JP5126142B2 - 油路構成部材及びその製造方法 - Google Patents
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Description
しかし、上記従来の封止構造では、孔部に対して本体の外部から鋼球を圧入しているので、本体が樹脂製である場合、本体内の空間に高い内圧がかかると、その内圧により鋼球が本体の外部に抜けてしまう可能性がある。また、鋼球の圧入時に孔部の外端側の孔径が広がってしまうため鋼球が本体の外部に抜け易くなる。さらに、封止部材として栓部材及び鋼球の2部材を必要としており、部品点数及び組付工数が多くなってしまう等の問題がある。
1.油路、及び該油路と外部とを連絡する捨て穴が形成された樹脂製の本体と、
前記油路の端部から該油路内に挿入され該油路にかかる内圧により前記捨て穴内に圧入される封止部材と、を備えることを特徴とする油路構成部材。
2.前記捨て穴の内周面には、前記封止部材の前記本体の外部側への移動を防止する第1移動防止部が形成されている上記1.記載の油路構成部材。
3.前記捨て穴の内周面には、前記封止部材の前記本体の油路側への移動を防止する第2移動防止部が形成されている上記1.又は2.に記載の油路構成部材。
4.前記捨て穴の内周面は、前記本体の外部側へ向かって縮径するテーパ面に形成されている上記1.乃至3.のいずれか一項に記載の油路構成部材。
5.エンジンのシリンダ本体にオイルフィルタを取り付けるためのブラケットである上記1.乃至4.のいずれか一項に記載の油路構成部材。
6.上記1.乃至5.のいずれか一項に記載の油路構成部材の製造方法であって、
前記本体に形成された前記油路の端部から該油路内に前記封止部材を挿入し、該油路にかかる内圧により該本体に形成された前記捨て穴内に該封止部材を圧入することを特徴とする油路構成部材の製造方法。
また、前記捨て穴の内周面に、前記封止部材の前記本体の外部側への移動を防止する第1移動防止部が形成されている場合は、第1移動防止部材により封止部材の外部側への移動がより確実に防止される。
また、前記捨て穴の内周面に、前記封止部材の前記本体の油路側への移動を防止する第2移動防止部が形成されている場合は、第2移動防止部材により封止部材の油路側への移動がより確実に防止される。
また、前記捨て穴の内周面が、前記本体の外部側へ向かって縮径するテーパ面に形成されている場合は、捨て穴のテーパ面により封止部材の外部側への移動がより確実に防止される。
また、前記封止部材が球状に形成されている場合は、封止部材の油路に対する挿入性及び捨て穴に対する圧入性をより高めることができる。
また、前記封止部材が樹脂製である場合は、封止部材と本体との熱膨張率を同じとする又は近づけることができ、油路の封止信頼性をより高めることができる。
さらに、エンジンのシリンダ本体にオイルフィルタを取り付けるためのブラケットである場合は、油路の封止信頼性に優れ且つ部品点数及び組付工数を低減させ得る樹脂製のブラケットを提供することができる。
本実施形態1.に係る油路構成部材は、以下に述べる本体及び封止部材を備える。
なお、上記油路構成部材の用途は特に限定されないが、油路構成部材としては、例えば、エンジンのシリンダ本体にオイルフィルタを取り付けるためのブラケット、オイルストレーナ等を挙げることができる。
上記(1)(2)形態では、上記第1移動防止部又は第2移動防止部は、例えば、捨て穴の内周面から求心側に向かって突出する1又は2以上の突出部であることができる。
上記(3)形態では、テーパ面のテーパ角は、例えば、0〜30度(好ましくは1〜30度、特に好ましくは5〜10度)であることができる。
なお、上記樹脂の種類としては、例えば、ポリアミド(PA)(ナイロン等)、ポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)、ポリスチレン(PS)、ポリ塩化ビニル(PCV)、アクリル樹脂(PMMA)、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリアセタール(POM)、ポリカーボネート(PC)等を挙げることができる。また、上記金属としては、例えば、鉄、アルミニウム等を挙げることができる。
本実施形態2.に係る油路構成部材の製造方法は、上記実施形態1.の油路構成部材の製造方法であって、上記本体に形成された油路の端部から油路内に上記封止部材を挿入し、油路にかかる内圧により本体に形成された捨て穴内に封止部材を圧入することを特徴とする。
本実施例に係るブラケット3は、図1及び図2に示すように、ナイロン製のブラケット本体13とナイロン製の球体14(本発明に係る「封止部材」として例示する。)とを備えている。
なお、上記ブラケット本体13の一端側には、オイルフィルタ2の構成部品であるケース状のハウジング部18が設けられている。
なお、本実施例では、上記第1及び第2移動防止部21,22はブラケット本体13の成形と同時に成形されているものとする。
次に、上記構成のブラケット3の製造方法について説明する。
図4に示すように、ブラケット本体13に形成された各油路15,16の一端側15a,16aの端部から油路15,16内に球体14を挿入する。次に、各油路15,16の一端側15a,16aの端部を閉鎖部材24で閉鎖し、その状態で各油路15,16の他端側15b,16bの端部から各油路15,16内にガスG等を噴射して、各油路15,16内に約1000kPa以上の内圧をかける。すると、その内圧によって、各油路15,16内に挿入された球体14は捨て穴20内に圧入され、球体14により捨て穴20が封止されたブラケット3が得られる。
次に、上記構成のブラケット3の作用について説明する。
エンジンの駆動によりオイルポンプ(図示省略)が作動すると、図2に示すように、シリンダ本体1の油路1b及びブラケット3の送り油路16を介してエンジン内のオイルがオイルフィルタ2の濾過室6のダスティ側に供給される。その後、フィルタエレメント7により濾過された濾過室6のクリーン側のオイルは、図1に示すように、ブラケット3の戻し油路15及びシリンダ本体1の油路1cを介してエンジンに戻される。なお、オイルフィルタ2の使用中には、ブラケット3の各油路15,16内は正圧となっており、そのため球体14の油路15,16側への移動が抑制される。
本実施例のブラケット3によると、油路15,16の端部15a,16aから油路15,16内に挿入され油路15,16にかかる内圧により捨て穴20内に圧入される球体14を備えるので、ブラケット本体13の内側から圧入される球体14により捨て穴20が封止される。このように、ブラケット本体13の内側から球体14を捨て穴20内に圧入しているので、ブラケット本体13内に高い圧力がかかってもその圧力により球体14がブラケット本体13の外部側へ抜けることが抑制される。また、球体14の圧入によって捨て穴20の外端側の孔径が広がることがなく、球体14の外部側への抜けをより確実に防止することができる。そのため、従来のように本体の外側から封止部材を取り付けるものに比べて、ブラケット3を樹脂化する際に油路15,16の封止信頼性を高めることができる。また、封止部材として1つの球体14を用いているので、部品点数及び組付工数を低減させることができる。
Claims (6)
- 油路、及び該油路と外部とを連絡する捨て穴が形成された樹脂製の本体と、
前記油路の端部から該油路内に挿入され該油路にかかる内圧により前記捨て穴内に圧入される封止部材と、を備えることを特徴とする油路構成部材。 - 前記捨て穴の内周面には、前記封止部材の前記本体の外部側への移動を防止する第1移動防止部が形成されている請求項1記載の油路構成部材。
- 前記捨て穴の内周面には、前記封止部材の前記本体の油路側への移動を防止する第2移動防止部が形成されている請求項1又は2に記載の油路構成部材。
- 前記捨て穴の内周面は、前記本体の外部側へ向かって縮径するテーパ面に形成されている請求項1乃至3のいずれか一項に記載の油路構成部材。
- エンジンのシリンダ本体にオイルフィルタを取り付けるためのブラケットである請求項1乃至4のいずれか一項に記載の油路構成部材。
- 請求項1乃至5のいずれか一項に記載の油路構成部材の製造方法であって、
前記本体に形成された前記油路の端部から該油路内に前記封止部材を挿入し、該油路にかかる内圧により該本体に形成された前記捨て穴内に該封止部材を圧入することを特徴とする油路構成部材の製造方法。
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