JP2602546Y2 - リコイルスタータ - Google Patents

リコイルスタータ

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JP2602546Y2
JP2602546Y2 JP1993071416U JP7141693U JP2602546Y2 JP 2602546 Y2 JP2602546 Y2 JP 2602546Y2 JP 1993071416 U JP1993071416 U JP 1993071416U JP 7141693 U JP7141693 U JP 7141693U JP 2602546 Y2 JP2602546 Y2 JP 2602546Y2
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recoil
drum
pivot shaft
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cylindrical portion
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博明 古賀
敏夫 田面
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Kyoritsu Co Ltd
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Kyoritsu Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は、内燃機関の手動式始
動器であるリコイルスタータに関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、背負式刈払機、背負式動力噴霧
機、チェーンソー等の小型の作業機には、動力源とし
て、リコイルスタータによって始動させられる空冷式二
サイクルガソリンエンジン等の内燃機関が搭載されてい
る。
【0003】前記リコイルスタータは、例えば、図3に
示すように、作業機の機体カバーの一部を構成するリコ
イルカバー1の内側面から突き出して一体に設けられた
枢止軸2に自由に回転できるように装着されたリコイル
ドラム3を備えている。このリコイルドラム3にはリコ
イルロープ4の内端部が止着されている。そして、前記
リコイルロープ4は前記リコイルドラム3に巻き付けら
れ、その外端部は、前記リコイルカバー1に設けられた
ロープ引出孔5から引き出されてハンドル6と接続され
ている。
【0004】前記リコイルドラム3の中央部には、前記
枢止軸2を受け入れる筒部7が前記リコイルカバー1に
向かって突き出して設けられている。前記リコイルドラ
ム3は、前記リコイルカバー1とは反対側において、内
燃機関のクランク軸8に図示しない周知の遠心ラチェッ
ト爪を介して連係自在とされている。
【0005】また、前記枢止軸2の回りには、うず巻き
状の板ばね(リコイルばね9)が設けられ、このリコイ
ルばね9と前記枢止軸2との間には、前記リコイルドラ
ム7から前記リコイルカバー1側へ突き出して設けられ
た前記筒部7が介在させられている。前記リコイルばね
9はその発条力に抗して十分に巻き縮められ、緩んで外
方へ広がらないように筒状部10を有する固定側部材で
あるリコイルばね保持具11の中に嵌め込まれており、
その外端部9aは、前記リコイルばね保持具11の係止
部10bに係止されている。一方、前記リコイルばね9
の内端部9bは、該リコイルばね9と前記枢止軸2との
間に介在する前記筒部7に設けられた突部12と係合し
ている(図4参照)。
【0006】前記のような周知のリコイルスタータの構
成において、前記リコイルドラム3に巻き付けられてい
る前記リコイルロープ4を、前記ハンドル6を握って勢
いよく引っ張ると、図4に実線の矢印で示したように、
前記リコイルドラム3が前記枢止軸2の回りで、例えば
左回りに回転し、これによって、前記リコイルドラム3
と連係された前記クランク軸8に回転力が付与され、内
燃機関が始動させられる。
【0007】前記リコイルロープ4を引き出した状態に
おいては、前記筒部7の前記突部12と係合させられた
前記リコイルばね9の内端部9bが、該リコイルばね9
の巻き方向(図4では右巻き)と逆方向に強制的に回転
させられている。ここで、前記リコイルばね9は、その
外端部9aが係止されており、その発条力に抗して前記
リコイルばね保持具11によって外方への広がりを規制
されているため、前記リコイルばね9の内端部9bに、
その巻き方向への復元力が働く。その結果、前記ハンド
ル6を解放すると、図4に破線の矢印で示したように、
前記リコイルばね9の復元力によって、前記リコイルド
ラム3が前記リコイルロープ4を巻き戻すように回転さ
せられ、前記巻戻しばね9と前記リコイルロープ4とが
元の状態に戻る。
【0008】前記のような構成のリコイルスタータは、
保守点検や修理などのために分解されることがあるが、
分解後、元のように組み立てる作業が非常に難しかっ
た。
【0009】すなわち、前記リコイルスタータを組み立
てる場合には、取り外していた前記リコイルドラム3を
前記枢止軸2に装着するに当たって、前記リコイルばね
9と前記枢止軸2との間に、前記リコイルドラム3の前
記筒部7を押し込んで介在させ、前記リコイルばね9の
内端部9bが前記筒部7の突部12に引っ掛るようにし
なければならない。
【0010】ところが、前記リコイルばね9は、小さく
巻き縮められて外方への広がりを規制されるように前記
リコイルばね保持具11の前記筒状部10内に嵌め込ま
れており、その内端部9b側が前記枢止軸2の回りに密
集している。このため、前記リコイルばね9の内端部9
b側と前記固定軸2との間に、前記リコイルドラム3の
前記筒部7を押し入れて介在させるのは、容易なことで
はなかった。
【0011】
【考案が解決しようとする課題】この場合、従来、前記
リコイルドラム3をねじ込むようにしながら、前記筒部
7の突部12で前記リコイルばね9の内端部9b側を外
方へ押しのけるようにし、前記筒部7の先端部を前記リ
コイルばね9の内端部9b側と前記枢止軸2との間にこ
じ入れる動作を繰り返し、作業者の熟練に頼って、成功
するまで何度も何度もやり直していたのが現状であっ
た。
【0012】よって、装着作業が煩わしくて手間がかか
るほか、前記リコイルばね9が損傷したり、前記筒部7
の前記突部12が摩耗して前記リコイルばね9の内端部
9bとの係合状態が悪くなる等の問題があった。
【0013】本考案は、前記のような事情に鑑みてなさ
れたもので、その課題とするところは、前記リコイルス
タータの組み立てに当たって、前記リコイルドラムの筒
部を前記リコイルばねと前記枢止軸との間に介在させる
ように前記リコイルドラムを前記枢止軸に対して装着す
る作業を容易化するには、どのような手段を講ずればよ
いか、という点にある。
【0014】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するた
め、本考案に係るリコイルスタータは、枢止軸を中心と
してうず巻き状に設けられその外端部が固定側部材に係
止されるとともにその発条力に抗して外方への広がりを
規制されたリコイルばねと、前記枢止軸に対して回動自
在に装着され前記枢止軸と前記リコイルばねとの間に介
在して該リコイルばねの内端部と係合する筒部をその中
心部に有するとともに内燃機関のクランク軸と連係自在
とされたリコイルドラムと、このリコイルドラムにその
内端が止着されて巻き付けられたリコイルロープとを備
えてなるリコイルスタータにおいて、前記リコイルドラ
ムに前記筒部の軸線方向に沿って前記リコイルドラムを
貫通する透孔を設けたものである。
【0015】
【作用】本考案によれば、保守点検や修理などのために
取り外したリコイルドラムを、容易に元の組み立て状態
に戻すことができる。
【0016】すなわち、前記リコイルドラムを前記枢止
軸から取り外したときには、外方への広がりを規制され
たリコイルばねの内端部側が前記枢止軸を取り巻いてそ
の回りに密集している。
【0017】そこで、前記リコイルドラムの筒部を前記
枢止軸に装着しながら、前記リコイルドラムに設けた透
孔に例えばドライバーなどを挿し入れ、このドライバー
などの先端部で前記枢止軸の回りに密集している前記リ
コイルばねの内端部側を前記枢止軸から離れるように一
方へ押しのける。このようにすれば、前記枢止軸と前記
リコイルばねとの間に隙間ができるので、その隙間に前
記リコイルドラムの筒部を押し入れ、該リコイルドラム
を前記枢止軸の回りで適宜回転させれば、装着作業が容
易に完了する。
【0018】
【実施例】以下、この考案の一実施例を図面に基づいて
説明する。
【0019】なお、リコイルスタータの全体構造及びそ
の作用については、前記従来技術の項において詳述した
ので、以下、本考案に特徴的な部分についてのみ説明す
る。
【0020】本考案に係るリコイルスタータにおいて
は、図1に示すように、前記枢止軸2に装着される筒部
7を有する前記リコイルドラム3に、前記筒部7の軸線
方向に沿って前記リコイルドラム3を貫通する透孔13
が設けられている。
【0021】この透孔13は、前記リコイルドラム3を
前記枢止軸2に装着する際に、この枢止軸2の回りを取
り巻いて密集している前記リコイルばね9を、例えばド
ライバー14などを用いて前記枢止軸2の周囲から離れ
るように押しのける時に、前記ドライバー14等の先端
部14aを挿通するためのものである。
【0022】したがって、前記透孔13は、前記リコイ
ルドラム3に前記リコイルロープ4が巻きついていると
きでも、前記ドライバー14等を挿し通すのに邪魔にな
らないように、前記リコイルドラム3の巻き胴3aより
半径方向内側に設けられる。
【0023】前記透孔13は、前記ドライバー14等を
挿し通したときに該ドライバー14等をある程度自由に
動かすことができるように、前記ドライバー14等の径
より大きな径のものとすると好適である。また、前記透
孔13の形状は問わないが、図示例では、前記ドライバ
ー14等の先端部14aで前記リコイルバネ9の内端部
9bを前記枢止軸2から離れる方向に押しのけるのに都
合が良いように、前記リコイルドラム3の中心から半径
方向外方に延びた長円形状のものを採用している。
【0024】前記のように構成される本実施例に係るリ
コイルスタータによれば、製造時は勿論のこと、保守点
検や修理等のために前記リコイルドラム3を前記枢止軸
2から取り外しても、その後の組み立て作業がきわめて
容易である。
【0025】すなわち、図2に示すように、組み立ての
際には、前記リコイルドラム3の筒部7を前記枢止軸2
に装着しながら、前記透孔13に挿し通したドライバー
14等の先端部14aで、前記枢止軸2の回りに密集し
ている前記リコイルばね9の内端部9b側を前記枢止軸
2から離れる方向に押しのけるようにする。すると、前
記枢止軸2と前記リコイルばね9との間に、前記筒部7
が介入できるだけの十分な隙間が生ずるので、この隙間
に前記筒部7の一部を押し入れ、同時に、前記リコイル
ドラム3を前記枢止軸2の回りで回転させる等すれば、
前記筒部7が前記リコイルばね9を前記枢止軸2の周囲
から外方へ押しのけながら、前記枢止軸2と前記リコイ
ルばね9の内端部9b側との間に納まる。そして、前記
リコイルばね9の内端部9bには、前記筒部7に設けら
れた前記突部12と係合し易いように、巻き返しが設け
られているので、この巻き返しが前記筒部7の突部12
と係合する。
【0026】なお、図中の10aは、前記リコイルドラ
ム3が前記リコイルばね9と直接摺接するのを防止する
とともに、鋸断屑等の侵入を防止する仕切板部である。
【0027】
【考案の効果】本考案に係るリコイルスタータによれ
ば、製造時及び分解後の組み立てに当たって、リコイル
ドラムの筒部をリコイルばねと枢止軸との間に介在させ
るように、前記リコイルドラムを前記枢止軸に対して装
着する作業を容易に行うことができる。
【0028】さらに、従来のものと異なり、組み立て作
業に際して、リコイルばねを損傷したり、リコイルドラ
ムの筒部を傷付ける等の問題がない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例に係るリコイルスタータを構
成するリコイルドラムの斜視図である。
【図2】図1に示すリコイルドラムを用いたリコイルス
タータの組み立て方を示す斜視図である。
【図3】リコイルスタータの全体構造を示す分解斜視図
である。
【図4】リコイルばねとリコイルドラムとの関係を示す
説明図であり、図3のものの一部を切断してリコイルカ
バー側から見た状態を示している。
【符号の説明】
2 枢止軸 3 リコイルドラム 4 リコイルロープ 7 筒部 8 クランク軸 9 リコイルばね 9a リコイルばねの外端部 9b リコイルばねの内端部 11 固定側部材(リコイルばね保持具) 13 透孔
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F02N 3/02

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 枢止軸(2)を中心としてうず巻き状に
    設けられその外端部(9a)が固定側部材(11)に係
    止されるとともにその発条力に抗して外方への広がりを
    規制されたリコイルばね(9)と、前記枢止軸(2)に
    対して回動自在に装着され該枢止軸(2)と前記リコイ
    ルばね(9)との間に介在して該リコイルばね(9)の
    内端部(9b)と係合する筒部(7)をその中心部に有
    するとともに内燃機関のクランク軸(8)と連係自在と
    されたリコイルドラム(3)と、このリコイルドラム
    (3)にその内端が止着されて巻き付けられたリコイル
    ロープ(4)とを備えてなるリコイルスタータにおい
    て、前記リコイルドラム(3)に前記筒部(7)の軸線
    方向に沿って前記リコイルドラム(3)を貫通する透孔
    (13)を設けたことを特徴とするリコイルスタータ。
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