JP4181468B2 - リコイルスタータ - Google Patents

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本発明は、刈払機やチェーンソーや刈込機(ヘッジトリマ)等の手持式小型作業機用の小型ガソリンエンジンを始動させるときに、ロープを牽引してエンジンを始動させるようにしたリコイルスタータに関する。
前記のような小型ガソリンエンジンを始動させるときに、ロープを牽引してエンジンを始動させるようにしたものが、リコイルスタータである。従来、このようなリコイルスタータとしては種々なものが知られている。たとえば、クランクシャフトに取り付けたプーリに有する遠心ラチェットに、リールに巻回したロープを引っ張ることにより、このリールと一体に回転するカムを係合させて、エンジンのクランクシャフトを回転させるようにした構造を有するものである。前記ロープを巻回収納するリールの一側面に、ロープを巻回付勢するゼンマイが設けられ、前記ロープを放すとゼンマイにより自動的にこのロープが巻き取られるように構成されている。このリコイルスタータでは、前記リールとカムが一体になっているので、エンジンの始動時に前記リールに巻かれたロープを急激に牽引して、前記カムをクランクシャフトに取り付けたプーリに有する遠心ラチェットに係合させ、エンジンのクランクシャフトを回転させてエンジンを始動させるようにしているので、その始動時の衝撃が手に直接伝わって始動操作がやりにくい、という問題があった。
このような問題を解消する構造を備えたリコイルスタータとして、たとえば、前記リールを回転自在に支持した支軸の延長したボス部の外周にカムを回転可能に取付け、前記リールの軸受部の外周面に環状の凹所を設けるとともに、この環状の凹所内にダンパースプリングを配設し、そのダンパースプリングの一端を前記リールに固定し、このダンパースプリングの他端をカムの軸受部に形成した溝に固定することにより、前記リールとカムをダンパースプリングで連結した構造として構成し、ロープを牽引してカムを回転させることにより、このカムがクランクシャフトに取付けたプーリに有する遠心ラチェットに係合し、クランクシャフトが回転して、エンジンを始動させるようにしたリコイルスタータがある(特許文献1参照)。この特許文献1に記載のリコイルスタータは、エンジン始動時のロープの急激な牽引負荷がダンパースプリングの弾性変形で吸収されるので、リコイルスタータに無理が掛からず、エンジンの始動操作がしやすくなっている。
実公平6−16964号公報(第2頁左欄第15行乃至右欄第4行、第1図および第2図参照)
しかしながら、チェーンソーや刈込機等の手持式小型作業機用のエンジンのリコイルスタータでは、傾斜地等の使用する場所によっては無理な姿勢で取り扱ったり、乱雑な操作が行われることが多いため、前記特許文献1に記載のリコイルスタータにおいても、前記ダンパースプリングが折損してしまうおそれがある。このようにダンパースプリングが万が一折損した場合には、ロープを牽引してリールを回転させても、リールが空回りするだけで、カムが回転しないので、このカムがクランクシャフトに取付けたプーリに有する遠心ラチェットに係合せず、クランクシャフトを回転させて、エンジンを回転させることができない、といった問題がある。
そこで、本発明の課題は、前記のような問題を解決し、リールとカム本体との間を連結したダンパースプリングが、万が一折損しても、ロープを牽引してリールを回転させ、このリールに設けた一方の係止部をカム本体に設けた他方の係止部に係合させて、カム本体を回転させることができるようにしたリコイルスタータを提供することを目的とする。
前記課題を解決するため、請求項1に係る発明は、ロープ(1)を巻回収納するリール(2)の一側面(2a)に、前記ロープ(1)を巻回付勢するスパイラルスプリング(3)が設けられ、前記リール(2)を回転自在に支持した支軸(4)の延長部(4a)に、複数のカム部(5a)が形成されたカム本体(5)を回転自在に支持するとともに、前記カム本体(5)と前記リール(2)との間がダンパースプリング(6)を介して連結され、前記ロープ(1)を牽引して前記リール(2)を回転させると、前記カム本体(5)が回転し、そのカム部(5a)がクランクシャフト(7)に取り付けたローター(8)に有する遠心ラチエット(9)に係合して、前記ローター(8)が回転するように構成されたリコイルスタータにおいて、前記リール(2)の他側面(2b)に一方の係止部として突起(10)が設けられ、前記カム本体(5)の前記リール(2)と対向する面の外周部に、前記突起(10)に係合する他方の係止部としてフック(11)が設けられ、前記ダンパースプリング(6)が折損した場合には、前記突起(10)に前記フック(11)が係合し、前記突起(10)と前記フック(11)との係合状態が保持されることを特徴とするリコイルスタータとしたものである。
また、請求項に係る発明は、ロープ(1)を巻回収納するリール(2)の一側面(2a)に、前記ロープ(1)を巻回付勢するスパイラルスプリング(3)が設けられ、前記リール(2)を回転自在に支持した支軸(4)の延長部(4a)に、複数のカム部(5a)が形成されたカム本体(5)を回転自在に支持するとともに、前記カム本体(5)と前記リール(2)との間がダンパースプリング(6)を介して連結され、前記ロープ(1)を牽引して前記リール(2)を回転させると、前記カム本体(5)が回転し、そのカム部(5a)がクランクシャフト(7)に取り付けたローター(8)に有する遠心ラチエット(9)に係合して、前記ローター(8)が回転するように構成されたリコイルスタータにおいて、前記リール(2)の他側面(2b)に一方の係止部が設けられ、前記カム本体(5)の前記リール(2)と対向する面の外周部に、前記一方の係止部に係合する他方の係止部が設けられ、前記リール(2)の他側面(2b)に設けられる一方の係止部は、切起片(2c)を形成するとともにこの切起片(2c)と同心円部に所定間隔を置いて形成したストッパー片(2d)とし、前記カム本体(5)の前記リール(2)と対向する面の外周部に設けられる他方の係止部は突起(12)とし、前記ダンパースプリング(6)が折損した場合には、前記突起(12)が前記切起片(2c)を乗り越えストッパー片(2d)に当接し、前記突起(12)が前記切起片(2c)とストッパー片(2d)との間(2e)に係合することを特徴とするリコイルスタータとしたものである。
請求項1又は請求項に係る発明のリコイルスタータによれば、このリコイルスタータが正常に作動する場合(前記ダンパースプリングが折損していない)には、エンジンの始動時に、ロープを急激に牽引しても、その急激な牽引負荷が、前記ダンパースプリングの弾性変形によって吸収され、衝撃的な牽引負荷をやわらげることができる。そして、前記カム本体とリールとの間に係止部を設けるという簡単な構造で、ダンパースプリングが万が一折損した場合においても、支障なくリコイルスタータを操作してエンジンを始動させることができる。
また、請求項に係る発明のリコイルスタータによれば、前記ダンパースプリングが折損した場合には、ロープを牽引してリールを回転すると、リールの他側面に設けた突起が、カム本体のリールと対向する面の外周部に設けたフックに係合して、カム本体を回転させることができる。
また、請求項に係る発明のリコイルスタータによれば、前記ダンパースプリングが折損した場合には、ロープを牽引してリールを回転すると、リールの他側面に形成した切起片を、カム本体に設けた突起が乗り越え、リールの他側面に形成したストッパー片に当接して、前記突起が前記切起片とストッパー片との間に係合して、カム本体を回転させることができる。
図1乃至図4は、本発明の第1の実施形態のリコイルスタータを示している。図5は、本発明の第2の実施形態のリコイルスタータを示している。図1は本発明の第1の実施形態のリコイルスタータの縦断面図であり、図2は図1のA−A線における断面図、図3はリールの他側面に設けた突起とカム本体のリールと対向する面の外周部に設けたフックとの関係位置を示す図、図4は同斜視図である。図5は本発明の第2の実施形態の要部を示す図である。
(第1の実施形態)
次に、本発明のリコイルスタータの第1の実施形態について、図1乃至図4を参照しながら詳細に説明する。図1に示すように、本実施形態のリコイルスタータは、ロープ1を巻回収納するリール2の一側面2aに、ロープ1を巻回収納するように付勢するスパイラルスプリング3が設けられ、前記リール2を回転自在に支持した支軸4の延長部4aに、複数のカム部5aが外周部に形成されたカム本体5を回転自在に支持するとともに、前記カム本体5とリール2との間がダンパースプリング6を介して連結され、前記カム本体5が回転すると、そのカム部5aがクランクシャフト7に取り付けたローター8に有する遠心ラチエット9に係合して、前記ローター8が回転するように構成されており、さらに前記リール2の他側面2bに設けられる一方の係止部として突起10が設けられ、前記カム本体5の前記リール2と対向する面の外周部に設けられる他方の係止部として、前記突起10に係合するフック11が設けられて構成されている。
前記支軸4は、これと一体に形成されたエンジンのカバー部4bの内側部中央から内方に向って突設されている。この支軸4は、先端部において段部を介して小径の延長部4aが形成されており、その延長部4aの中心部には、先端から付け根部に向って延びるボルト螺合穴が形成されている。また、この支軸4の付け根部はリブ4eによって補強されている。カバー部4bの内方に形成されたガイド・ストッパ4dは、リール2を保護するとともに、このリール2に巻回されたロープ1が外れないようにする役目を有するものとして形成されている。このカバー部4bに形成される吸気口4cは、エンジンの空冷用の空気取り入れ口として形成するものである。そして、前記支軸4には、リール2が回転自在に嵌合されている。ロープ1は、その一端がリール2の凹溝2gの底に固定された状態で数条巻き付けられており、その他端はカバー部4bの外部へと適宜延出されている。このリール2の軸孔のカム本体5の側には、小径の鍔孔4fが形成されている。このリール2の小径の鍔孔4fは、前記小径の延長部4aに嵌合され、支軸4の前記段部に当接するようになっている。このため、リール2は、支軸4に嵌着されたとき、前記小径の鍔孔4fが前記段部に当接して位置決めされる。そして、リール2の外方の一側面2aには、スパイラルスプリング3を固着するための環状フランジが突設されている。
前記小径の延長部4aには、前記リール2に隣接してカム本体5が回転自在に嵌合されている。このカム本体5の軸孔に隣接して内方(クランクシャフト側)に向う大径孔5bが形成されている。このカム本体5の大径孔5bは、隣接するエンジンのクランクシャフト7の端部に取り付けたローター8を固定するナット13と干渉(接触)しないように形成されるとともに、この大径孔5bからカム本体5とリール2を支軸4に固定するボルト14が座金を介して螺着される。このカム本体5の大径孔5bにより、リコイルスタータとクランクシャフト7に取り付けたローター8とがコンパクトに配置される(軸に沿う方向の長さが短くなる)ことにより、この大径孔5bはエンジンの小型化に寄与している。
前記リール2とカム本体5との対向面には、それぞれ連通する環状の凹所(凹溝)2f,5cが形成されている。この両環状の凹所2f,5cの中には、前記ダンパースプリング6が装着されている。このダンパースプリング6の一端は、リール2の凹所2f内に固着されており、その他端はカム本体5の凹所5c内に固着されていて、リール2とカム本体5とは、このダンパースプリング6により、その回転方向に対して弾性的に連結している。また、カム本体5の外周面には複数のカム部5a(図示の実施形態では4箇所)が形成されるとともに、少なくとも一つの他方の係止部としてのフック11が形成されている(図2乃至図4参照)。また、前記リール2の内方に位置する他側面2bには、一方の係止部としての突起10が設けられている。この突起10は、カム本体5の前記フック11と係合するように構成されるものであり、前記ダンパースプリング6が折損した場合に機能することができるように形成されている。なお、この突起10は、円筒体で形成されており、ボルトによりリール2の他側部2bに固着されている。
本発明では、一方の係止部を構成する突起10はこの形態に限定されるものではない。たとえば、六角レンチ用のボルト自体で形成してもよい。また、他方の係止部を構成するフック11も図示したような円弧部を有する形態に限定されるものではない。たとえば、平端部の形態でもよく、要は前記一方の係止部(突起10)と互いに係止し合える形態のものであればよいものである。
前記ローター8のカム本体5の側には、先端をL字形に折り曲げた板状部材からなる遠心ラチェット9が復帰スプリング9aを介してボルト14により回動自在に取り付けられている。この復帰スプリング9aは、遠心ラチェット9が常にカム本体5のカム部5aに係合するような位置に回動するよう弾発的に付勢するためのものである(図2参照)。したがって、前記ロープ1を牽引してリール2を回転させると、前記ダンパースプリング6の弾性変形が、限界まできてそれ以上変形しなくなると、このダンパースプリング6を介してカム本体5が回転し、カム部5aがローター8に設けた遠心ラチェット9に係合して、リール2の回転が、ローター8に伝達され、さらにローター8からクランクシャフト7に伝達され、図示しないエンジンが始動されるようになっている。
前記リール2の回転のローター8への伝達構造は、ローター8を固定するナット13が、干渉(接触)しないように前記カム本体5の大径孔5bに入り込むようになっていることより、カム本体5のカム部5aと遠心ラチェット9との係合部の回転軌跡が、遠心ラチェット9の取り付け部の回転軌跡に接近するように位置することである。このため、リール2の回転力がカム本体5および遠心ラチェット9を介してローター8に伝達される回転トルクが、効率的に伝達されることとなり、軸方向に沿う捩れなどによる回転トルクのロスが発生しない構造に構成されるとともに、このリコイルスタータを備えたエンジンの小型化が実現される。また、前記ローター8の外周部には、エンジンを空冷するための複数のファン8aが形成されている。
次に、図3を参照して説明する。図3は図2の断面部を反対側に見た断面図である。リール2の内方側の他側面2bには、リール2側の係止部として突起10が設けられている。正常に作動する場合(前記ダンパースプリング6が折損していない)には、図3の(a)に示すように、前記リール2が回転する前(初期位置)には、前記突起10は、破線で示す位置にあり、前記ロープ1を牽引してリール2を回転させ、前記ダンパースプリング6の弾性変形が、限界まできて(正常時回転終点)、リール2が回転する(前記突起10が実線で示す位置までリール2が回転)と、前記ダンパースプリング6はそれ以上弾性変形しなくなり(従って、前記突起10がフック11に係合しない)、このダンパースプリング6を介してリール2とカム本体5が共に回転し、カム部5aがローター8に設けた遠心ラチェット9に係合して、リール2の回転が、ローター8を介してクランクシャフト7に伝達され、エンジンが始動されるようになっている。前記ダンパースプリング6が折損した場合には、前記ロープ1を牽引してリール2をほぼ1回転させると、図3の(b)に示すように、前記突起10がカム本体5のカム部5aの裏側(リール2側)に形成された係止部としてのフック11に係合して、リール2の回転力をカム本体5に伝達可能なようになっており、以後この係合状態を保持し、一般的なリコイルスタータとなる。
次に、図4を参照して説明する。たとえば、プラスチック製のリール2は、プラスチック製のカバー部4bの中央部に一体に形成された支軸4(図1参照)に回転自在に取り付けられており、リール2の他側面2bには突起10が設けられている。この突起10は、リール2に隣接配置されるたとえば、プラスチック製のカム本体5のカム部5aのうちの一つと一体にフランジ状に形成された前記フック11に係止可能に配設されている。リール2の外周の凹溝2gには、ロープ1がその一端が凹溝2gの底部に固定されて巻回収納されており、このロープ1の他端はカバー部4bから外方に出ており、その他端にロープ1を牽引するときに掴む把手15が接続されている。したがって、前記ダンパースプリング6が折損した場合には、この把手15を掴んでロープ1を牽引すると、リール2のみが回転し、リール2がほぼ1回転するまでに、前記突起10が、前記カム本体5のフック11に係合して、以後この係合状態を保持し、リール2の回転力をカム本体5に伝達することができるので、前記遠心ラチェット9を介してクランクシャフト7を回転させて、エンジンの始動が可能となるように構成されている。
本実施形態のリコイルスタータは、前記のように構成されているので、このリコイルスタータが正常な場合には、すなわち、ダンパースプリング6が折損していない場合には、このダンパースプリング6を介して、前記リール2とカム本体5とが連結されている。この場合のリール2の他側面2bに設けた突起10とカム本体5のリールと対向する面の外周部に設けたフック11との関係位置は、図3の(a)に示すように、前記突起10とフック11とが所定間隔に離れた位置にあり、エンジンの始動時に、ロープ1を急激に牽引した場合に、前記突起10がフック11に接近するように、前記ダンパースプリング6が弾性変形して、急激な牽引負荷が吸収され、衝撃的な牽引負荷をやわらげることができる。牽引を無くすると、ダンパースプリング6の弾性変形が復帰して、突起10とフック11との関係位置は、図3の(a)に示す初期状態に復帰する。
前記のように、エンジンの始動時に、ロープ1を急激に牽引すると、そのリール2の急激な回転負荷が緩和されて、カム本体5に回転を伝達すると、そのカム部5aがエンジンのクランクシャフト7に取り付けたローター8の遠心ラチエット9に係合し、前記ローター8とともにクランクシャフト7が回転してエンジンが始動する。エンジンが始動して、ローター8が回転すると、前記遠心ラチエット9が、これに設けた復帰スプリング9aに抗して前記カム部5aと係合しない位置に遠心力により回動逃避して、ローター8がエンジンのクランクシャフト7とともに回転し続ける。
前記ダンパースプリング6が折損した場合には、ロープ1を牽引してリール2を回転すると、リール2の他側面2bに設けた突起10が、図3の(b)および図4に示すように、カム本体5のリールと対向する面の外周部に設けたフック11に係合して、以後この係合状態を保持し、カム本体5を回転させることができる。
なお、前記カム本体5は、前記支軸4の延長部4aに回転自在に取り付けられるとともに、その延長部4aの先端から螺合されたボルト14の頭で抜け止めされている。
(第2の実施形態)
第2の実施形態のリコイルスタータが、第1の実施形態のリコイルスタータと相違するところは、図5に示すように、前記リール2の他側面2bに設けられる一方の係止部として、切起片2cを形成するとともに、この切起片2cと同心円部に所定間隔を置いて形成したストッパー片2dが形成され、前記カム本体5の前記リール2と対向する面の外周部に設けられる他方の係止部として、前記切起片2cを乗り越え、ストッパー片2dに当接して前記切起片2cとストッパー片2dとの間2eに係合する突起12が設けられて構成されたものである。
この第2の実施形態のリコイルスタータは、前記のような構成としたことにより、前記ダンパースプリング6が折損していない場合には、前記カム本体5とリール2とは、前記ダンパースプリング6を介して連結され、カム本体5の突起12とリール2の切起片2cとの位置関係は、図5の(a)、(b)の状態であり、前記ロープ1を牽引すると、ダンパースプリング6の弾性変形が限界まできて、前記突起12と切起片2cとが一体に回転する。
前記ダンパースプリング6が折損した場合は、図5の(c)、(d)に示すように、前記ロープ1を牽引してリール2が回転すると、リール2の他側面2bに形成した切起片2cを、カム本体5に設けた突起12が乗り越え、さらにリール2の他側面2bに形成したストッパー片2dに当接して、この突起12が前記切起片2cとストッパー片2dとの間2eに係合して、以後この係合状態を保持し、カム本体5を回転させることができるようになっている。
請求項に係る発明の実施形態のリコイルスタータの縦断面図である。 図1のA−A線における断面図である。 リールの他側面に設けた突起とカム本体に設けたフックとの関係位置を示す図である。 リールの他側面に設けた突起とカム本体に設けたフックとの関係位置を示す斜視図である。 請求項に係る発明の実施形態のリコイルスタータの要部を示す図である。
符号の説明
1 ロープ
2 リール
2a 一側面
2b 他側面
2c 切起片
2d ストッパー片
2e 切起片とストッパー片との間
2f 凹所
2g 凹溝
3 スパイラルスプリング
4 支軸
4a 延長部
4b カバー部
4c 吸気口
4d ガイド・ストッパ
4e リブ
4f 鍔孔
5 カム本体
5a カム部
5b 大径孔
5c 凹所
6 ダンパースプリング
7 クランクシャフト
8 ローター
8a ファン
9 遠心ラチェット
9a 復帰スプリング
10 突起
11 フック
12 突起
13 ナット
14 ボルト
15 把手

Claims (2)

  1. ロープ(1)を巻回収納するリール(2)の一側面(2a)に、前記ロープ(1)を巻回付勢するスパイラルスプリング(3)が設けられ、前記リール(2)を回転自在に支持した支軸(4)の延長部(4a)に、複数のカム部(5a)が形成されたカム本体(5)を回転自在に支持するとともに、前記カム本体(5)と前記リール(2)との間がダンパースプリング(6)を介して連結され、前記ロープ(1)を牽引して前記リール(2)を回転させると、前記カム本体(5)が回転し、そのカム部(5a)がクランクシャフト(7)に取り付けたローター(8)に有する遠心ラチエット(9)に係合して、前記ローター(8)が回転するように構成されたリコイルスタータにおいて、
    前記リール(2)の他側面(2b)に一方の係止部として突起(10)が設けられ、前記カム本体(5)の前記リール(2)と対向する面の外周部に、前記突起(10)に係合する他方の係止部としてフック(11)が設けられ
    前記ダンパースプリング(6)が折損した場合には、前記突起(10)に前記フック(11)が係合し、前記突起(10)と前記フック(11)との係合状態が保持されることを特徴とするリコイルスタータ。
  2. ロープ(1)を巻回収納するリール(2)の一側面(2a)に、前記ロープ(1)を巻回付勢するスパイラルスプリング(3)が設けられ、前記リール(2)を回転自在に支持した支軸(4)の延長部(4a)に、複数のカム部(5a)が形成されたカム本体(5)を回転自在に支持するとともに、前記カム本体(5)と前記リール(2)との間がダンパースプリング(6)を介して連結され、前記ロープ(1)を牽引して前記リール(2)を回転させると、前記カム本体(5)が回転し、そのカム部(5a)がクランクシャフト(7)に取り付けたローター(8)に有する遠心ラチエット(9)に係合して、前記ローター(8)が回転するように構成されたリコイルスタータにおいて、
    前記リール(2)の他側面(2b)に一方の係止部が設けられ、前記カム本体(5)の前記リール(2)と対向する面の外周部に、前記一方の係止部に係合する他方の係止部が設けられ、
    前記リール(2)の他側面(2b)に設けられる一方の係止部は、切起片(2c)を形成するとともに、この切起片(2c)と同心円部に所定間隔を置いて形成したストッパー片(2d)とし、前記カム本体(5)の前記リール(2)と対向する面の外周部に設けられる他方の係止部は突起(12)とし、
    前記ダンパースプリング(6)が折損した場合には、前記突起(12)が前記切起片(2c)を乗り越えストッパー片(2d)に当接し、前記突起(12)が前記切起片(2c)とストッパー片(2d)との間(2e)に係合することを特徴とするリコイルスタータ。
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