JP3378783B2 - 液体処理用のフィルタ - Google Patents
液体処理用のフィルタInfo
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Classifications
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B01—PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
- B01D—SEPARATION
- B01D35/00—Filtering devices having features not specifically covered by groups B01D24/00 - B01D33/00, or for applications not specifically covered by groups B01D24/00 - B01D33/00; Auxiliary devices for filtration; Filter housing constructions
- B01D35/16—Cleaning-out devices, e.g. for removing the cake from the filter casing or for evacuating the last remnants of liquid
Landscapes
- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
- Lubrication Details And Ventilation Of Internal Combustion Engines (AREA)
- Filtration Of Liquid (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明はエンジンの潤滑油
や燃料,工作機械の潤滑油等の液体を浄化するためのフ
ィルタの改良に関する。 【0002】 【従来の技術】エンジン等における潤滑油や燃料等を浄
化するため、これまでに用いられている液体フィルタF
の一例を示せば図3のとおりであり、エンジンブロック
等に取付けられる上部ケース1と,コップ状の下部ケー
ス2及びその内部に収容されるろ過エレメント3からな
り、上,下のケースは共に鋳物(アルミニウム,アルミ
ダイキャスト,鋳鉄等)又は合成樹脂(ナイロン,ポリ
エチレン,ポリプロピレン等)で作られ、上部ケース1
は液体の流入路1dと流出路1eを備え、エンジンブロ
ック等に取付けられる本体部1aと、流出路1eに通じ
る中央路1fを有し、ろ過エレメント3の上端を支持す
る下向きの第1パイプ部1cと、内側に雌ねじ1gを設
けた周壁部1bとからなって帽子状をなしている。 【0003】コップ状の下部ケース2は開放端部の外周
に雄ねじ2aを備えていて、上部ケース1にねじ込むよ
うになされ、その雄ねじ部の下側にはゴム等の柔軟なパ
ッキング2bが装着されており、底部中央にはろ過エレ
メント3の下端を支え、かつ内部液体を除去するための
上向きになった第2のパイプ部4が設けられ、この第2
パイプ部4は上端にエレメント抜け止め用の切片4dを
有する小径部4aと、エレメントの下端を支える肩部4
eを備え、複数の横通孔4fが設けられた中径部4b、
ケース底部から下側に突出する大径部4cとで形成さ
れ、中径部4bと大径部4cの境界部には雌ねじ4gが
設けられ、そこには周囲に取付けたパッキング5aによ
り大径部4cを密封するドレンプラグ5がねじ込まれて
いる。 【0004】ろ過エレメント3はろ紙,不織布を菊花形
にひだ付けするか,積層するかして筒状に形成したろ材
3aの内側に多孔筒3bが嵌挿され、その上下端には鉄
板,合成樹脂又は不織布からなる環状の端板3cが被着
され、それらの中央孔の部分には鳩目状のパッキング3
dが装着されており、その上端板3cのパッキング3d
が上部ケース1の第1パイプ部1cに嵌挿される一方、
下端板3cのパッキング3dが下部ケース2の第2パイ
プ部4に嵌挿され肩部4eに支えられて、ケース中に収
容されている。 【0005】その使用時には、流入路1dからエンジン
側の潤滑油又は燃料が下部ケース2内に取入れられ、周
囲部からろ過エレメント3を横切ることにより浄化さ
れ、中心部に集まって第1パイプ部1cの中心路1f及
び流出路1eを通ってエンジン側に送られる。 【0006】 【発明が解決しようとする課題】 時間の
経過により、ろ材3aが目詰まりしたときには、ろ過エ
レメント3を新しいものと交換することになるが、その
場合には、先ず図4のように下部ケース2底部の第2パ
イプ部4からドレンプラグ5を取外し、ケース中に残っ
ている液体を横通孔4fを介し外部に取出し、次いで下
部ケース2を上部ケース1からねじ戻して分離し、下部
ケース2からろ過エレメント3を取出して新しいものと
交換する。 【0007】ところで、上記従来のフィルタFでは上部
ケース1と下部ケース2との螺合部に入り込んでいる液
体を除去する手段がないため、図5のように下部ケース
2を上部ケース1からねじ戻し、パッキング2bが上部
ケース1の下端から露出した時点で、螺合部に入り込ん
でいた液体が実線矢印のように下部ケース2の外周面に
沿って流れ落ちることになり、作業者の衣服や手を汚し
たり、床面を汚してしまう。 【0008】そこで、この発明はろ過エレメントの交換
に当たり、下部ケースを上部ケースからねじ戻しても、
両者の螺合部に入り込んでいる液体を外部に流出させな
いようにすることを課題とする。 【0009】 【課題を解決するための手段】上記課題のもとにこの発
明は、エンジンの潤滑油や燃料等の液体処理用のフィル
タとして、液体の流入路と流出路及び流出路に通じる中
央路を持つ本体部と、雌ねじを設けた周壁部からなる上
部ケースと、コップ状をなし開放端部に雄ねじを備えか
つ底部にドレンプラグを取付けた下部ケースと、ケース
内部に収容される筒状のろ過エレメントとからなり、下
部ケースの開放端部を上部ケースの周壁部に螺合する液
体処理用のフィルタにおいて、下部ケースの開放端部に
おける雄ねじ部の下に横通孔を設ける共にその下側にパ
ッキングを装着して上部ケース周壁部内を密封するよう
にしたことを特徴とするものである。 【0010】 【発明の実施の形態】図1、図2はこの発明に係る液体
処理用のフィルタFの一例を示すものであり、エンジン
ブロック等に取付けられる上部ケース11と下部ケース
12は鋳物(アルミニウム,アルミダイキャスト,鋳鉄
等)又は合成樹脂(ナイロン,ABS樹脂,ポリエチレ
ン,ポリプロピレン等)で作られ、上部ケース11は液
体の流入路11dと流出路11eをエンジンブロック等
に取付けられる本体部11aと、流出路11eに連通す
る中央路11f及びろ過エレメント13の上端を支持す
る下向きの第1パイプ部11cと、内側に雌ねじ11g
を設けた周壁部11bとで形成されて帽子状をなしてい
る。 【0011】一方、コップ状の下部ケース12は開放端
部外周に雄ねじ12aを備え上部ケース11の周壁部1
1b内の雌ねじ11gに螺合するようになされ、その雄
ねじ部の下端位置にはケース内部に通じる横通孔12c
が円周方向に間隔をおいて複数穿設されており、又それ
らの横通孔12cの下側位置にゴム等の柔軟なパッキン
グ12bが装着されていて、下部ケース12を上部ケー
ス11に螺着した際、その周壁部11bの下端部内面を
密封するようになされている。 【0012】そして、下部ケース12の底部中央には上
向きになった第2パイプ部14が設けられ、この第2パ
イプ部14は上端に複数に切割りされたろ過エレメント
抜け止め用の弾性切片14dが設けられ(ケースが鋳物
の場合は別部品としてのばね材を取付ける)た小径部1
4aと、ろ過エレメント13の下端を支える肩部14e
を備え複数の横通孔14fが設けられた中径部14b
と、ケース底部から下側に突出する大径部14cとで形
成され、中径部14bと大径部14cの境界部には雌ね
じ14gが設けられ、そこには、中央部周面にパッキン
グ15aを二条のビードに挟むように装着したドレンプ
ラグ15がねじ込まれ、大径部14cの内側を密封する
ようになされている。図1ではドレンプラグ15を工具
を用いずに回動し易いようにハンドル15bを持った蝶
ねじタイプのものを示したが、これは従来のように多角
形頭部のものでもよい。 【0013】ろ過エレメント13はろ紙,不織布を菊花
形にひだ付けするか,積層するかして筒状に形成したろ
材13aの内側(又は内,外)に多孔筒13bが嵌挿さ
れ、その上下端には鉄板,合成樹脂又は不織布からなる
環状の端板13cが被着され、それらの中央孔の部分に
は鳩目状のパッキン13dが装着されている。 【0014】上記ろ過エレメント13の下端板13cの
パッキング13dを下部ケース底部の第2パイプ部14
の小径部14aに嵌め込んで肩部14eで支える一方、
上端板13cのパッキング13dを上部ケース11の第
1パイプ11cに嵌め込み、かつ下部ケース12を上部
ケース11の周壁部11bにねじ込むことによりフィル
タFが組立られ、上部ケースの本体部11aがエンジン
ブロック等の所定の場所に止着されて使用される。 【0015】使用時には、エンジン内の潤滑油,燃料等
の液体が上部ケース11の流入路11dから下部ケース
12の周辺部内に入り、ろ過エレメント13を横切るこ
とにより浄化されて中心部に集まり、第1パイプ部11
cの中央部11fと流出路11eを通ってエンジン側に
流れていく。 【0016】しかして、時間の経過により目詰まりした
ろ過エレメント13を交換する際には、先ずケース中に
入っている液体を除去し、それから下部ケース12をね
じ戻して上部ケース11から取外すことになるが、この
場合、下部ケース底部の第2パイプ部14の大径部14
cにねじ込まれているドレンプラグ15を図2のように
ねじ戻して取外せば、下部ケース12中に入っている液
体が実線矢印のように中径部14bの横通孔14fを通
って外部に流出する一方、ケース中の液面が下降してい
くと、上部ケース11と下部ケース12との螺合部に入
っている液体が下部ケース12の周面に設けた複数の横
通孔12cを通ってケース内部に流入除去されることに
なる。そのため、下部ケース12を上部ケース11から
ねじ戻して分離しても、これまでのように汚れた液体が
ケース外面に沿って流れ落ちることがない。 【0017】このようにケース内部及び螺合部の液体が
除去されれば、ドレンプラグ15を再び第2パイプ部1
4に取付け、下部ケース12をねじ戻して上部ケース1
1から分離し、内部のろ過エレメント13を取外し、前
記のように新しいものと交換し、上,下ケース11,1
2を結合する。 【0018】なお、下部ケース周面の横通孔12cをケ
ース内部に向って、下に傾いたものとすれば、螺合部の
液体の除去がより円滑になり、又ドレンプラグ15を中
心孔を持つパイプ状にし、若干回動させることによりそ
の中心孔が第2パイプ部14の横通孔14fと連通し合
うようなものとすれば、内部液体の除去に当たり、いち
いちドレンプラグを着脱しないですみ、便利である。 【0019】 【発明の効果】この発明はエンジンの潤滑油や燃料,工
作機械の潤滑油等の液体を処理するフィルタとして、上
述のように構成されているので、ろ過エレメントの交換
に先立って、下部ケース底部の第2パイプ部を介してケ
ース内の液体を除去する際、上部ケースと下部ケースの
螺合部に入っている液体を確実に下部ケース内に流入さ
せて除去させることができ、下部ケースを上部ケースか
らねじ戻し分離する際には、これまでのように未処理の
液体がケースの外周面に沿って流れ落ちることなく、作
業者の衣服や手を汚したり床面を汚したりすることがな
い。
や燃料,工作機械の潤滑油等の液体を浄化するためのフ
ィルタの改良に関する。 【0002】 【従来の技術】エンジン等における潤滑油や燃料等を浄
化するため、これまでに用いられている液体フィルタF
の一例を示せば図3のとおりであり、エンジンブロック
等に取付けられる上部ケース1と,コップ状の下部ケー
ス2及びその内部に収容されるろ過エレメント3からな
り、上,下のケースは共に鋳物(アルミニウム,アルミ
ダイキャスト,鋳鉄等)又は合成樹脂(ナイロン,ポリ
エチレン,ポリプロピレン等)で作られ、上部ケース1
は液体の流入路1dと流出路1eを備え、エンジンブロ
ック等に取付けられる本体部1aと、流出路1eに通じ
る中央路1fを有し、ろ過エレメント3の上端を支持す
る下向きの第1パイプ部1cと、内側に雌ねじ1gを設
けた周壁部1bとからなって帽子状をなしている。 【0003】コップ状の下部ケース2は開放端部の外周
に雄ねじ2aを備えていて、上部ケース1にねじ込むよ
うになされ、その雄ねじ部の下側にはゴム等の柔軟なパ
ッキング2bが装着されており、底部中央にはろ過エレ
メント3の下端を支え、かつ内部液体を除去するための
上向きになった第2のパイプ部4が設けられ、この第2
パイプ部4は上端にエレメント抜け止め用の切片4dを
有する小径部4aと、エレメントの下端を支える肩部4
eを備え、複数の横通孔4fが設けられた中径部4b、
ケース底部から下側に突出する大径部4cとで形成さ
れ、中径部4bと大径部4cの境界部には雌ねじ4gが
設けられ、そこには周囲に取付けたパッキング5aによ
り大径部4cを密封するドレンプラグ5がねじ込まれて
いる。 【0004】ろ過エレメント3はろ紙,不織布を菊花形
にひだ付けするか,積層するかして筒状に形成したろ材
3aの内側に多孔筒3bが嵌挿され、その上下端には鉄
板,合成樹脂又は不織布からなる環状の端板3cが被着
され、それらの中央孔の部分には鳩目状のパッキング3
dが装着されており、その上端板3cのパッキング3d
が上部ケース1の第1パイプ部1cに嵌挿される一方、
下端板3cのパッキング3dが下部ケース2の第2パイ
プ部4に嵌挿され肩部4eに支えられて、ケース中に収
容されている。 【0005】その使用時には、流入路1dからエンジン
側の潤滑油又は燃料が下部ケース2内に取入れられ、周
囲部からろ過エレメント3を横切ることにより浄化さ
れ、中心部に集まって第1パイプ部1cの中心路1f及
び流出路1eを通ってエンジン側に送られる。 【0006】 【発明が解決しようとする課題】 時間の
経過により、ろ材3aが目詰まりしたときには、ろ過エ
レメント3を新しいものと交換することになるが、その
場合には、先ず図4のように下部ケース2底部の第2パ
イプ部4からドレンプラグ5を取外し、ケース中に残っ
ている液体を横通孔4fを介し外部に取出し、次いで下
部ケース2を上部ケース1からねじ戻して分離し、下部
ケース2からろ過エレメント3を取出して新しいものと
交換する。 【0007】ところで、上記従来のフィルタFでは上部
ケース1と下部ケース2との螺合部に入り込んでいる液
体を除去する手段がないため、図5のように下部ケース
2を上部ケース1からねじ戻し、パッキング2bが上部
ケース1の下端から露出した時点で、螺合部に入り込ん
でいた液体が実線矢印のように下部ケース2の外周面に
沿って流れ落ちることになり、作業者の衣服や手を汚し
たり、床面を汚してしまう。 【0008】そこで、この発明はろ過エレメントの交換
に当たり、下部ケースを上部ケースからねじ戻しても、
両者の螺合部に入り込んでいる液体を外部に流出させな
いようにすることを課題とする。 【0009】 【課題を解決するための手段】上記課題のもとにこの発
明は、エンジンの潤滑油や燃料等の液体処理用のフィル
タとして、液体の流入路と流出路及び流出路に通じる中
央路を持つ本体部と、雌ねじを設けた周壁部からなる上
部ケースと、コップ状をなし開放端部に雄ねじを備えか
つ底部にドレンプラグを取付けた下部ケースと、ケース
内部に収容される筒状のろ過エレメントとからなり、下
部ケースの開放端部を上部ケースの周壁部に螺合する液
体処理用のフィルタにおいて、下部ケースの開放端部に
おける雄ねじ部の下に横通孔を設ける共にその下側にパ
ッキングを装着して上部ケース周壁部内を密封するよう
にしたことを特徴とするものである。 【0010】 【発明の実施の形態】図1、図2はこの発明に係る液体
処理用のフィルタFの一例を示すものであり、エンジン
ブロック等に取付けられる上部ケース11と下部ケース
12は鋳物(アルミニウム,アルミダイキャスト,鋳鉄
等)又は合成樹脂(ナイロン,ABS樹脂,ポリエチレ
ン,ポリプロピレン等)で作られ、上部ケース11は液
体の流入路11dと流出路11eをエンジンブロック等
に取付けられる本体部11aと、流出路11eに連通す
る中央路11f及びろ過エレメント13の上端を支持す
る下向きの第1パイプ部11cと、内側に雌ねじ11g
を設けた周壁部11bとで形成されて帽子状をなしてい
る。 【0011】一方、コップ状の下部ケース12は開放端
部外周に雄ねじ12aを備え上部ケース11の周壁部1
1b内の雌ねじ11gに螺合するようになされ、その雄
ねじ部の下端位置にはケース内部に通じる横通孔12c
が円周方向に間隔をおいて複数穿設されており、又それ
らの横通孔12cの下側位置にゴム等の柔軟なパッキン
グ12bが装着されていて、下部ケース12を上部ケー
ス11に螺着した際、その周壁部11bの下端部内面を
密封するようになされている。 【0012】そして、下部ケース12の底部中央には上
向きになった第2パイプ部14が設けられ、この第2パ
イプ部14は上端に複数に切割りされたろ過エレメント
抜け止め用の弾性切片14dが設けられ(ケースが鋳物
の場合は別部品としてのばね材を取付ける)た小径部1
4aと、ろ過エレメント13の下端を支える肩部14e
を備え複数の横通孔14fが設けられた中径部14b
と、ケース底部から下側に突出する大径部14cとで形
成され、中径部14bと大径部14cの境界部には雌ね
じ14gが設けられ、そこには、中央部周面にパッキン
グ15aを二条のビードに挟むように装着したドレンプ
ラグ15がねじ込まれ、大径部14cの内側を密封する
ようになされている。図1ではドレンプラグ15を工具
を用いずに回動し易いようにハンドル15bを持った蝶
ねじタイプのものを示したが、これは従来のように多角
形頭部のものでもよい。 【0013】ろ過エレメント13はろ紙,不織布を菊花
形にひだ付けするか,積層するかして筒状に形成したろ
材13aの内側(又は内,外)に多孔筒13bが嵌挿さ
れ、その上下端には鉄板,合成樹脂又は不織布からなる
環状の端板13cが被着され、それらの中央孔の部分に
は鳩目状のパッキン13dが装着されている。 【0014】上記ろ過エレメント13の下端板13cの
パッキング13dを下部ケース底部の第2パイプ部14
の小径部14aに嵌め込んで肩部14eで支える一方、
上端板13cのパッキング13dを上部ケース11の第
1パイプ11cに嵌め込み、かつ下部ケース12を上部
ケース11の周壁部11bにねじ込むことによりフィル
タFが組立られ、上部ケースの本体部11aがエンジン
ブロック等の所定の場所に止着されて使用される。 【0015】使用時には、エンジン内の潤滑油,燃料等
の液体が上部ケース11の流入路11dから下部ケース
12の周辺部内に入り、ろ過エレメント13を横切るこ
とにより浄化されて中心部に集まり、第1パイプ部11
cの中央部11fと流出路11eを通ってエンジン側に
流れていく。 【0016】しかして、時間の経過により目詰まりした
ろ過エレメント13を交換する際には、先ずケース中に
入っている液体を除去し、それから下部ケース12をね
じ戻して上部ケース11から取外すことになるが、この
場合、下部ケース底部の第2パイプ部14の大径部14
cにねじ込まれているドレンプラグ15を図2のように
ねじ戻して取外せば、下部ケース12中に入っている液
体が実線矢印のように中径部14bの横通孔14fを通
って外部に流出する一方、ケース中の液面が下降してい
くと、上部ケース11と下部ケース12との螺合部に入
っている液体が下部ケース12の周面に設けた複数の横
通孔12cを通ってケース内部に流入除去されることに
なる。そのため、下部ケース12を上部ケース11から
ねじ戻して分離しても、これまでのように汚れた液体が
ケース外面に沿って流れ落ちることがない。 【0017】このようにケース内部及び螺合部の液体が
除去されれば、ドレンプラグ15を再び第2パイプ部1
4に取付け、下部ケース12をねじ戻して上部ケース1
1から分離し、内部のろ過エレメント13を取外し、前
記のように新しいものと交換し、上,下ケース11,1
2を結合する。 【0018】なお、下部ケース周面の横通孔12cをケ
ース内部に向って、下に傾いたものとすれば、螺合部の
液体の除去がより円滑になり、又ドレンプラグ15を中
心孔を持つパイプ状にし、若干回動させることによりそ
の中心孔が第2パイプ部14の横通孔14fと連通し合
うようなものとすれば、内部液体の除去に当たり、いち
いちドレンプラグを着脱しないですみ、便利である。 【0019】 【発明の効果】この発明はエンジンの潤滑油や燃料,工
作機械の潤滑油等の液体を処理するフィルタとして、上
述のように構成されているので、ろ過エレメントの交換
に先立って、下部ケース底部の第2パイプ部を介してケ
ース内の液体を除去する際、上部ケースと下部ケースの
螺合部に入っている液体を確実に下部ケース内に流入さ
せて除去させることができ、下部ケースを上部ケースか
らねじ戻し分離する際には、これまでのように未処理の
液体がケースの外周面に沿って流れ落ちることなく、作
業者の衣服や手を汚したり床面を汚したりすることがな
い。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の係るフィルタの一例の断面図。
【図2】ケース内の液体を除去する状態の断面図。
【図3】従来のフィルタの断面図。
【図4】ドレンプラグを取外したときの従来フィルタ底
部の断面図。 【図5】上部ケースから下部ケースをねじ戻した状態の
従来フィルタ上半部の断面図 【符号の説明】 11 上部ケース 11a 本体部 11b 周壁部 11c 第1パイプ部 11d 流入路 11e 流出路 11f 中央路 11g 雌ねじ 12 下部ケース 12a 雄ねじ 12b パッキング 12c 横通孔 13 ろ過エレメント 13a ろ材 13c 端板 14 第2パイプ部 14a 小径部 14b 中径部 14c 大径部 14e 肩部 14f 横通孔 15 ドレンプラグ F フィルタ
部の断面図。 【図5】上部ケースから下部ケースをねじ戻した状態の
従来フィルタ上半部の断面図 【符号の説明】 11 上部ケース 11a 本体部 11b 周壁部 11c 第1パイプ部 11d 流入路 11e 流出路 11f 中央路 11g 雌ねじ 12 下部ケース 12a 雄ねじ 12b パッキング 12c 横通孔 13 ろ過エレメント 13a ろ材 13c 端板 14 第2パイプ部 14a 小径部 14b 中径部 14c 大径部 14e 肩部 14f 横通孔 15 ドレンプラグ F フィルタ
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(58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名)
B01D 27/08
B01D 35/02
F01M 11/03
Claims (1)
- (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 液体の流入路と流出路及び流出路に通じ
る中央路を持つ本体部と、雌ネジを設けた周壁部からな
る上部ケースと、コップ状をなし開放端部に雄ねじを備
えかつ底部にドレンプラグを取付けた下部ケースと、ケ
ース内部に収容される筒状のろ過エレメントとからな
り、下部ケースの開放端部を上部ケースの周壁部に螺合
する液体処理用のフィルタにおいて、下部ケースの開放
端部における雄ねじ部の下に横通孔を設けると共にその
下側にパッキングを装着して上部ケース周壁部内を密封
するようにしたことを特徴とする液体処理用のフィル
タ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP28909197A JP3378783B2 (ja) | 1997-10-06 | 1997-10-06 | 液体処理用のフィルタ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP28909197A JP3378783B2 (ja) | 1997-10-06 | 1997-10-06 | 液体処理用のフィルタ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11104409A JPH11104409A (ja) | 1999-04-20 |
JP3378783B2 true JP3378783B2 (ja) | 2003-02-17 |
Family
ID=17738697
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP28909197A Expired - Fee Related JP3378783B2 (ja) | 1997-10-06 | 1997-10-06 | 液体処理用のフィルタ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3378783B2 (ja) |
Families Citing this family (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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JP4725553B2 (ja) * | 2007-05-23 | 2011-07-13 | トヨタ紡織株式会社 | 流体フィルタのドレン機構 |
JP5126142B2 (ja) * | 2009-03-25 | 2013-01-23 | トヨタ紡織株式会社 | 油路構成部材及びその製造方法 |
KR101190220B1 (ko) | 2011-04-21 | 2012-10-16 | 말레동현필터시스템 주식회사 | 오일필터모듈 |
KR101698693B1 (ko) | 2015-12-24 | 2017-01-20 | 말레 인터내셔널 게엠베하 | 손잡이가 달린 드레인핀을 구비하는 오일필터모듈 |
KR101878195B1 (ko) * | 2016-11-17 | 2018-07-13 | 말레동현필터시스템 주식회사 | 오일 필터 모듈 조립체 및 이를 구비한 오일 필터 장치 |
DE102017012015A1 (de) * | 2017-12-22 | 2019-06-27 | Mann+Hummel Gmbh | Filterelement eines Filters für Flüssigkeit, Ablassverschlusselement für eine Ablassöffnung eines Filtergehäuses, Gehäuseteil eines Filtergehäuses und Filter |
-
1997
- 1997-10-06 JP JP28909197A patent/JP3378783B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH11104409A (ja) | 1999-04-20 |
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