JP5118523B2 - 自動二輪車のレッグシールド構造 - Google Patents
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Description
レッグシールド38は、車体フレームを構成するメインパイプ20、エンジンEの一部、エアクリーナ27等を側方から覆う左右一対のメインパイプサイドカバー37に着脱自在に取付けられた断面がV字形状の部品であり、車体フレーム15の前端を構成するヘッドパイプ16の側方からほぼ下方に延びるとともに車体側方に張り出し、レッグシールド38とメインパイプサイドカバー37とが閉断面形状を形成している。
また、走行風は、ヘッドパイプ前方からメインフレームに亘り車両前後方向にほぼ沿う面によってレッグシールドに沿って流れやすくなり、運転者の脚部前方がレッグシールドで覆われていても、走行風が運転者の脚部に回り込み、走行風を脚部に適度に当てることが可能になる。
また、レッグシールドが、ヘッドパイプ前方からメインフレームに亘って前後に長く形成されたことで、走行風の流れにほぼ沿う形状となり、軽快な外観となる。
また、開口部からレッグシールド近傍のメインフレーム周辺を臨むことが可能になり、開口を通じてレッグシールド下方に、例えば、工具を挿入し、この工具でメインフレーム周辺に配置された部品のメンテナンスを行う。
さらに、レッグシールドが、側面視で前後にほぼ水平に延びるエンジンよりも上方に配置されているので、レッグシールドが自動二輪車の比較的高い位置に配置されているため、自動二輪車の軽快感が増す。
さらにまた、メインフレームを囲むメインフレームカバーが、レッグシールドの後縁まで延び、メインフレームカバーの後端部がレッグシールドの後端部と結合されているので、レッグシールドとメインフレームカバーとを結合して、例えば、閉断面構造とすれば、この閉断面内は小物入れとして利用可能である。
また、レッグシールドが、走行風の流れにほぼ沿う形状となり、自動二輪車を軽快な外観とすることができる。
また、レッグシールド上面に開口部が設けられているので、レッグシールド上方から開口部を通じて、例えば、メインフレーム周辺に配置された部品のメンテナンスを行うことができ、レッグシールドや他の車体カバーを外す必要がないため、メンテナンス性を向上させることができる。
また、レッグシールドが、側面視で前後にほぼ水平に延びるエンジンよりも上方に配置されているので、レッグシールドが自動二輪車の比較的高い位置に位置するため、自動二輪車の外観をより軽快にすることができる。
さらに、メインフレームを囲むメインフレームカバーが、レッグシールドの後縁まで延び、メインフレームカバーの後端部がレッグシールドの後端部と結合されているので、レッグシールドとメインフレームカバーとの間を、例えば閉断面構造として小物入れ等の収納空間として利用することができる。
図1は本発明に係る自動二輪車のレッグシールド構造を採用した自動二輪車(第1実施形態)の側面図であり、自動二輪車10は、バーハンドル11の周辺及び下方からタンデムシート12の後方まで車体カバー13で覆われた車両であり、車体カバー13の前部に、運転者15の脚部15aの前方を覆う前後方向に長い左右一対のレッグシールド16,17(手前側の符号16のみ示す。)を備える。
レッグシールド16,17は、エンジン38よりも上方に配置されている。
排気装置44は、シリンダヘッド42の下部に前端が接続された排気管116と、この排気管116の後端に接続されたマフラ117とからなる。
フロントフェンダ121は、上面に上方に突出する山部135を備え、この山部135の位置はヘッドランプ74の前端の下方に位置する。
リヤカバー93は、ボディカバー86,87の後部下縁にそれぞれ接して後斜め上方に延びている。
このようなリブ175を形成することで、ロアカバー81,82の剛性を向上させることができるとともに、ロアカバー81,82内を通る走行風の流れを制御することができる。
ルーバー168のよろい板172は、車体側方に向いているため、レッグシールド16,17内からルーバー168を通って外部に流出した風は脚部15aに直接当たらない。
即ち、レッグシールド16の裏面にはほぼL字形状の取付け突起16cが形成され、この取付け突起16cには取付け穴16dが開けられ、メインフレームカバー77の表面にはビス挿通穴77cが開けられており、矢印で示すように、ビス79を、ビス挿通穴77cに通し、取付け穴16dにねじ込むことで、レッグシールド16とメインフレームカバー77とが結合される。なお、レッグシールド17(図4参照)とメインフレームカバー77との結合構造も上記と同様である。
即ち、センタカバー83の表面に取付け突起83cが形成され、この取付け突起83cに取付け穴83dが開けられ、この取付け穴83dに、幅の中央部が小径で貫通穴181が開けられたゴム182が嵌められ、ロアカバー81の裏面に、割り溝が形成された結合ピン81cが形成されており、矢印で示すように、結合ピン81cをゴム182の貫通穴181に挿入することで、ロアカバー81とセンタカバー83とが結合される。なお、図3に示したロアカバー82とセンタカバー84との結合構造も上記と同様である。
従って、ロアカバー81,82の後部の側方に位置する運転者の脚部15a,15aの前方はロアカバー81,82の前部で覆われ、レッグシールドの機能を果たしている。
図では、左右の運転者用ステップ124,125に運転者の脚部15a,15aが載った状態を想像線で示している。
図中の想像線は運転者の脚部15aを示している。
(a)のb−b線断面図を(b)に示す。メインフレームカバー77の外側にレッグシールド16が重ねられ、レッグシールド16の開口部16aの下方でメインフレームカバー77とレッグシールド16とが結合されている。
(a)のb部の断面図を(b)に示す。(b)はフロントカバー76とメインフレームカバー77との合わせ部(上部)の断面を示している。
即ち、フロントカバー76の後端部の下面にメインフレームカバー77の前端部の上面を当てたことを示している。
即ち、フロントカバー76の側端部に溝部76aが設けられ、この溝部76aにメインフレームカバー77の側端部を挿入したことを示している。
即ち、レッグシールド16の上縁に、平坦部16jと、この平坦部16jの車体内方に配置された屈曲部16kを形成し、平坦部16jにフロントカバー76の下縁を当てたことを示している。
図16は本発明に係る車体カバー(第1実施形態)の作用を示す第1作用図である。
例えば、メインフレーム37の周辺の部品としてキャブレタ112をメンテナンスする場合は、車体カバー13を外さずに、隙間78,78や開口部16a,17a、ルーバー168に形成されたスリット171を通じて工具195を車体カバー13内に挿入して行うことができ、更に、メンテナンス位置によって工具195の挿入方向も変更できるため、メンテナンス性を向上させることができる。
(a)はレッグシールド16の作用を示す作用図であり、走行風がレッグシールド16の側方を矢印で示すように進むときに、前部傾斜面152及び側方突出面151を通過した後では、走行風は、湾曲面153側に曲がって進み、運転者の脚部15aに当たる。上記作用は下側レッグシールド81(図3参照)でも同様である。
エンジン38の運転中は、特にシリンダ部41から多くの熱が放出され、その熱気が矢印のように上昇して車体カバー13内にこもる。自動二輪車が走行を始めると、走行風は、矢印で示すように、車体カバー13内に入り込んだ後、直接エンジン38に当たったり、矢印で示すように、熱気と共にレッグシールド16とロアカバー81との隙間78を通って外部に流出し、更に、矢印で示すように、隙間78の後方に形成されたセンタカバー83の凹部156に沿って後斜め上方に流れる。
従って、上記のような走行風の流れによってエンジン38からの放熱が盛んになり、エンジン38の冷却を促すことができる。
矢印で示すように、走行風がロアカバー82内に入り込むと、走行風は、ロアカバー82のV字状に形成された上縁のリブ175によって後斜め下方に進行方向が変更され、エンジン38のシリンダ部41に当たり、シリンダ部41を冷却する。このように、ロアカバー81,82(符号82のみ示す。)の上縁のリブ175の方向を変えることでロアカバー81,82内の走行風の流れの方向を制御することができる。
また、レッグシールド16,17が、走行風の流れにほぼ沿う形状となり、自動二輪車10を軽快な外観とすることができる。
図ではセンタカバー201にボディカバー86を複数のビス79で結合した状態を示している。
左アンダカバー部204は、図4に示したボディアンダカバー91に相当し、右アンダカバー部206は、図4に示したボディアンダカバー92に相当するものである。
上記した覆い部231は、ロアカバー233,234に限らず、図4に示したセンタカバー83,84に一体に形成してもよい。
上記した収納箱236には、工具ケース238に限らず、他の小物を収納してもよい。
車体カバー250は、ヘッドパイプ32(図2参照)の後方及びメインフレーム37(図2参照)の前部の上方を覆うとともにフロントカバー76の後縁に隣接するメインフレームカバー251と、フロントカバー76及びメインフレームカバー251の下側に隣接する左右一対のレッグシールド253,254と、これらのレッグシールド253,254の下方に配置された左右一対のロアカバー256,257とを備える。
エアクリーナ114は、エアクリーナケース本体271と、このエアクリーナケース本体271の開口を塞ぐエアクリーナケースカバー272と、これらのエアクリーナケース本体271及びエアクリーナケースカバー272の合わせ部に取付けられたエアクリーナエレメント273とからなる。
この結果、エアクリーナ14の上部背面に設けられた吸気口からエアクリーナ114内へ空気を取り込みやすくすることができる。
Claims (4)
- ヘッドパイプ(32)から後方斜め下方にメインフレーム(37)が延び、このメインフレーム(37)の後部にエンジン(38)が支持され、車体前部に運転者の脚部前方を覆う左右一対のレッグシールド(16,17)が設けられた自動二輪車において、
前記レッグシールド(16,17)は、上面に開口部(16a,17a)が設けられ、前記ヘッドパイプ(32)前方から前記メインフレーム(37)に亘り車両前後方向にほぼ沿う面を有するとともに、側面視で前後にほぼ水平に延びるエンジン(38)よりも上方に配置され、前記メインフレーム(37)と重なる部分に車幅方向内側に湾曲する湾曲面(143)を有し、
前記メインフレーム(37)を囲むメインフレームカバー(77)は、前記レッグシールド(16,17)の後縁まで延び、メインフレームカバー(77)の後端部がレッグシールド(16,17)の後端部と結合されている、
ことを特徴とする自動二輪車のレッグシールド構造。 - 前記レッグシールド(16,17)とロアカバー(81,82)との間の隙間(78)を利用して着脱自在に取付ける収納箱(236)を設け、この収納箱(236)の車体側面視後方側に開閉可能なリッド(241)を備えていることを特徴とする請求項1記載の自動二輪車のレッグシールド構造。
- 前記隙間(78)の後方、且つ運転者の脚部(15a)の車幅方向内側にメッシュ構造を備える覆い部(231)を備えていることを特徴とする請求項2記載の自動二輪車のレッグシールド構造。
- ヘッドパイプ(32)から後方斜め下方にメインフレーム(37)が延び、このメインフレーム(37)の後部にエンジン(38)が支持され、車体前部に運転者の脚部前方を覆う左右一対のレッグシールド(16,17)が設けられた自動二輪車において、
前記レッグシールド(16,17)は、上面に開口部(16a,17a)が設けられ、前記ヘッドパイプ(32)前方から前記メインフレーム(37)に亘り車両前後方向にほぼ沿う面を有するとともに、側面視で前後にほぼ水平に延びるエンジン(38)よりも上方に配置され、前記メインフレーム(37)と重なる部分に車幅方向内側に湾曲する湾曲面(143)を有し、
前記エンジン(38)の一部であるシリンダヘッド(42)前端部が、車両側面視において、前記メインフレームカバー(77)で覆われるように配置されたエアクリーナ(114)よりも後方且つ下方に設けられ、後方に跨ぎ空間を形成するメインフレームカバー(77)と左右に隣接する前記レッグシールド(16,17)の前記開口部(16a,17a)は、車両平面視において、車幅方向に指向するルーバー(168)を備える、
ことを特徴とする自動二輪車のレッグシールド構造。
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