JP5111147B2 - 始動装置 - Google Patents

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    • F02N5/02Starting apparatus having mechanical power storage of spring type

Description

本発明は、請求項1の前提部に記載の始動装置に関するものである。
特許文献1からは、駆動手段と従動手段とを有し、駆動手段と従動手段との間にコイルばねを配置した始動装置が知られている。補助的に圧縮ばねが設けられ、該圧縮ばねは前記駆動手段を形成しているコイルばねをローププーリに対し押圧させる。これにより、作動時にコイルばねがローププーリと前記従動手段との間で移動するのが阻止される。圧縮ばねは補助的な構成要素であり、必要な部品数を増やすとともに、重量をも増大させる。
米国特許第6588390B2号明細書
本発明の課題は、構成が簡潔な始動装置を提供することである。
この課題は、駆動手段と従動手段とを有する、内燃エンジンの始動装置であって、駆動手段が始動装置を回転駆動させる回転駆動装置を有し、従動手段が、回転軸線のまわりに回転するように支持され、且つ内燃エンジンのクランク軸と着脱可能に連結させるための連結手段を含み、駆動手段と従動手段との作用結合部にコイルばねが配置され、始動装置を操作したときに駆動手段が従動手段に対し回転してコイルばねを緊張させ、コイルばねの緊張により該コイルばねの長さが長くなるとともに該コイルばねの巻回部の径が縮小し、コイルばねが軸線方向において駆動側の当接部と従動側の当接部との間に配置され、コイルばねの端部が当接部に隣接するように位置し、これら当接部が、該当接部の第1の領域にある周方向の少なくとも1つの個所で、前記回転軸線に対し平行に測って互いに第1の間隔を有している前記始動装置において、第1の間隔が、第2の領域において回転軸線に対し平行に測った当接部相互の第2の間隔よりも小さく、前記第1の領域が前記第2の領域の半径方向外側にあることによって解決される。
始動装置を操作すると、駆動手段は従動手段に対し回転する。これによりコイルばねの両端部は互いに逆方向に相対回転する。コイルばねの両端部が互いに逆方向に回転することにより、コイルばねの径が変化する。コイルばねの径が変化することにより、同時にコイルばねの軸線方向の長さも変化する。径が縮小することでコイルばねの軸線方向の長さが長くなり、径が拡大化することで長さが短くなる。このような長さ変化を補償するため、コイルばねの両端部を当接させるための当接部またはコイルばねの両端部を隣接させるための当接部を、半径方向外側領域に半径方向内側領域とは異なる相互間隔で配置する。なお、両領域は当接部のエッジ領域である必要はない。半径方向外側領域での間隔は、半径方向内側領域での間隔よりも小さい。この場合、このような異なる間隔は周方向の少なくとも1つの個所で与えられている必要があり、その結果この個所では、コイルばねの軸線方向の位置を固定することができ、或いは、コイルばねの軸線方向の遊びを制限することができる。両間隔は弛緩状態でのコイルばねの長さと緊張状態でのコイルばねの長さとに対応しているのが有利である。
駆動手段と従動手段とはそれぞれ1つの構成要素であるが、駆動手段および/従動手段が多分割に構成されていてもよい。
本発明による始動装置は、特にパワーソー、研削切断機、刈払い機等の手で操縦される作業機の内燃エンジンのために設けられる。この種の手で操縦される作業機に対しては構成空間も重量も重要であり、したがって手で操縦される作業機のための始動装置はできるだけ部品数が少なく、構成空間ができるだけ狭くなければならない。これは本発明による始動装置により達成される。
コイルばねは駆動手段および従動手段と直接結合されている必要はなく、両手段の間の作用結合部内にあればよい。
前記間隔の差は、コイルばねの巻回幅の半分よりも大きく、特にコイルばねの巻回幅に相当する大きさであるのが有利である。巻回幅は、1つの巻線の外面と、隣接している巻線の、逆の側の外面との間隔に相当している。すなわち巻回幅はねじピッチに相当している。
手で操縦される作業機の内燃エンジンを始動するため、特に、駆動手段と従動手段とが半回転以上、特にほぼ1回転、互いに逆方向に回転することができるような始動装置が設けられている。この回転は、巻回幅の半分以上のぶんだけの、特にほぼ1つの巻回幅のぶんだけの、コイルばねの軸線方向の長さの変化に相当している。駆動手段と従動手段とが互いに逆方向へ回転する際に、コイルばねの巻線間の間隔も変化すると、コイルばねの軸線方向の長さが変化する。巻線間相互の間隔が変化することにより、付加的に、巻線の数量の変化を補償でき、巻線の数量の変化によって生じるコイルばねの長さ変化を補償することができる。
始動装置の構成を簡潔にするため、前記当接部のうち少なくとも1つの当接部は円錐状に形成されている。円錐は完全に連続した面として形成されている必要はなく、中断部があってもよい。有利には、前記従動側の当接部が半径方向において前記回転軸線に対し傾斜して形成され、前記駆動側の当接部が半径方向方向において前記回転軸線に対し平らであるのがよい。コイルばねの良好な案内を達成するため、少なくとも1つの当接部は周方向において螺旋状に形成されている。この場合、螺旋のピッチはコイルばねのピッチにほぼ相当している。これにより、当接部に当接するコイルばねの巻回部はその全長にわたって支持され、1点だけで当接部に当接することはない。これによりコイルばねの良好な支持が得られる。
合目的には、少なくとも1つの当接部が前記回転軸線に対し半径方向に延在する当接用細条部により形成されているのがよい。これにより構成が簡潔になる。平面当接がないので、摩擦が低減する。さらに、当接部を個々の細条部により構成することにより、部品を中実に構成する必要がないため、軽量化になる。
有利には、前記駆動要素がローププーリであり、前記回転駆動装置が、ローププーリに巻回され且つ始動グリップを備えた始動ロープであるのが有利である。これにより、始動装置を手で簡単に操作することができる。合目的には、ローププーリに、引き出した始動ロープを自動的に巻回するための復帰ばねが配置されているのがよい。コイルばねはその駆動側端部によって特にローププーリに固定されている。これにより始動装置の構成が簡潔になる。ローププーリはコイルばねを介して従動手段と直接連結されている。
本発明によれば、始動装置は、コイルばねの内周に該コイルばね用のガイドを有している。前記ガイドは前記回転軸線に対し平行に延在する案内用細条部によって形成されているのが有利である。コイルばねをその内周全体にわたって案内する必要はない。ガイドがいくつかの案内用細条部によって形成されていることにより、構成が簡潔になる。案内用細条部は星状に形成されていてよく、或いは、筒状のハブ部材から半径方向外側へ隆起していてよい。この場合、案内用細条部は外側へわずかだけハブ部材から突出していればよい。案内用細条部の他の構成も有利である。合目的には、前記駆動手段と前記従動手段とが前記案内用細条部を有しているのがよい。これによりコイルばねの案内が良好になり、特にその全長にわたって内周部で案内される。
有利には、前記従動手段が連行体を有し、該連行体に前記従動側の当接部が形成されているのがよい。合目的には、前記連結手段がラチェット機構であり、該ラチェット機構が連結状態で少なくとも1つのロック凹部と協働する少なくとも1つの爪を有しているのがよい。前記爪は特に前記連行体に配置されている。この場合、ロック凹部は内燃エンジンのクランク軸と連結されている部材に配置するのが有利である。
始動装置の構成空間を小さくするため、本発明によれば、コイルばねは四角形のワイヤー横断面を有している。ワイヤー横断面が四角形であることにより、提供される構成空間の利用性がよくなる。四角形のワイヤー横断面を有しているコイルばねの抵抗モーメントは、円形の横断面を有しているコイルばねにて測った場合よりも大きく、その結果四角形のワイヤー横断面を有しているコイルばねは、円形の横断面を有しているコイルばねとばね定数が同じでも、より小型になる。
次に、本発明の実施形態を添付の図面を用いて詳細に説明する。
図1に図示した始動装置1は、たとえばパワーソー、研削切断機、刈払い機等の手で操縦される作業機のケーシング2内に配置され、手で操縦される作業機の内燃エンジンを始動させるために用いる。始動装置1は支持軸3を有し、支持軸3はケーシング2で保持され、ケーシング2と一体に形成されていることができる。支持軸3は別個の部材として実施してもよく、この場合ケーシング2で保持され、たとえばプラスチックから成るケーシング2に射出成形されていることができる。ケーシング2は受容部8を画成しているエッジ7を有している。受容部8内には復帰ばね5が配置され、復帰ばね5はコイルばねとして形成されている。受容部8はローププーリ9によって閉鎖されている。ローププーリ9は受容部8内へ突出しており、ローププーリ9には復帰ばね5の一端が固定されている。復帰ばね5の他端はケーシング2に固定されている。
ローププーリ9は回転軸線4のまわりに回転可能にハブ37を用いて支持軸3で支持されている。ローププーリ9はその外周に受容溝10を有し、受容溝10内には始動ロープ14が巻回されている。始動ロープ14には始動グリップ15が固定され、始動グリップ15は作業機のケーシング2から突出して操作者が把持することができる。始動グリップ15を引張ることにより始動ロープ14が巻き戻されて、ローププーリ9を回転軸線4のまわりに回転駆動させることができる。
ローププーリ9は半径方向において受容溝10の内側に凹部12を有し、凹部12内にはコイルばね13が配置されている。ローププーリ9からは筒状縁11が復帰ばね5とは逆の側へ延びている。凹部12と筒状縁11とはコイルばね13を配置した受容室を形成している。さらに、受容室内に連行体18が配置されている。連行体18を受容室の外側に配置してもよい。連行体18は回転軸線4のまわりに回転可能にハブ36を用いて支持軸3で支持されている。軸線方向において連行体18は位置固定用湾曲体25により支持軸3で保持されている。位置固定用湾曲体25は該位置固定用湾曲体25と連行体18との間に配置されているワッシャー43を介して連行体18を保持している。位置固定用湾曲体25は、支持軸3内に保持されている保持ボルト23の、周回するように延在している溝24内に配置されている。保持ボルト23はたとえば支持軸3に圧入またはねじ込まれていてよい。
コイルばね13は、その第1の端部16によってローププーリ9の保持部21で保持され、第2の端部17によって連行体18の保持部22で保持されている。これによりコイルばね13はローププーリ9の回転運動を連行体18へ伝える。コイルばね13はその内周において案内用細条部19によりローププーリ9で案内され、案内用細条部20により連行体18で案内されている。案内用細条部19と20は図4と図5に図示されている。図4が示すように、連行体18の案内用細条部20は周方向に不均一に配分されている。案内用細条部20はハブ36から半径方向外側へ延びている。案内用細条部20の強度を高めるため、該案内用細条部は周回するように延びているリングから半径方向外側へ延びており、この場合案内用細条部20は半径方向の短い隆起部として形成されているにすぎない。図4が示すように、コイルばね13の端部16と17は内側へ湾曲したフックとして形成されている。図4に図示した端部17は保持部22と係合して該保持部22に掛止されている。対応的に、第1の端部16は図5に図示した保持部21に固定されている。ローププーリ9が連行体18に対し回転すると、端部16と17は矢印44の方向へ荷重される。これによりコイルばね13の径が短くなる。
コイルばね13は、図1と図5に図示したように、その外周は受容細条部31の内側に配置されている。受容細条部31は半径方向においてコイルばね13に対し間隔を持っており、その結果コイルばね13は受容細条部31に当接することができない。受容細条部31はローププーリ9の安定性を高める。
図1が示すように、コイルばね13はそのローププーリ9側の端部によって当接部26に当接している。当接部26は第1の端部16の領域においてローププーリ9の壁によって形成されている。当接部26はコイルばね13の巻回部を介して螺旋状に延在している。螺旋状の構成は、軸線方向において高さが異なる複数個の当接用細条部28によって実現されている。これは図5において図6から図14までとの関連で図示されている。図5が示すように、半径方向において保持部21の外側には当接用細条部28は配置されていない。この点は図6にも図示されている。図5において反時計方向に全部で8個の当接用細条部28aないし28hが半径方向に等間隔で配置されている。図7から図14までに示すように、当接用細条部28aないし28hの高さhは連続的に上昇している。その際、連続する2つの当接用細条部28の間の差は常に等しい。したがって、高さhは当接用細条部28bの高さhと当接用細条部28aの高さhとの差に相当し、当接用細条部28cの高さhと当接用細条部28bの高さhとの差は同様に高さhに相当する…といった具合である。当接用細条部28によって描かれる螺旋のピッチは高さhの9倍から生じる。というのは、当接用細条部28と当接部26の周囲は保持部21の領域において9個の等しい周部分に分割されるからである。この場合、螺旋のピッチは図1に図示したコイルばねの巻回幅cに相当しているのが有利である。巻回幅cはねじピッチに相当しており、すなわちコイルばねが1回の巻回で進む軸線方向の距離に相当している。巻回幅cは、図1において、1つの巻回部の外側エッジとその次の巻回部の対応する外側エッジとの間隔として記入されている。
コイルばね13は、連行体18において従動側の当接部27に当接している。コイルばね13はその第2の端部17の領域において内側へ湾曲しているので、図1ではコイルばね13が当接部27に当接している状態が図の下部にのみ図示されている。当接部27は円錐状に形成されている。図1に図示した、始動装置1の非負荷位置では、コイルばね13は当接部27の半径方向外側領域29において当接部27に当接している。この半径方向外側領域29は当接部26の半径方向外側領域39に対し軸線方向に間隔aを持っている。当接部27は半径方向内側領域30を有し、半径方向内側領域30は当接部26の半径方向内側領域40に対し間隔bを持っている。この間隔bは前記間隔aよりも大きい。前記領域29,30,39,40は全周にわたって延在しており、図1ではわかりやすくするために回転軸線4の上方に図示しており、他方前記間隔a,bは回転軸線4の下方に図示した。当接部26が螺旋状に構成されているために、前記間隔a,bは周方向において異なっているが、それぞれの当接用細条部においては、回転軸線4に対しそれぞれ平行に測った間隔aとbの差が与えられている。周方向の1つの領域でのみ間隔aとbの差が与えられていてもよい。間隔bは巻回幅cの半分よりも大きく、間隔aよりも大きいのが有利である。図示した実施形態では、間隔bはほぼ巻回幅cのぶんだけ間隔aよりも大きい。図1に示すように、従動側の当接部27によって描かれる円錐は、ローププーリ9とは逆の側へ延びている。従動側の当接部27によって形成される前記円錐は回転軸線4と角度αを成し、角度αはたとえば20゜と70゜の間,特に30゜と60゜の間である。図示した実施形態では、角度αはほぼ50゜である。
図2は始動装置1を操作状態で示した図である。連行体18はラチェット機構32(図3に図示)を介して手で操縦される作業機の内燃エンジンのクランク軸38と結合可能である。ラチェット機構32は、始動ロープ14を操作したときに始動装置1をクランク軸38に連結させる。クランク軸38にはファンホイール41が相対回転不能に配置されている。ファンホイール41はエッジ42を有し、エッジ42はローププーリ9のエッジ11によって取り囲まれている受容室内へ突出している。連行体18では、図3に図示した2つの爪33が支持されている。これら2つの爪33のそれぞれは、位置固定用湾曲体25の領域内へ突出するピン34を有している。連行体18が支持軸3および保持ボルト23に対し回転すると、連行体18は爪33とともに、保持ボルト23で締め付け固定されている位置固定用湾曲体25に対し相対運動を実施する。この相対運動により、ピン34は位置固定用湾曲体25によって形成される輪郭に沿って運動する。この運動は爪33を半径方向外側へ回動させる。図3では、ファンホイール41のエッジ42は一点鎖線で図示されている。エッジ42は複数個のロック凹部35を有し、爪33は外側へ回動した状態でこれらのロック凹部35に係合する。これにより連行体18はこの回転方向でクランク軸38と相対回転不能に連結される。
内燃エンジンのピストンと結合されているクランク軸38を介して当初連行体18は保持されるが、ローププーリ9は回転する。これによりコイルばね13が緊張する。その結果、コイルばね13の巻回部はその径が縮小する。同時に、コイルばね13が緊張することでその長さは長くなる。コイルばね13が緊張すると、コイルばね13は当接部27において半径方向外側領域29から半径方向内側領域30へ滑動する。従動側の当接部27は回転軸線4に対し垂直ではなく、回転軸線4に対し傾斜しているので、両当接部26と27の間の間隔a,bは、連行体18およびローププーリ9の各相対回転位置において、コイルばね13の長さに相当している。したがって、半径方向外側領域29での間隔aは弛緩状態でのコイルばね13の軸線方向の長さにほぼ相当し、半径方向内側領域30での間隔bは緊張状態でのコイルばね13の長さにほぼ相当している。よって、コイルばね13の軸線方向の長さを補正または補償する手段を設けなくて済む。したがって始動装置1の構成が簡潔になる。
図示した実施形態では、巻回幅cはコイルばねのワイヤーの幅にほぼ相当している。コイルばね13は軸線方向においてほぼブロック上にある。コイルばね13のばねワイヤーの横断面は四角形であり、特に正方形であり、その結果大きな抵抗モーメントが生じる。コイルばね13がほぼブロック上にあるので、軸線方向において短い長さと狭い構成空間とが得られる。しかしながら、コイルばね13の長さの変化は必ずしもコイルばね13自身によって補償されるものではなく、たとえば巻回されているワイヤー間の間隔が変化することによって補償されるものではない。軸線方向の長さの補償は、駆動側の当接部26と回転軸線4との半径方向の間隔と、従動側の当接部27と回転軸線4との半径方向の間隔とが異なっていることにより行なうことができる。
コイルばね13のワイヤーの横断面を円形にしてもよい。他の横断面形状も合目的である。また、駆動側の当接部26と従動側の当接部27の双方を螺旋状に形成して、コイルばね13の案内を良好にさせるようにしてもよい。さらに、両当接部26と27を円錐状に形成し、その際円錐のピッチを適宜整合させる構成でもよい。円錐状の当接部は連続した円錐面として構成されていてよいが、円錐面を回転軸線4に対し傾斜した個々の細条部によって形成してもよい。
始動装置の縦断面図である。 図1の始動装置を第2位置で示した図である。 図2の矢印III方向に見た始動装置の部分平面図である。 コイルばねを配置した図2の始動装置の連行体を、図2の矢印IVの方向に見た平面図である。 図2の矢印Vの方向に見た始動装置のローププーリの平面図である。 図5の始動装置の部分断面概略図である。 図5の始動装置の部分断面概略図である。 図5の始動装置の部分断面概略図である。 図5の始動装置の部分断面概略図である。 図5の始動装置の部分断面概略図である。 図5の始動装置の部分断面概略図である。 図5の始動装置の部分断面概略図である。 図5の始動装置の部分断面概略図である。 図5の始動装置の部分断面概略図である。
符号の説明
1 始動装置
4 回転軸線
5 復帰ばね
9 ローププーリ
13 コイルばね
14 始動ロープ
15 始動グリップ
18 連行体
19 案内用細条部
20 案内用細条部
26 当接部
27 当接部
29 半径方向外側領域
30 半径方向内側領域
32 ラチェット機構
38 クランク軸
a 当接部27の半径方向外側領域29と当接部26の半径方向外側領域39との軸線方向間隔
b 当接部27の半径方向内側領域30と当接部26の半径方向内側領域40との間隔

Claims (15)

  1. 駆動手段と従動手段とを有する、内燃エンジンの始動装置であって、駆動手段が始動装置(1)を回転駆動させる回転駆動装置を有し、従動手段が、回転軸線(4)のまわりに回転するように支持され、且つ内燃エンジンのクランク軸(38)と着脱可能に連結させるための連結手段を含み、駆動手段と従動手段との作用結合部にコイルばね(13)が配置され、始動装置を操作したときに駆動手段が従動手段に対し回転してコイルばね(13)を緊張させ、コイルばね(13)の緊張により該コイルばね(13)の長さが長くなるとともに該コイルばね(13)の巻回部の径が縮小し、コイルばね(13)が軸線方向において駆動側の当接部(26)と従動側の当接部(27)との間に配置され、コイルばね(13)の端部が当接部(26,27)に隣接するように位置し、これら当接部(26,27)が、該当接部(26,27)の第1の領域(29,39)にある周方向の少なくとも1つの個所で、前記回転軸線(4)に対し平行に測って互いに第1の間隔(a)を有している前記始動装置において、
    前記第1の間隔(a)が、第2の領域(30,40)において前記回転軸線(4)に対し平行に測った当接部(26,27)相互の第2の間隔(b)よりも小さく、前記第1の領域(29,39)が前記第2の領域(30,40)の半径方向外側にあることを特徴とする始動装置。
  2. 前記間隔(a,b)の差が、コイルばね(13)の巻回幅(c)の半分よりも大きく、特にコイルばね(13)の巻回幅(c)に相当する大きさであることを特徴とする、請求項1に記載の始動装置。
  3. 前記当接部のうち少なくとも1つの当接部(27)が円錐状に形成されていることを特徴とする、請求項1または2に記載の始動装置。
  4. 前記従動側の当接部(27)が半径方向において前記回転軸線(4)に対し傾斜して形成され、前記駆動側の当接部(26)が半径方向方向において前記回転軸線(4)に対し平らであることを特徴とする、請求項1から3までのいずれか一つに記載の始動装置。
  5. 少なくとも1つの当接部(26)が周方向において螺旋状に形成され、螺旋のピッチがコイルばね(13)のピッチにほぼ相当していることを特徴とする、請求項1から4までのいずれか一つに記載の始動装置。
  6. 少なくとも1つの当接部(26)が前記回転軸線(4)に対し半径方向に延在する当接用細条部(28)により形成されていることを特徴とする、請求項1から5までのいずれか一つに記載の始動装置。
  7. 前記駆動要素がローププーリ(9)であり、前記回転駆動装置が、ローププーリ(9)に巻回され且つ始動グリップ(15)を備えた始動ロープ(14)であることを特徴とする、請求項1から6までのいずれか一つに記載の始動装置。
  8. ローププーリ(9)に復帰ばね(5)が配置されていることを特徴とする、請求項7に記載の始動装置。
  9. コイルばね(13)がその駆動側端部(16)によってローププーリ(9)に固定されていることを特徴とする、請求項7または8に記載の始動装置。
  10. 前記駆動手段と前記従動手段とがそれぞれコイルばね(13)の内周に配置される該コイルばね(13)用のガイドを有していることを特徴とする、請求項1から9までのいずれか一つに記載の始動装置。
  11. 前記ガイドが前記回転軸線(4)に対し平行に延在する案内用細条部(19,20)によって形成されていることを特徴とする、請求項10に記載の始動装置。
  12. 前記従動手段が連行体(18)を有し、該連行体(18)に前記従動側の当接部(26)が形成されていることを特徴とする、請求項1から11までのいずれか一つに記載の始動装置。
  13. 前記連結手段がラチェット機構(32)であり、該ラチェット機構(32)が連結状態で少なくとも1つのロック凹部(35)と協働する少なくとも1つの爪(33)を有していることを特徴とする、請求項1から12までのいずれか一つに記載の始動装置。
  14. 前記爪(33)が前記連行体(18)に配置されていることを特徴とする、請求項13に記載の始動装置。
  15. コイルばね(13)が四角形のワイヤー横断面を有していることを特徴とする、請求項1から14までのいずれか一つに記載の始動装置。
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