効果が得られる。
(実施の形態のまとめ)
次に、以上説明した実施の形態から把握される技術思想について、実施の形態における符号等を援用して記載する。ただし、以下の記載における各符号は、特許請求の範囲における構成要素を実施の形態に具体的に示した部材等に限定するものではない。
[1]所定の検出方向の応力を受ける磁性体からなり、前記応力によって圧縮されることにより透磁率が変化する応力受け部材(軸状部材10)と、前記応力受け部材(10)の少なくとも一部を覆うカバー部材(2)と、前記応力受け部材(10)を含む磁路(第1及び第2の磁路M,M)に磁束を発生させる磁石(3)と、前記磁石(3)によって発生する磁界の強度を検出する検出素子(磁界検出素子4)とを備え、前記カバー部材(2)は、前記応力による前記応力受け部材(10)の圧縮変形に伴って変形しないように前記応力受け部材(10)に取り付けられ、前記磁石(3)及び前記検出素子(4)は、前記カバー部材(2)に固定されている、応力センサ(1,1A)。
[2]前記カバー部材(2)が磁性体からなり、前記磁石(3)及び前記検出素子(4)は、前記カバー部材(2)と前記応力受け部材(10)との間に配置されている、[1]に記載の応力センサ(1,1A)。
[3]前記磁石(3)及び前記検出素子(4)は、非磁性体からなる固定部材(モールド樹脂5)を介して前記カバー部材(2)に固定されている、[2]に記載の応力センサ(1,1A)。
[4]前記カバー部材(2)は、前記検出方向における一方の端部が前記応力受け部材(10)に対して固定されることにより、前記応力受け部材(10)に取り付けられている、[1]乃至[3]の何れか1つに記載の応力センサ(1,1A)。
[5]前記応力受け部材(10)は、前記応力を受ける応力受け部(第1の大径部11)と、前記応力受け部(11)よりも剛性が低い脆弱部(小径部13)とを有し、前記磁石(3)は、前記脆弱部(13)を含む磁路(第1の磁路M)に磁束を発生させる、[1]乃至[4]の何れか1つに記載の応力センサ(1,1A)。
[6]前記磁石(3)及び前記検出素子(4)を収容する収容空間(10a)が前記脆弱部(13)の外周に形成され、前記カバー部材(2)は、前記収容空間(10a)の全体を覆っている、[5]に記載の応力センサ(1,1A)。
[7]前記カバー部材(2)は、前記脆弱部(13)を挟んで配置される一対の部材(第1部材21及び第2部材22)の組み合わせからなり、前記磁石(3)及び前記検出素子(4)は、前記一対の部材のうち一方の部材(第2部材22)に固定されている、[5]又は[6]に記載の応力センサ(1,1A)。
[8]前記磁石(3)は、N極及びS極が前記検出方向に沿って並ぶように配置されている、[1]乃至[7]の何れか1つに記載の応力センサ(1,1A)。
以上、本発明の第1及び第2の実施の形態を説明したが、上記に記載した各実施の形態は特許請求の範囲に係る発明を限定するものではない。また、第1及び第2実施の形態の中で説明した特徴の組合せの全てが発明の課題を解決するための手段に必須であるとは限らない点に留意すべきである。
また、本発明は、その趣旨を逸脱しない範囲で適宜変形して実施することが可能である。例えば、上記第1及び第2の実施の形態では、カバー部材2が軸状部材10の一部を覆うように配置された場合について説明したが、カバー部材2が軸状部材10の外周面の全体を覆っていてもよい。すなわち、カバー部材2は、軸状部材10の少なくとも一部を覆っていればよい。
また、上記第1及び第2の実施の形態では、カバー部材2の第1部材21及び第2部材22が軸状部材10の第1の大径部11に固定され、第2の大径部12には固定されない場合について説明したが、これとは逆に、第1部材21及び第2部材22が第1の大径部11に固定されず、第2の大径部12に固定されていてもよい。
また、上記第1及び第2の実施の形態では、磁界検出素子4が第1の磁路M又は第2の磁路Mの何れかの磁束を検出する場合について説明したが、2つの磁界検出素子4の一方の磁界検出素子4によって第1の磁路Mの磁束を検出し、他方の磁界検出素子4によって第2の磁路Mの磁束を検出するようにしてもよい。この場合、両磁界検出素子4の検出値の差に基づいて、軸状部材10が受ける応力を演算によって求めることができる。
また、上記第2の実施の形態では、カバー部材2が非磁性体であってもよい。第2の実施の形態では、磁界検出素子4が第1の磁路Mの磁束を検出するので、カバー部材2が非磁性体であっても、軸状部材10に作用する応力の大きさに応じた磁束の変化を磁界検出素子4によって検出することが可能である。
またさらに、磁束を磁界検出素子4に集中させて磁界の検出精度を高めるためのヨークを収容空間10a内に配置してもよい。
1,1A…応力センサ
10…軸状部材(応力受け部材)
10a…収容空間
11…第1の大径部(応力受け部)
12…第2の大径部
13…小径部(脆弱部)
2…カバー部材
21…第1部材
22…第2部材
3…磁石
4…磁界検出素子(検出素子)
40…電線
5…モールド樹脂(固定部材)
…第1の磁路
…第2の磁路
,S…隙間


Claims (8)

  1. 所定の検出方向の応力を受ける磁性体からなり、前記応力によって圧縮されることにより透磁率が変化する応力受け部材と、
    前記応力受け部材の少なくとも一部を覆うカバー部材と、
    前記応力受け部材を含む磁路に磁束を発生させる磁石と、
    前記磁石によって発生する磁界の強度を検出する検出素子とを備え、
    前記カバー部材は、前記応力による前記応力受け部材の圧縮変形に伴って変形しないように前記応力受け部材に取り付けられ、
    前記磁石及び前記検出素子は、前記カバー部材に固定されている、
    応力センサ。
  2. 前記カバー部材が磁性体からなり、
    前記磁石及び前記検出素子は、前記カバー部材と前記応力受け部材との間に配置されている、
    請求項1に記載の応力センサ。
  3. 前記磁石及び前記検出素子は、非磁性体からなる固定部材を介して前記カバー部材に固定されている、
    請求項2に記載の応力センサ。
  4. 前記カバー部材は、前記検出方向における一方の端部が前記応力受け部材に対して固定されることにより、前記応力受け部材に取り付けられている、
    請求項1乃至3の何れか1項に記載の応力センサ。
  5. 前記応力受け部材は、前記応力を受ける応力受け部と、前記応力受け部よりも剛性が低い脆弱部とを有し、
    前記磁石は、前記脆弱部を含む磁路に磁束を発生させる、
    請求項1乃至4の何れか1項に記載の応力センサ。
  6. 前記磁石及び前記検出素子を収容する収容空間が前記脆弱部の外周に形成され、
    前記カバー部材は、前記収容空間の全体を覆っている、
    請求項5に記載の応力センサ。
  7. 前記カバー部材は、前記脆弱部を挟んで配置される一対の部材の組み合わせからなり、
    前記磁石及び前記検出素子は、前記一対の部材のうち一方の部材に固定されている、
    請求項5又は6に記載の応力センサ。
  8. 前記磁石は、N極及びS極が前記検出方向に沿って並ぶように配置されている、
    請求項1乃至7の何れか1項に記載の応力センサ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN110426107A (zh) * 2019-09-09 2019-11-08 苏州钮曼精密机电科技有限公司 一种称重装置及称重系统

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