JP2010230020A - 油路構成部材及びその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】油路構成部材を樹脂化する際に油路の封止信頼性を高め得ると共に、部品点数及び組付工程を低減させることができる油路構成部材を提供する。
【解決手段】本油路構成部材(ブラケット3)は、油路15,16、及び該油路と外部とを連絡する捨て穴20が形成された樹脂製の本体(ブラケット本体13)と、前記油路の端部から該油路内に挿入され該油路にかかる内圧により前記捨て穴内に圧入される封止部材(球体14)と、を備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、油路構成部材及びその製造方法に関し、さらに詳しくは、油路構成部材を樹脂化する際に油路の封止信頼性を高め得ると共に、部品点数及び組付工程を低減させることができる油路構成部材及びその製造方法に関する。
従来より、エンジンのシリンダ本体にオイルフィルタを取り付けるためのブラケットとして金属製(例えば、アルミダイカスト製等)のものが一般に知られている(例えば、特許文献1参照)。この特許文献1では、ブラケットが複雑な油路構成(例えば、U字状の油路構成)を持つため、油路の途中に油路形成のための捨て穴を設定し、その捨て穴を金属ボルトで封止するようにしている。
近年、軽量化等のためにブラケットを従来の金属製から樹脂製に変更することが提案されている。しかしながら、上記ブラケットを樹脂化する際に、金属ボルトを用いると、樹脂ブラケットとの熱膨張率の差などの影響で金属ボルトの軸力が低下したり金属ボルトが緩んで外れたりして、油路の封止信頼性が低下してしまう恐れがある。また、ボルトを単純に樹脂製としても、ボルトはブラケットの外側から捨て穴に締付けられており、作業者によりボルトの締付力に差があるため、ボルトの締付け時に捨て穴の外端側の孔径が広がりボルトが緩み易くなる場合がある。なお、このような問題は、複雑な油路構成を持つオイルストレーナ等の油路構成部材を樹脂化する際においても同様に生じる。
また、従来の封止構造として、本体に形成された孔部に対して本体の外側から筒状でゴム製の栓部材を挿入し、その栓部材の内部に本体の外側から鋼球を圧入してなるものが知られている(例えば、特許文献2参照)。
しかし、上記従来の封止構造では、孔部に対して本体の外部から鋼球を圧入しているので、本体が樹脂製である場合、本体内の空間に高い内圧がかかると、その内圧により鋼球が本体の外部に抜けてしまう可能性がある。また、鋼球の圧入時に孔部の外端側の孔径が広がってしまうため鋼球が本体の外部に抜け易くなる。さらに、封止部材として栓部材及び鋼球の2部材を必要としており、部品点数及び組付工数が多くなってしまう等の問題がある。
特開平10−141039号公報 実開平6−35731号公報
本発明は、上記現状に鑑みてなされたものであり、油路構成部材を樹脂化する際に油路の封止信頼性を高め得ると共に、部品点数及び組付工程を低減させることができる油路構成部材及びその製造方法を提供することを目的とする。
本発明は、以下の通りである。
1.油路、及び該油路と外部とを連絡する捨て穴が形成された樹脂製の本体と、
前記油路の端部から該油路内に挿入され該油路にかかる内圧により前記捨て穴内に圧入される封止部材と、を備えることを特徴とする油路構成部材。
2.前記捨て穴の内周面には、前記封止部材の前記本体の外部側への移動を防止する第1移動防止部が形成されている上記1.記載の油路構成部材。
3.前記捨て穴の内周面には、前記封止部材の前記本体の油路側への移動を防止する第2移動防止部が形成されている上記1.又は2.に記載の油路構成部材。
4.前記捨て穴の内周面は、前記本体の外部側へ向かって縮径するテーパ面に形成されている上記1.乃至3.のいずれか一項に記載の油路構成部材。
5.エンジンのシリンダ本体にオイルフィルタを取り付けるためのブラケットである上記1.乃至4.のいずれか一項に記載の油路構成部材。
6.上記1.乃至5.のいずれか一項に記載の油路構成部材の製造方法であって、
前記本体に形成された前記油路の端部から該油路内に前記封止部材を挿入し、該油路にかかる内圧により該本体に形成された前記捨て穴内に該封止部材を圧入することを特徴とする油路構成部材の製造方法。
本発明の油路構成部材及びその製造方法によると、油路の端部から油路内に挿入され油路にかかる内圧により捨て穴内に圧入される封止部材を備えるので、本体の内側から圧入される封止部材により捨て穴が封止される。このように、本体の内側から封止部材を捨て穴内に圧入しているので、本体内に高い圧力がかかってもその圧力により封止部材が本体の外部側へ抜けることが抑制される。また、封止部材の圧入によって捨て穴の外端側の孔径が広がることがなく、封止部材の外部側への抜けをより確実に防止することができる。そのため、従来のように本体の外側から封止部材を取り付けるものに比べて、油路構成部材を樹脂化する際に油路の封止信頼性を高めることができる。また、封止部材として1つの部材を用いることができるので、部品点数及び組付工数を低減させることができる。
また、前記捨て穴の内周面に、前記封止部材の前記本体の外部側への移動を防止する第1移動防止部が形成されている場合は、第1移動防止部材により封止部材の外部側への移動がより確実に防止される。
また、前記捨て穴の内周面に、前記封止部材の前記本体の油路側への移動を防止する第2移動防止部が形成されている場合は、第2移動防止部材により封止部材の油路側への移動がより確実に防止される。
また、前記捨て穴の内周面が、前記本体の外部側へ向かって縮径するテーパ面に形成されている場合は、捨て穴のテーパ面により封止部材の外部側への移動がより確実に防止される。
また、前記封止部材が球状に形成されている場合は、封止部材の油路に対する挿入性及び捨て穴に対する圧入性をより高めることができる。
また、前記封止部材が樹脂製である場合は、封止部材と本体との熱膨張率を同じとする又は近づけることができ、油路の封止信頼性をより高めることができる。
さらに、エンジンのシリンダ本体にオイルフィルタを取り付けるためのブラケットである場合は、油路の封止信頼性に優れ且つ部品点数及び組付工数を低減させ得る樹脂製のブラケットを提供することができる。
本発明について、本発明による典型的な実施形態の非限定的な例を挙げ、言及された複数の図面を参照しつつ以下の詳細な記述にて更に説明するが、同様の参照符号は図面のいくつかの図を通して同様の部品を示す。
実施例に係るブラケットの取付構造を模式的に示す縦断面図であり、特にブラケットの戻し油路の使用状態を説明するための説明図である。 上記ブラケットの取付構造を模式的に示す縦断面図であり、特にブラケットの送り油路の使用状態を説明するための説明図である。 図1の要部拡大図である。 上記ブラケットの製造方法を説明するための説明図である。 その他の形態のブラケットを説明するための要部拡大図である。 更にその他の形態のブラケットを説明するための要部拡大図である。
ここで示される事項は例示的なものおよび本発明の実施形態を例示的に説明するためのものであり、本発明の原理と概念的な特徴とを最も有効に且つ難なく理解できる説明であると思われるものを提供する目的で述べたものである。この点で、本発明の根本的な理解のために必要である程度以上に本発明の構造的な詳細を示すことを意図してはおらず、図面と合わせた説明によって本発明の幾つかの形態が実際にどのように具現化されるかを当業者に明らかにするものである。
1.油路構成部材
本実施形態1.に係る油路構成部材は、以下に述べる本体及び封止部材を備える。
なお、上記油路構成部材の用途は特に限定されないが、油路構成部材としては、例えば、エンジンのシリンダ本体にオイルフィルタを取り付けるためのブラケット、オイルストレーナ等を挙げることができる。
上記「本体」は、油路、及び油路と外部とを連絡する捨て穴が形成され樹脂製である限り、その構成、形状、大きさ等は特に問わない。この油路は、通常、1又は2以上の屈曲部を有する屈曲状に形成されている。この捨て穴は、通常、縦断面形状が円形である。なお、上記「捨て穴」とは、本体の成形時に油路形成のために形成された穴を意図する。
上記捨て穴としては、例えば、(1)その内周面に、封止部材の本体の外部側への移動を防止する第1移動防止部が形成されている形態、(2)その内周面に、封止部材の油路側への移動を防止する第2移動防止部が形成されている形態、(3)その内周面が、本体の外部側へ向かって縮径するテーパ面に形成されている形態等のうちの1種又は2種以上の組み合わせを挙げることができる。
上記(1)〜(3)形態では、例えば、上記第1移動防止部、第2移動防止部材又は捨て穴のテーパ面は、本体の成形と同時に成形されていてもよいし、本体の成形とは別工程で成形されていてもよい。
上記(1)(2)形態では、上記第1移動防止部又は第2移動防止部は、例えば、捨て穴の内周面から求心側に向かって突出する1又は2以上の突出部であることができる。
上記(3)形態では、テーパ面のテーパ角は、例えば、0〜30度(好ましくは1〜30度、特に好ましくは5〜10度)であることができる。
上記「封止部材」は、上記油路の端部から油路内に挿入され油路にかかる内圧により捨て穴内に圧入される限り、その構成、形状、大きさ、材質等は特に問わない。この内圧は、例えば、500〜1500kPa(好ましくは1000〜1200kPa)であることができる。
上記封止部材の形状としては、例えば、球状、楕円球状、円柱状、円錐状等のうちの1種又は2種以上の組み合わせを挙げることができる。これらのうち、上記封止部材が球状に形成されていることが好ましい。この場合、封止部材の直径d1は、通常、捨て穴の内径d2より大きな値とされている(例えば、図3参照)。この封止部材の直径d1と捨て穴の内径d2との差(d1−d2)は、例えば、0.1〜0.5mm(好ましくは0.1〜0.2mm)であることができる。また、上記油路において、封止部材の挿入端側の油路の直径d3は、通常、封止部材の直径d1より大きな値とされている。
上記封止部材の材質としては、例えば、樹脂、金属等を挙げることができる。この封止部材が樹脂製である場合、この封止部材と本体とが同じ種類の樹脂であることが好ましい。この封止部材と本体との熱膨張率を同じにできるためである。
なお、上記樹脂の種類としては、例えば、ポリアミド(PA)(ナイロン等)、ポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)、ポリスチレン(PS)、ポリ塩化ビニル(PCV)、アクリル樹脂(PMMA)、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリアセタール(POM)、ポリカーボネート(PC)等を挙げることができる。また、上記金属としては、例えば、鉄、アルミニウム等を挙げることができる。
2.油路構成部材の製造方法
本実施形態2.に係る油路構成部材の製造方法は、上記実施形態1.の油路構成部材の製造方法であって、上記本体に形成された油路の端部から油路内に上記封止部材を挿入し、油路にかかる内圧により本体に形成された捨て穴内に封止部材を圧入することを特徴とする。
以下、図面を用いて実施例により本発明を具体的に説明する。なお、本実施例では、本発明に係る「油路構成部材」として、図1に示すように、エンジンのシリンダ本体1にオイルフィルタ2を取り付けるためのブラケット3を例示する。
なお、上記オイルフィルタ2は、エレメント交換型のオイルフィルタであり、ブラケット3の後述するハウジング部が螺合されるケース部材5と、このケース部材5とハウジング部との間に形成される濾過室6内に収容されるフィルタエレメント7と、を備えている。このフィルタエレメント7は、濾材8と、この濾材8を外周側に装着してなる円筒状のプロテクタ9と、を備えている。このプロテクタ9の一端側には、ブラケット3の後述する油路内に挿入される筒状の油路連結部10が形成されている。
(1)ブラケットの構成
本実施例に係るブラケット3は、図1及び図2に示すように、ナイロン製のブラケット本体13とナイロン製の球体14(本発明に係る「封止部材」として例示する。)とを備えている。
上記ブラケット本体13には、オイルフィルタ2でろ過されたオイルをエンジンに戻すための戻し油路15(図1参照)と、エンジンからオイルフィルタ2にオイルを送るための送り油路16(図2参照)とが形成されている。これら各油路15,16は、2箇所の屈曲部を持つ略U字状に形成されている。また、これら各油路15,16は、図3に示すように、その一端側15a,16a(シリンダ本体側)の直径d3が約17mmの大径部とされ、それ以外の部分の直径d4が約15mmの小径部とされている。また、各油路15,16の一端側15a,16aには、シリンダ本体1に形成された筒部1aが挿入されている。また、油路15の他端側15b(オイルフィルタ側)には油路連結部10が挿入されている。さらに、油路16の他端側16bは濾過室6に連絡されている。
なお、上記ブラケット本体13の一端側には、オイルフィルタ2の構成部品であるケース状のハウジング部18が設けられている。
上記各油路15,16のシリンダ本体1側の屈曲部の近傍には、各油路15、16とブラケット本体13の外部とを連絡する捨て穴20がそれぞれ形成されている。これら各捨て穴20は、図3に示すように、その縦断面形状が円形に形成されており、その内径d2が約15mmとされている。また、各捨て穴20の内周面には、球体14がブラケット本体13の外部側へ移動してしまうことを防止する第1移動防止部21と、球体14が油路15,16側へ移動してしまうことを防止する第2移動防止部22とが形成されている。これら第1及び第2移動防止部21,22は、捨て穴20の内周面から求心側に向かって突出するリング状の突出部として形成されている。これら第1及び第2移動部材21,22の突出高さは約1mmとされている。
なお、本実施例では、上記第1及び第2移動防止部21,22はブラケット本体13の成形と同時に成形されているものとする。
上記球体14の直径d1は約15.5mmとされている。したがって、球体14の直径d1と捨て穴20の内径d2との差(d1−d2)は約0.5mmとされている。また、球体14とブラケット本体13とは同じ種類の樹脂であり、球体14とブラケット本体13とは熱膨張率が同じとされている。そして、この球体14は、各油路15,16の一端側の端部から油路15,16内に挿入され油路にかかる内圧により各捨て穴20内に圧入され、この球体14により各捨て穴20が液密を保って封止される。
(2)ブラケットの製造方法
次に、上記構成のブラケット3の製造方法について説明する。
図4に示すように、ブラケット本体13に形成された各油路15,16の一端側15a,16aの端部から油路15,16内に球体14を挿入する。次に、各油路15,16の一端側15a,16aの端部を閉鎖部材24で閉鎖し、その状態で各油路15,16の他端側15b,16bの端部から各油路15,16内にガスG等を噴射して、各油路15,16内に約1000kPa以上の内圧をかける。すると、その内圧によって、各油路15,16内に挿入された球体14は捨て穴20内に圧入され、球体14により捨て穴20が封止されたブラケット3が得られる。
(3)ブラケットの作用
次に、上記構成のブラケット3の作用について説明する。
エンジンの駆動によりオイルポンプ(図示省略)が作動すると、図2に示すように、シリンダ本体1の油路1b及びブラケット3の送り油路16を介してエンジン内のオイルがオイルフィルタ2の濾過室6のダスティ側に供給される。その後、フィルタエレメント7により濾過された濾過室6のクリーン側のオイルは、図1に示すように、ブラケット3の戻し油路15及びシリンダ本体1の油路1cを介してエンジンに戻される。なお、オイルフィルタ2の使用中には、ブラケット3の各油路15,16内は正圧となっており、そのため球体14の油路15,16側への移動が抑制される。
一方、フィルタエレメント7の交換時には、ブラケット3に対してオイルフィルタ2のケース部材5を緩め方向に回して取り外す。これにより、プロテクタ9が油路15の他端側15bから抜き出され、ブラケット3からオイルフィルタ2が取り外される。これにより、プロテクタ9に装着された濾材8を交換することができる。
(4)実施例の効果
本実施例のブラケット3によると、油路15,16の端部15a,16aから油路15,16内に挿入され油路15,16にかかる内圧により捨て穴20内に圧入される球体14を備えるので、ブラケット本体13の内側から圧入される球体14により捨て穴20が封止される。このように、ブラケット本体13の内側から球体14を捨て穴20内に圧入しているので、ブラケット本体13内に高い圧力がかかってもその圧力により球体14がブラケット本体13の外部側へ抜けることが抑制される。また、球体14の圧入によって捨て穴20の外端側の孔径が広がることがなく、球体14の外部側への抜けをより確実に防止することができる。そのため、従来のように本体の外側から封止部材を取り付けるものに比べて、ブラケット3を樹脂化する際に油路15,16の封止信頼性を高めることができる。また、封止部材として1つの球体14を用いているので、部品点数及び組付工数を低減させることができる。
また、本実施例では、捨て穴20の内周面に、球体14のブラケット本体13の外部側への移動を防止する第1移動防止部21が形成されているので、この第1移動防止部材21により球体14の外部側への移動がより確実に防止される。
また、本実施例では、捨て穴20の内周面に、球体14のブラケット本体13の油路15,16側への移動を防止する第2移動防止部22が形成されているので、この第2移動防止部材22により球体14の油路15,16側への移動がより確実に防止される。
また、本実施例では、球体14が球状に形成されているので、球体14の油路15,16に対する挿入性及び捨て穴20に対する圧入性をより高めることができる。
また、本実施例では、ブラケット本体13及び球体14を同種の樹脂製としたので、ブラケット本体13と球体14との熱膨張率を同じとして両者の熱変形量を略同じとすることができ、封止信頼性をより高めることができる。
さらに、本実施例では、ブラケット本体13の一端側に、オイルフィルタ2のケース部材5との間で濾過室6を形成し且つケース部材5に着脱自在に装着されるハウジング部18が一体成形されているので、オイルフィルタ2の構成部品をブラケット3の一部で兼用でき、部品点数を更に低減してコスト低減を図ることができる。
尚、本発明においては、上記実施例に限られず、目的、用途に応じて本発明の範囲内で種々変更した実施例とすることができる。即ち、上記実施例では、捨て穴20の内周面として非テーパ状のものを例示したが、これに限定されず、例えば、図5に示すように、捨て穴20の内周面を、ブラケット本体13の外部側へ向かって縮径するテーパ面26に形成するようにしてもよい。この場合、捨て穴20のテーパ面26により球体14の外部側への移動がより確実に防止される。
また、上記実施例では、第1及び第2移動防止部21,22として、ブラケット本体13の成形と同時に成形されるものを例示したが、これに限定されず、例えば、図6に示すように、ブラケット本体13の成形とは別工程で成形される第1及び第2移動防止部材21’,22’としてもよい。この場合、例えば、球体14を捨て穴20内に圧入した後に第1及び第2移動防止部材21’,22’を形成することができる。具体的には、ブラケット本体13の硬化前にブラケット本体13の外周側を絞って第1及び第2移動防止部材21’,22’を形成したり、ブラケット本体13の硬化後にブラケット本体13の外周側を加熱しつつ絞って第1及び第2移動防止部材21’,22’を形成したりすることができる。
また、上記実施例では、封止部材として樹脂製の球体14を例示したが、これに限定されず、例えば、封止部材を鋼製の球体としてもよい。
さらに、上記実施例では、ハウジング部18が一体成形されたブラケット3を例示したが、これに限定されず、例えば、ハウジング部18を有していないブラケットとしてもよい。
前述の例は単に説明を目的とするものでしかなく、本発明を限定するものと解釈されるものではない。本発明を典型的な実施形態の例を挙げて説明したが、本発明の記述および図示において使用された文言は、限定的な文言ではなく説明的および例示的なものであると理解される。ここで詳述したように、その形態において本発明の範囲または精神から逸脱することなく、添付の特許請求の範囲内で変更が可能である。ここでは、本発明の詳述に特定の構造、材料および実施例を参照したが、本発明をここにける開示事項に限定することを意図するものではなく、むしろ、本発明は添付の特許請求の範囲内における、機能的に同等の構造、方法、使用の全てに及ぶものとする。
本発明は上記で詳述した実施形態に限定されず、本発明の請求項に示した範囲で様々な変形または変更が可能である。
油路構成部材の捨て穴を封止する技術として広く利用される。
1;シリンダ本体、2;オイルフィルタ、3;ブラケット、13;ブラケット本体、14;球体、15;戻し油路、16;送り油路、20;捨て穴、21,21’;第1移動防止部、22,22’;第2移動防止部、26;テーパ面。

Claims (6)

  1. 油路、及び該油路と外部とを連絡する捨て穴が形成された樹脂製の本体と、
    前記油路の端部から該油路内に挿入され該油路にかかる内圧により前記捨て穴内に圧入される封止部材と、を備えることを特徴とする油路構成部材。
  2. 前記捨て穴の内周面には、前記封止部材の前記本体の外部側への移動を防止する第1移動防止部が形成されている請求項1記載の油路構成部材。
  3. 前記捨て穴の内周面には、前記封止部材の前記本体の油路側への移動を防止する第2移動防止部が形成されている請求項1又は2に記載の油路構成部材。
  4. 前記捨て穴の内周面は、前記本体の外部側へ向かって縮径するテーパ面に形成されている請求項1乃至3のいずれか一項に記載の油路構成部材。
  5. エンジンのシリンダ本体にオイルフィルタを取り付けるためのブラケットである請求項1乃至4のいずれか一項に記載の油路構成部材。
  6. 請求項1乃至5のいずれか一項に記載の油路構成部材の製造方法であって、
    前記本体に形成された前記油路の端部から該油路内に前記封止部材を挿入し、該油路にかかる内圧により該本体に形成された前記捨て穴内に該封止部材を圧入することを特徴とする油路構成部材の製造方法。
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