JP5126235B2 - 六方晶リン酸ジルコニウム粉末の製造方法 - Google Patents
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Description
一方、湿式法や水熱法は、均質なリン酸ジルコニウム粉末を得ることが容易ではあるが、主に得られるのは1μm以下の微粒子の結晶質粉末であり、1μmより粒度の大きい結晶質粉末を主に得ることは技術的に困難であった。また、湿式法や水熱法で得られた微粒子の中から大粒子を篩い分けて用いることも多大なコストがかかり経済的でなかった。
本発明の製造方法は、アルカリ金属イオン、アルカリ土類金属イオンおよびアンモニウムイオンから選ばれる少なくとも1種のイオン、およびリン酸イオンを含む水溶液に、炭酸ジルコニウム粉末を分散して湿式熟成する工程と、引き続き乾式により加熱する工程とを含むことを特徴とするものであり、本発明の製造方法で得られるのは、下記式〔1〕で表される六方晶リン酸ジルコニウム粉末である。
MaZrbHfc(PO4)3・nH2O 〔1〕
式〔1〕において、Mはアルカリ金属イオン、アルカリ土類金属イオン、アンモニウムイオンおよび水素イオンから選ばれる少なくとも1種のイオンであり、a、bおよびcは、1.75<b+c<2.25で、Mが1価の場合はa+4(b+c)=9を満たす数であり、Mが2価の場合は2a+4(b+c)=9を満たす数であり、aおよびbは正数であり、cは0または正数であり、nは0または2以下の正数である。
Mが1価のものと2価のものの混合物の場合は、1価のMと2価のMの比率によって適宜aに係数をかける。例えば、1価のMと2価のMのモル比が40/60であれば式a+4(b+c)=9におけるaを(40/100+2×(60/100))aに置き換えれば良い。
アルカリ金属イオン、アンモニウムイオンまたは水素イオンのみにおけるaは、2未満の正数であり、0.7〜1.2が好ましく、0.75〜1.0がより好ましい。一方、アルカリ土類金属イオンのみにおけるaは、1未満の正数であり、0.35〜0.6が好ましく、0.4〜0.5がより好ましい。
eZrO2・CO2・xH2O 〔2〕
式〔2〕においてeは正数であり、xは0または正数である。さらにeは0.2以上5以下が好ましく、特に好ましいのは安定した化合物が得られるeが0.5、2、3の中から選択される場合である。xの値はいくつでも本発明を実施できるが好ましくは0.1以上30以下であり、さらには安定した化合物が得やすいことから8以上25以下が好ましく、より好ましくは15以上20以下である。xの値は昇温脱ガス分析や熱分解ガスクロなどの一般的な方法で決定できるが、数値を決定しないまま本願を実施しても差し支えない。その場合は、蛍光X線分析等の一般的な化学分析により炭酸ジルコニウムの化学組成を決定してモル数を算出することができる。
本発明の六方晶リン酸ジルコニウム粉末の合成原料として使用できるアルカリ金属イオンは、リチウム、ナトリウム、カリウム、ルビジウム、セシウムなどのイオンが例示される、これらの金属イオンを含有する化合物としては水溶性であることが必要であるため、塩化物、水酸化物、硝酸塩、硫酸塩、炭酸塩などが使用可能であるが、水溶液のpHを調整ができることから水酸化物が好ましい。これらのうち好ましいアルカリ金属イオンにはナトリウムイオンおよびカリウムイオンが挙げられ、化合物としては水酸化ナトリウム、水酸化カリウムである。また、本発明で用いられるアルカリ土類金属イオンは、マグネシウム、カルシウム、ストロンチウム、バリウムなどのイオンが挙げられるが、好ましくはマグネシウムイオンまたはカルシウムイオンである。さらに、用途などの必要に応じ、他の遷移金属イオンを適宜、共存させることも可能である。
本発明の六方晶リン酸ジルコニウム粉末の合成原料として使用できるリン酸イオン源としては水中で電離してリン酸イオンを生成するものなら何でも使用できる。具体的にはリン酸、リン酸ナトリウム、リン酸カリウム、およびリン酸アンモニウム、メタリン酸、ポリリン酸、五酸化リンなどが例示されるが、より好ましくはリン酸のアルカリ金属塩、アルカリ土類金属塩およびアンモニウム塩またはリン酸であり、特に好ましくはリン酸である。なお、原料にリン酸を用いる場合の濃度は、60%〜85%程度の重量濃度のものが好ましい。いずれのリン化合物を用いた場合でも水溶液中ではリン酸イオンが生成する。
リン酸の電離度は低いので水溶液中に存在するリン酸のすべてがリン酸イオンとしては存在せずリン酸イオン源とリン酸イオンとの電離平衡状態となる。また、リン酸水素イオンやリン酸二水素イオンも平衡状態で同時に生成し、それらの存在比率は水溶液のpHによって異なる。上記のリン酸イオン源を水中に存在させた場合、必ずリン酸イオンが生成するので、リン酸イオン源を含む水溶液とリン酸イオンを含む水溶液とは同じものである。
以上の条件に加え、前記の炭酸ジルコニウムを分散する水溶液はアルカリ金属イオン、アルカリ土類金属イオンおよびアンモニウムイオンから選ばれる少なくとも1種のイオンが共存するpHが0.5〜6である水溶液が好ましい。さらに好ましいpHは1〜2である。
最高温度に至るまでの昇温速度は0.1℃/分以上50℃/分以下が好ましい。乾式加熱の最高温度にする前に、乾燥工程として600℃以下の温度で水分を蒸発させる工程を加えることもでき、減圧にして乾燥を早めることもできる。
K1.16Zr1.92Hf0.04(PO4)3
KZr1.96Hf0.04(PO4)3
K1.08Zr1.86Hf0.12(PO4)3
K0.82H0.34Zr1.92Hf0.04(PO4)3
K0.6H0.3Zr2.0Hf0.025(PO4)3・0.1H2O
Na0.72K0.28Zr1.88Hf0.12(PO4)3・0.2H2O
Na0.3K0.4H0.24Zr2.0Hf0.015(PO4)3・0.1H2O
Na1.2Zr1.93Hf0.02(PO4)3・0.1H2O
H1.2Zr1.88Hf0.07(PO4)3・0.11H2O
H0.92Zr1.95Hf0.07(PO4)3・0.11H2O
本発明の六方晶リン酸ジルコニウム粉末は、無機イオン交換体として銀系抗菌剤の原料や放射性廃棄物の固定化として使用できるほか、触媒、セラミックス原料などに使用可能である。また、ブラウン管、プラズマディスプレイパネル、蛍光表示管、電界放射ディスプレイ(FED)や半導体集積回路、水晶振動子、SAW(表面弾性波)フィルタ等の素子を搭載した高信頼性パッケージ等の電子部品の封着材料として用いられる封着ガラスの熱膨張性制御に有効な低熱膨張性フィラーとしても使用できる。
以下、本発明を実施例により説明するが、本発明はこれに限定されるものではない。
純度は、蛍光X線分析装置を用いて測定し、検出された成分中の六方晶リン酸ジルコニウムに起因する成分の重量%を示した。
粉末X線回折による2θ=30.3℃におけるピーク強度cpsは、照射源に銅ターゲットX線管を用いた粉末X線回折分析装置を使用し、バックグラウンドを減じた後の回折ピークの高さから測定した。
メジアン径は、レーザー回折式粒度分布測定器を用いて体積基準で分析した。
○Na型六方晶リン酸ジルコニウムの合成
イオン交換水300mlに体積基準で1μm以上500μm以下の粒径の粒子が全体の99.4%であるハフニウム2.1%含有酸化水酸化炭酸ジルコニウム(2ZrO2・CO2・xH2O)0.1モルを懸濁後、攪拌しながらリン酸0.28モルを加えた。さらに水酸化ナトリウム0.09モルを20%濃度の水溶液にして加えた後、1℃/分で昇温し98℃で2時間熟成した。その後、得られた沈殿物をよく洗浄し、120℃で乾燥した。乾燥後、電気炉を用いて1100℃で8時間加熱することで六方晶リン酸ジルコニウム粉末を合成した。この六方晶リン酸ジルコニウムは乳鉢で容易に解砕可能であり、蛍光X線分析による純度、粉末X線回折による2θ=30.3°におけるピーク強度cpsおよびメジアン径を測定した結果を表1に示した。粉末X線回折のチャートは図1であり、2θ=30.3°におけるピーク強度の値をデータ解析装置によって読み取り1980cpsと決定した。以下、比較例4以外の実施例、比較例の2θ=30.3°におけるピーク強度の値は同様にデータ解析装置によって読み取った。
○K型六方晶リン酸ジルコニウムの合成1
イオン交換水300mlに体積基準で1μm以上500μm以下の粒径の粒子が全体の99.4%であるハフニウム2.1%含有酸化水酸化炭酸ジルコニウム(2ZrO2・CO2・xH2O)0.1モルを懸濁後、攪拌しながらリン酸0.28モルを加えた。さらに水酸化カリウム0.09モルを20%濃度の水溶液にして加えた後、昇温し98℃で2時間熟成した。その後、得られた沈殿物をよく洗浄し、120℃で乾燥した。乾燥後、電気炉を用いて1100℃で8時間加熱することで六方晶リン酸ジルコニウム粉末を合成した。この六方晶リン酸ジルコニウムは乳鉢で容易に解砕可能であり、蛍光X線分析による純度、粉末X線回折による2θ=30.3°におけるピーク強度cpsおよびメジアン径を測定した結果を表1に示した。
○K型六方晶リン酸ジルコニウムの合成2
イオン交換水300mlに体積基準で1μm以上500μm以下の粒径の粒子が全体の99.4%であるハフニウム2.1%含有酸化水酸化炭酸ジルコニウム(2ZrO2・CO2・xH2O)0.1モルを懸濁後、攪拌しながらリン酸0.28モルを加えた。さらに水酸化カリウム0.09モルを20%濃度の水溶液にして加えた後、昇温し60℃で2時間熟成した。その後、得られた沈殿物をよく洗浄し、120℃で乾燥した。乾燥後、電気炉を用いて1100℃で8時間加熱することで六方晶リン酸ジルコニウム粉末を合成した。この六方晶リン酸ジルコニウムは乳鉢で容易に解砕可能であり、蛍光X線分析による純度、粉末X線回折による2θ=30.3°におけるピーク強度cpsおよびメジアン径を測定した結果を表1に示した。
○K型六方晶リン酸ジルコニウムの合成3
イオン交換水300mlに体積基準で1μm以上500μm以下の粒径の粒子が全体の99.4%であるハフニウム2.1%含有酸化水酸化炭酸ジルコニウム(2ZrO2・CO2・xH2O)0.1モルを懸濁後、攪拌しながらリン酸0.28モルを加えた。さらに水酸化カリウム0.09モルを20%濃度の水溶液にして加えた後、昇温し60℃で2時間熟成した。その後、得られた沈殿物をよく洗浄し、120℃で乾燥した。乾燥後、電気炉を用いて800℃で8時間加熱することで六方晶リン酸ジルコニウム粉末を合成した。この六方晶リン酸ジルコニウムは乳鉢で容易に解砕可能であり、蛍光X線分析による純度、粉末X線回折による2θ=30.3°におけるピーク強度cpsおよびメジアン径を測定した結果を表1に示した。
○K型六方晶リン酸ジルコニウムの合成4
イオン交換水300mlに体積基準で1μm以上500μm以下の粒径の粒子が全体の99.1%であるハフニウム1.8%含有ニ炭酸ジルコニウム(ZrO2・2CO2・xH2O)0.2モルを懸濁後、攪拌しながらリン酸0.28モルを加えた。さらに水酸化カリウム0.09モルを20%水溶液にして加えた後、98℃に昇温し2時間熟成した。その後、得られた沈殿物をよく洗浄し、120℃で乾燥した。乾燥後、電気炉を用いて1100℃で8時間加熱することで六方晶リン酸ジルコニウムを合成した。この六方晶リン酸ジルコニウムは乳鉢で容易に解砕可能であり、蛍光X線分析による純度、粉末X線回折による2θ=30.3°におけるピーク強度cpsおよびメジアン径を測定した結果を表1に示した。
○K型六方晶リン酸ジルコニウムの合成5
イオン交換水300mlに体積基準で1μm以上500μm以下の粒径の粒子が全体の98.4%であるハフニウム1.6%含有炭酸ジルコニウム・塩基性(3ZrO2・CO2・xH2O)0.67モルを懸濁後、攪拌しながらリン酸0.28モルを加えた。さらに水酸化カリウム0.09モルを20%水溶液にして加えた後、98℃に昇温し2時間熟成した。その後、得られた沈殿物をよく洗浄し、120℃で乾燥した。乾燥後、電気炉を用いて1100℃で8時間加熱することで六方晶リン酸ジルコニウムを合成した。この六方晶リン酸ジルコニウムは乳鉢で容易に解砕可能であり、蛍光X線分析による純度、粉末X線回折による2θ=30.3°におけるピーク強度cpsおよびメジアン径を測定した結果を表1に示した。
○Ca型六方晶リン酸ジルコニウムの合成
イオン交換水300mlに体積基準で1μm以上500μm以下の粒径の粒子が全体の98.4%であるハフニウム1.6%含有炭酸ジルコニウム・塩基性(3ZrO2・CO2・xH2O)0.67モルを懸濁後、攪拌しながらリン酸0.28モルを加えた。さらに塩化カルシウム0.045モルを20%水溶液にして加えた後、98℃に昇温し2時間熟成した。その後、得られた沈殿物をよく洗浄し、120℃で乾燥した。乾燥後、電気炉を用いて1100℃で8時間加熱することで六方晶リン酸ジルコニウムを合成した。この六方晶リン酸ジルコニウムは乳鉢で容易に解砕可能であり、蛍光X線分析による純度、粉末X線回折による2θ=30.3°におけるピーク強度cpsおよびメジアン径を測定した結果を表1に示した。
○水溶性Zr原料を用いた六方晶リン酸ジルコニウムの合成
イオン交換水300mlにハフニウム1.6%含有オキシ塩化ジルコニウム0.2モルを溶解後、攪拌しながらリン酸0.3モルを加えた。さらに水酸化カリウム0.1モルを20%水溶液にして加えた後、98℃に昇温し2時間熟成した。その後、得られた沈殿物をよく洗浄し、120℃で乾燥した。乾燥後、電気炉を用いて1100℃で8時間加熱することで六方晶リン酸ジルコニウムを合成した。この六方晶リン酸ジルコニウムは硬いため乳鉢では粉砕が困難であった。得られた六方晶リン酸ジルコニウムの蛍光X線分析による純度、粉末X線回折による2θ=30.3°におけるピーク強度cpsを測定した結果を表1に示した。
○水溶性Zr原料を用いた六方晶リン酸ジルコニウムの湿式合成
イオン交換水300mlにシュウ酸0.1モルおよびハフニウム1.6%含有オキシ塩化ジルコニウム0.2モルを溶解後、攪拌しながらリン酸0.3モルを加えた。さらに水酸化カリウム0.1モルを20%水溶液にして加えた後、98℃に昇温し4時間熟成した。その後、得られた沈殿物をよく洗浄し、120℃で乾燥することで六方晶リン酸ジルコニウムを合成した。この六方晶リン酸ジルコニウムは乳鉢で容易に解砕可能であり、蛍光X線分析による純度、粉末X線回折による2θ=30.3°におけるピーク強度cpsおよびメジアン径を測定した結果を表1に示した。
○六方晶リン酸ジルコニウムの焼成合成
ハフニウム1.6%含有酸化ジルコニウム0.2モル、リン酸ニ水素アンモニウム0.3モルおよび炭酸カリウム0.1モルをボールミルで混合後、電気炉を用いて200℃で4時間、900℃で4時間、1400℃で4時間と段階的な焼成することで六方晶リン酸ジルコニウムを合成した。この六方晶リン酸ジルコニウムは硬いため乳鉢では粉砕が困難であった。得られた六方晶リンサンジルコニウムの蛍光X線分析による純度、粉末X線回折による2θ=30.3°におけるピーク強度cpsを測定した結果を表1に示した。
○Na型非晶質リン酸ジルコニウムの合成
イオン交換水300mlに体積基準で1μm以上500μm以下の粒径の粒子が全体の99.4%であるハフニウム2.1%含有酸化水酸化炭酸ジルコニウム(2ZrO2・CO2・xH2O)0.1モルを懸濁後、攪拌しながらリン酸0.28モルを加えた。さらに水酸化ナトリウム0.09モルを20%濃度の水溶液にして加えた後、1℃/分で昇温し98℃で2時間熟成した。その後、得られた沈殿物をよく洗浄し、120℃で乾燥した。乾燥後のリン酸ジルコニウムの蛍光X線分析による純度、粉末X線回折による2θ=30.3°におけるピーク強度cpsおよびメジアン径を測定した結果を表1に示した。粉末X線回折のチャートは図2になり、2θ=30.3°におけるピークが認められなかったのでピーク強度の値は0とした。
図1および図2の横軸(目盛0〜50.000)はX線の回折角度2θ(単位:°)を表す。
Claims (6)
- アルカリ金属イオン、アルカリ土類金属イオンおよびアンモニウムイオンから選ばれる少なくとも1種のイオン、およびリン酸イオンを含む水溶液に、炭酸ジルコニウム粉末を分散して湿式で加熱熟成する第一工程と、乾式により加熱する第2工程とを含む、下記式〔1〕で表される六方晶リン酸ジルコニウム粉末の製造方法。
MaZrbHfc(PO4)3・nH2O 〔1〕
式〔1〕において、Mはアルカリ金属イオン、アルカリ土類金属イオン、アンモニウムイオンおよび水素イオンから選ばれる少なくとも1種のイオンであり、a、bおよびcは、1.75<b+c<2.25で、Mが1価の場合はa+4(b+c)=9を満たす数であり、Mが2価の場合は、2a+4(b+c)=9を満たす数であり、aおよびbは正数であり、cは0または正数であり、nは0または2以下の正数である。 - 第一工程における炭酸ジルコニウム粉末が式〔2〕で表される炭酸ジルコニウム粉末を含むことを特徴とする請求項1に記載の六方晶リン酸ジルコニウム粉末の製造方法。
eZrO2・CO2・xH2O 〔2〕
式〔2〕においてeは正数であり、xは0または正数である。 - 第1工程における炭酸ジルコニウム粉末が、ZrO2・2CO2・xH2O、2ZrO2・CO2・xH2O、3ZrO2・CO2・xH2Oの3種の中から選択される請求項2に記載の六方晶リン酸ジルコニウム粉末の製造方法。
- 第一工程における炭酸ジルコニウム粉末の粒度分布が、レーザー回折式粒度分布計による粒径が1μm以上500μm以下の粒子が体積基準で全体の95%以上である請求項1〜3のいずれかの六方晶リン酸ジルコニウム粉末の製造方法。
- 第1工程における炭酸ジルコニウム粉末がその質量に対して0.2%以上5%以下のハフニウムを含む請求項1〜4のいずれかの六方晶リン酸ジルコニウム粉末の製造方法。
- 乾式により加熱する第2工程が、最高温度が800℃以上1400℃以下で4時間以上15時間以下の間、加熱する工程を含む請求項1〜5のいずれかの六方晶リン酸ジルコニウム粉末の製造方法。
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