JP5115915B2 - 鉛フリーはんだ、そのはんだ加工物、ソルダーペースト及び電子部品はんだ付け基板 - Google Patents

鉛フリーはんだ、そのはんだ加工物、ソルダーペースト及び電子部品はんだ付け基板 Download PDF

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Description

本発明は、溶融してから固化したはんだにウイスカ発生を抑制したSn−Zn系はんだ、鉛フリーはんだ、これらを用いたはんだ加工物、ソルダーペースト及び電子部品はんだ付け基板に関する。
近年、電子機器の配線基板の多機能化、軽薄短小化に伴い表面実装技術が急速に発展し、電子部品の表面実装を行う場合には、ほとんどソルダーペーストを用いたリフローはんだ付け方法が行われている。そのソルダーペーストに用いられるはんだ粉末は、Sn−Pb系のものが大部分を占めている。ところが、電子機器が使用済み等により廃棄される場合、分解されてその一部は回収されているものの、電子部品を実装した実装基板はほとんど回収されずに粉砕されて埋め立てられて処理されるか、自然界に投棄されたままにされるものもあるというのが現状である。自然界に投棄された実装基板には電子部品がはんだ付されているので、このはんだに鉛が含まれていると、酸性雨等によりこの鉛が可溶性鉛化合物となって溶出し、自然界を汚染するのみならず、地下水等を通して汚染された水や動植物の食物が人体に摂取されることがあり、その毒性が強いことから重大な問題となりつつある。そこで、鉛を含まないはんだ材料が開発され、Sn−Ag合金、Sn−Ag−Cu合金等のいわゆる無鉛はんだ合金粉末(鉛フリーはんだ合金粉末)が用いられるようになってきた。特にめっきに用いるPbフリーはんだはSnが主として使用されている。
ところが、上記の無鉛はんだ合金粉末(Pbフリーはんだ合金粉末)は、融点が約200〜220℃と高いので、そのはんだ粉末を含有するソルダーぺーストを用いたリフローはんだ付け方法では加熱時のピーク温度を230〜240℃にする必要があり、鉛系のSn−Pb合金の場合にはその共晶組成(63Sn/37Pb)の融点が183℃と低く、そのはんだ粉末を含有するソルダーぺーストを用いたリフローはんだ付け方法ではその加熱のピーク温度が230℃程度でよく、熱に弱い電子部品を損傷なくはんだ付することができるのに対し、その熱損傷による機能劣化等を起こさせるという問題点がある。この問題を回避するには、可及的に低融点の無鉛はんだの出現が望まれるが、その要求に応じるために、Sn−Ag−Cu系無鉛はんだ合金(特許第3027441号公報、米国特許第5527628号公報)や、Sn−Ag−Cu−Bi系無鉛はんだ合金(米国特許第4879096号公報)等、種々の無鉛はんだ合金が提案され、現在では、Sn−Ag−Cu系無鉛はんだ合金が我国においては主流を占めるようになってきている。
最近では、Sn−Ag系合金よりも溶融温度の低い鉛フリーはんだ合金として、91Sn/9Znの組成で共晶となり、溶融温度が199℃であるSn−Zn系合金が注目され、さらにその合金の濡れ性や接着強度を改善するために、Bi、In、Ag、Cu、Ni等を添加した鉛フリーはんだ合金も提案されている。
例えば特公平6−49238号公報には、Cu系合金からなる被接合部材をZnを含むSn系合金はんだではんだ付けするとCu−Sn等の反応相が形成され、この反応相は高温雰囲気で成長し電気抵抗等が大きくなり好ましくないが、Znを添加することによりCu−Zn−Snの合金相が形成されCu−Sn相の形成を抑制する作用があり、熱応力等が作用しても、はんだ付け部に割れが発生しにくくなる旨の記載がある。
また、特許3091098号公報には、カーラジエーターやカーヒーターなどの熱交換器の組み立ての接合に適した、Sn、Cu、Znから構成されるはんだ合金が開示されており、Znの添加ははんだ合金の強度を上昇させ、融点を下げる効果もあり、クリープ強度も上昇させる旨の記載がある。
また、特許3379679号公報には、Sn−Zn系合金のソルダーペーストの経時変化による粘度増加を抑えるために、分子量200以下であって1分子中にカルボキシル基と水酸基をともに1個以上有する有機酸とフタル酸エステルまたは、ソルビタン脂肪族エステルの有機系化合物がともに添加されるとよい旨の記載がある。
特公平6−49238号公報 特許3091098号公報 特許3379679号公報
しかしながら、これらの各公報に記載されている鉛フリーはんだは、その成分のほとんどがSnとなるので、Snの再結晶によって発生する針状結晶状のウィスカ(髭)と呼ばれる錫ウィスカの発生が避けられない。これまでは、ウィスカはめっきはんだだけの問題としての認識があったが、接合に用いられるはんだについてもウィスカの発生が判明した。近年、電子基板(プリント基板)の小サイズ化に伴って回路の間隔も100μmよりも短くなってきており(ファインパターン回路)、搭載部品間隔が狭くなってきている状況では、50μm以上に成長した錫ウィスカの発生があると、回路の短絡も生じることがあり、使用性能の信頼性に問題がでてきている。
本発明は上記の事情に鑑みなされたもので、その目的は、はんだ接合後の固化したときにウィスカの発生を抑制でき、はんだの濡れ性も損なわない鉛フリーはんだ、これを用いたはんだ加工物、ソルダーペースト及び電子部品はんだ付基板を提供することにある。
本発明者らは、上記の目的を達成しようとして鋭意研究を重ねた結果、被はんだ付体が銅系材料(銅や銅合金)で構成されている場合には、Snを主成分とする鉛フリーはんだでは、そのはんだを溶融させ被はんだ付体に接触させると、はんだ−銅界面にSn−Cu化合物が成長し、これが錫ウィスカの発生原因になることを突き止め、従来のSnを主成分とする鉛フリーはんだに、例えばZnを0.003重量%〜0.2重量%の範囲で少量添加するように、微量の特定の元素を添加すると、これまでの鉛フリーはんだの特性を損なったり、劣化させることなく、錫ウィスカの発生原因であるSn−Cu化合物の成長を抑制し、ウィスカの発生を抑制できることを見出し、本発明を完成するに至った。
従って、本発明は、(1)、亜鉛又は亜鉛化合物を0.003重量%〜0.2重量%(但し、0.2重量%そのものは除く)含有し、残部がSn及び不可避的不純物からなるSn−Zn系鉛フリーはんだであって、回路の間隔が100μmよりも短いファインパターン回路を有するプリント基板に電子部品をはんだ付けするのに用いられる、溶融してから固化したはんだにウィスカ発生を抑制したファインパターン回路用鉛フリーはんだを提供するものである。
また、本発明は、(2)、亜鉛化合物は亜鉛酸化物であり、溶融してから固化するまでのはんだの下層、中層及び上層のいずれかに亜鉛酸化物が存在し、該亜鉛酸化物の形成により当該はんだ内又は表面に金属光沢を保つ擬似防食部を形成し、該擬似防食部はウィスカ発生を抑制する上記(1)のファインパターン回路用鉛フリーはんだ、(3)、ウィスカ発生の抑制はウィスカの長さを50μm未満に抑制できることである上記(1)又は(2)のファインパターン回路用鉛フリーはんだ、(4)、N、In、Biからなる群より選ばれた1種をNiは0.01重量%〜1.0重量%、Inは0.01重量%〜0.5重量%、Biは0.01重量%〜4.0重量%添加した上記(1)ないし(3)のいずれかのファインパターン回路用鉛フリーはんだ、(5)、上記(1)ないし(4)のいずれかのファインパターン回路用鉛フリーはんだの合金を有する棒はんだ、はんだボール又は成形はんだからなるファインパターン回路用はんだ加工物、(6)、上記(1)ないし(4)のいずれかのファインパターン回路用鉛フリーはんだの粉末と、フラックス成分とを配合してなるファインパターン回路用ソルダーペースト、(7)、亜鉛を0.003重量%〜0.2重量%(但し、0.2重量%そのものは除く)含有し、残部がSn及び不可避的不純物からなるSn−Zn鉛フリーはんだ粉末と、フラックス成分とを配合してなるソルダーペーストであって、回路の間隔が100μmよりも短いファインパターン回路を有するプリント基板に電子部品をはんだ付けするのに用いられる、溶融してから固化したはんだにウィスカ発生を抑制したファインパターン回路用ソルダーペースト、(8)、電子部品と回路の間隔が100μmよりも短いファインパターン回路を有するプリント基板の少なくとも一方が銅系材料からなるはんだ付け部を有し、上記(1)ないし(4)のいずれかのファインパターン回路用鉛フリーはんだ、上記(5)のファインパターン回路用はんだ加工物又は上記(6)又は(7)のファインパターン回路用ソルダーペーストを用いて上記プリント基板に上記電子部品がはんだ付けされている電子部品はんだ付け基板を提供するものである。
なお、「(1)、0.003重量%〜5重量%の亜鉛又は亜鉛化合物と、
それ以外の残部が基本的にスズ又はスズ化合物と、
を含むSn−Zn系はんだであって、
前記亜鉛又は亜鉛化合物が、当該はんだ内又は表面において擬似防食部であるSn−Zn系はんだを提供するものである。
また、本発明は、(2)、0.003重量%〜5重量%の亜鉛又は亜鉛化合物と、
それ以外の残部が基本的にスズ又はスズ化合物と、
を含むSn−Zn系はんだであって、
前記亜鉛又は亜鉛化合物によりSn−Zn系はんだ部のいずれかに形成された擬似防食部が、当該Sn−Zn系はんだに形成されるSn−Zn系はんだ、
(3)、上記(1)又は(2)に記載された、上記擬似防食部がSn−Zn系はんだから発生するウィスカを防止する手段であるSn−Zn系はんだ、(4)、上記(1)から(3)のいずれか1項に記載の亜鉛化合物は、亜鉛酸化物であるSn−Zn系はんだ、(5)、上記(4)の亜鉛化合物は、不動態膜であるSn−Zn系はんだ、(6)、Sn−Zn系はんだにMg、Al、P、Ti、Mn、Fe、Co、Ni、Cu、Ga、Ge、Mo、Ag、In、Au、Biからなる群より選ばれた少なくとも1種を添加した上記(1)ないし(5)のいずれかの鉛フリーはんだ、(7)、Sn−Zn系はんだはZnを0.003重量%〜5重量%、Agを0.1重量%〜5重量%および/またはCuを0.1重量%〜3重量%含有し、残部をSnとする上記(1)ないし(6)のいずれかの鉛フリーはんだ、(8)、上記(1)ないし(7)のいずれかの鉛フリーはんだの合金を有する棒はんだ、はんだボール又は成形はんだからなるはんだ加工物、(9)、上記(1)ないし(7)のいずれかの鉛フリーはんだの粉末と、フラックス成分とを配合してなるソルダーペースト、(10)、Zn5重量%〜13重量%、残部Snからなる第1の鉛フリーはんだ粉末又は該第1の鉛フリーはんだ粉末に、Mg、Al、P、Ti、Mn、Fe、Co、Ni、Cu、Ga、Ge、Mo、Ag、In、Au、Biからなる群より選ばれた少なくとも1種を添加した第2の鉛フリーはんだ粉末と、主成分がSnからなる第3の鉛フリーはんだ粉末又は該第3の鉛フリーはんだ粉末に、Mg、Al、P、Ti、Mn、Fe、Co、Ni、Cu、Ga、Ge、Mo、Ag、In、Au、Biからなる群より選ばれた少なくとも1種を添加した第4の鉛フリーはんだ粉末を、請求項1ないし9のいずれかに記載の鉛フリーはんだのZnが0.003重量%〜5重量%の組成になるように混合した鉛フリーはんだ粉末と、フラックスとを配合してなるソルダーペースト、(11)、電子部品とプリント基板の少なくとも一方が銅系材料からなるはんだ付け部を有し、上記(1)ないし(7)のいずれかに記載のSn−Zn系はんだ又は鉛フリーはんだ、上記(8)のはんだ加工物又は上記(9)若しくは(10)のソルダーペーストを用いて上記プリント基板に上記電子部品がはんだ付けされている電子部品はんだ付け基板を提供するものである。
なお、上記において、(1)、Zn、Co又はGeを0.003重量%〜5重量%含有し、残部をSnとするSn−Zn系はんだを含有する鉛フリーはんだであって、溶融してから固化したはんだにウィスカ発生を抑制した鉛フリーはんだ、(2)、Znを0.003重量〜5重量%含有し、残部をSnとするSn−Zn系はんだを含有する鉛フリーはんだであって、該鉛フリーはんだ粉末を溶融してから固化するまでのはんだにZnOを含む鉛フリーはんだ、(3)、ZnOは溶融してから固化するはんだの下層、中層及び上層のいずれかに存在する上記(2)の鉛フリーはんだ、(4)、ZnOは擬似防食部を形成する上記(2)又は(3)の鉛フリーはんだ、(5)、ZnOは擬似防食部によりウィスカ発生を抑制する上記(4)の鉛フリーはんだとしてもよく、また、「鉛フリーはんだ」は「鉛フリーはんだ粉末」、「鉛フリーはんだ合金粉末」、「鉛フリーはんだ合金」としてもよく、これらを意味する。また、「Sn−Zn系はんだを含有する鉛フリーはんだ」とは、不可避的な不純物その他の成分が含まれてもよいことを示す。」とすることもできる。
本発明によれば、特にZn又はその化合物を0.003重量%〜0.2重量%(0.2重量%そのものは除く)含有するSn−Zn系のファインパターン回路用鉛フリーはんだを提供することができるので、Znの添加量は少ないほどはんだの濡れ性も損なわない鉛フリーはんだを提供することができ、また、これを用いたファインパターン回路用はんだ加工物やファインパターン回路用ソルダーペーストを提供することができる。これらを用いたはんだ付け後に同様にウィスカの発生を抑制できる。このようにしてはんだ付けした電子部品はんだ付け基板を提供することができる。
このように、ウィスカの発生が抑制ないし防止されると、近年の電子基板(プリント基板)の小サイズ化に伴う回路の間隔が100μmより短いファインパターン回路におけるウィスカによる回路の短絡による問題も解決することができ、電子回路の信頼性を一段と高めることができる。
本発明において、特定の元素を添加したSnを主成分とする鉛フリーはんだについて、その添加元素が少量であれば、これまでのPbフリーはんだとしての特性を損なうことなく、ウィスカ抑制効果が発揮されると考え、その特定の元素の選定基準としては、環境負荷がない、安価である、通常状態で安定であることも考慮された。Sn単成分に添加する特定の元素としては、Zn、Co、Ge、Ga等が挙げられ、ウィスカの長さを0〜40μmにすることができ、この序列の前の元素ほどウイスカの成長を抑制でき、Zn、Co、Geの場合にはウィスカの長さを0〜30μm、その内でもZnの場合にはウィスカの長さを0〜20μmとすることができ、Sn単成分にNiを添加した場合にはウィスカの長さが100μm、Sn単成分にMnを添加した場合にはウィスカの長さが50μmにまで成長することがあるものよりウィスカの長さを短くでき、好ましい。
また、Sn- 3Ag- 0.5Cu等のSn−Ag−Cuに添加する特定の元素としては、Zn、Ge等が挙げられ、ウィスカの長さは0〜40μmにすることができ、この序列の前の元素ほどウィスカの成長を抑制でき、ウィスカの長さがCo、Inをそれぞれ添加した場合には50μm、Mnを添加した場合には60μm、Niを添加した場合には80μmにまで成長することがあるものよりはウィスカの長さを短くでき、好ましい。
特定の元素をSn単成分に添加する場合、特定の元素をSn−Ag−Cu等の複数成分に添加するいずれの場合も、特定の元素としてはZnが好ましく、ディップはんだ付けによる検証では、ウィスカの長さを0にすることができ、はんだ表面は酸化、腐食がなく、金属光沢が維持され、高温高湿条件(例えば85℃、相対湿度85%)下の経時変化でも、ウィスカの発生を抑制できる。Sn−ZnはんだではSn37Pbはんだよりもウィスカの成長を抑制でき、Sn−Ag−Cu−Znはんだ、Sn−Znはんだのいずれの場合もZnの添加量を増すとともにウィスカの成長を抑制する効果が顕著に現れ、Sn- 3Ag- 0.5Cuの場合の同様の条件下の経時変化でのウイスカの長さより著しく小さくでき、Sn- 3Ag- 0.5Cuの場合にはCu下地とはんだ界面部分や、はんだが酸化した所から太さや長さの異なるウィスカが発生するのとは大きくことなる。
なお、ウィスカの主な発生箇所はフィレット末端のはんだの厚さが薄いところで多く発生し易く、反対にフィレット中央のはんだが多く供給され厚さがあるところでは、Sn- 3Ag- 0.5Cuの場合でもウィスカを発生し難くできる。
これらの良い性能を得るには、Znの添加量は0.003重量%〜5重量%であり、好ましくは0.1重量%〜1.0重量%であり、0.003重量%より少ないと、Sn−Cu化合物の成長を一時抑えることができるが、時間の経過とともにSn−Cu化合物が再び成長し、Sn−Cu化合物層を形成させることを避けることができない。また、5重量%より多いと、今度はCu−Zn化合物が生成し、この生成によるウィスカが発生し、Sn−Cu化合物によるウィスカの場合と同様な問題を生じる。
このように、Znの添加量は多過ぎても少な過ぎても、ウィスカの発生を阻止できず、適量の添加が必要であるが、Znは酸化性が強く、その酸化物がZn−Snはんだに混じると、その溶融はんだは被はんだ付体(プリント基板の銅箔ランド)の銅面に対する濡れを損ない易いので、その添加量は少ないほどよく、これを考慮すると、Znの添加量は0.003重量%〜0.3重量%未満が好ましい。さらに好適には、0.003重量%〜0.2重量%が好ましい。
Co、Ge、Ga等の添加量は0.003重量%〜5重量%であるが、0.1重量%〜1.0重量%が好ましく、Znの添加量の場合の上述したことに準じたことが言えるが、はんだの金属光沢はZnを添加したはんだが最も優れる。
Znははんだ表面上で亜鉛酸化膜を形成するものと考えられ、これは亜鉛が従来もっている擬性(擬似)防食作用による防錆効果ではないかと考えられる。
本発明のSn−Znの鉛フリーはんだ合金には、例えばMg、Al、P、Ti、Mn、Fe、Co、Ni、Cu、Ga、Ge、Mo、Ag、In、Au、Biからなる群より選ばれた少なくとも1種、すなわちこれらの各々の単数又は複数の元素を加えて、機械的強度、はんだ濡れ性、低融点化等のはんだ特性を改善することも好ましい。例えばAgを0.1重量%〜5重量%(全成分からなるはんだ中の割合、以下同様)添加すると、はんだの機械的強度を改善するとともに、Sn−Zn合金の耐食性を向上させることができる。Agは0.1重量%より少ない添加では、これらの効果が現れず、また、5重量%を越えて添加されると、液相線温度が急激に上昇してしまい、はんだ付け温度が高くなって電子部品に熱損傷を与え易くなる。
また、Cuを0.1重量%〜3重量%添加すると、はんだの機械的強度改善に優れた効果があり、また、溶融はんだに浸漬してはんだ付けを行う場合、プリント基板のランドの銅箔の銅を溶融はんだ中に拡散することを抑制する効果もある。0.1重量%より少ない添加では、その効果がなく、3重量%を越えるとSn−Cuの金属間化合物が析出し、ウィスカの発生原因になるだけではなく、急激に液相線温度を上昇させて、はんだ付け性を阻害するようになる。AgやCuは単独で添加してもよく、また、AgとCuを同時に添加することもできる。
また、Sn−Zn系合金にBi、In、Ag、Cu、Ni等を添加すると、濡れ性を改善し、接着強度を向上させることができる。
その他の元素もこれらに準じ、これらの金属元素を含めて、その添加量は例えば0.01重量%〜4.0重量%が例示されるが、これ以下でよい場合もある。
本発明は、上記Sn−Zn等のはんだ合金やこれらのそれぞれに他の元素を添加したはんだ合金を用いて得られるソルダーペーストも提供するが、このソルダーペーストは、その合金のはんだ粉末をフラックスに混ぜ込んだものである。そのはんだ粉末はソルダペースト中85重量%〜92重量%(フラックス:8重量%〜15重量%)用いられ、球形で粒径が10μm〜45μmのはんだ粉末が、はんだ付ランドのピッチの狭くなってきている最近のプリント基板に対するリフローはんだ付け用としては好ましい。
そのフラックスとしては、例えば樹脂成分、活性剤及び溶剤からなる。樹脂成分としては、例えばロジン系樹脂が挙げられ、これにはロジン及びその変性ロジン等の誘導体が挙げられ、これらは併用もできる。具体的には例えばガムロジン、ウッドロジン、重合ロジン、フェノール変性ロジンやこれらの誘導体が挙げられる。ロジン系樹脂の含有量は、ソルダーペースト組成物のはんだ粉末を除いた他の成分である、いわゆるフラックス中、30重量%〜70重量%とすることができる。これより少ないと、はんだ付けランドの銅箔面の酸化を防止してその表面に溶融はんだを濡れ易くする、いわゆるはんだ付け性が低下し、はんだボールが生じ易くなり、これより多くなると残渣量が多くなる。活性剤としては、有機アミンのハロゲン化水素塩及び有機酸が挙げられ、具体的にはジフェニルグアニジン臭化水素酸塩、シクロヘキシルアミン臭化水素酸塩、ジエチルアミン塩酸塩、トリエタノールアミン臭化水素酸塩、モノエタノールアミン臭化水素酸塩、アジピン酸、セバチン酸等が挙げられ、これらは残さによる腐食性を抑制し、絶縁抵抗を損なわない点から、さらにははんだ付け性、はんだボールを生じさせないようにする点からフラックス中0.1重量%〜3重量%が好ましい。チキソ剤を併用してもよく、その使用により、ソルダーペーストをその印刷性に適した粘度に調整することができるように、例えば、水素添加ヒマシ油、脂肪酸アマイド類、オキシ脂肪酸類をフラックス中3重量%〜15重量%含有させることが好ましい。溶剤としては、例えばヘキシルカルピトール(沸点:260℃)、ブチルカルビトール(沸点:230℃)等が挙げられ、フラックス中30重量%〜50重量%含有させることが好ましい。
本発明のソルダーペーストは、上記した必須成分及び必要に応じて添加される上記添加剤と共に混練処理することにより容易に製造することができる。このようにして得られたソルダーペーストは、プリント基板に塗布され、その塗布膜にチップ部品が載置され、ついで加熱されてはんだ粉末が溶融されることによりはんだ付けが行われ、電子部品はんだ付け基板が得られる。
その際、はんだ付け時にはんだと銅の界面に生成されるSn−Cu化合物が更にはんだ成分の亜鉛等の上記特定の元素と反応することによりSn−Cu化合物層のはんだ側にCu−Zn化合物層や他の特定元素によるこれに準じた化合物層を形成する。これにより、錫や銅の拡散が抑えられ、ウィスカの発生原因であるSn−Cu層の成長が抑制されて、錫ウイスカの発生が抑制され、はんだフィレットに対する応力も抑えることができる。この際、Zn等の特定の元素は適量であるので、Cu−Zn化合物によるウィスカの発生も抑制され、また、その適量は少量ともいえるので、はんだの濡れを害することもない。
Sn3Ag0.5Cu1.0Zn等の上記の特定の元素を添加した鉛フリーのはんだのペーストでは、フラックス残さの有無や、リフロー条件の変化にかかわらずウィスカの発生を抑制できるが、Sn3Ag0.5Cuはんだのペーストの場合にはリフローはんだ付けでは、ディップはんだ付けより高温高湿下(85℃、相対湿度85%)での経時変化における長期の場合にはウィスカの長さは短かくできるが、リフロー条件では、リフロー加熱温度を高くしたり、加熱時間を長くすると、通常条件よりもウィスカは成長する傾向が見られる。また、フラックス残さが残っていると、ウィスカの成長は遅くなる傾向が見られる。しかし、リフロー条件の変化により、ウィスカの成長の傾向が見られる。
なお、本発明の「鉛フリーはんだ」は、「銅系材料の被はんだ付体接合用鉛フリーはんだ」としてもよいが、ウィスカの発生を抑制ないし防止したこと以外は従来の無鉛はんだと同じ特性を持つことができ、電子部品はんだ付用のみならず、機械的接合用等にも使用でき、特に特殊な用途に限られるものではない。また、「回路間隔が100μm以下のファインパターン回路に電子部品をはんだ付けするのに用いる鉛フリーはんだ(ソルダーペースト)、その鉛フリーはんだによりはんだ付けした電子部品はんだ付け基板」としてもよい。この場合には、上記のウィスカの長さを100μm以下にできる特定元素も使用できる。
以下に実験例によって、本発明を具体的に説明するが、本発明はこれらの実験例によって限定されるものではない。以下「部」とは「重量部」(「質量部」としてもよく、上記においても同様)、「%」は「重量%」を表す。
(実験例1)
Znを0.5重量%、残部をSnとする各金属をるつぼに採り、電気炉中で均一に溶融させ、鋳型に流し込んで、はんだ合金を調製した。また、はんだ粉末に関しては、遠心アトマイズ法により微粒子化して、Sn−Zn合金の鉛フリーはんだ粉末(粒径10μm〜45μm)(はんだ材)を製造し、これを用いて次の実験方法によりウィスカの発生状態を調べた。
(実験方法)
上記Sn−Zn合金の鉛フリーはんだ粉末をメニスコグラフ測定装置により250℃で溶融させ、その溶融はんだに、フラックス(タムラ化研株式会社製:EC−19S−8)を塗布したJIS2クシ型基板(クシ型銅電極が形成された基板)を約3秒間浸漬させてから取り出し、付着した溶融はんだを固化させた(ディップはんだ付け)。その後、その基板を超音波装置で酢酸エチルで5分間洗浄を行い、フラックス残渣を除去した。基板を乾燥させた後に、85℃、85%RH(相対湿度)の恒温恒湿槽に投入し500時間後、1000時間後、2000時間後に取り出した。取り出した基板をSEM(走査型電子顕微鏡)(400倍、1000倍)によりウィスカ(ウィスカの長さ)の発生状態を観察した(経時変化とウィスカの関係)。
その結果を上記はんだの組成とともに表1に示す。表1中、「◎」はウィスカの発生無(ウィスカの長さ0)、「○」はほとんどウィスカの発生無(ウィスカの長さ30μm以下)、「△」は長さが30μmより長く50μm未満のウィスカの発生、「×」は長さが40μm以上のウィスカの発生(△に相当するものも含む)、「−」は前段階でウィスカ発生のためSEM観察を行わないことを示す。各印の横の数値はウィスカの長さ(μm)を示す。
なお、このことから、本発明において、「溶融してから固化したはんだにウィスカ発生を抑制した」とは、ウィスカの長さ50μm未満、あるいは30μm未満又は30μm以下であるとしてもよい。
(実験例2〜26)
表1、2に示すように、実験例2〜26の鉛フリーはんだ粉末を実験例1に準じて製造し、それぞれの鉛フリーはんだ粉末を用いて実験例1と同様にウィスカの発生状態を調べ、その結果を実験例1の場合と同様に表1、2に示す。
表1から、実験例1では、0.5重量%のZnをSnに添加することによりウィスカの発生を抑制することがわかり、実験例2〜9ではBi、Ni、Cu、In、Ge、Mgが存在していても、Zn添加によるウィスカ発生の抑制効果は失われることが無いことがわかる。実験例10〜14のSn−Ag−Cu系はんだにおいてもZn添加(Sn−Zn系はんだ)によるウイスカ発生の抑制効果が現れた。一方、実験例15〜20、22〜26は500時間で40μm以上のウイスカが発生してしまい、特に回路間隔が50μm以下のファイン回路の短絡防止に対する信頼性に欠けるといえる。実験例21ではZnを含んでいるがその量が多すぎるために、1000時間で30μm以上の長さのウイスカが発生した。実験例にあるように亜鉛を適量添加することで、ウイスカ発生を抑制することができ、回路短絡による信頼性低下が回避されることがわかった。
(実験例27〜36)
黒鉛るつぼに850g程度のSn又はSn- 3Ag- 0.5Cuはんだを入れ、マッフル炉((株)デンケン製)で窒素雰囲気下300℃で加熱溶融後、表3に示すように、実験例27〜36の他の金属元素または合金を0.1〜0.2%程度、溶融しているはんだに添加した。さらに窒素雰囲気下で500〜1000℃、1〜2時間加熱することによって、添加元素をはんだに溶解させ、添加元素を含有するSn合金やはんだ合金(実験例27〜36のはんだ材)を製造した。表3は作製した各はんだ材の成分を示す。なお、組成は、一般的な表記法である重量%で表すと、例えばSn- 3Ag- 0.5Cuとなるが、表には各金属元素とその重量%を分離して示してある。
はんだ粉末に関しては、上記実験例1と同様に、遠心アトマイズ法により微粒子化して、Sn−Zn合金の鉛フリーはんだ粉末(粒径10〜45μm)を製造してもよい。
次の実験方法によりウィスカの発生状態を調べた。
(実験方法)
メニスコグラフ測定装置により上記の各はんだ材を溶融させ、そのほかのことは上記実験方法と同様(JIS2クシ型基板は表面を研磨して使用する)にして、同実験方法の記載に従った500時間後のウィスカの発生を光学顕微鏡により観察し、回路から発生しているウィスカの長さを測定することで添加金属元素によるウィスカ発生の傾向を検証した。結果を表3に示す。
なお、経時変化とウィスカの関係では、1500時間後の測定も行って、その他の時間後のものとともに、図1のグラフに示した。また、そのグラフよりウィスカの長さを読み取った値を表3に示した。
なお、図1中、「SAC0.1Zn」等のはんだの種類は図2に示す組成を表し、図2の組成は表1〜3に準ずるものである。
(ディップはんだ付によるウィスカについて)
表3から、実験例29、30ではそれぞれCo、Geを各0.1重量%Snに添加することにより比較的ウィスカの成長を抑制し、実施例27ではZnを0.1重量%Snに添加することによりウィスカの発生は認められないことがわかる。
実験例27のはんだ材によるはんだ表面(フィレット表面)は腐食がなく、金属光沢が維持されており、他方、実験例32のはんだ材によるはんだ表面は酸化により、かなり腐食していることが目視により、また写真を撮ることにより観察された。
表1から、実験例13(SAC0.1Zn(図2))のはんだ材について、Znを添加したSAC合金はんだはウィスカの発生が無いことがわかるが、表1の実験例13のはんだ材を実験例27〜36のはんだ材を製造したと同様の方法(いずれの方法も具体的条件を示すか割愛したかの相違はあるが実質的にはほぼ同じ方法といえる)で製造したはんだ材(実験例13’(SAC0.1Zn)のはんだ材)についても、Znを添加したSAC合金はんだはウィスカの発生が無い(顕著に抑制されている)ことがわかった。
実験例13’のはんだ材によるはんだ表面は腐食がなく、金属光沢が維持されており、他方、Zn以外の添加元素ではこのような金属光沢が維持されていることが目視によっても、また写真を撮ることによっても観察されなかった。
また、表2の実験例22(SAC(図2))のはんだ材を実験例27〜36のはんだ材を製造したと同様の方法で製造したはんだ材(実験例22’(SAC(図2))、実験例13’(SAC0.1Zn)のそれぞれのはんだ材によるはんだ表面のSEMによる観察結果を写真で示すと、実験例22’のものではCu下地とはんだ界面部分や、はんだ酸化したところから、太さや長さが異なったウィスカの発生が確認されたが、一方、実験例13’のものでははんだの酸化やウィスカは確認されなかった。
さらに、ウィスカの主な発生個所を詳しく観察したところ、フィレット末端のはんだ厚さ(約40μm以下)が薄いところが多く発生しているが、反対にフィレット中央のはんだが多く供給され厚さ(40μm以上)があるところでは、実験例22’(SAC)のものでもウィスカの発生は確認されなかった。
さらにはんだ表面状態を観察すると、実施例22’(SAC)のものでは、実験例32(Ni添加Sn)のものなどよりはAg、Cu含有によるSn総量の減少で、はんだの酸化部分は減少している。しかし、添加元素によりはんだ表面状態はそれぞれ異なるが、Zn以外を添加したSn−Ag−Cu−X系はんだは酸化の度合いは異なるが、黒く変色していた。
Zn添加したものは、Sn−Zn合金、Sn−Ag−Cu−Zn合金のどちらの場合も、はんだ表面の酸化がみられず、はんだは金属光沢を保っていたことから、添加された亜鉛がはんだ表面上で亜鉛酸化膜(ZnO)を形成しているものと考えられる。これは亜鉛が従来もっている擬性(擬似)防食作用による防錆効果ではないかと考えられる。
(経時変化及びZn添加量とウィスカの関係について)
高温高湿(85℃、相対湿度85%)条件下におけるウィスカの長さの経時変化を示した図1のグラフからわかるように、実験例22’(SAC)のものでは、時間の経過とともにウィスカが成長し、1500時間後のSACでは最長160μmのウィスカが観測されているが、実験例13’(SAC0.1Zn)のものではウィスカの発生はほとんど認められなかった。
また、Zn添加量が増加した場合では、その効果は更に顕著に現れた。実験例28(S1Zn(図2))はSn−37Pb(Sn/Pb=63/37(重量比))はんだよりもウィスカが抑制されている。また、表1の実験例14のはんだ材を実験例27〜36のはんだ材を製造したと同様の方法で製造したはんだ材(実験例14’(SAC1Zn)のはんだ材)では1500時間経過後もウィスカの発生は全く確認されなかった。
このようにZnの添加量が増加することでウィスカ抑制効果が向上することも分かる。
(実験例37)
以下の組成のソルダーペーストを調製した。
水添ロジン(ロジン系樹脂) 55.0g
アジピン酸(活性剤) 2.0g
水添ヒマシ油(チキソ剤) 6.0g
ヘキシルカルビトール(溶剤) 37.0g
(以上、フラックス 100g)
上記フラックス 11.0g
鉛フリーはんだ粉末(実験例1) 89.0g
(以上、ソルダーペースト 100g)
上記フラックスとはんだ粉末を攪拌混合することによりソルダーペーストを得た。このソルダーペーストをマルコム粘度計で測定したところ230Pa・s(測定温度25℃)であった。
このソルダーペーストを用いて、(i)印刷性試験(0.15mm厚さのメタルマスクを用いたスクリーン印刷による印刷面にかすれやにじみが目視されるか否かを検査する試験)では、かすれ、にじみがなく、(ii)粘着性試験(印刷後の部品の接着強度を調べるもので、JIS Z 3284による試験)では、1.3N(ニュートン)、(iii)加熱時のだれ性試験(加熱時の塗布膜の所定位置からのはみ出しを調べるもので、JIS Z 3284による試験)では、0.2mm、(iv)絶縁性試験(はんだと分離したフラックス膜の抵抗値を測定するもので、JIS Z 3284による試験)では、1.0×1011(Ω)以上、(v)はんだ付け状態試験(リフローはんだ付装置において、プリヒート温度を180℃、120秒、本加熱を240℃、30秒行った場合の銅板に対するはんだ付状態を、溶融後固化したはんだに未溶融物が見られないものを「5」、多く見られるものを「1」とし、「3」以上を実用性があるとする5段階法により評価する試験)では、「5」であり、いずれも満足てきるものであった。なお、(v)において電子部品を銅板にはんだ付したものは、電子部品はんだ付け基板とみなすことができる。
また、(vi)上記(v)において、銅板上で溶融後固化したはんだについて実験例1の「実験方法」と同様に、フラックスの洗浄、除去等を行ってから、85℃85%RH(相対湿度)恒温恒湿槽に投入し500時間後、1000時間後、2000時間後に取り出し、その取り出した銅板をSEM(走査型電子顕微鏡)(400倍、1000倍)によりウィスカ(ウィスカの長さ)の発生状態を観察したところ、実験例1とほぼ同様の結果が得られた。
なお、上記鉛フリーはんだ合金からなる中空のはんだ地金に、前記フラックスの固形分を加熱溶融して流し込んで得られたやに入り糸はんだ(棒はんだ)、上記鉛フリーはんだ合金を細線して切削、溶融して得られたはんだボール、上記鉛フリーはんだ合金を板状に成形した成形はんだのはんだ加工物についても、前記に準じて試験を行ったところ、ほぼ同様の結果が得られた。
(表1、2のその他の鉛フリーはんだを用いたソルダーペーストの実験例)
上記実験例1の鉛フリーはんだ粉末の代わりに、上記実験例2〜14の鉛フリーはんだ粉末を用いること以外は実験例37と同様にして製造したソルダーぺーストについても、上記(i)〜(vi)について実験例37の場合とほぼ同様の結果が得られた。
なお、実験例21の鉛フリーはんだ粉末と実験例22の鉛フリーはんだ粉末を重量比で1.1:98.9に混合したはんだ粉末混合物(Zn 0.10重量%、Ag 3.0重量%、Cu 0.5重量%)を用いること以外は実験例37と同様にして製造したソルダーぺーストについても、上記(i)〜(vi)について実験例37の場合とほぼ同様の結果が得られた。
また、上記実験例1の鉛フリーはんだ粉末の代わりに、上記実験例15〜20と22〜26の各鉛フリーはんだ粉末を用いること以外は実験例37と同様にして製造したソルダーぺーストについては、上記(i)〜(v)までは実験例37とほぼ同様の結果が得られたが、上記実験例21の鉛フリーはんだ粉末を用いること以外は実験例37と同様にして製造したソルダーペーストについては、上記(v)については「2」であり、はんだ付け状態を劣化させた。上記(vi)については、実験例15〜20と22〜26のそれぞれに対応するものとほぼ同様の結果が得られた。
(表3の各実験例の鉛フリーはんだを用いたソルダーペーストの実験例)
上記実験例1の鉛フリーはんだ粉末の代わりに、上記実験例27〜35の鉛フリーはんだ粉末を用いること以外は実験例37と同様にして製造したソルダーぺーストについても、上記(i)〜(vi)について実験例37の場合とほぼ同様の結果が得られた。
(実験例38) (ソルダーペーストのウィスカ評価)
実験例37において、実験例1の鉛フリーはんだ粉末の代わりに、実験例14’(SAC1Zn)、実験例22’(SAC)のそれぞれのはんだ材の鉛フリーはんだ粉末(粉末化については実験例1の鉛フリーはんだ粉末の製造方法と同様にして製造した鉛フリーはんだ粉末)を用いたこと以外は同様のソルダーペースト(実験例14’のソルダーペースト、実験例22’のソルダーペースト)を製造し、ディップはんだ付に使用した試験基板と同じものを用い、試験基板のフラックス残さを洗浄または無洗浄の状態で実験を行った。さらに、プリヒート温度、時間、ピーク温度、溶融時間についてリフロー加熱条件を変化させ、ウィスカ発生状況についても比較検討した。リフローは、静置型リフロー装置を用いて図3に示す条件にて実施した。
図4〜6に、各種リフロー条件において実験例14’のソルダーペースト(図6)、実験例22’のソルダーペースト(図4、5)のそれぞれを用いて作製したSAC1Znはんだ接合部、SACはんだ接合部の85℃、85%(相対湿度)放置下におけるウィスカ長さ(実験例27〜36における「実験方法」と同様にして測定した長さ)の経時変化を示す。
実験例22’(SAC)のソルダーペーストの場合、ディップはんだ付よりも、1500時間でのウィスカ長さは短かった。また、図4からは、リフロー加熱温度を高くしたり、加熱時間を長くすると、通常条件(○印、1500時間、90s)よりもウィスカは成長する傾向が見られた。また、図5からは、フラックス残さが残っているとウィスカの成長は遅くなる傾向が見られた。しかし、リフロー条件を前述のように高温、長時間にすると、ウィスカの成長する傾向が見られた。
実験例14’(SAC1Zn)のはんだ材)のソルダーペーストの場合、図6からは、フラックス残さの有無や、リフロー条件の変化にかかわらずウィスカの発生は認められなかった。
(実験例39)
(ウィスカ発生原因及び抑制メカニズムについて) 上述したように、実験例22’(SAC(図2))、実験例13’(SAC0.1Zn)のそれぞれのはんだ材のSEMによる写真の観察結果から、ウィスカの発生箇所がはんだフィレットの末端部分や、酸化されている所に集中していたことから、ウィスカの発生原因は、はんだの酸化と考えられる。
そこで、60℃、相対湿度90%と、85℃オーブン(加湿なし)に高温高湿条件を変えて、はんだの環境変化によるSAC(実験例22’)、SAC0.1Zn(実験例13’)、Sn−37Pb(実験例36)のウィスカ評価を上述した方法により行い、結果を図7に示す。
図7から、60℃、相対湿度90%環境下では、SACだけが、1000時間で40μmのウィスカの発生が確認された。85℃、相対湿度85%環境下と比較してもウィスカの成長速度は格段に遅くなっている。また、85℃オーブン条件では、どのはんだもウィスカの発生は認められなかった。
更に、はんだ中のSnの酸化がウィスカ発生に影響を与えているか確認するために、85℃、相対湿度85%環境下、1500時間後のウィスカ発生箇所の断面をEPMAにより観察し(EPMA observation atoms mapping)、SAC(実験例22’)とSAC1Zn(実験例14’)のSnとOの分布状態を電子回折写真(a reflection electronic view)、酸素分布図(oxygen mapping view)及び錫分布図(tin mapping view)により調べた。
その結果、SACにおいて酸化物が発生し、それらに挟まれたはんだから、ウィスカが発生していることが確認された。SAC1Znにおいては、このような酸化物の発生は確認されておらず、ウィスカの発生原因がはんだ中のSnの酸化によることが確認された。 以上の結果からウィスカノ発生メカニズムは以下のとおりと考えられる。
(1)はんだの主成分であるSnが空気中の水分によって酸化されて、低密度の酸化物になる。
(2)酸化によるSnの体積増加によりはんだフィレット内に応力が生じ、フィレット末端部では、はんだ量が少なく応力が集中し易いため、内部応力が蓄積される。
(3)内部応力を解放するためにフィレット末端のSnが押し出され、ウィスカが発生すると考えられる。
Znを添加したはんだ合金は金属光沢が保たれることから、Znを添加することではんだ表面にZn酸化被膜(ZnO)が形成されることにより、はんだ中のSnの酸化が防止され、Snの酸化物の生成による内部応力が発生せず、ウィスカの発生を抑制しているものと考えられる。これはZnの擬性( 擬似) 防食作用ではないかと考えられる。
以上のことから次のことがいえる。
(1)SnにCoやGeを添加すると、ウィスカの成長を比較的抑制し、Znを0.1重量%〜1.0重量%添加した場合にはウィスカの発生を抑制できる(無い又は顕著に抑制できるとも言える)ことが確認された。
(2)Pbフリーはんだとして一般的なSn−3Ag−0.5CuはんだにZnを0.1重量%〜1.0重量%添加した場合も、ウィスカの発生を抑制できることが確認されたが、Snでウィスカの発生に効果のあったCoやGeの添加は、ウィスカの発生を抑制できる効果がそれほどにはないことが確認された。
(3)Sn- 3Ag- 0.5Cu- 0.1Znはんだは高温高湿条件下(85℃、相対湿度85%)に1500時間放置しておいても、ウィスカの発生が抑制されていることが確認された。
(4)実用可能なPbフリーはんだペーストとして期待されるSn−3Ag−0.5Cu−0.1Znはんだペーストについてもウィスカ抑制効果があることが確認された。その場合、さまざまなリフロー条件においてもウィスカ抑制効果が認められた。
(5)ウィスカの発生原因として、はんだ成分のSnの酸化による内部応力の発生が主原因であると考えられる。
なお、上述した光学顕微鏡、EPMAによる写真については、「エレクトロニクス 実装工学会」の学会発表(2006/2/2)の発表原稿に掲載されている。
高温高湿(85℃、相対湿度85%)下での経時時間とウィスカの長さの関係を示すグラフである。 図1に示すはんだの種類毎の組成を示す表である。 図4〜6で各マーク(○等)に対応するリフロー条件を示す表である。 はんだペーストを用いたリフローはんだ付接合部(実験例22’(SAC)のもので、フラックス残さの洗浄なしのもの)の高温高湿(85℃、相対湿度85%)下での経時時間とウィスカの長さの関係を示すグラフである。 フラックスの残さの洗浄ありとする以外は図4と同様のグラフである。 はんだペーストを用いたリフローはんだ付接合部(実験例14’(SAC1Zn)のもので、フラックス残さの洗浄なしとその洗浄ありのもの)の高温高湿(85℃、相対湿度85%)下での経時時間とウィスカの長さの関係を示すグラフである。 乾燥状態(85℃オーブン)と60℃、相対湿度90%における経時時間とウィスカの長さの関係を示すグラフである。

Claims (8)

  1. 亜鉛又は亜鉛化合物を0.003重量%〜0.2重量%(但し、0.2重量%そのものは除く)含有し、残部がSn及び不可避的不純物からなるSn−Zn系鉛フリーはんだであって、回路の間隔が100μmよりも短いファインパターン回路を有するプリント基板に電子部品をはんだ付けするのに用いられる、溶融してから固化したはんだにウィスカ発生を抑制したファインパターン回路用鉛フリーはんだ。
  2. 亜鉛化合物は亜鉛酸化物であり、溶融してから固化するまでのはんだの下層、中層及び上層のいずれかに亜鉛酸化物が存在し、該亜鉛酸化物の形成により当該はんだ内又は表面に金属光沢を保つ擬似防食部を形成し、該擬似防食部はウィスカ発生を抑制する請求項1に記載のファインパターン回路用鉛フリーはんだ。
  3. ウィスカ発生の抑制はウィスカの長さを50μm未満に抑制できることである請求項1又は2に記載のファインパターン回路用鉛フリーはんだ。
  4. 、In、Biからなる群より選ばれた1種をNiは0.01重量%〜1.0重量%、Inは0.01重量%〜0.5重量%、Biは0.01重量%〜4.0重量%添加した請求項1ないし3のいずれかに記載のファインパターン回路用鉛フリーはんだ。
  5. 請求項1ないし4のいずれかに記載のファインパターン回路用鉛フリーはんだの合金を有する棒はんだ、はんだボール又は成形はんだからなるファインパターン回路用はんだ加工物。
  6. 請求項1ないし4のいずれかに記載のファインパターン回路用鉛フリーはんだの粉末と、フラックス成分とを配合してなるファインパターン回路用ソルダーペースト。
  7. 亜鉛を0.003重量%〜0.2重量%(但し、0.2重量%そのものは除く)含有し、残部がSn及び不可避的不純物からなるSn−Zn鉛フリーはんだ粉末と、フラックス成分とを配合してなるソルダーペーストであって、回路の間隔が100μmよりも短いファインパターン回路を有するプリント基板に電子部品をはんだ付けするのに用いられる、溶融してから固化したはんだにウィスカ発生を抑制したファインパターン回路用ソルダーペースト。
  8. 電子部品と回路の間隔が100μmよりも短いファインパターン回路を有するプリント基板の少なくとも一方が銅系材料からなるはんだ付け部を有し、請求項1ないし4のいずれかに記載のファインパターン回路用鉛フリーはんだ、請求項5に記載のファインパターン回路用はんだ加工物又は請求項6又は7に記載のファインパターン回路用ソルダーペーストを用いて上記プリント基板に上記電子部品がはんだ付けされている電子部品はんだ付け基板。
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