JP5119804B2 - Pfcおよびcoを含有する化合物ガスの処理装置および処理方法 - Google Patents

Pfcおよびcoを含有する化合物ガスの処理装置および処理方法 Download PDF

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Description

本発明は、ドライエッチング装置からの排ガスなどPFC(Per Fluoro Carbon:過フッ化炭素)およびCO(一酸化炭素)を含有する化合物ガス(水素ガスをさらに含有していてもよい)を処理するガス処理装置およびガス処理方法に関する。
半導体や液晶の製造プロセスでは、例えば、CF4、C26、C46などのPFCが、ドライエッチング用ガスおよび成膜装置のクリーニングガスとして多く用いられている。しかし、PFCは地球温暖化係数が格段に高いため、PFCの排出量を削減することが世界的に求められている。
そこで、PFCを分解する様々な方法および装置が提案され実用化されている。例えば、特許文献1および特許文献2には、シリカやゼオライトを分解剤ないしはフッ素捕捉剤として使用し、フッ化炭素を分解する技術が開示されている。また、特許文献3には、触媒を用いてフッ素含有化合物ガスを分解する技術が開示されている。
特開平7−116466号公報 特開平7−132211号公報 特開2000−225342号公報
しかし、PFCを分解するには約1000℃といった高温での処理が必要であり、また分解による副生したフッ化水素は毒性が高く、その処理装置を含めた排ガス処理に係るプロセスは複雑化する。しかも、ドライエッチングにおいてはCOがアシストガスとして使用され、ドライエッチング用の排ガスにはPFCの他にCO、場合によっては水素ガスも含まれる。COは有毒ガスであり、また水素ガスは可燃性ガスであるため、そのまま外部へ排出するのは好ましくない。
そこで本発明は、ドライエッチング用の排ガスなど、PFCおよびCO、さらに場合によっては水素ガスを含む化合物ガスを処理する際にヒータなどの付帯設備を設置することなく室温で簡便に処理し、無害で安全なガスとして排出することのできる化合物ガスの処理装置および処理方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため本発明のガス処理装置は、
PFC、水素ガスおよび一酸化炭素を含有する化合物ガスを処理するガス処理装置であって、化合物ガスの導入および処理済みのガスを排出する排気を備えた容器を有し、容器の内部は、水素ガスを酸化するH 2 酸化部、PFCを吸着させるゼオライトが充填されているPFC吸着部および一酸化炭素を酸化するマンガン−銅酸化触媒が充填されているCO酸化部を含んでおり、PFC吸着部は、容器の下壁から空間を隔てて配置され、導入管は、先端が容器の内部で上記空間内に達して延びており、導入管から排気管までの容器内での化合物ガスの流れ方向においてCO酸化部はPFC吸着部よりも下流側に配置されていることを特徴とする。
た、本発明のガス処理装置は、化合物ガスの流れ方向において前記H 2 酸化部の下流側にCOガス検知器をさらに有していてもよい。
本発明のガス処理方法は、PFC、水素ガスおよび一酸化炭素を含有する化合物ガスを処理するガス処理方法であって、ガス導入口および排気口を備えるとともに、水素ガスを酸化するH 2 酸化部、PFCを吸着させるゼオライトが充填されているPFC吸着部および一酸化炭素を酸化するマンガン−銅酸化触媒が充填されているCO酸化部を内部に有する容器であって、PFC吸着部が容器の下壁から空間を隔てて配置された容器を使用し、ガス導入口から容器内に化合物ガスを導入し、容器内に導入した化合物ガスを上記空間に放出し、放出した化合物ガスを、PFC吸着部およびCO酸化部にこの順番で流通させるとともに、H 2 酸化部に流通させ、その後、排気口から排出することを特徴とする。
本発明のガス処理方法において、容器内に導入された化合物ガスのH2酸化部への流通を、CO酸化部への流通の後に行なう方が好ましい。
本発明によれば、化合物ガスに含まれるPFCのうち毒性のあるC58、C46、および可燃性のCH3FなどはPFC吸着部で吸着され、COはCO酸化部で酸化されてCO2に変換される。さらに、水素ガスはH2酸化部で酸化されてH2Oに変換される。この際、容器に導入された化合物ガスは、容器内の空間に放出された後にPFC吸着剤であるゼオライトと接触するので、ゼオライトの利用効率が向上する。このように、本発明によれば、化合物ガスに含まれる毒性ガスおよび可燃性ガスを、無毒で安全なガスとして排出することができる。ドライエッチングにおける排ガスは、PFCおよびCOを含んでおり、本発明は、このようなドライエッチングにおける排ガスの処理に特に有効に用いることができる。
また、容器の内部にH2酸化部をさらに有することにより、CO酸化部でCOを酸化した後にCOガス検知器によってCO濃度を検出する場合であっても、H2に起因するCOガス検知器の誤動作を防止できる。
次に、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。
図1は、本発明の一実施形態によるガス処理装置10の構成を示す概略図である。このガス処理装置は、例えば、半導体の製造に用いられるドライエッチング装置からの排ガスの処理を行う。半導体のドライエッチング工程では、PFCの他に、COがアシストガスとして用いられ、ドライエッチング装置からの排ガスは、これらPFCおよびCOを含有している化合物ガスである。
ガス処理装置10は容器11を有し、この容器11の内部は、排ガスに含まれるPFCを吸着させるPFC吸着部と、排ガスに含まれるCOを酸化させるCO酸化部とに分けられている。PFC吸着部では、PFCを吸着するPFC吸着剤12が容器11内に層状に充填されている。CO酸化部では、COを酸化するためのCO酸化触媒13が容器11内に層状に充填されている。
さらに、容器11の内部には、容器11の下壁から所定の高さ位置にメッシュプレート16が取り付けられている。PFC吸着剤12はメッシュプレート16の上に載せられており、これによって、PFC吸着剤12は、容器11の下壁から空間11aを隔てて配置される。容器11は、その上面11bに突出部11cを有しており、CO酸化触媒13はこの突出部内に収納されている。よって、CO酸化触媒13は、PFC吸着剤12の上方に配置される。
容器11は、排ガスを容器11内に導入するためのガス導入口を備えている。ガス導入口は、容器11の上面11bに取り付けられたガス導入管14を有している。ガス導入管14は、容器11の内部で下向きにPFC吸着剤12の層を貫通して延びており、その先端は、容器11内の空間11aに達している。
さらに、容器11は、ガス導入管14から容器11内に導入された排ガスを容器11の外部へ排気するための排気口を備えている。排気口は、容器11の突出部11cの上壁に取り付けられた排気管15を備えている。
このようにガス導入口および排気口が配置されていることにより、容器11内でのガス導入口から排気口までの排ガスの流れ方向において、CO酸化触媒13はPFC吸着剤12よりも下流側に配置されることになる。
なお、本形態のガス処理装置10には、移動用のキャスタ17が容器11に取り付けられている。
ここで、PFC吸着剤12およびCO酸化触媒13について説明する。
PFC吸着剤12としては、PFCを吸着できるものであれば特に限定されないが、例えば、ゼオライト、活性炭、シリカ、アルミナなどの多孔質固形物を好ましく用いることができる。
CO酸化触媒13としては、COを酸化できるものであれば特に限定されないが、例えば、マンガン−銅酸化物触媒、白金触媒、パラジウム触媒などを好ましく用いることができる。
以上のように構成されたガス処理装置10では、ドライエッチングで使用されたPFCおよびCOを含む排ガスは、ガス導入管14を通って容器11内へ導入される。ガス導入管14は先端が空間11a内に位置しているので、容器11内へ導入された排ガスは、容器11の下部の空間11aに放出される。その後、排ガスはメッシュプレート16を通過して容器11内を上昇し、最終的に処理済ガスとして排気管15から排出される。
排ガスが容器11内を上昇する間、排ガスはPFC吸着剤12およびCO酸化触媒13をこの順番に流通する。排ガスがPFC吸着剤12を流通することにより、排ガスに含まれているPFCのうち、毒性のあるC58(ペルフルオロシクロペンテン)、C46(ヘキサフルオロ−1,3−ブタジエン)等や可燃性のCH3F(モノフルオロメタン)等が吸着される。さらに、PFCが吸着された排ガスがCO酸化触媒13を流通することにより、排ガスに含まれているCOが酸化されてCO2となる。なお、排ガスには、容器11内に導入される前に、乾燥した空気が添加されており、COの酸化にはこの空気に含まれているO2を利用する。
このように、CO酸化触媒13を用いることで、排ガスに含まれているCOはCO2に変換されるので、このCO2と、吸着されなかった無害なPFC(例えばCF4等)とを含む処理済ガスが排気管15から排出される。つまり、排気管15から有毒なPFC、可燃性のPFC、およびCOは排気されない。よって、本形態のガス処理装置10によれば、PFCおよびCOを含む排ガスを、無害で安全なガスとして排出することができる。
また、本形態のガス処理装置10では、容器11内に導入された排ガスは、直接PFC吸着剤12と接触するのではなく、一旦、空間11a内に放出されてからPFC吸着剤12と接触する。このことにより、排ガスを空間11a内で容器11の横断面方向に分散した状態でPFC吸着剤12と接触させることができるので、PFC吸着剤12の利用効率が向上する。
以上、本形態のガス処理装置10について説明したが、ガス処理装置10は、COガス検知器(不図示)を備えていることが好ましい。COガス検知器は、例えば排気管15など、CO酸化触媒13を通過してからガス処理装置10の外部へ排出されるまでの排ガスの経路中、好ましくは排気口の近傍に配置される。このようにCOガス検知器を設けることにより、COの酸化が不十分であり一部がそのまま排出されたような場合には、酸化されなかったCOを検出することができる。COガス検知器からの出力に基づいて、作業者がガス処理装置10の動作を停止させることもできるし、ガス処理装置10が自動的にその動作を停止させるようにすることもできる。
COガス検知器としては、COガスの検知に一般に利用される公知の装置を用いることができる。ガスの検知方式には種々の方式があるが、COガスの検知には、定電位電解式のガス検知器が一般に用いられる。
定電位電解式のガス検知器は、被検ガスを電気分解させるための作用極、作用極との間で電流を流すための対極、および作用極の電位を制御するための参照極を有する。これらの電極は、電解液で満たされ、ガス透過性を有する隔膜で外部と仕切られた空間内に配置される。被検ガスは、隔膜を透過して電解液に溶解し、作用極に接触して電気分解される。このことによって作用極と対極との間で生じる電気化学反応に応じて流れる電解電流が測定される。電位電解式のガス検知器は、電解電流値が被検ガスの濃度に比例するように構成されており、この電解電流値を被検ガスの濃度に換算することで被検ガスの濃度を検知する。
ところが、CO酸化触媒13を通過した排ガス中にH2が存在していると、H2によってCOガス検知器が誤動作し、H2をCOとして検知してしまうことがある。H2は、排ガス中に含まれていることがある。
図2に、このようなH2による誤動作を防止できる、本発明の他の実施形態によるガス処理装置20を示す。以下、図2を参照してガス処理装置20を説明するが、図2において図1に示したガス処理装置10に対応する構成は図1と同じ符号を付し、その詳細な説明は省略する。
図2に示すガス処理装置20は、図1に示したガス処理装置10に対して、水素ガスを酸化させるH2酸化部を容器11内にさらに有するものである。H2酸化部は、容器11内での排ガスの流れ方向においてCO酸化触媒13の下流側に位置しており、H2酸化部ではH2酸化触媒21が充填されている。そのため、CO酸化触媒13を通過した排ガスは、さらにH2酸化触媒21を通過した後、排気管15から排出される。COガス検知器(不図示)は、H2酸化触媒21の下流側、例えば排気管15の末端部などに設置される。
2酸化触媒21としては、例えば、白金、パラジウム、ロジウム、ルテニウム、ニッケル、銅などを用いることができる。また、H2酸化触媒21は担体に担持させることが好ましい。その場合、担体の材料および形状は特に限定されないが、材料としては、ステンレス、コージェライトなどが好ましく挙げられ、形状としては、ハニカム、粒状、柱状などが好ましく挙げられる。
本形態のガス処理装置20によれば、排ガス中に含まれるH2は、H2酸化触媒21を通過することによって、COガス検知器へ到達する前に、酸化される。その結果、COガス検知器によってH2がCOとして誤検知されるのを防止でき、COガス検知器を設けた場合のガス処理装置20の信頼性が向上する。
なお、図2に示したガス処理装置20は、COガス検知器およびH2酸化触媒21の双方を有するものとして説明したが、COガス検知器を有していない構成であってもよい。COガス検知器を有していない場合は、COガス検知器の誤動作の原因となるH2を酸化させるH2酸化触媒21も不要であると考えることもできる。しかし、H2は可燃性のガスであるため、COガス検知器の誤動作の原因となるかどうかにかかわらず、H2を酸化してH2Oとして排出することは有効である。
以上、本発明について代表的な実施形態を例に挙げて説明したが、本発明はこれらの実施形態に限定されるものではなく、本発明の技術的思想の範囲内で任意に変更することができる。
例えば、図1および図2に示した構成では、容器11内でのガス導入口から排気口へ至る排ガスの流れ方向においてCO酸化部(CO酸化触媒13)をPFC吸着部(PFC吸着剤12)の下流側に配置しているが、両者の位置関係は逆であってもよい。さらに、図2に示した構成では、H2酸化部(H2酸化触媒21)をCO酸化部(CO酸化触媒13)の下流側に配置しているが、H2酸化部は、H2が存在する可能性のある部分であれば、CO酸化部の上流側など任意の位置に配置することができる。
ただし、PFC吸着部によるPFCの吸着能力およびCO酸化部によるCOの酸化能力をより効果的に発揮させるためには、図1に示したように、CO酸化部をPFC吸着部の下流側に配置することが好ましい。さらに、H2酸化部を有する場合は、H2酸化部による水素ガスの酸化能力をより効果的に発揮させるために、図2に示すようにH2酸化部をCO酸化部の下流側に配置することが好ましい。
また、図1および図2に示した構成では、ガス導入管14は容器11の上面に取り付けられて容器11の内部で下壁に向かって延びている。しかし、ガス導入管14は容器11の下部に取り付けられていてもよい。
次に、実施例を挙げて本発明を具体的に説明するが、本発明は以下の実施例に限定されるものではない。
(実施例1)
実施例1では、図1に示したガス処理装置10を用いた。まず、PFC吸着剤としてゼオライト(ゼオラム(登録商標)、東ソー社製))100kgを容器11の下部に層状に充填し、その上に、CO酸化触媒であるマンガン−銅酸化物触媒(商品名N−140、ズードケミー触媒社製)10kgを層状に充填した。
その後、20℃の雰囲気中で、ドライエッチング用の排ガスを模した試験ガス(C46(ヘキサフルオロ−1,3−ブタジエン)1容量%およびCO(一酸化炭素)0.3容量%の窒素希釈ガス)、および酸化用の乾燥空気を、ガス導入管14から容器11内に供給した。試験ガスの流量は100L/min、乾燥空気の流量は7.5L/minとした。また、試験ガスおよび乾燥空気の供給時間は10時間とした。
この10時間の間に排気管15から排出されたガスのC46およびCOの濃度を測定した。C46の濃度は、(株)堀場製作所製のFT−IR(フーリエ変換赤外)分光器(型番:FT−730G、セル光路長:10m、分解能:2cm-1)にて測定した。COの濃度は、理研計器(株)製のガス検知器(型番:GD−K71D、ガス検知方式:定電位電解式)にて測定した。
(実施例2)
実施例2では、図2に示したガス処理装置20を用いた。実施例1と同様に、ゼオライトおよびマンガン−銅酸化物触媒を容器11内に充填した後、マンガン−銅酸化物触媒の上にさらに、H2酸化触媒である白金ハニカム触媒(田中貴金属工業(株)製)を白金原子量として0.25g充填した。
その後、20℃の雰囲気中で、試験ガスおよび乾燥空気を、ガス導入管14から容器11内に供給した。容器11内へ供給するガスの成分は、試験ガスが、C46およびCOの他にさらにH2を1.2容量%含んでいること以外は実施例1と同じとした。
試験ガスおよび乾燥空気を10時間供給し、その間に排気管15から排出されたC46、COおよびH2の濃度を測定した。これらの濃度の測定には、実施例1で用いたFT−IR分光器およびガス検知器を用い、FT−IR分光器でC46の濃度およびCOの濃度を測定し、ガス検知器でCOの濃度およびH2の濃度を測定した。
(比較例)
比較例では、図3に示すような構成のガス処理装置100を用いた。このガス処理装置100は、容器111の中にPFC吸着剤112を充填しているが、CO酸化触媒およびH2酸化触媒は充填していない。それ以外の構成は、図1に示した構成と同様である。よって、ガス導入管114から容器111内に導入されたガスは、PFC吸着剤112を通過して排気管115から排出される。
このようなガス処理装置100の容器111内に、実施例1と同じゼオライトを、実施例1と同じ量だけ充填した。そして、実施例1と同じ条件で容器111内に試験ガスおよび乾燥空気を供給し、排気管115から排出されたC46およびCOの濃度を測定した。
実施例1、2および比較例での各種ガスの濃度測定結果を表1に示す。
Figure 0005119804
表1から明らかなように、実施例1、2および比較例のいずれにおいても、処理済みのガスからC46は検知されなかった。また、実施例1、2においてはCOも検知されず特に実施例2においては、H2も検知されなかった。しかし、比較例においては、CO酸化触媒を用いていないため、処理済みガスから75ppm以上のCOが検知された。
なお、H2酸化触媒の効果を確認するため、図1に示すガス処理装置10を用いて実施例2と同様の実験を行った。つまり、図1に示すガス処理装置10に、H2を含有するガスを供給し、排気管15から排出されるガスの濃度を検出した。その結果、定電位電解方式のガス検知器によって、50ppmのCOおよび2000ppm以上のH2が検知された。FT−IR分光器ではCOは検知されていないため、定電位電解方式のガス検知器で検知されたCOは、試験ガスがH2を含有することによる誤動作の結果であると考えられる。H2は実施例2では検出されておらず、よって、試験ガスに含まれていたH2はH2酸化触媒によって酸化されたことが分る。
本発明の一実施形態によるガス処理装置の構成を示す概略図である。 本発明の他の実施形態によるガス処理装置の構成を示す概略図である。 比較例で用いたガス処理装置の構成を示す概略図である。
符号の説明
10、20 ガス処理装置
11 容器
12 PFC吸着剤
13 CO酸化触媒
14 ガス導入管
15 排気管
21 H2酸化触媒

Claims (6)

  1. PFC、水素ガスおよび一酸化炭素を含有する化合物ガスを処理するガス処理装置であって、
    前記化合物ガスの導入および処理済みのガスを排出する排気を備えた容器を有し、
    前記容器の内部は、前記水素ガスを酸化するH 2 酸化部、前記PFCを吸着させるゼオライトが充填されているPFC吸着部および前記一酸化炭素を酸化するマンガン−銅酸化触媒が充填されているCO酸化部を含んでおり、
    前記PFC吸着部は、前記容器の下壁から空間を隔てて配置され、
    前記導入管は、先端が前記容器の内部で前記空間内に達して延びており、
    前記導入管から前記排気管までの前記容器内での前記化合物ガスの流れ方向において前記CO酸化部は前記PFC吸着部よりも下流側に配置されていることを特徴とするガス処理装置。
  2. 前記化合物ガスの流れ方向において前記H 2 酸化部の下流側にCOガス検知器をさらに有する請求項1に記載のガス処理装置。
  3. 前記導入管は、前記容器の上面に取り付けられ、前記容器の内部で前記PFC吸着部を貫通して下向きに延びている請求項1または2に記載のガス処理装置。
  4. PFC、水素ガスおよび一酸化炭素を含有する化合物ガスを処理するガス処理方法であって、
    ガス導入口および排気口を備えるとともに、前記水素ガスを酸化するH 2 酸化部、PFCを吸着させるゼオライトが充填されているPFC吸着部および一酸化炭素を酸化するマンガン−銅酸化触媒が充填されているCO酸化部を内部に有する容器であって、前記PFC吸着部が前記容器の下壁から空間を隔てて配置された容器を使用し、
    前記ガス導入口から前記容器内に前記化合物ガスを導入し、
    前記容器内に導入した化合物ガスを前記空間に放出し、該放出した化合物ガスを、前記PFC吸着部および前記CO酸化部にこの順番で流通させるとともに、前記H 2 酸化部に流通させ、その後、前記排気口から排出することを特徴とするガス処理方法。
  5. 前記容器内に導入された化合物ガスの前記H2酸化部への流通を、前記CO酸化部への流通の後におこなう請求項に記載のガス処理方法。
  6. 前記化合物ガスを前記H 2 酸化部に流通させた後、COガス検知器により前記化合物ガス中のCOガスを検知する請求項4または5に記載のガス処理方法。
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