JP2571176B2 - Cvd法排ガスの除害方法 - Google Patents

Cvd法排ガスの除害方法

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JP2571176B2
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organic compound
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明 福永
洋一 森
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Ebara Research Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、テトラエトキシシラン
(TEOS)等の有機化合物を原料ガスとして用いるC
VD法排ガスの除害方法に係り、特にCVD反応室をフ
ッ素系ガスでクリーニングした際の排ガスを併せて処理
する除害方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、超LSIの高集積化、高密度化に
伴い、CVD法によるシリコン酸化膜形成に従来のモノ
シラン等の水素化物に代えて、TEOSを代表とする有
機化合物が採用されるようになって来ている。水素化物
を使ったプロセスからの排ガスの除害処理についてはい
くつかの方法が提案されているが、有機化合物を使った
CVD排ガスの除害については活性炭を主体とする吸着
剤による処理法が考えられる。
【0003】また、CVD反応室は、室内に堆積した反
応生成物を定期的に除去するためCF、NFなどの
フッ素系ガスでクリーニング処理を行うが、この際の排
ガスを除害する方法としてアルカリ金属を添着した活性
炭(特開昭58−122025号公報)、酸化マグネシ
ウム(特開昭62−42727号公報)等で吸着処理を
行う方法がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明者等がTEOS
等の有機系化合物を用いるCVD法からの排ガスとフッ
素系クリーニング系からの排出ガスを交互に活性炭吸着
剤を用いて処理したところ、活性炭はSiFの吸着量
が少ないので、全体としての活性炭吸着剤のライフは、
クリーニング排ガス中のSiFの量によって大きく左
右されてしまった。
【0005】TEOS等の有機化合物を用いるCVD排
ガス中にはTEOS等の有機物質の他に、アルコール、
アルデヒド等の多様な有機物質が含まれており、一方、
クリーニング排ガス中にはSiF、F等のフッ素系
物質が含まれており、これらの全く性質の異なる物質を
含む排ガスを併せて処理するためには、汎用性の高い吸
着剤を使用しなければならないが、このような吸着剤は
未だ知られていない。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、次に示す
の発明よりなるものである。
【0007】(1)有機化合物を用いるCVD法排ガス
の除害処理方法において、該排ガスを平均孔径が9Å以
上のモレキュラーシーブと接触させた後酸素の共存下に
酸化触媒と接触させることを特徴とするCVD法排ガス
の除害方法。
【0008】
【0009】()120〜200℃の範囲内の温度で
酸化触媒と接触させることを特徴とする前記()記載
のCVD法排ガスの除害方法。
【0010】()共存する酸素の量を、排ガス中に共
存するCHCHO、COH、COを完全に酸化
しうる理論酸素量の合計量以上に常時保持することを特
徴とする前記()又は()記載のCVD法排ガスの
除害方法。
【0011】本発明者等は、上記CVD法から排出され
る排ガスとフッ素系クリーニング排ガスの双方を処理す
る方法について種々検討した結果発明をなすに至った。
【0012】以下、本発明を詳しく説明する。TEOS
等の有機化合物を用いるCVD法排ガス中には、未分解
の有機化合物と、その分解生成物である一酸化炭素、エ
チルアルコール、アセトアルデヒド、ジエチルエーテ
ル、アセトン等の有害成分が含まれている。これらのう
ち、一酸化炭素以外は、平均孔径9Å未満のゼオライト
でも比較的容易に吸着できるが、フッ素クリーニング排
ガス中に含まれているSiF、Fなどの有害成分は
平均孔径9Åの合成ゼオライトでは吸着処理できるが平
均孔径が小さくなると吸着効果がないので除害効果が悪
くなり、孔径5Å以下の合成ゼオライトは吸着力が極め
て悪い。
【0013】他方、平均孔径9Åの合成ゼオライトは一
酸化炭素以外は比較的容易に吸着できるが、アルコール
とアルデヒドは一般にその含有量が多いので、他の成分
の吸着が引続いて行われている段階でも少しずつリーク
して来る。そこで合成ゼオライト吸着層の後段に酸化触
媒層を設け、合成ゼオライト吸着層で除去しにくい一酸
化炭素と、ごく一部がリークして来るアルコール及びア
ルデヒド等を酸素の共存下に水と二酸化炭素にまで分解
る。
【0014】酸化触媒としては、貴金属系ないし遷移金
属系のものを使用し得るが、価格及び性能の点からみて
マンガン酸化物系の触媒が好適である。触媒との反応温
度は、排ガス中に共存する水、二酸化炭素、水素、炭化
水素等非毒性成分による妨害を避けるため、少なくとも
120℃以上とするのがよい。ただし、あまり高温にす
ると余分なエネルギーを必要とするだけでなく、毒性の
ない炭化水素まで分解することになりより多くの酸素を
要するので不経済である。また、触媒そのものの耐熱性
の限界もあるので、200℃以上にする必要はない。な
お、触媒の加熱方法としては外部から電気ヒータで加温
する等の一般に行われている方法が採用できる。
【0015】さらに共存させる酸素の量としては、前段
合成ゼオライト槽からリークするアルコール、アルデ
ヒドの量が少しずつ増加するので、安全をみてCVD排
ガス中に含まれる一酸化炭素、アルコール、アルデヒド
の全量を水と二酸化炭素までに完全酸化するのに必要な
量以上に保持すれば良い。酸素源としては、酸素または
空気で良く、触媒槽の上流で導入されればその導入位置
は問わない。なお有機化合物を用いるCVD排ガスの特
徴として、前記有機化合物の外、アルコール、アルデヒ
ド等の沸点の高い物質を含んでいるので、蒸着終了後も
これらの成分が少しずつ排出される。従って、蒸着中あ
るいは蒸着後のいかんにかかわらず、常時酸素を必要量
以上供給し、かつ触媒温度も常時所定値を保つようにし
ないと完全な無害化はできない。
【0016】つぎに、本発明の実施例を記載するが、本
発明はこれらの実施例に限定されるものではない。
【0017】実施例1 4〜8メッシュ、即ち2.36〜4.75mmφの平均
孔径9Åの合成ゼオライト50リットルを充填した吸着
槽(350φ×5000h)の後段にマンガン酸化物系
触媒(MnO80%、CuO20%)2.5リットル
を充填した外部加熱式触媒槽(200φ×80h)を直
列に配置し、該触媒槽の中心の温度を150℃に保持し
ながら表1に示す組成を有するCVD排ガス及びクリー
ニング排ガスを交互に40リットル/分の流速で通じて
除害処理を行った。なお、クリーニング排ガスには酸素
を2%になるように加えた。
【0018】
【表1】 その結果、6915回分のCVD排ガスとクリーニング
排ガスを処理した時点でCOが許容濃度50ppmを超
えた。
【0019】比較例1 平均孔径9Åの合成ゼオライトの代りにヤシ殻系活性炭
を使用した以外は実施例1と同様にしてCVD排ガスと
クリーニング排ガスを交互に通じて除害処理を行ったと
ころ、3779回分のCVD排ガスとクリーニング排ガ
スを処理した時点でCOが許容濃度を超えた。
【0020】
【発明の効果】本発明によれば、有機化合物を原料とし
て用いるCVD排ガスについて、CVD排ガスのみでな
く、クリーニング排ガスをも併せて除害化処理をするこ
とが出来、しかも長時間処理することができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 京谷 敬史 東京都港区港南1丁目6番27号 荏原イ ンフィルコ株式会社内 (56)参考文献 特開 昭57−91719(JP,A)

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 有機化合物を用いるCVD法排ガスの除
    害処理方法において、該排ガスを平均孔径が9Å以上の
    ゼオライトと接触させた後酸素の共存下に酸化触媒と接
    触させることを特徴とするCVD法排ガスの除害方法。
  2. 【請求項2】 120〜200℃の範囲内の温度で酸化
    触媒と接触させることを特徴とする請求項記載のCV
    D法排ガスの除害方法。
  3. 【請求項3】 共存する酸素の量を、排ガス中に共存す
    るCHCHO、COH、COを完全に酸化しう
    る理論酸素量の合計量以上に常時保持することを特徴と
    する請求項又は請求項記載のCVD法排ガスの除害
    方法。
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