JP5126235B2 - 六方晶リン酸ジルコニウム粉末の製造方法 - Google Patents

六方晶リン酸ジルコニウム粉末の製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、炭酸ジルコニウム粉末を原料として用いる六方晶リン酸ジルコニウム粉末の製造方法に関する。本発明により、特定の粒度を有する結晶性の高い六方晶リン酸ジルコニウム粉末が容易に得られ、得られた粉末はプラズマディスプレイ(PDP)や蛍光表示管等のガラス封着材料に配合する低熱膨張性フィラーや銀系無機抗菌剤原料として使用できる。
リン酸ジルコニウムには、非晶質のものと2次元層状構造や3次元網目状構造をとる結晶質のものがある。このなかでも3次元網目状構造をとる六方晶リン酸ジルコニウムは、耐熱性、耐薬品性、耐放射線性および低熱膨張性などに優れており、放射性廃棄物の固定化、固体電解質、ガス吸着・分離剤、触媒、抗菌剤原料および低熱膨張性フィラーなどに検討されている。
これまでに様々な成分の六方晶リン酸ジルコニウムが知られており、例えば、NaZr2(PO43、CaZr4(PO46、KZr2(PO43(例えば、特許文献1参照、非特許文献1参照)などである。
一般に、これらのリン酸ジルコニウムの合成法には、原料を乾式で混合後、焼成炉などを用いて1000℃以上で焼成することにより合成する焼成法(例えば、特許文献2、特許文献4参照)、水中または水を含有した状態で原料を混合後加圧加熱して合成する水熱法、および原料を水中で混合後、常圧下で加熱して合成する湿式法(例えば、特許文献3参照)などが知られている。
これらの合成法のなかで焼成法は、原料の均一な混合が容易ではないため、均質な組成のリン酸ジルコニウムができにくい。さらに、焼成による結晶化後、特定の粒度の粉末状にするには粉砕後さらに分級をしなければならないため、粉末の形状や粒度が安定にしにくく収率が低いという品質上および生産性の点で問題があった。特に、結晶性の高いリン酸ジルコニウムは硬度が高いため、高純度で粉末状のものを得るには、粉砕機の材質の選定や粉砕時間など粉砕条件が制限される問題もあった。
一方、湿式法や水熱法は、均質なリン酸ジルコニウム粉末を得ることが容易ではあるが、主に得られるのは1μm以下の微粒子の結晶質粉末であり、1μmより粒度の大きい結晶質粉末を主に得ることは技術的に困難であった。また、湿式法や水熱法で得られた微粒子の中から大粒子を篩い分けて用いることも多大なコストがかかり経済的でなかった。
特許第2767276号公報 特開2000−290007号公報 特許第3211215号公報 特開平3−83905号公報 太田繁孝、山井巌、「低熱膨張KZr2(PO4)3セラミックの作成」、窯業協会誌、1987年、95巻、5号、p531−537.
本発明の課題は、特定の粒度で高い結晶性を有する六方晶リン酸ジルコニウム粉末を容易に得られる製造方法を提供することである。
本発明者らは、上記課題を解決すべく鋭意検討した結果、アルカリ金属イオン、アルカリ土類金属イオンおよびアンモニウムイオンから選ばれる少なくとも1種のイオン、およびリン酸イオンを含む水溶液中に炭酸ジルコニウムを分散して湿式で加熱熟成する第一工程と、乾式により加熱する第2工程を経ることで、特定の粒度分布と高い結晶性を兼ね備えた六方晶リン酸ジルコニウム粉末が容易に得られることを見出し、本発明を完成させた。
本発明の六方晶リン酸ジルコニウム粉末の製造方法は、従来の湿式法、水熱法および焼成法による製造方法と比較し、特定の粒度分布をもつ結晶を粉砕や分級などの工程を行う必要がなく、容易に製造することができる。また、本発明の製造方法により得られる六方晶リン酸ジルコニウム粉末は従来の湿式法または水熱法による製造方法で得られた結晶と比べその粒度が著しく大きく比表面積も小さいため、凝集などをおこさず様々な材料への分散加工性に優れるものである。特にブラウン管、プラズマディスプレイ(PDP)、蛍光表示管等の電子部品に用いられる低熱膨張性フィラーや、銀系無機抗菌剤原料など各種添加剤として好適に使用することができる。
以下本発明を説明する。なお、%は質量%である。
本発明の製造方法は、アルカリ金属イオン、アルカリ土類金属イオンおよびアンモニウムイオンから選ばれる少なくとも1種のイオン、およびリン酸イオンを含む水溶液に、炭酸ジルコニウム粉末を分散して湿式熟成する工程と、引き続き乾式により加熱する工程とを含むことを特徴とするものであり、本発明の製造方法で得られるのは、下記式〔1〕で表される六方晶リン酸ジルコニウム粉末である。
aZrbHfc(PO43・nH2O 〔1〕
式〔1〕において、Mはアルカリ金属イオン、アルカリ土類金属イオン、アンモニウムイオンおよび水素イオンから選ばれる少なくとも1種のイオンであり、a、bおよびcは、1.75<b+c<2.25で、Mが1価の場合はa+4(b+c)=9を満たす数であり、Mが2価の場合は2a+4(b+c)=9を満たす数であり、aおよびbは正数であり、cは0または正数であり、nは0または2以下の正数である。
Mが1価のものと2価のものの混合物の場合は、1価のMと2価のMの比率によって適宜aに係数をかける。例えば、1価のMと2価のMのモル比が40/60であれば式a+4(b+c)=9におけるaを(40/100+2×(60/100))aに置き換えれば良い。
式〔1〕においてaの好ましい値は、アルカリ金属イオン、アンモニウムイオンまたは水素イオンの場合とアルカリ土類金属イオンの場合とで値が異なる。
アルカリ金属イオン、アンモニウムイオンまたは水素イオンのみにおけるaは、2未満の正数であり、0.7〜1.2が好ましく、0.75〜1.0がより好ましい。一方、アルカリ土類金属イオンのみにおけるaは、1未満の正数であり、0.35〜0.6が好ましく、0.4〜0.5がより好ましい。
式〔1〕において、bおよびcは、1.75<b+c<2.25、a+4(b+c)=9を満たす数である。bは、1.75より大きく2.1以下であり、好ましくは1.85以上2.07以下であり、より好ましくは1.9以上2.03以下である。またcは、0.2以下が好ましく、0.01〜0.2がより好ましく、更に好ましくは0.015〜0.15である。
式〔1〕においてnは、1以下が好ましく、より好ましくは0.01〜0.5であり、0.03〜0.3の範囲が更に好ましい。nが2より大きいときは、本発明の六方晶リン酸ジルコニウム粉末に含まれる水分の絶対量が多く、様々な材料に配合した際の加熱時等に発泡や加水分解などを生じる恐れがある。
本発明の六方晶リン酸ジルコニウム粉末の合成原料として使用できる炭酸ジルコニウム粉末としては、難水溶性または水不溶性のものが好ましい。具体的には室温(20℃)におけるイオン交換水への溶解度が(0.5g/水100g)より小さいものが好ましく、さらに好ましくは(0.1g/水100g)より小さいものである。また、炭酸ジルコニウム粉末の粒度分布は、粒径が1μm以上500μm以下の粒子が体積基準で全体の95%以上であるものがよく、好ましくは1〜50μmのものが体積基準で50%以上、より好ましくは3〜30μmのものが体積基準で50%以上存在するものが好ましい。粒径の測定はレーザー回折式粒度分布計や遠心沈降式粒度分布計、コールターカウンター、電子顕微鏡による計数などいずれの方法でも好ましく行うことができる。このうち特に好ましいのはレーザー回折型粒度分布計であり、凝集の影響を避けるために水や有機溶媒中に粉末を分散して測定するのが好ましい。
これらの難水溶性または水不溶性の炭酸ジルコニウム粉末のうち、さらに好ましいものは、下記式〔2〕で表される炭酸ジルコニウムである。
eZrO2・CO2・xH2O 〔2〕
式〔2〕においてeは正数であり、xは0または正数である。さらにeは0.2以上5以下が好ましく、特に好ましいのは安定した化合物が得られるeが0.5、2、3の中から選択される場合である。xの値はいくつでも本発明を実施できるが好ましくは0.1以上30以下であり、さらには安定した化合物が得やすいことから8以上25以下が好ましく、より好ましくは15以上20以下である。xの値は昇温脱ガス分析や熱分解ガスクロなどの一般的な方法で決定できるが、数値を決定しないまま本願を実施しても差し支えない。その場合は、蛍光X線分析等の一般的な化学分析により炭酸ジルコニウムの化学組成を決定してモル数を算出することができる。
炭酸ジルコニウムの具体例には、「炭酸ジルコニウム・塩基性」と呼ばれる3ZrO2・CO2・xH2O(英語名Zirconium IV Carbonate,basic)、「ニ炭酸ジルコニウム」と呼ばれるZrO2・2CO2・xH2O(英語名Zirconium Dicarbonate)、および「酸化水酸化炭酸ジルコニウム」と呼ばれる2ZrO2・CO2・xH2O(英語名Zirconium IV CarbonateHydroxideOxide)が例示できる。この他に、アンモニウムやナトリウム、カリウムなどを含む複塩であっても用いることができる。本発明において好ましいものは、式〔2〕で示される炭酸ジルコニウムの内、eが0.5であるZrO2・2CO2・xH2O、eが2である2ZrO2・CO2・xH2O、eが3である3ZrO2・CO2・xH2Oの3種である。また、本発明における炭酸ジルコニウムは、ハフニウムを含むものが好ましい。ハフニウムの量は冶金技術によって変化させることができるが、反応性がよく経済的にも安価に得られて好ましいのは炭酸ジルコニウム粉末全体の質量に対して含まれるハフニウムの質量が0.2%以上5%以下のものである。
本発明で炭酸ジルコニウムを分散する水溶液は、アルカリ金属イオン、アルカリ土類金属イオンおよびアンモニウムイオンから選ばれる少なくとも1種のイオン、およびリン酸イオンを含む水溶液である。
本発明の六方晶リン酸ジルコニウム粉末の合成原料として使用できるアルカリ金属イオンは、リチウム、ナトリウム、カリウム、ルビジウム、セシウムなどのイオンが例示される、これらの金属イオンを含有する化合物としては水溶性であることが必要であるため、塩化物、水酸化物、硝酸塩、硫酸塩、炭酸塩などが使用可能であるが、水溶液のpHを調整ができることから水酸化物が好ましい。これらのうち好ましいアルカリ金属イオンにはナトリウムイオンおよびカリウムイオンが挙げられ、化合物としては水酸化ナトリウム、水酸化カリウムである。また、本発明で用いられるアルカリ土類金属イオンは、マグネシウム、カルシウム、ストロンチウム、バリウムなどのイオンが挙げられるが、好ましくはマグネシウムイオンまたはカルシウムイオンである。さらに、用途などの必要に応じ、他の遷移金属イオンを適宜、共存させることも可能である。
本発明の六方晶リン酸ジルコニウム粉末を合成するときのアルカリ金属イオン、アルカリ土類金属イオンおよびアンモニウムイオンと炭酸ジルコニウムとのモル比率(ジルコニウム化合物を1として)は、0.3以上0.8未満であり、より好ましく0.3以上0.7未満であり、さらに好ましくは0.35以上0.6以下である。
本発明の六方晶リン酸ジルコニウム粉末の合成原料として使用できるリン酸イオン源としては水中で電離してリン酸イオンを生成するものなら何でも使用できる。具体的にはリン酸、リン酸ナトリウム、リン酸カリウム、およびリン酸アンモニウム、メタリン酸、ポリリン酸、五酸化リンなどが例示されるが、より好ましくはリン酸のアルカリ金属塩、アルカリ土類金属塩およびアンモニウム塩またはリン酸であり、特に好ましくはリン酸である。なお、原料にリン酸を用いる場合の濃度は、60%〜85%程度の重量濃度のものが好ましい。いずれのリン化合物を用いた場合でも水溶液中ではリン酸イオンが生成する。
リン酸の電離度は低いので水溶液中に存在するリン酸のすべてがリン酸イオンとしては存在せずリン酸イオン源とリン酸イオンとの電離平衡状態となる。また、リン酸水素イオンやリン酸二水素イオンも平衡状態で同時に生成し、それらの存在比率は水溶液のpHによって異なる。上記のリン酸イオン源を水中に存在させた場合、必ずリン酸イオンが生成するので、リン酸イオン源を含む水溶液とリン酸イオンを含む水溶液とは同じものである。
水または水溶液へ分散させる炭酸ジルコニウム粉末の濃度は均一分散ができれば特に制限はないが、濃度が低いときは粘度が低くなるため攪拌混合が容易であり、一方で高濃度の方が体積あたりの生産性が高まるため、重量濃度で5%〜40%が好ましく、より好ましくは10%〜30%である。リン酸と炭酸ジルコニウムとのモル比率(ジルコニウム化合物を1として)は、高い結晶性が得られることから1.1〜1.7が好ましく、より好ましくは1.2〜1.6であり、さらに好ましくは1.3〜1.5である。
以上の条件に加え、前記の炭酸ジルコニウムを分散する水溶液はアルカリ金属イオン、アルカリ土類金属イオンおよびアンモニウムイオンから選ばれる少なくとも1種のイオンが共存するpHが0.5〜6である水溶液が好ましい。さらに好ましいpHは1〜2である。
これらの条件を満たした水溶液に炭酸ジルコニウムを分散し、水溶液分散状態で加熱熟成することにより、好ましい粒度分布を持つ六方晶リン酸ジルコニウム粉末が得られる。炭酸ジルコニウムは、六方晶リン酸ジルコニウム結晶と異なり粒度を調整することが容易であるから、凡そ1〜50μmの粗粒を主とする粒度分布を持つ炭酸ジルコニウムを原料として使用し、リン酸との反応中にその粒度が大きく変化しないような条件を限定することによって好ましい粒度分布を持つ六方晶リン酸ジルコニウム粉末を得るのが本願製造方法の技術ポイントである。
本発明における炭酸ジルコニウム粉末の水または水溶液への分散方法に制限はなく、アルカリ金属イオン、アルカリ土類金属イオンおよびアンモニウムイオンから選ばれる少なくとも1種のイオン、およびリン酸イオンを含む水溶液に炭酸ジルコニウム粉末を加える方法、炭酸ジルコニウム粉末を分散させた水にアルカリ金属イオン、アルカリ土類金属イオンおよびアンモニウムイオンから選ばれる少なくとも1種のイオン、およびリン酸イオンを含む水溶液を加える方法、炭酸ジルコニウム粉末を分散させた水にこれらのイオン源となる化合物を加える方法などのいずれでもよい。
原料混合後には原料が均質に混合され、反応が均一に進むように攪拌しながら加熱することが望ましい。これを加熱熟成と呼び、その時間は限定されないが、短い方が生産効率が高まり、長いほうが結晶性が安定するので、好ましくは10分〜24時間であり、さらに好ましくは1時間〜10時間である。
加熱熟成の温度は、40℃以上が好ましく、より好ましくは60℃以上、更に好ましくは70℃以上、特に好ましくは80℃以上である。熟成温度が40℃以上で高温であればあるほど、結晶性の高い六方晶リン酸ジルコニウム粉末が得られやすく、熟成時間も短くて済む。熟成温度の上限としては、常圧下では100℃であるが、加圧すれば100℃を超えることができる。しかし、あまり高温高圧にすることは設備的にコストがかかるので、好ましい上限は200℃である。
加熱熟成後の六方晶リン酸ジルコニウムは、ろ別し、イオン交換水でよく洗浄後に。本発明の第2工程として乾式で加熱をする。乾式とは一般的に水や溶媒の存在しない取り扱い条件を意味するが、本発明の第2工程においては水分が蒸散できる環境を指し、粉末が乾燥状態で加熱される事を意味する。加熱の最高温度としては、650℃以上1500℃以下が好ましく、さらには700℃以上1450℃以下、より好ましくは800℃以上1400℃以下である。また加熱時間は、昇温時間を含めると限定はないが、好ましくは最高温度で1時間以上24時間以下であり、さらには2時間以上18時間以内、より好ましくは4時間以上15時間以内である。通常の高温処理装置には温度ムラは不可避であり、設定された最高温度と実際に粉末が達する温度とにはプラスマイナス100℃、好ましくは50℃の誤差があっても本発明を実施することができる。温度測定には加熱装置に備え付けられた熱電対等の測定装置の他に火度測定チップ等の温度指示手段を用いてもよい。
最高温度に至るまでの昇温速度は0.1℃/分以上50℃/分以下が好ましい。乾式加熱の最高温度にする前に、乾燥工程として600℃以下の温度で水分を蒸発させる工程を加えることもでき、減圧にして乾燥を早めることもできる。
乾式加熱工程に用いるのはロータリーキルン、電気炉、ガス炉等の一般的な加熱方法ならば何でも使用することができ、表面にスキン層ができるのを防ぐために流動や攪拌を加えながら加熱することもできる。加熱後は、軽く解砕することで純度の高い白色結晶からなる六方晶リン酸ジルコニウム粉末が得られる。本発明の製造方法によれば、一次粒子径を制御できるうえ、燒結が起き難いので、粉砕および分級の必要性はほとんどない。
本発明の製造方法により得られた六方晶リン酸ジルコニウムの粒度は、1μm以上500μm以下の粒子が体積基準で95%以上であることが好ましく、より好ましくは1〜55μmが体積基準で50%以上、さらに好ましくは3〜40μmが体積基準で50%以上存在するものである。また、体積基準のメジアン径は、5〜35μm、より好ましくは10〜30μmである。
本発明の製造方法により得られた六方晶リン酸ジルコニウムは高結晶質である。六方晶リン酸ジルコニウムの結晶性は粉末X線回折により六方晶リン酸ジルコニウム結晶に起因するピ−ク強度で判定が可能である。粉末X線分析により検出された六方晶リン酸ジルコニウムに起因するピークである2θ=30.3°におけるピーク強度が500cps以上であり、好ましくは1000cps以上、より好ましくは1500cps以上、さらに好ましくは1800cps以上である。ピーク強度が500cps以下のときは、結晶性が十分得られていないことから低熱膨張性など、結晶性に係る性能が著しく低くなる。
本発明の製造方法により得られた六方晶リン酸ジルコニウムは高純度である。六方晶リン酸ジルコニウムの純度は粉末X線回折により六方晶リン酸ジルコニウム結晶に起因するピ−ク以外の不純物ピークの有無の確認、さらに蛍光X線分析による含有成分量の確認により可能である。蛍光X線分析により検出された六方晶リン酸ジルコニウムに起因する成分の合計が96%以上であることが好ましく、より好ましくは99%以上である。
本発明の製造方法により得られる六方晶リン酸ジルコニウム粉末の組成としては下記のものが例示できる。
1.16Zr1.92Hf0.04(PO43
KZr1.96Hf0.04(PO43
1.08Zr1.86Hf0.12(PO43
0.820.34Zr1.92Hf0.04(PO43
0.60.3Zr2.0Hf0.025(PO43・0.1H2
Na0.720.28Zr1.88Hf0.12(PO43・0.2H2
Na0.30.40.24Zr2.0Hf0.015(PO43・0.1H2
Na1.2Zr1.93Hf0.02(PO43・0.1H2
1.2Zr1.88Hf0.07(PO43・0.11H2
0.92Zr1.95Hf0.07(PO43・0.11H2
本発明の製造方法で得られた六方晶リン酸ジルコニウムの使用形態は特に制限がなく、用途に応じて適宜他の成分と混合したり、他の材料と複合させることができる。例えば、粉末、粉末含有分散液、粉末含有粒子、粉末含有塗料、粉末含有繊維、粉末含有プラスチックおよび粉末含有フィルム等の種々の形態で用いることができる。
○用途
本発明の六方晶リン酸ジルコニウム粉末は、無機イオン交換体として銀系抗菌剤の原料や放射性廃棄物の固定化として使用できるほか、触媒、セラミックス原料などに使用可能である。また、ブラウン管、プラズマディスプレイパネル、蛍光表示管、電界放射ディスプレイ(FED)や半導体集積回路、水晶振動子、SAW(表面弾性波)フィルタ等の素子を搭載した高信頼性パッケージ等の電子部品の封着材料として用いられる封着ガラスの熱膨張性制御に有効な低熱膨張性フィラーとしても使用できる。
<実施例>
以下、本発明を実施例により説明するが、本発明はこれに限定されるものではない。
純度は、蛍光X線分析装置を用いて測定し、検出された成分中の六方晶リン酸ジルコニウムに起因する成分の重量%を示した。
粉末X線回折による2θ=30.3℃におけるピーク強度cpsは、照射源に銅ターゲットX線管を用いた粉末X線回折分析装置を使用し、バックグラウンドを減じた後の回折ピークの高さから測定した。
メジアン径は、レーザー回折式粒度分布測定器を用いて体積基準で分析した。
<実施例1>
○Na型六方晶リン酸ジルコニウムの合成
イオン交換水300mlに体積基準で1μm以上500μm以下の粒径の粒子が全体の99.4%であるハフニウム2.1%含有酸化水酸化炭酸ジルコニウム(2ZrO2・CO2・xH2O)0.1モルを懸濁後、攪拌しながらリン酸0.28モルを加えた。さらに水酸化ナトリウム0.09モルを20%濃度の水溶液にして加えた後、1℃/分で昇温し98℃で2時間熟成した。その後、得られた沈殿物をよく洗浄し、120℃で乾燥した。乾燥後、電気炉を用いて1100℃で8時間加熱することで六方晶リン酸ジルコニウム粉末を合成した。この六方晶リン酸ジルコニウムは乳鉢で容易に解砕可能であり、蛍光X線分析による純度、粉末X線回折による2θ=30.3°におけるピーク強度cpsおよびメジアン径を測定した結果を表1に示した。粉末X線回折のチャートは図1であり、2θ=30.3°におけるピーク強度の値をデータ解析装置によって読み取り1980cpsと決定した。以下、比較例4以外の実施例、比較例の2θ=30.3°におけるピーク強度の値は同様にデータ解析装置によって読み取った。
<実施例2>
○K型六方晶リン酸ジルコニウムの合成1
イオン交換水300mlに体積基準で1μm以上500μm以下の粒径の粒子が全体の99.4%であるハフニウム2.1%含有酸化水酸化炭酸ジルコニウム(2ZrO2・CO2・xH2O)0.1モルを懸濁後、攪拌しながらリン酸0.28モルを加えた。さらに水酸化カリウム0.09モルを20%濃度の水溶液にして加えた後、昇温し98℃で2時間熟成した。その後、得られた沈殿物をよく洗浄し、120℃で乾燥した。乾燥後、電気炉を用いて1100℃で8時間加熱することで六方晶リン酸ジルコニウム粉末を合成した。この六方晶リン酸ジルコニウムは乳鉢で容易に解砕可能であり、蛍光X線分析による純度、粉末X線回折による2θ=30.3°におけるピーク強度cpsおよびメジアン径を測定した結果を表1に示した。
<実施例3>
○K型六方晶リン酸ジルコニウムの合成2
イオン交換水300mlに体積基準で1μm以上500μm以下の粒径の粒子が全体の99.4%であるハフニウム2.1%含有酸化水酸化炭酸ジルコニウム(2ZrO2・CO2・xH2O)0.1モルを懸濁後、攪拌しながらリン酸0.28モルを加えた。さらに水酸化カリウム0.09モルを20%濃度の水溶液にして加えた後、昇温し60℃で2時間熟成した。その後、得られた沈殿物をよく洗浄し、120℃で乾燥した。乾燥後、電気炉を用いて1100℃で8時間加熱することで六方晶リン酸ジルコニウム粉末を合成した。この六方晶リン酸ジルコニウムは乳鉢で容易に解砕可能であり、蛍光X線分析による純度、粉末X線回折による2θ=30.3°におけるピーク強度cpsおよびメジアン径を測定した結果を表1に示した。
<実施例4>
○K型六方晶リン酸ジルコニウムの合成3
イオン交換水300mlに体積基準で1μm以上500μm以下の粒径の粒子が全体の99.4%であるハフニウム2.1%含有酸化水酸化炭酸ジルコニウム(2ZrO2・CO2・xH2O)0.1モルを懸濁後、攪拌しながらリン酸0.28モルを加えた。さらに水酸化カリウム0.09モルを20%濃度の水溶液にして加えた後、昇温し60℃で2時間熟成した。その後、得られた沈殿物をよく洗浄し、120℃で乾燥した。乾燥後、電気炉を用いて800℃で8時間加熱することで六方晶リン酸ジルコニウム粉末を合成した。この六方晶リン酸ジルコニウムは乳鉢で容易に解砕可能であり、蛍光X線分析による純度、粉末X線回折による2θ=30.3°におけるピーク強度cpsおよびメジアン径を測定した結果を表1に示した。
<実施例5>
○K型六方晶リン酸ジルコニウムの合成4
イオン交換水300mlに体積基準で1μm以上500μm以下の粒径の粒子が全体の99.1%であるハフニウム1.8%含有ニ炭酸ジルコニウム(ZrO2・2CO2・xH2O)0.2モルを懸濁後、攪拌しながらリン酸0.28モルを加えた。さらに水酸化カリウム0.09モルを20%水溶液にして加えた後、98℃に昇温し2時間熟成した。その後、得られた沈殿物をよく洗浄し、120℃で乾燥した。乾燥後、電気炉を用いて1100℃で8時間加熱することで六方晶リン酸ジルコニウムを合成した。この六方晶リン酸ジルコニウムは乳鉢で容易に解砕可能であり、蛍光X線分析による純度、粉末X線回折による2θ=30.3°におけるピーク強度cpsおよびメジアン径を測定した結果を表1に示した。
<実施例6>
○K型六方晶リン酸ジルコニウムの合成5
イオン交換水300mlに体積基準で1μm以上500μm以下の粒径の粒子が全体の98.4%であるハフニウム1.6%含有炭酸ジルコニウム・塩基性(3ZrO2・CO2・xH2O)0.67モルを懸濁後、攪拌しながらリン酸0.28モルを加えた。さらに水酸化カリウム0.09モルを20%水溶液にして加えた後、98℃に昇温し2時間熟成した。その後、得られた沈殿物をよく洗浄し、120℃で乾燥した。乾燥後、電気炉を用いて1100℃で8時間加熱することで六方晶リン酸ジルコニウムを合成した。この六方晶リン酸ジルコニウムは乳鉢で容易に解砕可能であり、蛍光X線分析による純度、粉末X線回折による2θ=30.3°におけるピーク強度cpsおよびメジアン径を測定した結果を表1に示した。
<実施例7>
○Ca型六方晶リン酸ジルコニウムの合成
イオン交換水300mlに体積基準で1μm以上500μm以下の粒径の粒子が全体の98.4%であるハフニウム1.6%含有炭酸ジルコニウム・塩基性(3ZrO2・CO2・xH2O)0.67モルを懸濁後、攪拌しながらリン酸0.28モルを加えた。さらに塩化カルシウム0.045モルを20%水溶液にして加えた後、98℃に昇温し2時間熟成した。その後、得られた沈殿物をよく洗浄し、120℃で乾燥した。乾燥後、電気炉を用いて1100℃で8時間加熱することで六方晶リン酸ジルコニウムを合成した。この六方晶リン酸ジルコニウムは乳鉢で容易に解砕可能であり、蛍光X線分析による純度、粉末X線回折による2θ=30.3°におけるピーク強度cpsおよびメジアン径を測定した結果を表1に示した。
<比較例1>
○水溶性Zr原料を用いた六方晶リン酸ジルコニウムの合成
イオン交換水300mlにハフニウム1.6%含有オキシ塩化ジルコニウム0.2モルを溶解後、攪拌しながらリン酸0.3モルを加えた。さらに水酸化カリウム0.1モルを20%水溶液にして加えた後、98℃に昇温し2時間熟成した。その後、得られた沈殿物をよく洗浄し、120℃で乾燥した。乾燥後、電気炉を用いて1100℃で8時間加熱することで六方晶リン酸ジルコニウムを合成した。この六方晶リン酸ジルコニウムは硬いため乳鉢では粉砕が困難であった。得られた六方晶リン酸ジルコニウムの蛍光X線分析による純度、粉末X線回折による2θ=30.3°におけるピーク強度cpsを測定した結果を表1に示した。
<比較例2>
○水溶性Zr原料を用いた六方晶リン酸ジルコニウムの湿式合成
イオン交換水300mlにシュウ酸0.1モルおよびハフニウム1.6%含有オキシ塩化ジルコニウム0.2モルを溶解後、攪拌しながらリン酸0.3モルを加えた。さらに水酸化カリウム0.1モルを20%水溶液にして加えた後、98℃に昇温し4時間熟成した。その後、得られた沈殿物をよく洗浄し、120℃で乾燥することで六方晶リン酸ジルコニウムを合成した。この六方晶リン酸ジルコニウムは乳鉢で容易に解砕可能であり、蛍光X線分析による純度、粉末X線回折による2θ=30.3°におけるピーク強度cpsおよびメジアン径を測定した結果を表1に示した。
<比較例3>
○六方晶リン酸ジルコニウムの焼成合成
ハフニウム1.6%含有酸化ジルコニウム0.2モル、リン酸ニ水素アンモニウム0.3モルおよび炭酸カリウム0.1モルをボールミルで混合後、電気炉を用いて200℃で4時間、900℃で4時間、1400℃で4時間と段階的な焼成することで六方晶リン酸ジルコニウムを合成した。この六方晶リン酸ジルコニウムは硬いため乳鉢では粉砕が困難であった。得られた六方晶リンサンジルコニウムの蛍光X線分析による純度、粉末X線回折による2θ=30.3°におけるピーク強度cpsを測定した結果を表1に示した。
<比較例4>
○Na型非晶質リン酸ジルコニウムの合成
イオン交換水300mlに体積基準で1μm以上500μm以下の粒径の粒子が全体の99.4%であるハフニウム2.1%含有酸化水酸化炭酸ジルコニウム(2ZrO2・CO2・xH2O)0.1モルを懸濁後、攪拌しながらリン酸0.28モルを加えた。さらに水酸化ナトリウム0.09モルを20%濃度の水溶液にして加えた後、1℃/分で昇温し98℃で2時間熟成した。その後、得られた沈殿物をよく洗浄し、120℃で乾燥した。乾燥後のリン酸ジルコニウムの蛍光X線分析による純度、粉末X線回折による2θ=30.3°におけるピーク強度cpsおよびメジアン径を測定した結果を表1に示した。粉末X線回折のチャートは図2になり、2θ=30.3°におけるピークが認められなかったのでピーク強度の値は0とした。
Figure 0005126235
比較例1および比較例3では、硬くて粒径が数mm以上ある大きなリン酸ジルコニウム塊が生成したため、粒度分布を測定することができなかった。一方、表1からも明らかな様に、本発明の製造方法で得られた六方晶リン酸ジルコニウム粉末は、粉砕および分級工程を経なくても、純度、結晶性ともに高く、粒度が好ましい範囲の粗粒に調整できることがわかる。また、比較例4は、本願発明と同様の原料を用いても乾式加熱工程を含まない製造方法では、結晶性の高い六方晶リン酸ジルコニウム粉末を得ることができないことを示している。
本発明は、特定の粒度で高い結晶性を有する六方晶リン酸ジルコニウム粉末を容易に得られる製造方法を提供することである。本発明により得られた六方晶リン酸ジルコニウムは、無機イオン交換体として放射性廃棄物イオンの固定化や銀系無機抗菌剤の原料として使用できるほか、低熱膨張性フィラーや触媒などに、その粒度とイオン交換特性を活かし様々な用途に使用できる。
実施例1で得られた六方晶リン酸ジルコニウムを粉末X線回折装置で測定したX線回折チャート。 比較例4で得られた六方晶リン酸ジルコニウムを粉末X線回折装置で測定したX線回折チャート。
符号の説明
図1および図2の縦軸(目盛0〜3000)は粉末X線回折測定におけるX線強度(単位:cps)を表す。
図1および図2の横軸(目盛0〜50.000)はX線の回折角度2θ(単位:°)を表す。

Claims (6)

  1. アルカリ金属イオン、アルカリ土類金属イオンおよびアンモニウムイオンから選ばれる少なくとも1種のイオン、およびリン酸イオンを含む水溶液に、炭酸ジルコニウム粉末を分散して湿式で加熱熟成する第一工程と、乾式により加熱する第2工程とを含む、下記式〔1〕で表される六方晶リン酸ジルコニウム粉末の製造方法。
    aZrbHfc(PO43・nH2O 〔1〕
    式〔1〕において、Mはアルカリ金属イオン、アルカリ土類金属イオン、アンモニウムイオンおよび水素イオンから選ばれる少なくとも1種のイオンであり、a、bおよびcは、1.75<b+c<2.25で、Mが1価の場合はa+4(b+c)=9を満たす数であり、Mが2価の場合は、2a+4(b+c)=9を満たす数であり、aおよびbは正数であり、cは0または正数であり、nは0または2以下の正数である。
  2. 第一工程における炭酸ジルコニウム粉末が式〔2〕で表される炭酸ジルコニウム粉末を含むことを特徴とする請求項1に記載の六方晶リン酸ジルコニウム粉末の製造方法。
    eZrO2・CO2・xH2O 〔2〕
    式〔2〕においてeは正数であり、xは0または正数である。
  3. 第1工程における炭酸ジルコニウム粉末が、ZrO2・2CO2・xH2O、2ZrO2・CO2・xH2O、3ZrO2・CO2・xH2Oの3種の中から選択される請求項2に記載の六方晶リン酸ジルコニウム粉末の製造方法。
  4. 第一工程における炭酸ジルコニウム粉末の粒度分布が、レーザー回折式粒度分布計による粒径が1μm以上500μm以下の粒子が体積基準で全体の95%以上である請求項1〜3のいずれかの六方晶リン酸ジルコニウム粉末の製造方法。
  5. 第1工程における炭酸ジルコニウム粉末がその質量に対して0.2%以上5%以下のハフニウムを含む請求項1〜4のいずれかの六方晶リン酸ジルコニウム粉末の製造方法。
  6. 乾式により加熱する第2工程が、最高温度が800℃以上1400℃以下で4時間以上15時間以下の間、加熱する工程を含む請求項1〜5のいずれかの六方晶リン酸ジルコニウム粉末の製造方法。
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