JP5125667B2 - 電子楽器用鍵盤装置 - Google Patents

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Description

本発明は、電子楽器のための鍵盤装置に関する。
電子楽器用鍵盤装置においては、通常、鍵が、上壁と前壁と側壁とで囲まれた中空部を有し、後部を回動支点により支持され、前寄り部分を鍵ガイドによりガイドされて、上下方向に回動するようになっている。鍵ガイドは、鍵フレームから鍵の中空部内に延び、鍵の側壁内面に近接するように配置され、鍵が左右方向に振れるのを防止して上下動をガイドする。
このような構造の鍵盤装置としては、複数の鍵の後端部を水平に延びる連結部材で連結し、その連結部材を鍵フレームに固定し、連結部材とのつなぎ部分の弾性変形で鍵を回動可能にするものや、鍵フレームに設けられた回動支点と鍵とが凹部及び凸部の嵌合により結合することにより、鍵を回動可能としたもの等がある。
前者の構造は、製造コストが低廉であるが鍵の回動中心の位置が不安定となりがちであり、鍵の動作精度が高くないという欠点を有する。一方、後者の構造は、鍵フレームに固定した回動支点で一鍵毎に支持するので、鍵の動作精度に優れている。
但し、後者の構造を得るためには、電子楽器の組立て工程において、回動支点と凹凸嵌合させるために鍵を上方や前方から装着するのであるが、そのままでは、組立て後に、鍵に対して何らかの力を装着方向と逆向きに作用させると装着状態から鍵が離脱してしまう。
このような問題に対処するために、回動支点型の鍵盤装置には、鍵の抜け止め構造が採用されている。しかし、そのためのスペースを鍵盤装置に設ける必要があり、鍵盤装置のスペース利用効率が悪くなっていた。
例えば、特許文献1に記載の鍵盤装置では、鍵の後端部を凹凸嵌合により回動可能に支持し、鍵後端部の下方に片持ち梁状の抜け止め部材が設けられている。この抜け止め部材は前端を支持されて後方へ延びており、鍵を上方から装着する際に、先端を鍵後端壁に押し下げられて一旦弾性変形した後、装着完了状態で復元し、先端を鍵後端壁に対向させる。これにより、抜け止め部材が鍵の前方への移動を阻止して離脱を防止する。この特許文献1に記載の構造では、片持ち梁状の抜け止め部材の長さ分、鍵を後方に延ばす必要があった。
特許第2676930号公報
上記のように、従来の抜け止め構造では、その設置のために鍵を後方に延ばす必要があり、鍵盤装置のスペース利用効率が悪かった。
本発明は、このような問題を解決し、個々の鍵に回動支点と鍵の離脱防止機能を備え且つスペース利用効率のよい電子楽器用鍵盤装置を提供することを目的とする。
本発明は、前記目的を達成するため、鍵と、楽器本体に設置され該鍵を支持する鍵フレームと、鉛直面に沿う方向へ移動させられた鍵の一部と嵌合することにより鍵を上下方向に回動可能に支持する回動支点と、鍵を上下方向に案内する鍵ガイドとを備え、前記鍵は、鍵長手方向に延びる2つの側壁に挟まれた中空部を有し、前記鍵ガイドは、前記鍵フレームに固定された支持体と、鍵を装着した状態で前記支持体に係合する接触体とを備え、該支持体及び接触体の少なくとも一方は、鍵の側壁内面に近接して鍵の上下動を案内するガイド部を有しており、取り付け後の該接触体は、前記回動支点への嵌合を解除する方向に鍵を移動させようとしたときに鍵の一部と接触して解除を阻止することを特徴とする電子楽器用鍵盤装置を提供するものである。
本明細書及び特許請求の範囲においては、電子楽器及びその鍵盤装置における演奏者に近い方を前方、遠い方を後方と称することとする。
(1)本発明に係る電子楽器用鍵盤装置は、鉛直面に沿う方向へ移動させられた鍵の一部と凹凸嵌合する回動支点により鍵が上下方向に回動可能に支持され、鍵を上下方向に案内する鍵ガイドが、前記鍵フレームに固定された支持体と、鍵を装着した状態で前記支持体に係合する接触体とを備え、該支持体及び接触体の少なくとも一方は、鍵の側壁内面に近接して鍵の上下動を案内するガイド部を有している。これにより、鍵は、側壁内面を支持体に案内されて正確な上下動を行なう。さらに、前記接触体は、前記回動支点への嵌合を解除する方向に鍵を移動させようとしたときに鍵の一部と接触して解除を阻止する。これにより、鍵の離脱防止機能が得られ不用意に鍵が回動支点から離脱するのが防止される。特に、鍵ガイドは、支持体及び接触体の少なくとも一方が鍵のガイド機能を有した上に離脱防止機能を備えるので、離脱防止のための余分なスペースを必要とせず、スペース利用効率に優れている。
(2)上記(1)の鍵盤装置は、鍵の上壁における見え掛かり部より後方に貫通孔が設けられ、前記支持体は、前記鍵フレームから該貫通孔の下部近傍まで延び、前記接触体は、上方から該貫通孔を貫き前記支持体に係合して固定され、前記回動支点への嵌合を解除する方向に鍵を移動させようとしたときに鍵の一部と接触して解除を阻止をするものとすることができる。
この構造によれば、鍵の上方から上壁の貫通孔を通して接触体を取り付けることができ、作業が容易となり、生産性が向上する。
(3)上記(1)または(2)の鍵盤装置はまた、前記鍵ガイドが、前記回動支点の近傍に設けられているものとすることができる。これにより、回動支点付近で鍵の左右への振れを防止し、より安定した鍵の動作を保証することができる。
(4)上記(3)の鍵盤装置はさらに、鍵の後部に上下方向へ延びる空所が形成され、前記支持体が前記鍵フレームから上方へ延びて該空所内に進入し、該支持体の上部が鍵の後部側壁と嵌合して回動支点を形成しており、前記接触体は上方から前記空所に挿入され前記支持体に係合して固定され、前記回動支点への嵌合を解除する方向に鍵を移動させようとしたときに前記鍵の一部と接触して解除を阻止するものとすることができる。
この構造によれば、回動支点付近で鍵の左右への振れを防止し、より安定した鍵の動作を保証することができる。また、前記鍵ガイドは、鍵ガイド機能を奏する上、接触体が鍵の離脱防止効果を奏し、支持体の上部が回動支点となるので、これらの機能が鍵ガイドにまとめられ、スペースの利用効率がより高くなる。
(6)上記(1)から(5)のいずれかの鍵盤装置において、前記鍵ガイドは、前記支持体と接触体との係合状態を固定するためのロック機構を備えたものとすることができる。
以下、本発明の実施形態について添付図面を参照しつつ説明する。図面中の同一又は同種の部分については、同じ番号を付して説明を省略することがある。
図1は、本発明の一実施形態に係る電子楽器用鍵盤装置の一部を示す縦断側面図であり、図2の(a) は図1に示す部分の平面図、(b) は(a)における鍵ガイドを拡大して示す横断面図である。図1は、鍵ガイドの構造を説明するための要部を抽出して示している。
この実施形態に係る鍵盤装置は、鍵10と、楽器本体に設置され鍵10を支持する鍵フレーム20と、鍵の後端部を回動可能に支持する回動支点30と、鍵を上下方向に案内する鍵ガイド40とを備えている。鍵10には、白鍵10Wと黒鍵10Bとがあるが、いずれも上壁11と前壁12と側壁13とで囲まれた中空部14を有している。
鍵10の後端部には、後壁15から前方へ凹入した凹部16が形成されている。回動支点30は、鍵フレーム20から上方へ延びる起立片31と、該起立片31の上端から左右両側へ延びる凸部32とを備え、正面視T字状をなしている。そして、鉛直面に沿う方向(この実施形態では後方)へ移動させられた鍵10の凹部16に回動支点30の凸部32が嵌合することにより、鍵10は回動支点30を中心に回動可能となる。
鍵10にはさらに、やや後方寄りに下方へ延びる突起17が設けられ、鍵フレーム20にはその下方にスイッチ51が取り付けられている。また、鍵10には、側壁13の前寄り部分から下方へ延びるフック部18が設けられており、鍵フレーム20には該フック部を通す開口部が形成されている。鍵フレーム20には、フック部先端の爪部180が当接する箇所に緩衝部材21、鍵が下降時に当接する箇所に緩衝部材22が取り付けられている。
鍵ガイド40は、鍵フレーム20に固定されて上方へ延びる棒体により形成された支持体41と、支持体41に係合可能な接触体42とを備えている。この実施形態では、接触体42は、図2(a) ,(b) に示すように、支持体41は平面視において開口部が狭く内部空所が広くなったU字状をなし、接触体42は平面視ほぼH字状をなし、H字における一方の辺421が短く他方の辺422が長い形状をなす。そして、支持体41の内部空所に接触体42の短辺421が嵌合している。接触体42の長辺422は、鍵の側壁内面に近接する寸法とされ、鍵の上下動を案内するガイド部となっている。
この嵌合状態は、支持体41の下端に接触体42の上端を係合させ、接触体42を上方へ移動させることにより得られる。この操作のために、鍵フレーム20には、接触体42を通す開口部が設けられている。この実施形態では、接触体42は、支持体41に対し緊く嵌合する締まり嵌めにより、係合状態で固定される。
接触体42は、この係合状態において支持体41より高い位置まで延びている。鍵10の上壁の前寄り部分には、下方へ延びる係止片19が設けられており、図示の状態から鍵10を前方へ移動しようとすると、係止片19が接触体42に接触し、それ以上の移動を阻止する。
この構造に基づき、鍵10を装着するときは、フック部18を鍵フレーム20の開口部に上方から通すように下降させた後、後方へ移動させ、凹部16に凸部32を嵌合させる。支持体41は、鍵10の下降時に接触しないように、図示の離鍵状態で係止片19より前方の位置とされるか、または、係止片19の下端より低くされる。そして、接触体42は、支持体41に係合状態とされたときに、係止片19の前方近傍の位置で係止片19下端より高い位置に延びるように位置及び寸法が決められる。
したがって、このようにして鍵10を装着した後に、鍵を装着時とは逆の方向R(この実施形態では前方)へ引っ張っても、接触体42が係止片19に接触して移動を阻止する。これにより、鍵が装着状態から離脱するのが防止される。また、このように、鍵ガイド40は、接触体42が鍵長手方向の中間部に設けられて鍵のガイド機能を有する上に、鍵の離脱防止機能を備えるので、離脱防止のための余分なスペースを必要とせず、鍵盤装置内のスペースが効率的に利用される。また、支持体が鍵フレームから上方へ延びて鍵の中空部に達し、接触体も下からの移動により該支持体に係合して固定されるので、楽器の外観上、支持体も接触体も見えない。したがって、外観を損なうことなく、これらの部材を、鍵ガイドとして最適な箇所(例えば鍵の前寄り部分における中空部)に設けることができ、精度の高い鍵ガイド機能が得られる。
図3及び図4は、本発明に係る鍵盤装置の他の実施形態を示している。図3は電子楽器用鍵盤装置の要部を示す縦断側面図、図4は図3に示す部分の平面図、図5は図3における鍵ガイドを拡大して示しており、(a)は横断面図、(b)は縦断側面図、(c)は縦断背面図である。
この実施形態に係る鍵盤装置では、鍵10の後端部近傍に、側壁13の下端から上方へ凹入した凹部63が形成されている。回動支点30は、図1の例と同様に、鍵フレーム20から上方へ延びる起立片31と、該起立片31の上端から左右両側へ延びる凸部32とを備え、正面視T字状をなしている。そして、鉛直面に沿う方向(この実施形態では下方)へ移動させられた鍵10の凹部63に回動支点30の凸部32が嵌合することにより、鍵10は回動支点30を中心に回動可能となっている。
鍵10の上壁における見え掛かり部64より後方には、貫通孔65が設けられている。見え掛かり部64は、電子楽器の組立て状態において、鍵盤を露出させたときに外部から見える部分であり、通常は白鍵の前端下部の位置から黒鍵の後端位置までがこれに相当する。
鍵ガイド60は、支持体61及び接触体62により構成されている。支持体61は、鍵フレーム20に固定されて上方へ延び、該貫通孔65下部近傍に達する棒体により形成されている。接触体62は、上下方向に延びる筒状部621と該筒状部の上端から左右両側へ延びた張出し部622とを備えている。筒状部621の側面からは、左右両側に突起623が設けられ、両方の突起623は、先端が鍵10後部における側壁内面に近接する寸法とされ、鍵の上下動を案内するガイド部となっている。また、筒状部621には、上下方向に延び下方に開いた縦穴が、支持体61に緊く嵌合し得る寸法で形成されている。張出し部622は、貫通孔62の幅より大きく鍵10後部における上壁11の幅より僅かに小さい幅とされ、前後方向の寸法は、貫通孔65の前後方向寸法より僅かに小さくされている。これらの他、フック部18、これを通す鍵フレーム20の開口部等の構造は、図1の例と同じである。
鍵10を装着するときは、フック部18を鍵フレーム20の開口部に上方から通すと共に、凹部63に凸部32を嵌合させるように鍵10を下降させる。これにより、支持体61は貫通孔65の直下の位置となる。そして、接触体62を、縦穴が支持体61に嵌合するようにして係合状態とする。この係合状態で接触体62は、支持体61との緊い嵌合により固定され、接触体62の幅は貫通孔65より大きいので、鍵10の上方への移動が阻止される。
したがって、このようにして鍵10を装着した後に、鍵を装着時とは逆の方向R(この実施形態では上方)へ移動させようとしても、接触体62が貫通孔の周壁に接触して移動を阻止する。これにより、鍵が装着状態から離脱するのが防止される。この離脱防止機能を奏する接触体は、見え掛かり部でない鍵10の後部に設けるのが好ましい。
また、接触体62は、筒状部621が突起623により、鍵のガイド機能を奏するように鍵長手方向の中間部に設けられ、その上で鍵ガイドが鍵の離脱防止機能を備えるので、離脱防止のための余分なスペースを必要とせず、鍵盤装置内のスペースが効率的に利用される。しかも、接触体62を取り付ける操作は、鍵の上方から行なうことができるので、作業が容易である。
図6、図7及び図8は、本発明に係る鍵盤装置のさらに他の実施形態を示している。図6は電子楽器用鍵盤装置の要部を示す縦断側面図であり、図7は図6に示す部分の平面図、図8は図6における鍵ガイドを拡大して示しており、(a)は横断面図、(b)は縦断側面図、(c)は縦断背面図である。
この実施形態に係る鍵盤装置では、鍵10の後壁15に、下端の角部から前方に向いて斜め上に延びる凹部73が形成されている。支持体71は、鍵フレーム20から上方へ延びる起立片711と、該起立片711の上端から左右両側へ延びる凸部712とを備え、正面視T字状をなしている。そして、鉛直面に沿う方向(この実施形態では後方斜め下)へ移動させられた鍵10の凹部73に凸部712が嵌合することにより、鍵10は凸部712を中心に回動可能となっている。すなわち、この実施形態においては、支持体71が回動支点を兼ねている。
鍵10の上壁における後端部近傍には、後壁15と、該後壁の手前に位置する縦壁101と、側壁13とに囲まれた空所75が形成されている。鍵ガイド70は、支持体71及び接触体72からなる。支持体71の起立片711には、上下方向に延び上方へ開いた縦穴713が形成されている。接触体72は、上下方向に延び支持体71の縦穴713に緊く嵌合し得る棒状部721と、該棒状部の上端から左右両側へ延びた張出し部722と、棒状部721の背面から後方へ延びる後部凸部723とを備えている。張出し部722は、先端部が鍵10後部における側壁内面に近接する位置にあり、鍵を上下方向に案内するガイド部となっている。後部凸部723は、接触体72が支持体71の縦穴に挿入されたときに、先端が鍵10の後壁15に近接するように寸法が決められている。これらの他、フック部18、これを通す鍵フレーム20の開口部等の構造は、図1の例と同じである。
鍵10を装着するときは、鍵10を鍵フレーム20上方から斜め後方へ下降させ、フック部18を鍵フレーム20の開口部に上方から通して緩衝部材21の下方に至らせつつ、支持体71の凸部712に凹部73を嵌合させる。そして、接触体72を空所75を通して支持体71の縦穴に挿入し、接触体72を支持体71と緊く嵌合させて固定する。この係合状態においては、接触体72の後部凸部723の先端が鍵10の後壁15に近接するので、鍵10の斜め前上方への移動が阻止される。
したがって、このようにして鍵10を装着した後に、鍵を装着時とは逆の方向R(この実施形態では斜め前上方)へ移動させようとしても、接触体72が鍵10の後壁15に接触して移動を阻止する。これにより、鍵が装着状態から離脱するのが防止される。この離脱防止機能は、鍵10の後部において特に有効に作用し、鍵前部の離脱防止はフック部18と緩衝部材21との係合により行なわれる。
また、接触体72は、張出し部722が、鍵の後端部近傍に設けられて鍵ガイド機能を奏し、その上で鍵ガイドの後部凸部723が鍵の離脱防止機能を備えるので、離脱防止のための余分なスペースを必要とせず、鍵盤装置内のスペースが効率的に利用される。このように、鍵ガイドが回動支点の近傍に位置することにより、動径の小さい箇所で鍵10の左右方向の振れ許容量を正確に設定することができ、精度の高い鍵動作を実現することができる。しかも、接触体72を取り付ける操作は、鍵の上方から行なうことができるので、作業が容易である。なお、この構造において、縦壁101は、鍵後端部を補強するために設けられているが、強度が十分であれば省略することもできる。この場合は、空所75に相当する位置で鍵10の上壁に設けられた貫通孔と中空部14とで形成されることとなる。また、支持体の上部が回動支点として機能するので、鍵のガイド機能、鍵の離脱防止機能が合わせて鍵ガイドにまとめられ、スペースの利用効率がより高くなる。
上記各実施形態において、鍵ガイドは、支持体と接触体との係合状態を固定するための種々のロック機構を備えることができる。図9は、図8と同様の構造の鍵ガイドに対して、止めピン81を用いた例を示しており、(a)は横断面図、(b)は縦断側面図、(c)は縦断背面図である。図示のように、支持体71の起立片711と接触体72の棒状部721に水平方向に延びる貫通孔714,724が設けられており、支持体71及び接触体72の係合状態で位置が一致したこれらの貫通孔に止めピン81が挿入されることにより、係合状態での固定が行なわれている。この場合は、支持体71の縦穴713に対して接触体72の棒状部721は緩い嵌合状態で挿入される構造とすることができる。
図10は、図3〜図5に示したものと同様の構造の鍵ガイドに対して設けられたロック機構の例を示しており、(a)は横断面図、(b)は縦断側面図、(c)は縦断背面図である。図示のように、接触体62の後部下端から下方へ垂下片624が延びており、その先端は前方へ向くフック625とされている。また、支持体61には、フック625に対応する位置に窓状の切欠き611が形成されている。この構造に基づき、接触体62が支持体61に対して係合状態となる位置まで嵌合されたときに、フック625が切欠き611に係止し、係合状態で固定される。垂下片624のばね性は、フック625を支持体61に押し付けるように作用し、切欠き611及びフック625はスナップ嵌合部を形成している。すなわち、接触体62を上方から支持体61に嵌合して行くと、フック625は、垂下片624のばね性により、係止位置で切欠き611にスナップ嵌合することとなる。これにより、容易に固定状態が得られる。
本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、種々の変形が可能である。例えば、図9及び図10に示したロック機構は、上記各実施形態に適用することができる。また、ロック機構としては、支持体と接触体とを係合状態に固定する他の形態を採用することも可能である。鍵の装着形態としては、鍵の凹部を回動支点の凸部に嵌合する例を示したが、これらの凹凸嵌合の構成を逆にすることも可能である。また、装着時に鍵を回動支点に嵌合させるための移動方向については、後方、下方、斜め後ろ下方の例を示したが、その移動方向は、嵌合の向きに応じて鉛直面に沿う種々の方向とすることができる。また、本発明に用いられる鍵ガイドは、鍵の離脱防止機能を兼ね備えるものであるが、必要に応じて、他の離脱防止機構や鍵ガイドを付加してもよい。位置調節後の接触体の位置を保持するには、支持体の貫通孔との緊い嵌合のほか、支持体の側壁にねじ付きの貫通孔を設け、止めねじを螺合してその先端を接触体に当接させるなど、種々の保持手段を用いることができる。
本発明の一実施形態に係る電子楽器用鍵盤装置の要部を示す縦断側面図である。 (a) は図1に示す部分の平面図、(b) は(a)における鍵ガイドを拡大して示す横断面図である。 本発明の他の実施形態に係る電子楽器用鍵盤装置の要部を示す縦断側面図である。 図3に示す部分の平面図である。 図3における鍵ガイドを拡大して示しており、(a)は横断面図、(b)は縦断側面図、(c)は縦断背面図である。 本発明のさらに他の実施形態に係る電子楽器用鍵盤装置の要部を示す縦断側面図である。 図6に示す部分の平面図でる。 図6における鍵ガイドを拡大して示しており、(a)は横断面図、(b)は縦断側面図、(c)は縦断背面図である。 図8と同様の鍵ガイドに対して設けられたロック機構の例を示しており、(a)は横断面図、(b)は縦断側面図、(c)は縦断背面図である。 図3〜図5に示したものと同様の鍵ガイドに対して設けられたロック機構の例を示しており、(a)は横断面図、(b)は縦断側面図、(c)は縦断背面図である。
符号の説明
10:鍵、 14:中空部、 16:凹部、 20:鍵フレーム、 30:回動支点、 32:凸部、 40:鍵ガイド、 41:支持体、 42:接触体、 60:鍵ガイド、 61:支持体、 62:接触体、 63:凹部、 64:見え掛かり部、 65:貫通孔、 70:鍵ガイド、 71:支持体、 72:接触体、 73:凹部、 75:空所、 81:止めピン(ロック機構)、 422:接触体の長辺(ガイド部)、 611:切欠き(スナップ嵌合部・ロック機構)、 623:接触体の突起(ガイド部)、 625:フック(スナップ嵌合部・ロック機構)、 722:接触体の張出し部(ガイド部)

Claims (5)

  1. 鍵と、楽器本体に設置され該鍵を支持する鍵フレームと、鉛直面に沿う方向へ移動させられた鍵の一部と嵌合することにより鍵を上下方向に回動可能に支持する回動支点と、鍵を上下方向に案内する鍵ガイドとを備え、
    前記鍵は、鍵長手方向に延びる2つの側壁に挟まれた中空部を有し、
    前記鍵ガイドは、前記鍵フレームに固定された支持体と、鍵を装着した状態で前記支持体に係合する接触体とを備え、該支持体及び接触体の少なくとも一方は、鍵の側壁内面に近接して鍵の上下動を案内するガイド部を有しており、
    取り付け後の該接触体は、前記回動支点への嵌合を解除する方向に鍵を移動させようとしたときに鍵の一部と接触して解除を阻止することを特徴とする電子楽器用鍵盤装置。
  2. 鍵の上壁における見え掛かり部より後方に貫通孔が設けられ、前記支持体は、前記鍵フレームから該貫通孔の下部近傍まで延び、前記接触体は、上方から該貫通孔を貫き前記支持体に係合して固定され、前記回動支点への嵌合を解除する方向に鍵を移動させようとしたときに鍵の一部と接触して解除を阻止をすることを特徴とする請求項1に記載の電子楽器用鍵盤装置。
  3. 前記鍵ガイドが、前記回動支点の近傍に設けられていることを特徴とする請求項1または2に記載の電子楽器用鍵盤装置。
  4. 鍵の後部に上下方向へ延びる空所が形成され、前記支持体が前記鍵フレームから上方へ延びて該空所内に進入し、該支持体の上部が鍵の後部側壁と嵌合して回動支点を形成しており、前記接触体は、上方から前記空所を通して前記支持体に係合して固定され、前記回動支点への嵌合を解除する方向に鍵を移動させようとしたときに前記鍵の一部と接触して解除を阻止をすることを特徴とする請求項3に記載の電子楽器用鍵盤装置。
  5. 前記鍵ガイドは、前記支持体と接触体との係合状態を固定するためのロック機構を備えていることを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の電子楽器用鍵盤装置。
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