JP2013163156A - 揮発性有機化合物を含有する排ガスの処理装置および処理方法 - Google Patents

揮発性有機化合物を含有する排ガスの処理装置および処理方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2013163156A
JP2013163156A JP2012027546A JP2012027546A JP2013163156A JP 2013163156 A JP2013163156 A JP 2013163156A JP 2012027546 A JP2012027546 A JP 2012027546A JP 2012027546 A JP2012027546 A JP 2012027546A JP 2013163156 A JP2013163156 A JP 2013163156A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
gas
volatile organic
adsorption tower
desorption
purge gas
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2012027546A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5846546B2 (ja
Inventor
Atsushi Nagao
厚志 長尾
Atsushi Hirayama
敦 平山
Susumu Ayukawa
将 鮎川
Yosuke Kimura
陽介 木村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
JFE Engineering Corp
Original Assignee
JFE Engineering Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by JFE Engineering Corp filed Critical JFE Engineering Corp
Priority to JP2012027546A priority Critical patent/JP5846546B2/ja
Publication of JP2013163156A publication Critical patent/JP2013163156A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5846546B2 publication Critical patent/JP5846546B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02ATECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE
    • Y02A50/00TECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE in human health protection, e.g. against extreme weather
    • Y02A50/20Air quality improvement or preservation, e.g. vehicle emission control or emission reduction by using catalytic converters

Abstract

【課題】プロセスのコストを下げ、かつ脱離ガス中の揮発性有機化合物ガスが爆発する危険性のない、安全な処理装置および処理方法を提供する。
【解決手段】揮発性有機化合物を吸着する吸着剤を収納し、吸着状態と脱離状態とで作動可能な吸着塔A、Bと、脱離状態の吸着塔Bからの脱離ガス中の揮発性有機化合物を酸化分解して、分解済パージガスを排出する酸化分解装置5と、該脱離状態の吸着塔Bに供給されるパージガスの少なくとも一部を、昇温している上記分解済パージガスとの熱交換により加熱する熱交換器4と、上記脱離ガス中の揮発性有機化合物濃度を計測する濃度計6と、該揮発性有機化合物濃度が上記脱離ガスの所定の爆発濃度範囲の下限値より低くなるように、上記濃度計6により計測された揮発性有機化合物濃度に基づき、上記脱離状態の吸着塔内の雰囲気温度である脱離温度を制御する脱離温度制御装置7とを有している。
【選択図】図1

Description

本発明は、揮発性有機化合物等の炭化水素を含む排ガスの処理装置および処理方法に関連し、特に塗料、接着剤、インキ、石油化学製品、ガソリン等を扱う設備から排出される排ガス中の揮発性有機化合物の除去・分解装置及び除去・分解方法に関するものである。
近年、浮遊性粒子状物質(SPM)や光化学オキシダントに係わる大気汚染が問題になっており、その原因物質の1つである揮発性有機化合物等の炭化水素の排出抑制が求められている。一般に炭化水素の除去方法としては、燃焼法、膜分離法、吸着法、吸収法等が知られている。
これらの揮発性有機化合物除去法のうち、比較的低濃度の揮発性有機化合物を含む排ガスを処理する場合に適用可能である手法として、活性炭やゼオライト等の吸着剤による吸着法が知られている。吸着法の一例として、吸着剤を用いて排ガスから揮発性有機化合物を吸着除去し、その後吸着剤が揮発性有機化合物で飽和すると、熱や圧力を用いて吸着剤から揮発性有機化合物を脱離する操作を行い、脱離した揮発性有機化合物を含む濃縮ガスを燃焼法によって処理することが知られている。これにより、燃焼法に用いられる助燃剤の量や燃焼時間を減らすことができ、運転費用を削減できる。
吸着剤を加熱して再生する方法として、吸着体の吸着レベルを指標にして加熱再生を行う方法(特許文献1)が提案されている。しかし、特許文献1の手法では、揮発性有機化合物を濃縮するため、排ガス中の有機化合物濃度が高くなり、爆発限界範囲内に入ってしまい爆轟気を生成する可能性があり問題がある。そこで、爆轟気を回避する方法として吸着剤から揮発性有機化合物を脱離するパージガスとして窒素を流通させる方法(特許文献2)や、あるいは脱離時の酸素濃度を下げる方法(特許文献3)が提案されている。
特開平9−206557号 特許第3068272号 特開2007−83238号
しかしながら、特許文献2や特許文献3の手法では、窒素発生設備を設ける必要又は窒素を準備する必要や、あるいは酸素濃度を低減させる必要があり、いずれも設備費や運転費のコストが嵩むという問題が生じる。
本願発明は、これらの問題点に鑑みなされたものであり、空気と混合され吸引された揮発性有機化合物を含有する排ガスの処理装置及び処理方法であって、プロセスのコストを下げ、かつ脱離ガス中の揮発性有機化合物ガスが爆発する危険性のない、安全な処理装置および処理方法を提供することを目的とする。
<第一発明>
第一発明に係る、揮発性有機化合物を含有する排ガスの処理装置は、揮発性有機化合物を吸着する吸着剤を収納し、上記排ガスを受け入れ、該排ガス中の揮発性有機化合物を上記吸着剤により吸着除去して清浄排ガスを排出する吸着状態と、パージガスを受け入れ、上記吸着剤に吸着された揮発性有機化合物を該パージガスにより脱離して、揮発性有機化合物を含有するパージガスである脱離ガスを排出する脱離状態とで作動可能な吸着塔と、脱離状態の吸着塔から上記脱離ガスを受け入れ、脱離ガス中の揮発性有機化合物を酸化分解して、分解済パージガスを排出する酸化分解装置と、該酸化分解装置で酸化分解されて昇温した上記分解済パージガスを受け入れ、上記脱離状態の吸着塔に供給されるパージガスの少なくとも一部を、昇温している上記分解済パージガスとの熱交換により加熱する熱交換器と、上記脱離状態の吸着塔から排出される脱離ガス中の揮発性有機化合物濃度を計測する濃度計と、該揮発性有機化合物濃度が上記脱離ガスの所定の爆発濃度範囲の下限値より低くなるように、上記濃度計により計測された揮発性有機化合物濃度に基づき、上記脱離状態の吸着塔内の雰囲気温度である脱離温度を制御する脱離温度制御装置とを有していることを特徴としている。
このような構成の本発明によると、脱離状態の吸着塔から排出される脱離ガスの揮発性有機化合物濃度に応じて、吸着塔内の脱離温度を制御することにより、常に脱離ガス中の揮発性有機化合物濃度を爆発濃度範囲の下限値より低く保持しつつ安全運転をすることができる。従って、従来のように、パージガス中の酸素濃度を下げたり、パージガスとして不活性ガスを別途用意して用いたりする必要がなくなり、安価かつ安全に揮発性有機化合物を除去・分解することが可能となる。
本発明において、吸着塔は、複数設けられていて、そのうちの一部の吸着塔が、吸着状態で排ガス中の揮発性有機化合物を吸着除去して清浄排ガスを排出し、残部の吸着塔が、脱離状態で、すでに吸着した揮発性有機化合物の脱離のために上記一部の吸着塔から上記清浄排ガスの一部をパージガスとして受け入れるようになっており、熱交換器は、上記残部の吸着塔に供給されるパージガスのうち一部のパージガスを、昇温している分解済パージガスとの熱交換により加熱し、脱離温度制御装置は、上記一部のパージガスの供給量および残部のパージガスの供給量を調整することにより、脱離状態にある上記残部の吸着塔における脱離温度を制御するようになっていることとしてもよい。このように、上記残部の吸着塔での揮発性有機化合物の脱離のためのパージガスとして、上記一部の吸着塔の清浄排ガスを用いることにより、パージガスの発生設備を別途設ける必要がなくなる。また、一部の吸着塔で揮発性有機化合物の吸着除去を行うとともに、残部の吸着塔で揮発性有機化合物の脱離を行うので、効率的に排ガスを処理するとともに吸着剤を再生することができる。
本発明において、吸着塔は、脱離状態で大気をパージガスとして受け入れるようになっており、熱交換器は、上記吸着塔に供給されるパージガスのうち一部のパージガスを、昇温している分解済パージガスとの熱交換により加熱し、脱離温度制御装置は、上記一部のパージガスの供給量および残部のパージガスの供給量を調整することにより、脱離状態にある上記吸着塔における脱離温度を制御するようになっていることしてもよい。このように、揮発性有機化合物の脱離のためのパージガスとして大気を用いることにより、パージガスの発生設備を別途設ける必要がなくなる。
本発明において、ガスを加熱して高温ガスを発生させる高温ガス発生装置をさらに有しており、吸着塔は、複数設けられていて、そのうちの一部の吸着塔が、吸着状態で排ガス中の揮発性有機化合物を吸着除去して清浄排ガスを排出し、残部の吸着塔が、脱離状態で、すでに吸着した揮発性有機化合物の脱離のために上記一部の吸着塔から上記清浄排ガスの一部をパージガスとして受け入れるようになっており、上記高温ガス発生装置で発生した高温ガスは、上記パージガスに混入され、熱交換器は、上記残部の吸着塔に供給されるパージガスを、昇温している分解済パージガスとの熱交換により加熱し、脱離温度制御装置は、上記高温ガス発生装置で発生させる高温ガスの量および温度の少なくとも一方を調整することにより、脱離状態にある上記残部の吸着塔における脱離温度を制御するようになっていることとしてもよい。
このように、上記残部の吸着塔での揮発性有機化合物の脱離のためのパージガスとして、上記一部の吸着塔の清浄排ガスを用いることにより、パージガスの発生設備を別途設ける必要がなくなる。また、高温ガスをパージガスに混入することにより、上記残部の吸着塔での脱離温度をより高い温度範囲で調整することができ、揮発性有機化合物の脱離を促進して、脱離に要する時間を短縮することができる。さらに、一部の吸着塔で揮発性有機化合物の吸着除去を行うとともに、残部の吸着塔で揮発性有機化合物の脱離を行うので、効率的に排ガスを処理するとともに吸着剤を再生することができる。
本発明において、吸着塔の吸着剤を加熱するための加熱装置をさらに有しており、吸着塔は、脱離状態で大気をパージガスとして受け入れるようになっており、熱交換器は、上記吸着塔に供給されるパージガスを、昇温している分解済パージガスとの熱交換により加熱し、脱離温度制御装置は、上記加熱装置による加熱温度を調整することにより、脱離状態にある上記吸着塔における脱離温度を制御するようになっていることとしてもよい。
このように、揮発性有機化合物の脱離のためのパージガスとして大気を用いることにより、パージガスの発生設備を別途設ける必要がなくなる。また、加熱装置で吸着塔の吸着剤を加熱することにより、該吸着塔での脱離温度をより高い温度範囲で調整することができ、揮発性有機化合物の脱離を促進して、脱離に要する時間を短縮することができる。
本発明において、吸着塔の吸着剤は、所定間隔を離して配置された複数の平板状の吸着剤充填層を有する着脱可能な吸着剤カートリッジとして形成されていて、該吸着剤カートリッジは、上記吸着剤充填層の一方の側面側に供給された排ガスが他方の側面側に向かって該吸着剤充填層を通過するような排ガスの流れが形成されるとともに、上記吸着剤カートリッジに供給された排ガスが上記複数の吸着剤充填層に分配されて流れるように構成されていることが好ましい。
吸着剤を、上述の構成の吸着剤カートリッジとすることにより、排ガスと吸着剤充填層とが側流式で接触することとなり、排ガスが接触する吸着剤充填層の面積を大きくとることができる。したがって、吸着剤使用量を少なくできるとともに、吸着塔内での設置面積を小さくでき経済的である。また、吸着剤充填層が平板状に形成されていて薄いので、その分、圧力損失を小さくできる。
<第二発明>
第二発明に係る、揮発性有機化合物を含有する排ガスの処理方法は、揮発性有機化合物を吸着する吸着剤を収納する複数の吸着塔のうち、一部の吸着塔にて、上記排ガスを受け入れ、該排ガス中の揮発性有機化合物を上記吸着剤により吸着除去して清浄排ガスを排出するとともに、残部の吸着塔にて、パージガスを受け入れ、すでに吸着した揮発性有機化合物を該パージガスにより脱離して、揮発性有機化合物を含有するパージガスである脱離ガスを排出し、上記残部の吸着塔から排出された脱離ガス中の揮発性有機化合物を酸化分解して分解済パージガスを生成し、上記残部の吸着塔に供給されるパージガスの少なくとも一部を、酸化分解されて昇温した上記分解済パージガスとの熱交換により加熱し、揮発性有機化合物の脱離時に上記残部の吸着塔から排出される脱離ガス中の揮発性有機化合物濃度を計測し、該揮発性有機化合物濃度が上記脱離ガスの所定の爆発濃度範囲の下限値より低くなるように、計測された揮発性有機化合物濃度に基づき、上記脱離時における上記吸着塔内の雰囲気温度である吸着塔における脱離温度を制御することを特徴としている。
本発明においても、第一発明と同様に、脱離ガス中の揮発性有機化合物濃度を爆発濃度範囲の下限値より低く保持しつつ安全運転をすることができ、安価かつ安全に揮発性有機化合物を除去・分解することが可能となる。また、一部の吸着塔で揮発性有機化合物の吸着除去を行うとともに、残部の吸着塔で揮発性有機化合物の脱離を行うので、効率的に排ガスを処理するとともに吸着剤を再生することができる。
本発明の排ガスの処理装置および処理方法によれば、脱離状態の吸着塔から排出される脱離ガスの揮発性有機化合物濃度に応じて、吸着塔内の脱離温度を制御することにより、常に脱離ガス中の揮発性有機化合物濃度を爆発濃度範囲の下限値より低く保持しつつ安全運転をすることができる。従って、従来のように、パージガス中の酸素濃度を下げたり、パージガスとして不活性ガスを別途用意して用いたりする必要がなくなり、安価かつ安全に揮発性有機化合物を除去・分解することが可能となる。
本発明の第一実施形態に係る排ガス処理装置の構成を示す概略図である。 本発明の第二実施形態に係る排ガス処理装置の構成を示す概略図である。 本発明の第三実施形態に係る排ガス処理装置の構成を示す概略図である。 本発明の第四実施形態に係る排ガス処理装置の構成を示す概略図である。 吸着塔に設けられる吸着剤カートリッジの構造を示す図である。 吸着塔での吸着剤カートリッジの設置形態の他の例を示す図である。 吸着塔での吸着剤カートリッジの設置形態のさらに他の例を示す図である。 図7のI−I断面図である。 実施例1における脱離ガス中のベンゼン濃度の変化を示すグラフである。 実施例2における脱離ガス中のトルエン濃度の変化を示すグラフである。 実施例2における、吸着回数と、吸着除去工程で活性炭が性能を発揮できなくなるまでの時間との関係を示すグラフである。
以下、添付図面にもとづき、本発明の実施形態を説明する。
<第一実施形態>
図1は、本実施形態に係る排ガス処理装置の構成を示す概略図である。排ガス処理装置は、同一の構成をなし後述のパージガス管1で互いに接続された二つの吸着塔A、Bを有している。図1に見られるように、該吸着塔A、Bは、その内部に活性炭等の吸着剤の充填層が設けられている。本実施形態では、後述するように、好ましい形態として、吸着剤は吸着塔内に着脱可能な吸着剤カートリッジ2として構成されている(図5参照)。
上記吸着塔Aおよび吸着塔Bは、揮発性有機化合物を含有する排ガス中の該揮発性有機化合物を吸着剤により吸着除去する吸着状態と、吸着剤に吸着された揮発性有機化合物を該パージガスにより脱離する脱離状態のいずれの状態にすることも可能である。該吸着塔Aと吸着塔Bとは、上記吸着状態での工程(以下、「吸着除去工程」という)と、上記脱離状態での工程(以下、「脱離工程」という)とを、交互に行うようになっている。
図1では、吸着塔Aで吸着除去工程、吸着塔Bで脱離工程を行う状態にあることを簡略化して示しており、必要最低限の配管のみが図示されている。しかし、実際には、該吸着塔A、Bには図示しない配管も接続されていて、該配管に設けられたバルブの切換えにより、吸着塔Aで脱離工程、吸着塔Bで吸着除去工程をも選択的に行えるようになっている。
図1に見られるように、吸着塔Aの上部と吸着塔Bの上部とは、パージガスを供給するためのパージガス管1によって接続されている。図1にて吸着除去工程を行う吸着状態の吸着塔Aは、揮発性有機化合物を含有する排ガスを下部から受け入れ、該排ガス中の揮発性有機化合物を吸着剤により吸着除去して、清浄排ガスを上部から排出する。該清浄排ガスの一部は上記パージガス管1内を流れて、図1にて脱離工程を行う脱離状態の吸着塔Bへ上部からパージガスとして供給される。該吸着塔Bは、吸着剤に吸着された揮発性有機化合物を上記パージガスにより脱離して、揮発性有機化合物を含有するパージガスである脱離ガスを下部から排出する。
本実施形態に係る排ガス処理装置は、上記吸着塔A、Bに加えて、吸着塔Aからのパージガスを吸着塔Bへ向けて送る上記パージガス管1に設けられたブロワ3と、該パージガスの一部を後述の分解済パージガスとの熱交換により加熱する熱交換器4と、吸着塔Bからの脱離ガス中の揮発性有機化合物を酸化分解する酸化分解装置5と、吸着塔Bからの脱離ガスの揮発性有機化合物濃度を計測する濃度計6と、該濃度計6により計測された揮発性有機化合物濃度に基づいて吸着塔B内の脱離温度を制御するための脱離温度制御装置7とを有している。
上記ブロワ3は、吸着塔Aの下流側でパージガス管1に接続されており、該吸着塔Aからの清浄排ガスの一部をパージガスとして吸着塔B側へ向けて送る。このように、本実施形態では、吸着塔Bでの揮発性有機化合物の脱離のためのパージガスとして、吸着塔Aの清浄排ガスを用いるので、パージガスの発生設備を別途設ける必要がなくなり、設備を小型化することができる。
上記パージガス管1は、上記ブロワ3より下流側で二つのパージガス分枝管1A、1Bに分枝していて、一方のパージガス分枝管1Aにバルブ8がそして他方のパージガス分枝管1Bにバルブ9が設けられており、該バルブ8、バルブ9の開度が調整されることにより、各パージガス分枝管1A、1B内を流れるパージガスの流量が調整可能となっている。
上記熱交換器4は、上記バルブ8よりも下流側で上記パージガス分枝管1Aに設けられていて、後述するように、該熱交換器4では、パージガス分枝管1A内を流れるパージガスが、後述の酸化分解装置5からの昇温した分解済パージガスとの熱交換により加熱されるようになっている。上記パージガス分枝管1Aとパージガス分枝管1Bとは、上記熱交換器4よりも下流側で連結されており、該パージガス分枝管1Bを流れる加熱されていないパージガス(以下、「非加熱パージガス」ともいう)が、パージガス分枝管1Aを流れて上記熱交換器4で加熱されたパージガス(以下、「加熱パージガス」ともいう)と合流して混合され、混合されたパージガスが吸着塔Bに供給されるようになっている。上述したように、加熱パージガスの流量および非加熱パージガスの流量は、バルブ8、9の開度によってそれぞれ流量が調整されるので、これによって、吸着塔Bに供給されるパージガスの温度ひいては脱離状態にある吸着塔B内の雰囲気温度である脱離温度が調整可能となっている。
上記酸化分解装置5は、吸着塔Bよりも下流側に設けられており、該吸着塔Bから排出された脱離ガス中の揮発性有機化合物を酸化分解して、分解済パージガスを排出する。該酸化分解装置5は、例えば、揮発性有機化合物を酸化分解するための触媒が装填されており、雰囲気温度がバーナ(図示せず)加熱により適切な温度に保持される構成をなしている。吸着塔Bから酸化分解装置5に脱離ガスが供給されると、該脱離ガス中の揮発性有機化合物が酸化分解され、酸化分解に伴う発熱により、分解済パージガスは昇温されて上記酸化分解装置5から排出される。本実施形態では、酸化分解装置5にて、雰囲気温度保持のためバーナ加熱を行うこととしたが、酸化分解反応自体によって十分に発熱する場合には、該バーナは必須ではない。また、酸化分解装置は、本実施形態の構成に限られず、例えば、直接燃焼装置、蓄熱燃焼装置などで構成されていてもよい。以下、吸着塔での脱離工程と酸化分解装置での酸化分解工程を合わせて「脱離分解工程」という。
図1に見られるように、酸化分解装置5よりも下流側には、パージガス分枝管1Aに設けられた既述の熱交換器4が位置している。該熱交換器4では、パージガス管1のパージガス分枝管1A内を流れるパージガスが、酸化分解装置5で昇温された分解済パージガスとの熱交換により加熱される。上記パージガスとの熱交換に供された分解済パージガスは、熱交換器4を通過した後、適切な処理が施されて外部へ放出される。
濃度計6は、吸着塔Bと酸化分解装置5との間の位置で、該吸着塔Bから排出された脱離ガス中の揮発性有機化合物濃度を計測する。脱離温度制御装置7は、脱離ガス中の揮発性有機化合物濃度が脱離ガスの所定の爆発濃度範囲の下限値より低くなるように、上記濃度計6により計測された揮発性有機化合物濃度に基づき、バルブ8、9のそれぞれの開度を調整することにより、パージガス分枝管1A内を流れるパージガスの流量と、パージガス分枝管1B内を流れるパージガスの流量とを調整する。この結果、吸着塔Bに供給されるパージガスの温度ひいては吸着塔B内の脱離温度が制御される。具体的には、吸着塔Bに供給されるパージガスの温度が上昇して該吸着塔B内での脱離温度が上昇すると、該吸着塔B内の吸着剤に吸着された揮発性有機化合物の脱離が促進され、脱離ガス中の揮発性有機化合物濃度が上昇する。
ここで、上記脱離ガスの爆発濃度範囲の下限値の設定について説明する。例えば、揮発性有機化合物がベンゼンである場合、その理論的な爆発濃度下限は1.3%であるが、安全を見越して、爆発濃度範囲の下限値の0.5倍と定めてもよい。このように爆発濃度範囲を定義した場合、前記ベンゼンの爆発濃度下限は0.65%となる。従って、本願発明の方法においては、脱離ガス中のベンゼン濃度を0.65%より低い濃度となるように脱離温度を制御することとなる。しかし、脱離後の脱離ガス中の揮発性有機化合物濃度があまりにも低い場合は脱離にかかる時間が長くなってしまい、効率的な脱離をすることができない。そこで、短時間でベンゼンを脱離できるように、所定の時間まではベンゼン濃度を0.55%から0.65%の範囲になるように脱離温度を制御することが好ましい。
脱離分解工程を開始してから所定の時間が経過すると、脱離ガス中のベンゼン濃度が下がってくるが、濃度計により測定される脱離ガス中のベンゼン濃度が0.55%を下回った時点で、脱離温度を所定温度だけ段階的に上昇させることにより、前記ベンゼン濃度が0.55%から0.65%の範囲に収まるようになる。これを繰り返すことにより、ベンゼンの爆発限界を回避しながら一定濃度以上のベンゼンを脱離し続けることが可能となる。最終的に所定の温度で一定にし、脱離ガス中のベンゼン濃度が0.1%を切った時点で脱離分解工程を終了する。
脱離ガスに含まれる揮発性有機化合物が混合ガスである場合には以下のように以下の数式(1)(ルシャトリエの式)を用いて爆発限界を定める。
[数1]
V=100/{N/V+N/V+…N/V+…} (1)
ここで、V:混合ガスの爆発限界濃度
:I成分の爆発限界濃度
:I成分の濃度
例えば、揮発性有機化合物がベンゼン50%、トルエン50%の混合ガスである場合、その爆発下限値は、ベンゼンの爆発下限値が1.3%、トルエンの爆発限界値が1.27%なので1.285%となる。そして、安全をみて0.5倍と定め、0.64%となる。
このように、吸着塔Bから排出される脱離ガス中の揮発性有機化合物濃度に応じて吸着剤から揮発性有機化合物を脱離させる際の脱離温度を制御することにより、常に脱離ガス中の揮発性有機化合物濃度を爆発濃度範囲の下限値より低く保持しつつ運転をすることができる。従って、従来のように、パージガス中の酸素濃度を下げたり、パージガスとして不活性ガスを用いたりすることなく、安価かつ安全に揮発性有機化合物を除去・分解することが可能となる。
また、吸着剤の種類、パージガス流量、吸着塔における脱離温度と、脱離ガス中の揮発性有機化合物濃度との関係を予め求めておき、これらの関係に基づき適切な脱離温度とするように制御してもよい。
次に、本実施形態に係る排ガス処理装置による排ガス処理動作について説明する。
<吸着塔Bでの吸着除去工程>
本実施形態では、まず、運転開始時において、図示しないバルブの切換えにより吸着塔Bの下部に揮発性有機化合物含有排ガスの供給管が接続されるととともに、上部に清浄排ガスの排出管が接続されて、該吸着塔Bが吸着状態となる。この吸着状態では、該吸着塔Bに揮発性有機化合物含有排ガスが供給されて、該吸着塔Bで吸着除去工程が行われ、揮発性有機化合物含有排ガスの揮発性有機化合物が吸着剤によって吸着除去されるとともに、清浄排ガスが排出される。また、運転開始時において、吸着塔Aについては放置しておく。
<吸着塔Aでの吸着除去工程>
次に、吸着塔Bにおける吸着除去工程が終了した段階で、吸着塔Aについては、図示しないバルブの切換えにより、図1に示すように、該吸着塔Aの下部に揮発性有機化合物含有排ガスの供給管を接続するとともに、上部に清浄排ガスの排出管およびパージガス管1を接続して、吸着塔Aは吸着状態となる。この吸着状態では、該吸着塔Aに揮発性有機化合物含有排ガスが供給されて、吸着除去工程が行われ、揮発性有機化合物含有排ガスの揮発性有機化合物が吸着剤によって吸着除去されるとともに、清浄排ガスが排出される。
<吸着塔Bでの脱離工程>
一方で、吸着塔Bにおける吸着除去工程が終了した段階で、吸着塔Bについては、揮発性有機化合物含有ガスの供給が中止され、図示しないバルブの切換えにより、上記吸着塔Aの吸着状態への切換えと同時に、図1に示すように、吸着塔Bの上部にパージガス管1がそして下部に脱離ガスの排出管が接続されて、該吸着塔Bが図1の脱離状態に切り換えられる。この脱離状態では、吸着状態の上記吸着塔Aから排出される清浄排ガスの一部が、吸着塔Bにおける脱離のためのパージガスとしてブロワ3によってパージガス管1を流れて吸着塔Bへ供給される。
本実施形態では、パージガス管1のパージガス分枝管1A、1Bのうちパージガス分枝管1Aを流れるパージガスは、熱交換器4にて、昇温された分解済パージガスとの熱交換により加熱された後、吸着塔Bへ供給される。一方、パージガス分枝管1Bを流れるパージガスは、加熱されることなく、上記熱交換器4で加熱されたパージガスと混合される。
パージガス管1のパージガス分枝管1Aを流れる加熱パージガスの流量と、パージガス管1のパージガス分枝管1Bを流れる非加熱パージガスの流量は、濃度計6に計測された脱離ガス中の揮発性有機化合物濃度に基づいて脱離温度制御装置7がバルブ8、9の開度を調整することによって制御される。このようにして、吸着塔Bに流入するパージガスの温度が調整される結果、吸着塔B内の脱離温度は、脱離ガス中の揮発性有機化合物濃度が脱離ガスの爆発濃度範囲の下限値より低くなるように制御される。
吸着塔Bに供給されたパージガスは、脱離温度制御装置7によって制御された脱離温度のもとで、該吸着塔B内の吸着剤、すなわち、すでに揮発性有機化合物を吸着した吸着剤から該揮発性有機化合物を脱離させ、揮発性有機化合物を含有する脱離ガスとして吸着塔Bから排出される。該脱離ガスは酸化分解装置5へ供給される。
<酸化分解装置5での酸化分解工程>
酸化分解装置5では、酸化分解工程が行われ、吸着塔Bからの脱離ガス中の揮発性有機化合物が酸化分解されて、昇温された分解済パージガスが排出される。この昇温された分解済パージガスは、熱交換器4にて、パージガス分枝管1A内を流れるパージガスとの熱交換により該パージガスを加熱した後、適切な処理が施されて外部へ放出される。
そして、吸着塔Bおよび酸化分解装置5において脱離分解工程が終了し、一方で吸着塔Aにおいて吸着除去工程が終了した時点で、図示しないバルブの切換えにより吸着塔Aと吸着塔Bとが入れ替えられ、吸着塔Aおよび酸化分解装置5において脱離分解工程が行われ、吸着塔Bで再度の吸着除去工程が行われる。以降、上記バルブの切換えによって両吸着塔A、Bの工程が切り換えられて繰り返される。
このように、吸着塔を二塔用いることにより、吸着除去工程と脱離分解工程とを同時に行うことができるので、単位時間当たりの排ガスの処理量を大きくすることができる。また、吸着除去工程と脱離分解工程は必ずしも常に同時に行う必要はない。脱離分解工程は通常、数時間〜1日程度で完了するので、脱離分解工程が完了した吸着塔Bは待機状態とし、吸着塔Aが所定の吸着除去性能を発揮できなくなった時点、すなわち吸着剤が破過した時点で吸着塔Aを脱離分解工程、吸着塔Bを吸着除去工程に切り替えて運転を継続することとしてもよい。このような運転を行うことで吸着除去工程、脱離分解工程の切り替えが容易となり、システム全体を簡易にすることができる。
<第二実施形態>
第一実施形態は、一方の吸着塔から排出された清浄排ガスをパージガスとして他方の吸着塔へ供給することとしたが、図2に見られる本実施形態は、パージガスとして大気(空気)を供給する点で第一実施形態と構成が異なっている。以下、第一実施形態と構成が異なっている部分を中心に説明し、構成が同じ部分については同一符号を付して説明を省略する。
図2は、本実施形態に係る排ガス処理装置の構成を示す概略図であり、吸着塔Aが吸着除去工程を行い、吸着塔Bが脱離工程を行っている状態を示している。本実施形態に係る排ガス処理装置では、吸着塔Aにパージガス管1が接続されておらず、該パージガス管1に設けられたブロワ3が大気(空気)を外部から吸引して、この大気をパージガスとして吸着塔Bに供給するようになっている。このように、パージガスとして大気を用いることにより、パージガスの発生設備を別途設ける必要がなくなるので、設備を小型化することが可能となる。
<第三実施形態>
第一実施形態は、パージガスのうち一部のパージガスを熱交換器4で加熱するとともに、残部のパージガスを加熱せずに、加熱された上記一部のパージガスに混入させることとしたが、図3に見られる本実施形態では、パージガスの全部を熱交換器で加熱するとともに、別途設けられた高温ガス発生装置で発生させた高温ガスを上記パージガスに混入させる点で第一実施形態と異なっている。以下、第一実施形態と構成が異なっている部分を中心に説明し、構成が同じ部分については同一符号を付して説明を省略する。
図3は、本実施形態に係る排ガス処理装置の構成を示す概略図であり、吸着塔Aが吸着除去工程を行い、吸着塔Bが脱離工程を行っている状態を示している。本実施形態に係る排ガス処理装置では、吸着塔Aと吸着塔Bとを接続するパージガス管1は分枝しておらず、吸着塔Aからのパージガスとしての清浄排ガスの全部が熱交換器4で加熱される。
また、本実施形態では、例えば、燃料を燃焼し、高温ガスとしての燃焼ガスを発生させる構成をなす高温ガス発生装置10が設けられている。該高温ガス発生装置10で発生した高温ガスは、熱交換器4よりも下流側でパージガス管1内を流れる、加熱された上記パージガスに混入されるようになっている。
脱離温度制御装置7は、脱離ガス中の揮発性有機化合物濃度が脱離ガスの所定の爆発濃度範囲の下限値より低くなるように、濃度計6により計測された脱離ガス中の揮発性有機化合物濃度に基づき、パージガス管1に設けられたバルブ8の開度を調整するとともに、上記高温ガス発生装置10で発生させる高温ガスの量および温度をも調整するようになっている。この結果、吸着塔Bに供給されるパージガスの温度ひいては吸着塔B内の脱離温度が制御される。また、脱離温度制御装置7は、高温ガス発生装置10で発生させる高温ガスの量および温度のいずれか一方のみを調整することとしてもよい。
本実施形態では、高温ガスをパージガスに混入することにより、脱離工程を行う吸着塔での脱離温度をより高い温度範囲で調整することができ、揮発性有機化合物の脱離を促進して、脱離に要する時間を短縮することができる。
<第四実施形態>
既述の第二実施形態では、大気であるパージガスのうち一部のパージガスを熱交換器4で加熱するとともに、残部のパージガスを加熱せずに、加熱された上記一部のパージガスに混入させることとした。これに対し、図4に見られる本実施形態では、大気であるパージガスの全部を熱交換器で加熱するとともに、別途設けられた加熱装置で、脱離工程を行う吸着塔の吸着剤雰囲気温度を昇温する点で第二実施形態と異なっている。以下、第二実施形態と構成が異なっている部分を中心に説明し、構成が同じ部分については同一符号を付して説明を省略する。
図4は、本実施形態に係る排ガス処理装置の構成を示す概略図であり、吸着塔Aが吸着除去工程を行い、吸着塔Bが脱離工程を行っている状態を示している。本実施形態に係る排ガス処理装置では、吸着塔Bに接続され該吸着塔Bにパージガスとしての大気を供給するためのパージガス管1は分枝しておらず、該パージガスの全部が熱交換器4で加熱される。
また、吸着塔Bには、例えば電気ヒータ等で構成される加熱装置11が設置されており、該吸着塔Bの吸着剤雰囲気温度を昇温している。脱離温度制御装置7は、脱離ガス中の揮発性有機化合物濃度が脱離ガスの所定の爆発濃度範囲の下限値より低くなるように、濃度計6により計測された脱離ガス中の揮発性有機化合物濃度に基づき、加熱装置11による加熱温度を調整して、吸着塔B内の脱離温度を制御するようになっている。なお、上記加熱装置11は、吸着剤を直接的に加熱してもよいし、間接的に加熱するようになっていてもよい。
本実施形態によれば、脱離工程を行う吸着塔の吸着剤雰囲気温度を加熱装置11で昇温することにより、該吸着塔での脱離温度をより高い温度範囲で調整することができ、揮発性有機化合物の脱離を促進して、脱離に要する時間を短縮することができる。
第一ないし第四実施形態に係る排ガス処理装置では、二塔の吸着塔が設けられることとしたが、これに代えて、吸着塔を三塔以上設けて、これらの吸着塔のうち一部の吸着塔で吸着除去工程、残部の吸着塔で脱離分解工程を行うこととしてもよい。
次に、第一ないし第四実施形態で排ガス処理装置に用いられる吸着塔および該吸着塔に充填される吸着剤について説明する。
<吸着塔>
第一ないし第四実施形態において、吸着塔には、図5に示される着脱可能な吸着剤カートリッジ2が一段設置されることにより、吸着剤の充填層が設けられている。充填層の設け方としては、吸着塔に吸着剤をそのまま充填する形態も可能であるが、揮発性有機化合物の吸着効率や充填剤の交換やメンテナンス等を考慮すると、吸着剤をカートリッジに充填し、当該カートリッジを吸着塔に設置することが好ましい。また、吸着剤カートリッジ2は、図6に示されるように吸着塔に複数段設置されてもよい。
<吸着剤カートリッジ>
図5は、吸着塔A、Bに設けられる吸着剤カートリッジ2の構造を示す図である。吸着剤カートリッジ2の上流端面にはガス入口21と上流側蓋部22が交互に設けられている。また、吸着剤カートリッジ2の下流端面においては、前記上流端面のガス入口21に対応する部位に下流側蓋部23が設けられ、上記上流端面の上流側蓋部22に対応する部位にガス出口24が設けられている。
また、吸着剤カートリッジ2内においては、図5に示すように、複数の平板状の吸着剤層25が所定間隔を離して略平行に配置されており、ガス入口21を通じて吸着剤層25の一方の側面側に供給されたガスが、吸着剤層25を通過して他方の側面側に抜けるようなガス流れが形成されており、吸着剤カートリッジ2に送られたガスは複数の吸着剤層25に分配され吸着除去処理される。
図5に示す吸着剤カートリッジ2は、排ガスと吸着剤層25が側流式で接触する構造であり、ガスが接触する吸着剤層25の面積を大きくとることができるので、吸着剤使用量を少なくでき、吸着塔A、Bの設置面積を小さくコンパクトなものにでき経済的である。また、吸着剤層25は、通常、数センチメートル程度と非常に薄いため圧力損失を小さくでき、ブロワが小型化され経済的である。
さらに、吸着剤層25は互いに略平行でかつ面対称な配置となっており、かつ吸着剤が上流側蓋部22そして下流側蓋部23との間に隙間が生じないように圧密充填されているため、高い吸着性能を発揮するためには必須であるガス流れの均一化が可能となり、ガスのショートパス(吹き抜け)が防止され、吸着剤層25とガスとの接触効率が高く、吸着時において高い性能が発揮される。また、吸着剤カートリッジ2は、カートリッジ構造を有しているため、吸着塔A、Bからの吸着剤カートリッジ2の着脱が容易であり、吸着剤の交換や装置内の点検等のメンテナンスを容易に行なうことができる。
なお、吸着剤カートリッジ2の一機あたりの寸法が大きくなると、メンテナンス時の吸着塔A、Bからの着脱作業性が悪くなることから、例えば数万〜数十万m3/hという多量のガスを処理するような場合には、複数の吸着剤カートリッジ2を吸着塔A、B内に並列に並べ、かつ直列に複数段設置して用いることが好ましい。例えば、図7及び図7の矢視I−I断面図である図8に示す例では、並列に4個の吸着剤カートリッジ2を並べ、これを直列に二段設置した例を示している。このように、吸着剤カートリッジ2を用いることにより、使用条件に応じて、吸着剤カートリッジ2の配置を並列、直列に組合せ、最適な配置で使用することができる。
吸着剤としては、シリカゲルやゼオライト等の無機吸着剤や、活性炭等を用いることができ、吸着、脱着性能に優れた吸着剤が好ましい。使用する吸着剤の粒径は、小さいほど吸着速度そして脱離速度が上がり有利である。しかし、粒径が小さすぎる場合は、充填層での圧力損失が大きくなってしまう。また、前記収納ケースにおけるガス流入側面及びガス流出側面として必要な強度を確保しながら、より粒径の小さい吸着剤の保持が可能な、充分に小さい孔を有するガス透過面の作製が困難ないし実用的でなくなる。そのため、吸着剤の粒径は0.5〜2.4mm程度のものが好ましい。
(実施例1)
揮発性有機化合物含有ガスとしてベンゼンを150ppm含有した空気を図1の排ガス処理装置を用いて処理を行った。吸着塔には吸着剤として活性炭が充填されており、吸着除去工程として、10Nm/hの排ガスを吸着塔にブロワで供給した。吸着除去工程を行った後、脱離分解工程に切り替え、酸化分解装置の雰囲気温度を常時400℃となるようにバーナで加熱を行い、パージガスを熱交換器により加熱して吸着塔に供給すると共に、吸着塔から排出される脱離ガスのベンゼン濃度を濃度計により計測し、ベンゼン濃度が爆発濃度範囲の下限値1.3%の0.5倍となる0.65%以下を維持するように、脱離温度を制御した。脱離温度を調整することにより脱離ガスのベンゼン濃度を制御する状況を、脱離ガス中ベンゼン濃度の時間変化と脱離温度の時間変化を図9に示して表す。
本実施例では、脱離温度をできるだけ高温にするように段階的に上昇させながら運転を行った。具体的には、脱離ガス中のベンゼン濃度が0.55%から下回ったら脱離温度を5℃上昇させるように制御した。図9は、脱離時間が80分経過した後は脱離温度を180℃に保持し、80分経過後は脱離ガス中のベンゼン濃度は減少し吸着剤からベンゼンの脱離が終了し始めていることを示している。また、脱離ガスを酸化分解装置に供給してベンゼンの分解を行った。吸着塔の脱離分解処理を行った後、再び吸着工程へと切り替え、この操作を繰り返した。
吸着除去工程の時、吸着塔出口の清浄ガス中ベンゼン濃度は常時4ppm以下に維持されていた。また、吸着除去工程において活性炭が性能を発揮できなくなるまでの時間は約9時間であり、脱離分解工程において脱着分解、再生に要する時間は常に5時間以内であった。
(実施例2)
揮発性有機化合物含有ガスとしてトルエンを180ppm含有した空気を図1の排ガス処理装置を用いて処理を行った。吸着塔には吸着剤として活性炭が充填されており、吸着除去工程として、10Nm/hの排ガスを吸着塔にブロワで供給した。吸着除去工程を行った後、脱離分解工程に切り替え、酸化分解装置の雰囲気温度を常時400℃となるようにバーナで加熱を行い、パージガスを熱交換器により加熱して吸着塔に供給すると共に、吸着塔から排出される脱離ガスのトルエン濃度を濃度計により計測し、トルエン濃度が爆発濃度範囲の下限値の0.5倍となる0.63%以下を維持するように、脱離温度を制御した。脱離温度を調整することにより脱離ガスのトルエン濃度を制御する状況を、脱離ガス中トルエン濃度の時間変化と脱離温度の時間変化を図10に示して表す。
また、本実施例においても、実施例1と同様に、短時間でトルエンを脱離できるように脱離温度をできるだけ高温にするように段階的に上昇させながら運転を行った。具体的には、脱離ガス中のトルエン濃度が0.5%から下回ったら脱離温度を5℃上昇させるように制御した。図10は、脱離時間が220分経過した後は脱離温度を180℃に保持し、220分経過後は脱離ガス中のトルエン濃度は減少し吸着剤からトルエンの脱離が終了し始めていることを示している。また、脱離ガスを酸化分解装置に供給してトルエンの分解を行った。吸着塔の脱離分解処理を行った後、再び吸着工程へと切り替え、この操作を繰り返した。
吸着除去工程の時、吸着塔出口の清浄ガス中トルエン濃度は常時5ppm以下に維持されていた。また、最初の吸着除去工程で活性炭が性能を発揮できなくなるまでの時間は約9時間であり、脱着分解、再生に要する時間は常に5時間以内であった。また、脱離分解工程を終えた吸着剤をさらに吸着塔にて吸着したときに、活性炭が性能を発揮できなくなるまでの時間は7時間から8時間であった。
本実施例における、吸着除去工程と脱離分解工程の繰り返し回数と、吸着除去工程において活性炭が性能を発揮できなくなるまでの時間との関係を図11に示す。性能を発揮できなくなるまでの時間は全て6時間以上であった。このことにより、吸着剤からのトルエンの脱離が確実に行われ、吸着剤の再生が有効に行われていることを確認した。
A、B 吸着塔
4 熱交換器
5 酸化分解装置
6 濃度計
7 脱離温度制御装置
10 高温ガス発生装置
11 加熱装置

Claims (7)

  1. 揮発性有機化合物を含有する排ガスの処理装置であって、
    揮発性有機化合物を吸着する吸着剤を収納し、上記排ガスを受け入れ、該排ガス中の揮発性有機化合物を上記吸着剤により吸着除去して清浄排ガスを排出する吸着状態と、パージガスを受け入れ、上記吸着剤に吸着された揮発性有機化合物を該パージガスにより脱離して、揮発性有機化合物を含有するパージガスである脱離ガスを排出する脱離状態とで作動可能な吸着塔と、
    脱離状態の吸着塔から上記脱離ガスを受け入れ、脱離ガス中の揮発性有機化合物を酸化分解して、分解済パージガスを排出する酸化分解装置と、
    該酸化分解装置で酸化分解されて昇温した上記分解済パージガスを受け入れ、上記脱離状態の吸着塔に供給されるパージガスの少なくとも一部を、昇温している上記分解済パージガスとの熱交換により加熱する熱交換器と、
    上記脱離状態の吸着塔から排出される脱離ガス中の揮発性有機化合物濃度を計測する濃度計と、
    該揮発性有機化合物濃度が上記脱離ガスの所定の爆発濃度範囲の下限値より低くなるように、上記濃度計により計測された揮発性有機化合物濃度に基づき、上記脱離状態の吸着塔内の雰囲気温度である脱離温度を制御する脱離温度制御装置とを有する揮発性有機化合物を含有する排ガスの処理装置。
  2. 吸着塔は、複数設けられていて、そのうちの一部の吸着塔が、吸着状態で排ガス中の揮発性有機化合物を吸着除去して清浄排ガスを排出し、残部の吸着塔が、脱離状態で、すでに吸着した揮発性有機化合物の脱離のために上記一部の吸着塔から上記清浄排ガスの一部をパージガスとして受け入れるようになっており、
    熱交換器は、上記残部の吸着塔に供給されるパージガスのうち一部のパージガスを、昇温している分解済パージガスとの熱交換により加熱し、
    脱離温度制御装置は、上記一部のパージガスの供給量および残部のパージガスの供給量を調整することにより、脱離状態にある上記残部の吸着塔における脱離温度を制御するようになっていることとする請求項1に記載の揮発性有機化合物を含有する排ガスの処理装置。
  3. 吸着塔は、脱離状態で大気をパージガスとして受け入れるようになっており、
    熱交換器は、上記吸着塔に供給されるパージガスのうち一部のパージガスを、昇温している分解済パージガスとの熱交換により加熱し、
    脱離温度制御装置は、上記一部のパージガスの供給量および残部のパージガスの供給量を調整することにより、脱離状態にある上記吸着塔における脱離温度を制御するようになっていることとする請求項1に記載の揮発性有機化合物を含有する排ガスの処理装置。
  4. ガスを加熱して高温ガスを発生させる高温ガス発生装置をさらに有しており、
    吸着塔は、複数設けられていて、そのうちの一部の吸着塔が、吸着状態で排ガス中の揮発性有機化合物を吸着除去して清浄排ガスを排出し、残部の吸着塔が、脱離状態で、すでに吸着した揮発性有機化合物の脱離のために上記位一部の吸着塔から上記清浄排ガスの一部をパージガスとして受け入れるようになっており、
    上記高温ガス発生装置で発生した高温ガスは、上記パージガスに混入され、
    熱交換器は、上記残部の吸着塔に供給されるパージガスを、昇温している分解済パージガスとの熱交換により加熱し、
    脱離温度制御装置は、上記高温ガス発生装置で発生させる高温ガスの量および温度の少なくとも一方を調整することにより、脱離状態にある上記残部の吸着塔における脱離温度を制御するようになっていることとする請求項1に記載の揮発性有機化合物を含有する排ガスの処理装置。
  5. 吸着塔の吸着剤を加熱するための加熱装置をさらに有しており、
    吸着塔は、脱離状態で大気をパージガスとして受け入れるようになっており、
    熱交換器は、上記吸着塔に供給されるパージガスを、昇温している分解済パージガスとの熱交換により加熱し、
    脱離温度制御装置は、上記加熱装置による加熱温度を調整することにより、脱離状態にある上記吸着塔における脱離温度を制御するようになっていることとする請求項1に記載の揮発性有機化合物を含有する排ガスの処理装置。
  6. 吸着塔の吸着剤は、所定間隔を離して配置された複数の平板状の吸着剤充填層を有する着脱可能な吸着剤カートリッジとして形成されていて、
    該吸着剤カートリッジは、上記吸着剤充填層の一方の側面側に供給された排ガスが他方の側面側に向かって該吸着剤充填層を通過するような排ガスの流れが形成されるとともに、上記吸着剤カートリッジに供給された排ガスが上記複数の吸着剤充填層に分配されて流れるように構成されていることとする請求項1ないし請求項5のいずれか一つに記載の揮発性有機化合物を含有する排ガスの処理装置。
  7. 揮発性有機化合物を含有する排ガスの処理方法であって、
    揮発性有機化合物を吸着する吸着剤を収納する複数の吸着塔のうち、一部の吸着塔にて、上記排ガスを受け入れ、該排ガス中の揮発性有機化合物を上記吸着剤により吸着除去して清浄排ガスを排出するとともに、残部の吸着塔にて、パージガスを受け入れ、すでに吸着した揮発性有機化合物を該パージガスにより脱離して、揮発性有機化合物を含有するパージガスである脱離ガスを排出し、
    上記残部の吸着塔から排出された脱離ガス中の揮発性有機化合物を酸化分解して分解済パージガスを生成し、
    上記残部の吸着塔に供給されるパージガスの少なくとも一部を、酸化分解されて昇温した上記分解済パージガスとの熱交換により加熱し、
    揮発性有機化合物の脱離時に上記残部の吸着塔から排出される脱離ガス中の揮発性有機化合物濃度を計測し、該揮発性有機化合物濃度が上記脱離ガスの所定の爆発濃度範囲の下限値より低くなるように、計測された揮発性有機化合物濃度に基づき、上記脱離時における上記吸着塔内の雰囲気温度である吸着塔における脱離温度を制御することを特徴とする揮発性有機化合物を含有する排ガスの処理方法。
JP2012027546A 2012-02-10 2012-02-10 揮発性有機化合物を含有する排ガスの処理装置および処理方法 Expired - Fee Related JP5846546B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012027546A JP5846546B2 (ja) 2012-02-10 2012-02-10 揮発性有機化合物を含有する排ガスの処理装置および処理方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012027546A JP5846546B2 (ja) 2012-02-10 2012-02-10 揮発性有機化合物を含有する排ガスの処理装置および処理方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2013163156A true JP2013163156A (ja) 2013-08-22
JP5846546B2 JP5846546B2 (ja) 2016-01-20

Family

ID=49174888

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012027546A Expired - Fee Related JP5846546B2 (ja) 2012-02-10 2012-02-10 揮発性有機化合物を含有する排ガスの処理装置および処理方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5846546B2 (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5847978B1 (ja) * 2015-05-27 2016-01-27 株式会社モリカワ 吸着された揮発性有機化合物の回収方法
CN108083965A (zh) * 2017-12-06 2018-05-29 启东久星化工有限公司 一种甲苯的回收利用工艺
CN110385012A (zh) * 2019-08-05 2019-10-29 江苏金门能源装备有限公司 一种含三罐两级吸附的有机废气治理系统
JP2020104056A (ja) * 2018-12-27 2020-07-09 高砂熱学工業株式会社 吸着材再生装置、voc回収装置、voc回収システム及び吸着材再生方法
WO2024048578A1 (ja) * 2022-09-01 2024-03-07 日本碍子株式会社 酸性ガス吸着装置

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2021203345A1 (en) * 2020-04-09 2021-10-14 Corning Incorporated Transportation apparatus

Citations (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS522867A (en) * 1975-06-24 1977-01-10 Taikisha Ltd Exhaust gas treatment apparatus for organic gases
US4025324A (en) * 1975-09-08 1977-05-24 Texaco Inc. Hydrocarbon vapor control unit and system
JPS52148484A (en) * 1976-06-07 1977-12-09 Hitachi Ltd Recovery of organic solvent and regeneration of adsorbent
JPS5670818A (en) * 1979-11-13 1981-06-13 Matsushita Seiko Co Ltd Waste solvent gas treating equipment
US4895580A (en) * 1988-09-26 1990-01-23 Toya Boseki Kabushiki Kaisha Tajkisha Ltd Gas treating apparatus
JPH06304441A (ja) * 1993-04-22 1994-11-01 Toray Ind Inc 有機溶剤回収装置
JPH11197455A (ja) * 1998-01-13 1999-07-27 Hitachi Plant Eng & Constr Co Ltd ハロゲン系有機物ガスの処理方法及び装置
JP2003170022A (ja) * 2001-12-04 2003-06-17 Canon Inc ガス処理方法及びガス処理装置
JP2008207138A (ja) * 2007-02-28 2008-09-11 Jfe Engineering Kk 炭化水素の除去・回収装置
JP2008302347A (ja) * 2007-06-11 2008-12-18 Ooden:Kk 排ガス処理装置及び排ガス処理方法
JP2010029803A (ja) * 2008-07-30 2010-02-12 Jfe Engineering Corp 揮発性有機化合物の除去・回収方法

Patent Citations (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS522867A (en) * 1975-06-24 1977-01-10 Taikisha Ltd Exhaust gas treatment apparatus for organic gases
US4025324A (en) * 1975-09-08 1977-05-24 Texaco Inc. Hydrocarbon vapor control unit and system
JPS52148484A (en) * 1976-06-07 1977-12-09 Hitachi Ltd Recovery of organic solvent and regeneration of adsorbent
JPS5670818A (en) * 1979-11-13 1981-06-13 Matsushita Seiko Co Ltd Waste solvent gas treating equipment
US4895580A (en) * 1988-09-26 1990-01-23 Toya Boseki Kabushiki Kaisha Tajkisha Ltd Gas treating apparatus
JPH06304441A (ja) * 1993-04-22 1994-11-01 Toray Ind Inc 有機溶剤回収装置
JPH11197455A (ja) * 1998-01-13 1999-07-27 Hitachi Plant Eng & Constr Co Ltd ハロゲン系有機物ガスの処理方法及び装置
JP2003170022A (ja) * 2001-12-04 2003-06-17 Canon Inc ガス処理方法及びガス処理装置
JP2008207138A (ja) * 2007-02-28 2008-09-11 Jfe Engineering Kk 炭化水素の除去・回収装置
JP2008302347A (ja) * 2007-06-11 2008-12-18 Ooden:Kk 排ガス処理装置及び排ガス処理方法
JP2010029803A (ja) * 2008-07-30 2010-02-12 Jfe Engineering Corp 揮発性有機化合物の除去・回収方法

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5847978B1 (ja) * 2015-05-27 2016-01-27 株式会社モリカワ 吸着された揮発性有機化合物の回収方法
CN108083965A (zh) * 2017-12-06 2018-05-29 启东久星化工有限公司 一种甲苯的回收利用工艺
JP2020104056A (ja) * 2018-12-27 2020-07-09 高砂熱学工業株式会社 吸着材再生装置、voc回収装置、voc回収システム及び吸着材再生方法
JP7280694B2 (ja) 2018-12-27 2023-05-24 高砂熱学工業株式会社 吸着材再生装置、voc回収装置、voc回収システム及び吸着材再生方法
CN110385012A (zh) * 2019-08-05 2019-10-29 江苏金门能源装备有限公司 一种含三罐两级吸附的有机废气治理系统
WO2024048578A1 (ja) * 2022-09-01 2024-03-07 日本碍子株式会社 酸性ガス吸着装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP5846546B2 (ja) 2016-01-20

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5846546B2 (ja) 揮発性有機化合物を含有する排ガスの処理装置および処理方法
CN102814099B (zh) 用以净化总挥发性有机物的装置及方法
JP5130008B2 (ja) 揮発性有機化合物の処理装置
US20160339388A1 (en) Volatile Organic Compound Removal System Using Microwaves
CN102941000A (zh) 有机废气多功能一体化处理装置
JP5973249B2 (ja) 有機溶剤含有ガス処理システム
KR100784409B1 (ko) 휘발성 유기화합물 농축 촉매 연소 시스템 및 방법
CN205760438U (zh) 一种用于处理VOCs的活性炭吸附浓缩及蓄热式热氧化器的集成装置
CN109952142B (zh) 具备电燃烧器和能源再利用装置的室内浓缩燃烧系统
KR100690441B1 (ko) 휘발성 유기화합물 농축 촉매 연소 시스템 및 이를 위한 농축 뱅크
JP5270912B2 (ja) 触媒酸化処理装置および触媒酸化処理方法
KR20110074335A (ko) 농도 제어식 활성탄 흡탈착 장치
CN109548400A (zh) 利用气体分配板的vocs去除系统
JP2010214285A (ja) ガス処理方法
KR100889639B1 (ko) 휘발성 유기 화합물 처리장치
CN210786762U (zh) 一种热风浓缩脱附催化燃烧废气处理装置
JP2010032178A (ja) 有機溶剤含有ガス処理システム
JP6332586B2 (ja) 水処理装置および水処理システム
JP4911139B2 (ja) 揮発性有機化合物の除去・回収方法
CN209857087U (zh) 一种高效脱附催化燃烧设备
JP2011031160A (ja) 有機溶剤含有ガス処理システム
CN115318056A (zh) 一种VOCs沸石吸附浓缩催化燃烧处理系统
JP4349064B2 (ja) シロキサン化合物含有ガスの精製方法とその装置、および消化ガス発電設備
JP4973817B2 (ja) 揮発性有機化合物の除去・回収方法
KR101767157B1 (ko) 오염 촉매의 재생 수단이 포함된 일산화탄소와 오염 물질 제거 장치 및 오염 촉매의 재생이 포함된 일산화탄소와 오염 물질 제거 방법

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20140306

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20141208

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20141211

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20150203

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20150824

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20151015

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20151102

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5846546

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20151115

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees