JP5129616B2 - フィルタ及びフィルタ体 - Google Patents

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本発明は、自動車の衝突事故時に乗員が受ける衝撃を緩和して乗員の安全を図るエアバッグ装置のインフレータ(ガス発生器)等に用いるフィルタ及びフィルタ体に関するものである。
近年、自動車の衝突事故時に、インフレータ内の推進薬(火薬)に点火してガスを爆発的に発生させ、このガスによりエアバッグを開き、エアバッグのクッション効果で運転者等乗員が受ける衝撃を緩和し乗員の安全を図るエアバッグシステムは、乗用車に標準装備されるようになってきている。
上記エアバッグシステムの具体的な構成としては、インフレータのガス発生室において推進薬から爆発的に発生したガスを、筒状のフィルタを内側から外側へ通過させてインフレータからエアバッグ内へ流入させることにより、エアバッグを展開するものである。ここで、上記フィルタは、ガス中に含まれている爆発した推進薬の粉塵等の、高温の微粒子がバッグ内に流入しないようにこれを捕捉し、且つ、ガスを冷却させるものである。このフィルタには高い耐熱性が要求されるので、金属線(通常ステンレス線)を平織りした金網を適当なサイズのストリップに切断し、これを筒状に多重に巻回したものが用いられていた。
しかしながら、当該フィルタを用いた場合には、フィルタ効果を高めようとすれば、金網を構成する金属線の線径を小さくし、かつ網目を細かく編んだ金網をより多重に用いる必要がある。したがって、フィルタがコスト高になるという問題点がある。また、上記した従来のフィルタは保形強度が小さく、ガス圧を受けたときに拡がり、インフレータのガス通過孔に入り込んで破損し易い難点がある。
また、円筒状のメリヤス編み金網に、その長さ方向の端部を該金網の円筒外周面上に折返す折込みを複数回繰り返し施して成形した円筒状の多重折込み成形金網を、更に長さ方向に圧縮した筒状の成形金網体によりフィルタを構成したことを特徴とするエアバッグシステムのインフレータ用フィルタが開示されている(下記特許文献1参照)。
上記フィルタであれば、インフレータ爆発時の火薬から出る粉塵等の除去及びガスの冷却機能には優れている。しかしながら、そのサイズ(幅)は編機の幅によって決まってしまうため、所要のサイズごとに異なる幅の編機を用意しなければならず、かつ、製造工程が複雑であり、メリヤス編機を使用しているため製造時間が長くなる。この結果、やはりフィルタがコスト高になるという問題点がある。
そこで、エキスパンドメタルを多層巻きして構成された筒状体からなり、その内面側と外面側のエキスパンドメタルが、それぞれ、当該筒状体から剥がれないように、当該筒状体に固着されているようなエアバック装置のインフレータ用フィルタが提案されている(下記特許文献2参照)。
これにより、非常に簡単な方法でエアバック装置のインフレータ用フィルタを製造することができる。しかしながら、エキスパンドメタルの網目形状(孔径状)が全て同一であるため、図13に示すように、エキスパンドメタル50の巻回時に、或る周回のエキスパンドメタル50aの孔51に、このエキスパンドメタル50aと隣接するエキスパンドメタル50bの隆起した金属部分52が嵌ることがある。このため、エキスパンドメタル50を巻回することにより作製したフィルタ53は、図12に示すように、竹の子形状になることがある。この結果、フィルタ53の歩留りが低下したり、フィルタ53の端部53aを切断するという工程が増えることによりフィルタ53の製造コストが高騰するという課題がある。
また、孔51に金属部分52が嵌った場合には、図14に示すように、エキスパンドメタル50の巻回ピッチ(隣接するエキスパンドメタル50間の距離)が大きくて、隣接するエキスパンドメタル50間に大きな空間が存在する部位と、図15に示すように、エキスパンドメタル50の巻回ピッチが小さくて、隣接するエキスパンドメタル50間に余り空間が存在しない部位とが生じる。このため、インフレータの爆発により発生するガスは主としてエキスパンドメタル50間に大きな空間が存在する部位から排出され、インフレータの爆発により発生する推進薬の粉塵を、有効に補足することができず、しかも、発生するガスを有効に冷却することができなくなる。この結果、フィルタとしての機能を十分に発揮することができないという課題を有していた。
このようなことを考慮して、下記に示すようなフィルタが提案されている。
(1)図16に示すように、エキスパンドメタルから成る本体部60の表面に、金網61等を溶着するような構造のフィルタ。
(2)図17(a)〜(c)に示すように、伸延方向が異なる2つのエキスパンドメタル63、64(具体的には、図17(b)に示すように、エキスパンドメタル63は横長の孔63aを有し、図17(c)に示すように、エキスパンドメタル64は縦長の孔64aを有する)を溶着(図17(a)中、65は溶着部)するようなフィルタ。
(1)(2)に示すフィルタであれば、インフレータの爆発により発生する粉塵を十分に補足することができ、また、発生するガスを有効に冷却することができる。
特開平7−285412号公報 特開2002−249017号公報
しかしながら上記(1)(2)に示すフィルタでは、それぞれ、以下に示すような課題を有していた。
(1)のフィルタの課題
(1)に示すフィルタでは、エキスパンドメタルの他に金網等を用いる必要があるので、フィルタの製造コストが高くなり、しかも、フィルタの重量が増加するという課題を有していた。
(2)のフィルタの課題
(2)に示すフィルタでは、2つのエキスパンドメタルを溶着する必要があるので、やはりフィルタの製造コストが高くなり、しかも、巻回方向と伸延方向とが同一となるエキスパンドメタル64では、エキスパンドメタルの巻回力が大きいということに起因してエキスパンドメタル64が伸びることがあり、歩留りが低下するという課題を有していた。
本発明はこのような事情に鑑みてなされたものであって、軽量且つ低コストで、しかも歩留りの低下を招来することなく、集塵、冷却機能を十分に発揮することができるフィルタ及びフィルタ体の提供を目的とする。
上記目的を達成するために本発明は、多数の孔が形成されたエキスパンドメタルを渦巻き状に巻回した筒状体からなるフィルタであって、隣接する周回に形成された上記孔の形状が異なる形状を成しており、且つ、上記エキスパンドメタルは一体形成されており、上記エキスパンドメタルの各周回に存在する形状が異なる孔の一方の形状が略菱形であり、他方の形状が略台形であることを特徴とする。
エキスパンドメタルとは、金属板に切り込みを入れて広げることにより、網目状の穴部を形成したもので、ラスメタルとも呼ばれ、この方法により、細かい網目を有し、かつ強度の大きな網状金属板を製造することができる。本発明は、このようなエキスパンドメタルを巻回することにより得るフィルタにおいて、隣接する周回に形成された孔形状を異なる形状とするものである。但し、全ての部位において隣接する周回に形成された孔形状と異なる形状とする必要はなく、各周回の少なくとも一部で隣接する周回に形成された孔形状と異なっていれば足る。
このように、隣接する周回に形成された孔形状が異なる形状のフィルタであれば、エキスパンドメタルの巻回時に、エキスパンドメタルを構成する網目金属が、隣接する周回のエキスパンドメタルに形成された孔に嵌るのを抑制することができる。このため、エキスパンドメタルを巻回することにより作製したフィルタが、竹の子形状になるのを防止することができる。したがって、フィルタの歩留りが低下したり、フィルタの端部を切断するという工程が増えることによりフィルタの製造コストが高騰するのを抑制できる。
また、エキスパンドメタルを構成する網目金属が、隣接する周回のエキスパンドメタルの孔に嵌るのを抑制することができるので、全ての部位において巻回ピッチが均一となり(即ち、全ての部位において緊迫力が均一且つ緻密となり)、粉塵等を有効に補足することができ、しかも、ガス等を冷却する必要がある場合には有効に冷却することができる。この結果、フィルタとしての機能を十分に発揮することができることになる。
また、1枚のエキスパンドメタルでフィルタを作製できる(即ち、金網等をエキスパンドメタルに溶着したり、2つのエキスパンドメタルを溶着したりする工程が不要となる)ので、フィルタの製造コストが低下し、且つ、金網等の存在によるフィルタの重量増を防止できる。
上記略台形の孔の長さをL11とし、平坦部の長さをL13とすると、長さL11に対する長さL13の割合(L13/L11)が、0.8〜0.2の範囲内にあることが望ましい。
上記エキスパンドメタルの延伸方向に対して直角方向にエキスパンドメタルを巻回することが望ましい。
エキスパンドメタルの延伸方向は当該延伸方向に対して直角な方向に比べてエキスパンドメタルが伸び易いため、エキスパンドメタルの延伸方向と同一方向にエキスパンドメタルを巻回した場合には、巻回時にエキスパンドメタルの孔が大きくなったり、エキスパンドメタルが幅狭になったりすることがある。このため、粉塵等の補足効果やガスの冷却効果が低下することがある。これに対して、エキスパンドメタルの延伸方向に対して直角方向にエキスパンドメタルを巻回した場合には、当該方向に対する引っ張り強度は大きいということに起因して、巻回時にエキスパンドメタルの孔が大きくなったり、エキスパンドメタルが幅狭になったりするのを抑制することができる。このため、粉塵等の補足効果やガスの冷却効果が低下するのを抑えることができる。
エアバック装置のインフレータに使用されることが望ましい。
インフレータの爆発により発生する推進薬の粉塵を、有効に補足することができ、しかも、発生するガスを有効に冷却することができる。この結果、フィルタとしての機能を十分に発揮することができることになる。
但し、フィルタの使用箇所としては、エアバック装置のインフレータに限定するものではなく、他のエアフィルタ、更に、水等の液体用フィルタに用いることも可能である。
上述したフィルタの外周部及び/又は内周部に、筒壁に多数の貫通孔を有する筒状の保護部材を設けたことを特徴とする。
このような構成であれば、筒状の保護部材によって前記フィルタが補強されるので、保形強度が更に向上し、また取扱が容易かつ便利になる。
以上説明したように本発明によれば、軽量且つ低コストで、しかも歩留りの低下を招来することなく、集塵、冷却機能を十分に発揮することができるという優れた効果を奏する。
以下、本発明の実施の形態の例を、図を用いて説明する。 図1は、本発明に係るフィルタの斜視図であり、このフィルタ1は、鉄製の網目金属であるエキスパンドメタル(厚さ:約0.68mm)2が円筒状に多数層、渦巻き状に重ね巻きされており、その最内周部と最外周部のエキスパンドメタル2がスポット溶接(図1中、3がスポット溶接部である)されている。これにより、一定の緊迫力で巻回されたエキスパンドメタル2がばらけず、円筒状のフィルタの形状が保たれるようになっている。
上記エキスパンドメタル2は、図2に示すように、一体形成されているが、5つの部位2a〜2eに分割されている。これら、5つの部位2a〜2eは、それぞれ、フィルタ1の略1巻き目〜略5巻き目に対応しているが(図2において、A方向が巻回方向である)、完全に対応するものではなく、若干他の巻き目に組み込まれている部位もある構成となっている。但し、5つの部位2a〜2eに限定されるものではなく、2以上の部位に分割されていれば良い。
また、上記エキスパンドメタル2の長さL1は約570mm、幅L7は約100mmであり、また、部位2aの長さL2は約95mm、部位2b、2c、2dの長さL3、L4、L5は全て約127mm、部位2eの長さL6はL1−(L2+L3+L4+L5)となっている。また、これら部位2a〜2fのうち、部位2a、2c、2eのエキスパンドメタルの孔5の形状は図3に示すように、略菱形を成しており、孔5の長さL8は約1.42mm、孔5の幅L9は約0.46mmであり、また、厚さL10は約0.35mmとなっている。
一方、部位2b、2dの孔6の形状は図4に示すように、略台形(視る方向が異なると、略五角形に見える場合もある)を成しており、孔6の長さL11は約1.45mm、孔6の幅L12は約0.43mmであり、また、厚さL14は約0.35mmとなっている。但し、孔6は孔5と異なり頂部5aは有しておらず、その代わりに平坦部6aが設けられている。この平坦部6aの長さL13は約0.70mmである。
上述の如く、フィルタ1において、隣接する周回に形成された孔5、6の形状が異なっているので、エキスパンドメタル2の巻回時に、エキスパンドメタル2を構成する網目金属が、隣接するする周回のエキスパンドメタル2に形成された孔5、6に嵌るのを抑制することができる。したがって、フィルタ1が竹の子形状になるのを抑制することができる。
また、上記の如く、網目金属が孔5、6孔に嵌るのを抑制することができるので、図5に示すように、全ての部位において緊迫力が均一且つ緻密になると共に、エキスパンドメタル2の網目が多層に複雑に重なり合っている状態となる(各部位2a〜2eに形成された孔5、6がずれて配置された状態となる)。したがって、ガスの排出ルートが緻密且つ均一で、排出ルート自体も長くなるので、インフレータの爆発により発生する推進薬の粉塵をフィルタ1で有効に補足することができ、しかも、発生するガスをフィルタ1で有効に冷却することができる。この結果、フィルタ1としての機能を十分に発揮することができる。
尚、孔6の長さL11に対する平坦部6aの長さL13の割合(L13/L11)は上記の割合に限定するものではなく、0.8〜0.2であれば、本発明の作用効果を十分に発揮できる。上記割合(L13/L11)を0.8以下に規制するのは、当該割合が0.8を超えると孔6の面積が大きくなり過ぎて、粉塵の補足効果や、ガスの冷却効果が低減する一方、当該割合が0.2未満になると孔5と孔6との形状が似通ってくるため、本発明の作用効果を十分に発揮できないことがあるからである。
ここで、上記フィルタ1の製造方法について説明するにあたり、先ず、エキスパンドメタル2の製造方法について説明する。
図6に示すように、エキスパンドメタル2の製造装置は、板状の鋼鈑(厚さ:約0.35mm)11を搬送する送りローラー12と、直方体形状の下刃13と、上記材料11を加工するための上刃14とを有している。
このような製造装置を用いてエキスパンドメタル2を作製するには、先ず、送りローラー12にて材料11を所望量だけB方向に送り出した後、上刃14をC方向に降下させ鋼鈑に切れ目を入れると同時にこれを押し延ばす。次に、降下させた上刃14を反C方向に上昇させた(元の位置に戻した)後、上刃14を今度はD方向に距離aだけ移動させる。次いで、上刃14をC方向に降下させて鋼鈑に切れ目を入れると同時にこれを押し延ばすことで千鳥配列を形成する。この後、1ストローク目と同様に、降下させた上刃14を反C方向に上昇させた(元の位置に戻した)後、今度は反D方向に距離aだけ移動させる(元の位置に戻す)。以上に示す動作を繰り返し行うことによって、エキスパンドメタル2が作製される。
ここで、図7(b)に示すように、上刃14は5つの上刃部分14a〜14eに分割されており、孔15を挿通するボルト(図示せず)により装置本体に取り付けられている。また、上刃部分14a〜14eは一体ではなく、それぞれ分割されており、各上刃部分14a〜14e毎に取り替えることが可能となっている。
上記上刃部分14a〜14eのうち上刃部分14aの刃先形状は、図8に示すように、三角形状を成している一方、上刃部分14bの刃先形状は、台形状を成している。また、図示はしないが、上刃部分14c、14eの刃先形状は上刃部分14aの刃先形状と同様の形状を成しており、上刃部分14dの刃先形状は上刃部分14bの刃先形状と同様の形状を成している。
このような構成の上刃14を用いて、図7(a)に示す材料11を加工することにより、上述したエキスパンドメタル2が作製される。具体的には、材料11の上刃部分14aに対応する部位11a、上刃部分14cに対応する部位11c、及び、上刃部分14eに対応する部位11eでは、図3に示した孔5を有することとなり、上刃部分14bに対応する部位11b、及び、上刃部分14dに対応する部位11dでは、図4に示した孔6を有することとなる。
最後に、このようにして作製したエキスパンドメタル2を渦巻状に巻回し、更に溶着することにより、フィルタ1を作製した。
(実施例1)
上記発明を実施するための最良の形態で示したフィルタ(直径:約33mm、長さ:約100mm)1の外周部に、図9に示すように、多数の貫通孔18を有する筒状の保護部材17が設けられたフィルタ体19を作製した。
このようにして作製したフィルタ体を、以下、本発明フィルタ体A1と称する。
(実施例2)
フィルタの長さを約60mmとし、これに応じて保護部材17の長さを変更した他は、上記実施例1と同様にしてフィルタ体19を作製した。
このようにして作製したフィルタ体を、以下、本発明フィルタ体A2と称する。
(比較例1)
図17に示したエキスパンドメタル2を用いた他は、上記実施例1と同様にしてフィルタ体1を作製した。
このようにして作製したフィルタ体を、以下、比較フィルタ体X1と称する。
(比較例2)
図17に示したエキスパンドメタル2を用いた他は、上記実施例2と同様にしてフィルタ体1を作製した。
このようにして作製したフィルタ体を、以下、比較フィルタ体X2と称する。
(実験)
上記本発明フィルタ体A1、A2、及び上記比較フィルタ体X1、X2内にそれぞれ、推進薬を装填すると共に、各フィルタ体A1、A2、X1、X2に60リットルの袋体を取り付け、時間とインフレータ出力との関係、及び、時間とインフレータ内圧との関係を調べたので、それらの結果をそれぞれ図10及び図11に示す。
図10及び図11から明らかなように、本発明フィルタ体A1と比較フィルタX1、及び本発明フィルタ体A2と比較フィルタX2とでは、内圧(Mpa)データでは十数msecで減圧し、出力(Kpa)データでは数十msecで規定の出力に到達していることから、同等の性能を有している事が認められる。従って、発生したガスをフィルタの内側から外側へ通過させてインフレータから円滑に排出させる点については、本発明フィルタ体A1、A2及び比較フィルタX1、X2共に問題ないことがわかる。
また、本発明フィルタ体A1、A2及び比較フィルタ体X1、X2共に、Flaming現象(火の粉が排出される現象)は観察されなかった。
(その他の事項)
(1)上記実施例では、各周回の一部で隣接する周回に形成された孔形状と異なるような構成としているが、各周回の全部で隣接する周回に形成された孔形状と異なるような構成とすれば、上述した作用効果が一層発揮される。
(2)上記実施例では、フィルタ1の外周側にのみ保護部材17を設けたが、フィルタ1の内周側にも、保護部材17を設けても良い。このようにすれば、フィルタ1をさらに補強することができる。
本発明は自動車のエアバッグ等に用いることができる。
本発明のフィルタの構成を示す斜視図である。 本発明のフィルタに用いるエキスパンドメタルの平面図である。 本発明のフィルタに用いるエキスパンドメタルの拡大斜視図である。 本発明のフィルタに用いるエキスパンドメタルの拡大斜視図である。 本発明のフィルタにおけるガスの流れ状態を示す説明図である。 本発明のフィルタに用いるエキスパンドメタルの製造工程を示す斜視図である。 本発明のフィルタに用いるエキスパンドメタルの製造工程を示す図であって、同図(a)はエキスパンドメタルの製造に用いる材料を示す平面図、同図(b)はエキスパンドメタルの製造時に用いる下刃を示す正面図である。 エキスパンドメタルの作製時に用いる下刃の拡大正面図である。 本発明のフィルタ体を示す斜視図である。 時間とインフレータ出力との関係を示すグラフである。 時間とインフレータ内圧との関係を示すグラフである。 従来のフィルタの構成を示す斜視図である。 従来のフィルタの拡大斜視図である。 従来のフィルタにおけるガスの流れ状態を示す説明図である。 従来のフィルタにおけるガスの流れ状態を示す説明図である。 他の従来のフィルタに用いるエキスパンドメタルの構成を示す平面図である。 更に他の従来のフィルタに用いるエキスパンドメタルの構成を示す図であって、同図(a)はエキスパンドメタルの平面図、同図(b)は左側に存在するエキスパンドメタルの拡大斜視面図、同図(c)は右側に存在するエキスパンドメタルの拡大斜視図である。
符号の説明
1…フィルタ
2…エキスパンドメタル
5…孔
6…孔

Claims (5)

  1. 多数の孔が形成されたエキスパンドメタルを渦巻き状に巻回した筒状体からなるフィルタであって、
    隣接する周回に形成された上記孔の形状が異なる形状を成しており、且つ、上記エキスパンドメタルは一体形成されており、
    上記エキスパンドメタルの各周回に存在する形状が異なる孔の一方の形状が略菱形であり、他方の形状が略台形であることを特徴とするフィルタ。
  2. 上記略台形の孔の長さをL11とし、平坦部の長さをL13とすると、長さL11に対する長さL13の割合(L13/L11)が、0.8〜0.2の範囲内にある、請求項1記載のフィルタ。
  3. 上記エキスパンドメタルの延伸方向に対して直角方向にエキスパンドメタルを巻回する、請求項1又は2のいずれか1項に記載のフィルタ。
  4. エアバック装置のインフレータに使用される、請求項1〜3のいずれか1項に記載のフィルタ。
  5. 請求項4に記載のフィルタの外周部及び/又は内周部に、筒壁に多数の貫通孔を有する筒状の保護部材を設けたことを特徴とするフィルタ体。
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