JP5109504B2 - 車両の乗員保護装置 - Google Patents

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Description

本発明は、車両の乗員保護技術に関するものである。
車両の側面衝突時に乗員を保護する技術として、例えば、特許文献1や特許文献2に記載された装置が提案されている。
特許文献1には、車幅方向に並んで配されたシート間にエアバッグを展開させることによって、乗員間の衝突を防止する技術が開示されている。また、このエアバッグは、両方のシートのシートバックと車両の側面視で重なる位置にまで延在するため、側面衝突時に衝突側シートが車両の側壁から受けた衝突荷重をエアバッグを介して隣り合うシートのシートバックに伝達することもできる。
また、特許文献2には、車幅方向に並んで配された複数のシートのシートバック位置が車両の前後方向にずれている場合に、側面衝突時にシートバック位置が車両の側面視で重なるように、シートの位置を前後方向に調整する技術が開示されている。この技術では、乗員がシートバック間の隙間に突っ込んで負傷することを防止することができる。
特開2004−217109号公報 特開平06−227303号公報
ここで、車両の燃費性能の向上を図るためには車両を小型化することが望ましい。一方、車両の実用性を向上するためには車両の乗員数が多い方が望ましく、一列のシート数が多ければ車両の乗員数も多くすることができる。そこで、車両の小型化を図りながら、一列のシート数を多くしようとすると、シート間のスペースが狭小化することになる。そのような車両における側面衝突に対する乗員の保護方法としては、特許文献1のようにシート間にエアバッグを展開することも有効な方策の一つであるが、エアバッグの展開スペースが大きく取れないため、乗員の保護性能が低下する。また、シート間のスペースが狭い車両においては、側面衝突時において、乗員がシートバック間に突っ込むことは少なく、むしろ、隣り合うシートに着座する乗員同士がぶつかり合う二次衝突の回避を考慮する必要性が高い。
従って、本発明の目的は、側面衝突時において、隣り合うシートに着座する乗員同士による二次衝突を回避することにある。
この発明による乗員保護装置は、車幅方向に複数のシートが配設された車両の乗員保護装置において、前記車両の側面衝突に対する乗員の保護動作を実行するか否かを判定する保護動作判定手段と、前記判定手段が前記保護動作を実行すると判定した場合に、互いに隣り合う前記シートのシートバックが車両前後方向にずれるように前記シートバックの位置を変位させる変位手段と、互いに隣り合う前記シートの前記シートバックの車両前後方向のずれ量を算出する算出手段と、前記算出手段が算出したずれ量が予め定めた閾値未満か否かを判定するずれ量判定手段と、を備え、前記変位手段は、前記判定手段が前記保護動作を実行すると判定した場合であって、かつ、前記ずれ量判定手段が前記ずれ量が前記閾値未満であると判定した場合に、前記シートバックの位置を変位させるものである。
上記構成によれば、互いに隣り合う前記シートのシートバックが車両前後方向にずれるように前記シートバックの位置を変位させるため、互いに隣り合う前記シートに着座する乗員同士の二次衝突を防止することができる。
しかも、互いに隣り合う前記シートの前記シートバックの車両前後方向のずれ量を算出する算出手段と、前記算出手段が算出したずれ量が予め定めた閾値未満か否かを判定するずれ量判定手段と、を備え、前記変位手段は、前記判定手段が前記保護動作を実行すると判定した場合であって、かつ、前記ずれ量判定手段が前記ずれ量が前記閾値未満であると判定した場合に、前記シートバックの位置を変位させるものであって、前記変位手段は、互いに隣り合う前記シートに着座する乗員同士の二次衝突を防止する必要性に応じて、前記シートの前記シートバックが車両前後方向にずれるように、効率よく前記シートバックの位置を変位させることができる。
この発明による乗員保護装置は、また、車幅方向に複数のシートが配設された車両の乗員保護装置において、前記車両の側面衝突に対する乗員の保護動作を実行するか否かを判定する保護動作判定手段と、前記判定手段が前記保護動作を実行すると判定した場合に、互いに隣り合う前記シートのシートバックが車両前後方向にずれるように前記シートバックの位置を変位させる変位手段と、を備え、前記複数のシートが3席のシートであり、前記変位手段は、中間の前記シートの前記シートバックの位置を変位させるものである。
上記構成によれば、互いに隣り合う前記シートのシートバックが車両前後方向にずれるように前記シートバックの位置を変位させるため、互いに隣り合う前記シートに着座する乗員同士の二次衝突を防止することができる。
しかも、前記複数のシートが3席のシートであり、前記変位手段は、中間の前記シートの前記シートバックの位置を変位させるものであって、このように、前記複数のシートが、3席のシートであるから、中間の前記シートの前記シートバックの位置を変位させることによって、前記3席のシートのすべての前記シートバックの位置を変位させることができる。
この発明の一実施態様においては、前記複数のシートが運転席を含み、前記変位手段は、前記運転席以外の前記シートの前記シートバックの位置を変位させるものである
この構成によれば、前記運転席に着座する乗員の運転を妨げることなく、互いに隣り合う前記シートに着座する乗員同士の二次衝突を防止することができる。
この発明の一実施態様においては、前記変位手段は、互いに隣り合う前記シートの一方を車両後方へ移動することで、当該シートの前記シートバックの位置を変位させるものである
この構成によれば、乗員の生存空間を前記車両の前後方向に拡大することができる。
この発明の一実施態様においては、前記シートに、当該シートが車両後方へ移動する際、乗員を前記シートバックに拘束するシートベルトを設けたものである
この構成によれば、前記シートを車両後方へ移動する際、前記シートの前記シートバックに乗員を拘束することができる。
この発明の一実施態様においては、前記判定手段が前記保護動作を実行すると判定した場合に、互いに隣り合う前記シート間にエアバッグを展開する展開手段を更に備えたものである
この構成によれば、互いに隣り合う前記シートのシートバックが車両前後方向にずれた状態でエアバッグが展開されるため、互いに隣り合う前記シートに着座する乗員を圧迫することなく、乗員同士の二次衝突を防止することができる。
以上述べた通り、本発明によれば、側面衝突時において、隣り合うシートに着座する乗員同士による二次衝突を回避することができる。
しかも、前記変位手段が、互いに隣り合うシートに着座する乗員同士の二次衝突を防止する必要性に応じて、前記シートのシートバックが車両前後方向にずれるように、効率よくシートバックの位置を変位させることができる効果がある。
<第1の実施形態>
図1(a)は、本発明の一実施形態に係る車両Aの乗員保護装置100の平面図であり、図1(b)は、図1(a)のH−H線に沿った概略断面図である。また、図2は、第1の実施形態に係る乗員保護装置100の全体構成図である。
車両Aのフロア6上には、車両Aの前後方向に延びるレール1a、2a、3aが固定配置される。レール1a、2a、3aの上部には、それぞれ3席のシート1、2、3が車幅方向に近接して配される。シート1は、ドライバが着座する運転席であり、シート2及びシート3は、その助手席である。なお、シート1、2、3は、いわゆるベンチシートではなく、それぞれが分離されたシートである。
車両Aは、これらのシートに着座する乗員Bを保護する乗員保護装置100を備える。
乗員保護装置100は、乗員保護動作を制御するECU4と、ECU4に接続された種々のセンサと、ECU4によって制御されるシート移動部81と、を備える。
ECU4は、側面衝突の発生を検出する側面衝突検出部10と、側面衝突の発生を予知する側面衝突予知部20と、車両Aの側面衝突に対する乗員Bの保護動作を実行するか否かを判定する保護動作判定部60と、保護動作判定部60の判定結果に基づいて、シート移動部81の動作を制御する制御部80と、を備える。
側面衝突検出部10には、車両Aの側面からの衝突荷重を検出する衝突荷重センサ11が接続され、衝突荷重センサ11によって検出された衝突荷重が閾値よりも大きい場合には、側面衝突が発生したことを検出する。
側面衝突予知部20には、車両Aの側方を走行する他車両、または側壁等の固定物からの距離を検出する側方距離検出センサ21が接続され、側方距離検出センサ21によって検出された側方の検出物からの距離が閾値以下であり、かつ、検出された距離が前回検出された距離よりも小さい場合には、検出物との距離が接近しているため、側面衝突が生じる可能性が高いことを予知する。
なお、側面衝突検出部10、側面衝突予知部20に接続されるセンサは、衝突荷重センサ11、側方距離検出センサ21に限定されるものではなく、例えば、レーザやカメラを用いて、他車両等との衝突を検出または予知することができる。
保護動作判定部60は、車両Aの側面衝突に対する乗員Bの保護動作を実行するか否かを判定するCPUである。例えば、保護動作判定部60は、車両Aの側面衝突の発生を検出する側面衝突検出部10により、側面衝突の発生が検出された場合に保護動作を実行すると判定する。また、保護動作判定部60は、車両Aの側面衝突の発生を予知する側面衝突予知部20により、側面衝突の発生が予知された場合に保護動作を実行すると判定する。
制御部80は、保護動作判定部60が保護動作を実行すると判定した場合に、互いに隣り合うシートのシートバックが車両前後方向にずれるようにシートバックの位置を変位させるシート移動部(変位手段)81を制御するCPUである。
図3は、シート移動部81の動作手順を説明するための図であり、(a)は通常時におけるシート2のシート移動部81の後方斜視図、(b)は乗員保護処理時におけるシート2のシート移動部81の拡大平面図である。また、図4は、アクチュエータ81bの構成を説明するための図であり、(a)は通常時におけるアクチュエータ81bの概略断面図、(b)は乗員保護処理時におけるアクチュエータ81bの概略断面図である。
シート移動部81は、シート2のレール2aの後端部に設けられ、シート2の後方に移動させる処理を作動させるアクチュエータ81bを有する。シート2の脚部2bには、ローラ2cが固定されており、このローラ2cがレール2a上に配されることによって、シート2はレール2aに沿って移動可能となる。
アクチュエータ81bは、アクチュエータ81b本体をレール2aの後端部に固定する固定部81cと、一方端部に開口部81dを有し、この開口部81dに固定部81cが接合されて塞がれる円筒状のシリンダ81eと、シリンダ81e内に挿入されたピストン81fと、一方端部がピストン81fに接合され、他方端部が固定部81cに設けられた孔部81gから突出するロッド81hと、シリンダ81e内に充填された火薬81iと、導線81jによってECU4と接続され、先端が火薬81i内に挿入された信管81kと、を有する。
ECU4の制御部80は、シート移動部81によって、シート2を移動させる場合には、信管81kによって火薬81iに着火させる。火薬81iに着火されると、その爆発の圧力によって、ピストン81fは、固定部81cから離れる方向に押し出される。しかし、アクチュエータ81b本体は、固定部81cによって、レール2aに固定されているため動くことはない。これにより、シート2は、ロッド81hに引っ張られるように、後方に移動することになる。
また、シリンダ81eの先端部には、連通孔81lが設けられているため、乗員保護処理時にピストン81fをシリンダ81eの先端まで移動させることができるが、連通孔81lの径を小さく設定することによって、高圧でピストン81fを押し出さなければ移動不可能となっている。すなわち、シート2は、通常時には車両Aの前後方向に固定された状態であるが、乗員保護処理時には車両Aの前後方向に強制的に移動させることができる。
なお、シート移動部81は、本実施形態では、中間シートであるシート2のみに設けたが、すべてのシートに設けても構わない。その場合には、シート1及びシート3を前後方向に移動させることによって、隣り合うシートのシートバックをずらすことができる。
図5において、(a)は第1の実施形態に係る乗員保護装置100の動作手順を示すフローチャート、(b)は保護動作判定処理(ステップS120)の詳細な動作手順を示すフローチャート、(c)は制御処理(ステップS130)の詳細な動作手順を示すフローチャートである。
図5(a)を参照して、乗員保護装置100の全体的な動作手順について説明する。まず、ステップS110において、ECU4が各センサから種々の情報を取得する。次に、ステップS120において、保護動作判定部60が、車両Aの側面衝突に対する乗員の保護動作を実行するか否かを判定する。最後に、ステップS130において、制御部80がシート移動部81の動作を制御して、一連の処理を終了する。
次に、図5(b)を参照して、保護動作判定処理(ステップS120)の詳細な動作手順を説明する。まず、ステップS121において、側面衝突予知部20によって、側面衝突の発生が予知されたか否かを判定する。ステップS121で側面衝突の発生が予知されたと判定された場合には、ステップS124において、保護動作を実行すると判定する。一方、ステップS121で側面衝突の発生が予知されなかったと判定された場合には、ステップS122に進み、側面衝突検出部10によって、側面衝突の発生が検出されたか否かを判定する。ステップS122で側面衝突検出部10によって、側面衝突の発生が検出されたと判定された場合には、ステップS124において、保護動作を実行すると判定する。一方、ステップS122で側面衝突検出部10によって、側面衝突の発生が検出されなかったと判定された場合には、ステップS123において、保護動作を実行しないと判定する。このようにして、保護動作判定部60は、保護動作を実行するか否かを判定する。
次に、図5(c)を参照して、制御処理(ステップS130)の詳細な動作手順を説明する。まず、ステップS131において、ステップS120の判定処理で保護動作を実行すると判定されたか、保護動作を実行しないと判定されたかを判定する。ステップS131において、ステップS120で保護動作を実行しないと判定した場合には、シート移動部81による保護動作を実行せずに、制御処理を終了する。一方、ステップS131において、ステップS120で保護動作を実行すると判定した場合には、ステップS132において、互いに隣り合うシートのシートバックが車両Aの前後方向にずれるようにシートバックの位置を変位させるための信号をシート移動部81に送信して、制御処理の一連の処理を終了する。
本実施形態によれば、互いに隣り合うシートのシートバックが車両前後方向にずれるようにシートバックの位置を変位させるため、互いに隣り合うシートに着座する乗員同士の二次衝突を防止することができる。
なお、本実施形態では、中間のシート2のシートバックの位置を後方移動させたが、互いに隣り合うシートのシートバックの位置をずらすことができればよいため、中間のシート2を移動させずに、シート1及びシート3をそれぞれ移動させても構わない。このような場合には、すべてのシートにシート移動部(変位手段)81を設けることにより、いずれのシートであっても移動させることができる。しかし、隣り合うシート同士がずれるように移動させることができればよいため、シート移動部81は、予め定められた移動させるシートに設ければ足りる。
また、本実施形態では、車幅方向に配されたすべてのシートのシートバックの位置を前後方向にずらすように、中間のシート2を車両後方へ移動させたが、すべてのシートのうち、限定されたシートのシートバックの位置を前後方向にずらす構成であってもよい。例えば、シート1に近接する車両側面に衝突を検出した場合には、シート1のみを後方移動させても構わない。この場合には、例えば、少なくとも衝突時の衝撃が最も大きい衝突側のシート1を移動させることにより、シート1に着座する乗員とシート2に着座する乗員との間の二次衝突を防止することができる。
また、本実施形態では、中間のシート2を車両後方へ移動することで、互いに隣り合うシートのシートバックの位置を変位させたが、中間のシート2を車両前方へ移動することで、互いに隣り合うシートのシートバックの位置を変位させても構わない。
また、本実施形態では、3席のシート1、2、3のうち、中間に位置するシート2を後方に移動させて、互いに隣り合うシートのシートバックの位置をずらしたため、中間に位置するシート2が運転席である場合には、運転席以外のシート、すなわち、シート1及びシート3を後方に移動させてもよい。これにより、運転席の乗員は、側面衝突後であってもハンドル操作が可能であるため、乗員の安全をより一層確保できる。
図6は、第1の実施形態の変形例1に係る乗員保護装置100の動作手順を説明するための図である。第1の実施形態では、シート移動部81は、車幅方向の中間に位置するシート2を車両後方へ移動することで、シート1、2、3のシートバックの位置を変位させたが、本変形例のように、シート1及びシート3を変位させてもよい。
また、車両Aの側部Xに衝突が生じた場合には、少なくとも衝突側のシート1を車両Aに対する前後位置がセンターピラー(Bピラー)5に重なる位置まで後退させてもよい。センターピラー5は、高強度であり、変形して車室内に侵入する可能性が低いため、センターピラー5に隣り合う位置までシート2を後退させることによって、衝突側のシート1に着座する乗員の安全性を高めることができる。また、互いに隣り合うシートのシートバックの位置がずれることにより、乗員間の二次衝突をも防止することができる。
<第2の実施形態>
上述の第1の実施形態では、通常時にすべてのシートの車両Aの前後方向の位置が固定されていたため、シート2を無条件に車両Aの後方に移動させれば、互いに隣り合うシートのシートバックの位置をずらすことができたが、本実施形態では、すべてのシートが乗員の操作によって通常時にスライド可能としている点で異なる。このため、シート2を無条件に車両Aの後方に移動させても、互いに隣り合うシートのシートバックの位置がずれるとは限らない。このため、本実施形態では、次のような新たな構成を追加している。なお、第1の実施形態と同一の処理及び構成については、同一の符号を付して説明を省略する。
図7は、第2の実施形態に係る乗員保護装置100’の全体構成図である。本実施形態のECU4’は、各シートのシートバックの車両Aの前後方向の位置を検出するシート位置検出部30と、シート位置検出部30によって検出された各シートの前後方向の位置のずれ量を算出するずれ量算出部50と、ずれ量算出部50によって算出されたずれ量が予め定めた閾値未満であるか否かを判定するずれ量判定部70と、が第1の実施形態で示した構成に追加される。また、制御部80には、保護動作判定部60が保護動作を実行すると判定した場合に、互いに隣り合うシート間にエアバッグ82aを展開するエアバッグ展開部82が接続される。
図8は、エアバッグ展開部82の格納位置を説明するための図であり、図9は、エアバッグ展開部82の構成を示す図である。また、図10(a)は、エアバッグ82aの展開状態を説明するための平面図、図10(b)は図10(a)のI−I線に沿った概略断面図である。なお、ここでは、シート3のエアバッグ展開部82の構成のみを図示して説明するが、シート1のエアバッグ展開部82の構成についても同様に説明することができる。
エアバッグ展開部82は、シート3のシートバックの室内側の位置(位置E)、すなわち、シート2に近接する位置に格納されている。エアバッグ展開部82は、ゴムまたは布状の袋体であるエアバッグ82aと、エアバッグ82a内にガスを吹き込むことによってエアバッグ82aを膨らませるインフレータ82bと、を有する。インフレータ82bは、シート3内のフレーム部3eに固定されており、インフレータ82bに接続されたエアバッグ82a内にガスを吹き込むことによってエアバッグ82aを膨らませる。エアバッグ82aが膨らみ始めると、シート3の表皮材であるクッション部3fが切込溝3gから破れ、車両Aの前方に向かって、エアバッグ82aが展開される。
ここで、すべてのシート1、2、3に乗員が着座しているような場合には、エアバッグ82aを展開するスペースがないため、強引に展開しようとすると、乗員に与える衝撃が大きい。このため、エアバッグ82aは、シート移動部81によるシート2の移動と共に行われるのが望ましい。これにより、シート2を後方移動することにより、図10(a)で示すように、エアバッグの展開スペースを創出することができ、さらに乗員間の二次衝突を防止することができる。また、シート2を後方移動し、シート1及びシート3に設けられたエアバッグ展開部82からエアバッグを展開することにより、乗員の胴体部より前方にエアバッグ82aが展開されることになるため、エアバッグ82a展開時の衝撃がシート2の乗員に及ばないため、安全性を確保することができる。
なお、本実施形態では、更に、シート2が車両Aの後方へ移動する際、乗員をシートバックに拘束するシートベルト90を備える。これにより、中間のシート2を車両後方へ移動する際、シート2のシートバックに乗員を拘束することができる。
図11において、(a)は第2の実施形態の乗員保護装置100’の動作手順を示すフローチャート、(b)はずれ量判定判定処理(ステップS220)の詳細な動作手順を示すフローチャート、(c)は制御処理(ステップS230)の詳細な動作手順を示すフローチャートである。
図11(a)で示すように、乗員保護装置100’の動作手順では、第1の実施形態と比べて、ずれ量算出処理(ステップS210)及びずれ量判定処理(ステップS220)が新たに追加され、制御処理(ステップS220)が一部変更される。まず、ステップS110において、ECU4’が各センサから種々の情報を取得し、ステップS120において、保護動作判定部60が、車両Aの側面衝突に対する乗員の保護動作を実行するか否かを判定する。次に、ステップS210において、ずれ量算出部50が、シート位置検出部30によって検出された、互いに隣り合うシートのシートバックの位置に基づいて、ずれ量を算出する。次に、ステップS220において、ずれ量判定部70がずれ量算出部50によって算出されたずれ量に基づいて、ずれ量判定処理を行う。最後に、判定処理の結果に基づいて、シート移動部81及びエアバッグ展開部82の動作を制御して、一連の処理を終了する。
次に、図11(b)を参照して、ずれ量判定処理(ステップS220)の詳細な動作手順を説明する。まず、ステップS221において、ずれ量算出部50が算出したずれ量が予め定めた閾値(例えば、300mm)未満であるか否かを判定する。ステップS221でずれ量が閾値未満である場合には、ステップS222において、ずれ量が閾値未満であると判定される。一方、ステップS221でずれ量が閾値以上である場合には、ステップS223において、ずれ量が閾値以上であると判定される。このようにして、ずれ量判定処理(ステップS220)の一連の処理を終了する。
次に、図11(c)を参照して、制御処理(ステップS230)の詳細な動作手順を説明する。まず、ステップS231において、保護動作判定処理(ステップS120)で保護動作を実行すると判定されたか否かを判定する。ステップS231において、ステップS120で保護動作を実行しないと判定した場合には、シート移動部81及びエアバッグ展開部82による保護動作を実行せずに、制御処理を終了する。一方、ステップS231において、ステップS120で保護動作を実行すると判定した場合には、ステップS232において、ずれ量判定処理(ステップS220)でずれ量が閾値未満であると判定されたか否かを判定する。ステップS232において、ステップS220でずれ量が閾値以上であると判定された場合には、シート移動部81及びエアバッグ展開部82による保護動作を実行せずに、制御処理を終了する。その一方で、ステップS232において、ステップS220でずれ量が閾値未満であると判定された場合には、シート移動部81及びエアバッグ展開部82に保護動作を実行させる信号を送信して、制御処理の一連の処理を終了する。
本実施形態によれば、シート移動部81及びエアバッグ展開部82は、シートが手動操作可能であっても、互いに隣り合うシートのシートバックが車両Aの前後方向にずれるように、シートバックの位置を後退させることができる。
なお、本実施形態では、すべてのシートにシート移動部(変位部)81を設けたが、隣り合うシート同士がずれるように移動させることができればよいため、例えば、シート2だけに設けてもよいし、シート1及びシート3に設けてもよい。
また、本実施形態では、シート2のみを動かすこと、すなわち、互いに隣り合うシートの一方のみを移動させることによって、互いに隣り合うシートのシートバックの位置をずらしたが、互いに隣り合うシートの双方を動かすことによって、互いに隣り合うシートのシートバックの位置をずらしてもよい。これにより、例えば、互いに隣り合う一方のシートが、既に最も後方に位置する場合であっても、互いに隣り合う他方のシートを前進させることによって、互いに隣り合うシートのシートバックを車両Aの前後方向に確実にずらすことができる。
<第3の実施形態>
上述の第1の実施形態では、制御部80は、シートを車両Aの前後方向に移動することでシートバックの位置を変更するシート移動部81を制御するものであったが、本実施形態では、シートを後傾することでシートバックの位置を変更するシート後傾部83を制御するものである点で異なる。
図12は、第3の実施形態に係る乗員保護装置100”の全体構成図である。乗員保護装置100”では、シートが手動操作により後傾(リクライニング)可能であるため、ECU4”には、シートの後傾角度を検出する後傾角度検出部40、互いに隣り合うシートのシートバックの後傾角度のずれ量を算出するずれ量算出部50、及びずれ量算出部50によって算出されたずれ量が予め定めた閾値未満であるか否かを判定するずれ量判定部70が第1の実施形態に追加される。また、後傾角度検出部40には、シートバックの後傾角度を検出する後傾角度検出センサ41が接続され、制御部80には、シートのシートバックを後傾させるシート後傾部83が接続される。
図13は、第3の実施形態に係るシート後傾部83の構成を説明するための拡大側面図である。シート後傾部83は、シート2の下方に配設され、シート2の荷重を支持する。フロア上に固定された部材83aの両端部には、L字状である部材83bと棒状である部材83cとがそれぞれ回転自在にピン83d、83eで支持されている。これらの部材83bと部材83cとは、それぞれの端部が回転自在にピン83fで支持されている。さらに、部材83bは、車両Aの前後方向に延材する長孔部83gを有し、この長孔部83gでピン83fを支持することによって、ピン83fが長孔部83gに沿って、移動することができる。また、ピン83fには、ロッド83hが接続されている。ロッド83hの先端には、前述のアクチュエータ81bと同様のアクチュエータ83iが部材83bに固定されている。
また、乗員は、レバー2iを上方に押し上げることによって、通常時に後傾自在となっている。このため、シート2のシートバック2gを後傾可能に支持するブラケット2hには、シートバック2gの後傾角度を検出する後傾角度検出センサ41が固定される。
図14は、シート後傾部83の動作手順を説明するための図であり、(a)は通常時におけるシート2のシート後傾部83の側面図、(b)は乗員保護処理後におけるシート2のシート後傾部83の側面図である。図13(a)で示す通常時の状態から、シートを後傾させる際には、アクチュエータ83iを作動させ、ロッド83hを前方に引き込むことによって、ピン83fを長孔部83gに沿って、前方に移動させる。これにより、部材83cが前傾すると共に、部材83bが後傾することとなるため、シート2を後傾させることができる。従って、シート2のシートバックを後傾することで互いに隣り合うシートのシートバックの位置をずらして、乗員の二次衝突を防止することができる。
さらに、本実施形態では、第2の実施形態と同様にして、シートが通常時に乗員の操作によって後傾自在であっても、互いに隣り合うシートのシートバックが車両Aの前後方向にずれるように、シートバックを後傾させることができる。
なお、本実施形態では、すべてのシートに後傾角度検出センサ41を設けたが、少なくとも通常時に乗員の操作によってシートバックを後傾自在であるシートに設ければよい。
また、第2の実施形態では、シートが通常時に乗員の操作によって、車両Aの前後方向に自在に移動可能であり、本実施形態では、シートが通常時に乗員の操作によって、自在に後傾可能であったが、本発明は、シートが通常時に乗員の操作によって、車両Aの前後方向に自在に移動可能であり、かつ、自在に後傾可能である場合であっても適用することができる。この場合には、乗員の操作によって、移動または後傾可能であるシートに少なくともセンサを設けて、例えば、前後方向の位置ずれ量、後傾角度のずれ量のいずれもが閾値未満である場合には、保護動作を実行するように制御することができる。
また、上述の実施形態では、車幅方向に3席のシート1、2、3が配設されるものとしたが、3席に限定されるものではなく、車幅方向に複数のシートが配設されている場合であれば、本発明を適用することができる。
なお、以上述べたように、前記変位手段は、前記シートを車両の前後方向に移動することで前記シートバックの位置を変更することを特徴とするものであってもよい。また、前記変位手段は、前記シートを後傾することで前記シートバックの位置を変更することを特徴とするものであってもよい。
また、上述の実施形態では、シート後傾部83がシートを後傾することでシートバックの位置を変更したが、同様にして、シートのシートバックを前傾させるシート前傾部を制御部80に接続することにより、シートを前傾することでシートバックの位置を変更しても構わない。すなわち、前記変位手段は、前記シートを前傾することで前記シートバックの位置を変更することを特徴とするものであってもよい。
(a)は本発明の一実施形態に係る車両Aの乗員保護装置100の平面図であり、(b)は図1(a)のH−H線に沿った概略断面図である。 第1の実施形態に係る乗員保護装置100の全体構成図である。 シート移動部81の動作手順を説明するための図であり、(a)は通常時におけるシート2のシート移動部81の後方斜視図、(b)は乗員保護処理時におけるシート2のシート移動部81の拡大平面図である。 アクチュエータ81bの構成を説明するための図であり、(a)は通常時におけるアクチュエータ81bの概略断面図、(b)は乗員保護処理時におけるアクチュエータ81bの概略断面図である。 (a)は第1の実施形態に係る乗員保護装置100の動作手順を示すフローチャート、(b)は保護動作判定処理(ステップS120)の詳細な動作手順を示すフローチャート、(c)は制御処理(ステップS130)の詳細な動作手順を示すフローチャートである。 第1の実施形態の変形例1に係る乗員保護装置100の動作手順を説明するための図である。 第2の実施形態に係る乗員保護装置100’の全体構成図である。 エアバッグ展開部82の格納位置を説明するための図である。 エアバッグ展開部82の構成を示す図である。 (a)はエアバッグ82aの展開状態を説明するための平面図、(b)は図10(a)のI−I線に沿った概略断面図である。 (a)は第2の実施形態の乗員保護装置100’の動作手順を示すフローチャート、(b)はずれ量判定処理(ステップS220)の詳細な動作手順を示すフローチャート、(c)は制御処理(ステップS230)の詳細な動作手順を示すフローチャートである。 第3の実施形態に係る乗員保護装置100”の全体構成図である。 第3の実施形態に係るシート後傾部83の構成を説明するための拡大側面図である。 シート後傾部83の動作手順を説明するための図であり、(a)は通常時におけるシート2のシート後傾部83の側面図、(b)は乗員保護処理後におけるシート2のシート後傾部83の側面図である。
A 車両
1、2、3 シート
10 側面衝突検出部
20 側面衝突予知部
50…ずれ量算出部(算出手段)
60 保護動作判定部(保護動作判定手段)
70…ずれ量判定部(すれ量判定手段)
81 シート移動部(変位手段)
82…エアバッグ展開部(展開手段)
82a…エアバッグ
90…シートベルト
100 乗員保護装置

Claims (6)

  1. 車幅方向に複数のシートが配設された車両の乗員保護装置において、
    前記車両の側面衝突に対する乗員の保護動作を実行するか否かを判定する保護動作判定手段と、
    前記判定手段が前記保護動作を実行すると判定した場合に、互いに隣り合う前記シートのシートバックが車両前後方向にずれるように前記シートバックの位置を変位させる変位手段と
    互いに隣り合う前記シートの前記シートバックの車両前後方向のずれ量を算出する算出手段と、
    前記算出手段が算出したずれ量が予め定めた閾値未満か否かを判定するずれ量判定手段と、を備え、
    前記変位手段は、前記判定手段が前記保護動作を実行すると判定した場合であって、かつ、前記ずれ量判定手段が前記ずれ量が前記閾値未満であると判定した場合に、前記シートバックの位置を変位させることを特徴とする
    乗員保護装置。
  2. 車幅方向に複数のシートが配設された車両の乗員保護装置において、
    前記車両の側面衝突に対する乗員の保護動作を実行するか否かを判定する保護動作判定手段と、
    前記判定手段が前記保護動作を実行すると判定した場合に、互いに隣り合う前記シートのシートバックが車両前後方向にずれるように前記シートバックの位置を変位させる変位手段と、を備え、
    前記複数のシートが3席のシートであり、
    前記変位手段は、中間の前記シートの前記シートバックの位置を変位させることを特徴とする
    乗員保護装置。
  3. 前記複数のシートが運転席を含み、
    前記変位手段は、前記運転席以外の前記シートの前記シートバックの位置を変位させることを特徴とする請求項1または2に記載の乗員保護装置。
  4. 前記変位手段は、互いに隣り合う前記シートの一方を車両後方へ移動することで、当該シートの前記シートバックの位置を変位させることを特徴とする
    請求項1乃至3のれか1項に記載の乗員保護装置。
  5. 前記シートに、当該シートが車両後方へ移動する際、乗員を前記シートバックに拘束するシートベルトを設けたことを特徴とする
    請求項4に記載の乗員保護装置。
  6. 前記判定手段が前記保護動作を実行すると判定した場合に、互いに隣り合う前記シート間にエアバッグを展開する展開手段を更に備えたことを特徴とする
    請求項1乃至の何れか1項に記載の乗員保護装置。
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