JP5463045B2 - 内燃エンジンの始動装置 - Google Patents

内燃エンジンの始動装置 Download PDF

Info

Publication number
JP5463045B2
JP5463045B2 JP2009021380A JP2009021380A JP5463045B2 JP 5463045 B2 JP5463045 B2 JP 5463045B2 JP 2009021380 A JP2009021380 A JP 2009021380A JP 2009021380 A JP2009021380 A JP 2009021380A JP 5463045 B2 JP5463045 B2 JP 5463045B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
disc
starter
buffer spring
connecting members
internal combustion
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2009021380A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2009185818A (ja
Inventor
カーピンスキー ウルリッヒ
シュミット ローラント
フォン クラーネ フローリアン
ボートナー アルフレート
ラビース マンフレート
シュテッカー ハイコ
Original Assignee
アンドレアス シュティール アクチエンゲゼルシャフト ウント コンパニー コマンディートゲゼルシャフト
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by アンドレアス シュティール アクチエンゲゼルシャフト ウント コンパニー コマンディートゲゼルシャフト filed Critical アンドレアス シュティール アクチエンゲゼルシャフト ウント コンパニー コマンディートゲゼルシャフト
Publication of JP2009185818A publication Critical patent/JP2009185818A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5463045B2 publication Critical patent/JP5463045B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02NSTARTING OF COMBUSTION ENGINES; STARTING AIDS FOR SUCH ENGINES, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • F02N5/00Starting apparatus having mechanical power storage
    • F02N5/02Starting apparatus having mechanical power storage of spring type
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02NSTARTING OF COMBUSTION ENGINES; STARTING AIDS FOR SUCH ENGINES, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • F02N3/00Other muscle-operated starting apparatus
    • F02N3/02Other muscle-operated starting apparatus having pull-cords

Description

本発明は、請求項1の上位概念に記載の、特にパワーソー、研削切断機、刈払い機等の手で操縦される作業機における、内燃エンジンの始動装置に関するものである。
特許文献1から、緩衝ばねが複数個の接続部材上で駆動体とローププーリとに配置されている始動装置が知られている。接続部材は互いに当接しあっている。この場合、作動中に生じる力のために駆動体がローププーリに対しわずかに傾斜することがあり、その結果駆動体とローププーリとの間に隙間が発生することが明らかになった。この隙間は製造公差が起因して発生することもある。作動中に緩衝ばねがこの隙間のなかに押し込まれると、緩衝ばねが破損する。
米国特許第6981482B2号明細書
本発明の課題は、作動高安定性と高保持能とを有する、この種の始動装置を提供することである。
この課題は、請求項1の構成を備えた始動装置により解決される。
接続部材が汚染することにより接続部材に対し緩衝ばねが不均一に当接するのを回避するため、本発明によれば、少なくとも1つの接続部材はその外周に複数個の凹部を有している。これらの凹部は作動中に集塵室として用いられ、接続部材の、これら凹部の間に残っている領域に対する、緩衝ばねの好適な当接を保証する。凹部が接続部材の外周に均等に配分して配置されているのが有利である。凹部はたとえば接続部材の長手方向に延在している溝として形成されていてよい。接続部材に対する緩衝ばねの好適な当接を達成するため、比較的幅狭の多数の凹部が設けられている。
さらに、本発明によれば、回転軸線の方向において両接続部材の間に円板が配置されている。両接続部材の間に配置される円板は、駆動体と操作装置との間の公差が補償されて、作動中に緩衝ばねが押し込められるような隙間の形成を十分回避できるように選定される。円板は簡単に製造可能であり、取り付け可能であるので、始動装置の簡潔な構成が得られる。
有利には、両接続部材が同一の外径を有し、円板の外径が両接続部材の外径に対応しているのがよい。これにより、両接続部材と円板とにより形成される筒状の緩衝ばね用載置面が得られ、この載置面で作動中に緩衝ばねは当接することができる。径の大きな食い違い(ばねにノッチ効果が発生する原因になる)が回避される。接続部材がその半径方向外側領域によって円板の反対側に当接しているのが有利である。接続部材が円板に当接することにより、緩衝ばねが巻きつけられている接続部材の半径方向外側領域に隙間が発生するのを回避することができる。操作装置の接続部材に対し駆動体の接続部材が傾倒することも円板への当接によって回避できる。作動中に両接続部材は互いに反対方向に回転する。緩衝ばねを掛止するため、接続部材はその外周に凹部を有することができる。両接続部材がその外側領域によって互いに直接当接しあっていれば、凹部の領域で接続部材が固着することがある。これは両接続部材の間に配置される円板によって確実に回避される。
有利には、円板が両接続部材のうちの一方に相対回転不能に保持されているのがよい。これにより他方の接続部材と円板との間に所定の摩擦ペアリングが生じる。この場合、円板は接続部材に特に摩擦で保持されている。有利には、円板が両接続部材のうちの一方に設けた少なくとも1つの段部に配置されているのがよい。円板を両接続部材の段部に配置してもよい。摩擦固定するため、円板は一方の接続部材に圧着されていてよい。これにより、円板を接続部材に固定するために補助的な部材を必要としない。しかしながら、円板が半径方向に遊びを持って支持されていてもよい。
本発明によれば、操作装置と駆動体とは接続部材の領域において支持軸で支持されている。有利には、接続部材が、緩衝ばねを配置した外側領域と、支持軸で支持するための内側領域とを有しているのがよい。この場合、外側領域と内側領域とはたとえば突張りによって互いに結合されていてよい。また、接続部材を中実材料から形成し、その外面に外側領域が形成され、その内面に内側領域が形成されているようにしてもよい。
外側領域がそれぞれ円板に当接することができるよう保証するため、本発明によれば、両接続部材はその内側領域において支持軸の軸線方向に互いに間隔を有している。この場合、駆動体および操作装置の公差は、両接続部材が軸線方向において当接しあう場合、内側領域の前記間隔のために当接が常に外側領域で行われるように選定されている。これにより、両接続部材と円板との間の遊びは十分に回避される。有利には、円板が少なくとも一方の接続部材の内側領域で保持されているのがよい。この場合、円板がその全面にわたって一定の厚さを持っているのが有利である。
有利には、緩衝ばねがほぼ一定の巻回径をもつコイルばねとして形成されているのがよい。これによりコイルばねはほぼその全長にわたって駆動体および操作装置の接続部材に当接することができる。緩衝ばねが、内側へ湾曲している第1の端部によって操作装置で保持され、内側へ湾曲している第2の端部によって駆動体で保持されているのが有利である。内側へ湾曲した端部で緩衝ばねを固定することにより、外側へ拡がる構成空間を狭くすることができる。緩衝ばねの端部を取り付けるために必要な、駆動体および操作装置の接続部材に設けた凹部は、円板によって閉鎖される。円板が両接続部材のうちの一方で保持されている場合には、本発明によれば、円板は緩衝ばねの1つの端部を前記回転軸線の方向において固定する。これにより、緩衝ばねを取り付ける際の不慮の抜け落ちが回避される。取り付けが容易になる。
サイズを小さくして、しかも緩衝ばねの高い抵抗モーメントを達成するため、本発明によれば、緩衝ばねはその内周を平坦に形成されている。同時に、内周を平坦に形成すると、緩衝ばねを接続部材に好適に当接させることができる。この場合、緩衝ばねは特に長方形のワイヤー横断面を有している。これにより、弾性率が高くて小体積の緩衝ばねが得られる。
有利には、前記連結手段が駆動体で回動可能に支持されている爪を有し、爪が、始動装置を内燃エンジンのクランク軸と連結させるため、クランク軸と相対回転不能に結合されているカム輪郭部と協働するのがよい。操作装置は、特に、始動ロープを介して手で回転せしめられるローププーリである。しかしながら、本発明の提案による始動装置の構成は、電動機を介して駆動される始動装置に対しても有利である。内燃エンジンは、特に、手で操縦される作業機の駆動原動機である。始動装置は、簡潔な構成を有し、よって軽量であることにより、手で操縦される作業機での使用に特に適している。
パワーソーの概略側面図である。 図1のパワーソーの概略断面図である。 図1のパワーソーの始動装置の分解斜視図である。 始動装置の斜視図である。 始動装置の連結装置の概略図である。 図3の始動装置の断面図である。 始動装置の接続部材の概略側面図である。 図6の始動装置の他の実施形態の一部分の断面図である。
図1には、手で操縦される作業機の例としてパワーソー1が図示されている。しかしながら、本発明による始動装置は研削切断機、刈払い機等の他の手で操縦される作業機にも使用することができる。パワーソー1はケーシング2を有し、ケーシング2には、パワーソー1を操縦するため、後部グリップ3とグリップパイプ4とが配置されている。ケーシング2の後部グリップ3とは反対側では、ガイドレール5が前方へ突出している。ガイドレール5ではソーチェーン6が周回駆動される。ケーシング2からは始動グリップ7が突出している。
図2が示すように、始動グリップ7は始動装置8を操作するために用いる。始動装置8は図1に図示していない連結装置を介してパワーソー1のファンホイール9と連結可能である。ファンホイール9は内燃エンジン10のクランク軸13と相対回転不能に結合されている。内燃エンジン10はソーチェーン6を周回駆動させるために用いる。内燃エンジン10はシリンダ11を有し、シリンダ11内にはピストン12が往復動可能に支持されている。ピストン12はクランク軸13を回転軸線14のまわりに回転駆動させる。クランク軸14は、内燃エンジン10のファンホイール9および始動装置8とは反対側で、遠心クラッチ15を介してソーチェーン6用の駆動ピニオン16と結合されている。内燃エンジン10は有利には2サイクルエンジンであり、特に掃気用空気予備蓄積型2サイクルエンジンである。しかしながら内燃エンジン10は4サイクルエンジン、特に混合気潤滑型4サイクルエンジンであってもよい。
図3には、始動装置8の詳細が図示されている。始動装置8は復帰ばね17を有し、復帰ばね17はケーシング2の壁に隣接するようにケーシング2に配置されている。復帰ばね17はコイルばねとして形成されている。復帰ばね17はその内端52がローププーリ18と結合されている。ローププーリ18は溝19を有し、溝19には、図6に図示した始動ロープ43が巻きつけられている。始動ロープ43は一端がローププーリ18と結合され、他端が始動グリップ17と結合され、その結果ローププーリ18は手で始動グリップ7を引張ることにより回転させることができる。
ローププーリ18は、復帰ばね17とは逆の側に、接続部材21を配置するための受容室20を有している。接続部材21は、ローププーリ18を支持するために用いる内側領域46と、緩衝ばね23が配置されている外側領域49とを有している。この場合、緩衝ばね23を始動ばねとして構成して、緩衝ばね23に蓄積されたエネルギーでエンジンの始動を可能にするようにしてもよい。緩衝ばね23は、フック状に内側へ湾曲している第1の端部26によって外側領域49の壁部分38に掛止されている。内側領域46と外側領域49とはそれぞれほぼ筒状に形成されており、一列の補強突張り51によって互いに結合されている。しかしながら、接続部材21を中実部材から構成してもよい。内側領域46には段部48が設けられている。
段部48では円板22が相対回転不能に保持されている。円板22は段部48に押圧されており、その結果円板22は摩擦で保持されている。円板22は、該円板の外径dに対し非常に薄い一定の厚さを有している。
緩衝ばね23は、一定の外径を持ったコイルばねとして形成されている。緩衝ばね23のスプリングワイヤーは長方形の横断面を有している。緩衝ばね23は始動装置8の駆動体24側に第2の端部27を有している。第2の端部27も同様に内側へフック状に湾曲しており、図3には図示していない、駆動体24の接続部材に掛止されている。駆動体24は、緩衝ばね23とは逆の側に、それぞれ1つの爪25を回動可能に支持するための2つの受容部28を有している。爪25はファンホイール9との連結のために用いる。図3が示すように、ローププーリ18は中央に開口部53を有し、駆動体24は中央に開口部54を有している。両開口部53,54の径はほぼ等しい。
図4は始動装置8を組み立て状態で図示したものである。ローププーリ18と駆動体24とは、該ローププーリ18および駆動体24の開口部53と54を通って突出している支持軸32上に配置されている。ローププーリ18と駆動体24とは回転軸線14のまわりに回転可能に支持軸32で支持されている。図4が示すように、爪25のための受容部28は、爪25を円弧状に取り囲んでいる壁部分31によって画成されている。各爪25は操作ピン35を有し、操作ピン35において爪25を外側へ回転させることができる。さらに図4が示すように、ローププーリ18は、溝19に隣接するように該溝19の外面に補強突張り30を有している。ケーシング2は始動装置8の領域に多数の冷却空気穴29を有しており、該冷却空気穴29を介して内燃エンジン10のための冷却空気がファンホイール9からケーシング2の内部へ搬送される。
図5は連結装置の操作の説明図である。爪25は弾性クランプ33を介して支持軸32で保持されている。弾性クランプ33はカム輪郭部を有している。駆動体24が支持軸32に対し相対運動すると、ピン35が弾性クランプ33内で移動する。弾性クランプ33の輪郭により、爪25は外側へ回動する。その際爪25は、受容部28の領域にある回動軸線36のまわりに回動する。ファンホイール9はカム輪郭部34を有し、該カム輪郭部34に爪25が外側へ回動した状態で係合する。これにより駆動体24とファンホイール9との相対回転不能な連結が達成され、よって駆動体24と内燃エンジン10のクランク軸13との相対回転不能な連結が達成される。
図6は始動装置8の詳細構成図である。復帰ばね17の外端はケーシング2に固定されている。内端52は、ローププーリ18のケーシング2側に一体成形されているピン37に配置されている。ローププーリ18の接続部材21はその内側領域46によって支持軸32で支持されている。接続部材21の外側領域49の半径方向外側には緩衝ばね23が配置されている。緩衝ばね23の第1の端部26が保持されている壁部分38の領域では、外側領域49の壁がわずかに内側へずれている。接続部材21はその外側領域49において外径cを有しており、この外径cは円板22の外径dに対応している。接続部材21は外側領域49において円板22に密に当接している。また接続部材21は外側領域49に段部48を備え、円板22の駆動体24側に対しわずかな間隔aだけ後退している。図6に破線で示したように、段部48の外径は円板22の内径よりも小さくてもよい。このようにすると、円板22は位置固定して配置されるのではなく、半径方向に遊びを持って段部48にゆるく配置される。この場合円板22は、ローププーリ18の接続部材21と駆動体24の接続部材42とによってその位置を保持され、軸線方向および半径方向において位置固定される。円板22と段部48との間の遊びによって、押し付けの際に発生しうる駆動体24の変形を回避することができる。
図6が示すように、駆動体24は、内側領域47と外側領域50とを備えた接続部材42を有している。内側領域47は円板22に当接している。しかし、内側領域47が円板22に対し軸線方向に間隔を持つようにしてもよい。駆動体24の内側領域47はローププーリ18の接続部材21の内側領域46に対し間隔aをもっている。接続部材42は外側領域50において円板22に当接している。円板22への当接は、内側領域46と47の間隔aにより確保することができる。緩衝ばね23の第2の端部27を固定するため、外側領域50は壁部分39を有し、壁部分39には前記第2の端部27が掛止されている。壁部分39も接続部材42の外径部に対しわずかに後退している。
接続部材42は外径bを有し、外径bは接続部材22の外径dと接続部材21の外径cとに対応している。これにより、緩衝ばね23のために、一定の外径を持った筒状の載置面が得られる。前記端部27と26を掛止するため、接続部材21と42はその外周にそれぞれ1つの縦スリットを有している。これら2つの縦スリットは円板22によって互いに仕切られており、その結果作動中の縦スリットの膠着が回避されている。接続部材21と42がその外側領域49と50においてそれぞれ平滑に形成された円板22に当接していることにより、膠着の恐れなく、この領域でのしっかりした当接が得られている。
図6が示すように、ファンホイール9は周回するように延在する縁41を有し、縁41にはカム輪郭部34が形成されている。縁41はローププーリ18の受容室20内に突出しており、その結果爪25(図6には図示せず)はカム輪郭部34に係合することができる。図6が示すように、支持軸32には保持ピン40が配置されている。保持ピン40はたとえば支持軸32にねじ込まれていてよい。保持ピン40は、弾性クランプ33のための、周回するように延在する溝55を有している。弾性クランプ33により始動装置8は支持軸32に固定されている。
図7には、接続部材21と42の外周の構成が図示されている。接続部材21および接続部材42にはそれぞれ一列の凹部44または45が設けられている。凹部44,45は回転軸線14の方向に延在している溝として形成されている。回転軸線14(クランク軸13の回転軸線および支持軸32の長手軸線に相当している)はローププーリ18および駆動体24のための回転軸線である。これらの凹部44,45は接続部材21および接続部材42の外周に均等に配分して設けられている。有利にはほぼ3個ないしほぼ40個の凹部を設けるのがよく、特にほぼ15個ないしほぼ35個の凹部を設けるのがよい。本実施形態には24個の凹部が設けられている。なお、互いに隣接しあっている凹部44,45の間の部分は個々の凹部44,45の幅にほぼ相当しているのが有利である。凹部44,45の深さは浅くてよく、たとえばほぼ0.2mmないしほぼ2mm、特にほぼ0.5mmである。凹部44,45の深さは緩衝ばね23の厚さにほぼ相当しているのが有利である。凹部44,45には、作動中に始動装置8に集積する塵埃が蓄積することができ、その結果接続部材21,42に対する緩衝ばね23の当接が汚染によって阻害されることがない。
円板22が接続部材21で固持されていることにより、作動中に接続部材42は円板22に対し移動する。本発明によれば、接続部材42の材料は、円板22の材料に対し、好適な摩擦ペアリングが生じるように整合されている。有利には、接続部材42と円板22がプラスチック、特にPOMから成っているのがよい。ローププーリ18も有利にはプラスチック、特にPOMから成っている。しかし、円板22がPAまたは金属から成っていてもよい。
円板22は両接続部材21と42の間にゆるく配置されていてもよい。この場合には、作動中に両接続部材21と42の間に生じる隙間が、円板22により、より幅狭の2つの隙間に分割される。これによっても、両部材の間の隙間への緩衝ばね23の侵入は困難であり、或いは、阻止される。
図8には、円板22の支持構造の実施形態が図示されている。接続部材21の内側領域46に形成された段部48は、図6に図示した実施形態に比べてより短く形成されている。接続部材42の内側領域47には段部58が配置されている。円板22は両段部48,58上に載置されている。両段部48と58の間には、軸線方向に間隔aがあり、その結果両段部48と58の間に隙間が形成されている。この隙間は円板22によって橋絡されている。図8の図示では、段部58は段部48よりも短く形成されている。しかし、両段部を同じ長さにしてもよい。また、段部48が段部58よりも短いように形成してもよい。
段部48,58の外径は同じであり、或いは、円板22の内径よりも小さい。これにより、半径方向において段部48,58と円板22との間に間隔eが形成されている。これによって円板22は半径方向に遊びを持って段部48,58で保持されている。
1 パワーソー
8 始動装置
10 内燃エンジン
13 クランク軸
14 回転軸線
18 ローププーリ
21,42 接続部材
22 円板
23 緩衝ばね
24 駆動体
25 爪
26 緩衝ばねの第1の端部
27 緩衝ばねの第2の端部
32 支持軸
34 カム輪郭部
43 始動ロープ
44,45 凹部

Claims (18)

  1. 内燃エンジン(10)を始動させるために回転せしめられる操作装置と、連結手段を介して内燃エンジン(10)のクランク軸(13)と連結可能な駆動体(24)とを備え、駆動体(24)と操作装置とが、回転軸線(14)のまわりに回転可能に支持され、且つ第1の端部(26)を操作装置と結合され第2の端部(27)を駆動体(24)と結合されている緩衝ばね(23)を介して互いに結合されているとともに、該駆動体(24)と操作装置とがそれぞれ接続部材(21,42)を有し、緩衝ばね(23)が両接続部材(21,42)の外周に配置され、少なくとも1つの接続部材(21,42)がその外周に凹部(44,45)を有している、内燃エンジン(10)の始動装置において、
    前記回転軸線(14)の方向において両接続部材(21,42)の間に円板(22)が配置されていることを特徴とする始動装置。
  2. 凹部(44,45)が接続部材(21,42)の外周に均等に配分して配置されていることを特徴とする、請求項1に記載の始動装置。
  3. 両接続部材(21,42)が同一の外径(b,c)を有し、円板(22)の外径(d)が両接続部材(21,42)の外径(b,c)に対応していることを特徴とする、請求項1または2に記載の始動装置。
  4. 接続部材(21,42)がその半径方向外側領域(49,50)によって円板(22)の反対側に当接していることを特徴とする、請求項1から3までのいずれか一つに記載の始動装置。
  5. 円板(22)が両接続部材(21,42)のうちの一方に相対回転不能に保持されていることを特徴とする、請求項1から4までのいずれか一つに記載の始動装置。
  6. 円板(22)が摩擦で保持されていることを特徴とする、請求項に記載の始動装置。
  7. 円板(22)が両接続部材(21,42)のうちの一方に設けた少なくとも1つの段部(48,58)に配置されていることを特徴とする、請求項1から6までのいずれか一つに記載の始動装置。
  8. 操作装置と駆動体(24)とが接続部材(21,42)の領域において支持軸(32)で支持されていることを特徴とする、請求項1から6までのいずれか一つに記載の始動装置。
  9. 接続部材(21,42)が、緩衝ばね(23)を配置した外側領域(49,50)と、支持軸(32)で支持するための内側領域(46,47)とを有していることを特徴とする、請求項に記載の始動装置。
  10. 両接続部材(21,42)がその内側領域(46,47)において支持軸(32)の軸線方向に互いに間隔(a)を有していることを特徴とする、請求項に記載の始動装置。
  11. 円板(22)が少なくとも一方の接続部材(21,42)の内側領域(46,47)で保持されていることを特徴とする、請求項または10に記載の始動装置。
  12. 緩衝ばね(23)がほぼ一定の巻回径をもつコイルばねとして形成されていることを特徴とする、請求項1から11までのいずれか一つに記載の始動装置。
  13. 緩衝ばね(23)が、内側へ湾曲している第1の端部(26)によって操作装置で保持され、内側へ湾曲している第2の端部(27)によって駆動体(24)で保持されていることを特徴とする、請求項1から12までのいずれか一つに記載の始動装置。
  14. 円板(22)が緩衝ばね(23)の1つの端部(26)を前記回転軸線(14)の方向において固定していることを特徴とする、請求項1から13までのいずれか一つに記載の始動装置。
  15. 緩衝ばね(23)はその内周を平坦に形成されていることを特徴とする、請求項1から14までのいずれか一つに記載の始動装置。
  16. 前記連結手段が駆動体(24)で回動可能に支持されている爪(25)を有し、爪(25)が、始動装置(8)を内燃エンジン(10)のクランク軸(13)と連結させるため、クランク軸(13)と相対回転不能に結合されているカム輪郭部(34)と協働することを特徴とする、請求項1から15までのいずれか一つに記載の始動装置。
  17. 操作装置が、始動ロープ(43)を介して手で回転せしめられるローププーリ(18)であることを特徴とする、請求項1から16までのいずれか一つに記載の始動装置。
  18. 内燃エンジン(10)が手で操縦される作業機の駆動原動機であることを特徴とする、請求項1から17までのいずれか一つに記載の始動装置。
JP2009021380A 2008-02-02 2009-02-02 内燃エンジンの始動装置 Active JP5463045B2 (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
DE102008007291.5 2008-02-02
DE102008007291.5A DE102008007291B4 (de) 2008-02-02 2008-02-02 Starteinrichtung für einen Verbrennungsmotor

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2009185818A JP2009185818A (ja) 2009-08-20
JP5463045B2 true JP5463045B2 (ja) 2014-04-09

Family

ID=40822148

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009021380A Active JP5463045B2 (ja) 2008-02-02 2009-02-02 内燃エンジンの始動装置

Country Status (4)

Country Link
US (1) US7963266B2 (ja)
JP (1) JP5463045B2 (ja)
CN (1) CN101498269B (ja)
DE (1) DE102008007291B4 (ja)

Families Citing this family (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP2299104B1 (de) * 2009-08-25 2014-11-12 Makita Corporation Startvorrichtung für Brennkraftmotor
US9273659B2 (en) * 2010-07-14 2016-03-01 Husqvarna Ab Starting device for an internal combustion engine
DE102012002227A1 (de) * 2011-02-07 2012-08-09 Andreas Stihl Ag & Co. Kg "Handgeführtes Arbeitsgerät und Starteinrichtung für ein handgeführtes Arbeitsgerät"
DE202011000610U1 (de) * 2011-03-17 2012-06-18 Makita Corporation Startvorrichtung für mindestens eine Verbrennungskraftmaschine, insbesondere Seilzugstartvorrichtung
DE202011050571U1 (de) * 2011-06-28 2012-10-01 Makita Corporation Startereinrichtung für ein Motorarbeitsgerät mit einer verbesserten Kinematik
CN102536572A (zh) * 2011-12-28 2012-07-04 黄以良 发动机的启动器
CN102817757B (zh) * 2012-05-07 2015-05-06 隆鑫通用动力股份有限公司 发动机手拉启动总成及其发动机
CN103075288B (zh) * 2013-02-07 2016-02-24 白文广 风冷柴油机空档起动器
CN103233841B (zh) * 2013-05-03 2016-02-24 白文广 风冷柴油机耐冲击起动机构
CN103233840B (zh) * 2013-05-03 2016-02-24 白文广 耐冲击风冷柴油机起动爪盘
DE102015001119A1 (de) * 2015-01-29 2016-08-04 Andreas Stihl Ag & Co. Kg Starteinrichtung für einen Verbrennungsmotor und handgeführtes Arbeitsgerät mit einem Verbrennungsmotor und mit einer Starteinrichtung
EP3744968A1 (de) * 2019-05-28 2020-12-02 Andreas Stihl AG & Co. KG Federgehäuse und anwerfvorrichtung mit einem federgehäuse
JP7385553B2 (ja) * 2020-12-31 2023-11-22 株式会社クボタ エンジン搭載車両

Family Cites Families (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3905689B2 (ja) * 2000-05-24 2007-04-18 株式会社共立 リコイルスタータ装置
JP4109838B2 (ja) * 2001-05-25 2008-07-02 スターテング工業株式会社 リコイルスタータ装置
JP2003148305A (ja) * 2001-11-16 2003-05-21 Starting Ind Co Ltd リコイルスタータ
KR100962156B1 (ko) * 2002-05-20 2010-06-10 스타팅 고교 가부시키가이샤 리코일 시동기
JP4047067B2 (ja) * 2002-05-20 2008-02-13 スターテング工業株式会社 リコイルスタータ
US6981482B2 (en) * 2002-08-29 2006-01-03 Starting Industrial Co., Ltd Recoil starter
DE20319902U1 (de) * 2003-01-29 2004-06-09 Dolmar Gmbh Startvorrichtung für Brennkraftmotor
US20040149249A1 (en) * 2003-01-29 2004-08-05 Olaf Kruse Starting device for internal combustion engine
JP2004360494A (ja) * 2003-06-02 2004-12-24 Starting Ind Co Ltd リコイルスタータ
JP4064961B2 (ja) * 2004-10-06 2008-03-19 スターテング工業株式会社 リコイルスタータ
US7267091B2 (en) * 2005-04-27 2007-09-11 Husqvarna Outdoor Products Inc. Dynamic effortless pull starting
DE102007008327B4 (de) * 2007-02-16 2016-06-23 Andreas Stihl Ag & Co. Kg Starteinrichtung für einen Verbrennungsmotor

Also Published As

Publication number Publication date
DE102008007291B4 (de) 2016-12-22
CN101498269A (zh) 2009-08-05
US20090194057A1 (en) 2009-08-06
CN101498269B (zh) 2012-10-24
JP2009185818A (ja) 2009-08-20
DE102008007291A1 (de) 2009-08-06
US7963266B2 (en) 2011-06-21

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5463045B2 (ja) 内燃エンジンの始動装置
KR101217391B1 (ko) 리코일 스타터
KR100981903B1 (ko) 리코일 스타터
US7416067B2 (en) Power transmission unit
US20090255502A1 (en) Starter System for Engine
JP5111147B2 (ja) 始動装置
WO2007133231A1 (en) Energy storing starting device
CN100520053C (zh) 反冲起动器
US7267091B2 (en) Dynamic effortless pull starting
JP5695929B2 (ja) 遠心力操作式連結装置
US7712448B2 (en) Internal combustion engine with starter device
US8434608B2 (en) Centrifugal clutch
WO2000056565A1 (fr) Ensemble constitue d'un embrayage associe a une machine electrique, notamment pour vehicule automobile
US6502315B2 (en) Work apparatus having a centrifugal clutch
JP2005083381A (ja) 内燃機関の始動装置
US11333119B2 (en) Spring casing and starter device with a spring casing
JP3462352B2 (ja) 遠心クラッチ
US20120199091A1 (en) Handheld work apparatus and starter arrangement for a handheld work apparatus
US10309362B2 (en) Starter device for an internal combustion engine and handheld work apparatus having an internal combustion engine and said starter device
JP2016041944A (ja) 遠心クラッチ装置
US8272282B2 (en) Starter motor having a shock absorber
JP2005519775A (ja) 手持ち式工作機械
JP7463170B2 (ja) クラッチ装置
JPH0583479U (ja) 遠心クラッチ
JP3812896B2 (ja) リコイルスタータ

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20120127

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20130828

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20130903

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20131125

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20131224

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20140120

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5463045

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250